JP2007247108A - 繊維機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】繋ぎ目の状態などを簡単にチェックできるように糸継ぎ動作を制御するチェックモードを有する。
【解決手段】給糸側からの糸Yを巻き取る巻取り手段5と、糸欠点を検出する手段32と、この糸欠点検出手段32で糸欠点を検出したときに、糸欠点を切断、除去して給糸側及び巻取側の各糸端Y1,Y2を繋ぐ糸継ぎ手段7とを備え、巻取り手段5及び糸継ぎ手段7の動作を司る制御手段15を備え、この制御手段15は、糸継ぎ手段7による各糸端Y1,Y2の糸継ぎ動作の途中又は終了後に、糸継ぎ手段7及び巻取り手段5の動作を中止するよう制御するチェックモードを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、給糸部からの糸を巻取部に巻き取る繊維機械に関するものであって、特に、糸欠点を検出した際に、糸欠点を切断、除去して給糸側の糸端と巻取側の糸端とを繋ぐ糸継ぎ手段を備えた繊維機械に関する。
紡績機や自動ワインダーなどの繊維機械は、給糸部からの糸を巻取部へ巻き取り、巻取りパッケージなどを形成する(例えば特許文献1参照)。この繊維機械は、糸欠点を検出した際に、糸欠点を切断、除去して給糸側の糸端と巻取側の糸端とを糸継ぎするための糸継ぎ手段を備えている。そして、一般の繊維機械は、この糸継ぎ手段で各糸端を糸継ぎした後、直ぐに糸継ぎした糸を巻取部に巻き取るという動作が、一連で行うように制御されている。そのため、糸継ぎ手段による各糸端の繋ぎ目状態などをチェックするには、巻取部に巻き取られた糸を解除して、繋ぎ目を探さなければならない。
特開2003−113539号公報
そこで本発明が解決しようとする課題は、繋ぎ目の状態などを簡単にチェックできるように糸継ぎ動作を制御するチェックモードを有する繊維機械を提供することである。
前記した課題を解決するために、本発明の提供する繊維機械は、給糸側からの糸を巻き取る巻取り手段と、糸欠点を検出する手段と、この糸欠点検出手段で糸欠点を検出したときに、糸欠点を切断、除去して給糸側及び巻取側の各糸端を繋ぐ糸継ぎ手段とを備え、巻取り手段及び糸継ぎ手段の動作を司る制御手段を備え、この制御手段は、糸継ぎ手段による各糸端の糸継ぎ動作の途中又は終了後に、糸継ぎ手段及び巻取り手段の動作を中止するよう制御するチェックモードを有している。
好ましくは、糸継ぎ手段が解撚方式であって、各糸端の解撚状態をチェックするために、各糸端を解撚した後に糸継ぎ手段及び巻取り手段の動作を中止する。
又本発明の繊維機械は、給糸側がドラフト装置と紡績装置であって、糸欠点を切断、除去して分断した各糸端を繋ぐ糸継ぎ手段を備え、チェックモードのときは紡績動作を開始して、糸継ぎ動作の途中又は完了後に紡績動作を停止するような制御手段を有している。
好ましくは、糸継ぎ手段が解撚方式であって、制御手段が各糸端を解撚した後に紡績動作を停止する。
更に好ましくは、制御手段が、紡績動作を停止した後、所定信号の受信又は所定時間の経過により、紡績動作を再開する。
本発明に係る繊維機械は、チェックモードを有する制御手段を備えており、糸継ぎ手段で各糸端を繋いだ後又は途中に、糸継ぎした糸の巻取部への巻き取りを停止するので、従来のように巻取部に巻き取られた糸を解除して糸繋ぎ目を探すことなく、簡単に糸繋ぎ目のサンプルを採取して繋ぎ目状態などをチェックすることができる。又、本発明の繊維機械が紡績装置の場合は、糸継ぎ動作の完了又は途中で、巻取り手段の停止のみならず、紡績動作も停止する。
以下、図面に基づいて本発明に係る繊維機械について詳細に説明する。なお、本実施例は紡績機であるが、自動ワインダーなどの糸継ぎ装置を備えた繊維機械であれば、本発明を実施することができる。
図1は、本発明に係る紡績機を示す正面図である。図2は、紡績機を示す側断面図である。図3は、紡績機の糸継ぎ動作を示す側断面図である。図4は、糸弛み取り装置を示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。図5は、糸継ぎ装置を示す正面図である。図6は、糸継ぎ装置を示す側断面図である。
図1の如く、紡績機は、原動機ボックス10とダストボックス11との間に、多数の紡績ユニット(糸処理ユニット)1,1,1・・・が並設されている。更に、この紡績機は、各紡績ユニット1,1,1・・・に沿うレール12が設けられており、このレール12を糸継ぎ台車6が左右方向に往復走行可能に構成されている。糸継ぎ台車6は、糸継ぎを要求する紡績ユニット1に走行、停止して、糸継ぎ作業を行うものである。
各紡績ユニット1は、ドラフト装置2、紡績装置3、糸弛み取り装置4及び巻き取り装置5を備えている。ドラフト装置2は、バックローラ20、サードローラ21、ミドルローラ22及びフロントローラ23を有している。バックローラ20及びサードローラ21は、各紡績ユニット1毎に設けられた第一駆動モータ24によって回転駆動する。各第一駆動モータ24は、ドライバ基板26によって制御される。紡績ユニット1のミドルローラ22及びフロントローラ23は、第二駆動モータ25で駆動軸を回転することにより、常時回転駆動する。紡績装置3は、空気噴射ノズル等を有している。糸弛み取り装置4は、弛み取りローラ40等を備えている。巻き取り装置5は、巻取りパッケージ54等を備えている。
図2の如く、機台13の背部に設けられたスライバケンス(図示略)から引き出されたスライバSが、バックローラ20へ供給され、ドラフト装置2によってドラフト(延伸)される。その後この延伸されたスライバSは、紡績装置3で圧縮空気の旋回気流を作用されることにより紡績されて、紡績糸Yに生成される。糸送り装置30は、デリベリローラ30aと、このデリベリローラ30aに接触するニップローラ30bとからなる。紡績装置3から排出した紡績糸Yは、デリベリローラ30aとニップローラ30bとの間に挟まれて、デリベリローラ30aの回転駆動によって下方へ送られる。
更に紡績糸Yは、糸の欠点を除去するためのカッター装置31、糸欠点を検出するスラブキャッチャ(糸欠点検出器)32を経て、巻取り装置5によって次々に巻取りパッケージ54に巻き取られる。スラブキャッチャ32は、糸の太さムラ欠陥を検出する機能や、糸に混入した異物を検出する機能等を有しており、接触式又は非接触式がある。巻取り装置5は、ボビン50、クレードルアーム51、クレードルアーム駆動部52及び回転ドラム53を備えている。クレードルアーム51はボビン50を備えており、このボビン50に紡績糸Yを巻き付けることにより、巻取りパッケージ54が形成される。ボビン50又は巻取りパッケージ54が常時回転する回転ドラム53に接触することによって、巻取り回転する。
糸継ぎ台車6は、供給側となるドラフト装置2から連続的に供給される紡績糸Yを吸引捕捉するサンクションパイプ(供給側糸端捕捉手段)60と、巻取り側となる巻取りパッケージ54の紡績糸Yを吸引捕捉するサクションマウス(巻取り側糸端捕捉手段)61と、このサクションパイプ60及びサクションマウス61が捕捉した各紡績糸Yを繋ぐための糸継ぎ装置7と、を備えている。サクションパイプ60及びサクションマウス61の端部は、吸引流発生源(図示略)によって吸引空気流が発生しており、これにより各糸の糸端を吸引して、捕捉する。
図3の如く、スラブキャッチャ32がドラフト装置2から送られる紡績糸Yに糸欠点が有ることを検出したとき、カッター装置31が紡績糸Yを切断し、上糸Y1と下糸Y2とに分断する。そして、糸継ぎ台車6が、この糸継ぎ対象の紡績ユニット1へ走行して停止する。その後、サクションパイプ60が、端部回転軸60aを中心に上方へ旋回して(二点鎖線参照)、給糸部であるドラフト装置2側の紡績糸(上糸)Y1を吸引把持する。サクションマウス61が、端部回転軸61aを中心に下方へ旋回して(二点鎖線参照)、巻取部である巻取り装置5側の紡績糸(下糸)Y2を吸引把持する。そして、サクションパイプ60及びサクションマウス61が元の位置へ旋回して戻ることにより、上糸Y1及び下糸Y2を糸継ぎ装置7へ案内し、糸継ぎ装置7が各糸Y1,Y2の糸端を繋ぐ。
図1及び図2の如く、各紡績ユニット1には糸弛み取り装置4が設けられている。糸弛み取り装置4は、パッケージに糸を巻き取る際の糸のトラバースによるテンション変動を吸収したり、給糸側の糸端と巻取りパッケージ側の糸を糸継ぎする際の給糸側から供給される糸の弛みを吸収する機能を有している。図4の如く、糸弛み取り装置4は、紡績糸Yを外周面に巻き付ける弛み取りローラ40、この弛み取りローラ40を回転駆動するステッピングモータ等のローラ駆動手段41、条件に応じて弛み取りローラ40と同期して又は独立に同心回転する糸掛部材42、弛み取りローラ40の前方やや上流側に配置される上流側ガイド43、弛み取りローラ40の下流側に設けられる下流側ガイド44を備えている。上流側ガイド43はエアーシリンダ等の進退駆動手段45によって進退駆動する。
進退駆動手段45により前進、後退駆動する上流側ガイド43は、前進位置にあるとき、紡績糸Yが糸弛み取り装置4と係合することのない位置に糸道を保持し、後退位置にあるとき、紡績糸Yが糸弛み装置4の糸掛部材42と係合して弛み取りローラ40に巻き取られる位置まで、糸道を移動させる。実施例の糸弛み取り装置4は上記のように貯蔵ローラ式であるが、スラックチューブ等の吸引管で余剰の糸を吸引して弛みを取る吸引式などもある。
図5及び図6の如く、糸継ぎ装置7は、その略中心に糸継ぎ部材70が設けられている。そして、糸継ぎ部材70の上下に、一対の解撚ノズル71a,71b、一対の糸押えレバー72a,72b、一対の糸寄せレバー73a,73b、一対のカッター74a,74b及び一対のクランプ部材75a,75bが配設されている。クランプ部材75a、解撚ノズル71b及びカッター74bは上糸Y1に対して設けられており、クランプ部材75b、解撚ノズル71a及びカッター74aは下糸Y2に対して設けられている。
そして、糸継ぎ部材70、一対の糸押えレバー72a,72b及び一対の糸寄せレバー73a,73bは、上糸Y1と下糸Y2に対して設けられている。糸継ぎ部材70は、各糸Y1,Y2を重ね合せた状態にするための糸継ぎ孔76が設けられている。実施例の糸継ぎ装置7は、各糸Y1,Y2の糸端を解撚して撚り掛けて繋ぐ解撚式(エアースプライサー)であるが、各糸端を結び合わせて繋ぐノッター式や各糸端を接着剤で繋ぐ接着式なども採用できる。
図1及び図2の如く、この紡績機は、制御部15を備えている。制御部15は、カッター装置31、スラブキャッチャ32、ドラフト装置2のバックローラ20及びサードローラ21を制御するドライバ基板26、糸弛み取り装置4のローラ駆動手段41、クレードルアーム51を駆動するクレードルアーム駆動部52のドライバ基板55、糸継ぎ台車6の糸継ぎ装置7を制御する糸継ぎ台車コントローラ62に接続され、これらの動作を司る。又、糸継ぎ台車コントローラ62が、進退駆動手段45を制御する。制御部15及びコントローラ62は、後述する各モードに応じて、各構成部材の動作を制御する。各モードは、入力部(モード選択スイッチ)14によって任意に選択できるようになっている。以下、各モードについて詳細に説明する。
<通常モード>
入力部14によって通常モードが選択されたとき、図1乃至図7の如く、次の動作をする。図7は、通常モードの動作手順を示すフローチャートである。
(図7のステップS1)
各紡績ユニット1は、スライバSをドラフト装置2で紡績装置3へ送り込む。紡績装置3で紡績され生成された紡績糸Yは、糸送り装置30で下流側へ送られ、スラブキャッチャ32を通過する。その後、紡績糸Yは糸弛み取り装置4の上流側ガイド43を通過する。紡績時において、糸弛み取り装置4の上流側ガイド43は、紡績糸Yのテンション変動を吸収するために、紡績糸Yを糸弛み取り装置4に係合させる後退位置にある。そして、紡績糸Yは、巻取り装置5でボビン50に巻き取られ巻取りパッケージ54を生成する。
(図7のステップS2)
いずれかの紡績ユニット1のスラブキャッチャ32が紡績糸Yのスラブ欠陥等を検出すると、スラブキャッチャ32からの検出信号に基づき、制御部15から次の動作を行う制御信号を発する。又、スラブキャッチャ32が紡績糸Yの糸欠点を検出しなければ、これまでの動作を継続する。
(図7のステップS3)
カッター装置31が紡績糸Yを切断すると同時に、ドライバ基板26を介して第一駆動モータ24を制御し、ドラフト装置2のバックローラ20及びサードローラ21の回転が停止する。ミドルローラ22及びフロントローラ23は、回転駆動が持続している。巻取り装置5については、ドライバ基板55を介してクレードルアーム駆動部52によってクレードルアーム51が回動し、巻取りパッケージ54を回転ドラム53から離反させる。そして巻取りパッケージ54は、回転を自然停止させるか、状況により強制停止させる。
カッター装置31により切断された紡績糸Yの、巻取り装置5側の下糸Y2は、惰性で回転する巻取りパッケージ54に巻き取られる。紡績装置3側の上糸Y1は、ドラフト装置2のバックローラ20及びサードローラ21の回転が停止し、ミドルローラ22及びフロントローラ23の回転が持続することにより、サードローラ21とミドルローラ22との間でスライバSが引っ張られて切断される。この切断位置からカッター装置31位置までの糸断片は、ミドルローラ22及びフロントローラ23により送り出され、吸引装置(図示略)により吸引、除去される。
そして、制御部15から出力される糸継ぎ要求信号に基づき、糸継ぎ台車6が、糸継ぎを必要とする紡績ユニット1へ走行する。糸継ぎ台車6が所定位置に到着すると、出力される到着検知信号に基づき、糸弛み取り装置4のローラ駆動手段41が駆動して、弛み取りローラ40の回転が開始する。
(図7のステップS4)
更に、糸継ぎ台車6において、サクションパイプ60が上方へ回動し、紡績装置3の糸排出口付近にその吸引口を位置させる。紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21が再駆動し、スライバSを紡績装置3へ送り込み紡績を開始する。又、次の動作で上糸Y1をサクションパイプ60で吸引把持するため、上流側ガイド43を前進する。
(図7のステップS5)
サクションパイプ60は、紡績装置3から紡出される上糸Y1の糸端を吸引捕捉して、この状態で元の位置まで下方回動し、上糸Y1を糸継ぎ装置7へ導く。サクションマウス61が巻取りパッケージ54から下糸Y2の糸端を吸引、捕捉し、元の位置まで上方へ回動させて、下糸Y2を糸継ぎ装置7へ案内する。
糸継ぎ装置7において、クランプ部材75aがサクションパイプ60で把持された上糸Y1をクランプすると共に、クランプ部材75bがサクションマウス61で把持された下糸Y2をクランプする。糸継ぎ装置7が、各糸Y1,Y2をクランプすると、サクションパイプ60による上糸Y1の吸引ができなくなるため、糸継ぎ装置7の上流側に、紡績装置3から送り出される糸Y1が溜まる。そこで、糸継ぎ装置7によるクランプ直前に、進退駆動手段45により、上流側ガイド43が後退して、上糸Y1が糸掛部材42と係合するように糸道を変更する。
これにより、弛み取りローラ40と共に回転する糸掛部材42が、紡績装置3からの上糸Y1を捕捉して、弛み取りローラ40に巻き付かせるので、糸継ぎ作業中、紡績装置3と糸継ぎ装置7との間で生じ得る上糸Y1の弛みを解消する。糸弛み取りローラ40の回転速度は、紡績装置3における糸Yの紡出速度に基づいて、糸張力が適切になるよう設定されている。
続いて、糸寄せレバー73a,73bを移動させることで、各糸Y1,Y2を、糸継ぎ部材70に設けられた糸継ぎ孔76内部へ導くとともに、各カッター74a,74bに導入する。そして、各カッター74a,74bによって各糸Y1,Y2が切断され、各糸Y1,Y2の、クランプ部材75a,75bでクランプした箇所から一定長さの糸端が形成される。
次に、糸寄せレバー73a,73bが元の位置に戻ると同時に、解撚ノズル71a,71bから圧縮空気が奥の方向へ噴射される。これにより、各糸Y1,Y2の糸端が吸引保持され、各糸Y1,Y2の一定長さの糸端が糸継ぎ孔76へ導入される。更に、各糸Y1,Y2の糸端が、糸継ぎに適した状態に撚を戻される。
そして、各解撚ノズル71a,71bの作動を維持したまま、糸寄せレバー73a,73bを作動させることで、各糸Y1,Y2の糸端を各解撚ノズル71a,71bから引き出す。その後、糸押えレバー72a,72bを作動させ、各糸Y1,Y2を糸継ぎ孔76の所定箇所に位置決めする。それにより、各糸Y1,Y2の糸端は、糸継ぎ孔76内に互いに重ね合った状態となる。この状態で、圧縮空気が糸継ぎ孔76内に噴射される。この圧縮空気の旋回気流によって、糸継ぎ孔76内の各糸Y1,Y2の糸端が加撚され糸継ぎされる。そして、糸継ぎ部材70の圧縮空気の噴出を停止し、糸押えレバー72a,72b及び糸寄せレバー73a,73bを元の位置に戻し、各クランプ部材75a,75bを開放し、糸継ぎ動作が終了する。
(図7のステップS6)
クレードルアーム駆動部52によりクレードルアーム51を回動させ、巻取りパッケージ54を回転ドラム53に接触させて、紡績糸Yの巻取り作業を再開させる。
<糸継ぎ目チェックモード>
入力部14によって糸継ぎ目チェックモードが選択されたとき、図1乃至図8の如く、次の動作をする。図8は、糸繋ぎ目チェックモードの動作手順を示すフローチャートである。
この糸継ぎ目チェックモードにおける動作の一部は、上記で説明した通常モードと同じである。同じ動作に関しては詳細な説明を省略する。
(図8のステップS1)
ドラフト装置2及び紡績装置3で紡績糸Yを生成し、巻取り装置5で巻取りパッケージ54を形成する。上流側ガイド43は、紡績糸Yのテンション変動を吸収するために、紡績糸Yを糸弛み取り装置4に係合させる後退位置にある。
(図8のステップS2)
そして、スラブキャッチャ32が紡績糸Yの糸欠点を検出しなければ、これまでの動作を継続し、糸欠点を検出すれば、次の動作を行う。
(図8のステップS3)
カッター装置31が紡績糸Yを切断し、ドラフト装置2のバックローラ20及びサードローラ21の回転が停止する。巻取りパッケージ54を回転ドラム53から離反させる。糸継ぎ台車6が、糸継ぎを必要とする紡績ユニット1へ走行する。
(図8のステップS4)
そして、紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21が再駆動し、紡績を再開する。又、次の動作で上糸Y1をサクションパイプ60で吸引把持するため、上流側ガイド43を前進する。
(図8のステップS5)
ここからの動作について、糸継ぎ目チェックモードは通常モードと異なり、次の動作をする。サクションパイプ60で上糸Y1を、サクションマウス61で下糸Y2を、糸継ぎ装置7へ案内する。糸継ぎ装置7で各糸Y1,Y2を繋ぐ。そして、上流側ガイド43の前進を維持する。
(図8のステップS6)
糸継ぎ装置7による糸継ぎ作業が終了した後も、上流側ガイド43を前進させたままの状態に維持する。ここで、この糸継ぎ目チェックモードでは、糸継ぎした紡績糸Yを巻取りパッケージ54へ巻き取ることがなく、上糸Y1の弛みを取って糸張力を適切にする必要がないので、通常モードと異なり、上流側ガイド43を後退させることがない(上流側ガイド43の前進を維持)。
(図8のステップS7)
糸継ぎ動作の後、紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21の駆動を停止し、紡出を停止する。
(図8のステップS8)
そして、対象紡績ユニット1を報知するためにランプ点灯などをして、オペレーターが、糸継ぎ装置7によって糸継ぎされた紡績糸Yを切断して、繋ぎ目を目視等でチェックしたりサンプルとして採取したりする。
(図8のステップS9)
その後、オペレータが再スタートスイッチを押したり、所定の時間が経過することにより、再スタート信号が制御手段に送られ、以下の動作が行われる。
(図8のステップS10)
紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21が再駆動して、紡績が再開される。次の動作で上糸Y1をサクションパイプ60で吸引把持するため、上流側ガイド43の前進を維持する。
(図8のステップS11)
サクションパイプ60で上糸Y1を、サクションマウス61で下糸Y2を、糸継ぎ装置7へ案内する。そして、糸継ぎ装置7で各糸Y1,Y2を繋ぐ。尚、上流側ガイド43は後退して、糸継ぎ装置7のクランプによる上流側からの糸Y1を貯留する。
(図8のステップS12)
そして、クレードルアーム駆動部52によりクレードルアーム51を回動させ、巻取りパッケージ54を回転ドラム53に接触させて、紡績糸Yの巻取り作業を再開させる。
以上のように、糸継ぎ目チェックモードでは、糸継ぎ装置で各糸端を繋いだ後、糸継ぎした糸の巻取部への巻き取りを停止するので、従来のように巻取部に巻き取られた糸を解除して糸繋ぎ目を探すことなく、簡単に糸繋ぎ目のサンプルを採取したり繋ぎ目状態をチェックすることができる。更に、繋ぎ目状態によって、糸継ぎ装置を即時に調整して適切な糸継ぎを行うことができる。
又、入力部14を操作して各紡績ユニット1でのチェック回数を設定することにより、設定回数だけ繋ぎ目チェックモードを行い、チェック回数が設定回数に達したユニット1については、繋ぎ目チェックモードを行わず通常の糸継ぎを行って、紡出を継続するように制御することもできる。
<解撚チェックモード>
入力部14によって解撚チェックモードが選択されたとき、図1乃至図9の如く、次の動作をする。図9は、解撚チェックモードの動作手順を示すフローチャートである。
この解撚チェックモードにおける動作の一部も、上記で説明した通常モードと同じである。同じ動作に関しては詳細な説明を省略する。
(図9のステップS1)
ドラフト装置2及び紡績装置3で紡績糸Yを生成し、巻取り装置5で巻取りパッケージ54を形成する。上流側ガイド43は、紡績糸Yのテンション変動を吸収するために、紡績糸Yを糸弛み取り装置4に係合させる後退位置にある。
(図9のステップS2)
そして、スラブキャッチャ32が紡績糸Yの糸欠点を検出しなければ、これまでの動作を継続し、糸欠点を検出すれば、次の動作を行う。
(図9のステップS3)
カッター装置31が紡績糸Yを切断し、ドラフト装置2のバックローラ20及びサードローラ21の回転が停止する。巻取りパッケージ54を回転ドラム53から離反させる。糸継ぎ台車6が、糸継ぎを必要とする紡績ユニット1へ走行する。
(図9のステップS4)
そして、紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21が再駆動し、紡績を再開する。又、次の動作で上糸Y1をサクションパイプ60で吸引把持するため、上流側ガイド43を前進する。
(図9のステップS5)
ここからの動作について、解撚チェックモードは通常モードと異なり、次の動作をする。サクションパイプ60で上糸Y1を、サクションマウス61で下糸Y2を、糸継ぎ装置7へ案内する。そして、上流側ガイド43の前進を維持する。
(図9のステップS6)
その後、上述したように、クランプ部材75a,75bで各糸Y1,Y2を把持した状態で、糸寄せレバー73a,73b、カッター74a,74b及び解撚ノズル71a,71b等を動作させることにより、各糸Y1,Y2の糸端を、糸継ぎに適した状態に撚を戻す。ここで、後述するように、この解撚チェックモードでは、糸継ぎ装置7で各糸Y1,Y2を繋ぐことがない。従って、上糸Y1の弛みを取って糸張力を適切にする必要がないので、通常モードと異なり、上流側ガイド43を後退させることがない(上流側ガイド43の前進を維持)。
(図9のステップS7)
その後、紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21の駆動を停止し、紡出を停止する。
(図9のステップS8)
そして、対象紡績ユニット1を報知するためにランプ点灯などをして、オペレーターが、糸継ぎ装置7によって解撚された各糸Y1,Y2の糸端の解撚状態を、目視等でチェックしたりサンプルとして採取したりする。
(図9のステップS9)
その後、オペレータが再スタートスイッチを押したり、所定の時間が経過することにより、再スタート信号が制御手段に送られ、以下の動作が行われる。
(図9のステップS10)
紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21が再駆動して、紡績が再開される。次の動作で上糸Y1をサクションパイプ60で吸引把持するため、上流側ガイド43の前進を維持する。
(図9のステップS11)
サクションパイプ60で上糸Y1を、サクションマウス61で下糸Y2を、糸継ぎ装置7へ案内する。そして、糸継ぎ装置7で各糸Y1,Y2を繋ぐ。尚、上流側ガイド43は後退して、糸継ぎ装置7のクランプによる上流側からの糸Y1を貯留する。
(図9のステップS12)
そして、クレードルアーム駆動部52によりクレードルアーム51を回動させ、巻取りパッケージ54を回転ドラム53に接触させて、紡績糸Yの巻取り作業を再開させる。
解撚チェックモードは、上記のように、糸継ぎ装置で各糸端を解撚した後、紡出や糸の巻き取りを停止するので、容易に糸端のサンプルを採取したり解撚具合をチェックすることができる。このチェック結果に基づいて、糸継ぎ装置を調整することができる。
<マニュアルチェックモード>
糸継ぎ台車の操作スイッチによってマニュアルチェックモードが選択されたとき、図1乃至図10の如く、次の動作をする。図10は、マニュアルチェックモードの動作手順を示すフローチャートである。
このマニュアルチェックモードにおける動作の一部は、上記で説明した各チェックモードと同じである。同じ動作に関しては詳細な説明を省略する。
(図10のステップ1)
このマニュアルチェックモードは、紡出を停止させた状態から開始する。
(図10のステップ2)
紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21が再駆動し、紡績が再開される。又、次の動作で上糸Y1をサクションパイプ60で吸引把持するため、上流側ガイド43を前進する。
(図10のステップS3)
サクションパイプ60で上糸Y1を、サクションマウス61で下糸Y2を、糸継ぎ装置7へ案内する。糸継ぎ装置7で各糸Y1,Y2を繋ぐ。そして、上流側ガイド43の前進を維持する。
(図10のステップS4)
糸継ぎ装置7による糸継ぎ作業が終了した後も、上流側ガイド43を前進させたままの状態に維持する。ここで、このマニュアルチェックモードも、糸継ぎした紡績糸Yを巻取りパッケージ54へ巻き取ることがなく、上糸Y1の弛みを取って糸張力を適切にする必要がないので、上流側ガイド43を後退させることがない(上流側ガイド43の前進を維持)。
(図10のステップS5)
糸継ぎ動作の後、紡績ユニット1のバックローラ20及びサードローラ21の駆動を停止し、紡出を停止する。
(図10のステップS6)
以上により、糸継ぎサイクルが完了する。
(図10のステップS7)
そして、対象紡績ユニット1を報知するためにランプ点灯などをして、オペレーターが、糸継ぎ装置7によって糸継ぎされた紡績糸Yを切断して、繋ぎ目を目視等でチェックしたりサンプルとして採取したりする。
このマニュアルチェックモードは、繋ぎ目をチェックするものであるが、上記で説明したような解撚状態をチェックするようにすることもできる。
なお、上記実施例では繋ぎ目や解撚状態をチェックするためのチェックモードであるが、本発明に係るモードは、糸端部を切断した後に糸継ぎ動作などを停止して、糸端部の切断状態や長さなどをチェックするためのチェックモードを採用することもでき、要は糸継ぎ動作の途中又は終了後において、糸継ぎ巻取り動作を自動停止して、目視等のチェックにより糸継ぎ装置の調整を迅速且つ容易に行い得るようにした。
本発明に係る紡績機を示す正面図である。 紡績機を示す側断面図である。 紡績機の糸継ぎ動作を示す側断面図である。 糸弛み取り装置を示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。 糸継ぎ装置を示す正面図である。 糸継ぎ装置を示す側断面図である。 通常モードの動作手順を示すフローチャートである。 糸繋ぎ目チェックモードの動作手順を示すフローチャートである。 解撚チェックモードの動作手順を示すフローチャートである。 マニュアルチェックモードの動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1.紡績ユニット(糸処理ユニット)
14.入力部(モード選択スイッチ)
15.制御部
2.ドラフト装置
20.バックローラ
21.サードローラ
22.ミドルローラ
23.フロントローラ
3.紡績装置
31.カッター装置
32.スラブキャッチャ(糸欠点検出器)
4.糸弛み取り装置
40.弛み取りローラ
43.上流側ガイド
5.巻取り装置
54.巻取りパッケージ
6.糸継ぎ台車
7.糸継ぎ装置
Y.紡績糸
Y1.上糸
Y2.下糸

Claims (5)

  1. 給糸側からの糸を巻き取る巻取り手段と、糸欠点を切断、除去して給糸側及び巻取側の各糸端を繋ぐ糸継ぎ手段とを備えた繊維機械において、前記巻取り手段及び前記糸継ぎ手段の動作を司る制御手段を備え、この制御手段は、前記糸継ぎ手段による各糸端の糸継ぎ動作の途中又は完了後に、前記糸継ぎ手段及び前記巻取り手段の動作を停止するように制御するチェックモードを有していることを特徴とする繊維機械。
  2. 前記糸継ぎ手段が解撚方式であって、前記各糸端の解撚状態をチェックするために、前記各糸端を解撚した後に前記糸継ぎ手段及び前記巻取り手段の動作を停止することを特徴とする請求項1に記載の繊維機械。
  3. 給糸側がドラフト装置と紡績装置であって、糸欠点を切断、除去して分断した各糸端を繋ぐ糸継ぎ手段を備えた繊維機械において、チェックモードのときは紡績動作を開始して、糸継ぎ動作の途中又は完了後に紡績動作を停止するような制御手段を有していることを特徴とする繊維機械。
  4. 前記糸継ぎ手段が解撚方式であって、前記制御手段が、前記各糸端を解撚した後に紡績動作を停止することを特徴とする請求項3に記載の繊維機械。
  5. 前記制御手段が、紡績動作を停止した後に、所定信号の受信又は所定時間の経過により、紡績動作を再開することを特徴とする請求項3又は4に記載の繊維機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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