JP2001162798A - 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法

Info

Publication number
JP2001162798A
JP2001162798A JP34855599A JP34855599A JP2001162798A JP 2001162798 A JP2001162798 A JP 2001162798A JP 34855599 A JP34855599 A JP 34855599A JP 34855599 A JP34855599 A JP 34855599A JP 2001162798 A JP2001162798 A JP 2001162798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
head
heating elements
ink
liquid discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34855599A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kubota
雅彦 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP34855599A priority Critical patent/JP2001162798A/ja
Publication of JP2001162798A publication Critical patent/JP2001162798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク等の液体の吐出量の変化に拘わらず、
その吐出速度をほぼ一定に保つことができる液体吐出ヘ
ッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、お
よび液体吐出方法を提供すること。 【解決手段】 選択的に発熱される発熱素子201
(1)、201(2)と、液体吐出口505との間の距
離OH,OH′を等しく設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等の液体を
吐出可能な液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッ
ジ、液体吐出装置、および液体吐出方法に関するもので
ある。
【0002】本発明は、特に、液体としてインクを吐出
することによって、複写機、ファクシミリ、ワープロ、
あるいはホストコンピュータ等の出力端末装置としての
プリンタやビデオプリンタ等に好適に用いることができ
る。すなわち、このような装置に用いることにより、吐
出したインクを被記録媒体上に付着させて、その被記録
媒体に画像を記録することができる。
【0003】
【従来の技術】液体噴射記録装置として、例えば、イン
クジェット記録装置は、ノンインパクト記録方式である
ため、サイレントの要求される現代ビジネスオフィスや
その他の事務処理部門において、広く普及してきてい
る。また、このようなインクジェット記録装置は、高密
度で高速記録が可能であるという点、また保守が比較的
容易でメンテナンスフリーを図ることができるという点
から、その開発、改良が図られている。
【0004】例えば、特開昭54−59936号公報に
記載されているインクジェット記録装置は、その構造的
な特徴から、高密度で高速記録が可能であり、またいわ
ゆるフルライン型の記録ヘッド、つまり被記録媒体の記
録幅の全域に渡って延在する記録ヘッドの設計製造が容
易であるため、その実現が熱望されている。
【0005】一方、このようなインクジェット記録装置
に用いられるインクジェット記録ヘッドとしては、例え
ば、特公平62−48585号公報に記載されているよ
うに、1つのノズル内に複数の発熱素子を設けた多値出
力のカラーインクジェット記録ヘッドが提案されてい
る。具体例としては、1つのノズル内に設けたn個の発
熱素子のそれぞれに駆動ドライバーを個別に接続して、
それぞれの発熱素子を独立的に駆動できるように構成
し、さらに、それぞれの発熱素子の発熱量を異ならせる
ように、それらの素子サイズを異ならせる。素子サイズ
が異なるn個の発熱素子を個別に駆動した場合、駆動す
る発熱素子の素子サイズに応じて、インク吐出口から吐
出されるインク滴の体積が変化し、そのインク滴によっ
て被記録媒体上に形成される記録ドットの大きさが変化
する。さらに、同時に駆動される発熱素子の組合せによ
って、{nn-1nn-2+……+n2n1+1}通り
の大きさの記録ドットを形成することができる。つま
り、1ノズル当たり、{nn-1nn-2+……+n2
n1+1}値の階調性を得ることができる。このような
素子構成を以下、「多値ヒーター」とも称する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の記録ヘッドの構成においては、複数のノズルから異
なる体積のインク滴を吐出させた場合に、それぞれのイ
ンク体積に応じて、そのインク滴の飛翔速度が異なって
しまう。そのため、例えば、そのような記録ヘッドをシ
リアル方式の記録装置、つまり、記録ヘッドを搭載した
キャリッジを被記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直
交する主走査方向に移動させる記録装置に用いた場合、
