JP2000141705A - インクジェットプリンタの廃インク貯留装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタの廃インク貯留装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ

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JP2000141705A
JP2000141705A JP10316543A JP31654398A JP2000141705A JP 2000141705 A JP2000141705 A JP 2000141705A JP 10316543 A JP10316543 A JP 10316543A JP 31654398 A JP31654398 A JP 31654398A JP 2000141705 A JP2000141705 A JP 2000141705A
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Japan
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ink
waste ink
waste
jet printer
absorber
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JP10316543A
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Nobutoshi Otsuka
信敏 大塚
Zenta Kosaka
善太 高坂
Mayumi Takamiya
まゆみ 高宮
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/1721Collecting waste ink; Collectors therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/1721Collecting waste ink; Collectors therefor
    • B41J2002/1728Closed waste ink collector

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃インクを廃インク吸収体に均一に且つ効率
良く吸収させることができるインクジェットプリンタの
廃インク貯留装置およびこれを備えたインクジェットプ
リンタを提供することを目的とする。 【解決手段】 印刷ヘッド17に生ずる廃インクを吸収
して貯留する廃インク吸収体42と、廃インク吸収体4
2を収容する廃インク容器41とを備え、流下する廃イ
ンクを廃インク吸収体42の上面に受けるようにしたイ
ンクジェットプリンタの廃インク貯留装置20におい
て、廃インク吸収体42は、上下方向に積層されると共
に上下方向に貫通する貫通開口44をそれぞれ形成した
複数のインク吸収板43を有し、上下に隣接するインク
吸収板43の貫通開口44同士は、その一部が連通する
ように相互に位置ずれして配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドのクリ
ーニング等により生じた廃インクを貯留するインクジェ
ットプリンタの廃インク貯留装置およびこれを備えたイ
ンクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタの印刷ヘッドで
は、印刷動作に先だってインク液滴を吸引(クリーニン
グ)し、或いは印刷ヘッドの全インクノズルからインク
滴を吐出(フラッシング)させて、乾燥等による目詰ま
りを防止するようにしている。印刷ヘッドから吸引或い
は吐出させた廃インクは、ヘッドキャップで受けられ廃
インクポンプにより、廃インク容器とこれに充填した廃
インク吸収体から成る廃インク貯留装置に導かれ、これ
に貯留される。例えば、特開平9−300656号公報
に記載の廃インク貯留装置では、廃インク容器に、6枚
のインク吸収板を積層した廃インク吸収体が収容されて
いる。この場合、上部の2枚のインク吸収板にはその端
部に切欠き部が形成されており、この切欠き部に臨ませ
た廃インクチューブの下流端から、廃インクを廃インク
吸収体に滴下(流下)させるようにしている。すなわ
ち、比較的の粘性の低い廃インクを、廃インク吸収体の
端部中段からその全域に吸収させるようにしている。こ
れにより、インクジェトプリンタの耐用年数に見合う十
分な量の廃インクを、比較的小さな容器で貯留できるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の廃イ
ンク貯留装置では、廃インクが、常に廃インク吸収体の
切欠き部分(切欠き部に面する部位)に滴下され且つこ
