JP4202635B2 - 免震装置及びカバーユニット - Google Patents

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JP4202635B2 JP2001327540A JP2001327540A JP4202635B2 JP 4202635 B2 JP4202635 B2 JP 4202635B2 JP 2001327540 A JP2001327540 A JP 2001327540A JP 2001327540 A JP2001327540 A JP 2001327540A JP 4202635 B2 JP4202635 B2 JP 4202635B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の免震装置としては、例えば、特開平11−287291号公報に記載の免震装置が知られている。この従来の免震装置は、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる積層タイプからなり、免震部材の側面側を被覆する側プレートを備えて、外観体裁を良好にさせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来の免震装置では、上架台又は下架台の縁部にコイルスプリング付きのヒンジで側プレートの一端を固定し、キャッチ部材によって他端が着脱可能に吸着固定されている。したがって、免震動作時に上架台又は下架台にかかる応力により開放される側プレートは、コイルスプリングによる弾性付勢に上架台又は下架台にかかる応力が加わり、免震装置に対して上下方向(垂直方向)に側プレートが跳ね上がるように移動するため、免震動作によって可動している上架台又は下架台に負荷を与え、免震性能を損なう問題点があり、上架台又は下架台の縁部に取付けられている側プレートの自重が、免震動作において影響を及ぼす可能性がある。
【0004】
さらに、免震装置の側面を被覆する形態として、カバー部材等を単に免震装置側面にマグネットで着脱自在に取付ける形態があるが、免震時にカバー部材が、免震装置から脱落して、免震部材が行なう免震動作を妨げる問題点があり、免震動作後は、脱落したカバー部材を装着させる必要上、カバー部材の復旧する作業が必要になる問題点がある。また、免震時にカバー部材を脱落させない形態としては、蝶番などでカバー部材の一端を免震装置の側面に回動自在に連結させる構造が用いられているが、免震時において、回動するカバー部材が免震部材に干渉してしまうため、免震部材が行なう免震動作を妨げる問題点は依然として解決されていないままである。
【0005】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、免震装置に対して水平方向に可動し、免震部材の免震動作と隔離させて免震性能を低下させることなく外観体裁を良好にした免震装置及びカバーユニットを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係る免震装置は、次のような手段を採用する。
【0007】
即ち、請求項1では、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置において、上架台又は下架台のいずれかに案内部材を設置し、案内部材に雌雄係合して水平に移動可能な支持部材の端部に、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を連結するとともにカバー部材を上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし、カバー部材は免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたことを特徴とする。
【0008】
この手段では、案内部材に係合する支持部材は、上架台又は下架台に水平に案内部材に沿って移動されるため、支持部材に連結されるカバー部材は、免震動作に対応して上架台又は下架台に押圧させることによって水平に移動可能となる。したがって、免震動における上架台、下架台、免震部材の免震動作はカバー部材によって妨げなられることはない。
【0009】
また、請求項2では、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置において、免震部材に案内部材を設置し、案内部材に雌雄係合して水平に移動可能な支持部材の端部に、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を連結するとともにカバー部材を上架台及び下架台とは非固定とし、カバー部材は免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたことを特徴とする
【0010】
