JP2000141350A - Alcコーナーパネルの製造方法 - Google Patents

Alcコーナーパネルの製造方法

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JP2000141350A JP10328254A JP32825498A JP2000141350A JP 2000141350 A JP2000141350 A JP 2000141350A JP 10328254 A JP10328254 A JP 10328254A JP 32825498 A JP32825498 A JP 32825498A JP 2000141350 A JP2000141350 A JP 2000141350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型のALCコーナーパネルを効率よく製造
でき、さらに表面に溝などを切削加工して、意匠性に勝
れたALCコーナーパネルの製造方法を提供する。 【解決手段】 2個以上のALCコーナーパネル用補強
鉄筋3を耐蝕性の線材4で並列に連結し、ALCコーナ
ーパネル用セットピン5で型枠に吊す。該型枠に、AL
C用スラリーを注入し乾燥して半可塑性体を得て、内蔵
されたALC版材用補強鉄筋の間で切り離し、養生して
ALC版材を得て、一方の表面に溝加工9dを行い、溝
付きALC版材を得て、内蔵されたALCコーナーパネ
ル用補強鉄筋3の間で切り離してALC角柱を得て、前
記溝9dに連なる溝加工9eおよび面取り加工9aをす
る。前記セットピン5は、条材に固着され、ALCコー
ナーパネル用補強鉄筋3の2本の主筋3d、3eを挟む
ように配置された2つの爪5a、5bを1組以上有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁出隅
部に使用するALCコーナーパネルの製造方法に関し、
特に幅が100mm未満、厚さ50mm未満の小型のA
LCコーナーパネルの製造に好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】幅が200〜300mm、厚さ75〜1
50mmのALCコーナーパネルを製造するには、必要
な寸法に切り出したL字状の2本以上の横筋、および該
横筋と格子状に配設される数本の主筋とからなる補強鉄
筋を、型枠に、上下方向に2〜3段を重ね、水平方向に
前記幅間隔で均等に並べてセットし、原料スリラーを注
入して発泡、硬化させる。その後、得られた半可塑性体
を前記幅間隔の垂直面で切断後、オートクレーブに装入
して高温高圧で蒸気養生する。その後、得られたALC
コーナーパネル2〜3段分にあたるALC版材を、所望
幅の四角柱状に切断してから、一本ずつ、3方の角部に
面取り加工をし、入り隅部を形成するように、2面から
切り込んで、所望厚さのL字状のALCコーナーパネル
にする。
【0003】また、幅が200mm未満、厚さが50m
m未満のALCコーナーパネルの場合も、殆ど同様の工
程で製造する。しかし、型枠内に小型の補強鉄筋を多段
にセットする際に、原料スラリーの注入時や発泡時に補
強鉄筋が移動しないように、各補強鉄筋の水平な主筋の
数カ所を狭持させて固定するための特殊なセットピンが
数種類必要で、取り付けにも手数がかかる問題がある。
【0004】また、前記のように、ALC版材を四角柱
状に切断し、一本ずつ面取り加工をしなければならず、
多分に手数と費用がかかる問題があった。さらに、外壁
パネルとして、溝加工をした意匠パネルを使用する場合
に、ALCコーナーパネルにも同様の溝加工を施すこと
は困難であり、ALCコーナーパネルの様子が異なると
いう建築物の外観が制約される問題もあった。
【0005】ALCコーナーパネルを製造する他の方法
としては、所望幅、厚さの2枚のALCパネルの一方の
長辺小口面を45度で切断して、両者を接着し、さらに
裏面をL字型金具で補強する方法もあるが、やはり手数
と費用がかかるばかりでなく、接合した角の目地部が露
