JP2000144537A - 紡績機の種糸保持装置 - Google Patents

紡績機の種糸保持装置

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JP2000144537A
JP2000144537A JP10317238A JP31723898A JP2000144537A JP 2000144537 A JP2000144537 A JP 2000144537A JP 10317238 A JP10317238 A JP 10317238A JP 31723898 A JP31723898 A JP 31723898A JP 2000144537 A JP2000144537 A JP 2000144537A
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seed
thread
lever
seed yarn
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JP10317238A
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Harutoshi Sawada
晴稔 澤田
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】紡績が再開された糸条及び該糸条に接続さ
れた種糸c4を吸引する種糸保持部材Sの種糸保持レバ
ーs1の先端部にサクション部材s13、s16を配設
するとともに、圧縮空気の噴出によって吸引作用を生じ
させるサクション部材より奥方向に位置する前記種糸保
持レバーに、種糸パッケージCから引き出された種糸が
挿通される透孔s8が形成されている紡績機の種糸保持
装置に関するものである。 【効果】糸条及び種糸が、種糸保持レバーの先端付近や
種糸保持レバー内に滞留するようなことがなく、種糸や
該種糸と繋がった状態の紡績部により紡出されている糸
条が弛んで、紡績ユニットや糸継ぎ作業及び玉揚げ作業
を行うための部材等に絡みつき、糸継ぎ作業及び玉揚げ
作業が失敗するようなことが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の紡績ユニッ
トが並設された紡績機において、糸継ぎ作業及び玉揚げ
作業の際に使用される種糸パッケージの種糸を保持する
ための紡績機の種糸保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先の出願である特願平7−
50448号(特開平8−218238号公報)等にお
いて、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の際に使用される種糸
パッケージの種糸を保持するための紡績機の種糸保持装
置を提案した。
【0003】図10及び図11を用いて、上述した本出
願人の先の出願である特願平7−50448号(特開平
8−218238号公報)等で開示した紡績機の種糸保
持装置について概説する。なお、上記の出願において
は、種糸保持装置は、糸条掬い取り部材と称されている
ので、そのまま、糸条掬い取り部材と称する。
【0004】所定の紡績ユニットのパッケージが満管に
なった場合には,クレードルアームDを拡張して,満管
パッケージを取り外すとともに,クレードルアームDに
空ボビンbを装着する。このような満管パッケージのク
レードルアームDからの取り外し作業と空ボビンのクレ
ードルアームDへの装着作業に前後して、図10(a)
に示されているように、水平アームh1に取着された糸
ガイドh4及び固定糸ガイドc1〜c3を経て種糸パッ
ケージCから引き出され、種糸把持レバーHのクランパ
ー付きカッターh2に把持されている種糸c4を、図1
0(b)に示されているように、水平アームh1を水平
方向に回動させるとともに、図10(c)に示されてい
るように、糸条掬い取り部材Sの糸条掬い取りレバーs
1を待機位置から上方へ回動させることにより、糸条掬