この手段では、カバー部材は、上架台又は下架台のいずれかの応力によって押圧されて、免震装置に水平に移動される。また、案内部材は、免震装置の免震性能を阻害することなく免震部材に設置可能であるため、その設置において、上架台、下架台の構成、形状に制限されない。
【0011】
削除
【0012】
削除
【0013】
削除
【0014】
削除
【0015】
削除
【0016】
削除
【0017】
また、請求項3では、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置において、支持面を転動するローラを備える移動体を下架台と支持面との間に配設し、移動体の端部に、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を連結するとともにカバー部材を上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし、カバー部材は免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたことを特徴とする。
【0018】
この手段では、下架台と支持面との間に配設される移動体により、免震装置とは完全に独立された、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を提供することができる。
【0019】
さらに、前述の課題を解決するため、本発明に係るカバーユニットは、次のような手段を採用する。
【0020】
即ち、請求項4では、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置の側面側を被覆するためのものであって、上架台又は下架台に設けられる案内部材と、案内部材に水平に移動可能に雌雄係合される支持部材と、支持部材の端部に連結されて免震装置の側面側を被覆するとともに上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし且つ免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたカバー部材とが一体に組付けされてなる。
【0021】
この手段では、カバーユニットを案内部材、支持部材、カバー部材で構成することで、上架台又は下架台への取付けが免震装置に制限されずに行うことが可能で、免震装置の免震性能とは独立した免震装置の側面側を被覆するカバーユニットを提供できる。
【0022】
また、請求項5では、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置の側面側を被覆するためのものであって、免震部材に設けられる案内部材と、案内部材に水平に移動可能に雌雄係合される支持部材と、支持部材の端部に連結されて免震装置の側面側を被覆するとともに上架及び下架台とは非固定とし且つ免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたカバー部材とが一体に組付けされてなる。
【0023】
この手段では、カバーユニットを案内部材、支持部材、カバー部材で構成することで、上架台、下架台又は免震部材への取付けが免震装置に制限されずに行うことが可能で、免震装置の免震性能とは独立した免震装置の側面側を被覆するカバーユニットを提供できる。
【0024】
削除
【0025】
削除
【0026】
削除
【0027】
削除
【0028】
また、請求項6では、上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置の側面側を被覆するためのものであって、支持面を転動するローラを備えて下架台と支持面との間に配設される移動体と、移動体の端部に連結されて免震装置の側面側を被覆するとともに上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし且つ免震動作に応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたカバー部材とが一体に組付けされてなる。
【0029】
この手段では、下架台と支持面との間に配設される移動体により、免震装置とは完全に独立された、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る免震装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1〜図4は、本発明に係る免震装置及びカバーユニットの実施の形態(1)を示すものである。
【0032】
この実施の形態(1)の免震装置100は、免震対象物Pが固定される上架台1と、支持面Fに固定される下架台2と、上架台1及び下架台2の間に設置される免震部材3と、免震装置100の側面側を被覆すカバーユニット20で構成されている。
【0033】
