JP2000136069A - 紡績機のバンチ巻き装置 - Google Patents

紡績機のバンチ巻き装置

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JP2000136069A
JP2000136069A JP10311925A JP31192598A JP2000136069A JP 2000136069 A JP2000136069 A JP 2000136069A JP 10311925 A JP10311925 A JP 10311925A JP 31192598 A JP31192598 A JP 31192598A JP 2000136069 A JP2000136069 A JP 2000136069A
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Takeshi Shioda
健 塩田
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】紡績機の満管パッケージPと空ボビンbの
交換時に、空ボビンにバンチ巻きを形成するバンチ巻き
装置であって、バンチ巻き位置に糸条を案内するバンチ
巻き部材Bと、該バンチ巻き部材によりバンチ巻きされ
る糸条を吸引して、クレードルアームDに配設された糸
掛け円盤d1方向に移動させる種糸保持部材S’とが装
備された紡績機のバンチ巻き装置に関するものである。 【効果】バンチ巻き部材によりバンチ巻きされる糸条
を、種糸が挿入されている種糸保持部材により、クレー
ドルアームに配設された糸掛け円盤方向に移動させるよ
うに構成したので、従来のように、糸寄せ部材の糸寄せ
レバーにより、バンチ巻き部材によりバンチ巻きされる
糸条を、糸掛け円盤方向に移動させるようにしたものに
比べ、確実に、クレードルアームに配設された糸掛け円
盤方向に移動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡績機の満管パッ
ケージと空ボビンの交換時に、空ボビンにバンチ巻きを
施すための紡績機のバンチ巻き装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先の出願である特願平7−
50448号(特開平8−218238号公報)等にお
いて、バンチ巻き部材に係合されている糸条を、糸寄せ
部材の糸寄せレバーにより、一方のクレードルアーム方
向に移動させて、クレードルアームに配設された糸掛け
円盤に形成された切り欠きに引っ掛けるとともに、クレ
ードルアームに配設されたカッターにより切断するよう
にして、空ボビンにバンチ巻きを施すようにした紡績機
のバンチ巻き装置を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した紡績機のバン
チ巻き装置により、バンチ巻きを、迅速、且つ、確実に
行うことができたが、空ボビンにバンチ巻きを施す際
に、バンチ巻き部材に係合されている糸条を、糸寄せ部
材の糸寄せレバーにより、一方のクレードルアーム方向
に移動させる際に、糸条が、糸寄せレバーから外れて、
一方のクレードルアーム方向に移動できず、バンチ巻き
が失敗するという問題があった。
【0004】また、糸寄せ部材を配設したために、バン
チ巻き装置の構造が複雑化するとともに、バンチ巻き部
材の作動タイミングに関連した糸寄せ部材の作動タイミ
ング等の制御が必要となる等、制御システムも複雑化す
るという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上述した紡績機のバンチ
巻き装置が有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、紡績機の満管パッケージと空ボビン
の交換時に、空ボビンにバンチ巻きを形成するバンチ巻
き装置に、第1には、バンチ巻き位置に糸条を案内する
バンチ巻き部材と、該バンチ巻き部材によりバンチ巻き
される糸条を吸引して、クレードルアームに配設された
糸掛け円盤方向に移動させる種糸保持部材とを配設した
ものであり、第2には、種糸保持部材が、シャッターカ
ッター部材を介して、吸引ダクトに連結されているもの
であり、第3には、種糸保持部材に、種糸保持部材の先
端方向に向う空気流を発生させる部材を配設したもので
