JP2000141662A - インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2000141662A
JP2000141662A JP10313808A JP31380898A JP2000141662A JP 2000141662 A JP2000141662 A JP 2000141662A JP 10313808 A JP10313808 A JP 10313808A JP 31380898 A JP31380898 A JP 31380898A JP 2000141662 A JP2000141662 A JP 2000141662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heat generating
ink
flow path
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10313808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3697089B2 (ja
JP2000141662A5 (ja
Inventor
Ichiro Saito
一郎 斉藤
Yoshiyuki Imanaka
良行 今仲
Shin Ishimatsu
伸 石松
Ryoji Inoue
良二 井上
Masanori Takenouchi
雅典 竹之内
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP31380898A priority Critical patent/JP3697089B2/ja
Priority to US09/429,286 priority patent/US6474788B1/en
Priority to AU57186/99A priority patent/AU772391B2/en
Priority to CA002288359A priority patent/CA2288359C/en
Priority to EP99121743A priority patent/EP0999050B8/en
Priority to DE69933838T priority patent/DE69933838T8/de
Priority to KR1019990048262A priority patent/KR100335589B1/ko
Priority to CN99126315A priority patent/CN1079738C/zh
Publication of JP2000141662A publication Critical patent/JP2000141662A/ja
Publication of JP2000141662A5 publication Critical patent/JP2000141662A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3697089B2 publication Critical patent/JP3697089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14088Structure of heating means
    • B41J2/14112Resistive element
    • B41J2/14129Layer structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14056Plural heating elements per ink chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14072Electrical connections, e.g. details on electrodes, connecting the chip to the outside...
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2002/14177Segmented heater

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値記録の場合でも安定してインクを吐出さ
せることができ、発熱抵抗体や液流路の高密度化が可能
なインクジェットヘッドを実現する。 【解決手段】 インクジェットヘッドを構成する基板上
には、インク流路4の流路方向に沿って第1の発熱手段
11および発熱抵抗体12が直列に配置されている。第
1の発熱手段11は、インク流路4の幅方向に並列に配
置された第1の発熱抵抗体11aおよび第2の発熱抵抗
体11bから構成される。第1の発熱抵抗体11aと第
2の発熱抵抗体11bとを、吐出口3a側に配置された
接続配線16により電気的に接続することで、それらの
発熱抵抗体を流路方向に並列に配置した場合と比較して
インク流路4のピッチを小さくできる。第1の発熱手段
11の流路方向の長さを短くし、第1の発熱手段11の
幅を大きくでき、第1の発熱手段11および発熱抵抗体
12を吐出口3aの近い位置に配置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、プラスチック
シート、布、物品等の被記録媒体に対して、例えばイン
ク等の機能性液体を吐出することにより文字や記号など
の画像の記録、印刷等を行うインクジェットヘッドを構
成するためのインクジェットヘッド用基体、このインク
ジェットヘッド用基体を用いて構成されるインクジェッ
トヘッド、このインクジェットヘッドに対して供給され
るインクを貯溜するためのインク貯溜部を含むインクジ
ェットカートリッジ、及びインクジェットヘッドが装着
されるインクジェット記録装置に関する。
【0002】なお、本発明において称するインクジェッ
トカートリッジは、インクジェットヘッドとインク貯溜
部とを一体としたカートリッジの形態も、それらを互い
に別体として着脱可能に組み合わせた形態も包含するも
のである。このインクジェットインクジェットカートリ
ッジは、装置本体側のキャリッジ等の搭載手段に対して
着脱可能に構成されている。
【0003】また、本発明において称するインクジェッ
ト記録装置は、ワードプロセッサー、コンピューター等
の情報処理機器の出力端末として、この情報処理機器と
一体的に、または別体として設けられるものの他、情報
読み取り機器等が組合わされた複写装置や、情報送受信
機能を有するファクシミリ装置、布への捺染を行う機器
等、種々の装置で用いられる形態を包含するものを意味
している。
【0004】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置では、イ
ンクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生手段として電気熱変換体またはピエゾ素
子を用い、このエネルギー発生手段により発生したエネ
ルギーをインクなどの液体に作用させることで吐出口か
ら液体を吐出させている。このようなインクジェット記
録装置は、インクなどの液体を微小な液滴として吐出口
から高速で吐出することにより高精細な画像の記録を高
速で行うことができるという特徴を有している。特に、
インクを吐出するために利用されるエネルギーを発生す
るエネルギー発生手段として電気熱変換体を用い、この
電気熱変換体により発生した熱エネルギーによって生ず
るインクの発泡を利用して吐出する方式のインクジェッ
ト記録装置が、画像の高精細性、高速記録性、インクジ
ェットヘッドおよびインクジェット記録装置の小型化や
カラー化に適していることから、この方式のインクジェ
ット記録装置が近年注目されている。電気熱変換体を用
いたインクジェット記録装置としては、例えば米国特許
第4723129号明細書または米国特許第47407
96号明細書に記載されたものがある。
【0005】図9は、従来のインクジェットヘッドにつ
いて説明するための断面図である。図9に示されるよう
に従来のインクジェットヘッドには複数の吐出口701
が設けられている。また、それぞれの吐出口701から
インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生
する電気熱変換素子702が、それぞれの吐出口701
と連通する液流路としてのインク流路703ごとに基板
704の面上に形成されている。電気熱変換素子702
は、主に発熱抵抗体705と、発熱抵抗体705に電力
を供給するための電極配線706と、発熱抵抗体705
および電極配線706を保護する絶縁膜707とから構
成される。このようなインクジェットヘッドでは、基板
704と、基板704上の電気熱変換素子702などと
からインクジェットヘッド用基体が構成されている。
【0006】また、それぞれのインク流路703は、複
数の流路壁708が一体的に形成された天板を基板70
4に接合することで形成される。基板704に天板を接
合する際には、基板704上の電気熱変換素子702等
との相対的な位置を画像処理等の手段により位置合わせ
しながら天板を接合する。それぞれのインク流路703
は、吐出口701と反対側の端部が共通液室709と連
通しており、この共通液室709には、インクを貯留す
る貯留部としてのインクタンク(不図示)から供給され
たインクが保持されている。
【0007】共通液室709に供給されたインクは、共
通液室709から各インク流路703に導かれ、インク
流路703内の吐出口701の近傍でメニスカスを形成
してインク流路703内にインクが保持される。インク
流路703内にインクが保持された状態で電気熱変換素
子702を選択的に駆動させることにより、発熱抵抗体
705から発生する熱エネルギーを利用して発熱抵抗体
705上のインクを急激に加熱沸騰させ、この時の衝撃
力によってインクを吐出口701吐出させる。
【0008】図10は、図9に基づいて説明したインク
ジェットヘッドに用いられたインクジェットヘッド用基
体の、インク流路703に対応する部分における図9の
