JP2000143906A - ゴム組成物及びそのウエザーストリップ - Google Patents

ゴム組成物及びそのウエザーストリップ

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JP2000143906A
JP2000143906A JP10330185A JP33018598A JP2000143906A JP 2000143906 A JP2000143906 A JP 2000143906A JP 10330185 A JP10330185 A JP 10330185A JP 33018598 A JP33018598 A JP 33018598A JP 2000143906 A JP2000143906 A JP 2000143906A
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JP
Japan
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rubber composition
rubber
epdm
maleic anhydride
anhydride group
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JP10330185A
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English (en)
Inventor
Nobumasa Sato
信雅 佐藤
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Nishikawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Nishikawa Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水性タイプの表面処理剤を使用しても良好な
密着性を得ることができるウエザーストリップ用ゴム組
成物を提供することを目的とする。 【構成】 自動車のウエザーストリップに用いるゴム組
成物において、EPDMポリマーとカーボンブラックと
プロセスオイルとを主成分とするEPDMゴムに、無水
マレイン酸基を含有する融点70゜C〜150゜Cの樹
脂を配合したことを特徴とするウエザーストリップ用ゴ
ム組成物であり、また上記EPDMゴム中の無水マレイ
ン酸基の配合量が、0.1〜3重量%であることを特徴
とするウエザーストリップ用ゴム組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のウエザースト
リップに用いるゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のウエザーストリップはグラスラ
ン等において耐摩耗性、滑り性等の機能が要求されるた
め、ウレタン系またはシリコーン系の表面処理剤でコー
ティングされることが多い。これまではこれら溶剤タイ
プの表面処理剤が使用されてきたが、近年は環境、衛生
上の観点から水性タイプの表面処理剤への使用の切り替
えが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエザ
ーストリップは一般にEPDMゴム製で疎水性であるた
め、水性タイプの表面処理剤を使用すると濡れ性が悪く
良好な密着性が得にくいという問題点を有し、そのため
水性タイプの表面処理剤への切り替えの障害となってい
る。そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、水性
タイプの表面処理剤を使用しても良好な密着性を得るこ
とができるウエザーストリップ用ゴム組成物を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、自動車のウエザーストリップに用いるゴ
ム組成物において、EPDMポリマーとカーボンブラッ
クとプロセスオイルとを主成分とするEPDMゴムに、
無水マレイン酸基を含有する融点70゜C〜150゜C
の樹脂を配合したことを特徴とするウエザーストリップ
用ゴム組成物であり、また、上記EPDMゴム中の無水
マレイン酸基の配合量が、0.1〜3重量%であること
を特徴とするウエザーストリップ用ゴム組成物である。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を表1に基づいて詳細
に説明する。EPDMゴムはEPDMポリマーとカーボ
ンブラックとプロセスオイルとを主成分としており、こ
れらに無水マレイン酸基を含有する融点70゜C〜15
0゜Cの樹脂を配合してウエザーストリップ用ゴム組成
物が生成されている。上記無水マレイン酸基を含有する
樹脂としては、ボンダインLX4110、HX821
0、TX8030、HX8290、HX8140やPO
LYBOND3001、3002、3150、300
9、ユーメックス1001、1010、2000などが
ある。
【表1】
【0006】上記EPDMゴム中の無水マレイン酸基の
配合量としては、0.1〜3重量%になるように配合す
ることが望ましい。つまり、0.1重量%未満では十分
な密着力が得られず、3重量%を越えると圧縮永久歪が
低下するなどゴムの特性が損なわれるからである。ま
た、無水マレイン酸基を含有する樹脂の融点を70゜C
〜150゜Cに限定したのは、70゜C未満のものはゴ
ムの熱時性能の点で好ましくなく、150゜Cを越える
ものはゴムへの混練りが難しいからである。
【0007】表1に示す如く、EPDMゴム中に、無水
マレイン酸基であるボンダイン8210を配合した場合
の(実施例1)及びボンダイン8030を配合した場合
の(実施例2)と、無水マレイン酸基を配合しない場合
の(比較例)について、それぞれのゴム組成物における
密着性即ち水性タイプの表面処理剤を使用した際の塗膜
密着力及び耐摩耗性を調べた結果、明らかに無水マレイ
ン酸基を配合したゴム組成物の方が優れていることがわ
かる。なお、上記実施例1におけるEPDMゴム中の無
水マレイン酸基の配合割合は、計算上0.14重量%と
なり、実施例2では0.42重量%である。
【0008】次に、本発明の他の実施態様として、上記
ゴム組成物即ちEPDMポリマーとカーボンブラックと
プロセスオイルとを主成分とするEPDMゴムに、無水
マレイン酸基を含有する融点70゜C〜150゜Cの樹
脂を配合したゴム組成物により成形されて成るウエザー
ストリップの表面に、ウレタン系またはシリコーン系の
水性タイプの表面処理剤がコーティングされた場合につ
いて説明する。例えば、図1に示す如く上記ゴム組成物
より成るグラスラン1に対し、ウインドガラスGの摺動
する表面にウレタン系またはシリコーン系の水性タイプ
の表面処理剤2がコーティングされた場合、耐摩耗性、
滑り性等の機能が付加されることは言うまでもなく、従
来のEPDMゴム製ウエザーストリップに水性タイプの
表面処理剤をコーティングした場合のように、濡れ性が
悪く良好な密着性が得にくいという不具合を生じない。
従って、従来の如く環境、衛生上問題のある溶剤タイプ
の表面処理剤を使用せずに済むものである。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明のゴム組成物
及びそのウエザーストリップによれば、環境、衛生上問
題のある従来の溶剤タイプの表面処理剤の使用から、水
性タイプの表面処理剤への使用に切り替えても従来のウ
エザーストリップ用ゴム組成物の場合と異なり良好な密
着性が得られ、従って環境問題等に貢献できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム組成物及びそのウエザーストリッ
プにおけるウエザーストリップの断面図である。
【符号の説明】
1 グラスラン 2 表面処理剤
【表1】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/01 B60J 1/16 A //(C08L 23/16 101:08)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のウエザーストリップに用いるゴ
    ム組成物において、EPDMポリマーとカーボンブラッ
    クとプロセスオイルとを主成分とするEPDMゴムに、
    無水マレイン酸基を含有する融点70゜C〜150゜C
    の樹脂を配合したことを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】 EPDMゴム中の無水マレイン酸基の配
    合量が、0.1〜3重量%であることを特徴とする請求
    項1記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 EPDMポリマーとカーボンブラックと
    プロセスオイルとを主成分とするEPDMゴムに、無水
    マレイン酸基を含有する融点70゜C〜150゜Cの樹
    脂を配合して成るゴム組成物により成形されたウエザー
    ストリップの表面に、ウレタン系またはシリコーン系の
    水性タイプの表面処理剤がコーティングされて成ること
    を特徴とするウエザーストリップ。
  4. 【請求項4】 EPDMゴム中の無水マレイン酸基の配
    合量が、0.1〜3重量%であることを特徴とする請求
    項3記載のウエザーストリップ。
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