ある。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を超えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
【0008】先ず最初に、図1〜図6を用いて、本発明
の紡績機のバンチ巻き装置が適用される一例としての紡
績機に沿って走行する作業台車に配設された、バンチ巻
き部材と共働してバンチ巻きを行う種糸保持装置につい
て説明する。
【0009】Sは、種糸保持装置であり、s1は、水平
軸s2を中心に回動可能な種糸保持レバーであり、種糸
保持レバーs1は、先端に開口s1’を有するパイプ状
に形成されているとともに、開口s1’付近の周壁に
は,透孔s3が穿設されている。そして、該パイプ状の
種糸保持レバーs1は、水平軸s2に配設された連結部
材s4を介して、吸引ダクトs5に連結されたパイプs
6に連通されている。また、吸引ダクトs5付近のパイ
プs6には、パイプs6を閉鎖するとともに、吸引され
た糸を切断することができるシャッターカッター部材s
7が配設されている。更に、水平軸s2付近の種糸保持
レバーs1に、先端の開口s1’方向に向かう複数のノ
ズル孔s8を穿設するとともに、該ノズル孔s8に、圧
縮空気を供給する圧縮空気供給パイプs9が配設されて
おり、圧縮空気供給パイプs9からノズル孔s8に供給
される圧縮空気により、ノズル孔s8から種糸保持レバ
ーs1の先端方向に向かって、空気流を形成することが
できるように構成されている。
【0010】パイプ状の種糸保持レバーs1の開口s
1’付近には、先端部s10’が、種糸保持レバーs1
の奥方向に向かって先細りの円錐台状に形成されたノズ
ルs10が取着されている。ノズルs10と透孔s3と
の間の種糸保持レバーs1の周壁には、肉厚部s11が
形成されており、そして、肉厚部s11には、ノズルs
10の円錐台状の先端部s10’に沿って傾斜面s1
1’が形成されているとともに、透孔s3側の肉厚部s
11にも、同様に、傾斜面s11”が形成されている。
そして、パイプ状の種糸保持レバーs1とノズルs10
との間には、所定の幅の間隙s12が形成されている。
s13は、ノズルs10の周囲に位置する種糸保持レバ
ーs1に穿設された透孔s14に取着された圧縮空気供
給パイプであり、圧縮空気供給パイプs13から、種糸
保持レバーs1とノズルs10との間に形成された間隙
s12に圧縮空気を供給して、ノズルs10の先端部s
10’方向に空気流を形成することができるように構成
されている。
【0011】s15は、ノズルs10の外側開口に取着
された上方に湾曲した延長パイプである。圧縮空気供給
パイプs9が連結されたノズル孔s8及び圧縮空気供給
パイプs13が連結されたノズルs10が配設された種
糸保持レバーs1と延長パイプs15とにより、種糸保
持部材S’が構成されている。
【0012】水平軸s2は、図5及び図6に示されてい
るように、クレードルアームDに装着された空ボビンb
或いはパッケージPを回転駆動させる駆動ローラーRの
軸線に対して所定の角度、傾斜して配設されている。具
体的には、図4の実線及び図5或いは図6の二点鎖線で
示されている、種糸保持部材S’の延長パイプs15の
先端開口部s15’が、駆動ローラーRの下方に位置す
る種糸保持部材S’の待機位置から、水平軸s2を回動
させた際には、種糸保持部材S’の延長パイプs15の
先端開口部s15’が、クレードルアームDに取着され
た、切り欠きd1’が形成された糸掛け円盤d1の側方
に位置するように、水平軸s2が、クレードルアームD
に装着された空ボビンb或いは駆動ローラーRの軸線に
対して傾斜しているとともに、適宜、延長パイプs15
が上方に湾曲している。
【0013】種糸パッケージCから、引き出された種糸
c1は,種糸パッケージCの前面に配置された固定糸ガ
イドc2及び該固定糸ガイドc2の下方に位置する固定
糸ガイドc3を経た後,図1に示されているように、パ
イプ状の種糸保持レバーs1の周壁に穿設された透孔s
3に挿通され、種糸保持レバーs1及びパイプs6に挿
入されている。
【0014】次に、図4を用いて,紡績機の紡績ユニッ
ト及び種糸保持装置が配設された糸継ぎ、玉揚げ作業を
行う作業台車Adについて概説する。
【0015】本実施例においては、作業台車Adは、床
に敷設されたレールr1上に載置される車輪a1及び紡
績機の機台Fに配設されたレールr2を挟持する車輪a
2、a2’を有しており、紡績機に沿って移動し、糸継