X−X’線断面図である。図10では、図9に示した基
板704と電気熱変換素子702とからなるインクジェ
ットヘッド用基体がインクジェットヘッド用基体720
に対応している。
【0009】図10に示すようにインクジェットヘッド
用基体720では、シリコン基板721の表面に、熱酸
化膜からなる蓄熱層722が形成されている。蓄熱層7
22の表面には、蓄熱を兼ねるSiO膜またはSiN膜
等からなる層間膜723が形成され、層間膜723の表
面に発熱抵抗層724が部分的に形成されている。発熱
抵抗層724の表面には、Al、Al−SiまたはAl
−Cuなどの金属配線725が形成され、金属配線72
5、発熱抵抗層724および層間膜723の表面に、S
iO膜またはSiN膜等からなる保護膜726が形成さ
れている。保護膜726の表面には、発熱抵抗層724
の発熱に伴う化学的、物理的衝撃から保護膜726を守
るための耐キャビテーション膜727が形成されてい
る。耐キャビテーション膜727における発熱抵抗層7
24の面上の金属配線725以外の部分に対応する部分
が、発熱抵抗層724からの熱がインクに作用する熱作
用部728となっている。
【0010】図9および図10に基づいて説明したイン
クジェットヘッドにおいては、それぞれのインク流路7
03に発熱抵抗体705を配置し、発熱抵抗体705に
より発生する熱を利用して記録を行う。このようなイン
クジェットヘッドに対して、近年、高画質化、高密度化
の要求が高まっており、各種の試みがなされている。例
えば、特開昭62−261452号公報や特開昭62−
261453号公報には、1つの液流路に複数の発熱素
子を配置し、記録する多値情報に応じて発熱素子を選択
的に駆動することで、吐出口から吐出される液滴の大き
さを変化させるという多値記録方式が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、1つのインク
流路にインク流路の流路方向に沿って複数の発熱素子を
配置し、インク流路に配置された発熱素子を選択的に駆
動する多値記録方式の場合には、次に説明する制約を受
ける。
【0012】以下、インク流路に配置された複数の発熱
素子を選択的に駆動する場合の制約について、インク流
路にインク流路の流路方向に沿って第1および第2の発
熱素子を配置し、この2つの発熱素子を選択的に駆動し
て大ドットおよび小ドットの2値の記録を行う場合を例
にとって説明する。
【0013】まず、第1に、この場合では、多値記録を
より効果的に行うためには、小ドットをなるべく小さく
して高精細対抗に、一方、大ドットをなるべく大きくし
て高速対応にすることが望まれる。そのため、小ドット
記録用の発熱素子の面積を小さくし、大ドット記録用の
発熱素子の面積を大きくすることが必要であるが、ま
ず、大ドット記録用の発熱素子の、インク流路と直行す
る方向の幅がインク流路の幅から自ずと決定される。
【0014】第2に、第1および第2の発熱素子を駆動
する際のことを考慮すると、第1と第2の発熱素子の駆
動電圧を同じにすることが好ましく、従って、第1と第
2の発熱素子の駆動電圧を同じするための制約が生じ
る。
【0015】そこで、上記の2つの制約を考慮して第1
および第2の発熱抵抗体を基板上に配置した例について
図11および図12を参照して説明する。
【0016】図11は、基板上の第1および第2の発熱
素子をほぼ同一のシート抵抗値で形成したインクジェッ
トヘッドの例について説明するための平面図である。図
11では、矢印Aで示される方向がインクの吐出方向で
ある。図11に示されるように、インク流路に、インク
流路の流路方向に沿って第1の発熱素子781および第
2の発熱素子782を吐出口側からこの順番で直列に配
置した場合、駆動電圧を同じにするためには、第1の発
熱素子781の、インク流路の流路方向における長さL
1と、第2の発熱素子782の、インク流路の流路方向
における長さL とが同じになる。第1の発熱素子78
1および第2の発熱素子782のそれぞれは、インク流
路の流路方向に延びるように形成され、このような構成
では、第1の発熱素子781の長さL1と、第2の発熱
素子782の長さLとが同じになると、第2の発熱素
子782が吐出口から離れるので、より高速で大ドット
を吐出したい場合に制約となった。また、小ドット用の
第1の発熱素子781の、インク流路の流路方向と直行
する方向における幅W1は、大ドット用の第2の発熱素
子782の、インク流路の流路方向と直行する方向にお
ける幅W2よりも狭くなる。これにより、第1の発熱素
子781による最大発泡時においても気泡はノズル壁に
達しておらず、これは、より印字速度を速めるためによ
り高速(例えば4KHz以上)で発泡、消泡を繰り返し
た場合、ノズル内の気泡の排出がしにくくなり、ヘッド
の性能アップの制約であった。
【0017】一方、図12は、基板上の第1と第2の発
熱素子を異なる発熱抵抗層で構成したインクジェットヘ
ッドの例について説明するための平面図である。図12
では、矢印Bで示される方向がインクの吐出方向であ
る。この場合では、図12に示されるように、小ドット
用の第1の発熱素子791のシート抵抗値を、材料や膜
厚を変えることで大きくすることにより、第1の発熱素
子791の幅W3を広くすると共に、第1の発熱素子7
91の長さL3を第2の発熱素子792の長さL4よりも
短くして、第1の発熱素子791および第2の発熱素子
792を吐出口に近い位置に配置することが可能とな
る。しかしながら、上記のように第1の発熱素子791
と第2の発熱素子792とのシート抵抗値を変えるため
には製造工程が複雑になり、インクジェットヘッド用基
体およびインクジェットヘッドのコストが上昇するとい
う問題点があった。
【0018】さらに、小ドットを形成する発熱手段を、
電気的に直列接続された2つの発熱抵抗体を(流路方向
に)並列に配置したものとすることにより、第1および
第2の発熱手段の駆動電圧をほぼ等しくした状態で、発
熱手段をより吐出口側に配置しようとする構成が、特開
平9−239983号公報に開示されている。
【0019】図13は、特開平9−239983号公報
に開示されているインクジェットヘッドの構成を説明す
るための平面図である。
【0020】図13に示されるように、インクジェット
ヘッドを構成するインクジェットヘッド用基体には、液
流路であるインク流路808に配置される第1の発熱抵
抗体801aおよび第2の発熱抵抗体801bからなる
小ドット用の第1の発熱手段801と、第2の発熱手段
である発熱抵抗体802とが備えられている。第1の発
熱手段801および発熱抵抗体802は、インク流路8
08の流路方向に沿って吐出口807側からこの順番で
直列に配置されている。発熱抵抗体802の第1の発熱
手段801側の端部は共通配線805と電気的に接続さ
れ、発熱抵抗体802の、第1の発熱手段801側と反
対側の端部は個別配線804と電気的に接続されてい
る。
【0021】第1の発熱抵抗体801aおよび第2の発
熱抵抗体801bはインク流路808の流路方向に並列
に配置されている。
【0022】しかしながら、このようなヘッドにおいて
も、多値記録を高周波数で駆動する場合に必ずしも対応
するものではなかった。すなわち、インクジェットヘッ
ドでは、1つのインク流路808に対応する発熱抵抗体
や配線をインク流路808のピッチ内に配置させる必要
がある。従って、特に、第1の発熱抵抗体801aおよ
び第2の発熱抵抗体802bの、インク流路808の幅
方向の長さL5が、インク流路808のピッチPにより
制約される。図16の構成では、小ドットを形成するた
めの第1の発熱手段の両側部において、共通配線80
5、個別配線803の他に接続配線806を設けなけれ
ばならないため、流路幅に対して、発熱手段のインク流
路方向と直行する方向における幅を十分にとることが困
難になり、前述のように多値記録を高周波数で駆動する
場合の制約となっていた。仮に、上述の構成で発熱手段
のインク流路方向と直行する方向における幅を流路幅に
対して大きく確保しようとすると、配線電極の幅を小さ
くしなければならず、配線抵抗の増加をもたらすことに
なるため、好ましくない。
【0023】本発明の目的は、小ドット吐出用の第1の
発熱手段の、インク流路の流路方向と直行する方向にお
ける幅を大きくしてノズル壁に近接させると共に、第1
の発熱手段の流路方向の長さを実質的に短くして、多値
記録を高周波数で駆動する場合でも安定してインクを吐
出させることができる上に、発熱抵抗体や液流路を高密
度化することができるインクジェットヘッド用基体や、
そのインクジェットヘッド用基体を用いたインクジェッ
トヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジ
ェット記録装置を提供することにある。
【0024】また、本発明の目的は、小ドット吐出用の
第1の発熱手段と、大ドット吐出用の第2の発熱手段と
の配置や構成の設計の自由度が増し、コストが低いイン
クジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、イン
クジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置
を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、液体を吐出する複数の吐出口と、該複数
の吐出口とそれぞれ連通する複数の液流路と、該液流路
の流路方向に沿って前記液流路内に直列に配置された、
前記液流路内の液体を前記吐出口から吐出させるために
利用される熱エネルギーを発生させる第1および第2の
発熱手段とを有するインクジェットヘッドを構成し、基
板上に前記第1および第2の発熱手段を形成してなるイ
ンクジェットヘッド用基体において、前記第1および第
2の発熱手段は、4KHz以上の駆動周波数で駆動され
るものであって、前記第1の発熱手段が、前記液流路の
流路方向に対して垂直な方向に並列に配置されると共に
電気的に直列に接続された複数の発熱抵抗体により構成
されたものであり、前記第2の発熱手段が、少なくとも
1つの発熱抵抗体により構成されたものである。
【0026】上記のインクジェットヘッド用基体では、