い取りレバーs1の糸条案内板s3、s4に形成された
V字状の切り欠き部s3’、s4’に引っ掛けるととも
に、種糸把持レバーHのクランパー付きカッターh2に
よる種糸c4の把持を解放することにより、種糸パッケ
ージCから引き出された種糸c4を、糸条掬い取りレバ
ーs1に受け渡す。
【0005】次いで、糸条掬い取りレバーs1を、吸引
状態にある吸引管レバーMのサクションマウスm2に接
近させて、種糸c4を、糸条掬い取りレバーs1から吸
引管レバーMに受け渡す。その後、吸引管レバーMに吸
引保持された種糸c4は、一旦,糸案内部材Gに受け渡
された後,トランスファーアーム部材Tに受け渡され、
トランスファーアーム部材Tに把持された種糸c4の糸
端は、スピンドル部材u1及びノズル部材u2とからな
る紡績部U’の糸排出側に配置されるとともに,紡績部
U’に挿通される。次いで、停止されていたスライバー
の供給を再開するとともに、紡績部U’や、デリベリロ
ーラu4とニップローラu5により糸の送り出し等を再
開させて、種糸c4をパッケージ方向に送り出す。ま
た、同時に、水平軸s2に配設された連結部材s5を介
して、図示されていない吸引ダクトに連結されたパイプ
に配設された、吸引された糸を切断することができるシ
ャッターカッター部材を開いて、糸条掬い取りレバーs
1の吸引を開始する。このようにして送り出されてくる
種糸c4或いは該種糸c4に接続され種糸c4に引き続
いて送り出されてくる糸条yは、図11に示されている
ように、クレードルアームDに把持されている空ボビン
bと駆動ローラu6との間に位置し、紡績の再開後に吸
引状態にある糸条掬い取りレバーs1に吸引されてい
る。この状態では、紡績部U’により紡出されている糸
条yと種糸パッケージCから引き出されている種糸c4
とは繋がった状態で、糸条掬い取りレバーs1に、糸条
掬い取りレバーs1の開口s6から吸引されている。
【0006】次いで、糸条掬い取りレバーs1を反時計
方向に回動させるとともに、クレードルアームDに把持
されている空ボビンbを、回転している駆動ローラu6
に接触させて空ボビンbを回転させるとともに、図示さ
れていないバンチ巻き装置により、バンチ巻きを行うと
ともに、糸寄せレバー部材により、糸条yをクレードル
アームDに配設されたカッターにより切断する。切断さ
れた一方の糸条yは、往復運動している綾振り装置のト
ラバースガイドに係合し、綾振りされながら空ボビンb
に巻き取られ、また、糸条掬い取りレバーs1側の糸条
yは糸条掬い取りレバーs1及びパイプs7に吸引され
る。その後、種糸パッケージCに連なる種糸c4を吸引
保持している糸条掬い取りレバーs1を、図10(a)
に示されているような待機位置に戻した後に、上述した
シャッターカッター部材を作動させて、糸条掬い取りレ
バーs1に吸引されている種糸c4を切断するととも
に、糸条掬い取りレバーs1への吸引空気を遮断する。
このようにして、玉揚げ作業の1サイクルが終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した糸条掬い取り
部材Sにおいては、紡績再開後、紡績部U’により紡出
されている糸条yと種糸パッケージCから引き出されて
いる種糸c4とは繋がった状態で、糸条掬い取り部材S
の糸条掬い取りレバーs1の開口s6に吸引されること
になるが、糸条掬い取り部材Sの空気吸引力が十分でな
いために、種糸c4及び該種糸c4と繋がった状態の紡
績部U’により紡出される糸条yが、糸条掬い取りレバ
ーs1の開口s6付近や糸条掬い取りレバーs1内に滞
留してしまい、そのために、デリベリローラu4、ニッ
プローラu5と糸条掬い取り部材Sとの間で、種糸c4
や該種糸c4と繋がった状態の紡績部U’により紡出さ
れる糸条yが弛んで、紡績ユニットや糸継ぎ作業及び玉
揚げ作業を行うための部材等に絡みつき、糸継ぎ作業及
び玉揚げ作業が失敗するという問題があった。
【0008】また、上述した問題を解決するために、糸
条掬い取り部材Sの糸条掬い取りレバーs1の先端に、