ぎ作業や玉揚げ作業を必要とする所定の紡績ユニットU
の位置に停止するように構成されている。
【0016】紡績機の長手方向に沿って多数配置された
紡績ユニットUには、接離可能なスピンドル部材u1と
旋回空気流を発生するノズル部材u2とからなる紡績部
U’が配設されており、紡績部U’の上流側には、ドラ
フト装置のフロントローラu3が配置されている。u4
は、紡績部U’の下流側に配設されたデリベリローラで
あり、u5は、デリベリローラu4に対して接離自在な
ニップローラである。Rは、上述したように、パッケー
ジPに接触し、パッケージPを回転駆動させるための駆
動ローラであり、また、u6は、紡績ユニットUに配設
されているスラブキャッチャーである。Dはクレードル
アームであり、Kはパッケージ逆転部材であり、Sは、
上述した構成を有する種糸保持装置であり、Eはパッケ
ージ押し出し部材であり、Gは糸条案内部材であり、M
は吸引管レバーであり、Tはトランスファーアームであ
り、Nはエアーサッカー部材である。なお、種糸保持装
置S以外の構成については、本出願人の先の出願である
特願平7−50448号(特開平8−218238号公
報)等に開示されているので、その詳細な説明は省略す
る。
【0017】次に、図4及び図7〜図11を用いて、玉
揚げ作業の際の種糸保持装置Sの作動について説明す
る。
【0018】パッケージPが満管になったことを、図示
されていない所定の満管検出部材により検出した際に
は、糸条yを切断するとともに、ドラフト装置へのスラ
イバーの供給を停止し、更に、引き続き紡出されてくる
糸条yは、図示されていない適当な吸引ダクトにより吸
引除去される。その後、図7に示されているように、押
し出しレバーEをパッケージP側に回動させて、満管パ
ッケージPを、押し出しレバーEの押し出し板e1によ
り押すことにより、満管パッケージPを、駆動ローラR
から、所定間隔遠ざける。その後、押し出しレバーE
を、満管パッケージPから遠ざかる方向に回動するとと
もに、所定位置に停止させる。
【0019】上述したように、種糸パッケージCから引
き出された種糸c1は、固定糸ガイドc2、c3を経
て、種糸保持装置部材Sのパイプ状の種糸保持レバーs
1の周壁に穿設された透孔s3から種糸保持レバーs1
及びパイプs6に挿入されている。
【0020】次いで、水平軸s2を中心に種糸保持部材
S’を上方に向かって回動させて、図8に示されている
ように、延長パイプs15の先端開口部s15’を、駆
動ローラRから所定の距離だけ退避された満管パッケー
ジPと駆動ローラRの間に配置する。なお、パイプs6
に配設されているシャッターカッター部材s7は閉鎖状
態にあり、従って、種糸保持部材S’には吸引作用は働
いていない。
【0021】次いで、図9に示されているように、吸引
管レバーMを、二点鎖線で示されている略垂直位置の待
機位置から、水平軸m1を中心に反時計方向に回動させ
て、種糸c1を保持している種糸保持部材S’の延長パ
イプs15の先端開口部s15’に接近させ、吸引状態
にある吸引管レバーMのサクションマウスm2により、
種糸保持部材S’内に挿入されている種糸c1を吸い込
むと、種糸パッケージCから、固定糸ガイドc2、c3
を経て引き出された種糸c1は、周壁に穿設された透孔
s3から種糸保持レバーs1に入り、その後、延長パイ
プs15を経て、吸引管レバーMのサクションマウスm
2に吸引される。この際、吸引管レバーMのサクション
マウスm2が、種糸保持部材S’の延長パイプs15に
接近した状態で、或いは、該接近に前後して、圧縮空気
供給パイプs9からノズル孔s8に圧縮空気を供給し
て、ノズル孔s8から延長パイプs15方向に向かって
空気流を形成すると、ノズル孔s8から種糸保持部材
S’の延長パイプs15方向に向う空気流に乗って、種
糸保持部材S’及びパイプs6に挿入されている種糸c
1が、種糸保持部材S’の延長パイプs15方向に搬送
され、確実に、且つ、迅速に、吸引管レバーMのサクシ
ョンマウスm2に吸引されることになる。
【0022】その後、吸引管レバーMの垂直方向への回
動により、サクションマウスm2に吸引保持されている
種糸c1は、平行リンクg1、g2の回動により、図9
に示されているように、糸走行方向に進出した糸条案内
部材Gの糸条案内板g3、g4に案内されるとともに,
糸条案内部材Gの糸条案内板g3に配設された,種糸c