前記第1の発熱手段を構成する複数の発熱抵抗体のそれ
ぞれのシート抵抗値および、前記第2の発熱手段を構成
する発熱抵抗体のシート抵抗値が略同一であることが好
ましい。
【0027】具体的には、前記第1および第2の発熱手
段の前記基板側に配置されるように前記基板上に形成さ
れた共通配線層と、前記第1および第2の発熱手段の下
層となるように前記共通配線層の表面に形成された絶縁
層と、前記絶縁層の、前記第1と第2の発熱手段の間に
形成された、前記第1および第2の発熱手段を前記共通
配線層に電気的に接続するための第1のスルーホール
と、前記絶縁層の表面に形成され、前記第1の発熱手段
と電気的に接続された第1の個別配線と、前記絶縁層の
表面に形成され、前記第2の発熱手段と電気的に接続さ
れた第2の個別配線と、前記第2の発熱手段の、前記吐
出口側と反対側に配置された共通配線と、前記絶縁層
の、前記共通配線の前記第2の発熱手段側の端部に対応
する部分に形成され、前記共通配線と前記共通配線層と
を電気的に接続する第2のスルーホールとをさらに有す
る。また、前記第1の発熱手段が、前記第2の発熱手段
よりも前記液流路の流路方向下流側に配置されているこ
とが好ましい。
【0028】また、前記第1の発熱手段が、前記液流路
の流路方向に対して垂直な方向に並列に配置された第1
および第2の発熱抵抗体から構成されたものであり、前
記第1および第2の発熱抵抗体の吐出口側に配置された
接続配線を介して前記第1と第2の発熱抵抗体が電気的
に接続されていることが好ましい。
【0029】さらに、前記第1および第2の発熱抵抗体
の幅がほぼ同一であり、かつ、前記第2の発熱手段が1
つの発熱抵抗体からなるものであり、前記第2の発熱手
段の、前記液流路の流路方向の長さが、前記第1および
第2の発熱抵抗体の、前記液流路の流路方向の長さの合
計とほぼ同一となっていることが好ましい。
【0030】さらに、前記第1および第2の発熱素子の
構成材料としては、TaN、TaAl、TaSiNまた
はHfB2のうちいずれか1つが用いられている。
【0031】さらには、前記第1の発熱手段の自由発泡
幅が、前記液流路の前記第1の発熱手段配置部分におけ
る前記液流路幅方向の最大距離以上となっていること
や、前記第1の発熱抵抗体と前記第2の発熱抵抗体の形
状および大きさがほぼ同一であることが好ましい。
【0032】上記の通りの発明では、液流路の流路方向
に沿って第1および第2の発熱手段が直列に配置され、
第1の発熱手段が、液流路の流路方向に対して垂直な方
向、具体的には液流路の幅方向に並列に配置されると共
に電気的に直列に接続された複数の発熱抵抗体により構
成されたことにより、第1の発熱手段の流路方向の長さ
を実質的に短くすることができ、また、第1の発熱手段
の複数の発熱抵抗体のそれぞれの幅を広くすることがで
きる。従って、第1の発熱手段をノズル壁に近接させ、
かつ、液流路に沿って第1および第2の発熱手段をより
吐出口に近い位置に配置でき、吐出口に向かう方向の流
体抵抗を下げることができるので、多値記録を高周波駆
動する場合でも吐出の安定化を図ることができる。その
上、第1の発熱手段を構成する複数の発熱抵抗体を、流
路方向に対して垂直な方向に並列に配置させたことで、
これらの発熱抵抗体同士を電気的に接続する接続配線が
第1の発熱手段の吐出口側、または吐出口側と反対側に
配置されることになり、第1の発熱手段のそれぞれの発
熱抵抗体を流路方向に並列に配置した場合と比較して、
液流路の幅方向に並べる配線の数が少なくなる。従っ
て、液流路の幅に対してそれぞれの発熱抵抗体の幅を大
きくすることが可能となって、高周波駆動を行う場合で
あっても吐出の安定化を図ることができ、また、液流路
および発熱抵抗体の高密度化を達成することができる。
さらには、発熱抵抗体の幅を大きくすることができるの
で、第1および第2の発熱手段をより一層、吐出口側に
配置することができる。液流路に沿って第1および第2
の発熱手段の2つをより吐出口に近い位置に配置できる
ということは、つまり、吐出特性が低下しない範囲内で
発熱抵抗体の配置、形状および大きさ等を変えられるこ
とを示しており、多値記録を達成するための発熱抵抗体
の設計の自由度を向上させることができる。従って、第
1と第2の発熱手段の配置や構成の自由度が増し、両者
の発熱手段のバランスを考慮して設計の自由度を増加さ
せることができる。その結果、多値の記録を行う場合で
も安定して液体を吐出させることができる上に、発熱抵
抗体や液流路を高密度化することができるインクジェッ
トヘッド用基体が得られる。
【0033】また、第1および第2の発熱手段の構成材
料として、シート抵抗値がほぼ同一のものを用いること
で、従来のもののようにシート抵抗値の異なる複数の発
熱抵抗体を用いないので、インクジェットヘッド用基体
のコストを低く抑えることができる。
【0034】さらに、第1および第2の発熱手段を、第
1と第2の発熱手段の間の第1のスルーホールを挟んで
共通配線層上で直列に配置する構成を用いることによ
り、液流路の、制限のある幅の中で第1および第2の発
熱手段をより一層、吐出口に近い位置に配置でき、この
ことにより、上述したような効果を発揮することができ
る。その上、液流路の幅方向に並べる配線の数を少なく
することができ、その分、液流路の幅に対してそれぞれ
の発熱抵抗体の幅を大きくすることが可能となって吐出
の安定化を図ることができ、また、液流路および発熱抵
抗体の高密度化を達成することができる。
【0035】さらに、本発明のインクジェットヘッド
は、上述したインクジェットヘッド用基体と、該インク
ジェットヘッド用基体の前記第1および第2の発熱手段
側の面上に前記液流路を設けるように前記インクジェッ
トヘッド用基体の前記第1および第2の発熱手段側の面
に接合された天板とを有する。
【0036】さらに、本発明のインクジェットカートリ
ッジは、上記のインクジェットヘッドと、該インクジェ
ットヘッドに供給するための液体を貯留する液体貯留部
とを有する。
【0037】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、上記のインクジェットカートリッジと、該インクジ
ェットカートリッジの前記インクジェットヘッドから吐
出された液体を受ける被記録媒体を搬送する被記録媒体
給送装置とを有する。
【0038】上記のそれぞれの発明では、多値の記録を
行う場合でも安定して液体を吐出させて記録を行うこと
ができ、高い解像度で、高精細な画像の記録が可能とな
るインクジェットヘッド、インクジェットカートリッジ
およびインクジェット記録装置が得られる。
【0039】なお、本発明でいうところの「発熱手段の
自由発泡幅」とは、実質的に周りに液体抵抗成分がない
状態において発熱手段を発泡させたときの気泡の最大成
長幅を指す。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0041】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態のインクジェットヘッドの一部を破断した
要部斜視図である。図1に示すように本実施形態のイン
クジェットヘッドでは、放熱部材であるアルミプレート
5に、シリコン基板1が、熱伝導性のよい接着剤により
接着されている。シリコン基板1の表面には、図2に基
づいて後述するように複数の発熱抵抗体や配線などから
構成された吐出手段2が複数形成されている。吐出手段
2は、インクなどの液体を吐出させるために利用される
熱エネルギーを発生させるためのものである。シリコン
基板1には、吐出手段2を駆動するための駆動回路(不
図示)が作り込まれており、この駆動回路はシリコン基
板1の後端部(吐出口3a側と反対側の端部)に形成さ
れた端子(不図示)に電気的に接続されている。シリコ
ン基板1と、シリコン基板1上の吐出手段2や駆動回路
などとからインクジェットヘッド用基体6が構成されて
いる。
【0042】このインクジェットヘッド用基体6の吐出
手段2側の面には、それぞれの吐出手段2に対応した液
流路としてのインク流路4を構成する複数の溝、および
各溝にそれぞれ開口する複数の吐出口3aが形成された
天板3が接合されている。天板3がシリコン基板1に接
合されることで、それぞれの吐出手段2がシリコン基板
1の溝間の壁で仕切られ、それぞれの吐出手段2は、そ
れぞれ1つのインク流路4に1つずつ配置されることに
なる。また、アルミプレート5には、シリコン基板1の
駆動回路と、インクジェット記録装置の制御回路との中
継を行うための配線基板(不図示)が固定されており、
配線基板の端子とシリコン基板1の端子とは、ボンディ
ングワイヤーを介して電気的に接続されている。
【0043】ここで、吐出手段2の構成について図2を
参照して説明する。図2は、吐出手段2の構成について
説明するための平面図である。図2に示すように、吐出
手段2は、第1の発熱抵抗体11aおよび第2の発熱抵
抗体11bからなる第1の発熱手段11と、第2の発熱
手段である発熱抵抗体12とから構成されている。第1
の発熱手段11および発熱抵抗体12は、インク流路4
の流路方向に沿って吐出口3a側からこの順番でインク
流路4に直列に配置されている。発熱抵抗体12の第1
の発熱手段11側の端部は共通配線15と電気的に接続
され、発熱抵抗体12の、第1の発熱手段11側と反対
側の端部は第2の個別配線14と電気的に接続されてい
る。第1の発熱手段11および発熱抵抗体12のシート
抵抗値は、ほぼ同一である。
【0044】第1の発熱抵抗体11aおよび第2の発熱
抵抗体11bのそれぞれの形状は長方形である。第1の
発熱抵抗体11aおよび第2の発熱抵抗体11bのそれ
ぞれの長手方向がインク流路4の流路方向と平行となる
ように、第1の発熱抵抗体11aおよび第2の発熱抵抗
体11bがインク流路4の流路方向に対して垂直な方
向、すなわちインク流路4の幅方向に並列に配置されて
いる。これにより、第1の発熱手段11の自由発泡幅を
広げることができ、小ドット吐出の安定性を向上させる
ことができる。第1の発熱抵抗体11aおよび第2の発
熱抵抗体11bのそれぞれの吐出口3a側の端部同士が
