JP2004196088A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】窓ガラスを少し下げて走行する際、容易に、窓ガラスを、ドアバイザーの外部風巻込み防止用リブの近くで停止させることができて、外部風巻込み防止用のリブを有するドアバイザーによる本来の機能が発揮されるようにした自動車を提供する。
【解決手段】窓枠2の上枠部分に沿った略水平な主バイザー部分7と前枠部分に沿って前下がりに傾斜した補助バイザー部分8とから成り、主バイザー部分の裏面で且つ主バイザー部分の下縁よりも上方の位置に窓ガラス6の上縁ラインに沿った形状の外部風巻込み防止用のリブ9を突出させて成るドアバイザーA1を窓枠に取り付け、左右の窓ガラスが閉位置にあるとき、スイッチSWを操作することにより、左右の窓ガラスが同時に下降して、各窓ガラスの上縁が前記リブの近くまで下降した位置で、自動的に停止するように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントピラーに沿って前下がりに傾斜した前枠部分と、その傾斜上端から後方へルーフに沿って連設された上枠部分と、その後端から下方へ折曲連設された後枠部分とから成る窓枠を有するドアと、当該ドアに内蔵されたモータにより窓ガラスを昇降動作させるパワーウインド装置とを備えた自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−328427号公報
一般に、乗用の自動車においては、走行中、ボンネット上を流れる気流の大半は、図12に矢印aで示すように、フロントガラス上を真っ直ぐに駆け上がって後方へと流れるが、ボンネットの両側部からフロントガラスの両側部へと駆け上がる気流は、図12に矢印bで示すように、フロントガラス両側の湾曲面で両側方に案内され、フロントピラー1を迂回して、自動車の側面へと流れる。そして、この自動車の側面へと流れる気流(矢印b)により、フロントピラー1の直ぐ後ろに負圧域Sが形成される。
【0003】
従って、車内の自然換気のために、窓ガラスを少し下げて走行すると、フロントピラー後方の負圧域Sにより室内空気が吸い出されるが、窓枠2のうち、ルーフ3に沿った上枠部分2bの近傍では、気流が上枠部分2bと平行に流れるから、負圧域が形成されず、窓の隙間から(窓ガラスの上端を越えて)外部の空気(外部風)が室内に巻き込まれることになる。そして、窓枠の前枠部分2aから上枠部分2bへと変化する屈曲領域は、室内空気の外部への吸出しと外部風の車内への巻込みとの境目となり、複雑な気流が生じることになる。
【0004】
この傾向は、図13に示すように、窓枠のフロントピラー1に沿って前下がりに傾斜した前枠部分と略水平な上枠部分とにわたって連続した屈曲形状のドアバイザーA2を装着した状態において特に顕著である。何故なら、屈曲形状のドアバイザーA2のうち、前下がりに傾斜した補助バイザー部分の庇板部は、その前面に風の抵抗を強く受けて、裏面側に負圧がより確実に生じるのに対し、窓枠の上枠部分に沿った略水平な主バイザー部分では、庇板部が風の流れと平行状となっているため、庇板部の裏面側に負圧が生じにくいのみならず、当該主バイザー部分の後端が窓枠の後枠部分と密着しているため、換言すれば、庇板部裏面側の空間が後方に開放していないため、庇板部裏面側が空気溜りとなって、むしろプラスの空気圧が発生するからである。
【0005】
従って、ドアバイザーA2の有無にかかわらず、例えば雨天時に、車内の自然換気を行うために、窓ガラス6を少し下げて走行すると、窓枠の前枠部分近傍では室内空気が車外に吸い出される(図13における矢印c)が、窓枠の上枠部分近傍では、外部風が断続的又は連続的に窓の隙間から室内に巻き込まれる(図13における矢印d)ことになる。
【0006】
そのため、室内に自然換気のための安定した気流(例えばダッシュボード等に形成された給気口から窓の隙間に向かう気流)が形成されず、換気作用が不確実であって、タバコの煙等が車内に停滞しやすいため、喫煙者と非喫煙者が同乗している場合、非常に不都合である。また、特に女性には、外部風の巻込み(図13における矢印d)により頭髪が乱れる点も、不評であった。