の部分から全域に吸収される。切欠き部分に滴下された
廃インクは、いったん切欠き部分に溜まってから徐々に
吸収される。このため、廃インクの表面が乾燥し、吸収
され難い粘性の高い部分が切欠き部分に付着し、これが
繰り返されることで、切欠き部分に目詰まりを生ずる。
目詰まりを生ずると、廃インク吸収体への廃インクの吸
収が阻止され、廃インク吸収体が飽和状態になる前に、
廃インクが廃インク容器から溢れてしまう不具合があっ
た。
【0004】本発明は、廃インクを廃インク吸収体に均
一に且つ効率良く吸収させることができるインクジェッ
トプリンタの貯留装置およびこれを備えたインクジェッ
トプリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の廃インク貯留装
置は、印刷ヘッドに生ずる廃インクを吸収して貯留する
廃インク吸収体と、廃インク吸収体を収容する廃インク
容器とを備え、流下する廃インクを廃インク吸収体の上
面に受けるようにしたインクジェットプリンタの廃イン
ク貯留装置において、廃インク吸収体は、上下方向に積
層されると共に上下方向に貫通する貫通開口をそれぞれ
形成した複数のインク吸収板を有し、上下に隣接するイ
ンク吸収板の貫通開口同士は、その一部が連通するよう
に相互に位置ずれして配設されていることを特徴とす
る。
【0006】この構成によれば、廃インク吸収体の上面
(最上層のインク吸収板の上面)に流下(滴下)した廃
インクは、いったん廃インク吸収体の上面に広がってか
ら徐々に吸収されるが、この場合には、廃インクは、廃
インク吸収体の上面に広がる過程で、インク吸収板の貫
通開口からその下層のインク吸収板の上面に流れる。廃
インクの量が多い場合には、廃インクは貫通開口を介し
て更に下層のインク吸収板の上面に流れ、廃インクの吸
収と拮抗しながら下層のインク吸収板に階段状に流下し
てゆく。その結果、廃インクは、滞留している時間が短
くなって部分的な乾燥が抑制されると共に、廃インク吸
収体と広い面積で接触し、広い部分に均一に吸収され
る。このため、廃インクによる廃インク吸収体の目詰ま
りが抑制される。
【0007】この場合、奇数層目に位置するインク吸収
板には、同一位置に同一形状の貫通開口がそれぞれ配設
され、偶数層目に位置するインク吸収板には、同一位置
に同一形状の前記貫通開口がそれぞれ配設されているこ
とが、好ましい。
【0008】この構成によれば、奇数層目のインク吸収
板と偶数層目のインク吸収板とを、それぞれ同一のもの
で構成することができ、コストアップを抑制することが
できる。
【0009】同様に、複数のインク吸収板には、中心か
ら偏心した同一位置に同一形状の貫通開口がそれぞれ配
設され、奇数層目に位置するインク吸収板に対し偶数層
目に位置するインク吸収板が、上下および/または左右
を反転した状態で積層されていることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、積層するときに上下お
よび/または左右を反転するだけで、全てのインク吸収
板を同一のもので構成することができ、コストアップを
抑制することができる。
【0011】同様に、上下に隣接するインク吸収板の貫
通開口同士の開口数が異なることが、好ましい。
【0012】この構成によれば、複数の各インク吸収板
を階段状に流れて下層に向かう廃インクの流れ方向が乱
れ易くなるため、廃インクを、各層のインク吸収板の表
面に十分に行き渡るように流下させることができる。
【0013】この場合、上層の前記インク吸収板の前記
貫通開口より下層の前記インク吸収板の前記貫通開口の
方が、開口数が多いことが好ましい。
【0014】この構成によれば、流下する廃インクが少
なくなりがちな下層のインク吸収板ほど、流下する廃イ
ンクと広い領域で分散接触することになるため、廃イン
クを廃インク吸収体の全体に均一に吸収させることがで
きる。
【0015】これらの場合、廃インク吸収体の最下層に
貫通開口を形成しない無開口のインク吸収板を、更に積
層することが好ましい。
【0016】この構成によれば、最下層のインク吸収板
では、その上層の貫通開口に面する部分に流下した廃イ
ンクが十分に広がるため、これを効率よく吸収させるこ
とができる。
【0017】本発明の他の廃インク貯留装置は、印刷ヘ
ッドに生ずる廃インクを吸収して貯留する廃インク吸収
体と、廃インク吸収体を収容する廃インク容器とを備
え、流下する廃インクを廃インク吸収体の上面に受ける
ようにしたインクジェットプリンタの廃インク貯留装置
において、廃インク吸収体は、上下方向に積層されると
共に上下方向に貫通する貫通開口をそれぞれ形成した複
数のインク吸収板と、複数のインク吸収板を貫通するよ
うに貫通開口に嵌合した貫通インク吸収体とを有し、貫
通インク吸収体は、貫通方向における浸透性がこれに直
交する方向の浸透性より十分に高いもので構成されてい
ることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、貫通方向に浸透性の優
れた貫通インク吸収体の上端面が、廃インク吸収体の上
面に露出しているため、廃インク吸収体の上面(最上層
のインク吸収板の上面)に流下した廃インクは、その上
面に広がってゆく過程で、貫通インク吸収体に吸い込ま
れるように吸収され、且つ貫通インク吸収体を介して各
層のインク吸収板に吸収される。このため、廃インクの
廃インク吸収体の上面に漂う時間が短くなり、且つ廃イ
ンクが廃インク吸収体の全体に均一に吸収される。した
がって、廃インクによる廃インク吸収体の目詰まりが抑
制される。
【0019】本発明のインクジェットプリンタは、請求
項1ないし7のいずれかに記載のインクジェットプリン
タの廃インク貯留装置を備えたことを特徴とする。
【0020】この構成によれば、廃インク貯留装置の廃
インク吸収体が目詰まりし難く、廃インク貯留装置の廃
インク容器の容量を、廃インク貯留のために無駄なく活
用することができるため、廃インク容器(廃インク貯留
装置)をコンパクトに構成することができる。このた
め、インクジェットプリンタ自体をコンパクトに構成す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係る廃インク貯留装置およびインク
ジェットプリンタを、テープ印刷装置に適用した場合に
ついて説明する。このテープ印刷装置は、キー入力した
所望の文字などを、テープにインクジェット方式でカラ
ー印刷を行い、このテープの印刷した部分を切断してラ
ベルを作成するものである。図1はテープ印刷装置の外
観斜視図であり、同図に示すように、テープ印刷装置1
はテープTを収容するテープカートリッジ3と、カラー
インクを充填したインクカートリッジ4と、テープカー
トリッジ3およびインクカートリッジ4が着脱自在に装
着されるプリンタ本体2とで構成されている。
【0022】プリンタ本体2は、本体ケース5によりそ
の外殻が形成され、前部にはキーボード6と、電源ボタ
ンや印刷ボタンなどから成るボタン群6とが配設され、
右後部には液晶ディスプレイ8が配設されている。本体
ケース5の後面には、テープカートリッジ3を装着する
ための第1開閉蓋9が取り付けられ、またその上方に
は、印刷済みのテープTを外部に排出するテープ排出口
10が形成されている。さらに、本体ケース5の下面に
は、インクカートリッジ4を装着するための第2開閉蓋
11が取り付けられている。
【0023】一方、図2および図3に示すように、プリ
ンタ本体2の内部には、前部に電源供給部13および情
報処理部14が、中間部にカートリッジホルダ16と印
刷ヘッド17とから成る印刷ヘッドユニット15、印刷
ヘッドユニット15を左右方向に往復移動させるヘッド
走査部18が、そして後部にテープ送り部19および印
刷ヘッド17の廃インクを回収する廃インク処理部20
が、それぞれ配設されている。そして、これら印刷ヘッ
ドユニット15、ヘッド走査部18、テープ送り部19
および廃インク処理部20はベースフレーム21に支持
され、ユニット化された状態でプリンタ本体2の内部に
組み込まれている。
【0024】テープ送り部19により、テープカートリ
ッジ3から前方に繰り出されたテープTは、上方にター
ンした後印刷ヘッド17の印刷位置を通過し、さらに後
方にターンしてテープ排出口10から外部に送り出され
てゆく。このテープTの走行に伴って印刷ヘッド17
は、インクカートリッジ3からインクの供給を受けなが
ら、ヘッド走査部18により左右方向に往復動を繰り返
し、適宜、インク滴を吐出してテープTに印刷を行う。
すなわち、印刷ヘッド17の移動方向を主走査方向と
し、テープTの送り方向を副走査方向としてテープTに
印刷が行われる。なお、図示しないが、テープTか走行
経路の途中にはカッタが配設されており、テープTの印
刷済み部分は適宜切断されて送り出される。
【0025】一方、印刷動作が停止または休止している
状態では、印刷ヘッド17の先端(インクノズル)のイ
ンク滴が乾燥して凝固することがあるため、廃インク処
理部20において、停止状態では印刷ヘッド17のクリ
ーニングが、また休止状態(数秒以上)では印刷ヘッド
17のフラッシングが行われる。このため、印刷動作の
停止または休止の際には、ヘッド走査部18が駆動して
印刷ヘッド17を廃インク処理部20に臨ませる。
【0026】第4図の模式図に示すように、廃インク処
理部20は、廃インクを受けるべく印刷ヘッド17に対
峙するヘッドキャップ31と、ヘッドキャップ31を進
退させるキャップ移動機構(図示省略)と、回収した廃
インクを貯留する廃インク貯留部(廃インク貯留装置)
32と、一端をヘッドキャップ31に接続され廃インク
貯留部32まで延びる廃インクチューブ33と、廃イン
クチューブ33の途中に介在させた廃インクポンプ34
とを備えている。また、ヘッドキャップ31には、先端
を大気に開放した通気チューブ35が接続され、通気チ
ューブ35の途中にはバルブユニット36が介在してい
る。
【0027】上述したクリーニングにおいては、キャッ
プ移動機構によりヘッドキャップ31を印刷ヘッド17
に密着させ、廃インクポンプ34を駆動してインクの吸
引が行われる。吸引が行われた後は、ヘッドキャップ3
1と印刷ヘッド17との密着状態が保持され、印刷ヘッ
ド17のインクノズルが、インクの凝固(乾燥)や埃の
付着から保護される。また、フラッシングにおいては、
印刷ヘッド17に対しヘッドキャップ31を離間させた
状態にしておき、印刷ヘッド17からヘッドキャップ3
1に向かってインクの吐出が行われる。
【0028】ヘッドキャップ31は、印刷ヘッド17に
対峙する開口を形成したキャップケース38内にインク
吸収体39aとキャップゴム39bとを収容して、構成
されている。キャップゴム39bは、印刷ヘッド17の
インクノズルを包含する大きさを有しており、その縁部
を印刷ヘッド17に押し当てることにより、印刷ヘッド
17とキャップケース38との間隙を封止する。
【0029】廃インクポンプ34は、廃インクチューブ
33をしごくように回転して、ヘッドキャップ31内の
廃インクを吸引する。この吸引の形式には、クリーニン
グ時の本吸引と、単純にヘッドキャップ31内に溜まっ
た廃インクを吸引する空吸引とがある。本吸引では印刷
ヘッド17からインクの吸引を行うため、バルブユニッ
ト36を作動させ通気チューブ35を閉状態にする。一
方、空吸引では、バルブユニット36を作動させ通気チ
ューブ35を開状態にする。
【0030】廃インク貯留部32は、廃インク容器41
と廃インク容器41に収容した廃インク吸収体42とで
構成されている。廃インク容器41は、上端を開放した
方形の樹脂容器であり、テープ印刷装置1の耐用年数に
相当する廃インクを貯留可能な容量を有している。廃イ
ンク吸収体42は、方形に形成した繊維質のインク吸収
板43を複数枚積層して構成されている。この場合、廃
インクチューブ33から流下(滴下)する廃インクは、
廃インク吸収体42の上面で受けるようになっている。
なお、図示しないが、廃インク吸収体42は廃インク容
器41に形成したリブ等により、がたつかないように収
容されている。
【0031】次に、図5ないし図12を参照して、廃イ
ンク吸収体42の詳細について、複数の実施形態を挙げ
て説明する。図5、図6およひ図7は、廃インク吸収体
42の第1実施形態を表している。この実施形態では、
廃インク吸収体42が、上下方向に積層した5枚のイン
ク吸収板43で構成されており、最下層に位置するイン
ク吸収板43aを除き、各インク吸収板43bには、上
下に貫通する方形の貫通開口44がそれぞれ形成されて
いる。すなわち、第1層目から第4層目まで各インク吸
収板43bには、その中心から位置ずれした位置に貫通
開口44が形成され、上下に隣接するインク吸収板43
bの貫通開口44同士は、その一部が連通するように相
互に位置ずれして配設されている。また、第5層目(最
下層)のインク吸収板43aには、貫通開口44は形成
されていない。
【0032】この場合は、第1層目から第4層目まで各
インク吸収板43bに、予めその中心から長辺方向に位
置ずれした同一位置に同一形状の貫通開口44を形成し
ておき、これらを1層毎に左右を反転させて積層するこ
とで、隣接する上下の貫通開口44の一部が相互に連通
するように配設している。もちろん、上記の同一位置に
同一形状の貫通開口44を、インク吸収板43bの短辺
方向に位置ずれさせて形成してもよく、かかる場合に
は、これらを1層毎に上下を反転させて積層する。ま
た、各インク吸収板43bを奇数層目のものと偶数層目
のものとに分け、奇数層および偶数層のそれぞれについ
て同一位置に同一形状の貫通開口44を形成してもよ
い。さらに、貫通開口44の平面形状は任意であり、円
形や三角形に形成してもよく、またその数も任意であ
る。
【0033】このような構成では、第1層目のインク吸
収板43bの上面に流下した廃インクは、このインク吸
収板43bに徐々に吸収されながらその上面に広がって
流れるが、一部は、貫通開口44から第2層目のインク
吸収板43bの上面に流下する。第2層目のインク吸収
板43bの上面に流下した廃インクは、ここで広がって
流れると共に、一部は貫通開口44から第3層目のイン
ク吸収板43bの上面に流下する。このように、廃イン
クは、各インク吸収板43に徐々に吸収されながら、階
段状に下層のインク吸収板43へと流れる。
【0034】このため、廃インク吸収体42の上面に流
下した廃インクは、水平方向および垂直方向において広
い面積で廃インク吸収体42に接触し、これに均一に吸
収される。また、廃インクは、吸収されるまでの間は常
に流れ、一箇所に留まっていることがない。このため、
廃インクの乾燥が抑制され且つ廃インクが短時間で吸収
されるため、廃インクによる廃インク吸収体42の目詰
まりが抑制される。したがって、飽和状態になるまで廃
インク吸収体42に最大限、廃インクを吸収させること
ができ、廃インク容器41の容量にいっぱい廃インクを
貯留することができる。なお、廃インク吸収体42が飽
和状態になった後は、各貫通開口44が廃インクの貯留
部となる。
【0035】図8、図9およひ図10は、廃インク吸収
体42の第2実施形態を表している。この実施形態で
も、上記実施形態と同様に、廃インク吸収体42が、上
下方向に積層した5枚のインク吸収板43で構成されて
おり、最下層に位置するインク吸収板43aを除き、各
インク吸収板43bには、上下に貫通する方形の貫通開
口44がそれぞれ形成されている。ただし、奇数層目
(第1層目および第3層目)のインク吸収板43bには
1つの貫通開口44が形成され、偶数層目(第2層目お
よび第4層目)のインク吸収板43bには2つの貫通開
口44(44a,44b)が形成されている。この場
合、偶数層目のインク吸収板43bの2つの貫通開口4
4a,44bは、廃インクが流下点から遠方に流れ易く
するため、流下点に近い方の貫通開口44aは小さく、
遠い方の貫通開口44bは大きく形成されている。そし
て、これら上下に隣接する貫通開口44同士は、その一
部が連通するように相互に位置ずれして配設されてい
る。
【0036】このような構成では、各インク吸収板43
を下層に向かって階段状に流れる廃インクは、水平方向
および垂直方向においてより広い面積で廃インク吸収体
42に接触し、これに均一に吸収される。また、廃イン
クは、分流および合流しながら階段状に流下する。した
がって、廃インクの乾燥が抑制され且つ廃インクが短時
間で吸収されて、廃インクによる廃インク吸収体42の
目詰まりが抑制される。
【0037】図11は、廃インク吸収体42の第3実施
形態を表している。この実施形態では、貫通開口44
が、下層のインク吸収板43ほど数が多く且つ、広がっ
て配設されている。また、上下に隣接する貫通開口44
同士は、その一部が連通するように相互に位置ずれして
配設されている。
【0038】このような構成では、各インク吸収板43
を下層に向かって階段状に流れる廃インクは、下層に行
くに従ってインク吸収板43に対し分散して流下する。
このため、下層のインク吸収板43にも、廃インクを均
一に吸収させることができ、廃インク吸収体42の目詰
まりが、より一層抑制される。
【0039】図12は、廃インク吸収体42の第4実施
形態を表している。この実施形態では、各インク吸収板
43のほぼ中央の同一位置に同一形状の貫通開口44が
形成され、且つこの貫通開口44にこれを上下に貫くよ
うに貫通インク吸収体45が嵌合している。貫通インク
吸収体45は、貫通方向に浸透性が高いもので構成され
ている。すなわち、貫通インク吸収体45は、水平方向
の浸透性に比して垂直方向の浸透性が格段に優れてお
り、上端から浸透した廃インクは下端まで瞬時に浸透
し、その後、これに接触しているインク吸収板43に浸
透してゆく。
【0040】この構成によれば、廃インク吸収体42の
上面に流下した廃インクは、貫通インク吸収体45に吸
い込まれるようにして吸収され、その後各層のインク吸
収板43に吸収される。したがって、廃インクが、廃イ
ンク吸収体42の上面に漂っている時間が短く、且つ廃
インク吸収体42の全体に比較的均一に吸収されるた
め、廃インク吸収体42の目詰まりが、より一層抑制さ
れる。
【0041】なお、上記の第1から第3の実施形態にお
ける最下層のインク吸収板に、貫通開口を形成してもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の廃インク貯留装置
およびこれを備えたインクジェットプリンタによれば、
廃インクは、各インク吸収板に吸収されるまで常に流動
していると共に、廃インク吸収体と広い面積で接触し
て、全体に均一に吸収されるため、廃インク吸収体の目
詰まりを十分に抑制することができる、このため、廃イ
ンクを廃インク吸収体に均一に且つ効率良く吸収させる
ことができ、その分廃インク容器をコンパクトに構成す
ることができ、インクジェットプリンタ自体を小型化す
ること、および廃インクの装置内への漏れを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る廃インク貯留装置お
よびインクジェットプリンタを適用した、テープ印刷装
置の外観斜視図である。
【図2】テープ印刷装置の断面図である。
【図3】テープ印刷装置の内部構成を示す斜視図であ
る。
【図4】テープ印刷装置の廃インク処理部を模式的に表
したの構成図である。
【図5】第1実施形態に係る廃インク吸収体の外観斜視
図である。
【図6】第1実施形態に係る廃インク吸収体の断面図で
ある。
【図7】第1実施形態に係る廃インク吸収体の分解斜視
図である。
【図8】第2実施形態に係る廃インク吸収体の外観斜視
図である。
【図9】第2実施形態に係る廃インク吸収体の断面図で
ある。
【図10】第2実施形態に係る廃インク吸収体の分解斜
視図である。
【図11】第3実施形態に係る廃インク吸収体の断面図
である。
【図12】第4実施形態に係る廃インク吸収体の断面図
である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 プリンタ本体 3 テープカートリッジ 4 インクカートリッジ 17 印刷ヘッド 20 廃インク処理部 33 廃インクチューブ 41 廃インク容器 42 廃インク吸収体 43 インク吸収板 44 貫通開口 45 貫通インク吸収体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高宮 まゆみ 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA23 EA27 EC04 EC24 EC57 FA10 JA10 JA13 JA16 JA18 JC08 JC11 JC13 JC20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドに生ずる廃インクを吸収して
    貯留する廃インク吸収体と、当該廃インク吸収体を収容
    する廃インク容器とを備え、流下する廃インクを前記廃
    インク吸収体の上面に受けるようにしたインクジェット
    プリンタの廃インク貯留装置において、 前記廃インク吸収体は、上下方向に積層されると共に上
    下方向に貫通する貫通開口をそれぞれ形成した複数のイ
    ンク吸収板を有し、 上下に隣接する前記インク吸収板の前記貫通開口同士
    は、その一部が連通するように相互に位置ずれして配設
    されていることを特徴とするインクジェットプリンタの
    廃インク貯留装置。
  2. 【請求項2】 奇数層目に位置する前記インク吸収板に
    は、同一位置に同一形状の前記貫通開口がそれぞれ配設
    され、偶数層目に位置する前記インク吸収板には、同一
    位置に同一形状の前記貫通開口がそれぞれ配設されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタの廃インク貯留装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のインク吸収板には、中心から
    偏心した同一位置に同一形状の前記貫通開口がそれぞれ
    配設され、 奇数層目に位置する前記インク吸収板に対し偶数層目に
    位置する前記インク吸収板が、上下および/または左右
    を反転した状態で積層されていることを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェットプリンタの廃インク貯留装
    置。
  4. 【請求項4】 上下に隣接する前記インク吸収板の前記
    貫通開口同士の開口数が異なることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェットプリンタの廃インク貯留装
    置。
  5. 【請求項5】 上層の前記インク吸収板の前記貫通開口
    より下層の前記インク吸収板の前記貫通開口の方が、開
    口数が多いことを特徴とする請求項4に記載のインクジ
    ェットプリンタの廃インク貯留装置。
  6. 【請求項6】 前記廃インク吸収体の最下層に前記貫通
    開口を形成しない無開口のインク吸収板を、更に積層し
    たことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    のインクジェットプリンタの廃インク貯留装置。
  7. 【請求項7】 印刷ヘッドに生ずる廃インクを吸収して
    貯留する廃インク吸収体と、当該廃インク吸収体を収容
    する廃インク容器とを備え、流下する廃インクを前記廃
    インク吸収体の上面に受けるようにしたインクジェット
    プリンタの廃インク貯留装置において、 前記廃インク吸収体は、上下方向に積層されると共に上
    下方向に貫通する貫通開口をそれぞれ形成した複数のイ
    ンク吸収板と、 前記複数のインク吸収板を貫通するように前記貫通開口
    に嵌合した貫通インク吸収体とを有し、 前記貫通インク吸収体は、貫通方向における浸透性がこ
    れに直交する方向の浸透性より十分に高いもので構成さ
    れていることを特徴とするインクジェットプリンタの廃
    インク貯留装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリンタの廃インク貯留装置を備えたこと
    を特徴とするインクジェットプリンタ。
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