接続配線16を介して電気的に接続されている。第1の
発熱抵抗体11aの発熱抵抗体12側の端部は共通配線
15と電気的に接続され、第2の発熱抵抗体11bの発
熱抵抗体12側の端部が第1の個別配線13と電気的に
接続されている。このように吐出手段2が構成されたこ
とにより、第1の発熱手段11および発熱抵抗体12を
それぞれ独立して駆動することが可能となっている。な
お、本発明でいうところの「発熱手段の自由発泡幅」と
は、実質的に周りに液体抵抗成分がない状態において発
熱手段を発泡させたときの気泡の最大成長幅を指す。
【0045】第1の発熱抵抗体11a、第2の発熱抵抗
体11bおよび発熱抵抗体12の構成材料としてはTa
SiNが用いられている。TaSiNの代わりに、Ta
N、TaAlまたはHfBなどのうちいずれか1つ
を、これらの発熱抵抗体の構成材料として用いてもよ
い。
【0046】共通配線15と第2の個別配線14との間
に電圧を印加することで発熱抵抗体12を駆動すること
ができ、共通配線15と第1の個別配線13との間に電
圧を印加することで第1の発熱手段11を駆動すること
ができる。また、共通配線15と第2の個別配線14と
の間、および第1の個別配線13との間に同時に電圧を
印加すれば、第1の発熱手段11と発熱抵抗体12とを
同時に駆動することもできる。また、吐出特性を調整す
る目的で第1の発熱手段11と、第2の発熱手段である
発熱抵抗体12との駆動タイミングを数μsecずらす
ことも有効である。ここで、第1の発熱手段11と発熱
抵抗体12との間の距離を所定の値にして両者の間を狭
くすることにより、両者を同時に駆動した時に確実に一
体の気泡が生じる。従って、どの発熱手段を駆動するか
によりインクの吐出量を3通りに変調させることができ
る。吐出しない場合を含めると4通りとなる。
【0047】第1の発熱抵抗体11aと第2の発熱抵抗
体11bとの形状および大きさは同一であり、第1の発
熱抵抗体11aと第2の発熱抵抗体11bとの面積の合
計は発熱抵抗体12の面積よりも小さくなっている。発
熱抵抗体12の、インク流路4の流路方向の長さL
2は、第1の発熱抵抗体11aおよび第2の発熱抵抗体
11bの、インク流路4の流路方向の長さL1のほぼ2
倍、すなわち、第1の発熱抵抗体11aと第2の発熱抵
抗体11bとの、インク流路4の流路方向の長さの合計
とほぼ同一となっている。
【0048】図3は、図2のA−A’線断面図である。
本実施形態のインクジェットヘッドを構成するインクジ
ェットヘッド用基体6では、図3に示すように、単結晶
シリコンからなるSi基板21の表面に、SiO2から
なる膜厚1.8μmの蓄熱層22が熱酸化法、スパッタ
法またはCVD法などによって形成されている。蓄熱層
22の表面には、SiO2からなる膜厚1.2μmの層
間絶縁膜23がプラズマCVD法などによって形成され
ている。層間絶縁膜23の表面には、Ta−Si合金タ
ーゲットを用いた反応性スパッタリング法により、Ta
−Si−Nからなる発熱抵抗層24が部分的に形成され
ている。発熱抵抗層24の表面には、膜厚5500Åの
Al膜25がスパッタリング法により部分的に形成され
ている。発熱抵抗層24およびAl膜25を形成する方
法としては、まず、層間絶縁膜23の表面全体に層間絶
縁膜23を形成し、その層間絶縁膜23の表面全体にA
l膜25を形成する。次に、フォトリソグラフィー法を
用いてAl膜25の表面にパターンを形成した後にエッ
チングにより発熱抵抗層24とAl膜25を同時に取り
除き、図2に示した第1の個別配線13、第2の個別配
線14、共通配線15、接続配線16、第1の発熱手段
11および発熱抵抗体12を形成する。次に、第1の発
熱手段11および発熱抵抗体12の上のAl膜25をエ
ッチングすることにより、第1の発熱部28および第2
の発熱部29を形成する。
【0049】Al膜25、発熱抵抗層24および層間絶
縁膜23の表面には、SiNからなる膜厚1μmの絶縁
性の保護膜26がプラズマCVD法によって形成されて
いる。さらに、保護膜26の表面には、Taからなる膜
厚2300Åの耐キャビテーション層27がスパッタリ
ング法により形成されている。ここで、耐キャビテーシ
ョン膜27をフォトリソグラフィー法を用いてパターニ
ングすることにより、図2および図3に基づいて説明し
たインクジェットヘッド用基体6が作製される。次で
は、このような構成に作製されたインクジェットヘッド
用基体6を用いて図1に示したインクジェットヘッドを
製造し、そのインクジェットヘッドからインクを吐出さ
せて特性評価を行った。
【0050】なお、第1の発熱手段11である第1の発
熱抵抗体11aと第2の発熱抵抗体11bの形状は15
×45(μm)、第2の発熱手段である発熱抵抗体12
の形状は40×90(μm)、インク流路4の流路幅は
55μmとし、360dpiの液流路配列密度で300
本のインク流路4を形成した。
【0051】本実施形態のインクジェットヘッド6に対
する吐出特性の評価は、第1の発熱手段11のみを駆動
させた小ドットの吐出と、第1の発熱手段11と発熱抵
抗体12を同時に駆動させた大ドットの吐出を、駆動電
圧Vop=1.3×Vth(Vth:発泡開始電圧)、パルス
幅4μsecで、駆動周波数を1〜9KHzに変化させ
て、連続吐出を行った。その結果、4kHz以上の高い
駆動周波数においても小ドットおよび大ドットともに安
定した吐出を行うことができた。また、第1の発熱手段
11と流路壁がない状態で発泡させ、自由発泡幅を測定
したところ、自由発泡幅の測定値は流路幅を超えるもの
であった。
【0052】本実施形態のインクジェットヘッド6に対
する比較例として、従来の技術において図11を参照し
て説明したインクジェットヘッド用基体を、第1の発熱
手段11を15×90(μm)の発熱抵抗体単独とした
以外は、本実施形態のインクジェットヘッド用基体6を
作製した方法と同様な方法により作製した。この比較例
のインクジェットヘッド用基体を用いてインクジェット
ヘッドを製造し、本実施形態のものと同様にして吐出特
性の評価を行った。この場合、駆動周波数が4KHz程
度までの低い周波数においては安定したインクが吐出さ
れたが、9KHzの高い駆動周波数の連続吐出では吐出
にゆらぎが見られ、安定した多値記録を充分に行うこと
ができなかった。
【0053】以上で説明したように、本実施形態のイン
クジェットヘッドでは、インク流路4の流路方向に沿っ
て第1の発熱手段11および発熱抵抗体12が直列に配
置され、第1の発熱手段11が、インク流路11の流路
方向に対して垂直な方向、具体的にはインク流路11の
幅方向に並列に配置された第1の発熱抵抗体11aおよ
び第2の発熱抵抗体11bにより構成された。これによ
り、第1の発熱手段11の流路方向の長さを実質的に短
くすることができ、また、第1の発熱手段11のそれぞ
れの発熱抵抗体の幅を広くすることができる。従って、
第1の発熱手段11をノズル壁に近接させ、かつ、イン
ク流路4に沿って第1の発熱手段11および発熱抵抗体
12をより吐出口3aに近い位置に配置でき、吐出口3
aに向かう方向の流体抵抗を下げることができるので、
多値記録を高周波で駆動する場合でも吐出の安定化を図
ることができる。
【0054】その上、第1の発熱手段11を構成するそ
れぞれの発熱抵抗体を、流路方向に対して垂直な方向に
並列に配置させたことで、これらの発熱抵抗体同士を電
気的に接続する接続配線16が第1の発熱手段11の吐
出口側に配置されることになり、第1の発熱手段11の
それぞれの発熱抵抗体を流路方向に並列に配置した場合
と比較して、インク流路4の幅方向に並べる配線の数が
少なくなる。従って、その分、インク流路4の幅に対し
てそれぞれの発熱抵抗体の幅を大きくすることが可能と
なって吐出の安定化を図ることができ、また、インク流
路4および発熱抵抗体の高密度化を達成することができ
る。
【0055】さらには、発熱抵抗体の幅を大きくするこ
とができるので、第1の発熱手段11および発熱抵抗体
12をより一層、吐出口3a側に配置することができ
る。インク流路4に沿って第1の発熱手段11および発
熱抵抗体12をより吐出口3aに近い位置に配置できる
ということは、つまり、吐出特性が低下しない範囲内で
発熱抵抗体の配置、形状および大きさ等を変えられるこ
とを示しており、多値記録を達成するための発熱抵抗体
の設計の自由度を向上させることができる。従って、第
1の発熱手段11および発熱抵抗体12の配置や構成の
自由度が増し、両者の発熱手段のバランスを考慮して設
計の自由度を増加させることができる。その結果、多値
の記録を行う場合でも安定して液体を吐出させることが
できる上に、発熱抵抗体や液流路を高密度化することが
できる。さらに、第1の発熱手段11および発熱抵抗体
12の構成材料として、シート抵抗値がほぼ同一のもの
を用いることで、従来のもののようにシート抵抗値の異
なる複数の発熱抵抗体を用いないので、インクジェット
ヘッド用基体、インクジェットヘッドおよびインクジェ
ットカートリッジのコストを低く抑えることができる。
【0056】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施形態のインクジェットヘッドについて説明する
ための平面図である。本実施形態のインクジェットヘッ
ドは、第1の実施形態のものと比較して、基板上に形成
された吐出手段の構成が異なっており、図4には、本実
施形態のインクジェットヘッドを構成するインクジェッ
トヘッド用基体に備えられた吐出手段の構成が示されて
いる。
【0057】本実施形態のインクジェットヘッドを構成
するインクジェットヘッド用基体には、図4に示すよう
に、第1の発熱手段31および、第2の発熱手段である
発熱抵抗体32が、直列に配置されるように形成されて
いる。第1の実施形態と同様に、第1の発熱手段31お
よび発熱抵抗体32は、インクジェットヘッドのインク
流路に、そのインク流路に沿って吐出口側からこの順番
で直列に配置される。図4では、矢印Cで示される方向
がインクの吐出方向となる。発熱抵抗体32の、第1の
発熱手段31側と反対側の端部は第2の個別配線34と
電気的に接続され、発熱抵抗体32の第1の発熱手段3
1側の端部は、発熱抵抗体32と第2の発熱抵抗体31
