JP2000142441A - 車両用操舵制御装置 - Google Patents
車両用操舵制御装置Info
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- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
を兼用しつつ、レーンキーピング操舵アシストトルク制
御を行うとき、パワーステアリング操舵アシストトルク
制御との干渉を防止して操舵フィーリングの低下を防止
する。 【解決手段】 検出トルクτhから特性100に従って
レシオRTO1を算出し、算出したレシオをレーンキー
ピング操舵アシストトルクTLKに乗じて補正する。同
様に、第2の特性102に従って得たレシオRTO2を
検出トルクτhに乗じてパワーステアリング操舵アシス
トトルクTPSを算出し、両者を加算して操舵アシスト
トルクTAとし、それに基づいて電動モータの制御電流
を決定する。このようにレシオを用いてアシストトルク
を配分することで、干渉を防止する。
Description
装置に関する。
は、例えば特開平5−197423号および特開平9−
221054号公報などにおいて、車両進行方向走行路
の基準線(車線(レーン)あるいは白線)に沿って車両
を走行させるように操舵角度をアシストする技術を提案
している。
防止するレーンキーピング操舵アシスト制御を介して微
小操舵を補助することによって、運転者の負担を大幅に
軽減することができる。運転者の負担は、特に高速道路
などを長時間走行するとき顕著となる。
ピング操舵アシスト制御においては、運転者の操舵との
干渉を考慮すると、舵角よりもトルク(操舵力)を介し
てアシストするのが望ましい。
スト制御をトルクで行う場合、従来的なパワーステアリ
ング用のアクチュエータ、例えば電動モータを兼用する
とき、レーンキーピング操舵アシストトルク制御とパワ
ーステアリング操舵アシストトルク制御が干渉して操舵
フィーリングが低下する恐れがある。
ーステアリング用のアクチュエータを兼用しつつレーン
キーピング操舵アシスト制御をトルクで行うと共に、レ
ーンキーピング操舵アシストトルク制御とパワーステア
リング操舵アシストトルク制御の干渉を防止して操舵フ
ィーリングの低下を防止するようにした車両用操舵制御
装置を提供することにある。
ために、請求項1項にあっては、車両の操舵車輪を転舵
するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置におい
て、車両進行方向走行路の基準線に沿って車両を走行さ
せるための第1の操舵アシストトルクを算出する第1の
操舵アシストトルク算出手段、運転者が入力する操舵ト
ルクを検出する操舵トルク検出手段、前記検出された操
舵トルクに応じて所定の特性に従って運転者の操舵をア
シストするための第2の操舵アシストトルクを算出する
第2の操舵アシストトルク算出手段、前記検出された操
舵トルクに応じて前記算出された第1および第2の操舵
アシストトルクをそれぞれ補正する操舵アシストトルク
補正手段、および前記補正された第1および第2の操舵
アシストトルクに基づいて前記アクチュエータの操作量
を算出するアクチュエータ操作量算出手段を備える如く
構成した。
用のアクチュエータを兼用しつつレーンキーピング操舵
アシスト制御をトルクで行うとき、レーンキーピング操
舵アシストトルク制御とパワーステアリング操舵アシス
トトルク制御の操舵アシストトルクを配分することがで
き、よって干渉を防止して操舵フィーリングの低下を防
止することができる。
トルク補正手段は、前記検出された操舵トルクから補正
係数を求め、求めた補正係数を前記算出された第1およ
び第2の操舵アシストトルクに乗じて補正する如く構成
した。
ことによって操舵アシストトルクの配分を効果的に行う
