JP2000142040A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000142040A
JP2000142040A JP10319267A JP31926798A JP2000142040A JP 2000142040 A JP2000142040 A JP 2000142040A JP 10319267 A JP10319267 A JP 10319267A JP 31926798 A JP31926798 A JP 31926798A JP 2000142040 A JP2000142040 A JP 2000142040A
Authority
JP
Japan
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bead
rubber portion
hard rubber
pneumatic tire
tire
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Pending
Application number
JP10319267A
Other languages
English (en)
Inventor
Keita Rachi
啓太 良知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビードフィラーの改良により、操縦安定性
を向上させた空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 左右のビードコア5の外周にそれぞれビ
ードフィラー16を配置し、これらビードコア5にそれ
ぞれカーカス層4の両端部を係止させた空気入りタイヤ
Tにおいて、ビードフィラー16を、ビードコア5の外
周に固着した硬質ゴム部18と、硬質ゴム部18よりも
モジュラスが小さくかつ硬質ゴム部18の左右両側面に
接合された軟質ゴム部19とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤに
関し、さらに詳しくは、ビードフィラーの改良により操
縦安定性を向上させた、特に重荷重用に好適な空気入り
タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック、バス等の重車両用の空
気入りラジアルタイヤでは、図4に示すように、ビード
部1のビードコア5の外周側に設けられるビードフィラ
ー6を、ビードコア5に固着された硬質ゴム部8と、こ
の硬質ゴム部8の側面に斜めに接合された軟質ゴム9と
から構成することにより、ビード部1の剛性を増大し、
ハンドル応答性を向上させて優れた操縦安定性が得られ
るようにしている。
【0003】しかしながら、近年、積載重量の上限が緩
和されたことに伴い、上述したビードフィラー構造だけ
では高速道路などでの路線変更の切り替えがシャープに
行いにくくなり、十分な操縦安定性が得られないという
問題点があった。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明の目的は、路線
切替えなどの操縦安定性に優れた空気入りタイヤを提供
することにある。本発明の他の目的は、特に重荷重用の
空気入りタイヤにおいて、優れた操縦安定性を有する空
気入りタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の空気入りタイヤは、左右のビードコアの外周にそれ
ぞれビードフィラーを配置し、これらビードコアにそれ
ぞれカーカス層の両端部を係止させた空気入りタイヤに
おいて、前記ビードフィラーを、前記ビードコアの外周
に固着した硬質ゴム部と、該硬質ゴム部よりもモジュラ
スが小さくかつ該硬質ゴム部の左右両側面に接合された
軟質ゴム部とから構成したことを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明においては、ビードコアの外周側に
固着した硬質ゴムと、その左右両側面を挟み込むように
接合した軟質ゴムとからビードフィラーを構成したの
で、タイヤ外側への曲げ剛性とタイヤ内側への曲げ剛性
とが、従来のビードフィラーに比べて増大するととも
に、左右均等にバランスするので、路線切替え時などに
おけるハンドル応答性がシャープとなり操縦安定性を向
上することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤの一
例を子午線面で示す半断面図である。この空気入りタイ
ヤTは、重荷重用の場合を例示したもので、1はビード
部、2はサイドウォール部、3はドレッド部である。ド
レッド部3にはベルト層7が配置され、ビード部1には
多角形断面のビードコア5が埋設され、その外周側にビ
ードフィラー16が設けられている。このビードコア5
に対し、カーカス層4の端部がタイヤ内側から外側へ向
けて折り返され、端末をビードフィラー16の外側面に
配置していて、その周囲にはスチールフィニッシング1
1及びナイロンフィニッシング12が配置している。
【0008】このビード部1のビードフィラー16は、
ビードコア5の半径方向外側の全面に固着する硬質ゴム
部18と、この硬質ゴム部18の両側を挟み込むように
接合し、更に半径方向外側へ向けて延長する軟質ゴム部
19とからなっていて、軟質ゴム部19は硬質ゴム部1
8よりもモジュラスの小さいゴム材から構成されてい
る。
【0009】硬質ゴム部18は、低部18bでビードコ
ア5の半径方向外側全面を覆う幅を有し、半径方向外端
の頂部18aに向かって徐々に幅が狭くなる断面形状に
なっている。また、軟質ゴム部19は、その低部19b
が半径方向内側ほど先細になるように2股に分離すると
ともに、その二股の内側に硬質ゴム部18を両側から挟
むように接合し、さらに硬質ゴム部18の頂部18aか
ら頂部19aに向けて徐々に幅が小さくなっている。
【0010】このような構成のビードフィラー16は、
その曲げ剛性がビードコア5側ほど大きく、半径方向外
側に向かうほど小さくなっている。しかも、硬質ゴム部
18の左右両側に軟質ゴム部19を配置しているので、