免震対象物Pを上架台1に固定する際、免震対象物P自体を上架台1に固定する場合と、免震対象物Pを外部から保護する保護ケース等を上架台1に固定して、保護ケース内部に免震対象物Pを固定する場合とに分けることができる。この実施の形態(1)では、どちらの場合でも対応できるが、上架台1の上面に免震対象物Pを固定させている。
【0034】
免震部材3は、第1ローラ6と、第1レール4と、上架台1及び下架台2の間に可動的に配設され、第1ローラ6が転動される第2レール5と、第1レール4上を転動する第2ローラ7を主要部材として構成されている。
【0035】
上架台1は、免震対象物Pに対面する比較的厚さのある平板な板材で、方形に形成されている。上架台1の下面の辺沿いには、第1ローラ6がブロック形の軸受部6aを介して取付けられている。なお、上架台1の上面は、免震対象物Pに当接されて固定され、第1ローラ6は、片側が2個がそれぞれ設置され、合計4個が軸受部6aを介して取付けられている。
【0036】
下架台2は、支持面Fに対面する比較的厚さのある平板な板材で上架台1と一致する方形に形成されている。下架台2の上面の辺沿いには、第1レール4が取付けられている。なお、下架台2の下面は、台座Bに当接されて固定され、第1レール4は、横方向へ直線的に延び上下方向へ湾曲したものが、片側2本が平行に配設されている。
【0037】
上架台1に取付けられた第1ローラ6が転動する第2レール5は、角柱形のレール用フレーム8に刻設され、片側が2個の第1ローラ6がそれぞれ転動する横方向へ直線的に延び、上下方向へ湾曲した片側2本が平行に配設されている。
【0038】
下架台2に取付けられた第1レール4を転動する第2ローラ7は、角柱形のローラ用フレーム9に取付けられている。
【0039】
前述のレール用フレーム8,ローラ用フレーム9は、2本ずつが井形に組付けられて第2レール5,第2ローラ7とともに台車状に構成され、上架台1、下架台2の間に可動的に配置されている。
【0040】
この実施の形態(1)では、上記のように構成された免震装置100の側面側を被覆するカバーユニット20は、下架台2の下面側(支持面F側)に設置されている。
【0041】
カバーユニット20は、カバー部材21、案内部材22、支持部材24で構成されている。
【0042】
カバー部材21は、免震装置100の1側面を被覆する大きさで、略々長方形に形成されている。
【0043】
案内部材22は、案内溝23が備えられて、長尺状に形成されている。
【0044】
支持部材24は、案内部材22の案内溝23と係合するように長尺状に形成され、端部がカバー部材21と連結可能となっている。
【0045】
このように構成されるカバーユニット20は、免震装置100の下架台2の下面側に、案内部材22を案内溝23の開口部が下架台2で閉塞されるように水平に取付け、支持部材24を案内溝23に係合させるように設置し、免震部材3の外側にある支持部材24の端部にカバー部材21が連結固定している。
【0046】
この実施の形態(1)によると、免震装置100の側面側がカバー部材20で覆われて、免震部材3が隠蔽されるため、外観体裁が良好になる。従って、上架台1に展示品等を載せて展示しても、何等不都合はない。
【0047】
また、案内溝23に係合している支持部材24は、上架台1又は下架台2に水平に移動可能とされて、案内溝23を案内溝23方向に移動する。したがって、カバー部材21は、免震部材3とは離隔され、免震性能を低下させることなく免震装置100の側面を被覆する。
【0048】
さらに、カバーユニット20は、既存の免震装置に対して、外部から容易 に取付けることが可能であり、下架台2の下面に案内部材22を取付けるだけで、免震装置100の免震性能を低下させずに、免震装置100の側面側を被覆することができる。
【0049】
次に、図3、図4において、免震動作時の免震装置100とカバーユニット20の動作について説明する。
【0050】
免震装置100の免震動作において、例えば、上架台1が免震動作でA方向に移動する。上架台1は、下架台2に設置された第1ローラ4を転動する第2ローラ7のストロークS分だけA方向に移動するとともに、支持部材24によって連結固定されているカバー部材21を免震動作の応力によって押圧する。上架台1の押圧によってカバー部材21はA方向に略々S分のだけ移動される。その後、上架台1は、図示しないが、A方向とは逆方向に振動して移動し、A方向の移動と同様にカバー部材21を押圧する。
【0051】
この実施の形態(1)では、上架台1によって押圧されるカバー部材21は、免震動作を行う免震部材3とは離隔され、上架台1の側面によって押圧されて移動される。したがって、免震部材3を構成する第1ローラ、第1レール、第2ローラ、第2レールとは非接触となり、免震性能を低下させることなく、カバー部材は、免震装置100の側面を被覆しながら、A方向に移動される。
【0052】