【0007】
本発明者は、このような問題点の解決策を、既に、特願2002−118961と特開2001−328427号公報によって提案している。
【0008】
特願2002−118961による提案は、窓枠の上枠部分に沿った略水平な主バイザー部分と窓枠の前枠部分に沿って前下がりに傾斜した補助バイザー部分とから成り、主バイザー部分の裏面で且つ主バイザー部分の下縁よりも上方の位置に窓ガラスの上縁ラインに沿った形状の外部風巻込み防止用のリブを突出させて成るドアバイザーである。
【0009】
このドアバイザーによれば、ドアバイザーとしてのデザイン(意匠性)を犠牲にすることなく換気機能を高めることができる。即ち、車内の自然換気のために、窓ガラスを少し下げて(具体的には、窓ガラスの上縁が外部風巻込み防止用のリブの近くまで下降した状態で)走行することにより、補助バイザー部分では室内空気の吸出しが行われ、主バイザー部分では、その裏面に設けられた外部風巻込み防止用のリブが窓ガラスとの隙間を閉塞して、外部の風が巻き込まれることを阻止でき、それでいて、前記リブが主バイザー部分の下縁よりも上方の位置に設けられているので、外観上は、風の巻き込み防止機能を有しない一般的なドアバイザーと同様に、補助バイザー部分の下縁と主バイザー部分の下縁とが段差のない滑らかな曲線を描いて連続した形状に成形することができ、換気機能とドアバイザーとしてのデザイン(意匠性)とを両立させることができるのである。
【0010】
特開2001−328427号公報による提案は、窓枠の窓ガラスよりも室内側の面に、全長が前枠部分から上枠部分へと変化する屈曲領域の中程から後枠部分に達する長さに設定されており、前記窓枠における上枠部分および後枠部分の内面と対向する止着用耳部と、この止着用耳部から外側に折れ曲がった屈曲板部と、この屈曲板部の外端から窓ガラス内面に沿わせて連設された垂下板部とを備えて成る外部風巻込み防止用のインサイドバイザーを取り付けることである。
【0011】
この構成によれば、窓枠の後部枠部分から、室内空気の外部への吸出しと外部風の車内への巻込みとの境目となる位置である前枠部分から上枠部分へと変化する屈曲領域の中程に達する長さのインサイドバイザーを窓枠内面に装着するため、車内の自然換気のために、窓ガラスを少し下げて走行する際、窓ガラス内面に沿ったインサイドバイザーの垂下板部によって、外部の風が巻き込まれることを阻止でき、インサイドバイザーの前方(屈曲領域の中程から前方)では、室内空気の吸出しが行われることになり、これによって、車内に、ダッシュボード等に形成された給気口から窓の隙間に向かう安定した気流を生じさせ、車内の自然換気を良好に行わせることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のドアバイザーやインサイドバイザーによる本来の機能を十分に発揮させるためには、窓ガラスを、その上縁が外部風巻込み防止用のリブやインサイドバイザーの垂下板部の下縁近くまで下降させた状態で、走行することが必要であり、窓ガラスの上縁がリブやインサイドバイザーの垂下板部下縁を通過した位置まで、窓ガラスを開けてしまうと、リブやインサイドバイザーによる外部風の巻込み防止作用が得られないし、窓ガラスの下降距離が短過ぎると、窓ガラスと窓枠の隙間が狭くて、補助バイザー部分やインサイドバイザー前方での室内空気の吸出し作用が不十分となる。
【0013】
近年、自動車の多くには、ドアに内蔵されたモータにより窓ガラスを昇降動作させるパワーウインド装置が装備されているが、パワーウインド装置のスイッチ操作で、窓ガラスを正確にドアバイザーのリブやインサイドバイザーの垂下板部下縁の位置で停止させることは、かなり難しく、殊に、走行中は、窓ガラスの下降状況を見続ける訳にいかないので、一層難しい。
【0014】