キャリッジを主走査方向に移動させつつ、複数のノズル
から異なるインク体積のインク滴を同時に吐出させたと
きに、それらの飛翔速度が異なるために、それらのイン
ク滴が被記録媒体上に着弾する位置、つまり記録ドット
の形成位置にずれが生じてしまう。
【0007】本発明の目的は、インク等の液体の吐出量
の変化に拘わらず、その吐出速度をほぼ一定に保つこと
ができる液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッ
ジ、液体吐出装置、および液体吐出方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液体吐出ヘッド
は、液体吐出口に連通する液体流路に複数の発熱素子を
備え、それらの発熱素子を選択的に発熱させて、前記液
体流路内の液体に異なる大きさの発泡パワーを与えるこ
とにより、その発泡パワーに応じた量の液体を前記液体
吐出口からほぼ一定の速度で吐出可能な液体吐出ヘッド
であって、前記液体流路内に、前記液体吐出口寄りに位
置する端部を自由端とし、かつ前記液体吐出口から離れ
る側に位置する端部を支点として、前記発泡パワーによ
って揺動される可動部材を備え、選択的に発熱される前
記発熱素子の内の最も前記液体吐出口寄りに位置するも
のと、前記液体吐出口との間の距離がほぼ一定となるよ
うに、前記複数の発熱素子を選択的に発熱させるための
電力を供給する供給回路を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明の液体吐出ヘッドカートリッジは、
上記の液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに供給す
る液体を収容するタンクとを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の液体吐出装置は、液体を吐出可能
な液体吐出ヘッドを用いて、前記液体吐出ヘッドから吐
出させた液体を媒体に付着させる液体吐出装置におい
て、前記液体吐出ヘッドとして、上記の液体吐出ヘッド
を用いることを特徴とする。
【0011】本発明の液体吐出装置は、液体を吐出可能
な液体吐出ヘッドを用いて、前記液体吐出ヘッドから吐
出させた液体を媒体に付着させる液体吐出装置におい
て、前記液体吐出ヘッドとして、上記の液体吐出ヘッド
カートリッジに備わる液体吐出ヘッドを用いることを特
徴とする。
【0012】本発明の液体吐出方法は、液体吐出口に連
通する液体流路に複数の発熱素子が備えられた液体吐出
ヘッドを用い、前記複数の発熱素子を選択的に発熱させ
て、前記液体流路内の液体に異なる大きさの発泡パワー
を与えることにより、その発泡パワーに応じた量の液体
を前記液体吐出口からほぼ一定の速度で吐出させる液体
吐出方法であって、選択的に発熱される前記発熱素子の
内の最も前記液体吐出口寄りに位置するものと、前記液
体吐出口との間の距離がほぼ一定となるように、前記複
数の発熱素子を選択的に発熱させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の説明に
先立ち、本発明の基本構成を図1(a)および(b)に
基づいて説明する。
【0014】(基本構成)図1(a)は、液体吐出ヘッ
ドとしてのインクジェット記録ヘッドをインク滴の吐出
方向に沿って断面した拡大断面図、図1(b)は、図1
(a)のX−X′線に沿う拡大断面図である。
【0015】501は、ノズルを構成するインク流路
(液流路)であり、共通液室302からインクが供給さ
れる。インク流路501内には、大きさの異なる2つの
ヒーター(発熱素子)201(1)、201(2)が設
けられている。ヒーター201(1),201(2)
は、駆動電圧が印加されることにより、その大きさに応
じた発泡パワーを出力して、インク流路501内のイン
クを発泡させる。その発泡エネルギーによって、インク
流路501内のインクが吐出口505から吐出される。
また、インク流路501内には、ヒーター201
(1),201(2)上に発生した気泡によって上下に
振動して、気泡の成長方向等を規制する可動部材50
6,507が配備されている。可動部材506,507
が下動したときの自由端の位置(以下、「先端位置」とい
う)は、対応するヒーター201(1),201(2)
の吐出口505側(図1(a)中の左側)の先端位置
(以下、単に「先端位置」という)と同位置に設定されて
いる。また、可動部材506,507の自由端は、イン
ク流路501内の上壁まで上動できるものとする。
【0016】但し、ヒータ201(1),201(2)
の先端位置と可動部材506,507の自由端の位置関
係は、これに限るものではない。しかし、ヒータ201
(1)と可動部材506の関係は、ヒータ201(2)
と可動部材507の関係と同じである。つまり、ヒータ
201(1)の中央に可動部材506の自由端が位置し
ている場合、ヒータ201(2)の中央に可動部材50
7の自由端が位置しているように対応している。
【0017】ここで、インク流路501の平均断面積を
Sとする。また、ヒーター201(1)の発泡パワーP
によって生じる発泡の体積をVBとし、その発泡エネル
ギーによって吐出されるインク滴の吐出量をVd、その
吐出速度をVとし、またヒーター201(1)と吐出口
505との間の距離をOHとする。同様に、ヒーター2
01(2)の発泡パワーP′によって生じる発泡の体積
をVB′とし、その発泡エネルギーによって吐出される
インク滴の吐出量をVd′、その吐出速度をV′とし、