また、案内部材22は、下架台2の下面側に水平に取付けられるため、案内部材22の案内溝23に移動可能に係合される支持部材24は、上架台1及び下架台2に水平に移動される。したがって、カバー部材21は、上架台1、下架台2又は台車の応力によって水平に移動され、免震動作によって振幅運動する免震部材3を阻害することない。
【0053】
さらに、カバー部材21は、免震装置から脱落することなく水平に移動するため、免震動作後は、カバー部材を押圧して簡単に元の設置位置に戻すことが可能で、カバー部材21を復旧する作業が容易になる。
【0054】
次に、図5、6に、本発明に係る免震装置及びカバーユニット実施の形態(2)を示す。
【0055】
この実施の形態(2)は、前述の実施の形態(1)のカバーユニット20の取付位置とカバーユニット20を構成する案内部材22、案内溝23、支持部材24の別形態である。
【0056】
図5に示すように、カバーユニット20aは、円筒状に成形されたシャフト材24aと、長方状の箱型に成形され、長手方向を挿通する挿通孔23aを備える軸受箱22aと、カバー部材21とで構成され、挿通孔23aの内部にはベアリング231aが設置されている。
【0057】
シャフト24aは、挿通孔23aに挿入され、ベアリング231aを介して軸受箱22aに保持される。シャフト24aの一方の端部にカバー部材21を連結固定して、免震装置100の側面が被覆される。
【0058】
また、図6に示すように、カバーユニット20aの軸受箱22aは、下架台2の上面側に設置される。ここで、前述の実施の形態(1)と同様に下架台2の下面側に設置可能であるが、カバーユニット20aは、ユニット化されて免震装置100の免震部材3と離隔されているため、軸受箱22aを設置する箇所を限定せずに下架台2の上面側に配設している。
【0059】
この実施の形態(2)によると、カバー部材21に連結固定されるシャフト24aは、ベアリング231aを介して保持されている。よって、カバー部材は、免震動作による上架台1の応力によって免震動作方向に移動される際、ベアリング231aにより、ガタ付くことなく、円滑に移動され、上架台1の免震動作を妨げずに、免震装置100の側面を被覆する。なお、その他の作用・効果は前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
【0060】
図7、8に、本発明に係る免震装置及びカバーユニット実施の形態(3)を示す。
【0061】
この実施の形態(3)は、前述の実施の形態(2)と同様に、前述の実施の形態(1)のカバーユニット20の取付位置とカバーユニット20を構成する案内部材22、案内溝23、支持部材24の別形態である。
【0062】
図7に示すように、カバーユニット20bは、長方形状に成形された平板24bと、コの字状に形成される案内部材22bと、カバー部材21で構成されている。
【0063】
平板24bは、案内部材22bのコの字状に開放された案内溝23bに係合して、案内部材22bの長手方向を移動可能に設置される。平板24bの一方の端部にはカバー部材21が連結固定され、免震装置100の側面が被覆される。
【0064】
図8に示すように、前述の実施の形態(2)と同様に、カバーユニット20bはユニット化されているため、案内部材22bを設置する箇所が限定されることなく、この実施の形態(3)では、案内部材22bは上架台1の上面側に固定される。
【0065】
この実施の形態(3)では、免震対象物Pは、外部から保護する保護ケースQを上架台1に固定して、保護ケースQの内部に免震対象物Pを固定している。よって、上架台1の上面に案内部材22bを当接した場合でも、免震対象物Pは安定に固定される。
【0066】
また、この実施の形態(3)によると、カバー部材21に連結固定される平板24bは、コの字状の案内部材22bの案内溝23bに係合して、案内溝23bに沿って移動可能に配設され、ガタつきが防止されるとともに、平板24bは、カバー部材21の長手方向の広範囲にわたって当接されて固定される。したがって、免震動作時の応力によるカバー部材21の変移量を減少させて、案内部材22bに加わる免震装置100に対して上下方向の負荷を抑え、平板24bの移動を円滑にさせる効果があり、免震部材3とは干渉することなく、免震装置100の側面を被覆する。なお、その他の作用・効果は前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
【0067】
図9、10に、本発明に係る免震装置及びカバーユニット実施の形態(4)を示す。
【0068】
この実施の形態(4)は、前述の実施の形態(2)と同様に、前述の実施の形態(1)のカバーユニット20の取付位置とカバーユニット20を構成する案内部材22、案内溝23、支持部材24の別形態である。
【0069】