ことができ、よってレーンキーピング操舵アシストトル
ク制御とパワーステアリング操舵アシストトルク制御の
干渉を防止して操舵フィーリングの低下を効果的に防止
することができる。
トルク補正手段は、前記検出された操舵トルクの変化量
を算出する操舵トルク変化量算出手段を備え、前記算出
された操舵トルクの変化量に応じて前記算出された第1
および第2の操舵アシストトルクを補正する如く構成し
た。
えるときに生じるイナーシャに起因する拘束感を解消す
ることができる。よってレーンキーピング操舵アシスト
トルク制御とパワーステアリング操舵アシストトルク制
御の干渉を防止して操舵フィーリングの低下を防止でき
ると共に、運転者の感覚に一層適合した操舵フィーリン
グを実現することができる。
トルク補正手段は、前記車両の車速を検出する車速検出
手段を備え、前記検出された車速に応じて前記算出され
た第1および第2の操舵アシストトルクを補正する如く
構成した。
トトルク制御とパワーステアリング操舵アシストトルク
制御の干渉を防止して操舵フィーリングの低下を防止で
きると共に、車速の変化による路面摩擦係数の変化に応
じた操舵フィーリングを実現することができ、運転者の
感覚に一層適合した操舵フィーリングを実現することが
できる。
とも、前記検出された操舵トルクに対する前記第2の操
舵アシストトルクを設定する第1の特性と、前記検出さ
れた操舵トルクに対する前記第2の操舵アシストトルク
を設定する第2の特性とからなると共に、前記第2の特
性において設定される前記第2の操舵アシストトルクの
量は、前記第1の特性で設定されるそれに比して、前記
検出された操舵トルクの変化量が同一であるとき、小さ
い如く構成した。
くなる操舵フィーリングを実現することができ、レーン
キーピング操舵アシストトルク制御とパワーステアリン
グ操舵アシストトルク制御の干渉を防止して操舵フィー
リングの低下を防止できると共に、運転者の感覚に一層
適合した操舵フィーリングを実現することができる。
の実施の形態を説明する。
を全体的に示す概略図であり、図2はその装置を操舵系
に焦点をおいて示す同様の説明図である。
明すると、車両10において運転席12に配置されたス
テアリングホイール14は、ステアリングシャフト16
に連結され、ステアリングシャフト16はユニバーサル
ジョイント18,20を介してコネクティングシャフト
22に連結される。
ピニオン型ステアリングギア24のピニオン26に連結
される。ピニオン26はラック28に噛み合っており、
よってステアリングホイール14から入力された回転運
動はピニオン26を介してラック28の往復運動に変換
され、フロントアクスルの両端に配置されたタイロッド
(ステアリングロッド)30およびキングピン(図示せ
ず)を介して2個の前輪(操舵輪)32を所望の方向に
転舵させる。
よびボールねじ機構40が配置され、モータ出力はボー
ルねじ機構40を介してラック28の往復運動に変換さ
れ、ステアリングホイール14を介して入力された操舵
力(操舵トルク)を減少する方向にラック28を駆動す
る。
トルクセンサ42が設けられ、運転者が入力した操舵力
(操舵トルク)の方向と大きさに応じた信号を出力す
る。また、ステアリングシャフト16の付近にはロータ
リエンコーダなどからなる舵角センサ44が設けられ、
運転者が入力した操舵角度の方向と大きさに応じた信号
を出力する。
ックアップなどからなる車輪速センサ46が配置されて
前輪1回転ごとに信号を出力すると共に、2個の後輪4
8の付近にも同種構造の車輪速センサ50がそれぞれ配
置されて後輪1回転ごとに信号を出力する(図1で左側
の後輪のみ示す)。尚、車両10においては内燃機関
(図示せず)は前輪側に配置されており、前輪32を駆
動輪、後輪48を従動輪とする。
サスペンション機構(図示せず)の付近には車高センサ
52,54がそれぞれ設けられ、前後輪のサスペンショ