またヒーター201(2)と吐出口505との間の距離
をOH′とする。
【0018】吐出量Vd,Vd′は、下式(1)、
(2)によって表される。
【0019】 Vd=VB×(OH/S) ……(1) Vd′=VB′×(OH′/S) ……(2) また、発泡パワーP,P′がインク滴に伝える運動エネ
ルギーの変換効率をkとすると、発泡パワーP,P′は
下式(3)、(4)によって表される。ρは、インクの
密度である。
【0020】 P=k×{(1/2)×ρVd×V2} ……(3) P′=k×{(1/2)×ρVd′×V′2} ……(4) 発泡パワーP,P′は、発泡体積VB,VB′に依存する
ため、それらは、 (VB/VB′)=(P/P′) ……(5) の関係にあり、その(5)式と、上式(3)、(4)か
ら、 {(Vd×V2)/(Vd′×V′2)}=(P/P′) ……(6) が求まり、その式(6)に、上式(1)、(2)、
(5)を代入することによって、下式(7)が求まる。
【0021】 {(OH)×V2}={(OH′)×V′2} ……(7) ここで、(OH)=(OH′)とすると、V=V′とな
る。
【0022】つまり、1つのインク流路501内に配さ
れた複数のヒーター201(1)、201(2)のそれ
ぞれの先端位置から、吐出口505までの距離OH,O
H′を同一に設定することによって、インク滴の吐出量
Vd,Vd′の如何に拘わらず、それらの吐出速度V,
V′を等しくすることができる。つまり、異なるインク
体積のインク滴を吐出させる際に、気泡を発生させるヒ
ーターの先端位置から吐出口までの距離を等しくするこ
とによって、吐出速度を等しくすることができる。した
がって、記録ヘッドにおける複数の吐出口から、異なる
インク体積のインク滴を一定の速度で吐出できることに
なる。
【0023】以下、このような基本構成を備えた本発明
の具体的な実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】(第1の実施例)図2は、インク流路50
1部分におけるインクジェット記録ヘッド用基体100
の拡大断面図である。図2において、101はシリコン
基板、102は蓄熱層としての熱酸化膜である。103
は、蓄熱層を兼ねた層間膜としてのSiO2膜、または
Si34膜、104は抵抗層、105は、Al、Al−
Si、Al−Cu等のAl合金配線、106は、保護膜
としてのSiO2膜、またはSi34膜である。107
は、抵抗層104の発熱に伴なう化学的・物理的衝撃か
ら保護膜106を守るための耐キャビテーション膜であ
る。また、201は、電極配線105が形成されていな
い領域における抵抗層104の熱作用部、つまり発熱抵
抗体(ヒーター)を形成する部分である。
【0025】抵抗層104において、機能素子としての
発熱抵抗体を形成する熱作用部201は、電極としての
配線105の間に位置しており、その発熱抵抗体は無論
のこと、抵抗層104全体がTaN0.8を含む構成とな
っている。このTaN0.8を含む発熱抵抗体は、製造上
のばらつきが少なく、同一基体に多数の発熱抵抗体を形
成しても機能効果の安定性が得られた。しかも、その発
熱抵抗体に対する通電を各種の条件で行っても抵抗変化
が少なく、多数の発熱抵抗体各々の機能が安定して、同
様の作用を発揮することができた。
【0026】図3は、図2の基体構成を応用して多値ヒ
ーターを形成するように、発熱量が異なる熱作用部(以
下、「ヒーター」という)201をレイアウトしたインク
ジェット記録ヘッド用基体の要部の平面図であり、2ノ
ズル分のインク流路501に相当する部分を示してい
る。多値ヒーターは、1ノズル当たりに、発熱量が異な
るn個のヒーターを備えて構成されており、図3中の2
01(1),201(2),…,201(n)のn個の
ヒーターが1組のセグメントSを成し、そのセグメント
Sが1ノズル分となっている。多値ヒーターを構成する
n個のヒーター201(1),201(2),…201
(n)の相互間は、数μmとされている。ヒーター20
1(1),201(2),…201(n)のそれぞれ
は、駆動トランジスタに接続されている。203は、各
々のヒーター201(1),…,201(n)に電力を
供給する共通の電極配線である。
【0027】図4は、図3のヘッド基体にて構成される
電気回路の等価回路であり、1ノズルを形成するインク
流路内の多値ヒーターと、その多値ヒーターを成すヒー
ター201(1),201(2),…,201(n)を
個別に駆動させる駆動トランジスタとしてのN−Mos
トランジスタ301の他、C−Mosトランジスタ構成
される駆動信号処理のためのシフトレジスタ302と、
データを保持するラッチ回路303と、各トランジスタ
301のそれぞれに接続されるAND回路307から構
成されている。そのAND回路307は、ノズルを形成
するインク流路をブロック分割するためのブロック選択
信号(Block ENB)304,セレクト信号(S
elect)305およびそれらのデータと駆動パルス
信号(Heat ENB)306を論理演算し、その演
算結果に基づいて対応するトランジスタ301を駆動す
る。ここで、セグメントSは、インク流路の形成数mに
対応するようにS(1)〜S(m)形成されている。
【0028】203は前述した電極配線であり、1ノズ
ル内に構成されるn個の多値ヒーターとしてのヒーター
201(1),201(2),…201(n)のそえぞ
れを共通の電源309に接続している。さらに、温度調
整用サブヒーター311、温度センサー312、ヒータ
ーの抵抗値モニター用ヒーター313などが構成されて
いる。
【0029】図4において、VDDはロジック電源、H
−GNDはヒーター駆動電源309(VH)用のGN
D、L−GNDはロジック電源VDD用のGNDであ
る。ヒーター駆動電源309は、共通配線L1を介し
て、セグメントS(1)〜S(m)の全てのヒーター2
01(1)…201(n)の端部に接続される。また、
シフトレジスタ302は、セグメントS(1),S
(2),…,S(m)毎に対応するシリアルの画像デー
タ入力信号(Idata)と、シフトレジスタ駆動用の
クロック入力信号(Clock)を入力し、その画像デ
ータをパラレル信号としてラッチ回路303に出力す
る。ラッチ回路303には、リセット信号(Rese
t)とラッチ信号(LTCLK)が入力され、シフトレ
ジスタ302から入力した画像データを一時記憶してか
ら、対応するセグメントS(1),S(2),…,S
(m)毎のAND回路307に出力する。駆動パルス信
号(Heat ENB)306は、セグメントS(1)
〜S(m)のそれぞれのヒーター201(1),201
(2),…,201(n)に入力される。
【0030】図4におけるセレクト信号305は、セグ
メントS(1)〜S(m)に共通に対応する入力端子1
〜n(Select1〜n)から入力される。したがっ
て、このセレクト信号305によって、各セグメントS
(1)〜S(m)における発熱対象のヒーターが選択で
きることになる。
【0031】また、図4において314はデコーダであ
り、その入力端子1,2,3に対してブロック選択信号
304が入力される。その5つの出力端子は、セグメン
トS(1)〜S(m)毎のAND回路307のそれぞれ
に分けて接続されている。例えば、セグメントSの数が
S(1)〜S(200)の200である場合、つまりノ
ズル数が200の場合に、5つの出力端子の内、第1の
出力端子をノズル番号1〜40に対応するセグメントS
(1)〜S(40)のAND回路307のそれぞれに接
続し、第2の出力端子をノズル番号41〜80に対応す
るセグメントS(41)〜S(80)のAND回路30
7のそれぞれに接続し、第3の出力端子をノズル番号8
1〜120に対応するセグメントS(81)〜S(12
0)のAND回路307のそれぞれに接続し、第4の出
力端子をノズル番号121〜160に対応するセグメン
トS(121)〜S(160)のAND回路307のそ
れぞれに接続し、また第5の出力端子をノズル番号16
1〜200に対応するセグメントS(161)〜S(2
00)のAND回路307のそれぞれに接続する。
【0032】このようにデコーダ314を接続した場合
には、ブロック選択信号304に応じて、デコーダ31
4の同一の出力端子に接続される5ブロックのノズル群
がインクを吐出するヒートノズルとして選択され、それ
らの5ブロックのノズル群からのインクの吐出タイミン
グが制御できることになる。
【0033】図4における駆動素子は、半導体技術によ
りSi基板に形成され、さらに図2のような熱作用部1
201が同一基板に形成される。
【0034】図5は、図4中の主要素子を縦断するよう
に切断した基体の模式的断面図である。
【0035】P導電体のSi基板401に、一般的なM
osプロセスを用いたイオンプランテーション等の不純
物導入および拡散により、N型ウェル領域402にP−
Mos450が構成され、P型ウェル領域403にN−
Mos451が構成されている。P−Mos450およ
びN−Mos451は、それぞれ厚さ数百Åのゲート絶
縁膜408を介して、4000Å以上5000Å以下の
厚さにCVD法で堆積したpoly−Siによるゲート
配線415、およびN型あるいはP型の不純物導入をし
たソース領域405、ドレイン領域406等で構成さ
れ、それらP−Mos450とN−Mos451により
C−Mosロジックが構成されている。
【0036】また、素子駆動用のN−Mosトランジス
タ301は、やはり不純物導入および拡散等の工程によ
り、P型ウェル基板402上のドレイン領域411、ソ
ース領域412およびゲート配線413等で構成されて
いる。
【0037】ここで、素子駆動ドライバとしてN−Mo
sトランジスタ301を使うと、1つのトランジスタを
構成するドレインゲート間の距離Lは、最小値で約10
μmとなる。その10μmの内訳の1つは、ソースとド
レインのコンタクト417の幅であり、それらの幅分は
2×2μmであるが、実際は、その半分が隣のトランジ
スタとの兼用となるため、その1/2の2μmである。
内訳の他は、コンタクト417とゲート413の距離分
の2×2μmの4μmと、ゲート413の幅分の4μm
であり、合計10μmとなる。なお、トランジスタ30
1としては、多値ヒーターを個別に駆動できる能力をも
ち、かつ上述したような微細構造を達成できるものであ
ればよく、何ら、N−Mosトランジスタに限定されな
い。
【0038】また、各素子間には、5000Å以上10
000Å以下の厚さのフィールド酸化により酸化膜分離
領域453が形成され、素子分離されている。このフィ
ールド酸化膜は、熱作用部108の下においては一層目
の蓄熱層414として作用する。
【0039】各素子が形成された後、層間絶縁膜416
が約7000Åの厚さにCVD法によるPSG,BPS
G膜等で堆積され、熱処理により平坦化処理等をされて
から、コンタクトホールを介して、第1の配線層となる
Al電極417により配線が行われている。その後、プ
ラズマCVD法によるSiO2 膜等の層間絶縁膜418
を10000Å以上15000Å以下の厚さに堆積し、
更にスルーホールを介して、抵抗層104として約10
00Åの厚さのTaN0.8,hex 膜をDCスパッタ法によ
り形成した。その後、抵抗層104によって形成される
各素子201(1),201(2),…,201(n)
への配線となる第2の配線層Al電極105を形成し
た。
【0040】次に、保護膜106としては、プラズマC
VDによるSi34 膜が約10000Åの厚さに成膜
される。さらに最上層には、耐キャビテーション膜10
7がTa等で約2500Åの厚さに堆積される。
【0041】図6は、記録ヘッドのノズル部分の構成例
を説明するための断面図、図7および図8は、そのノズ
ル部分の破断斜視図である。
【0042】基体100に設けられたヒーター201
は、発泡液流路4から供給された発泡液に対して、それ
に気泡を発生させるための熱エネルギーを付与する。基
体100上には、インク流路501と発泡液流路4との
間を分離する分離壁5が配されている。その分離壁5
は、金属などの弾性を有する材料によって構成されてお
り、ヒーター201上にて発生する発泡液の気泡によっ
て、上下振動を繰り返す。分離壁5において、ヒーター
201の上方への投影空間Aに位置する部分は、可動部
材506となっている。その可動部材506は、吐出口
505側に自由端が位置し、かつ共通液室502側に支
点が位置する片持梁形状であり、ヒーター201上の気
泡発生領域Bに面している。
【0043】図7において、電気熱変換体としてのヒー
ター201に電気信号を印加するための配線電極であ
り、基体100に配されている。可動部材506は、共
通液室502内に設けられた台座上に取りつけられるよ
うにして、基体100上に配置されている。
【0044】本例においては、耐キャビテーション膜1
07を形成後、共通液室502が配される基体100上
の部分に、厚さ5μmのAuメッキを形成し、その上
に、可動部材506を有する厚さ5μmのニッケル板を
接合した。その接合には、発泡液流路4内の発泡液と、
インク流路501内の吐出液としてのインクに対する耐
溶剤性があり、AuとNiに対して強固な接着力のある
接着剤を使った。Au台座とNiとを接合してもよい。
基体100の完成後は、図8に示すように、インクの吐
出のための吐出口505等が形成されてインクジェット
記録ヘッドとなる。図8において、15は、天板14に
形成された流路壁である。
【0045】図9は、上述したインクジェット記録ヘッ
ドを装着して利用することのできるインクジェット記録
装置600の一例を示す概略斜視図である。
【0046】図9において601は、上述したインクジ
ェット記録ヘッドと同様に構成された記録ヘッドであ
る。この記録ヘッド601はキャリッジ607上に搭載
され、そのキャリッジ607は、リードスクリュ605
の螺旋溝606に対して係合している。そのリードスク
リュ605は、駆動力伝達ギア603および604を介
して、駆動モータ602の正逆回転により回転駆動され
る。そして、駆動モータ602の動力によって、キャリ
ッジ607と共に記録ヘッド601がガイド608に沿
って矢印aおよびb方向に往復移動されるようになって
いる。また、図示しないプリント媒体供給装置によって
プラテン609上に搬送されるプリント用紙Pは、紙押
さえ板610によって、キャリッジ607の移動方向に
渡ってプラテン609に押圧される。
【0047】リードスクリュ605の一端の近傍には、
フォトカプラ611および612が配設されている。こ
れらは、それらの配設位置において、キャリッジ607
のレバー607aの存在を確認して、駆動モータ602
の回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検
知手段を構成している。図において613は、記録ヘッ
ド601の吐出口505のある前面を覆うキャップ部材
614を支持する支持部材である。また、615は、キ
ャップ部材614の内部にヘッド601から空吐出等さ
れて溜ったインクを吸引するインク吸引手段である。こ
の吸引手段615により、キャップ内開口部616を介
して、記録ヘッド601の吸引回復、つまり画像の記録
に寄与しないインクを強制的に吸引して、インクの吐出
状態を良好に保つための回復処理が行われる。617は
クリーニングブレードであり、618はブレード617
を前後方向(上記キャリッジ607の移動方向と直交す
る方向)に移動可能にする移動部材であり、ブレード6
17および移動部材618は本体支持体619に支持さ
れている。ブレード617は、この形態に限らず、他の
周知のクリーニングブレードであってもよい。620
は、吸引回復の吸引を開始させるためのレバーであり、
キャリッジ607と係合するカム621の移動に伴って
移動し、駆動モータ602からの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達手段で移動制御される。記録ヘッド
601の発熱素子201(1),202(2),…,2
02(n)に信号を付与したり、各機構の駆動制御を司
ったりする記録制御部は、装置本体側に設けられてお
り、ここには図示しない。
【0048】このように構成されたインクジェットプリ
ント装置600は、図示しないプリント媒体給送装置に
よりプラテン609上に搬送されるプリント用紙Pに対
し、ヘッド601が用紙Pの全幅にわたって往復移動し
ながらプリントを行う。
【0049】また、記録ヘッド601は、それに供給さ
れるインクや発泡液を収容するタンクと共に、記録ヘッ
ドカートリッジを構成するものであってもよい。
【0050】(第2の実施形態)図10は、本発明の第
2の実施形態における多値ヒーターの配置形態の説明図
であり、基体100上における2ノズル部分が表されて
いる。本例では、2つのヒーター201(1)、202
(2)がインクの吐出方向(図10中の上方)に沿って
並び、その2素子1組のセグメントが1ノズル分となっ
ている。ヒーター201(1)、202(2)の素子間
は、数十μmである。ヒーター201(1)、202
(2)のそれぞれは駆動ドライバー702(1)、70
2(2)に接続される。703は、ヒーター201
(1)、201(2)に電力を供給するための共通の電極配
線である。基体100の他の部分は、前述した第1の実
施形態と同様に構成することができる。
【0051】図11は、図10の基体100によって構
成されたノズル部分の断面図である。図12は、吐出口
505に近い位置に配されたヒーター201(1)のみ
に電気信号が入力されたときの説明図であり、そのヒー
ター201(1)の熱エネルギーによって、その上のイ
ンク中に発泡が発生し、その気泡の成長に伴なって可動
部材506が変位し、吐出口505からインク滴が吐出
される。このときのインク滴の吐出量は20pl(ピコ
リットル)であり、その吐出速度は12(m/sec)
であった。図13は、ヒーター201(1)、201
(2)の両方に電気信号が入力されたときの説明図であ
り、それらのヒーター201(1)、201(2)の熱
エネルギーによって、それらの上のインク中に発泡が発
生し、その気泡の成長に伴なって可動部材506が変位
し、吐出口505からインク滴が吐出される。このとき
のインク滴の吐出量は80pl(ピコリットル)であ
り、その吐出速度は12(m/sec)であった。
【0052】インク滴の吐出量20plは720dpi
の記録密度に適し、またインク滴の吐出量80plは3
60dpiの記録密度に適している。また、それら異な
る吐出量のインク滴の吐出速度が等しいため、記録ヘッ
ドにおける複数のノズルから吐出された異なる吐出量の
インク滴は、被記録媒体上においてずれることなく着弾
する。
【0053】また、異なる吐出量のインク滴の吐出速度
が等しくなることは、前述した本発明の基本構成の説明
からも明らかである。すなわち、気泡を発生させるヒー
ターの先端位置から吐出口までの距離OHは、図12お
よび図13のいずれの状態においても等しくなるため、
前述した式(7)において、(OH)=(OH′)とし
た場合と同様に、V=V′となるからである。
【0054】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0055】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0056】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0057】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0058】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0059】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0060】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0061】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0062】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、選択的
に発熱される発熱素子の内の最も液体吐出口寄りに位置
するものと、液体吐出口との間の距離がほぼ一定となる
ように、複数の発熱素子を選択的に発熱させることによ
り、液体の吐出量の変化に拘わらず、その吐出速度をほ
ぼ一定に保つことができる。
【0064】例えば、インクを吐出可能なインクジェッ
ト記録ヘッドを用いて、被記録媒体に画像を記録可能な
シリアルプリンタにおいて、そのインクジェット記録ヘ
ッドとして、本発明の液体吐出ヘッドを用いた場合に
は、インク滴の吐出速度をほぼ一定に保ったまま、その
吐出量を制御することができ、その結果、1スキャンに
よって記録される1ラスター分の記録領域内において、
被記録媒体上のインク滴の着弾位置のずれを抑えて、高
品位の多階調記録を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の基本構成を説明するための
ノズル部分の断面図、(b)は、(a)のX−X′線に
沿う断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の記録ヘッドにおける
基体の拡大断面図である。
【図3】図2の基体におけるヒーターの配備形態を説明
するための要部の平面図である。
【図4】図2の基体に構成される電気回路の等価回路図
である。
【図5】図2の基体における要部の断面図である。
【図6】図2の基体によって構成されたノズル部分の断
面図である。
【図7】図6のノズル部分の破断斜視図である。
【図8】図6のノズル部分の破断斜視図である。
【図9】本発明の実施形態としてのインクジェット記録
装置の概略斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の記録ヘッドにおけ
る基体上のヒーターの配備形態を説明するための要部の
平面図である。
【図11】図10の基体によって構成されたノズル部分
の断面図である。
【図12】図11のノズル部分のインク吐出状態におけ
る断面図である。
【図13】図11のノズル部分の異なる他のインク吐出
状態における断面図である。
【符号の説明】
201 ヒーター(発熱素子) 501 インク流路(液流路) 502 共通液室 505 吐出口 506,507 可動部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体吐出口に連通する液体流路に複数の
    発熱素子を備え、それらの発熱素子を選択的に発熱させ
    て、前記液体流路内の液体に異なる大きさの発泡パワー
    を与えることにより、その発泡パワーに応じた量の液体
    を前記液体吐出口からほぼ一定の速度で吐出可能な液体
    吐出ヘッドであって、 前記液体流路内に、前記液体吐出口寄りに位置する端部
    を自由端とし、かつ前記液体吐出口から離れる側に位置
    する端部を支点として、前記発泡パワーによって揺動さ
    れる可動部材を備え、 選択的に発熱される前記発熱素子の内の最も前記液体吐
    出口寄りに位置するものと、前記液体吐出口との間の距
    離がほぼ一定となるように、前記複数の発熱素子を選択
    的に発熱させるための電力を供給する供給回路を備えた
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記複数の発熱素子と前記液体吐出口と
    の間はほぼ一定の距離に設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記複数の発熱素子と前記液体吐出口と
    の間は異なる距離に設定され、 前記供給回路は、前記複数の発熱素子の内の最も前記液
    体吐出口寄りに位置するものが発熱対象として含まれる
    ように、前記複数の発熱素子を選択的に発熱させるため
    の電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の液
    体吐出ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記複数の発熱素子は、発熱量が異なる
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記可動部材と前記発熱素子との間に、
    液体が介在する領域が形成されることを特徴とする請求
    項1から4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記供給回路は、前記複数の発熱素子の
    一端側のそれぞれに個別に接続される個別配線と、前記
    複数の発熱素子の他端側のそれぞれに共通に接続される
    共通配線とを含むことを特徴とする請求項1から5のい
    ずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記インク吐出口から吐出される液体は
    インクであることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    かに記載の液体吐出ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の液体
    吐出ヘッドと、 前記液体吐出ヘッドに供給する液体を収容するタンクと
    を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッドカートリッ
    ジ。
  9. 【請求項9】 液体を吐出可能な液体吐出ヘッドを用い
    て、前記液体吐出ヘッドから吐出させた液体を媒体に付
    着させる液体吐出装置において、 前記液体吐出ヘッドとして、請求項1から7のいずれか
    に記載の液体吐出ヘッドを用いることを特徴とする液体
    吐出装置。
  10. 【請求項10】 液体を吐出可能な液体吐出ヘッドを用
    いて、前記液体吐出ヘッドから吐出させた液体を媒体に
    付着させる液体吐出装置において、 前記液体吐出ヘッドとして、請求項8に記載の液体吐出
    ヘッドカートリッジに備わる液体吐出ヘッドを用いるこ
    とを特徴とする液体吐出装置。
  11. 【請求項11】 前記液体吐出ヘッドと前記媒体とを第
    1の走査方向に相対移動可能な第1の移動手段と、 前記液体吐出ヘッドと前記媒体とを前記第1の走査方向
    と交差する第2の走査方向に相対移動可能な第2の移動
    手段とを備えたことを特徴とする請求項9または10に
    記載の液体吐出装置。
  12. 【請求項12】 液体吐出口に連通する液体流路に複数
    の発熱素子が備えられた液体吐出ヘッドを用い、前記複
    数の発熱素子を選択的に発熱させて、前記液体流路内の
    液体に異なる大きさの発泡パワーを与えることにより、
    その発泡パワーに応じた量の液体を前記液体吐出口から
    ほぼ一定の速度で吐出させる液体吐出方法であって、 選択的に発熱される前記発熱素子の内の最も前記液体吐
    出口寄りに位置するものと、前記液体吐出口との間の距
    離がほぼ一定となるように、前記複数の発熱素子を選択
    的に発熱させることを特徴とする液体吐出方法。
JP34855599A 1999-12-08 1999-12-08 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法 Pending JP2001162798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34855599A JP2001162798A (ja) 1999-12-08 1999-12-08 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34855599A JP2001162798A (ja) 1999-12-08 1999-12-08 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001162798A true JP2001162798A (ja) 2001-06-19

Family

ID=18397818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34855599A Pending JP2001162798A (ja) 1999-12-08 1999-12-08 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001162798A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3176134B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用半導体チップ、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP4574385B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよび記録装置
JP3697089B2 (ja) インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェット記録装置
JP2004050742A (ja) 記録ヘッドおよび画像記録装置
JP3229472B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP3387749B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
US6450616B1 (en) Substrate with multiple heat generating elements for each ejection opening, ink jet printing head and ink-jet printing apparatus with same
JP2007283720A (ja) 記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH09254413A (ja) 階調記録に用いるインクジェットヘッド、インクジェットヘッドカートリッジ、インクジェット装置およびインクジェット記録方法
JP3592096B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2001347663A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP3402910B2 (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP2001162798A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、および液体吐出方法
JPH10181021A (ja) インクジェットヘッド、インクジェットプリント装置、およびインクジェットプリント方法
JPH09286106A (ja) インクジェットプリントヘッドおよびインクジェットプリント装置
JP3025584B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクカセット
JP3302401B2 (ja) インクジェットの駆動装置及びインクジェットの駆動方法
JPH1016221A (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
JPH09286107A (ja) インクジェットプリントヘッドの基体、インクジェットプリントヘッド、およびインクジェットプリント装置
JPH1110878A (ja) インクジェットプリントヘッドおよびインクジェットプリント装置
JPH08108538A (ja) 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置
JPH0911468A (ja) インクジェット記録ヘッド用基体、インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置および情報処理システム
JPH06316078A (ja) インクジェットプリントヘッド,該プリントヘッドを用いたインクジェットヘッドカートリッジ及びプリント装置
JPH09123452A (ja) インクジェット記録ヘッド用基体、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH09174843A (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置