本発明は、この点を改善したものであって、その目的とするところは、窓ガラスを少し下げて走行する際、容易に、窓ガラスを、ドアバイザーの外部風巻込み防止用リブやインサイドバイザーの垂下板部下縁の位置近くで停止させることができて、外部風巻込み防止用のリブを有するドアバイザーやインサイドバイザーによる本来の機能が発揮されるようにした自動車を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、第1発明による自動車は、フロントピラーに沿って前下がりに傾斜した前枠部分と、その傾斜上端から後方へルーフに沿って連設された上枠部分と、その後端から下方へ折曲連設された後枠部分とから成る窓枠を有するドアと、当該ドアに内蔵されたモータにより窓ガラスを昇降動作させるパワーウインド装置とを備えた自動車において、前記窓枠に、上枠部分に沿った略水平な主バイザー部分と前枠部分に沿って前下がりに傾斜した補助バイザー部分とから成り、主バイザー部分の裏面で且つ主バイザー部分の下縁よりも上方の位置に窓ガラスの上縁ラインに沿った形状の外部風巻込み防止用のリブを突出させて成るドアバイザーを取り付け、窓ガラスが閉位置にあるとき、車内に設けたスイッチを操作することにより、窓ガラスの上縁が前記リブの近くまで下降した位置で、窓ガラスが自動的に停止するようにしたことを特徴としている(請求項1)。
【0016】
上記の構成によれば、窓ガラスが閉位置にあるとき、車内に設けたスイッチを操作することにより、窓ガラスの上縁がドアバイザーの外部風巻込み防止用リブの近くまで下降した位置で、窓ガラスが自動的に停止するので、窓ガラスの下降位置を見続ける必要がなく、走行中であっても、外部風巻込み防止用のリブを有するドアバイザーによる本来の機能を容易に発揮させることができる。
【0017】
外部風巻込み防止用のリブとしては、その先端を窓ガラス外面に近接させるように構成するだけでも効果かあるが、請求項2に記載の発明のように、リブの先端に窓ガラス外面に摺接する弾性シール材を設けると、窓ガラスとリブとの間に隙間が生じないので、外部風の巻込み防止が一層確実である。
【0018】
第2発明による自動車は、フロントピラーに沿って前下がりに傾斜した前枠部分と、その傾斜上端から後方へルーフに沿って連設された上枠部分と、その後端から下方へ折曲連設された後枠部分とから成る窓枠を有するドアと、当該ドアに内蔵されたモータにより窓ガラスを昇降動作させるパワーウインド装置とを備えた自動車において、前記窓枠の窓ガラスよりも室内側の面に、全長が前枠部分から上枠部分へと変化する屈曲領域の中程から後枠部分に達する長さに設定されており、前記窓枠における上枠部分および後枠部分の内面と対向する止着用耳部と、この止着用耳部から外側に折れ曲がった屈曲板部と、この屈曲板部の外端から窓ガラス内面に沿わせて連設された垂下板部とを備えて成る外部風巻込み防止用のインサイドバイザーを取り付け、窓ガラスが閉位置にあるとき、車内に設けたスイッチを操作することにより、窓ガラスの上縁が前記インサイドバイザーの垂下板部の下縁近くまで下降した位置で、窓ガラスが自動的に停止するようにしたことを特徴としている(請求項3)。
【0019】
上記の構成によれば、窓ガラスが閉位置にあるとき、車内に設けたスイッチを操作することにより、窓ガラスの上縁がインサイドバイザーの垂下板部の下縁近くまで下降した位置で、窓ガラスが自動的に停止するので、窓ガラスの下降位置を見続ける必要がなく、走行中であっても、インサイドバイザーによる本来の機能を容易に発揮させることができる。
【0020】
インサイドバイザーとしては、その垂下板部を窓ガラス内面に近接させるように構成するだけでも効果かあるが、請求項4に記載の発明のように、垂下板部の下縁に窓ガラス内面に摺接する弾性シール材を設けると、窓ガラスとインサイドバイザーの垂下板部との間に隙間が生じないので、外部風の巻込み防止が一層確実である。
【0021】