1を切断するとともに切断された種糸c1を把持するカ
ッターにより,切断され,把持される。なお、吸引管レ
バーMが垂直方向へ回動された際には、圧縮空気供給パ
イプs9からノズル孔s8への圧縮空気の供給を停止す
る。
【0023】次いで、図10に示されているように、ト
ランスファーアーム部材Tを、水平軸t1を中心として
時計方向に回動させることにより、先ず最初に、糸条案
内部材Gに把持されている種糸c1を、トランスファー
アーム部材Tの先端部に配設されている、図示されてい
ない接離自在に構成された一対の把持ローラーにより把
持するとともに、糸条案内部材Gの糸条案内板g3に配
設されているカッターによる種糸c1の把持を解除す
る。その後、一対の把持ローラーにより種糸c1を把持
したトランスファーアーム部材Tを、図10に二点鎖線
で示されているように、その先端に把持された種糸c1
が、ノズル部材u2から分離されたスピンドル部材u1
の糸排出側に位置するように回動させる。なお、糸条案
内部材Gや一対の把持ローラーにより種糸c1を把持す
るトランスファーアーム部材Tの具体的な構造は、特許
第2596297号公報等に開示されているので、その
詳細な説明は省略する。。
【0024】トランスファーアーム部材Tの先端部に把
持された種糸c1が、ノズル部材u2から分離されたス
ピンドル部材u1の糸排出側に位置するようにトランス
ファーアーム部材Tを回動させた後に、或いは、このよ
うなトランスファーアーム部材Tの回動作業に先立っ
て、図10に示されているように、ノズル部材u2とス
ピンドル部材u1との間に、エアーサッカー部材Nのエ
アーサッカーn1を配置する。これは、エアーサッカー
部材Nを、図9に示されている略垂直の状態から、適当
な駆動源により平行リンクn2、n3を反時計方向に回
動させるとともに、シリンダーn4を作動させてピスト
ンロッドn5を進出させることによって、ピストンロッ
ドn5の先端部に取着されているエアーサッカーn1を
ノズル部材u2とスピンドル部材u1との間に配置す
る。なお、ノズル部材u2とスピンドル部材u1の接離
手段及びノズル部材u2から分離されたスピンドル部材
u1の糸条yの出口付近に、トランスファーアーム部材
Tにより搬送された種糸c1を、ノズル部材u2とスピ
ンドル部材u1との間に配置されたエアーサッカー部材
Nのエアーサッカーn1によりスピンドル部材u1に通
し、その後、ノズル部材u2とスピンドル部材u1との
間からエアーサッカー部材Nのエアーサッカーn1を退
避させるとともに、ノズル部材u2とスピンドル部材u
1を接合させ、更に、ドラフト装置にスライバーを供給
して紡績ユニットUの紡績を再開する作動等について
は、上述した特許第2596297号公報等に開示され
ているので、詳細な説明は省略する。
【0025】スピンドル部材u1に挿入された種糸c1
の先端部に、スライバーを構成する繊維が巻き付いて紡
績が再開されると略同時に、デリベリローラu4とニッ
プローラu5とにより種糸c1を把持して、種糸c1及
び該種糸c1に繋がっている、紡績の再開により紡出さ
れた糸条yを、パッケージPの排出後に、クレードルア
ームDに装着された空ボビンb方向に送り出す。また、
同時に、シャッターカッター部材s7を開いて、種糸保
持部材S’の吸引を開始するとともに、ノズルs10の
周囲に位置する種糸保持レバーs1に穿設された透孔s
14に取着された圧縮空気供給パイプs13から、適当
なバルブを介して、種糸保持レバーs1とノズルs10
との間に形成された間隙s12に圧縮空気を供給して、
ノズルs10の先端部s10’方向に向かう空気流を形
成すると、種糸c1或いは該種糸c1に接続され種糸c
1に引き続いて送り出されてくる糸条yは、図10に示
されているように、前もって、クレードルアームDに把
持されている空ボビンbと駆動ローラRとの間に位置
し、紡績の再開後に吸引状態にある種糸保持部材S’の
延長パイプs15に吸引される。このように、紡績部
U’により紡出されている糸条yと種糸パッケージCか
ら引き出されている種糸c1とは繋がった状態で、種糸
保持部材S’の延長パイプs15から吸引されている。
なお、この状態では、種糸パッケージC側の種糸c1に
は送り出し作用がなく、固定糸ガイドc1、c2等の抵
抗もあるので、連続的に紡出され、送り出される糸条y
のみが種糸保持部材S’の延長パイプs15に吸引され
る。
【0026】次いで、少なくとも、種糸保持部材S’
