JP2000142106A - 自動車用サイドバイザー - Google Patents

自動車用サイドバイザー

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JP2000142106A
JP2000142106A JP10366034A JP36603498A JP2000142106A JP 2000142106 A JP2000142106 A JP 2000142106A JP 10366034 A JP10366034 A JP 10366034A JP 36603498 A JP36603498 A JP 36603498A JP 2000142106 A JP2000142106 A JP 2000142106A
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JP
Japan
Prior art keywords
visor
automobile
upper edge
side visor
eaves
Prior art date
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JP10366034A
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English (en)
Inventor
Yuichi Tsukamoto
雄一 塚本
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PMT Corp Japan
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PMT Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速走行時、窓を開けて換気を行っても大きな
風切り音が発生せず、車内が突風に乱されるようなこと
が起こらないサイドバイザーを提供する。 【解決手段】バイザー1は、透明なアクリル樹脂によっ
て略「への字」状に形成された庇体2と、その上縁に延
設された鍔部3とからなる。そして、庇体2の下縁が長
手方向に沿って内側に折り曲げられて下辺部4が形成さ
れており、庇体2全体は莢状を呈している。下辺部4の
先端には、開閉するガラス窓に摺りあうように樹脂製の
密閉帯5が帯状に被着されている。そして、庇体2前端
の、ドアミラー装着用三角パッチと接する部位、およ
び、ドアフレームとガラス窓との段差にあたる部位に、
スポンジ質のパッキン材6が付着している。さらに、下
辺部4の傾斜部(穿孔部7)には、縦長楕円形の換気孔
8,8・・が多数、長手方向に並んで穿設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用サイドバイ
ザーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用サイドバイザー(以下単
にバイザーという)は、屋根どいやドアフレーム上縁に
装着された突出板であって、例えば実願昭59−775
80(実開平1−34567)に記載された発明や、あ
るいは実願昭63−88725(実公平7−2271)
に記載された発明のように、庇体とその上縁に延設され
た鍔部とを有しており、日除け、雨除け、風の吹き込み
等を防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれのタイ
プのバイザーも、高速走行時には、風切り音やバイザー
自体の振れによる不快な異音が発生しがちであった。ま
た、換気のため窓を開ければ大きな風切り音が発生し、
しかも激しい吹き込みによって車内が乱される、という
問題点があった。特にラジオやカーステレオを聞いてい
るときには、この風切り音は気になるものである。この
ためガラス窓を閉めきって走行することが多い。しか
し、そうすると車内の空気がよどんでくるので、たとえ
冷暖房の必要のない時期であっても、エアコンで換気を
せざるを得なかった。加えて、車内で喫煙する際には、
エアコンをかけていてもタバコの副流煙がなかなか排煙
されずに車内にいつまでも滞留し、これを排煙するため
に窓を開ければ、突風によってタバコの灰が車内に舞っ
てしまう、という不都合が起こることがあった。本発明
が解決しようとする課題は、窓を開けて換気を行っても
大きな風切り音が発生せず、車内が突風に乱されるよう
なことが起こらないバイザーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