出するので意匠性がよくない問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、小型のA
LCコーナーパネルを効率よく製造でき、さらに表面に
溝などを切削加工して、意匠性に勝れたALCコーナー
パネルの製造方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のALCコーナー
パネルは、ALC版材用補強鉄筋を型枠内に懸架して製
造する。
【0008】ALC版材用補強鉄筋は、1個以上のAL
Cコーナーパネル用補強鉄筋と、2個以上のALCコー
ナーパネル用セットピンと、耐蝕性の線材からなる。A
LCコーナーパネル用補強鉄筋は、2本以上の第1主筋
および2本以上の第2主筋と、L字状の2本以上の横筋
とからなり、前記横筋の一方の辺と前記第1主筋とが格
子状に形成されて固着され、前記横筋の他方の辺と前記
第2主筋とが格子状に形成されて固着される。該ALC
コーナーパネル用補強鉄筋の主筋または横筋に耐蝕性の
線材を連結し、少なくとも1つが吊されたとき、平行に
並列して吊されるようにする。ALCコーナーパネル用
セットピンは、耐蝕性の条材と、該条材に固着される1
つ以上の狭持用部材とからなり、該狭持用部材は、AL
Cコーナーパネル用補強鉄筋の2本の主筋を挟むように
配置された2つの爪である。そして、前記補強鉄筋の2
本の第1主筋を、前記セットピンの爪で挟んで固着する
ことにより、前記補強鉄筋が並列して吊される。
【0009】本発明の第1の製造方法は、ALC版材用
補強鉄筋を懸架した型枠に、ALC用スラリーを注入し
乾燥して半可塑性体を得て、内蔵されたALC版材用補
強鉄筋の間で切り離し、養生してALC版材を得て、内
蔵されたALCコーナーパネル用補強鉄筋の間で切り離
してALC角柱を得て、面取り加工をする。
【0010】本発明の第2の製造方法は、ALC版材用
補強鉄筋を懸架した型枠に、ALC用スラリーを注入し
乾燥して半可塑性体を得て、内蔵されたALC版材用補
強鉄筋の間で切り離し、養生してALC版材を得て、一
方の表面に溝加工をして溝付きALC版材を得て、内蔵
されたALCコーナーパネル用補強鉄筋の間で切り離し
てALC角柱を得て、前記溝に連なる溝加工および面取
り加工をするALCコーナーパネルの製造方法。
【0011】本発明の第3の製造方法は、ALC版材用
補強鉄筋を懸架した型枠に、ALC用スラリーを注入し
乾燥して半可塑性体を得て、内蔵されたALC版材用補
強鉄筋の間で切り離し、養生してALC版材を得て、表
面に溝加工と、内蔵されたALCコーナーパネル用補強
鉄筋の間に、長さ方向の面取り用溝加工をして溝付きA
LC版材を得て、前記面取り用溝加工の谷で切り離して
ALC角柱を得て、切り離した面を同一平面状になるよ
うに前記ALC角柱を回転させて並べ、該平面に前記溝
と連なる溝加工および面取り加工をするALCコーナー
パネルの製造方法。
【0012】
【発明の実施の形態】前述した本発明のALCコーナー
パネルの第1の製造方法は、一般のALCコーナーパネ
ルのための製造方法であり、第2、第3の製造方法は、
表面に模様溝が形成されたALCコーナーパネルのため
の製造方法である。いずれの製造方法も、耐蝕性の線材
で連結した複数の補強鉄筋を並列させて、セットピンに
より上方から懸架して型枠内にセットするので、セット
ピンの種類が少なくても各補強鉄筋が固定され、原料ス
ラリーの注入時や発泡時に移動することがなく、多数の
補強鉄筋をセットする工数や時間を低減することができ
る。
【0013】また、第2の製造方法では、養生後のAL
C角柱の加工を複数本まとめて処理するので効率がよ
く、従来困難であった表面に模様溝加工したALCコー
ナーパネルも製造することができる。第3の方法では、
更に工数が少なく、効率がよい。なお、いずれの製造方
法も、通常のALCコーナーパネルにも適用することが
できるが、特に小型のALCコーナーパネルの製造に好