ンのストローク(変位)を通じてその部位の車両10の
高さに応じた信号を出力する。
フロントウィンドウ60の内面にルームミラー62と組
み合わされてCCDカメラ64が1基、取りつけられ
る。また、車両10のフロントバンパ付近の適宜位置に
は、複数基のミリ波レーダ66が設けられ(図1で1基
のみ示す)、前方に変調波を発信する。
眼視し、撮像信号を出力する。CCDカメラ64の出力
は、図2に示す如く、マイクロコンピュータからなる画
像処理ECU68に送られ、道路上の道路区分線(白
線)が抽出される。ミリ波レーダ66の出力は同様にマ
イクロコンピュータからなるレーダ出力処理ECU70
に送られ、アンテナ(図示せず)を介して受信された受
信波とミキシングされて車両進行方向に位置する立体物
(先行車)の有無が判別される。
様にマイクロコンピュータからなる電子制御ユニット
(「SAS ECU」と示す)74を備え、画像処理E
CU68、レーダ出力処理ECU70および前記したト
ルクセンサ42の出力などはSAS ECU74に入力
される。
(「EPS ECU」と示す)76を備える。前記した
トルクセンサ42および車輪速センサ46の出力はEP
SECU76にも入力される。
は信号線78を介して相互に通信可能に接続される。S
AS ECU74は後述の如く、レーンキーピング操舵
アシストトルクを算出し、EPS ECU76に送信す
る。
グ操舵アシストトルクを算出し、レーンキーピング操舵
アシストトルクとパワーステアリング操舵アシストトル
クに基づいて最終操舵アシストトルクを算出し、それか
ら操作量(電動モータ38の制御電流)を決定する。
80が接続される。モータ駆動回路80は4個のパワー
FETスイッチング素子からなる公知のブリッジ回路を
備え、FETスイッチング素子のオン・オフによって電
動モータ38が正転あるいは逆転する。
デューティ比(PWMによるデューティ比)で決定し、
モータ駆動回路80に出力する。より具体的には、EP
SECU76は、FETスイッチング素子をデューティ
比制御してモータ通電電流を制御し、電動モータ38を
駆動制御する。
付近にはヨーレートセンサ82が配置され、車両重心の
鉛直(重力)軸回りのヨーレート(回転角速度)に応じ
た信号を出力する。
14には感圧センサ84が適宜個数配置され、圧力、即
ち、運転者のステアリングホイール操作の有無に応じた
信号を出力すると共に、シート下部には第2の感圧セン
サ86が適宜個数配置され、圧力、即ち、運転者の着座
の有無に応じた信号を出力する。
ョン装置88が配置される。ナビゲーション装置88
は、車両10が走行する地域の走行路位置情報(地図情
報)を記憶した記憶装置を備える。
ル(図示せず)にはブレーキセンサ90が設けられ、運
転者のブレーキペダルの踏み込みに応じた信号を出力す
ると共に、アクセルペダル(図示せず)にはアクセルセ
ンサ92が設けられ、運転者のアクセルペダルの踏み込
みに応じた信号を出力する。
ルク制御およびパワーステアリング操舵アシストトルク
制御について説明する。
を考慮すると、舵角よりもトルク(操舵力)を介してア
シストするのが望ましい。また、レーンキーピング用の
操舵アシストをトルクで行う場合、従来的なパワーステ
アリング用のアクチュエータ、例えば電動モータを兼用
すると、構成を簡易にすることができる。
47号などで電動モータ38を兼用しつつレーンキーピ
ング操舵アシストトルク制御とパワーステアリング操舵
アシストトルク制御を行う技術を提案している。
であり、図4は車両10を原点とする座標系の説明図で
ある。尚、図3において『SAS』と示す箇所はSAS
ECU74による制御を、『EPS』と示す箇所はE
PS ECU76による制御を意味する。
る。
車両10が道路区分線で区画される車線の中央に沿って
走行するようにレーンキーピング操舵アシストトルクを
決定する。