尚、請求項1〜4に記載の発明において、一つのスイッチの操作で、左右の窓ガラスを同時に一定距離ずつ下降動作させるように構成することが望ましいが、左右の窓ガラスを二つのスイッチで各別に一定距離ずつ下降動作させるように構成して実施してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、第1発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は、第1発明に係る自動車の一例を示す。この自動車は、フロントピラー1に沿って前下がりに傾斜した前枠部分2aと、その傾斜上端から後方へルーフ3に沿って連設された上枠部分2bと、その後端から下方へ折曲連設された後枠部分2cとから成る窓枠2を有する左右のドア4と、当該ドア4に内蔵されたレギュレータ駆動用のモータ5により前記窓ガラス6を昇降動作させるパワーウインド装置とを備えている。
【0023】
前記窓枠2には、上枠部分2bに沿った略水平な主バイザー部分7と前枠部分2aに沿って前下がりに傾斜した補助バイザー部分8とから成り、主バイザー部分7の裏面で且つ主バイザー部分7の下縁よりも上方の位置に窓ガラス6の上縁ラインに沿った形状の外部風巻込み防止用のリブ9を突出させて成る合成樹脂製のドアバイザーA1が取り付けられている。
【0024】
より詳しく説明すると、前記主バイザー部分7および補助バイザー部分8の夫々は、図4に示すように、窓枠2外面と平行な一連の耳部と、耳部から外側方へ折曲連設された一連の庇板部とを有し、耳部の裏面に貼着した両面接着テープ10で窓枠2外面に取り付けるように構成されており、主バイザー部分7の庇板部裏面に、前記リブ9が設けられている。リブ9の先端は、図4に示すように、窓ガラス6の外面に近接するように構成されているが、図5に示すように、リブ9の先端に嵌合固定したゴムや軟質合成樹脂等の弾性シール材11を窓ガラス6の外面に摺接させるように構成してもよい。
【0025】
車内には、図1に示すように、フロントパネル12に設けられた空調用スイッチ類の近傍に、左右の窓ガラス6を同時に一定距離だけ下降させるための一つのスイッチSWが設けられている。パワーウインド装置の制御回路13には、左右の窓ガラス6が閉位置にあるとき、前記スイッチSWを、肘掛などに設けられた窓ガラス開閉スイッチより優先させる制御回路が組み込まれている。そして、左右の窓ガラス6が閉位置にあるとき、前記スイッチSWを操作することにより、左右のドア4に内蔵された前記モータ5が必要回転数だけ作動して、左右の窓ガラス6が同時に一定距離だけ下降し、図1〜図4に示すように、各窓ガラス6の上縁が前記リブ9の近くまで下降した位置で、左右の窓ガラス6が自動的に停止するように構成されている。
【0026】
上記の構成によれば、車内の自然換気のために、左右の窓ガラス6を少し下げて走行したい場合、左右の窓ガラス6が閉位置にある状態で、前記スイッチSWを操作すると、左右の窓ガラス6が同時に下降し、各窓ガラス6の上縁がドアバイザーの外部風巻込み防止用リブ9の近くまで下降した位置で、両窓ガラス6が自動的に停止する。
【0027】
従って、補助バイザー部分8では、図2に示すように、室内空気の吸出し(矢印c)が行われ、主バイザー部分7では、その裏面に設けられた外部風巻込み防止用のリブ9が窓ガラス9との隙間を閉塞して、外部風の巻込みが阻止されることになる。このように、一つのスイッチSWのワンタッチ操作で、左右の窓ガラス6を所定位置(窓ガラス6の上縁がドアバイザーA1の外部風巻込み防止用リブ9の近くまで下降した位置)に自動的に停止させるので、窓ガラス6の下降位置を見続ける必要がなく、走行中であっても、外部風巻込み防止用のリブ9を有するドアバイザーA1による本来の機能を容易に発揮させることができる。
【0028】
尚、上記の例では、一つのスイッチSWにより、左右の窓ガラス6を同時に一定距離だけ下降させるように構成したが、左右の窓ガラス6に対応する二つのスイッチを設けて、左右の窓ガラス6を各別に一定距離だけ下降させるようにしてもよい。
【0029】