bとの間に形成された共通配線35aと電気的に接続さ
れている。
【0058】インクジェットヘッド用基体の、共通配線
35aに対応する部分には、第1のスルーホール37が
形成されている。本実施形態のインクジェットヘッド用
基体では、図5に基づいて後述するように第1の発熱手
段31および発熱抵抗体32の裏面側に、絶縁層を介し
て共通配線層が形成されており、その共通配線層が第1
のスルーホール37と電気的に接続されている。また、
発熱抵抗体32の後端には、共通配線35bが形成され
ており、共通配線35bの発熱抵抗体32側の部分には
第2のスルーホール38が形成されている。第2のスル
ーホール38は、発熱抵抗体32の裏面の前記共通配線
層と電気的に接続されており、第1のスルーホール3
7、前記共通配線層および第2のスルーホール38を介
して共通配線35aと35bとが電気的に接続されてい
る。
【0059】第1の発熱抵抗体31aおよび第2の発熱
抵抗体31bのそれぞれの形状は長方形である。第1の
発熱抵抗体31aおよび第2の発熱抵抗体31bのそれ
ぞれの長手方向がインク流路の流路方向と平行となるよ
うに、第1の発熱抵抗体31aおよび第2の発熱抵抗体
31bがインク流路の流路方向に対して垂直な方向、す
なわちインク流路の幅方向に並列に配置される。第1の
発熱抵抗体31aおよび第2の発熱抵抗体31bのそれ
ぞれの吐出口側の端部同士が接続配線36を介して電気
的に接続されている。第1の発熱抵抗体31aの発熱抵
抗体32側の端部は第1の個別配線33と電気的に接続
され、第2の発熱抵抗体31bの発熱抵抗体32側の端
部が共通配線35aと電気的に接続されている。このよ
うに吐出手段2aが構成されたことにより、第1の発熱
手段31および発熱抵抗体32をそれぞれ独立して駆動
することが可能となっている。
【0060】第1の発熱抵抗体31aと第2の発熱抵抗
体31bとの形状および大きさは同一であり、第1の発
熱抵抗体31aと第2の発熱抵抗体31bとの面積の合
計は発熱抵抗体32の面積よりも小さくなっている。発
熱抵抗体32の、インク流路の流路方向の長さは、第1
の発熱抵抗体31aおよび第2の発熱抵抗体31bの、
インク流路の流路方向の長さのほぼ2倍となっている。
【0061】図5は、吐出手段2aの高密度化を達成す
るための、コンタクト用のスルーホール、共通配線およ
び個別配線の形成方法について説明するための図であ
る。図5(a)は、発熱抵抗体の裏面に絶縁層を介して
形成されている共通配線層を示す平面図であり、図5
(b)は、図4に示した共通配線および個別配線のパタ
ーンを示す平面図である。
【0062】図5(a)に示すように、シリコン基板上
に共通配線層35cを形成した後に共通配線層35cの
表面に、共通配線層35cを覆う絶縁層を形成し、その
絶縁層をエッチングすることにより、コンタクト用の第
1のスルーホール37および第2のスルーホール38を
形成する。また、図5(b)に示すように、第1の発熱
手段31および発熱抵抗体32の表面や、共通配線層3
5c上の絶縁層の表面に形成されたAl膜をパターニン
グすることにより、その絶縁層の表面に第1の個別配線
33、第2の個別配線34、共通配線35a,35bお
よび接続配線36を形成する。
【0063】以上で説明したように吐出手段2aが構成
されたことにより、狭いノズル幅に対しても第1および
第2の発熱手段を形成することが可能となり、高密度化
に対応することができる。また、第1の発熱手段31お
よび発熱抵抗体32を、第1の発熱手段31と発熱抵抗
体32との間の第1のスルーホール37を挟んで共通配
線層上で直列に配置する構成を用いることにより、液流
路の、制限のある幅の中で第1の発熱手段31および発
熱抵抗体32をより一層、吐出口に近い位置に配置で
き、このことにより、第1の実施形態で説明したような
効果を発揮することができる。
【0064】その上、インク流路の幅方向に並べる配線
の数としては、第1の実施形態と比較して、発熱抵抗体
32の側部側で少なくすることができ、その分、液流路
の幅に対してそれぞれの発熱抵抗体の幅を大きくするこ
とが可能となって吐出の安定化を図ることができ、ま
た、インク流路および発熱抵抗体の高密度化を達成する
ことができる。
【0065】図6は、図5に示した吐出手段2aの変形
例を示す平面図である。図6に示す吐出手段では、図5
に示した吐出手段2aと比較して、第1の発熱抵抗体3
1aと第2の発熱抵抗体31bとを電気的に接続する接
続配線が異なっている。図6に示すように、第1の発熱
抵抗体31aと第2の発熱抵抗体31bとを電気的に接
続する接続配線36aが形成されており、接続配線36
aの形状が、第1の発熱抵抗体31aと第2の発熱抵抗
体31bとの中心を通って第1の発熱抵抗体31aおよ
び第2の発熱抵抗体31bと平行な方向に延びる線に対
して線対称となっている。このような接続配線36aを
介して電気的に接続することにより、第1の発熱抵抗体
31aおよび第2の発熱抵抗体31bのそれぞれでの熱
分布を均一にすることが可能となる。また、インク流路
となる溝を形成した天板を、図7に示した吐出手段を有
するインクジェット用基体上に配置し、天板の流路壁を
第1の個別配線33に密着させる際に、第1の個別配線
33の途中に段差がないことから、天板とインクジェッ
トヘッド用基体との密着性を向上させることができ、結
果的に吐出を安定化させることができる。
【0066】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施形態のインクジェットヘッドについて説明する
ための平面図である。本実施形態のインクジェットヘッ
ドでは、第2の実施形態のものと比較して吐出手段の第
1の発熱手段が異なっている。図7では、第2の実施形
態と同一の構成部品に同一の符号を付してあり、以下で
は、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0067】本実施形態のインクジェットヘッドでは、
図7に示すように、第1の発熱抵抗体51a、第2の発
熱抵抗体51bおよび第3の発熱抵抗体51cからなる
第1の発熱手段51が、図4に示した第1の発熱手段3
1の代わりにインクジェットヘッド用基体に備えられて
いる。第1の発熱抵抗体51a、第2の発熱抵抗体51
bおよび第3の発熱抵抗体51cは、インク流路の流路
方向に対して垂直な方向、すなわちインク流路の幅方向
に並列に配置されている。第1の発熱抵抗体51a、第
2の発熱抵抗体51bおよび第3の発熱抵抗体51cの
それぞれの形状は長方形である。第1の発熱抵抗体51
a、第2の発熱抵抗体51bおよび第3の発熱抵抗体5
1cのそれぞれの長手方向がインク流路の流路方向と平
行となる。
【0068】第1の発熱抵抗体51aの吐出口側の端部
が第1の個別配線33と電気的に接続され、第1の発熱
抵抗体51aおよび第2の発熱抵抗体51bの発熱抵抗
体32側の端部同士が接続配線56aを介して電気的に
接続されている。また、第2の発熱抵抗体51bおよび
第3の発熱抵抗体51cの吐出口側の端部同士が接続配
線56bを介して電気的に接続され、第3の発熱抵抗体
51cの発熱抵抗体32側の端部が共通配線35aと電
気的に接続されている。
【0069】第1の発熱抵抗体51a、第2の発熱抵抗
体51bおよび第3の発熱抵抗体51cのそれぞれの形
状および大きさは同一であり、第1の発熱抵抗体51a
と第2の発熱抵抗体51bと第3の発熱抵抗体51cと
の面積の合計は発熱抵抗体32の面積よりも小さくなっ
ている。発熱抵抗体32の、インク流路の流路方向の長
さL6は、第1の発熱抵抗体51a、第2の発熱抵抗体
51bおよび第3の発熱抵抗体51cの、インク流路の
流路方向の長さL5のほぼ3倍となっている。
【0070】このように、第1の発熱手段51を3つの
発熱抵抗体により構成することにより、発熱抵抗体の構
成材料として、シート抵抗値が80Ω/□程度より小さ
いものを用いる場合、例えばTaN、TaAl、HfB
のような材料で構成する場合に有効である。
【0071】以上で説明した第1〜第3の実施形態のそ
れぞれのインクジェット用基体を用いて作製したインク
ジェットヘッドによる吐出特性は、高い駆動周波数にお
いても安定した吐出が見られ、多値記録を行うことが可
能となった。
【0072】図8は、上述した第1〜第3の実施形態の
インクジェットヘッドうちいずかのものを搭載したイン
クジェット記録装置を示す斜視図である。図8に示され
るインクジェット記録装置600に搭載されたヘッドカ
ートリッジ601は、第1〜第3の実施形態のインクジ
ェットヘッドのうちいずれか1つのインクジェットヘッ
ドと、そのインクジェットヘッドに供給するための液体
を貯留する液体貯留部とを有するものである。ヘッドカ
ートリッジ601は、図8に示すように、駆動モータ6
02の正逆回転に連動して駆動力伝達ギヤ603および
604を介して回転するリードスクリュー605の螺旋
溝606に対して係合するキャリッジ607上に搭載さ
れている。駆動モータ602の動力によってヘッドカー
トリッジ601がキャリッジ607と共にガイド608
に沿って矢印aまたはbの方向に往復移動される。イン
クジェット記録装置600には、ヘッドカートリッジ6
01から吐出されたインクなどの液体を受ける被記録媒
体としてのプリント用紙Pを搬送する被記録媒体給送装
置(不図示)が備えられている。その被記録媒体給送装
置によってプラテン609上を搬送されるプリント用紙
Pの紙押さえ板610は、キャリッジ607の移動方向
にわたってプリント用紙Pをプラテン609に対して押
圧する。
【0073】リードスクリュー605の一端の近傍に
は、フォトカプラ611および612が配設されてい
る。フォトカプラ611および612は、キャリッジ6
07のレバー607aの、フォトカプラ611および6
12の領域での存在を確認して駆動モータ602の回転
方向の切り換えなどを行うためのホームポジション検知
手段である。プラテン609の一端の近傍には、ヘッド
カートリッジ601の吐出口のある前面を覆うキャップ
部材614を支持する支持部材613が備えられてい
る。また、ヘッドカートリッジ601から空吐出などさ