図9に示すように、この実施の形態(4)のカバーユニット20cは、案内部材22cと支持部材24cとカバー部材21とで構成され、前述の実施の形態(1)の免震部材3において、上架台1及び下架台2に第2レール55、第1レール44が設置され、上架台1と下架台2との間には、第1レール44上を転動する第2ローラ66が設置されるローラ用フレーム9aと、第2レール55上を転動する第1ローラ77が設置される用フレーム9bとが井形状に組み付けられて、前述の実施の形態(1)と同様に可動的に配設される構成を採用している。
【0070】
案内部材22cは、長方形で板状の2枚の案内板221cで構成され、案内板221cの側面には、後述する支持部材24cと係合し、円筒状の形成されているカムフロアー222cが各案内板221cに2個ずつ、合計4個が設置されている。
【0071】
支持部材24cは、カムフロアー222cと係合されるフロアー溝241cが設けられ、H状の長尺部材で成形されている。
【0072】
そして、カバーユニット20cの2枚の案内板221cは、カムフロアー222cを内側に配置するように、上架台1の下面側に平行に設置され、支持部材24cは、フロアー溝241cをカムフロアー222cと係合させながら、案内板221cに取付けられる。
【0073】
この実施の形態(4)では、案内部材22cと支持部材24cとの係合に、カムフロアー222cを採用し、支持部材24cは、フロアー溝241cが設けられてカムフロアー222cに係合されているため、案内部材22cとは直接に接触せず、免震時の移動の円滑性を向上させている。また、支持部材24cは、フロアー溝241cが形成されるため、軽量化される。したがって、免震時において、より円滑な移動が提供される。なお、その他の作用・効果は前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
【0074】
図11に、本発明に係る免震装置及びカバーユニット実施の形態(5)を示す。
【0075】
この実施の形態(5)は、前述の実施の形態(1)のカバーユニット20の取付位置の別形態である。
【0076】
図11に示すように、この実施の形態(5)では、上架台1及び下架台2に第2レール55、第1レール44が設置され、上架台1と下架台2との間には、第1レール44上を転動する第2ローラ66が設置されるローラ用フレーム9aと、第2レール55上を転動する第1ローラ77が設置されるローラ用フレーム9bとが井形状に組み付けられて、前述の実施の形態(4)と同様に可動的に配設される構成を採用している。
【0077】
そして、案内部材22と支持部材24とカバー部材21とで構成されているカバーユニット20は、井形状に組み付けられた免震部材3を構成するローラ用フレーム9bの上面に取り付けられて、免震装置100の側面側を被覆する。
【0078】
したがって、この実施の形態(5)では、カバーユニット20は、免震装置100の免震機能とは独立してユニット化されているため、上架台1と下架台2との間に可動的に配置されるローラ用フレーム9bの上面に案内部材22を設置することが可能となり、様々な免震装置の構成においても設置可能となる高い汎用性を提供している。なお、その他の作用・効果は前述の実施の形態(1)と同様に奏される。
【0079】
図12に、本発明に係る免震装置及びカバーユニット実施の形態(6)を示す。
【0080】
この実施の形態(6)は、前述の実施の形態(5)のカバーユニット20の取付位置の別形態である。
【0081】
図12に示すように、この実施の形態(6)では、前述の実施の形態(5)の免震部材3と同様の構成を採用し、案内部材22と支持部材24とカバー部材21とで構成されるカバーユニット20を、井形状に組み付けられた免震部材3を構成するローラ用フレーム9bの下面に取付け、免震装置100の側面側を被覆することが可能となる。なお、その他の作用・効果は前述の実施の形態(5)と同様に奏される。
【0082】
図13に、本発明に係る免震装置及びカバーユニット実施の形態(7)を示す。
【0083】
この実施の形態(7)は、前述の実施の形態(1)のカバーユニット20を、免震装置100とは完全に独立させた別形態である。
【0084】
この実施の形態(7)のカバーユニット20dは、支持面Fを水平に転動するローラ25(車輪を含む)と、下架台1と支持面Bとの間に配設され、ローラ25が設置される移動体26と、移動体26の端部に連結されて免震部材3の側面を被覆するカバー部材21とが一体に組付けされて構成されている。
【0085】
この実施の形態(7)では、前述の実施の形態(1)と同様の作用、効果を奏しながら、免震装置100とは完全に独立させている。したがって、移動体26は、免震時において、下架台1と支持面Fとの間のスペースを移動し、免震性能を低下させることなく、免震装置100の構成、構造に左右されない極めて汎用性が高いカバーユニット20dを提供している。
【0086】
図14に、本発明に係る免震装置及びカバーユニット実施の形態(8)を示す。
【0087】
この実施の形態(8)は、前述の実施の形態(1)の免震装置100の上架台1及び下架台2に開口部30を開口して、免震対象物Pと支持面Fとに接続される配線設備Cを開口部30に挿通させる免震装置101におけるカバーユニット20の取付位置の別形態である。
【0088】
この実施の形態(8)の免震装置101は、前述の実施の形態(1)と同様な構成を採用し、免震対象物Pが電子機器や美術品等の展示台等である場合を考慮し、免震対象物P又は支持面Fから延設されて接続される配線設備Cを、上架台1と下架台2に開口した開口部30に挿通させている。また、開口部30の周縁には保護部材40が設置されている。
【0089】
上架台1に開口されている開口部30aは、略々中央部に位置し、一方の辺がW1、他方の辺がW2の方形で、下架台2に開口されている開口部30bは、下架台2の略々中央部に位置し、一方の辺がW3、他方の辺がW4の方形となっている。
【0090】
カバーユニット20は、前述の実施の形態(1)と同様に、カバー部材21、案内部材22、支持部材24で構成されている。
【0091】
案内部材22dは、コの字上に形成された案内溝23の開口部を下架台1の側面に当接して固定され、案内溝23に支持部材24が係合されている。支持部材24の端部にはカバー部材21が連結されて固定されている。
【0092】
この実施の形態(8)では、免震装置101の略々中央部に開口部30が開口されているため、開口部30を塞ぐことなく、カバーユニット20を取付ける必要がある。しかし、カバーユニット20は、ユニット化されているため、免震装置101の構成に対応して、下架台2の側面に案内部材22を設置することが可能で、案内部材22に係合する支持部材24は、免震部材3と干渉することなく端部に取付けられたカバー部材21を支持している。
【0093】
したがって、カバーユニット20は、上架台1及び下架台2にそれぞれ開口された開口部30a、30bを塞ぐことなく、免震装置101の側面側をカバー部材21によって被覆している。
【0094】
また、図示しないが、上架台1の側面に案内部材22を設置して、開口部30を塞ぐことなく免震装置101の側面側を被覆することも可能であり、開口部30は円形などに開口することが可能であり、開口部30の形状は方形や円形に限定されない。
【0095】
以上、図示した実施の形態の外に、カバーユニットの構成とカバーユニットの取付位置の組み合わせは、上述の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、前述の実施の形態(1)に実施の形態(4)で採用したカバーユニット20cを取付けて、免震装置100の側面を被覆させることも可能である。
【0096】

【発明の効果】
以上のように、本発明に係る免震装置において、請求項1では、免震装置の側面側がカバー部材で覆われて、免震装置が隠蔽されるため、外観体裁が良好になり、上架台又は下架台によって押圧されるカバー部材は、免震動作を行う免震部材とは離隔され、上架台の側面によって押圧されて移動される。したがって、免震部材を構成する第1ローラ、第1レール、第2ローラ、第2レールとは非接触となり、免震性能を低下させることない。
【0097】
また、請求項2では、請求項1と同様な作用効果を奏しながら、案内部材が免震装置の免震性能を阻害することなく免震部材に設置可能であって、上架台、下架台及び免震部材の構成、形状に制限されない。
【0098】
さらに、請求項3では、請求項1と同様の作用、効果を奏しながら、ローラ、移動体、カバー部材が免震装置に設置されずに完全に独立している。したがって移動体は、免震時において、下架台1と支持面Fとの間のスペースを移動するため、免震装置の構成、構造に対して設置スペースの制限に左右されない。
【0099】
さらに、請求項4,5では、カバーユニットは免震装置とは独立して構成され、免震装置に取付けられる案内部材は、案内部材に係合する支持部材を上架台及び下架台に水平に移動させる。よって、カバー部材は、免震動作によって振幅運動する免震部材を阻害することないため、案内部材、支持部材、カバー部材を一体に組み付けてなるカバーユニットは、様々免震装置の構成、構造に対して高い汎用性を提供することができる。
【0100】
さらに、請求項6では、請求項3と同様の作用、効果を奏しながら、ローラ、移動体、カバー部材が一体に組付けされてユニット化されているため、様々な免震装置の構成、構造に極めて高い汎用性を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る免震装置の実施の形態(1)を示す斜視図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1からの動作状態を示す側面図である。
【図4】 図3の底面図である
【図5】 本発明に係る免震装置の実施の形態(2)を示す側面図である。
【図6】 本発明に係る免震装置の実施の形態(2)を示す斜視図である。
【図7】 本発明に係る免震装置の実施の形態(3)を示す側面図である。
【図8】 本発明に係る免震装置の実施の形態(3)を示す斜視図である。
【図9】 本発明に係る免震装置の実施の形態(4)を示す側面図である。
【図10】 本発明に係る免震装置の実施の形態(4)を示す斜視図である。
【図11】 本発明に係る免震装置の実施の形態(5)を示す側面図である。
【図12】 本発明に係る免震装置の実施の形態(6)を示す側面図である。
【図13】 本発明に係る免震装置の実施の形態(7)を示す側面図である。
【図14】 本発明に係る免震装置の実施の形態(8)を示す側面図である。
【符号の説明】
1 上架台
2 下架台
3 免震部材
4 第1レール
5 第2レール
6 第1ローラ
7 第2ローラ
8 レール用フレーム
9 ローラ用フレーム
20 カバーユニット
21 カバー部材
22 案内部材
23 案内溝
24 支持部材
30 開口部
40 保護部材
100 免震装置
P 免震対象物
F 支持面
C 配線設備

Claims (6)

  1. 上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置において、
    上架台又は下架台のいずれかに案内部材を設置し、案内部材に雌雄係合して水平に移動可能な支持部材の端部に、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を連結するとともにカバー部材を上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし、カバー部材は免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたことを特徴とする免震装置。
  2. 上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置において、
    免震部材に案内部材を設置し、案内部材に雌雄係合して水平に移動可能な支持部材の端部に、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を連結するとともにカバー部材を上架台及び下架台とは非固定とし、カバー部材は免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたことを特徴とする免震装置。
  3. 上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置において、
    支持面を転動するローラを備える移動体を下架台と支持面との間に配設し、移動体の端部に、免震装置の側面側を被覆するカバー部材を連結するとともにカバー部材を上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし、カバー部材は免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたことを特徴とする免震装置。
  4. 上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置の側面側を被覆するためのものであって、上架台又は下架台に設けられる案内部材と、案内部材に水平に移動可能に雌雄係合される支持部材と、支持部材の端部に連結されて免震装置の側面側を被覆するとともに上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし且つ免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたカバー部材とが一体に組付けされてなるカバーユニット。
  5. 上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置の側面側を被覆するためのものであって、免震部材に設けられる案内部材と、案内部材に水平に移動可能に雌雄係合される支持部材と、支持部材の端部に連結されて免震装置の側面側を被覆するとともに上架及び下架台とは非固定とし且つ上免震動作の応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたカバー部材とが一体に組付けされてなるカバーユニット。
  6. 上架台と下架台との間に免震部材を介装してなる免震装置の側面側を被覆するためのものであって、支持面を転動するローラを備えて下架台と支持面との間に配設される移動体と、移動体の端部に連結されて免震装置の側面側を被覆するとともに上架台、下架台及び免震部材とは非固定とし且つ免震動作に応力によって上架台又は下架台に押圧されて水平に移動可能としたカバー部材とが一体に組付けされてなるカバーユニット。
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