画像処理ECU68で画像処理から検出された道路区分
線(白線)に従って車線中央に目標点列を算出し、目標
点列に対する自車現在位置に基づいて目標点横位置(即
ち、車線中央からの変位)Ymと目標旋回半径Rを算出
する。
ら目標点到達ヨーレート(およびトルク)と目標旋回ヨ
ーレート(およびトルク)を算出して合算し、合算値に
車両状態推定に基づいて決定されるゲイン(図示せず)
を乗じてレーンキーピング操舵アシストトルク(以下
「アシストトルクTLK」という)を算出あるいは決定
する。
即ち、運転者により操舵トルクが入力されるとき、検出
トルクτhにゲイン(図示せず)を乗じてパワーステア
リング操舵アシストトルク(以下「アシストトルクTP
S」という)を算出あるいは決定する。
ルクTLKおよびアシストトルクTPSの特性を示す。
図3に示す制御において、車線中央からの変位Ymある
いは検出トルクτhに対し、結果として図5に示すよう
なアシストトルクが得られる。
は、SAS ECU74から送信されたアシストトルク
TLKに算出したアシストトルクTPSを加算して最終
操舵アシストトルク(以下「最終アシストトルクTA」
という)を算出し、算出した最終アシストトルクTAに
基づいてモータ制御電流を決定し、モータ駆動回路80
を介して電動モータ38を駆動する。
は、2種のアシストトルク(アシストトルクTLKとア
シストトルクTPS)を加算していたが、電動モータ3
8を兼用していることから、両者の制御が干渉する場合
があった。
ク制御が行われているとき、運転者はステアリングホイ
ール16を軽く握るだけで、車両10は車線中央を走行
する。この場合、運転者の入力トルク(検出トルク)は
微小であることから、パワーステアリング操舵アシスト
トルク制御は行われず、両者の干渉は生じない。
避あるいは車線変更などを意図して積極的に操舵すべ
く、入力トルクを増加させると、車線中央に保持させよ
うとするレーンキーピング制御用のアシストトルクTL
Kとパワーステアリング制御用のアシストトルクTPS
が干渉し、操舵フィーリングを低下させる不都合があっ
た。
アシストトルク制御とパワーステアリング操舵アシスト
トルク制御の干渉を防止し、操舵フィーリングの低下を
防止することを課題とする。
御装置においては、図3に示した構成を、図6に示す如
く、変更した。
ック図である。また、図8はそれによって得られるアシ
ストトルク特性を示す、図5に類似するグラフである。
に係る装置にあっては、検出トルクτhに対して設定さ
れた特性100に従ってレシオRTO1(補正係数)を
算出し、算出したレシオをアシストトルクTLKに乗じ
て補正する。レシオは、0から1.0の間の値として算
出される。
た第2の特性102に従って同種のレシオRTO2(補
正係数)を算出し、検出トルクτhに乗じて補正し、ア
シストトルクTPSを算出する。
終アシストトルクTAを算出する。そして、算出したト
ルクTAに基づいて図示の特性からベース電流(デュー
ティ比)を算出し、算出値にダンピング補正項Kdなど
を加算あるいは減算して制御電流(操作量)を算出し、
モータ駆動回路80を介して電動モータ38に供給す
る。
102は、ほぼ補完あるいは逆比例関係にあるように設
定される。即ち、特性100において検出トルクτhが
増加すると、点aでレシオRTO1は1.0から減少し
始め、点bで0になる。換言すれば、点bでアシストト
ルクTLKは零となる。
hが増加すると、点cでレシオRTO2は増加し始め、
点dで1.0になる。このように、検出トルクτhが点
bの値を超えると、アシストトルクは、TPSのみとな
る。
ストトルクTPSを単に加算するのではなく、レシオR
TO1,2を用い、アシストトルクTLKとアシストト
ルクTPSが相殺されるように、配分する。
トルク制御が実行される間にパワーステアリング操舵ア