構成は、水平部分の前方に傾斜部分が連設された略への
字状で断面が外向きに湾曲した庇体と、その上縁に延設
された鍔部とからなり、自動車のドアフレームの上縁に
取り付けられて使用される自動車用サイドバイザーであ
って、前記庇体の下縁が長手方向に沿って内側に折り曲
げられて下辺部が形成されているとともに、その先端に
沿って密閉帯が帯状に取り付けられており、かつ、前記
庇体に少なくとも1つ以上の換気孔が穿設されているこ
とを特徴とする。
【0005】請求項2に記載の発明の構成は、請求項1
に記載の発明において、前記換気孔が、前記傾斜部分の
下辺部に穿設されていることを特徴とする。
【0006】請求項3に記載の発明の構成は、刀身状で
断面が外向きに湾曲した庇体と、その上縁に延設された
鍔部とからなり、自動車のドアフレームの上縁に取り付
けられて使用される自動車用サイドバイザーであって、
前記庇体の下縁が長手方向に沿って内側に折り曲げられ
て下辺部が形成されているとともに、その先端に密閉帯
が帯状に取り付けられており、かつ、前記庇体に少なく
とも1つ以上の換気孔が穿設されていることを特徴とす
る。
【0007】請求項4に記載の発明の構成は、請求項3
に記載の発明において、前記換気孔が、前記下辺部の中
央より進行方向側に穿設されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施例1]以下、本発明の実施
の形態を、図面に基いて詳細に説明する。図1および図
2は、本発明に係る右側のフロントサイドバイザー1
(以下、Fバイザー1と略記する)の斜視図であり、図
3はFバイザー1の図1におけるA−A線断面図であ
る。図4は、Fバイザー1を装着した自動車15の側面
図、図5は自動車15が高速走行している際の、空気の
流れの説明図である。図6は、図4におけるA−A線断
面および、その付近の空気の流れの説明図である。
【0009】Fバイザー1は、原料として透明なアクリ
ル樹脂が使用されており、取り付けるドアフレーム12
の上縁に適合する、水平部分と傾斜部分とからなる略へ
の字状で断面が外向きに湾曲した形状に成形された庇体
2と、その上縁に延設された鍔部3とからなる。鍔部3
を鉛直方向と面平行にすると、庇体2は鉛直方向より約
30度外方へ傾斜している。そして、庇体2の下縁が長
手方向に沿って内側に折り曲げられて下辺部4が形成さ
れており、庇体2全体は莢(さや)状を呈している。下
辺部4の先端には、柔軟で扁平な樹脂製の密閉帯5が帯
状に被着されている。密閉帯5は、図3に示すように断
面略Y型を呈しており、二股に分かれた側が下辺部4の
先端を狭着している。さらに、庇体2の前端、および密
閉帯5の両端には、スポンジ質のパッキン材6が付着し
ている。そして、下辺部4の傾斜部(穿孔部7)には、
拡大図10(a)に示すように縦長楕円形の換気孔8,
8・・が多数、長手方向に並んで穿設されている。な
お、Fバイザー1は長手方向に沿って上半分が、内側か
ら黒く塗装されている(図示せず)。
【0010】一方、鍔部3の内側面(ドアフレーム12
への当接面)には、ドアフレーム12に接着すべく、両
面接着テープ9が帯状に貼着されている。そして、庇体
2上縁の適宜箇所にビス挿入孔10が穿設されており、
断面略「レの字」型の取付金具11,11・・が螺着で
きるようになっている。取付金具11,11・・は、ド
アフレーム12上縁のガラス挿入溝13に嵌着固定され
る。すなわち、Fバイザー1は両面接着テープ9の接着
力と取付金具11,11・・の結合力とにより、ドアフ
レーム12上縁に沿って装着される。このとき、密閉帯
5は開閉するガラス窓14に摺りあうように接してい
る。そして、庇体2前端に付着したパッキン材6はドア
ミラー装着用三角パッチと接し、密閉帯5の両端のパッ
キン材6はドアフレーム12とガラス窓14との段差部
分に接して、その隙間を埋めている。そのため、ガラス
窓14を閉めたとき庇体2の内側は、穿孔部7以外は密
閉状態となる。
【0011】次に、本発明のFバイザー1の作用・効果
について説明する。Fバイザー1を装着した自動車15
において、高速走行時、ガラス窓14を閉めた状態で
は、Fバイザー1は図6に明らかなように下辺部4と密
閉帯5とでガラス窓14に接しているために、従来のサ
イドバイザーが発していた風切り音や振れの音が殆ど発
生しない。また、走行時には図5および図6に示すよう
に、Fバイザー1の穿孔部7の近傍に低圧領域Pが発生
する。したがって、ガラス窓14をわずかに開けると、