に、紡績部U’により紡出されている糸条yに繋がって
いる種糸c1が吸引された後に、図11に示されている
ように、種糸保持部材S’を、水平軸s2を中心に反時
計方向に回動させるとともに、クレードルアームDに把
持されている空ボビンbを、回転している駆動ローラR
に接触させて空ボビンbを回転させ、後述するバンチ巻
き装置により、バンチ巻きを行う。バンチ巻き後、切断
された一方の糸条yは、往復運動している綾振り装置の
トラバースガイドに係合し、綾振りされながら空ボビン
bに巻き取られ、また、種糸保持部材S’側の糸条yは
種糸保持部材S’及びパイプs6に吸引される。その
後、種糸パッケージCに連なる種糸c1を吸引保持して
いる種糸保持部材S’を、図7に示されているような待
機位置に戻した後に、シャッターカッター部材s7を作
動させて、種糸保持部材S’及びパイプs6に吸引され
ている種糸c1を切断するとともに、種糸保持部材S’
への吸引空気の遮断する。また、シャッターカッター部
材s7を作動させて、種糸保持部材S’への吸引空気の
遮断すると同時に、また、これと前後して、圧縮空気供
給パイプs13に接続されているバルブを閉じることに
より、種糸保持レバーs1とノズルs10との間に形成
された間隙s12への圧縮空気の供給を停止する。この
ようにして、玉揚げ作業の1サイクルが終了する。
【0027】上述したように、その先端が、駆動ローラ
Rから離反された満管パッケージPと駆動ローラRの間
に配置された種糸保持部材S’の延長パイプs15に
は、種糸パッケージCから引き出された種糸c1が、固
定糸ガイドc2、c3を経て、種糸保持レバーs1の周
壁に穿設された透孔s3から種糸保持レバーs1及びパ
イプs6に挿入されているが、この状態から、種糸保持
部材S’から吸引管レバーMへの種糸c1の受け渡しを
容易にするために、吸引管レバーMのサクションマウス
m2が、種糸保持部材S’の延長パイプs15に接近し
た状態で、或いは、該接近に前後して、圧縮空気供給パ
イプs9からノズル孔s8に圧縮空気を供給して、ノズ
ル孔s8から種糸保持部材S’の延長パイプs15方向
に向かって空気流を形成すると、ノズル孔s8から種糸
保持部材S’の延長パイプs15方向に向う空気流に乗
って、種糸保持部材S’及びパイプs6に挿入されてい
る種糸c1が、種糸保持部材S’の延長パイプs15方
向に搬送され、確実に、且つ、迅速に、吸引管レバーM
のサクションマウスm2に吸引されることになる。
【0028】また、上述したように、紡績再開後に、紡
出される糸条y及び該糸条yに接続されている種糸c1
を空ボビンb方向に送り出すとともに、シャッターカッ
ター部材s7を開いて、種糸保持部材S’の吸引を開始
するとともに、種糸保持レバーs1に穿設された透孔s
14に取着された圧縮空気供給パイプs13に圧縮空気
を供給して、種糸保持部材S’の奥方向に向かう空気流
を形成することにより、確実に、且つ、迅速に、種糸c
1或いは該種糸c1に接続され種糸c1に引き続いて送
り出されてくる糸条yを、種糸保持部材S’及びパイプ
s6に吸引することができるので、種糸c1或いは該種
糸c1に接続され種糸c1に引き続いて送り出されてく
る糸条yが、種糸保持部材S’の延長パイプs15の先
端付近や種糸保持部材S’内に滞留するようなことがな
く、従って、デリベリローラu4及びニップローラu5
と、種糸保持部材S’との間で、種糸c1や該種糸c1
と繋がった状態の紡績部U’により紡出されている糸条
yが弛んで、紡績ユニットや糸継ぎ作業及び玉揚げ作業
を行うための部材等に絡みつき、糸継ぎ作業及び玉揚げ
作業が失敗するようなことが防止できる。
【0029】なお、上述した実施例においては、種糸保
持レバーs1の周壁に透孔s3を穿設し、該透孔s3か
ら種糸c1を、種糸保持レバーs1内に挿入した例を示
したが、このような透孔s3を穿設する代わりに、種糸
保持レバーs1の外周に、リング状の糸ガイドを取着
し、該糸ガイドに種糸c1を通した後に、延長パイプs
15の先端開口部s15’から、種糸c1を、種糸保持
部材S’内に挿入するように構成することもできる。
【0030】次に、図5、図6、図12及び図13等を
用いて、バンチ巻き部材Bについて説明する。
【0031】1は、所定のフレームに取着されたピン2
に枢支された、平面形状が略長方形状の回動レバーであ
り、回動レバー1には長手方向に沿って長溝1aが穿設
されている。3は、回動レバー1の長手方向の縁部1b