シストトルク制御を実行しても、両者の制御が干渉する
ことがなく、よって操舵フィーリングを低下させること
がない。
干渉を防止すると共に、図8に示すようなアシストトル
ク特性、より具体的にはパワーステアリング用のアシス
トトルクTPSの特性を満足するように設定される。
体的には二点鎖線で示す如く、アシストトルクTPSの
特性は、検出トルクτhに対するアシストトルクTPS
を設定する第1の特性Aと、検出トルクτhに対するア
シストトルクTPSを設定する第2の特性Bとからなる
と共に、第2の特性Bにおいて設定されるアシストトル
クTPSの量は、第1の特性Aで設定されるアシストト
ルクTPSに比して、検出トルクτhの変化量が同一で
あるとき、小さいように設定される。
トルクが比較的小さい領域の特性Aのアシストトルク量
より、検出トルクが比較的大きい領域の特性Bのアシス
トトルク値を小さくする、換言すれば、検出トルクが比
較的小さい間は、操舵力(トルク)を小さく、即ち、操
舵を軽くし、その後、徐々に重くするのが、運転者の操
舵フィーリングに一層適合することを知見した。
のが、運転者の操舵フィーリングに一層適合することを
知見した。
く、検出トルクに応じてレシオRTO1,2(補正係
数)を算出し、算出したレシオでアシストトルクTLK
を乗算補正すると共に、検出トルクに乗算してアシスト
トルクTPSを決定し、次いで両者を加算して最終アシ
ストトルクTAを決定するようにした。
に一層良く適合した操舵フィーリングを与えることがで
きる。
る車両用操舵制御装置の構成を示す、図7と同様の部分
ブロック図である。
いて説明すると、加算点200の後に、切り換え点20
2を設け、検出トルクτhが所定値X、例えば35kg
f・cm以下のときは第1の実施の形態と同様にアシス
トトルクを決定すると共に、検出トルクτhが所定値X
を超えるときは、運転者がレーンキーピング操舵アシス
トトルク制御を欲せず、パワーステアリング操舵アシス
トトルク制御のみ欲していると判断し、アシストトルク
TPSのみに基づいてモータ制御電流を決定するように
した。残余の構成は、第1の実施の形態と同様であり、
効果も同様である。
係る車両用操舵制御装置の構成を示す、図7と同様の部
分ブロック図である。
いて説明すると、加算点を廃し、切り換え点300のみ
を設けた。従って、検出トルクτhが所定値X、例えば
35kgf・cmを超えるまではレーンキーピング用の
アシストトルクTLKのみに基づいて制御が行われると
共に、検出トルクτhが所定値を超えるときはパワース
テアリング用のアシストトルクTPSのみに基づいて制
御が行われる。
あり、効果も同様である。
係る車両用操舵制御装置の構成を示す、図7と同様の部
分ブロック図である。
の形態で説明した図8の特性(実線で示す特性)に従っ
てレーンキーピング用のアシストトルクTLKとパワー
ステアリング用のアシストトルクTPSを算出し、それ
らに基づいて図示の特性に従ってそれぞれ制御電流を算
出した後、制御電流レシオ演算部400においてレシオ
(補正係数)を演算し、電流値に乗算して補正するよう
にした。
の詳細を示すブロック図である。
シストトルクTLKのレシオとして、前記した検出トル
クτhから算出されるレシオRTO1の他、検出トルク
τhの変化量(検出トルク速度。検出トルクτhの微分
値あるいは1階差分値)Δτhから算出されるレシオR
TO3と、検出された車速Vから算出されるレシオRT
O4を追加した。
は、乗算点402においてアシストトルクTLK用の制
御電流に乗算され、制御電流を補正する。
ルクTPSのレシオとして、前記した検出トルクτhか
ら算出されるレシオRTO2の他、検出された車速Vか
ら算出されるレシオRTO5を追加した。
乗算点404においてアシストトルクTPS用の制御電
流に乗算され、制御電流を補正する。
クに対するレシオRTO1,2の特性406,408