れてキャップ部材614の内部に溜まったインクを吸引
するインク吸引手段615が備えられている。このイン
ク吸引手段615によりキャップ部材614のキャップ
内開口部614aを介してヘッドカートリッジ601の
吸引回復が行われる。
【0074】インクジェット記録装置600には本体支
持板619が備えられている。この本体支持板619に
は移動部材618が、前後方向、すなわちキャリッジ6
07の移動方向に対して直角な方向に移動可能に支持さ
れている。移動部材618には、クリーニングブレード
617が取り付けられている。クリーニングブレード6
17はこの形態に限らず、他の形態の公知のクリーニン
グブレードであってもよい。さらに、インク吸引手段6
15による吸引回復操作にあたって吸引を開始するため
のレバー620が備えられており、レバー620は、キ
ャリッジ607と係合するカム621の移動に伴って移
動し、駆動モータ602からの駆動力がクラッチ切り換
えなどの公知の伝達手段で移動制御される。ヘッドカー
トリッジ601に設けられた発熱抵抗体に信号を付与し
たり、上記の各機構の駆動制御を行ったりするインクジ
ェット記録制御部はインクジェット記録装置の本体に設
けられており、図8では示されていない。
【0075】上述した構成を有するインクジェット記録
装置600では、前記の被記録媒体供給装置によりプラ
テン609上を搬送されるプリント用紙Pに対して、ヘ
ッドカートリッジ601がプリント用紙Pの全幅にわた
って往復移動しながら記録を行う。ここで、ヘッドカー
トリッジ601の構成部品として、上述したようなイン
クジェットヘッド用基体が用いられ、また、そのインク
ジェットヘッド用基体が、上述したような方法で製造さ
れたものであるので、多値の記録を行う場合でも安定し
て液体を吐出させて記録を行うことができ、高い解像度
で高精細な画像の記録を高精度かつ高速に行うことが可
能である。
【0076】なお、本発明は、上述した各実施形態のみ
に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得る
ものであればよいことは勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、液流路の
流路方向に沿って第1および第2の発熱手段が直列に配
置され、第1の発熱手段が、液流路の流路方向に対して
垂直な方向、具体的には液流路の幅方向に並列に配置さ
れた複数の発熱抵抗体により構成されたことにより、第
1および第2の発熱手段をより吐出口に近い位置に配置
でき、また、発熱手段の自由発泡幅を大きくとれるた
め、多値記録を高周波で駆動する場合でも吐出の安定化
を図ることができるという効果がある。その上、液流路
および発熱抵抗体の高密度化を達成することができると
いう効果がある。さらには、第1および第2の発熱手段
の2つをより吐出口に近い位置に配置できることによ
り、多値記録を達成するための発熱抵抗体の設計の自由
度が向上するという効果がある。さらに、第1および第
2の発熱手段の構成材料として、シート抵抗値がほぼ同
一のものを用いることで、インクジェットヘッド用基体
のコストを低く抑えることができるという効果がある。
【0078】また、第1および第2の発熱手段を、第1
と第2の発熱手段の間の第1のスルーホールを挟んで共
通配線層上で直列に配置する構成を用いることにより、
液流路の、制限のある幅の中で第1および第2の発熱手
段をより一層、吐出口に近い位置に配置でき、このこと
により、上述したような効果を発揮することができる。
【0079】さらに、多値の記録を行う場合でも安定し
て液体を吐出させて記録を行うことができ、高い解像度
で、高精細な画像の記録が可能となるインクジェットヘ
ッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェッ
ト記録装置が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェットヘッ
ドの一部を破断した要部斜視図である。
【図2】図1に示した吐出手段の構成について説明する
ための平面図である。
【図3】図2のA−A’線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のインクジェットヘッ
ドについて説明するための平面図である。
【図5】図4に示したスルーホール、共通配線および個
別配線の形成方法について説明するための図である。
【図6】図5に示した吐出手段2aの変形例を示す平面
図である。
【図7】本発明の第3の実施形態のインクジェットヘッ
ドについて説明するための平面図である。
【図8】インクジェットヘッドを搭載したインクジェッ
ト記録装置を示す斜視図である。
【図9】従来のインクジェットヘッドについて説明する
ための断面図である。
【図10】図9に基づいて説明したインクジェットヘッ
ドに用いられたインクジェットヘッド用基体の、インク
流路に対応する部分における図9のX−X’線断面図で
ある。
【図11】基板上の第1および第2の発熱素子をほぼ同
一のシート抵抗値で形成したインクジェットヘッドの例
について説明するための平面図である。
【図12】基板上の第1と第2の発熱素子を異なる発熱
抵抗層で構成したインクジェットヘッドの例について説
明するための平面図である。
【図13】従来のインクジェットヘッドについて説明す
るための平面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2、2a 吐出手段 3 天板 3a 吐出口 4 インク流路 5 アルミプレート 6 インクジェットヘッド用基体 11、31、51 第1の発熱手段 11a、31a、51a 第1の発熱抵抗体 11b、31b、51b 第2の発熱抵抗体 12、32 発熱抵抗体 13、33 第1の個別配線 14、34 第2の個別配線 15、35a、35b 共通配線 16、36、36a、56a、56b 接続配線 21 Si基板 22 蓄熱層 23 層間絶縁膜 24 発熱抵抗体層 25 Al膜 26 保護膜 27 耐キャビテーション膜 28 第1の発熱部 29 第2の発熱部 35c 共通配線層 37 第1のスルーホール 38 第2のスルーホール 51c 第3の発熱抵抗体 600 インクジェット記録装置 601 ヘッドカートリッジ 602 駆動モータ 603、604 駆動力伝達ギヤ 605 リードスクリュー 606 螺旋溝 607 キャリッジ 607a レバー 608 ガイド 609 プラテン 610 紙押さえ板 611、612 フォトカプラ 613 支持部材 614 キャップ部材 614a キャップ内開口部 615 インク吸引手段 617 クリーニングブレード 618 移動部材 619 本体支持板 620 レバー 621 カム P プリント用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石松 伸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 良二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹之内 雅典 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EA04 EA23 ED01 FA03 FA10 HA05 HA17 KC01 2C057 AF01 AF37 AF39 AG08 AG12 AG46 AG50 AG82 AG91 AG94 BA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出する複数の吐出口と、該複数
    の吐出口とそれぞれ連通する複数の液流路と、該液流路
    の流路方向に沿って前記液流路内に直列に配置された、
    前記液流路内の液体を前記吐出口から吐出させるために
    利用される熱エネルギーを発生させる第1および第2の
    発熱手段とを有するインクジェットヘッドを構成し、基
    板上に前記第1および第2の発熱手段を形成してなるイ
    ンクジェットヘッド用基体において、 前記第1および第2の発熱手段は、4KHz以上の駆動
    周波数で駆動されるものであって、前記第1の発熱手段
    が、前記液流路の流路方向に対して垂直な方向に並列に
    配置されると共に電気的に直列に接続された複数の発熱
    抵抗体により構成されたものであり、前記第2の発熱手
    段が、少なくとも1つの発熱抵抗体により構成されたも
    のであることを特徴とするインクジェットヘッド用基
    体。
  2. 【請求項2】 前記第1の発熱手段を構成する複数の発
    熱抵抗体のそれぞれのシート抵抗値および、前記第2の
    発熱手段を構成する発熱抵抗体のシート抵抗値が略同一
    である請求項1に記載のインクジェットヘッド用基体。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の発熱手段の前記基
    板側に配置されるように前記基板上に形成された共通配
    線層と、 前記第1および第2の発熱手段の下層となるように前記
    共通配線層の表面に形成された絶縁層と、 前記絶縁層の、前記第1と第2の発熱手段の間に形成さ
    れた、前記第1および第2の発熱手段を前記共通配線層
    に電気的に接続するための第1のスルーホールと、 前記絶縁層の表面に形成され、前記第1の発熱手段と電
    気的に接続された第1の個別配線と、 前記絶縁層の表面に形成され、前記第2の発熱手段と電
    気的に接続された第2の個別配線と、 前記第2の発熱手段の、前記吐出口側と反対側に配置さ
    れた共通配線と、 前記絶縁層の、前記共通配線の前記第2の発熱手段側の
    端部に対応する部分に形成され、前記共通配線と前記共
    通配線層とを電気的に接続する第2のスルーホールとを
    さらに有する請求項1または2に記載のインクジェット
    ヘッド用基体。
  4. 【請求項4】 前記第1の発熱手段が、前記第2の発熱
    手段よりも前記液流路の流路方向下流側に配置されてい