一対のローラーからなる糸条送り出し部材を配設した糸
条掬い取り部材Sが知られているが、このような一対の
ローラーからなる糸条送り出し部材を配設したために、
装置が複雑化するとともに、糸条送り出し部材の作動タ
イミングや停止タイミング等の制御が必要となり、糸継
ぎ工程及び玉揚げ工程が複雑化するという問題があっ
た。
【0009】本発明の目的は、上述した従来の紡績機の
種糸保持装置が有する課題を解決することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、紡績機の種糸保持装置において、第
1には、紡績が再開された糸条及び該糸条に接続された
種糸を吸引する種糸保持部材の種糸保持レバーの先端部
に、圧縮空気の噴出によって吸引作用を生じさせるサク
ション部材を配設するとともに、サクション部材より奥
方向に位置する前記種糸保持レバーに、種糸パッケージ
から引き出された種糸が挿通される透孔を形成したもの
であり、第2には、種糸保持部材を、シャッターカッタ
ー部材を介して、吸引ダクトに連結したものであり、第
3には、種糸保持部材に、種糸保持レバーの先端方向に
向う空気流を発生させる部材を配設したものである。
【0011】
【実施例】本実施例においては、上述した種糸把持レバ
ーHや糸条掬い取りレバーs1の先端に配設された一対
のローラーからなる糸条送り出し部材を省略するととも
に、上述した糸条掬い取りレバー部材に代わる種糸保持
装置を、以下に説明するような構成としたものである。
なお、便宜的に、上述した糸条掬い取り部材に代わる種
糸保持装置の符号も、「S」を使用した。また、以下の
説明においては、本発明の種糸保持装置及び従来の種糸
保持装置に共通の部材には、同じ符号を付した。
【0012】先ず最初に図1〜図3を用いて、本発明の
紡績機の種糸保持装置について説明する。
【0013】上述した糸条掬い取り部材に代わる種糸保
持装置Sを構成する水平軸s2を中心に回動可能な種糸
保持レバーs1を、先端に開口s1’を有するパイプ状
に形成するとともに、開口s1’付近の周壁には,透孔
s8が穿設されている。そして、該パイプ状の種糸保持
レバーs1は、水平軸s2に配設された連結部材s5を
介して、吸引ダクトs9に連結されたパイプs7に連通
されている。また、吸引ダクトs9付近のパイプs7に
は、パイプs7を閉鎖するとともに、吸引された糸を切
断することができるシャッターカッター部材s10が配
設されている。更に、水平軸s2付近の種糸保持レバー
s1に、先端の開口s1’方向に向かう複数のノズル孔
s11を穿設するとともに、該ノズル孔s11に、圧縮
空気を供給する圧縮空気供給パイプs12が配設されて
おり、圧縮空気供給パイプs12からノズル孔s11に
供給される圧縮空気により、ノズル孔s11から種糸保
持レバーs1の先端方向に向かって、空気流を形成する
ことができるように構成されている。
【0014】パイプ状の種糸保持レバーs1の開口s
1’には、先端部s13’が、種糸保持レバーs1の奥
方向に向かって先細りの円錐台状に形成されたノズルs
13が取着されている。ノズルs13と透孔s8との間
の種糸保持レバーs1の周壁には、肉厚部s14が形成
されており、そして、肉厚部s14には、ノズルs13
の円錐台状の先端部s13’に沿って傾斜面s14’が
形成されているとともに、透孔s8側の肉厚部s14に
も、同様に、傾斜面s14”が形成されている。そし
て、パイプ状の種糸保持レバーs1とノズルs13との
間には、所定の幅の間隙s15が形成されている。s1
6は、ノズルs13の周囲に位置する種糸保持レバーs
1に穿設された透孔s17に取着された圧縮空気供給パ
イプであり、圧縮空気供給パイプs16から、種糸保持
レバーs1とノズルs13との間に形成された間隙s1
5に圧縮空気を供給して、ノズルs13から水平軸s2
方向に向かう空気流を形成してエアーサッカー式サクシ
ョン部材となるように構成されている。このように、パ
イプ状の種糸保持レバーs1の開口s1’に取着された
ノズルs13と種糸保持レバーs1に穿設された透孔s