は、第1の実施の形態の特性100,102と同様であ
る。
TO3の特性410は、図示の如く、設定される。
の実施の形態にあっては、操舵フィーリングの低下を防
止すると共に、それ以上に運転者の操舵フィーリングに
良く合致した特性を実現するべく、ダンピング補正項K
dを用いて制御電流を決定している。
生じて拘束感を与える場合があった。それによって、前
記した操舵フィーリングの低下は防止できるものの、操
舵フィーリングの向上の点で未だ未解決の点を残してい
た。
変化量Δτhに対してもレシオRTO3を設定すると共
に、そのレシオを特性410に示す如く、検出トルク変
化量Δτhが増加するにつれて減少し、点eで0になる
ように設定した。
トトルクTLKは減少し、点eの値を超えると零になる
ので、運転者はステアリングホイール14を素早く操作
するとき、拘束感を受けることがなく、快適な操舵フィ
ーリングを得ることができる。
レシオRTO4は、特性412に示す如く、車速Vが増
加するにつれて漸減するように設定される。これは、車
速Vが上がるにつれて路面摩擦係数が低下するためであ
る。
は、車速Vに対する操舵フィーリングに違和感を与えな
いように、特性414に示す如く、設定される。
ことで、運転者の操舵時の拘束感を解消することがで
き、それによって、前記した操舵フィーリングの低下の
防止するのみならず、それ以上に、一層快適な操舵フィ
ーリングを与えることができる。
車両10の操舵車輪(前輪32)を転舵アクチュエータ
(電動モータ38)を備えた車両用操舵制御装置におい
て、車両進行方向走行路の基準線(車線、より詳しくは
車線中央)に沿って車両10を走行させるための第1の
操舵アシストトルク(アシストトルクTLK)を算出す
る第1の操舵アシストトルク算出手段(SAS ECU
74)、運転者が入力する操舵トルクτhを検出する操
舵トルク検出手段(トルクセンサ42,EPSECU7
6)、前記検出された操舵トルクτhに応じて所定の特
性に従って運転者の操舵をアシストするための第2の操
舵アシストトルク(アシストトルクTPS)を算出する
第2の操舵アシストトルク算出手段(EPS ECU7
6)、前記検出された操舵トルクτhに応じて前記算出
された第1および第2の操舵アシストトルクをそれぞれ
補正する操舵アシストトルク補正手段(EPS ECU
76)、および前記補正された第1および第2の操舵ア
シストトルクTLP,TPS、より詳しくは最終操舵ア
シストトルクTAに基づいて前記アクチュエータ(電動
モータ)の操作量(制御電流)を算出するアクチュエー
タ操作量算出手段(EPS ECU76)を備える如く
構成した。
用の電動モータ38を兼用しつつレーンキーピング操舵
アシスト制御をトルクで行うとき、レーンキーピング操
舵アシストトルク制御とパワーステアリング操舵アシス
トトルク制御の操舵アシストトルクを配分することがで
き、よって干渉を防止して操舵フィーリングの低下を防
止することができる。
は、前記検出された操舵トルクから補正係数(レシオR
TO1,2)を求め、求めた補正係数を前記算出された
第1および第2の操舵アシストトルクTLK,TPSに
乗じて補正する如く構成した。
ことによって操舵アシストトルクの配分を効果的に行う
ことができ、よってレーンキーピング操舵アシストトル
ク制御とパワーステアリング操舵アシストトルク制御の
干渉を防止して操舵フィーリングの低下を効果的に防止
することができる。
は、前記検出された操舵トルクτhの変化量Δτhを算
出する操舵トルク変化量算出手段(トルクセンサ42,
EPS ECU76)を備え、前記算出された操舵トル
クの変化量Δτhに応じて前記算出された第1および第
2の操舵アシストトルクを補正、より詳しくは前記算出
された操舵トルクの変化量Δτhから補正係数(レシオ
RTO3)を求め、求めた補正係数を、前記算出された