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット
    ヘッド用基体。
  5. 【請求項5】 前記第1の発熱手段が、前記液流路の流
    路方向に対して垂直な方向に並列に配置された第1およ
    び第2の発熱抵抗体から構成されたものであり、前記第
    1および第2の発熱抵抗体の吐出口側に配置された接続
    配線を介して前記第1と第2の発熱抵抗体が電気的に接
    続されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のイン
    クジェットヘッド用基体。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の発熱抵抗体の幅が
    ほぼ同一であり、かつ、前記第2の発熱手段が1つの発
    熱抵抗体からなるものであり、前記第2の発熱手段の、
    前記液流路の流路方向の長さが、前記第1および第2の
    発熱抵抗体の、前記液流路の流路方向の合計とほぼ同一
    となっている請求項5に記載のインクジェットヘッド用
    基体。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の発熱素子の構成材
    料として、TaN、TaAl、TaSiNまたはHfB
    2のうちいずれか1つが用いられている請求項1〜6の
    いずれか1項に記載のインクジェットヘッド用基体。
  8. 【請求項8】 前記第1の発熱手段の自由発泡幅が、前
    記液流路の前記第1の発熱手段配置部分における前記液
    流路幅方向の最大距離以上となっている請求項1〜7の
    いずれか1項に記載のインクジェットヘッド用基体。
  9. 【請求項9】 前記第1の発熱抵抗体と前記第2の発熱
    抵抗体の形状および大きさがほぼ同一である請求項1〜
    8のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド用基
    体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    インクジェットヘッド用基体と、該インクジェットヘッ
    ド用基体の前記第1および第2の発熱手段側の面上に前
    記液流路を設けるように前記インクジェットヘッド用基
    体の前記第1および第2の発熱手段側の面に接合された
    天板とを有するインクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のインクジェットヘ
    ッドと、該インクジェットヘッドに供給するための液体
    を貯留する液体貯留部とを有するインクジェットカート
    リッジ。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のインクジェットカ
    ートリッジと、該インクジェットカートリッジの前記イ
    ンクジェットヘッドから吐出された液体を受ける被記録
    媒体を搬送する被記録媒体給送装置とを有するインクジ
    ェット記録装置。
JP31380898A 1998-11-04 1998-11-04 インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP3697089B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31380898A JP3697089B2 (ja) 1998-11-04 1998-11-04 インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置
US09/429,286 US6474788B1 (en) 1998-11-04 1999-10-28 Substrate for use of ink jet head, ink jet head, ink jet cartridge, and ink jet recording apparatus
CA002288359A CA2288359C (en) 1998-11-04 1999-11-02 Substrate for use of ink jet head, ink jet head, ink jet cartridge, and ink jet recording apparatus
AU57186/99A AU772391B2 (en) 1998-11-04 1999-11-02 Substrate for use of ink jet head, ink jet head, ink jet cartridge, and ink jet recording apparatus
EP99121743A EP0999050B8 (en) 1998-11-04 1999-11-03 Substrate for use of ink jet head, ink jet head, ink jet cartridge, and ink jet recording apparatus
DE69933838T DE69933838T8 (de) 1998-11-04 1999-11-03 Substrat zur Verwendung in einem Tintenstrahldruckkopf, Tintenstrahldruckkopf, Tintenstrahlkassette und Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung
KR1019990048262A KR100335589B1 (ko) 1998-11-04 1999-11-03 잉크 제트 헤드용 기판, 잉크 제트 헤드, 잉크 제트카트리지 및 잉크 제트 기록 장치
CN99126315A CN1079738C (zh) 1998-11-04 1999-11-04 用于喷墨头的基底、喷墨头、喷墨盒及喷墨记录装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31380898A JP3697089B2 (ja) 1998-11-04 1998-11-04 インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000141662A true JP2000141662A (ja) 2000-05-23
JP2000141662A5 JP2000141662A5 (ja) 2004-09-02
JP3697089B2 JP3697089B2 (ja) 2005-09-21

Family

ID=18045771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31380898A Expired - Fee Related JP3697089B2 (ja) 1998-11-04 1998-11-04 インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6474788B1 (ja)
EP (1) EP0999050B8 (ja)
JP (1) JP3697089B2 (ja)
KR (1) KR100335589B1 (ja)
CN (1) CN1079738C (ja)
AU (1) AU772391B2 (ja)
CA (1) CA2288359C (ja)
DE (1) DE69933838T8 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155406A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Canon Inc インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録ヘッドの製造方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0013643D0 (en) 2000-05-31 2000-07-26 Unilever Plc Targeted moieties for use in bleach catalysts
US6557975B2 (en) * 2000-08-04 2003-05-06 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording head, ink jet recording apparatus, and ink jet recording method
GB0030877D0 (en) 2000-12-18 2001-01-31 Unilever Plc Enhancement of air bleaching catalysts
GB0103871D0 (en) 2001-02-16 2001-04-04 Unilever Plc Bleaching composition of enhanced stability and a process for making such a composition
GB0106285D0 (en) 2001-03-14 2001-05-02 Unilever Plc Air bleaching catalysts with moderating agent
BR0208098A (pt) 2001-03-14 2004-03-02 Unilever Nv Composição branqueadora
JP4161668B2 (ja) * 2002-10-08 2008-10-08 ソニー株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
KR20050113644A (ko) * 2003-03-20 2005-12-02 소니 가부시끼 가이샤 액체 토출헤드 및 이 헤드를 사용한 액체 토출장치
JP4208793B2 (ja) * 2004-08-16 2009-01-14 キヤノン株式会社 インクジェットヘッド用基板、該基板の製造方法および前記基板を用いるインクジェットヘッド