に沿って移動可能な、回動レバー1の下に配設されたバ
ンチガイドであり、バンチガイド3には、回動レバー1
の縁部1bが挿着可能な凹部を有するブロック3aが取
着されており、また、バンチガイド3の先端部には、回
動レバー1の縁部1bに隣接して糸条ガイド溝3bが設
けられている。回動レバー1のピン2付近の縁部には突
出部4が突設されており、突出部4には、ロッド5の一
端が枢着されており、ロッド5は、図示されていないカ
ム装置等により、進退可能に構成されている
【0032】6は、適当なフレームに取着された枠部で
あり、枠部6のピン7には、ロッド8の一端が枢支され
ており、ロッド8のもう一方の端部は、バンチガイド3
に立設され、且つ、回動レバー1の長溝1aに挿通され
た縦ピン9に枢着されている。図12に実線で示されて
いる位置は、空ボビンbにバンチ巻きを施す作動位置で
あり、この状態で、バンチガイド3の糸条ガイド3bに
糸条yを案内することにより、バンチ巻きを施すことが
できる。この状態から、ロッド5を右方向に押し出すこ
とにより、回動レバー1を、ピン2を中心に、図12に
おいて、反時計方向に回動させて、二点鎖線で示されて
いる待機位置に退避させることができるように構成され
ている。
【0033】この回動レバー1の反時計方向への回動に
より、ロッド8もピン7を中心に反時計方向に回動する
が、ピン7は、回動レバー1の長手方向に沿って回動レ
バー1の上方に位置しているので、回動レバー1の反時
計方向への回動により、ロッド8に枢着され、バンチガ
イド3の長溝1aに挿通された縦ピン9を有するバンチ
ガイド3は、回動レバー1の長溝1aに沿って、ピン2
の方向へ移動する。
【0034】図12において、回動レバー1が、二点鎖
線で示されている待機位置から、ロッド5を左方向に移
動させることにより、回動レバー1を、ピン2を中心
に、図12において、時計方向に回動させて、回動レバ
ー1が、二点鎖線で示されている待機位置から、実線で
示されている作動位置に移動する過程で、回動レバー1
により、糸条yを引っかけて、糸条yを空ボビンbの端
部方向に移動させるとともに、糸条yを、回動レバー1
の縁部1bに沿って回動レバー1の先端方向に移動する
バンチガイド3の糸条ガイド溝3bに案内することによ
り、糸条yを、図12に示されているバンチ巻き位置ま
で搬送するように構成されている。
【0035】次に、種糸保持部材S’による、クレード
ルアームDに取着された糸掛け円盤d1の切り欠きd
1’への糸条yの糸掛けについて説明する。なお、空ボ
ビンbへのバンチ巻き及び糸掛け作業に先立って、空ボ
ビンbを、回転している駆動ローラRに接触させて回転
させる。
【0036】バンチ巻き部材Bの回動レバー1を、上述
したようにして、図12に示されている二点鎖線で示さ
れている待機位置から、実線で示されている作動位置に
移動させ、その移動過程において、回動レバー1によ
り、糸条yを引っ掛けて、糸条yを空ボビンbの端部方
向に移動させるとともに、糸条yを、回動レバー1の縁
部1bに沿って回動レバー1の先端方向に移動するバン
チガイド3の糸条ガイド溝3bに案内することにより、
糸条yを、バンチ巻き位置まで搬送する。
【0037】次いで、駆動ローラーRの下方に位置する
待機位置にある種糸保持部材S’を、水平軸s2を中心
に回動させることにより、種糸c1或いは該種糸c1に
接続され種糸c1に引き続いて送り出されてくる糸条y
を吸引している種糸保持部材S’の延長パイプs15の
先端開口部s15’を、クレードルアームDに取着され
た切り欠きd1’が形成された糸掛け円盤d1の側方に
位置するように配置すると、種糸保持部材S’の延長パ
イプs15に吸引されている糸条yは、クレードルアー
ムDに取着された糸掛け円盤d1の切り欠きd1’に引
っ掛けられるとともに、クレードルアームDに配設され
たカッターd2により切断され、糸条yがバンチ巻き位
置にて空ボビンbに巻かれ、バンチ巻きが形成される。
このようなバンチ巻き及び糸掛け作業の終了後に、回動
レバー1を、図12に二点鎖線で示されている待機位置
に移動させると、その途中で、バンチガイド3の糸条ガ
イド溝3bから外れた糸条yが、その張力により、空ボ
ビンbの中央部方向に移動し、図示されていない往復運
動しているトラバースガイドに係合する。なお、糸掛け
作業の終了後には、種糸保持部材S’も、図5及び図6