第1および第2の操舵アシストトルク、より具体的には
第1の操舵アシストトルクあるいはそれから算出される
制御電流に乗じて補正する如く構成した。
えるときに生じるイナーシャに起因する拘束感を解消す
ることができる。よってレーンキーピング操舵アシスト
トルク制御とパワーステアリング操舵アシストトルク制
御の干渉を防止して操舵フィーリングの低下を防止でき
ると共に、運転者の感覚に一層適合した操舵フィーリン
グを実現することができる。
は、前記車両の車速Vを検出する車速検出手段(車輪速
センサ46,EPS ECU76)を備え、前記検出さ
れた車速Vに応じて前記算出された第1および第2の操
舵アシストトルクを補正、より詳しくは前記検出された
車速Vから補正係数(レシオRTO4,5)を求め、求
めた補正係数を、前記算出された第1および第2の操舵
アシストトルク、あるいはそれらから算出される制御電
流に乗じて補正する如く構成した。
トトルク制御とパワーステアリング操舵アシストトルク
制御の干渉を防止して操舵フィーリングの低下を防止で
きると共に、車速の変化による路面摩擦係数の変化に応
じた操舵フィーリングを実現することができ、運転者の
感覚に一層適合した操舵フィーリングを実現することが
できる。
す如く、前記検出された操舵トルクτhに対する前記第
2の操舵アシストトルク(アシストトルクTPS)を設
定する第1の特性Aと、前記検出された操舵トルクτh
に対する前記第2の操舵アシストトルク(TPS)を設
定する第2の特性Bとからなると共に、前記第2の特性
Bにおいて設定される前記第2の操舵アシストトルク
(TPS)の量は、前記第1の特性Aで設定されるそれ
(TPS)に比して、前記検出された操舵トルクτhの
変化量が同一であるとき、小さい如く構成した。
くなる操舵フィーリングを実現することができ、レーン
キーピング操舵アシストトルク制御とパワーステアリン
グ操舵アシストトルク制御の干渉を防止して操舵フィー
リングの低下を防止できると共に、運転者の感覚に一層
適合した操舵フィーリングを実現することができる。
成は、例示であって、それに限定されるものではない。
トルクに基づくレシオに加え、検出トルク変化量に基づ
くレシオを追加しても良い。あるいは、制御電流を算出
した後、検出トルクに基づくレシオで乗算補正するよう
にしても良い。
トルク変化量に基づくレシオなどをアシストトルクTL
K,TPSに乗算して補正するようにしても良い。
てレシオを乗算項としたが、アシストトルクTLKある
いはTPSを適正に配分できるものである限り、加算項
であっても良い。
アリング用のアシストトルクTPSを算出あるいは決定
するようにしたが、SAS ECU74が行っても良
い。
センサ44などは開示した構成以外でも良く、また配置
位置も必要とする検出値が得られる限り、どこに配置し
ても良い。
ステアリング用のアクチュエータを兼用しつつレーンキ
ーピング操舵アシスト制御をトルクで行うとき、レーン
キーピング操舵アシストトルク制御とパワーステアリン
グ操舵アシストトルク制御の操舵アシストトルクを配分
することができ、よって干渉を防止して操舵フィーリン
グの低下を防止することができる。
て補正することによって操舵アシストトルクの配分を効
果的に行うことができ、よってレーンキーピング操舵ア
シストトルク制御とパワーステアリング操舵アシストト
ルク制御の干渉を防止して操舵フィーリングの低下を効
果的に防止することができる。
グ補正を加えるときに生じるイナーシャに起因する拘束
感を解消することができる。よってレーンキーピング操
舵アシストトルク制御とパワーステアリング操舵アシス
トトルク制御の干渉を防止して操舵フィーリングの低下
を防止できると共に、運転者の感覚に一層適合した操舵
フィーリングを実現することができる。
操舵アシストトルク制御とパワーステアリング操舵アシ
ストトルク制御の干渉を防止して操舵フィーリングの低