車内と低圧領域Pとの気圧差によって、図6の矢印で示
すように車中の空気が換気孔8,8・・から外部へ吸い
出され、車内の別の箇所(エアコンのベンチレータな
ど)から外気が流入して、車内の換気がなされる。これ
によって、従来に比べて格段に静かに、また突風で車内
が乱されることもなく、車内を換気することができる。
しかも、砂埃などの粉塵の舞うところへ突入しても、ベ
ンチレータにフィルタが施してあれば、車中にそれらが
入ってくる心配がない。したがって、エアコンをかけず
に長時間走行を続けることが可能となり、燃費の向上に
つながる。加えて、走行中に喫煙する際には、タバコの
副流煙が換気孔8,8・・から静かに、速やかに排煙さ
れる。つまりFバイザー1は、排煙装置としても作用す
る。
【0012】[実施例2]図7は本発明に係る右側のリ
アサイドバイザー21(以下、Rバイザー21と略記す
る)の斜視図であり、図8は図7におけるB−B線断面
図である。図4は、Rバイザー21を装着した自動車1
5の側面図、図5は自動車15が高速走行している際の
空気の流れの説明図であり、図9は図4におけるB−B
線断面および、その付近の空気の流れの説明図である。
【0013】Rバイザー21は、原料として透明なアク
リル樹脂が使用されており、取り付けるドアフレーム2
6上縁に適合する刀身状で断面が湾曲した形状に成形さ
れた庇体22と、その上縁に延設された鍔部23とから
なる。庇体22は、上記実施例1と同様に下辺部24が
形成されて莢状を呈し、密閉帯5およびパッキン材6が
付設されてガラス窓14に密着している。また、下辺部
24の中央より進行方向側(穿孔部25)に、縦長楕円
形の換気孔8’,8’・・が多数穿設されている。そし
て、Rバイザー21は上記実施例1と同様に、両面接着
テープ9および取付金具11によって、ドアフレーム2
6上縁に沿って装着されている。
【0014】次に、本発明のRバイザー21の作用・効
果について説明する。Rバイザー21を装着した自動車
15において、高速走行時、ガラス窓14を閉めた状態
では、従来のサイドバイザーが発していた風切り音や振
れの音が殆ど発生しない。また、高速走行時にはFバイ
ザー1の場合と同様、図5および図9に示すように、穿
孔部25近傍に低圧領域P’が発生する。したがってガ
ラス窓14をわずかに開けると、車内と低圧領域P’と
の気圧差によって、図9の矢印で示すように車中の空気
が換気孔8’,8’・・から吸い出され、車内の換気が
なされる。これによって、車内後方で発生したタバコの
副流煙が車内前方へ流れずに換気孔8’,8’・・から
排煙されるので、後部座席の搭乗者も気がねなく喫煙で
きる。
【0015】なお、本発明の実施形態は、上記の実施形
態に何ら限定されず、バイザー本体の材質・塗装、ドア
フレーム上縁への装着方法(両面接着テープ・取付金
具)、密閉帯・パッキン材の材質、換気孔の配置・形状
等、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で適宜変更できる。
例えば、バイザー本体の材質としてスチールを用いた
り、あるいはアクリル樹脂にゴムを混入して軟化させ、
穿孔しやすくする、などとしてよい。また、バイザーの
ドアフレーム上縁への装着については、ドアフレームの
形状によって種々の方法がある。例えばウインドーガイ
ドを用いないタイプのドアフレームへの装着には、当
然、上記実施形態で説明した装着方法とは全く異なる方
法をとらねばならないが、本発明が実施可能であればど
のような装着方法を採用しても構わない。換気孔の配置
や形状についても、穿孔部の拡大図10(b)および
(c)に示すように、1つの細長い長方形の窓とした
り、あるいは長手方向に沿って2列に配列するなど、車
内の広さやデザインの嗜好に応じて適宜選択することが
できる。
【0016】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によって、高速走
行時、ガラス窓を閉めた状態では、従来のサイドバイザ
ー装着時に発生していた風切り音や、バイザー自体の振
れによる異音がほとんど発生しないので、静かな、より
落ち着いたドライブが楽しめる。また走行時、ガラス窓
をわずかに開けたときには、従来に比べて格段に静か
に、また心地よく車内の換気をすることができる。その
ため、エアコンをかけずに長時間走行を続けることがで
き、燃費の向上につながる。さらに、タバコの副流煙が
速やかに排煙され、しかも突風によってタバコの灰が車
内に舞ってしまう心配がない。