17に取着された圧縮空気供給パイプs16とにより、
種糸保持レバーs1に吸引空気流を発生させて、種糸c
4及び該種糸c4と繋がった状態の紡績部U’により紡
出される糸条yを、種糸保持レバーs1に吸引するサク
ション部材が構成されることになる。なお、s18は、
必要に応じて、ノズルs13の外側開口に取着された環
状の糸ガイドである。
【0015】種糸パッケージCから引き出された種糸c
4は,種糸パッケージCの前面に配置された固定糸ガイ
ドc1及び該固定糸ガイドc1の下方に位置する固定糸
ガイドc2を経た後,図1に示されているように、パイ
プ状の種糸保持レバーs1の周壁に穿設された透孔s8
に挿通され、種糸保持レバーs1及びパイプs7に挿入
されている。
【0016】次に、図4を用いて,紡績機の紡績ユニッ
ト及び種糸保持装置が配設された糸継ぎ、玉揚げ作業を
行う作業台車Adについて概説する。
【0017】本実施例においては、作業台車Adは、床
に敷設されたレールr1上に載置される車輪a1及び紡
績機の機台Fに配設されたレールr2を挟持する車輪a
2、a2’を有しており、紡績機に沿って移動し、糸継
ぎ作業や玉揚げ作業を必要とする所定の紡績ユニットU
の位置に停止するように構成されている。
【0018】紡績機の長手方向に沿って多数配置された
紡績ユニットUには、接離可能なスピンドル部材u1と
旋回空気流を発生するノズル部材u2とからなる紡績部
U’が配設されており、紡績部U’の上流側には、ドラ
フト装置のフロントローラu3が配置されている。u4
は、紡績部U’の下流側に配設されたデリベリローラで
あり、u5は、デリベリローラu4に対して接離自在な
ニップローラである。u6は、パッケージPに接触し、
パッケージPを回転駆動させるための駆動ローラであ
り、また、u7は、紡績ユニットUに配設されているス
ラブキャッチャーである。Dはクレードルアームであ
り、Kはパッケージ逆転部材であり、Sは、上述した構
成を有する種糸保持装置であり、Eはパッケージ押し出
し部材であり、Gは糸条案内部材であり、Mは吸引管レ
バーであり、Tはトランスファーアームであり、Nはエ
アーサッカー部材である。なお、種糸保持装置S以外の
構成については、本出願人の先の出願である特願平7−
50448号(特開平8−218238号公報)等に開
示されているので、その詳細な説明は省略する。
【0019】次に、図4〜図9を用いて、玉揚げ作業の
際の種糸保持装置Sの作動について説明する。
【0020】パッケージPが満管になったことを、図示
されていない所定の満管検出部材により検出した際に
は、糸条yを切断するとともに、ドラフト装置へのスラ
イバーの供給を停止し、更に、引き続き紡出されてくる
糸条yは、図示されていない適当な吸引ダクトにより吸
引除去される。その後、満管パッケージPを、駆動ロー
ラu6から離反させるとともに、図5に示されているよ
うに、押し出しレバーEをパッケージP側に回動させ
て、満管パッケージPを、押し出しレバーEの押し出し
板e1により押すことにより、満管パッケージPを、駆
動ローラu6から、所定間隔遠ざける。その後、押し出
しレバーEを、満管パッケージPから遠ざかる方向に回
動するとともに、所定位置に停止させる。
【0021】上述したように、種糸パッケージCから引
き出された種糸c4は、固定糸ガイドc1、c2を経
て、種糸保持装置部材Sのパイプ状の種糸保持レバーs
1の周壁に穿設された透孔s8から種糸保持レバーs1
及びパイプs7に挿入されている。次いで、水平軸s2
を中心に種糸保持レバーs1を上方に向かって回動させ
て、図6に示されているように、種糸保持レバーs1の
先端部を、駆動ローラu6から所定の距離だけ退避され
た満管パッケージPと駆動ローラu6の間に配置する。
なお、パイプs7に配設されているシャッターカッター
部材s10は閉鎖状態にあり、従って、種糸保持レバー
s1には吸引作用は働いていない。
【0022】次いで、図7に示されているように、吸引
管レバーMを、二点鎖線で示されている略垂直位置の待