図6は、本発明の他の実施形態を示し、窓ガラス開閉スイッチ14a,14b,14c,14dが設けられた運転席側のドアの肘掛15に、前記スイッチSWを設けた点に特徴がある。その他の構成及び作用は、先の実施形態と同じであるため、説明を省略する。図示しないが、パワーウインド装置の制御回路13を工夫すれば、前席ドアにおける左右の窓ガラス6を各別に開閉するための窓ガラス開閉スイッチ14a,14bを、1回だけ短く押し操作することにより、当該窓ガラス開閉スイッチ14a,14bに対応する窓ガラス6だけが下降して、当該窓ガラス6の上縁が前記ドアバイザーA1における外部風巻込み防止用リブ9の近くまで下降した位置で自動的に停止し、一定時間以上押し続ければ、最下段まで下降するといった制御が可能であり、これによれば、窓ガラス開閉スイッチ14a,14bが前記スイッチSWに兼用されることになるから、窓ガラス6を所定位置で自動的に停止させるための専用のスイッチを省略できる利点がある。
【0030】
図7、図8は、第2発明の実施の形態を示す。この実施の形態は、フロントピラー1に沿って前下がりに傾斜した前枠部分2aと、その傾斜上端から後方へルーフ3に沿って連設された上枠部分2bと、その後端から下方へ折曲連設された後枠部分2cとから成る窓枠2を有する左右のドア4と、当該ドア4に内蔵されたレギュレータ駆動用のモータ5により窓ガラス6を昇降動作させるパワーウインド装置とを備えた自動車において、前記窓枠2の窓ガラス6よりも室内側の面に、夫々、外部風巻込み防止用のインサイドバイザーBを取り付け、窓ガラス6が閉位置にあるとき、車内に設けた前記スイッチSWを操作することにより、左右のドア4に内蔵された前記モータ5が必要回転数だけ作動して、左右の窓ガラス6が同時に一定距離だけ下降し、図7、図8に示すように、各窓ガラス6の上縁が前記外部風巻込み防止用インサイドバイザーBの垂下板部の下縁近くまで下降した位置で、窓ガラス6が自動的に停止するようにした点に特徴がある。
【0031】
前記インサイドバイザーBは、図11に示すように、全長が前枠部分2aから上枠部分2bへと変化する屈曲領域Xの中程から後枠部分2cに達する長さに設定されており、前記窓枠2における上枠部分2bおよび後枠部分2cの内面と対向する止着用耳部16aと、この止着用耳部16aから外側に折れ曲がった屈曲板部16bと、この屈曲板部16bの外端から窓ガラス内面に沿わせて連設された垂下板部16cとを備えて成り、止着用耳部16aに貼着した両面接着テープ10で上枠部分2bおよび後枠部分2cの内面に取り付けるように構成されている。
【0032】
また、図示の例では、インサイドバイザーBを窓枠2内面に取り付けた状態において、垂下板部16cの下縁に嵌合固定したゴムや軟質合成樹脂等の弾性シール材11が窓ガラス6内面に摺接するように構成されているが、弾性シール材11を省略し、垂下板部16cの下縁が窓ガラス6内面に近接するように構成してもよい、この場合、垂下板部16cの下縁を丸みのある断面形状とすることが望ましい。
【0033】
上記の構成によれば、窓ガラス6が閉位置にあるとき、車内に設けた前記スイッチSWを操作することにより、窓ガラス36の上縁がインサイドバイザーBの垂下板部16cの下縁近くまで下降した位置で、窓ガラス6が自動的に停止するので、窓ガラス6の下降位置を見続ける必要がなく、走行中であっても、インサイドバイザーBによる本来の機能を容易に発揮させることができる。
【0034】
尚、この実施形態においても、図1〜図6の例と同様に、一つのスイッチSWにより、左右の窓ガラス6を同時に一定距離だけ下降させるように構成してあるが、左右の窓ガラス6に対応する二つのスイッチを設けて、左右の窓ガラス6を各別に一定距離だけ下降させるようにしてもよい。また、インサイドバイザーBは、外部風の巻込みを防止するものであるから、単独で用いても換気性能の向上に寄与するが、図示の例では、ドアバイザー(前述した外部風巻込み防止用リブ9が設けられていない一般的なドアバイザー)A2と併用することによって、補助バイザー部分8により室内空気の吸出しを助長し、換気性能を高めている。この場合、インサイドバイザーBの上下幅を主バイザー部分7の庇板部の上下幅よりも短くし、図8に示すように、インサイドバイザーBの下端が前記ドアバイザーA2の下端より適当距離H上方に位置するように設定することが望ましい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、上述した構成よりなり、窓ガラスを少し下げて走行する際、容易に、窓ガラスを、ドアバイザーの外部風巻込み防止用リブやインサイドバイザーの垂下板部下縁の位置近くで停止させることができて、外部風巻込み防止用のリブを有するドアバイザーやインサイドバイザーによる本来の機能を容易に発揮させ得る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る自動車を説明する図である。