の二点鎖線で示されているような待機位置に移動する。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に、記載する効果を奏するものであ
る。
【0039】バンチ巻き部材によりバンチ巻きされる糸
条を、種糸が挿入されている種糸保持部材により、クレ
ードルアームに配設された糸掛け円盤方向に移動させる
ように構成したので、従来のように、糸寄せ部材の糸寄
せレバーにより、バンチ巻き部材によりバンチ巻きされ
る糸条を、糸掛け円盤方向に移動させるようにしたもの
に比べ、確実に、クレードルアームに配設された糸掛け
円盤方向に移動させることができる。
【0040】種糸保持部材を、シャッターカッター部材
を介して、吸引ダクトに連結したので、種糸パッケージ
から引き出され、種糸保持部材及びパイプに挿入される
種糸が、種糸保持部材やパイプに滞留するようなことが
なく搬送されるとともに、必要に応じて、種糸の切断が
可能となった。また、種糸保持部材への吸引空気流の遮
断或いは供給を、確実に、且つ、迅速に行うことができ
る。
【0041】種糸保持部材に、種糸保持部材の先端方向
に向う空気流を発生させる部材を配設したので、種糸保
持部材等に挿入されている種糸が、種糸保持部材の先端
方向に積極的に搬送されるので、種糸保持部材から吸引
管レバーへの種糸の受け渡しを、確実に、且つ、迅速に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のバンチ巻き装置を構成する種糸
保持装置等の斜視図である。
【図2】図2は本発明のバンチ巻き装置を構成する種糸
保持装置等の一部断面を含む側面図である。
【図3】図3は本発明のバンチ巻き装置を構成する種糸
保持装置の要部拡大断面図である。
【図4】図4は本発明のバンチ巻き装置が適用される紡
績ユニット及び作業台車の概略側面図である。
【図5】図5は本発明のバンチ巻き装置の要部平面図で
ある。
【図6】図6は本発明のバンチ巻き装置の要部側面図で
ある。
【図7】図7は本発明のバンチ巻き装置が適用される紡
績ユニット及び作業台車の一部断面を含む概略側面図で
ある。
【図8】図8は図7と同様の本発明のバンチ巻き装置が
適用される紡績ユニット及び作業台車の一部断面を含む
概略側面図である。
【図9】図9は同じく図7と同様の本発明のバンチ巻き
装置が適用される紡績ユニット及び作業台車の一部断面
を含む概略側面図である。
【図10】図10は同じく図7と同様の本発明のバンチ
巻き装置が適用される紡績ユニット及び作業台車の一部
断面を含む概略側面図である。
【図11】図11は同じく図7と同様の本発明のバンチ
巻き装置が適用される紡績ユニット及び作業台車の一部
断面を含む概略側面図である。
【図12】図12は本発明のバンチ巻き装置の平面図で
ある。
【図13】図13は本発明のバンチ巻き装置の斜視図で
ある。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・・・バンチ巻き部材 C・・・・・・・・・・・種糸パッケージ S・・・・・・・・・・・種糸保持装置 S’・・・・・・・・・・種糸保持部材 1・・・・・・・・・・・回動レバー c1・・・・・・・・・・種糸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡績機の満管パッケージと空ボビンの交換
    時に、空ボビンにバンチ巻きを形成するバンチ巻き装置
    であって、バンチ巻き位置に糸条を案内するバンチ巻き
    部材と、該バンチ巻き部材によりバンチ巻きされる糸条
    を吸引して、クレードルアームに配設された糸掛け円盤
    方向に移動させる種糸保持部材とを有することを特徴と
    する紡績機のバンチ巻き装置。
  2. 【請求項2】種糸保持部材が、シャッターカッター部材
    を介して、吸引ダクトに連結されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の紡績機のバンチ巻き装置。
  3. 【請求項3】種糸保持部材に、種糸保持部材の先端方向
    に向う空気流を発生させる部材を配設したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の紡績機のバンチ巻き
    装置。
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