機位置から、水平軸m1を中心に反時計方向に回動させ
て、種糸c4を保持している種糸保持レバーs1に接近
させ、吸引状態にある吸引管レバーMのサクションマウ
スm2により、種糸保持レバーs1内に挿入されている
種糸c4を吸い込むと、種糸パッケージCから、固定糸
ガイドc1、c2を経て引き出された種糸c4は、周壁
に穿設された透孔s8から種糸保持レバーs1に入り、
その後、ノズルs13を経て、吸引管レバーMのサクシ
ョンマウスm2に吸引される。この際、吸引管レバーM
のサクションマウスm2が、種糸保持レバーs1に接近
した状態で、或いは、該接近に前後して、圧縮空気供給
パイプs12からノズル孔s11に圧縮空気を供給し
て、ノズル孔s11から種糸保持レバーs1の先端方向
に向かって空気流を形成すると、ノズル孔s11から種
糸保持レバーs1の先端方向に向う空気流に乗って、種
糸保持レバーs1及びパイプs7に挿入されている種糸
c4が、種糸保持レバーs1の先端方向に搬送され、確
実に、且つ、迅速に、吸引管レバーMのサクションマウ
スm2に吸引されることになる。なお、種糸保持レバー
s1の上方への回動、種糸保持レバーs1から吸引管レ
バーMへの種糸c4の受け渡し作業及び後述する種糸c
4の紡績部U’の糸排出側への移送作業の際には、種糸
パッケージCからは種糸c4が引き出されることはな
く、種糸保持レバーs1及びパイプs7に挿入されてい
る種糸c4が引き出される。
【0023】その後、吸引管レバーMの垂直方向への回
動により、サクションマウスm2に吸引保持されている
種糸c4は、平行リンクg1、g2の回動により、図7
に示されているように、糸走行方向に進出した糸条案内
部材Gの糸条案内板g3、g4に案内されるとともに,
糸条案内部材Gの糸条案内板g3に配設された,種糸c
4を切断するとともに切断された種糸c4を把持するカ
ッターにより,切断され,把持される。なお、吸引管レ
バーMが垂直方向へ回動された際には、圧縮空気供給パ
イプs12からノズル孔s11への圧縮空気の供給を停
止する。
【0024】次いで、図8に示されているように、トラ
ンスファーアーム部材Tを、水平軸t1を中心として時
計方向に回動させることにより、先ず最初に、糸条案内
部材Gに把持されている種糸c4を、トランスファーア
ーム部材Tの先端部に配設されている、図示されていな
い接離自在に構成された一対の把持ローラーにより把持
するとともに、糸条案内部材Gの糸条案内板g3に配設
されているカッターによる種糸c4の把持を解除する。
その後、一対の把持ローラーにより種糸c4を把持した
トランスファーアーム部材Tを、図8に二点鎖線で示さ
れているように、その先端に把持された種糸c4が、ノ
ズル部材u2から分離されたスピンドル部材u1の糸排
出側に位置するように回動させる。なお、糸条案内部材
Gや一対の把持ローラーにより種糸c4を把持するトラ
ンスファーアーム部材Tの具体的な構造は、特許第25
96297号公報等に開示されているので、その詳細な
説明は省略する。
【0025】トランスファーアーム部材Tの先端部に把
持された種糸c4が、ノズル部材u2から分離されたス
ピンドル部材u1の糸排出側に位置するようにトランス
ファーアーム部材Tを回動させた後に、或いは、このよ
うなトランスファーアーム部材Tの回動作業に先立っ
て、図8に示されているように、ノズル部材u2とスピ
ンドル部材u1との間に、エアーサッカー部材Nのエア
ーサッカーn1を配置する。これは、エアーサッカー部
材Nを、図7に示されている略垂直の状態から、適当な
駆動源により平行リンクn4、n5を反時計方向に回動
させるとともに、シリンダーn3を作動させてピストン
ロッドn2を進出させることによって、ピストンロッド
n2の先端部に取着されているエアーサッカーn1をノ
ズル部材u2とスピンドル部材u1との間に配置する。
なお、ノズル部材u2とスピンドル部材u1の接離手段
及びノズル部材u2から分離されたスピンドル部材u1
の糸条yの出口付近に、トランスファーアーム部材Tに