JP4886187B2 (ja) * 2004-12-15 2012-02-29 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド用基板および該基板を用いるインクジェット記録ヘッド
US7614726B2 (en) * 2005-12-19 2009-11-10 Canon Kabushiki Kaisha Recording head chip, recording head employing recording head chip, and recording apparatus employing recording head
US7832843B2 (en) 2006-08-28 2010-11-16 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet head
CN104772983B (zh) * 2010-07-23 2017-04-12 惠普发展公司,有限责任合伙企业 热电阻器流体喷射组件
US8708461B2 (en) * 2010-07-23 2014-04-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Thermal resistor fluid ejection assembly
JP5711624B2 (ja) * 2011-07-07 2015-05-07 キヤノン株式会社 駆動回路、液体吐出用基板、及びインクジェット記録ヘッド
US9849672B2 (en) * 2014-04-03 2017-12-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection apparatus including a parasitic resistor
US10457048B2 (en) 2014-10-30 2019-10-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ink jet printhead
CN115214237A (zh) * 2021-04-21 2022-10-21 上海锐尔发数码科技有限公司 自动混色喷染系统及方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1127227A (en) 1977-10-03 1982-07-06 Ichiro Endo Liquid jet recording process and apparatus therefor
JPS62261452A (ja) 1986-05-09 1987-11-13 Canon Inc 多値化記録方式
JPS62261453A (ja) 1986-05-09 1987-11-13 Canon Inc 多値化記録方式
EP0419191B1 (en) * 1989-09-18 1997-01-22 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording head and liquid jet recording apparatus having same
JPH077964A (ja) * 1993-06-16 1995-01-10 Toshiba Corp インバータ装置の運転機能設定方法および運転機能設定器
JPH07178911A (ja) * 1993-12-22 1995-07-18 Canon Inc 記録ヘッド用基体及び記録ヘッド
JP3715696B2 (ja) 1994-10-20 2005-11-09 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジおよび液体吐出装置
DE69626879T2 (de) * 1995-04-26 2004-02-05 Canon K.K. Flüssigkeitsausstosskopf, Flüssigkeitsausstossgerät und Flüssigkeitsausstossverfahren
JP3402910B2 (ja) 1996-03-13 2003-05-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置
US6224184B1 (en) 1996-07-01 2001-05-01 Canon Kabushiki Kaisha Printhead compatible with various printers and ink-jet printer using the printhead

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155406A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Canon Inc インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録ヘッドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0999050A2 (en) 2000-05-10
CN1254647A (zh) 2000-05-31
AU772391B2 (en) 2004-04-29
JP3697089B2 (ja) 2005-09-21
EP0999050B8 (en) 2007-05-30
CA2288359C (en) 2005-02-22
DE69933838T8 (de) 2007-08-09
AU5718699A (en) 2000-05-11
US6474788B1 (en) 2002-11-05
CN1079738C (zh) 2002-02-27
DE69933838D1 (de) 2006-12-14
CA2288359A1 (en) 2000-05-04
DE69933838T2 (de) 2007-05-31
KR100335589B1 (ko) 2002-05-08
EP0999050B1 (en) 2006-11-02
KR20000035178A (ko) 2000-06-26
EP0999050A3 (en) 2000-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6139131A (en) High drop generator density printhead
JP3697089B2 (ja) インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置
US7832843B2 (en) Liquid jet head
US6290334B1 (en) Recording apparatus, recording head and substrate therefor
EP1080905B1 (en) Segmented resistor inkjet drop generator with current crowding reduction
EP1080903B1 (en) Shared multiple-terminal ground returns for an ink-jet printhead
JP3229472B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
US6123419A (en) Segmented resistor drop generator for inkjet printing
JP4901414B2 (ja) 液滴吐出ヘッド用回路基板、液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ、液滴吐出記録装置、及びライン型液滴吐出記録装置
JP3559647B2 (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェットヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3402910B2 (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3618960B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及び該ヘッドを搭載するインクジェット装置
JP2001287364A (ja) インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP3535816B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、および液体吐出方法
AU734083B2 (en) Recording apparatus, recording head and substrate therefor
JPH06316078A (ja) インクジェットプリントヘッド,該プリントヘッドを用いたインクジェットヘッドカートリッジ及びプリント装置
JP2001162798A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法
JPH10166584A (ja) インクジェットヘッドおよびその製造方法ならびにインクジェットカートリッジおよびインクジェット装置
JPH09131872A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH08300655A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2001225473A (ja) 液体吐出方法、液体吐出ヘッド、および液体吐出装置
JP2004098297A (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェットカートリッジ、およびインクジェット記録装置
JPH11342611A (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees