JP2000143964A - ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体

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JP2000143964A
JP2000143964A JP31893198A JP31893198A JP2000143964A JP 2000143964 A JP2000143964 A JP 2000143964A JP 31893198 A JP31893198 A JP 31893198A JP 31893198 A JP31893198 A JP 31893198A JP 2000143964 A JP2000143964 A JP 2000143964A
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polycarbonate resin
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Yutaka Ishizuka
豊 石塚
Kunio Hara
邦夫 原
Yutaka Takezawa
豊 竹沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形用ポリカーボネート樹脂は、帯電防止性
や更なる難燃性を賦与するために界面活性剤やシリコー
ン化合物を配合されることがあるが、前者は耐熱性が不
十分であり、後者は機械的特性を損なわない範囲の少量
では効果が少なく、不満足な状態にある。 【解決手段】 ポリカーボネート99〜80重量%に、
ポリアミド骨格とポリエーテルエステル骨格からなるポ
リエーテルエステルアミドエラストマー1〜20重量%
を配合し、好ましくは更にエチレン−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体及び/又はシリコーン樹脂を配合
する。ハロゲンを含有せず、低発煙難燃性で、長期帯電
防止性を有し、高い機械的物性を保持した成形体をもた
らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン等を含有
せずに難燃化され、かつ低発煙性を有し、長期にわたり
帯電防止性を有するポリカーボネート樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】樹脂に帯電防止性を付与するには一般的
に、界面活性剤が使用される。また、難燃性樹脂組成物
は、工業製品に広く使用されているが、これらの樹脂組
成物は一般的に、有機ハロゲン化合物および三酸化アン
チモン等の添加により難燃性が付与されている。しか
し、これらの難燃性樹脂組成物は、燃焼時にハロゲン系
ガスを発生するという欠点がある。
【0003】これに対して、有害ガスを発生しない難燃
性ポリカーボネート樹脂組成物として、リン酸エステル
化合物とオルガノポリシロキサン化合物を添加すること
(特開平10−1600)、および石油系重質油類また
はピッチ類とシリコーン化合物を添加すること(特開平
09−169914)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、界面活
性剤は揮発性が高く、ポリカーボネートのように高温で
成形が行われる樹脂では使用する事が困難であり十分な
効果が得られない。
【0005】また、シリコーン化合物を添加する場合、
添加量を多くしないと十分な難燃効果が得られず、また
添加量を多くすると樹脂組成物の成形性や機械的強度等
の諸特性が大幅に低下する。
【0006】また、シリコーン化合物と他の化合物(リ
ン酸エステル化合物や石油系重質油類等)を併用し、難
燃効果を向上する検討が多数行われているが、耐熱性に
劣る、臭気がある、機械的特性が維持出来ない等種々の
問題がある。
【0007】本発明は、上記2つの問題点を同時に解決
し、かつハロゲンを含有せずに難燃性を有し、かつ低発
煙性を兼ね備えた帯電防止性を有するポリカーボネート
樹脂組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
検討を重ねた結果、(A)ポリカーボネート樹脂、
(B)ポリアミド骨格とポリエーテルエステル骨格とか
らなるポリエーテルエステルアミドエラストマー、
(C)エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体からなる樹脂組成物により、ポリカーボネート樹脂の
難燃特性や機械的特性を低下させることなく帯電防止性
を付与することができ、また低発煙性を同時に付与する
ことができる。かつこの樹脂組成物に(D)シリコーン
樹脂を添加することでポリカーボネート樹脂の特性を低
下させることなくより高い難燃性を付与することができ
ることを見出し、本発明をなすに至った。
【0009】そしてこの様な樹脂組成物においては、
(A)成分たるポリカーボネート樹脂の組成は特性に影
響を与えない。
【0010】そしてこの様な樹脂組成物においては、
(A)成分たるポリカーボネート樹脂99〜80重量
%、(B)成分たるポリアミド骨格とポリエーテルエス
テル骨格とからなるポリエーテルエステルアミドエラス
トマー1〜20重量%が必須であり、(C)成分たるエ
チレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体は0〜
19重量%であることが好適である。
【0011】そしてこの様な樹脂組成物においては、
(C)成分たるエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコー
ル共重合体における酢酸ビニルとビニルアルコールの合
計含量が10〜45重量%、酢酸ビニルとビニルアルコ
ールの重量比が90対10〜40対60であることが好
適である。
【0012】またこの様な樹脂組成物における更なる難
燃性付与成分としての(D)成分としては、シリコーン
樹脂が好適で、(A)、(B)、(C)成分の合計98
〜80重量%に対して(D)成分が2〜20重量%であ
ることが好ましい。
【0013】また、(D)成分としてのシリコーン樹脂
はM単位およびQ単位を有するオルガノポリシロキサン
および変性オルガノポリシロキサンあるいはT単位を有
するオルガノポリシロキサン単独あるいはそれらの混合
物であることが好適である。
【0014】そしてこの様な樹脂組成物は優れた成形加
工性を有するので、これを例えば押出成形、射出成形等
の適宜手段で成形することによってフィルム、シート、
電子部品、各種筺体等の所望の成形体とすることができ
る。これら成形体は、高い機械特性に併せて優れた難燃
性を有するので、種々の用途に応じた十分な強度と難燃
性を示し、しかもその表面の電気抵抗が十分に小さいの
で、静電気の帯電が防止される。その表面抵抗値は10
14Ω以下とすることが可能であり、その状態を長期間に
わたって保持することができる。
【0015】また、(B)成分たるポリアミド骨格とポ
リエーテルエステル骨格とからなるポリエーテルエステ
ルアミドエラストマー、(C)成分たるエチレン−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体の混合物を製造し、
これを成形時にポリカーボネート樹脂に添加することが
可能である。
【0016】また、(B)成分たるポリアミド骨格とポ
リエーテルエステル骨格とからなるポリエーテルエステ
ルアミドエラストマー、(C)成分たるエチレン−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体の混合物には多量の
フィラー等を添加することが可能であることから、
(B)成分と(C)成分の混合物に(D)成分のシリコ
ーン樹脂を添加したマスターバッチを製造し、ポリカー
ボネート用の難燃マスターバッチとして使用する事がで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の典型的なも
の及び最良の状態は後記の実施例に具体的に例示される
が、本発明を実施する上で選択可能な各種構成要件につ
いて以下に詳細に説明する。
【0018】本発明において、(A)成分のポリカーボ
ネート樹脂としては、芳香族ジオキシン化合物(ビスフ
ェノール)と炭酸ジアリルを重合させて得られるもの
等、特に制限はなく、一般に市販されているポリカーボ
ネート樹脂およびポリカーボネートを含有するアロイ樹
脂(例えばABS樹脂とのアロイ)、さらにシリコーン
樹脂や有機リン化合物等で難燃化されたポリカーボネー
ト樹脂およびガラス繊維等により強化されたポリカーボ
ネート樹脂である。
【0019】(B)成分として用いられるポリアミド骨
格とポリエーテルエステル骨格とからなるポリエーテル
エステルアミドエラストマーの好適なものとして例え
ば、(E)(a)炭素数が20〜48の重合脂肪酸、
(b)アゼライン酸及び/またはセバシン酸、および
(c)炭素数が2〜20のジアミンの三者を、上記
(b)に対する(c)の重量比(c)/(b)が0.3
〜5.0で、かつ全カルボキシル基に対し全アミノ基が
実質的に当量になるように混合し、窒素で置換した反応
容器で170〜230℃で0.5から1.0時間反応さ
せ重縮合して得られる数平均分子量が500〜5,00
0のポリアミドオリゴマーと、(F)(d)数平均分子
量が200〜3,000のポリオキシアルキレングリコ
ールまたはポリオキシアルキレングリコールと数平均分
子量が200〜3,000のα,ω−ジヒドロキシ炭化
水素との混合物と、(e)炭素数が6〜20のジカルボ
ン酸とを、全ヒドロキシル基に対し全カルボキシル基が
実質的に当量で、かつ上記(E)に対する(F)の重量
比(F)/(E)が5/95〜80/20になるように
混ぜ、窒素で置換した反応容器で、少量の触媒存在下で
200〜280℃で1〜3時間重縮合させた後、1mm
Hg程度の減圧下で温度250℃での溶融粘度が5Pa
・s以上になるまで反応させて得られるポリアミドエラ
ストマー(特開平5−320336)が挙げられる。こ
の他にも種々のものが使用可能で、例えば特開平6−1
22817号公報に示されるものも使用できる。
【0020】(C)成分として用いられるエチレン−酢
酸ビニル−ビニルアルコール共重合体としては、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体を公知の方法によってケン化ま
たはそのグラフト化したものである。酢酸ビニルとビニ
ルアルコールの合計含量が10〜45重量%、酢酸ビニ
ルとビニルアルコールの重量比が90対10〜40対6
0であることが好ましい。また、耐熱性から酢酸ビニル
とビニルアルコールの合計含量が10〜30重量%であ
ることがより好ましい。
【0021】(A)成分たるポリカーボネート樹脂99
〜80重量%、(B)成分たるポリアミド骨格とポリエ
ーテルエステル骨格とからなるポリエーテルエステルア
ミドエラストマー1〜20重量%、(C)成分たるエチ
レン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体0〜19
重量%であることが好適である。帯電防止性および耐熱
性から(B)成分と(C)成分の合計量が5〜15重量
%がより好ましく、また、(B)成分と(C)成分の重
量比は100対0〜50対50がより好ましい。
【0022】難燃性付与成分である(D)成分としての
シリコーン樹脂は、(A)、(B)又は(A)、
(B)、(C)成分の合計98〜80重量%に対して
(D)成分が2〜20重量%であることが好ましい。難
燃性と機械的特性から5〜15重量%であることがより
好ましい。
【0023】また、(B)成分たるポリアミド骨格とポ
リエーテルエステル骨格とからなるポリエーテルエステ
ルアミドエラストマー、(C)成分たるエチレン−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体の混合物をマスター
バッチ状に製造し、これを成形時にポリカーボネート樹
脂に添加することができる。このとき(B)成分が5〜
100重量%(C)成分が95〜0重量%であることが
好ましい。この様にして得られたマスターバッチを使用
し成形を実施することにより、コンパウンドでの特性と
同様の特性を得ることができる。また、この樹脂組成物
は帯電防止性を有するため、すでに難燃化されたポリカ
ーボネート樹脂に添加することにより難燃性を低下させ
ることなく帯電防止性を付与することができる。このと
きマスターバッチの添加量は5〜20重量%が好まし
い。
【0024】また、(B)成分たるポリアミド骨格とポ
リエーテルエステル骨格とからなるポリエーテルエステ
ルアミドエラストマー、(C)成分たるエチレン−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体の混合物には多量の
フィラー等を添加することが可能であることから、
(B)成分と(C)成分の混合物にシリコーン樹脂を添
加したマスターバッチを製造し、ポリカーボネート用の
マスターバッチとして使用する事ができる。このとき
(B)成分と(C)成分の重量比が100対0〜5対9
5、好ましくは100対0〜50対50であり、(B)
成分と(C)成分の合計量90〜30重量部に対して
(D)成分たるシリコーン樹脂が10〜70重量%であ
ることが好ましい。この様にして得られたマスターバッ
チを使用し成形を実施することにより、コンパウンドで
の特性と同様の特性を得ることができる。
【0025】本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、
フェノール系、チオエーテル系、ホスファイト系等の酸
化防止剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、
トリアジン系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系等
の光安定剤、金属不活性化剤等の安定剤類、シリコーン
系、脂肪酸アマイド等の離型剤および滑剤、金属石鹸、
脂肪酸アマイド等の分散剤、染料や有機系および無機系
顔料等の着色剤等を添加することができる。また、ポリ
カーボネートとの相溶性を向上させるため無水マレイン
酸変性のスチレン系樹脂やエポキシ変性樹脂を添加する
ことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物
は、優れた成形加工性を有するので、これを例えば押出
成形、射出成形等の適宜手段で成形することによってフ
ィルム、シート、電子部品、各種筺体等の所望の成形体
とすることができる。これら成形体は、高い機械特性に
併せて、帯電防止性を有し、かつ十分な難燃性を有する
ことを特徴とする。電子部品成形材料への応用等、工業
的価値の高いものである。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例を具体的に説明するが、
本発明はこの実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例、比較例における配合量はすべて重量%で
表示した。
【0028】実施例1〜17,比較例1〜4 表1から表6に記載した成分および配合割合で、ヘンシ
ェルミキサーにより混合した後、30mmφの二軸ベン
ト式押出機で溶融混練後(混練温度:270℃)、ペレ
ット化し、コンパウンドを作成した。またマスターバッ
チはヘンシェルミキサーにより混合した後、30mmφ
の二軸ベント式押出機で溶融混練後(混練温度:180
℃)、ペレット化した。 ペレットを射出成形(成形温
度:270℃)し、2.5mm厚の試料を作成し、燃焼
性、表面抵抗を評価した。またペレットを射出成形(成
形温度:270℃)し、1/4インチおよび1/8イン
チの試料を作成し、熱変形温度およびアイゾット衝撃強
度を評価した。各特性の評価は以下の方法で実施し、評
価結果は表1から6に併せて記載した。
【0029】(1)燃焼性:UL94の垂直燃焼試験を
厚さ1/8インチで実施した。 (2)表面抵抗:2.5mm厚の試料を使用し、10日
間水中放置後、50℃で24時間乾燥し、表面を布で拭
き取り、23℃、湿度55%で24時間放置後の表面抵
抗を測定した。ただし、1.0×1016以上の試料につ
いては1.0×1016と表記した。単位はΩ。(JIS
K 6911に準拠) (3)熱変形温度:1/4インチの試料を使用し、4.
6kg/cm2の荷重で測定した。単位は℃。(AST
M D648に準拠) (4)アイゾット衝撃強度(ノッチ付き):1/4イン
チの試料を使用し、ノッチ付きで測定した。単位はKg
・cm/cm。(ASTM D256に準拠)
【0030】表1から表6で明らかなように、ポリカー
ボネート樹脂にポリエーテルエステルアミドエラストマ
ーおよびエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重
合体を添加することにより、難燃性や機械的特性を低下
させることなく、表面抵抗を1×1014以下とすること
ができる。また難燃性においては、少なくともポリカー
ボネート自体と同じV−2相当という難燃レベルとなる
が、ポリカーボネート単独よりドリップし易く、また燃
焼時間も短く、さらに発煙が著しく低減する利点があ
る。
【0031】ポリカーボネトとABS樹脂のアロイ樹脂
においては、ポリエーテルエステルアミドエラストマー
およびエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体を添加することにより、機械的特性を低下させること
なく、表面抵抗を1×1014以下とすることができる。
【0032】ポリカーボネート樹脂にポリエーテルエス
テルアミドエラストマーおよびエチレン−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体さらにシリコーン樹脂を添加
することにより、機械的特性を低下させることなく、難
燃性をV−0相当にまで向上することができる。また表
面抵抗を1×1014以下とすることができる。
【0033】ポリカーボネトとABS樹脂のアロイ樹脂
においては、ポリエーテルエステルアミドエラストマー
およびエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体さらにシリコーン樹脂を添加することにより、機械的
特性を低下させることなく、難燃性をV−0相当にまで
向上することができる。また、表面抵抗を1×1014
下とすることができる。
【0034】ポリエーテルエステルアミドエラストマー
およびエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体の混合物を製造し、この様にして得られたマスターバ
ッチを使用し、ポリカーボネート樹脂に添加すると、コ
ンパウンドでの特性と同様の特性を得ることができる。
【0035】ポリエーテルエステルアミドエラストマー
およびエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体さらにシリコーン樹脂を添加したマスターバッチを製
造し、この様にして得られたマスターバッチを使用し、
ポリカーボネート樹脂に添加すると、コンパウンドの特
性と同様の特性を得ることができる。
【0036】ポリカーボネート樹脂およびポリカーボネ
トとABS樹脂のアロイ樹脂は1×1016以上の表面抵
抗値を有する。
【0037】ポリカーボネート樹脂にT単位を有するシ
リコーン樹脂をV−0相当の難燃性が得られるまで添加
すると、アイゾット衝撃強度が極端に低下する。また、
M単位およびQ単位を有するメタクリル基変性シリコー
ン樹脂をV−0相当の難燃性が得られるまで添加する
と、摺動性が極端に向上し、流動ムラ等が生じ、良好な
成形品が得られない。
【0038】表中の略号の説明 PAE1 :軟化点153℃、比重1.02、メ
ルトインデックス5(190℃、2.16kgでの数値
(以下の数値も同様の条件))のポリエーテルエステル
アミドエラストマー PAE2 :軟化点165℃、比重1.02、メ
ルトインデックス4のポリエーテルエステルアミドエラ
ストマー EVA−OH1 :酢酸ビニルとビニルアルコールの合
計含量が10重量%、酢酸ビニルとビニルアルコールの
重量比が1対1のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体 EVA−OH2 :酢酸ビニルとビニルアルコールの合
計含量が25重量%、酢酸ビニルとビニルアルコールの
重量比が2対8のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体 EVA−OH3 :酢酸ビニルとビニルアルコールの合
計含量が25重量%、酢酸ビニルとビニルアルコールの
重量比が1対1のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体 EVA−OH4 :酢酸ビニルとビニルアルコールの合
計含量が45重量%、酢酸ビニルとビニルアルコールの
重量比が1対1のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体 PC :ポリカーボネート樹脂(帝人(株)
製、パンライトL−1250) PC/ABS :ポリカーボネートとABSのアロイ
樹脂(三菱化学(株)製、モンカロイP PX30) Si1 :T単位を有するシリコーン樹脂(東
芝シリコーン(株)製、トスパール105) Si2 :M単位およびQ単位を有するメタク
リル基変性シリコーン樹脂(ダウ・コーニング(株)
製、DC 4−7081) MB1 :PAE1とEVA−OH3の重量比
が50対50の組成物 MB2 :PAE1とSi1の重量比が50対
50の組成物
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:08 31:04 29:04 83:04)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート99〜80重量
    %、(B)ポリアミド骨格とポリエーテルエステル骨格
    とからなるポリエーテルエステルアミドエラストマー1
    〜20重量%、(C)エチレン−酢酸ビニル−ビニルア
    ルコール共重合体0〜19重量%であることを特徴とす
    る樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (C)エチレン−酢酸ビニル−ビニルア
    ルコール共重合体の酢酸ビニルとビニルアルコールの合
    計含量が10〜45重量%、酢酸ビニルとビニルアルコ
    ールの重量比が90対10〜40対60であることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の樹脂組成物98
    〜80重量%、(D)シリコーン樹脂2〜20重量%で
    あることを特徴とする樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (D)シリコーン樹脂がM単位およびQ
    単位を有するオルガノポリシロキサンおよび変性オルガ
    ノポリシロキサンあるいはT単位を有するオルガノポリ
    シロキサン単独あるいはそれらの混合物であることを特
    徴とする請求項3記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の樹
    脂組成物を成形してなることを特徴とする成形体。
  6. 【請求項6】 表面抵抗が1.0×1014Ω以下である
    ことを特徴とする請求項5記載の成形体。
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