より搬送された種糸c4を、ノズル部材u2とスピンド
ル部材u1との間に配置されたエアーサッカー部材Nの
エアーサッカーn1によりスピンドル部材u1に通し、
その後、ノズル部材u2とスピンドル部材u1との間か
らエアーサッカー部材Nのエアーサッカーn1を退避さ
せるとともに、ノズル部材u2とスピンドル部材u1を
接合させ、更に、ドラフト装置にスライバーを供給して
紡績ユニットUの紡績を再開する作動等については、上
述した特許第2596297号公報等に開示されている
ので、詳細な説明は省略する。
【0026】スピンドル部材u1に挿入された種糸c4
の先端部に、スライバーを構成する繊維が巻き付いて紡
績が再開されると略同時に、デリベリローラu4とニッ
プローラu5とにより種糸c4を把持してパッケージP
方向に送り出す。また、同時に、シャッターカッター部
材s10を開いて、種糸保持レバーs1の吸引を開始す
るとともに、ノズルs13の周囲に位置する種糸保持レ
バーs1に穿設された透孔s17に取着された圧縮空気
供給パイプs16から、適当なバルブを介して、種糸保
持レバーs1とノズルs13との間に形成された間隙s
15に圧縮空気を供給して、ノズルs13の先端部s1
3’方向に向かう空気流を形成すると、種糸c4或いは
該種糸c4に接続され種糸c4に引き続いて送り出され
てくる糸条yは、図8に示されているように、前もっ
て、クレードルアームDに把持されている空ボビンbと
駆動ローラu6との間に位置し、紡績の再開後に吸引状
態にある種糸保持レバーs1に吸引される。このよう
に、紡績部U’により紡出されている糸条yと種糸パッ
ケージCから引き出されている種糸c4とは繋がった状
態で、種糸保持レバーs1に、種糸保持レバーs1のノ
ズルs13から吸引されている。なお、この状態では、
種糸c4側には送り出し作用がなく、固定糸ガイドc
1、c2等の抵抗もあるので、連続的に紡出され、送り
出される糸条y側のみが種糸保持レバーs1に吸引され
る。
【0027】次いで、少なくとも、種糸保持レバーs1
に、紡績部U’により紡出されている糸条yに繋がって
いる種糸c4が吸引された後に、図9に示されているよ
うに、種糸保持レバーs1を反時計方向に回動させると
ともに、クレードルアームDに把持されている空ボビン
bを、回転している駆動ローラu6に接触させて空ボビ
ンbを回転させるとともに、図示されていないバンチ巻
き装置により、バンチ巻きを行うとともに、糸寄せレバ
ー部材により、糸条yをクレードルアームDに配設され
たカッターにより切断する。切断された一方の糸条y
は、往復運動している綾振り装置のトラバースガイドに
係合し、綾振りされながら空ボビンbに巻き取られ、ま
た、種糸保持レバーs1側の糸条yは種糸保持レバーs
1及びパイプs7に吸引される。その後、種糸パッケー
ジCに連なる種糸c4を吸引保持している種糸保持レバ
ーs1を、図4に示されているような待機位置に戻した
後に、シャッターカッター部材s10を作動させて、種
糸保持レバーs1及びパイプs7に吸引されている種糸
c4を切断するとともに、種糸保持レバーs1への吸引
空気を遮断する。また、シャッターカッター部材s10
を作動させて、種糸保持レバーs1への吸引空気を遮断
すると同時に、また、これと前後して、圧縮空気供給パ
イプs16に接続されているバルブを閉じることによ
り、種糸保持レバーs1とノズルs13との間に形成さ
れた間隙s15への圧縮空気の供給を停止する。このよ
うにして、玉揚げ作業の1サイクルが終了する。
【0028】上述したように、その先端が、駆動ローラ
u6から離反された満管パッケージPと駆動ローラu6
の間に配置された種糸保持レバーs1には、種糸パッケ
ージCから引き出された種糸c4が、固定糸ガイドc
1、c2を経て、種糸保持レバーs1の周壁に穿設され
た透孔s8から種糸保持レバーs1及びパイプs7に挿
入されているが、この状態から、種糸保持レバーs1か
ら吸引管レバーMへの種糸c4の受け渡しを容易にする
ために、吸引管レバーMのサクションマウスm2が、種
糸保持レバーs1に接近した状態で、或いは、該接近に
前後して、圧縮空気供給パイプs12からノズル孔s1
1に圧縮空気を供給して、ノズル孔s11から種糸保持
レバーs1の先端方向に向かって空気流を形成すると、
ノズル孔s11から種糸保持レバーs1の先端方向に向
う空気流に乗って、種糸保持レバーs1及びパイプs7
に挿入されている種糸c4が、種糸保持レバーs1の先
端方向に搬送され、確実に、且つ、迅速に、吸引管レバ
ーMのサクションマウスm2に吸引されることになる。
【0029】また、上述したように、紡績再開後に、紡
出される糸条y及び該糸条yに接続されている種糸cを
パッケージP方向に送り出すとともに、シャッターカッ
ター部材s10を開いて、種糸保持レバーs1の吸引を
開始するとともに、種糸保持レバーs1の先端部に配設
された、種糸保持レバーs1の開口s1’に取着された
ノズルs13と種糸保持レバーs1に穿設された透孔s
17に取着された圧縮空気供給パイプs16等からなる
エアーサッカー式サクション部材を作動させて、種糸保
持レバーs1の奥方向に向かう空気流を形成することに
より、確実に、且つ、迅速に、種糸c4或いは該種糸c
4に接続され種糸c4に引き続いて送り出されてくる糸
条yを、種糸保持レバーs1及びパイプs7に吸引する
ことができるので、種糸c4或いは該種糸c4に接続さ
れ種糸c4に引き続いて送り出されてくる糸条yが、種
糸保持レバーs1の先端付近や種糸保持レバーs1内に
滞留するようなことがなく、従って、デリベリローラu
4及びニップローラu5と、種糸保持部材Sとの間で、
種糸c4や該種糸c4と繋がった状態の紡績部U’によ
り紡出されている糸条yが弛んで、紡績ユニットや糸継
ぎ作業及び玉揚げ作業を行うための部材等に絡みつき、
糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が失敗するようなことが防止
できる。
【0030】また、従来のように、糸条掬い取り部材S
の糸条掬い取りレバーs1の先端に配設された一対のロ
ーラーからなる糸条送り出し部材を省略することができ
るので、種糸保持部材Sの構造が簡素化されるととも
に、糸条送り出し部材の作動タイミングや停止タイミン
グ等の制御が不要となる。また、糸継ぎ作業中に種糸と
種糸保持部材との縁が切れることがないので、糸継ぎ時
間及び玉揚げ時間が短縮化されるとともに、糸継ぎ作業
及び玉揚げ作業の成功率が向上する。
【0031】なお、上述した実施例においては、種糸保
持レバーs1の先端部の周壁に透孔s8を穿設し、該透
孔s8から種糸c4を、種糸保持レバーs1内に挿入し
た例を示したが、このような透孔s8を穿設する代わり
に、種糸保持レバーs1の先端部の外周に、リング状の
糸ガイドを取着し、該糸ガイドに種糸c4を通した後
に、開口s5から、種糸c4を、種糸保持レバーs1内
に挿入するように構成することもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に、記載する効果を奏するものであ
る。
【0033】紡績が再開された糸条及び該糸条に接続さ
れた種糸を吸引する種糸保持部材の種糸保持レバーの先
端部に、圧縮空気の噴出によって吸引作用を生じさせる
サクション部材を配設するとともに、該サクション部材
より奥方向に位置する前記保持レバーに、種糸パッケー
ジから引き出された種糸が挿通される透孔を形成したの
で、吸引力の強い種糸保持装置を得られて、確実に、且
つ、迅速に、糸条及び種糸を吸引することが可能となる
と同時に、糸継ぎ作業中に種糸と種糸保持部材との縁が
切れることがなくなった。従って、糸条及び種糸が、種
糸保持レバーの先端付近や種糸保持レバー内に滞留する
ようなことがなく、種糸や該種糸と繋がった状態の紡績
部により紡出されている糸条が弛んで、紡績ユニットや
糸継ぎ作業及び玉揚げ作業を行うための部材等に絡みつ
き、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業が失敗するようなことが
防止できるとともに、糸継ぎ時間及び玉揚げ時間が短縮
