JP2000141900A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2000141900A
JP2000141900A JP10323716A JP32371698A JP2000141900A JP 2000141900 A JP2000141900 A JP 2000141900A JP 10323716 A JP10323716 A JP 10323716A JP 32371698 A JP32371698 A JP 32371698A JP 2000141900 A JP2000141900 A JP 2000141900A
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JP10323716A
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Tatsuya Tomura
辰也 戸村
Yasunobu Ueno
泰伸 植野
Yasuhiro Azuma
康弘 東
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短波長に発振波長を有する半導体レーザーを
用いる高密度光ディスクシステムに適用可能な耐光性、
保存安定性に優れた光記録材料を提供する。 【解決手段】 下記一般式I又はIIで示されるアゾ化合
物と2価又は3価の金属又はその塩からなるアゾ金属キ
レート化合物の少なくとも1種を含有する。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録媒体に関す
るものであって、特に光ビームを照射することにより、
記録材料の透過率、反射率等の光学的な変化を生じさ
せ、情報の記録、再生を行ない、かつ追記が可能な情報
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、次世代大容量光ディスクとしてD
VD−Rの開発が進められている。記録容量の向上の要
素技術は記録ピット微小化のための記録材料開発、MP
EG2に代表される画像圧縮技術の採用、記録ピット読
み取りのための半導体レーザーの短波長化等の技術開発
が必要である。これまで赤色波長域のレーザーとしては
バーコードリーダー、計測器用に670nm体のAlG
aInPレーザーダイオードが商品化されているのみで
あったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザー
が本格的に光ストレージ市場で使用されつつある。DV
Dドライブの場合、光源として635nm帯と650n
m帯のレーザーダイオードの2波長で規格化されてい
る。高密度記録のためには記録波長はより短波長が好ま
しく、追記メディア用ドライブとしては波長635nm
が好ましい。一方、再生専用のDVD−ROMドライブ
は波長〜650nmで商品化されている。このような状
況下で最も好ましいDVD−Rメディアは波長〜635
nmで記録再生が可能でかつ、波長〜650nmでも再
生可能なメディア(DVD−R)で、耐光性、保存安定
性に優れ、650nm以下でのレーザー光を用いた光ピ
ックアップで記録再生が可能な記録材料がまれている。
【0003】現在のCD−Rディスクシステムは、使用
レーザーの発振波長が770〜790nmで、記録、再
生が行なえるように構成されている。このシステムも上
記同様に、大容量化、記録、再生波長の短波長化は必須
である。現在のCD及びCD−ROMは、基板自体の凹
凸上にAlがコーティングしてあり、Alの反射率の波
長依存性が小さいため、将来、レーザー波長が短波長化
されても再生は可能である。しかしながら、CD−Rは
記録層に680nm〜750nmに最大吸収波長を有す
る色素を用い、その光学定数及び膜厚構成から770n
m〜790nmに高い反射率が得られる様に設定してあ
るため、700nm以下の波長域では反射率は極めて低
く、レーザー波長の短波長化に対応できず現在のCD−
Rシステムで記録、再生している情報が、将来のシステ
ムでは再生出来ない事態を招く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来シス
テムに比べて、短波長に発振波長を有する半導体レーザ
ーを用いる高密度光ディスクシステムに適用可能な耐光
性、保存安定性に優れた光記録媒体用の記録材料を提供
するとともに、現状システムで記録、再生が可能でかつ
次世代の高密度光ディスクシステムにおいても再生可能
なCD−R媒体用の記録材料を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は検討した結
果、特定の構造を有する色素を主成分とする記録層とす
ることにより、発振波長700nm以下の半導体レーザ
ーを用いる高密度光ディスクシステムに適用可能なこと
を見出し、さらに本発明の化合物を現在のCD−R用記
録材料として用いられている有機色素と混合して用いる
ことにより、700nm以下の波長域にも高い反射率を
得ることが可能であることを見出だし本発明に至った。
すなわち、本発明は下記の各構成よりなる。
【0006】(1)基板上に直接又は下引き層を介し記
録層を設け、さらに必要に応じて反射層、保護層又は第
2基板を設けてなる光記録媒体において、下記一般式I
もしくはIIで示されるアゾ化合物と2価又は3価の金属
又はその塩からなるアゾ金属キレート化合物の少なくと
も1種を含有してなることを特徴とする光記録媒体。
【0007】
【化3】
【0008】(ただし、R1〜R8は水素原子、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、置換または未置換のアルキ
ル基、置換又は未置換のシクロアルキル基、置換又は未
置換のアリール基、置換又は未置換のアルコキシ基、置
換又は未置換のアリールオキシ基を表し、Mは2価の金
属、3価又は4価の置換金属原子、酸化金属又は2個の
水素原子を表す。)
【0009】
【化4】
【0010】(ただし、Zはそれが結合している炭素原
子及び窒素原子と一緒になって6員環もしくは5員環を
形成する残基を表し、R9,R10はそれぞれ独立に水素
原子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
フェニル基を表し、R9とR10は連結して環を形成して
も良い。R11〜R13はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル
基、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のフ
ェニル基、置換又は未置換のアルコキシ基、置換又は未
置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のカルバモイ
ル基、置換又は未置換のアシル基、置換又は未置換のア
ルコキシカルボニル基、置換又は未置換のアリールオキ
シカルボニル基、置換又は未置換のアルケニル基、置換
又は未置換のアミノ基を表し、R11とR12、R12とR9
もしくはR10、R13とR9もしくはR10は連結して環を
形成しても良い。Xはヒドロキシ基及びその誘導体、カ
ルボキシ基及びその誘導体、アミド基及びその誘導体、
スルホ基及びその誘導体、スルホンアミド基及びその誘
導体を表す。) (2)上記(1)において、一般式IもしくはIIの金属
キレート化物のうち少なくともいずれかは熱重量分析で
熱分解温度が350℃以下でかつ主原料過程での総減量
が30%以上の熱物性である化合物であることを特徴と
する光記録媒体。 (3)上記(1)又は(2)において、記録層が該記録
材料と該記録材料よりも長波長域に吸収能を有し、記録
再生波長域に吸収能を有さない金属錯体との混合層から
なることを特徴とする光記録媒体。
【0011】(4)上記(1)〜(3)のいずれかにお
いて、記録層が該記録材料と該記録材料よりも長波長域
に吸収能を有し、記録再生波長域に吸収能を有さないア
ルミニウム色素またはイモニウム色素またはジイモニウ
ム色素との混合層からなることを特徴とする光記録媒
体。 (5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の光記録媒
体において、I,IIの金属キレート化物以外に680〜
750nmに最大吸収波長を有する色素との混合層から
なることを特徴とする光記録媒体。
【0012】(6)上記(5)に記載の記録媒体におい
て、680〜750nmに最大吸収波長を有する色素が
ペンタメチンのシアニン色素、フタロシアニン色素もし
くは、アゾ金属キレート化合物からなることを特徴とす
る光記録媒体。 (7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の光記録媒
体を用い記録波長が720〜600nmで記録すること
を特徴とする記録方法。
【0013】上記(1)は高密度光記録媒体としての基
本構造および材料構成であり、(2)は最適物性を示
す。(3),(4)は耐光性を高めた高信頼性の光記録
媒体を提供し、(6)は記録再生波長が780nm前後
の記録再生システムで記録、再生が可能で、かつ次世代
の高密度ディスクシステムとなっても再生可能な光記録
媒体の基本構成である。(7)は一般式(I)及び(I
I)の金属キレート化物を含む光記録媒体を720〜6
30nmの記録波長で記録する方法を規定したものであ
る。
【0014】前記一般式I中R1〜R8のアルキル基はメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イ
ソブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、イソア
ミル基、2−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メ
チルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペ
ンチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、2−
メチルへキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチル
へキシル基、5−メチルへキシル基、2−エチルペンチ
ル基、3−エチルペンチル基、n−オクチル基、2−メ
チルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘ
プチル基、5−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル
基、3−エチルへキシル基、n−ノニル基、n−デシル
基、n−ドデシル基等の1級アルキル基、イソプロピル
基、sec−ブチル基、1−エチルプロピル基、1−メ
チルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−メチ
ルヘプチル基、1−エチルブチル基、1,3−ジメチル
ブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1−エチル−2
−メチルプロピル基、1−メチルへキシル基、1−エチ
ルヘプチル基、1−プロピルブチル基、1−イソプロピ
ル−2−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルブ
チル基、1−プロピル−2−メチルプロピル基、1−メ
チルヘプチル基、1−エチルへキシル基、1−プロピル
ペンチル基、1−イソプロピルペンチル基、1−イソプ
ロピル−2−メチルブチル基、1−イソプロピル−3−
メチルブチル基、1−メチルオクチル基、1−エチルヘ
プチル基、1−プロピルへキシル基、1−イソブチル−
3−メチルブチル基等の2級アルキ基、tert−ブチ
ル基、tert−ヘキシル基、tert−アミル基、t
ert−オクチル基等の3級アルキル基、シクロへキシ
ル基、4−メチルシクロへキシル基、4−エチルシクロ
へキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、
4−(2−エチルへキシル)シクロへキシル基、ボルニ
ル基、イソボルニル基、アダマンタン基等のシクロアル
キル基等が挙げられ、これらのアルキル基はハロゲン等
の置換基で置換されていても良い。不飽和のアルキル基
としてはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、へキ
セン基、オクテン基、ドデセン基、シクロへキセン基、
ブチルへキセン基などが挙げられる。更に、これら1級
及び2級アルキル基は水酸基、ハロゲン原子、ニトロ
基、カルボキシ基、シアノ基、置換又は未置換のアリー
ル基、置換又は未置換の複素環残基で置換されていても
良く、又、酸素、硫黄、窒素等の原子を介して前記のア
ルキル基で置換されていても良い。酸素を介して置換さ
れているアルキル基としてはメトキシメチル基、メトキ
シエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、ブ
トキシエチル基、エトキシエトキシエチル基、フェノキ
シメチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル
基、ピペリジノ基、モルホリノ基等が、硫黄を介して置
換されているアルキル基としてはメチルチオエチル基、
エチルチオエチル基、エチルチオプロピル基、フェニル
チオエチル基等が、窒素を介して置換されているアルキ
ル基としてはジメチルアミノエチル基、ジエチルアミノ
エチル基、ジエチルアミノプロピル基等が挙げられる。
【0015】上記アリール基の具体例としてはフェニル
基、ペンタレニル基、インデニル基、ナフチル基、ヘプ
タレニル基、ビフェニレル基、as−インダセニル基、
s−インダセニル基、アセナフタレニル基、フルオレニ
ル基、フェナレニル基、フェナントラニル基、アントラ
ニル基、フルオラセニル基、アセフェナントラレニル
基、アセアントリレン基、トリフェニレニル基、ピレニ
ル基、クリセニル基、ナフタセニル基等が挙げられる。
更に、これらアリール基は水酸基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、カルボキシ基、シアノ基、置換又は未置換のアリ
ール基、置換又は未置換の複素環残基で置換されていて
も良く、又、酸素、硫黄、窒素等の原子を介して前記の
アルキル基で置換されていても良い。
【0016】上記アルコキシ基の具体例は酸素原子に直
接置換未置換のアルキル基が結合されているものであれ
ば良く、アルキル基の具体例としては前述の具体例を挙
げることが出来る。上記アリールオキシ基の具体例とし
ては酸素原子に直接置換未置換のアリール基が結合され
ているものであれば良く、アリール基の具体例としては
前述の具体例を挙げることが出来る。
【0017】一般式I中のMはAl、Si、Ca、T
i、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ge、
Mo、Ru、Rh、Pd、In、Sn、Pt、Pb、M
g及びそのハロゲン化物、酸化物、アルキル化物、アル
コキシ化物、アリール化物、アリールオキシ化物、シリ
ルオキシ化物、水酸化物等である。Mの好ましいものと
してはCu、Co、Zn、Ni、Pd、Pt、VO、M
gである。
【0018】一般式II中のZはそれが結合している炭素
原子及び窒素原子と一緒になって6員環又は5員環を形
成するもので、6員環の例としてはピリジン、ピリダジ
ン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン等があげられ、
5員環の例としてはピラゾール、イミダゾール、オキサ
ゾール、チアゾール、トリアゾール、オキサジアゾー
ル、チアジアゾール等が上げられる。又、R9、R10
11、R12、R13のハロゲン原子の具体例としてはフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。又、アルキル
基の具体例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネ
オペンチル基、イソアミル基、2−メチルブチル基、n
−へキシル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペン
チル基、4−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、
n−へブチル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘ
キシル基、4−メチルへキシル基、5−メチルへキシル
基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、n
−オクチル基、2−メチルヘブチル基、3−メチルヘブ
チル基、4−メチルへブチル基、5−メチルへプチル
基、2−エチルへキシル基、3−エチルヘキシル基、n
−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基等の1級ア
ルキル基、イソプロピル基、sec−ブチル基、1−エ
チルプロピル基、1−メチルブチル基、1,2−ジメチ
ルプロピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルブチ
ル基、1,3−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブ
チル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1−メチ
ルへキシル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルブ
チル基、1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、1
−エチル−2−メチルブチル基、1−プロピル−2−メ
チルプロピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルへ
キシル基、1−プロピルペンチル基、1−イソプロピル
ペンチル基、1−イソプロピル−2−メチルブチル基、
1−イソプロピル−3−メチルブチル基、1−メチルオ
クチル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルへキシ
ル基、1−イソブチル−3−メチルブチル基等の2級ア
ルキル基、tert−ブチル基、tert−へキシル
基、tert−アミル基、tert−オクチル基等の3
級アルキル基、シクロへキシル基、4−メチルシクロへ
キシル基、4−エチルシクロへキシル基、4−tert
−ブチルシクロへキシル基、4−(2−エチルヘキシ
ル)シクロへキシル基、ボルニル基、イソボルニル基、
アダマンタン基等のシクロアルキル基等が挙げられ、こ
れらのアルキル基はハロゲン等の置換基で置換されてい
ても良い。不飽和のアルキル基としてはエチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基、へキセン基、オクテン基、ド
デセン基、シクロへキセン基、ブチルヘキセン基などが
挙げられる。更に、これら1級及び2級アルキル基は水
酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ基、シアノ
基、置換又は未置換のアリール基、置換又は未置換の複
素環残基で置換されていても良く、又、酸素、硫黄、窒
素等の原子を介して前記のアルキル基で置換されていて
も良い。酸素を介して置換されているアルキル基として
はメトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチ
ル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基、エトキシ
エトキシエチル基、フェノキシメチル基、メトキシプロ
ピル基、エトキシプロピル基、ピペリジノ基、モルホリ
ノ基等が、硫黄を介して置換されているアルキル基とし
てはメチルチオエチル基、エチルチオエチル基、エチル
チオプロピル基、フェニルチオエチル基等が、窒素を介
して置換されているアルキル基としてはジメチルアミノ
エチル基、ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプ
ロピル基等が挙げられる。
【0019】前記のフェニル基は水酸基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシ基、シアノ基、置換又は未置
換のアリール基、置換又は未置換の複素環残基で置換さ
れていても良く、また酸素、硫黄、窒素の原子を介して
前記のアルキル基で置換されていても良い。R11
12、R13のアルコキシ基の具体例としては酸素原子の
直接置換又は未置換のアルキル基が結合されているもの
であれば良く、アルキル基の具体例としては前述の具体
例を挙げることが出来る。
【0020】アリール基の具体例としてはフェニル基、
ペンタレニル基、インデニル基、ナフチル基、へプタレ
ニル基、ビフェニレル基、as−インダセニル基、s−
インダセニル基、アセナフタレニル基、フルオレニル
基、フェナレニル基、フェナントラニル基、アントラニ
ル基、フルオラセニル基、アセフェナントラレニル基、
アセアントリレン基、トリフェニレニル基、ピレニル
基、クリセニル基、ナフタセニル基等が挙げられる。更
に、これらアリール基は水酸基、ハロゲン原子、ニトロ
基、カルボキシ基、シアノ基、置換又は未置換のアリー
ル基、置換又は未置換の複素環残基で置換されていても
良く、又、酸素、硫黄、窒素等の原子を介して前記のア
ルキル基で置換されていても良い。
【0021】前記アリールオキシ基の具体例としては酸
素原子に直接置換又は未置換のアリール基が結合されて
いれば良く、アリール基の具体例としては前述の具体例
をあげることが出来る。
【0022】前記カルバモイル基の具体例としてはカル
バモイル基の窒素原子に直接それぞれ独立して水素原
子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のア
リール基が結合されている物であれば良く、アルキル
基、アリール基の具体例としては前述の具体例を挙げる
ことが出来る。
【0023】前記アルコキシカルボニル基の具体例とし
てはアルコキシカルボニル基の酸素原子に直接置換又は
未置換のアルキル基が結合されていれば良く、アルキル
基の具体例としては前述の具体例を挙げることができ
る。前記アリールオキシカルボニル基の具体例としては
アリールオキシカルボニル基の酸素原子に直接置換又は
未置換のアリール基が結合されていれば良く、アリール
基の具体例としては前述の具体例を挙げることができ
る。
【0024】前記アシル基の具体例としてはアシル基の
カルボニル炭素原子に直接置換又は未置換のアルキル
基、置換又は未置換のアリール基が結合されていれば良
く、アルキル基、アリール基の具体例としては前述の具
体例を挙げることができる。前記アミノ基の具体例とし
てはアミノ基の窒素原子に直接置換又は未置換のアルキ
ル基、置換又は未置換のアリール基が結合されていれば
良く、アルキル基、アリール基の具体例としては前述の
具体例を挙げることができる。
【0025】配位金属の具体例としてはTi、V、C
r、Mn、Fe、Zn、Co、Ni、Cu、Zr、M
o、Rh、Ru、Pd、Pt等が挙げられるが、特に好
ましい例としてはCu、Co、Zn、Ni、Crであ
る。
【0026】上記化合物IとIIの金属キレート化物の熱
物性としては熱重量分析で分解温度が350℃以下でか
つ主減量過程での総減量が30%以上の熱物性である化
合物を用いることにより、高感度、低ジッタの記録が可
能となる。熱分解温度が350℃以上であると記録感度
が悪く、高パワーで記録してもジッタ特性が劣化する。
また主減量過程での総減量が30%以下の熱物性の色素
もジッタ特性が劣化する。
【0027】上記化合物IとIIの金属キレート化物を混
合させる効果としては仮に1方の記録材料の熱物性が上
記の特性を満たさなくとも、混合により分解点降下が起
こり、混合物の熱物性は結果的に所望の熱物性にするこ
とが可能である。また、吸収波長の微調整で記録特性の
改良にも効果が見込める。混合する比としては5:95
〜95:5の重量比であるが好ましい。
【0028】また、記録層に該記録材料と該記録材料よ
りも長波長域に吸収能を有し、記録再生波長域に吸収能
を有さない金属錯体、アミニウム色素、イモニウム色
素、またはジイモニウム色素を混合させることにより耐
光性が改善される。この色素の添加量としては記録材料
に対し1〜50w%、好ましくは5〜30%である。
【0029】又、680nm〜750nmに吸収最大波
長を有する色素と本発明の色素を混合して短波長対応C
D−R媒体を構成する場合従来技術に挙げた公報No.の
色素をそのまま使用することができる。680nm〜7
50nmに吸収最大波長のある色素の好ましい例として
は シアニン色
【0030】
【化5】
【0031】R5、R6:炭素数1〜3のアルキル基 R7、R8:炭素数1〜6の置換未置換のアルキル基 X:酸アニオン なお芳香環は他の芳香環と縮合されていても良く、アル
キル、ハロゲン、アルコキシ基、アシル基で置換されて
いても良い。 フタロシアニン色素
【0032】
【化6】
【0033】M1:Ni、Pd、Cu、Zn、Co、M
n、Fe、TiO、VO X5〜X8:α位の−OR、−SR、又は水素原子であっ
て、全てが水素原子となることはない。
【0034】R:炭素数3〜12の置換未置換の直鎖、
分岐のアルキル基、シクロアルキル基、又は置換未置換
のアリール基 X5〜X8以外のベンゼン環の置換基は水素又はハロゲン
である
【0035】
【化7】
【0036】M2:Si、Ge、In、Sn X9〜X12:α位の−OR、−SR、又は水素原子であ
って、全てが水素原子となることはない。
【0037】Y3、Y4:−OSiRaRbRc、−OC
ORa、−OPORaRb Ra、Rb、Rc:炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基 X9〜X12以外のベンゼン環の置換基は水素又はハロゲ
ンである アゾ金属キレート化合物
【0038】
【化8】
【0039】(d)で示されるアゾ系化合物と金属との
アゾ金属キレート化合物の1種又は、2種以上であり金
属の好ましい例としてはNi、Pt、Pd、Co、C
u、Znなどが挙げられる。又、Aはそれが結合してい
る炭素原子及び、窒素原子と一緒になって複素環を形成
する残基を表わし、Bはそれが結合している2つの炭素
原子と一緒になって芳香環又は、複素環を形成する残基
を表わしXは活性水素を有する基を表わす。
【0040】ここで本発明の色素と上記具体例を含む6
80nm〜750nmに吸収最大波長を有する色素との
混合比は本発明の色素/680nm〜750nmに吸収
を有する色素=10/100〜90/100好ましくは
40/100〜20/100でより記録層の厚みとして
は500Å〜5μm好ましくは1000Å〜5000Å
である.ここで本発明の色素と上記具体例を含む680
nm〜750nmに吸収最大波長を有する色素との混合
比は本発明の色素/680nm〜750nmに吸収を有
する色素=10/100〜90/100好ましくは40
/100〜20/100であり記録層の厚みとしては5
00Å〜5μm好ましくは1000Å〜5000Åであ
る。
【0041】本発明の記録媒体の構成としては追記型光
ディスクの構造図1(図1を2枚貼り合わせたいわゆる
エアーサンドイッチ構造としても良いし、密着貼り合わ
せ構造としても良い)と図2からなるCD−R用メディ
アの構造としても良いし、これを接着剤で2枚張り合わ
せた構造としても良い。さらに図3に示したDVD−R
用の層構成としても良し、これを2枚張り合わせた構造
としても良い。なお、図中1は基板、2は記録層、3は
下引き層、4は保護層、5はハードコート層、6は金属
反射層、7は保護基板、8は接着層である。
【0042】用いる基板としては基板側より記録再生を
行なう場合のみ使用レーザーに対して透明でなければな
らず、記録層側から記録、再生を行なう場合基板は透明
である必要はない。基板材料としては例えば、ポリエス
テル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹
脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリイミドなどのプラスチック又は、ガラス、セラ
ミックあるいは、金属などを用いることができる。尚、
基板の表面にトラッキング用の案内溝や、案内ピット、
さらにアドレス信号などのブリフォーマットなどが形成
されていても良い。
【0043】記録層はレーザー光の照射により何らかの
光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録する
ものであって、この記録層中には本発明の色素が含有さ
れていることが必要で、記録層の形成に当たって本発明
の色素1種、又は2種以上の組み合わせで用いても良
い。さらに、本発明の上記色素は光学特性、記録感度、
信号特性などの向上の目的で他の有機色素及び金属、金
属化合物と混合又は積層化して用いても良い。有機色素
の例としては、ポリメチン色素、ナフタロシアニン系、
フタロシアニン系、スクアリリウム系、クロコニウム
系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系
(インダンスレン系)、キサンテン系、トリフェニルメ
タン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナン
スレン系、トリフェノチアジン系染料及び、金属錯体化
合物などが挙げられる。
【0044】金属、金属化合物の例としてはIn、T
e、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、Al、Be、Te
2、SnO、As、Cdなどが挙げられ、それぞれを
分散混合あるいは積層の形態で用いることができる。
【0045】さらに、上記染料中に高分子材料、例えば
アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天
然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の材料もし
くはシランカップリング剤などを分散混合しても良い
し、特性改良の目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、
分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑
剤などを一緒に用いることが出来る。
【0046】記録層の形成方法としては蒸着、スパッタ
リング、CVDまたは溶剤塗布などの通常の手段によっ
て行うことができる。塗布法を用いる場合には上記染料
などを有機溶剤に溶解して、スプレー、ローラーコーテ
ィング、ディピング及び、スピンコーティングなどの慣
用のコーティング法によって行うことが出来る。用いら
れる有機溶媒としては一般にメタノール、エタノール、
イソプロパノールなどのアルコール類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどの
スルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルなどのエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエ
ステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタ
ン、四塩化炭素、トリクロロエタンなどの脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素類、ベンゼン、キシレン、モノクロロベン
ゼン、ジクロロベンゼンなどの芳香族類、メトキシエタ
ノール、エトキシエタノールなどのセロソルブ類、ヘキ
サン、ペンタン、シクロへキサン、メチルシクロへキサ
ンなどの炭化水素類などが挙げられる。記録層の膜厚は
100Å〜10μm好ましくは200Å〜2000Åが
適当である。
【0047】下引き層は接着性の向上、水又はガス
などのバリアー、記録層の保存安定性の向上、反射
率の向上、溶剤からの基板の保護、案内溝、案内ピ
ット、プレフォーマットの形成などを目的として使用さ
れる。の目的に対しては高分子材料例えば、アイオノ
マー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、天然樹脂、天
然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の高分子化
合物及び、シランカップリング剤などを用いることがで
き、及びの目的に対しては上記高分子材料以外に無
機化合物、例えば、SiO、MgF、SiO2、Ti
O、ZnO、TiN、SiNなどがあり、さらに金属又
は半金属例えば、Zn、Cu、Ni、Cr、Ge、S
e、Au、Ag、Alなどを用いることができる。又、
の目的に対しては金属、例えば、Al、Au、Ag等
や、金属光沢を有する有機薄膜、例えば、メチン染料、
キサンテン系染料などを挙げることができ、、の目
的に対しては紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹
脂等を用いることができる。下引き層の膜厚としては
0.01〜30μm好ましくは、0.05〜10μmが
適当である。
【0048】金属反射層は単体で高反射率の得られる腐
食されにくい金属、半金属等が挙げられ、材料例として
はAu、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、Snなどが挙
げられるが、反射率、生産性の点からAu、Ag、Al
が最も好ましく、これらの金属、半金属は単独で使用し
ても良く、2種の合金としても良い。膜形成法としては
蒸着、スッパタリングなどが挙げられ、膜厚としては5
0〜5000Å好ましくは100〜3000Åである。
【0049】保護層及び基板面ハードコート層は記録
層(反射吸収層)を傷、ホコリ、汚れ等から保護する、
記録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、反射率
の向上等を目的として使用される。これらの目的に対し
ては、前紀下引き層に示した材料を用いることができ
る。又、無機材料として、SiO、SiO2なども用い
ることができ、有機材料としてポリメチルアクリレー
ト、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、
ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭
化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロ
ロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロ
ジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂も用いることができ
る。上記材料のうち最も好ましい例としては生産性に優
れた紫外線硬化樹脂である。保護層又は基板面ハードコ
ート層の膜厚は0.01〜30μm好ましくは0.05
〜10μmが適当である。本発明において、前記下引き
層、保護層、及び基板面ハードコート層には記録層の場
合と同様に、安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止
剤、界面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
【0050】保護基板はこの保護基板側からレーザー光
を照射する場合、使用レーザー光に対し透明でなくては
ならず、単なる保護板として用いる場合、透明性は問わ
ない。使用可能な基板材料としては基板材料と全く同様
であり、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポ
リカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラスチック又
は、ガラス、セラミックあるいは、金属などを用いるこ
とができる。
【0051】2枚の記録媒体を接着できる材料なら何で
もよく、生産性を考えると、紫外線硬化型もしくはホッ
トメルト型接着剤が好ましい。本発明に用いる一般式
(I)の化合物の例を表1に表す。異性体については、
記述しないが、理論的に4種の異性体が存在する。
【0052】
【表1】
【0053】一般式(II)の化合物の例を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】金属錯体としては、下記一般式AないしL
のものが挙げられる。
【0057】
【化9】
【0058】R1、R2、は水素原子、置換又は未置換の
アルキル基、アリール基または複素環残基を表す。
【0059】
【化10】
【0060】R1、R2、R3、R4は水素原子、ハロゲ
ン、直接もしくは2価の連結基を介して間接的に結合す
るアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、複素環
残基、モルホリノ基、ピペリジノ基等を表す。
【0061】
【化11】
【0062】XはSまたはCR12を表す。R1、R2
CN、COR3、COOR4、CONR45もしくはSO
27、5員環、6員環を形成するのに必要な原子群を表
し、R3〜R7は置換または未置換のアルキル基、アリー
ル基を表す。
【0063】
【化12】
【0064】R1、R2、R3、R4は水素原子、ハロゲ
ン、直接もしくは2価の連結基を介して間接的に結合す
るアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、複素環
残基、モルホリノ基、ピペリジノ基等を表す。R5は水
素原子、アルキル基、アリール基、アシル基、カルボキ
シル基、スルホニル基を表す。
【0065】
【化13】
【0066】R1、R2、R3、R4は水素原子、ハロゲ
ン、直接もしくは2価の連結基を介して間接的に結合す
るアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、複素環
残基、モルホリノ基、ピペリジノ基等を表す。R5、R6
は水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基、カル
ボキシル基、スルホニル基を表す。
【0067】
【化14】
【0068】R1、R2は水素原子、置換又は未置換のア
ルキル基、アリール基または複素環残基を表す。R3
4、R5、R6は水素原子、ハロゲン、アルキル基、ア
リール基を表す。
【0069】
【化15】
【0070】XはOまたはSを表す。R1、R2、R3
直接オキシ基、チオ基、アミノ基を介して結合する置換
または未置換のアルキル基、アリール基、シクロアルキ
ル基、複素環残基、モルホリノ基、ピペリジノ基等を表
す。
【0071】
【化16】
【0072】XはOまたはSを表す。R1、R2、R3
直接オキシ基、チオ基、アミノ基を介して結合する置換
または未置換のアルキル基、アリール基、シクロアルキ
ル基、複素環残基、モルホリノ基、ピペリジノ基等を表
す。R4はアルキル基、アリール基を表す。
【0073】
【化17】
【0074】R1、R2は水素原子、置換又は未置換のア
ルキル基、アリール基、又は複素環残基を表す。
【0075】
【化18】
【0076】R1、R2、R3、R4は水素原子、ハロゲ
ン、直接もしくは2価の連結基を介して間接的に結合す
るアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、複素環
残基、モルホリノ基、ピペリジノ基等を表す。
【0077】
【化19】
【0078】R1、R2、R3、R4は水素原子、ハロゲ
ン、直接もしくは2価の連結基を介して間接的に結合す
るアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、複素環
残基、モルホリノ基、ピペリジノ基等を表す。R5は水
素原子、アルキル基、アリール基、アシル基、カルボキ
シル基、スルホニル基を表す。
【0079】
【化20】
【0080】R1はアルキル基又はアリール基を表す。
1、R2、R3、R4、R5は水素原子、ハロゲン、アル
キル基、アリール基を表す。上記金属錯体中のMはN
i、Pd、Cu、Co等の遷移金属を表し、電荷を持っ
て、カチオンと塩を形成しても良く、さらにMは上下に
他の配位子が結合していても良い。金属錯体化合物の具
体例を表3に示す。
【0081】
【表4】
【0082】
【表5】
【0083】本発明に用いられるアミニウム、イモニウ
ム、ジイモニウム化合物は下記一般式のものである。
【0084】
【化21】
【0085】式中R1、R2、R3、R4は同一であっても
異なっていてもよく、それぞれ水素原子、置換または未
置換のアルキル基を表し、Xは酸アニオンを表し、mは
1または2でありAは
【0086】
【化22】
【0087】を表し、存在する全ての芳香族環は低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲンまたは水酸基に
よって置換されていても良い。かかるアミニウム、イモ
ニウム、ジイモニウム化合物の具体例を表4に示す。
【0088】
【表6】
【0089】
【発明の実施の形態】実施例1 厚さ1.2mmのPMMA基板上に、フォトポリマーに
て深さ1200Å、半値幅0.30μm、トラックピッ
チ1.0μmの案内溝を形成した基板上に、化合物No.
1とNo.101を90:10の重量比で混合し、さらに
この両色素の合計に対し15w%の比で化合物No.20
2の1,2ジクロロエタン溶液をスピンナー塗布し、厚
さ600Åの記録層を形成し記録媒体とした。
【0090】実施例2、3、4、5、6、7、8 実施例1で化合物No.101の代わりにNo.102、1
03、105、106、107、109、110を用
い、化合物No.202の代わりにそれぞれ、No.20
4、207、213、301、302、307、311
を用い実施例1と全く同様に記録媒体を形成した。
【0091】比較例1 実施例1で化合物例No.1とNo.101の代わりに、以
下に示す化合物(比−1)を用い実施例1と全く同様に
記録媒体を形成した。
【0092】
【化23】
【0093】<記録条件> レーザー発振波長:635nm 記録周波数 :1.25MHz 記録線速 :1.2m/sec. <再生条件> レーザー発信波長 :635nm 再生パワー :0.25〜0.3mWの連続光 スキャニングバンド幅:30KHz <耐候テスト条件> 耐光テスト :4万Lux,Xe光、20時間
連続照射 保存テスト :8℃ 85% 700時間放置 評価結果を表5に示す。
【0094】
【表7】
【0095】実施例9 深さ1600Å、半値幅0.28μm、トラックピッチ
0.8μmの案内溝を有する厚さ0.6mmの射出成形
ポリカーボネート基板上に、化合物例化合物No.3とN
o.101を10:90の重量比で混合し、さらにこの両
色素の合計に対し15w%の比で化合物No.302を
2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール、
2−メトキシエタノール、メチルエチルケトン、テトラ
ヒドロフランの混合溶液に溶解した液をスピンナー塗布
し厚さ、600Åの有機色素層を形成し、次いで、スパ
ッタ法により金1200Åの反射層を設け、さらにその
上にアクリル系フォトポリマーにて7μmの保護層を設
け、さらにその上にホットメルト接着剤により厚み0.
6mmのポリカーボネート基板を張り合わせて記録媒体
とした。
【0096】実施例10、11、12、13、14、1
5、16 実施例9で化合物No.101の代わりにそれぞれ、化合
物No.102、103、108、109、110、11
1、113を用い、化合物No.302の代わりにそれぞ
れ、化合物No.202、203、210、309、31
0、312、314を用い実施例9と全く同様に記録媒
体を得た。
【0097】比較例2 実施例9で有機薄膜として、化合物例No.3、101.
302の代わりに前記の比較例1の(比−1)のみを用
いて記録媒体とした。 比較例3 実施例9で有機薄膜として、化合物例No.3、101.
302の代わり下記に示した(比−2)のみを用いて記
録媒体とした。
【0098】
【化24】
【0099】<記録条件>この記録体に発振波長635
nm、ビーム径0.8μmの半導体レーザー光を用い、
トラッキングしながらEFM信号を記録し、(線速1.
4m/sec)同じレーザーの連続光で再生し、再生波
形を観察した。評価結果を表6に示す。
【0100】
【表8】
【0101】実施例17 深さ1700Å、半値幅0.32μm、トラックピッチ
0.8μmの案内溝を有する厚さ0.6mmの射出成形
ポリカボネート基板上に、前記に記載の化合物(比−
2)と化合物No.6とNo.102とNo.210を重量比
1:0.9:0.1:0.1で混合し、これをメチルシ
クロへキサン、2−メトキシエタノール、メチルエチル
ケトン、テトラヒドロフラン混合溶媒に溶解、スピンナ
ー塗布して、厚さ700Åの有機色素層を形成し、次い
で、スパッタ法により金、1200Åの反射層を形成し
て、さらにその上にアクリル系フォトポリマーで7μm
の保護層を設け、記録媒体とした。
【0102】実施例18、19 実施例17で記録層を化合物例No.6の代わりに、それ
ぞれ、No.7、10を用い、化合物No.210の代わり
にそれぞれ、No.215、222を用い、実施例17と
全く同様に記録媒体を得た。
【0103】実施例20、21 実施例17で記録層を化合物No.6の代わりに、それぞ
れ、No.1、3を用い、化合物No.210の代わりにそ
れぞれ、No.313、317を用い、(比−2)の代わ
りに(比−3)を用いた以外は実施例17と全く同様に
記録媒体を得た。
【0104】
【化25】
【0105】実施例22、23 実施例17で記録層を化合物No.6の代わりに、それぞ
れ、No.2、12を用い、化合物No.210の代わりに
それぞれ、No.208、307を用い、(比−2)の代
わりに(比−4)を用いた以外は実施例17と全く同様
に記録媒体を得た。
【0106】
【化26】
【0107】比較例4、5、6 実施例17で有機記録層をそれぞれ、(比−2)のみ、
(比−3)のみ、(比−4)のみとして、実施例17と
同様に記録媒体を得た。 <再生条件>この記録媒体に発振波長780nm、ビー
ム径1.6μmの半導体レーザーを用い、トラッキング
しながらEFM信号を記録し、(線速1.4m/se
c)前記レーザー及び、発振波長635nm、ビーム径
1.1μmの半導体レーザーの連続光で再生し、再生波
形を観察した。評価結果を表7に示す。
【0108】
【表9】
【0109】
【発明の効果】上記の通り本発明によれば、請求項1〜
4より700nm以下の波長域のレーザー光で記録、再
生が可能でジッタ特性に優れ、さらに耐光性、保存安定
性に優れた情報記録媒体が提供できた。請求項5記録媒
体で現状システムでのCD−Rとして使用でき、かつ次
世代の高密度光ディスクシステムとなっても、記録され
た情報を再生可能な情報記録媒体が提供できた。請求項
6は、請求項5記録体の最適構成で、高品位の信号特性
が記録可能となった。請求項7記録波長の限定をするこ
とで新規な記録法、記録媒体の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は通常の追記型光記録媒体の層
構成を示す。
【図2】(a)〜(e)はCD−R用の媒体の層構成を
示す。
【図3】(a)〜(c)はDVD−R用の媒体の層構成
を示す。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 下引き層 4 保護層 5 ハードコート層 6 金属反射層 7 保護基板 8 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 康弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 FA01 FA12 FA14 FB42 FB43 FB45 GA07 4C050 PA12 PA13 5D029 JA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に直接又は下引き層を介し記録層
    を設け、さらに必要に応じて反射層、保護層又は第2基
    板を設けてなる光記録媒体において、下記一般式Iもし
    くはIIで示されるアゾ化合物と2価又は3価の金属又は
    その塩からなるアゾ金属キレート化合物の少なくとも1
    種を含有してなることを特徴とする光記録媒体。 【化1】 (ただし、R1〜R8は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ
    基、シアノ基、置換または未置換のアルキル基、置換又
    は未置換のシクロアルキル基、置換又は未置換のアリー
    ル基、置換又は未置換のアルコキシ基、置換又は未置換
    のアリールオキシ基を表し、Mは2価の金属、3価又は
    4価の置換金属原子、酸化金属又は2個の水素原子を表
    す。) 【化2】 (ただし、Zはそれが結合している炭素原子及び窒素原
    子と一緒になって6員環もしくは5員環を形成する残基
    を表し、R9,R10はそれぞれ独立に水素原子、置換又
    は未置換のアルキル基、置換又は未置換のフェニル基を
    表し、R9とR1 0は連結して環を形成しても良い。R11
    〜R13はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル基、置換又は未
    置換のアルキル基、置換又は未置換のフェニル基、置換
    又は未置換のアルコキシ基、置換又は未置換のアリール
    オキシ基、置換又は未置換のカルバモイル基、置換又は
    未置換のアシル基、置換又は未置換のアルコキシカルボ
    ニル基、置換又は未置換のアリールオキシカルボニル
    基、置換又は未置換のアルケニル基、置換又は未置換の
    アミノ基を表し、R11とR12、R12とR9もしくは
    10、R13とR9もしくはR10は連結して環を形成して
    も良い。Xはヒドロキシ基及びその誘導体、カルボキシ
    基及びその誘導体、アミド基及びその誘導体、スルホ基
    及びその誘導体、スルホンアミド基及びその誘導体を表
    す。)
  2. 【請求項2】 請求項1において、一般式IもしくはII
    の金属キレート化物のうち少なくともいずれかは熱重量
    分析で熱分解温度が350℃以下でかつ主原料過程での
    総減量が30%以上の熱物性である化合物であることを
    特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、記録層が該記
    録材料と該記録材料よりも長波長域に吸収能を有し、記
    録再生波長域に吸収能を有さない金属錯体との混合層か
    らなることを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、記録
    層が該記録材料と該記録材料よりも長波長域に吸収能を
    有し、記録再生波長域に吸収能を有さないアルミニウム
    色素またはイモニウム色素またはジイモニウム色素との
    混合層からなることを特徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の光記録
    媒体において、I,IIの金属キレート化物以外に680
    〜750nmに最大吸収波長を有する色素との混合層か
    らなることを特徴とする光記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の記録媒体において、6
    80〜750nmに最大吸収波長を有する色素がペンタ
    メチンのシアニン色素、フタロシアニン色素もしくは、
    アゾ金属キレート化合物からなることを特徴とする光記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の光記録
    媒体を用い記録波長が720〜600nmで記録するこ
    とを特徴とする記録方法。
JP10323716A 1998-11-13 1998-11-13 光記録媒体 Pending JP2000141900A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7501171B2 (en) 2004-06-25 2009-03-10 Taiyo Yuden Co., Ltd. Optical information recording medium
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