【0017】請求項2に記載の発明によって、ガラス窓
をわずかに開けたときの、車内の換気の効率が最も高く
なり、速度を落としても高い排煙効果が得られる。
【0018】請求項3に記載の発明によって、高速走行
時、ガラス窓を閉めた状態では、従来のサイドバイザー
装着時に発生していた風切り音や、バイザー自体の振れ
による異音がほとんど発生しない。また走行時、ガラス
窓をわずかに開けたときに、車内後部で発生するタバコ
の副流煙が前方へ流れず、後方で速やかに排煙されるの
で、後部座席の搭乗者も気がねなく喫煙できる。
【0019】請求項4に記載の発明によって、ガラス窓
をわずかに開けたときの、車内の換気の効率が最も高く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントサイドバイザーの斜視図である。
【図2】フロントサイドバイザーの斜視図である。
【図3】フロントサイドバイザーの図1におけるA−A
線断面図である。
【図4】自動車の側面図である。
【図5】自動車の走行時における気流の説明図である。
【図6】図4におけるA−A線断面および、高速走行時
におけるその付近の気流の説明図である。
【図7】リアサイドバイザーの斜視図である。
【図8】リアサイドバイザーの図7におけるB−B線断
面図である。
【図9】図4におけるB−B線断面および、高速走行時
におけるその付近の気流の説明図である。
【図10】穿孔部の拡大図である。
【符号の説明】
1・・フロントサイドバイザー(Fバイザー)、2・・
庇体、3・・鍔部,4・・下辺部、5・・密閉帯、6・
・パッキン材、7・・穿孔部、8,8’・・換気孔、9
・・両面接着テープ、10・・ビス挿入孔、11・・取
付金具、12・・ドアフレーム、13・・ガラス挿入
溝、14・・ガラス窓、15・・自動車、21・・リア
サイドバイザー(Rバイザー)、22・・庇体、23・
・鍔部、24・・下辺部、25・・穿孔部、26・・ド
アフレーム、27・・ウインドーガイド、P,P’・・
低圧領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平部分の前方に傾斜部分が連設された
    略への字状で断面が外向きに湾曲した庇体と、その上縁
    に延設された鍔部とからなり、自動車のドアフレームの
    上縁に取り付けられて使用される自動車用サイドバイザ
    ーであって、 前記庇体の下縁が長手方向に沿って内側に折り曲げられ
    て下辺部が形成されているとともに、その先端に沿って
    密閉帯が帯状に取り付けられており、かつ、前記庇体に
    少なくとも1つ以上の換気孔が穿設されていることを特
    徴とする自動車用サイドバイザー。
  2. 【請求項2】 前記換気孔が、前記傾斜部分の下辺部に
    穿設されていることを特徴とする請求項1に記載の自動
    車用サイドバイザー。
  3. 【請求項3】 刀身状で断面が外向きに湾曲した庇体
    と、その上縁に延設された鍔部とからなり、自動車のド
    アフレームの上縁に取り付けられて使用される自動車用
    サイドバイザーであって、 前記庇体の下縁が長手方向に沿って内側に折り曲げられ
    て下辺部が形成されているとともに、その先端に密閉帯
    が帯状に取り付けられており、かつ、前記庇体に少なく
    とも1つ以上の換気孔が穿設されていることを特徴とす
    る自動車用サイドバイザー。
  4. 【請求項4】 前記換気孔が、前記下辺部の中央より進
    行方向側に穿設されていることを特徴とする請求項3に
    記載の自動車用サイドバイザー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005343258A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Junji Mizuma サイドバイザー
JP2006232003A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Iisamu:Kk 車両用サイドバイザー及び車両用サイドバイザーカバー
JP6969052B1 (ja) * 2021-05-19 2021-11-24 株式会社 イーサム サイドバイザー用モールディング及びこのモールディングを有する自動車用サイドバイザー

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Effective date: 20040622