タイヤ外側への曲げ剛性と内側への曲げ剛性が共に増大
するとともに、左右いずれの方向にもほぼ均等にバラン
スしている。
【0011】従って、このようなビードフィラー16を
有する空気入りタイヤでは、高速で頻繁に路線の切り替
えをする場合でも、左右のビード部1がバランスよく変
形するので、ハンドル応答性のよいシャープな切り替え
をすることができる。本発明において、硬質ゴム部は、
軟質ゴム部よりもモジュラスの高いゴム材料が使用され
るが、好ましくは硬質ゴム部のモジュラスは、JIS
K6251に準拠して測定される測定法で8〜16MP
a、軟質ゴム部のモジュラスは2〜6MPaであること
が好ましい。
【0012】また、硬質ゴム部のビードシート部分から
の高さh1は、タイヤ断面高さHの15%〜30%、軟
質ゴム部のビードシート部分からの高さh2は、35%
〜45%とするのが好ましい。前述した本発明のタイヤ
に使用されるビードフィラーの製造方法としては、特に
限定されるものではないが、例えば、図2や図3の方法
を例示することができる。
【0013】図2の方法は、まず、図2(a)のよう
に、所望のビードフィラー16を縦方向に二分割した形
状の、硬質ゴム材21と軟質ゴム材22を接合した積層
体23、23をそれぞれ形成し、次に、図2(b)に示
すように、一対の積層体23、23をビードコア5のタ
イヤ外周側に配置し、互いに合体させるようにする。ま
た、図3の方法は、図3(a)のように軟質ゴム部19
を縦方向に二分割した二つの軟質ゴム材22、22とし
て別体に成形しておき、これらをビードコア5のタイヤ
外周側に接着した硬質ゴム部18の両側に配置し、図3
(b)に示すように、硬質ゴム部18の両側から接合す
ることにより製造する。
【0014】
【実施例】ビードフィラーの製作 タイヤサイズが11R22.5、タイヤ断面高さHが2
40mm、ビードフィラーの硬質ゴム部のモジュラスが
12MPa及び高さh1が60mm、軟質ゴム部のモジ
ュラスが4MPa及び高さh2が95mmである点を共
通にし、ビードフィラーの構造が図1の本発明タイヤと
図4の比較タイヤとをそれぞれ製作した。
【0015】2種類のタイヤを、それぞれ22.5×
7.50Dのリムに取付け、空気圧700Paとし、1
0t定積載重量のトラックの全輪に装着し、一定間隔で
複数本のパイロンが立てられたスラローム試験路を走行
するときのハンドル応答性(操縦安定性)について、テ
ストドライバーによるフィーリングテストを行った。評
価結果は比較タイヤの点数を100とする指数で表示し
た。この指数が大きいほど操縦安定性が優れている。結
果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上詳述の通り、本発明の空気入りタイ
ヤによれば、ビードコアの外周側に固着した硬質ゴム部
の左右両側に軟質ゴム部を接合するようにビードフィラ
ーを構成したので、ビード部の曲げ剛性を向上するとと
もにタイヤ外側への曲げ剛性とタイヤ内側への曲げ剛性
とをほぼ等しく、バランスさせたので、路線の切替えを
シャープにし一層優れた操縦安定性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示す半断面図
である。
【図2】(a)、(b)は本発明のビードフィラーの製
造工程の一例を示す説明図である。
【図3】(a)、(b)は本発明のビードフィラーの製
造工程の他の例を示す説明図である。
【図4】従来の空気入りタイヤの一例を示す半断面図で
ある。
【符号の説明】
T 空気入りタイヤ 1 ビード部 2 サイドウオール部 3 トレッド部 4 カーカス層 5 ビードコア 16 ビードフィラー 18 硬質ゴム部 19 軟質ゴム部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のビードコアの外周にそれぞれビー
    ドフィラーを配置し、これらビードコアにそれぞれカー
    カス層の両端部を係止させた空気入りタイヤにおいて、
    前記ビードフィラーを、前記ビードコアの外周に固着し
    た硬質ゴム部と、該硬質ゴム部よりもモジュラスが小さ
    くかつ該硬質ゴム部の左右両側面に接合された軟質ゴム
    部とから構成した空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記軟質ゴム部を前記硬質ゴム部の半径
    方向外端から更に半径方向外側に延長する構成にした請
    求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記硬質ゴム部のモジュラスが8〜16
    MPa、前記軟質ゴム部のモジュラスが2〜6MPaで
    ある請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
JP10319267A 1998-11-10 1998-11-10 空気入りタイヤ Pending JP2000142040A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003291613A (ja) * 2002-04-01 2003-10-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2007083823A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
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JP2012020642A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
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JP2017185894A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

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