【図2】上記自動車の構成と作用を説明する要部の斜視図である。
【図3】要部の側面図である。
【図4】要部の縦断正面図である。
【図5】他の実施の形態を説明する要部の縦断正面図である。
【図6】他の実施の形態を説明する要部の平面図である。
【図7】第2発明に係る自動車を説明する要部の一部切欠き斜視図である。
【図8】要部の縦断正面図である。
【図9】インサイドバイザーの斜視図である。
【図10】インサイドバイザーの斜視図である。
【図11】インサイドバイザーと窓枠との寸法関係を説明する要部の概略側面図である。
【図12】問題点を説明するための要部の概略平面図である。
【図13】問題点を説明するための要部の斜視図図である。
【符号の説明】
1,A2…ドアバイザー、B…インサイドバイザー、SW…スイッチ、1…フロントピラー、2…窓枠、2a…前枠部分、2b…上枠部分、2c…後枠部分、3…ルーフ、4…ドア、6…窓ガラス、7…主バイザー部分、8…補助バイザー部分、9…外部風巻込み防止用のリブ、11…弾性シール材、16a…止着用耳部、16b…屈曲板部、16c…垂下板部。

Claims (4)

  1. フロントピラーに沿って前下がりに傾斜した前枠部分と、その傾斜上端から後方へルーフに沿って連設された上枠部分と、その後端から下方へ折曲連設された後枠部分とから成る窓枠を有するドアと、当該ドアに内蔵されたモータにより窓ガラスを昇降動作させるパワーウインド装置とを備えた自動車において、前記窓枠に、上枠部分に沿った略水平な主バイザー部分と前枠部分に沿って前下がりに傾斜した補助バイザー部分とから成り、主バイザー部分の裏面で且つ主バイザー部分の下縁よりも上方の位置に窓ガラスの上縁ラインに沿った形状の外部風巻込み防止用のリブを突出させて成るドアバイザーを取り付け、窓ガラスが閉位置にあるとき、車内に設けたスイッチを操作することにより、窓ガラスの上縁が前記リブの近くまで下降した位置で、窓ガラスが自動的に停止するようにしたことを特徴とする自動車。
  2. 外部風巻込み防止用のリブの先端に窓ガラス外面に摺接する弾性シール材が設けられている請求項1に記載の自動車。
  3. フロントピラーに沿って前下がりに傾斜した前枠部分と、その傾斜上端から後方へルーフに沿って連設された上枠部分と、その後端から下方へ折曲連設された後枠部分とから成る窓枠を有するドアと、当該ドアに内蔵されたモータにより窓ガラスを昇降動作させるパワーウインド装置とを備えた自動車において、前記窓枠の窓ガラスよりも室内側の面に、全長が前枠部分から上枠部分へと変化する屈曲領域の中程から後枠部分に達する長さに設定されており、前記窓枠における上枠部分および後枠部分の内面と対向する止着用耳部と、この止着用耳部から外側に折れ曲がった屈曲板部と、この屈曲板部の外端から窓ガラス内面に沿わせて連設された垂下板部とを備えて成る外部風巻込み防止用のインサイドバイザーを取り付け、窓ガラスが閉位置にあるとき、車内に設けたスイッチを操作することにより、窓ガラスの上縁が前記インサイドバイザーの垂下板部の下縁近くまで下降した位置で、窓ガラスが自動的に停止するようにしたことを特徴とする自動車。
  4. 垂下板部の下縁に窓ガラス内面に摺接する弾性シール材が設けられている請求項3に記載の自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162917A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Mitsubishi Motors Corp 車体構造

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