下を防止できると共に、車速の変化による路面摩擦係数
の変化に応じた操舵フィーリングを実現することがで
き、運転者の感覚に一層適合した操舵フィーリングを実
現することができる。
く、徐々に重くなる操舵フィーリングを実現することが
でき、レーンキーピング操舵アシストトルク制御とパワ
ーステアリング操舵アシストトルク制御の干渉を防止し
て操舵フィーリングの低下を防止できると共に、運転者
の感覚に一層適合した操舵フィーリングを実現すること
ができる。
体を示す概略図である。
と同様の全体概略図である。
ECUの制御で、本出願人が先に提案した制御を概略的
に示すブロック図である。
車両を原点とする座標系の説明図である。
Uにより算出あるいは決定される操舵アシストトルク特
性を示す説明グラフである。
ECUの制御で、この発明に係る車両用操舵制御装置の
制御を示すブロック図である。
部分ブロック図である。
Uにより算出あるいは決定される操舵アシストトルク特
性を示す説明グラフである。
を示す、図6ブロックの中のアシストトルク補正を示す
部分ブロック図である。
成を示す、図6ブロックの中のアシストトルク補正を示
す部分ブロック図である。
成を示す、図6ブロックの中のアシストトルク補正を示
す部分ブロック図である。
を示す部分ブロック図である。
12,414 特性
Claims (5)
- 【請求項1】 車両の操舵車輪を転舵するアクチュエー
タを備えた車両用操舵制御装置において、 a.車両進行方向走行路の基準線に沿って車両を走行さ
せるための第1の操舵アシストトルクを算出する第1の
操舵アシストトルク算出手段、 b.運転者が入力する操舵トルクを検出する操舵トルク
検出手段、 c.前記検出された操舵トルクに応じて所定の特性に従
って運転者の操舵をアシストするための第2の操舵アシ
ストトルクを算出する第2の操舵アシストトルク算出手
段、 d.前記検出された操舵トルクに応じて前記算出された
第1および第2の操舵アシストトルクをそれぞれ補正す
る操舵アシストトルク補正手段、 および e.前記補正された第1および第2の操舵アシストトル
クに基づいて前記アクチュエータの操作量を算出するア
クチュエータ操作量算出手段、を備えたことを特徴とす
る車両用操舵制御装置。 - 【請求項2】 前記操舵アシストトルク補正手段は、前
記検出された操舵トルクから補正係数を求め、求めた補
正係数を前記算出された第1および第2の操舵アシスト
トルクに乗じて補正することを特徴とする請求項1項記
載の車両用操舵制御装置。 - 【請求項3】 前記操舵アシストトルク補正手段は、 f.前記検出された操舵トルクの変化量を算出する操舵
トルク変化量算出手段、を備え、前記算出された操舵ト
ルクの変化量に応じて前記算出された第1および第2の
操舵アシストトルクを補正することを特徴とする請求項
1項または2項記載の車両用操舵制御装置。 - 【請求項4】 前記操舵アシストトルク補正手段は、 g.前記車両の車速を検出する車速検出手段、を備え、
前記検出された車速に応じて前記算出された第1および
第2の操舵アシストトルクを補正することを特徴とする
請求項1項から3項のいずれかに記載の車両用操舵制御
装置。 - 【請求項5】 前記特性は少なくとも、前記検出された
操舵トルクに対する前記第2の操舵アシストトルクを設
定する第1の特性と、前記検出された操舵トルクに対す
る前記第2の操舵アシストトルクを設定する第2の特性
とからなると共に、前記第2の特性において設定される
前記第2の操舵アシストトルクの量は、前記第1の特性
で設定されるそれに比して、前記検出された操舵トルク
の変化量が同一であるとき、小さいことを特徴とする請
求項1項から4項のいずれかに記載の車両用操舵制御装
置。
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