化され、更には、糸継ぎ作業及び玉揚げ作業の成功率が
向上する。
【0034】種糸保持部材を、シャッターカッター部材
を介して、吸引ダクトに連結したので、種糸パッケージ
から引き出され、種糸保持レバーに形成された透孔を経
て種糸保持レバー及びパイプに挿入される種糸が、種糸
保持レバーやパイプに滞留するようなことがなく搬送さ
れるとともに、必要に応じて、種糸の切断が可能となっ
た。また、種糸保持レバーへの吸引空気流の遮断或いは
供給を、確実に、且つ、迅速に行うことができる。
【0035】種糸保持部材に、種糸保持レバーの先端方
向に向う空気流を発生させる部材を配設したので、種糸
保持レバー等に挿入されている種糸が、種糸保持レバー
の先端方向に積極的に搬送されるので、種糸保持レバー
から吸引管レバーへの種糸の受け渡しを、確実に、且
つ、迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の紡績機の種糸保持装置の斜視図
である。
【図2】図2は本発明の紡績機の種糸保持装置の一部断
面を含む側面図である。
【図3】図3は本発明の紡績機の種糸保持装置の要部断
面図である。
【図4】図4は本発明の紡績機の種糸保持装置が適用さ
れる紡績機及び作業台車の一部断面を含む概略側面図で
ある。
【図5】図5は図4と同様の本発明の紡績機の種糸保持
装置が適用される紡績機及び作業台車の一部断面を含む
概略側面図である。
【図6】図6は同じく図4と同様の本発明の紡績機の種
糸保持装置が適用される紡績機及び作業台車の一部断面
を含む概略側面図である。
【図7】図7は同じく図4と同様の本発明の紡績機の種
糸保持装置が適用される紡績機及び作業台車の一部断面
を含む概略側面図である。
【図8】図8は同じく図4と同様の本発明の紡績機の種
糸保持装置が適用される紡績機及び作業台車の一部断面
を含む概略側面図である。
【図9】図9は同じく図4と同様の本発明の紡績機の種
糸保持装置が適用される紡績機及び作業台車の一部断面
を含む概略側面図である。
【図10】図10は従来の紡績機の種糸保持装置の概略
斜視図である。
【図11】図11は従来の紡績機の種糸保持装置が適用
される紡績機及び作業台車の一部断面を含む概略側面図
である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・種糸パッケージ c4・・・・・・・種糸 S・・・・・・・・種糸保持部材 s1・・・・・・・種糸保持レバー s8・・・・・・・透孔 s13・・・・・・ノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡績が再開された糸条及び該糸条に接続さ
    れた種糸を吸引する種糸保持部材の種糸保持レバーの先
    端部に、圧縮空気の噴出によって吸引作用を生じさせる
    サクション部材を配設するとともに、サクション部材よ
    り奥方向に位置する前記種糸保持レバーに、種糸パッケ
    ージから引き出された種糸が挿通される透孔が形成され
    ていることを特徴とする紡績機の種糸保持装置。
  2. 【請求項2】種糸保持部材が、シャッターカッター部材
    を介して、吸引ダクトに連結されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の紡績機の種糸保持装置。
  3. 【請求項3】種糸保持部材に、種糸保持レバーの先端方
    向に向う空気流を発生させる部材を配設したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の紡績機の種糸保持
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111501142A (zh) * 2020-05-19 2020-08-07 安徽日发纺织机械有限公司 一种运用于气流纺纱机的储纱吸纱装置

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