適であり、生産性の向上と製品意匠の多様化を図ること
ができる。
【0014】(実施例)以下に、本発明の一実施例を図
面に基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明の製造方法によって製造し
たALCコーナーパネルの内部透視斜視図である。該A
LCコーナーパネル10は、例えば幅150mm、厚さ
50mmで、5本の横筋3aと、4本の主筋3b、3
c、3d、3eとからなる補強鉄筋3と、製造に使用さ
れた線材4およびセットピンの一部5とを内蔵し(図で
は破線で位置と構成を示している。)、表面には、3条
の面取り9aと、4条の模様溝9d、9eが施されてい
る。表面に断面が露出する線材4は、耐蝕性素材を使用
し、セットピンの一部5は防錆加工をするので問題はな
い。
【0016】以下に、図2〜10に基づいて、本発明の
ALCコーナーパネルの第1の製造方法を説明する。図
2は、型枠の構成を示す一部省略斜視図である。
【0017】先ず、箱状の型枠2に、補強鉄筋3を2本
1組のセットピン5により3段にセットする。この補強
鉄筋3は、図9に斜視図を示したように、直径3mm、
長さ200mmの鉄筋を、中央から直角に折り曲げた横
筋3aの、各々の一方の辺に直径3mmで所望長さの2
本の主筋3b、3cを溶接し、各々の他方の辺に同じ長
さの2本の主筋3d、3eを溶接して連結したもので、
防錆処理される。横筋3aを折り曲げてから主筋3b、
3c、3d、3eを溶接してもよいが、平面状に横筋3
aおよび主筋3b、3c、3d、3eを配置し溶接固着
した網状の鉄筋の横筋部分を一括して折り曲げ、製造す
ると効率がよい。
【0018】セットピン5は、図10に斜視図を示した
ように、直径8mm、長さ880mmの鉄筋に、型枠2
の上部にわたすピンブリッジ6に懸架するための頭部5
aを設け、さらに、図示した実施例では3組の爪5a、
5bを、前記主筋3d、3eの外側距離に合わせ、ま
た、ALCコーナーパネルの幅である150mm間隔毎
に配置する。
【0019】図2に示したように、2本のセットピン5
の各爪5a、5bに補強鉄筋3を3段にセットし、型枠
2の上方にわたしたピンブリッジ6に懸架して固定す
る。なお、各段の補強鉄筋3の水平な主筋または横筋の
いずれかを、直径1.6mmの複数のステンレス線4で
連結する。セットピン5の構造と該ステンレス線4とに
より、ALCの原料スラリー7の注入時と発泡時に、補
強鉄筋3は、流されたり浮上したりと移動することがな
く、正確に固定される。
【0020】図示した実施例では、補強鉄筋3を並列す
るステンレス線4で連結し、セットピン5が補強鉄筋3
の主筋を狭持している。連結するステンレス線4を立体
的に配置し、セットピン5で最上段の補強鉄筋の主筋の
みを狭持するようにしてもよい。なお、図2では、原料
スラリー7の一部を破断し、一部の補強鉄筋3およびセ
ットピン5を省略して、型枠2の内部の様子を示した。
3段に連結した補強鉄筋3を、図の手前側だけ示した
が、図の向こう側にも伸び、原料スラリー7の内部に続
く。
【0021】それから、ALCの原料スラリー7を注入
して発泡、硬化させる。所望時間経過したら、半可塑性
状態に硬化するので、型枠から取り出し、セットピン5
の突き出た部分を切除し、図3に示す半可塑性体7を得
る。それから、図示していない切断装置のピアノ線で幅
150mmのALC版材8に切断、分割する。上下方
向、水平方向に不要部が生じるので、これも切除する。
【0022】ALC版材8の内部は、図4に示すよう
に、3段の補強鉄筋3とセットピンの一部5とステンレ
ス線4が内蔵されている。その後、オートクレーブに装
入して、所定温度、圧力、時間で蒸気養生する。
【0023】次に、蒸気養生したALC版材8を図示し
ていない切断機で切断し、150mm角の3本の四角柱
状のALC角柱9を得る。ALC角柱9は、図5に内部
を示し、図6に外観を示した。
【0024】それから、個別に、横筋3aのある3方の
角に面取り加工をした後、各辺の厚さが50mmとなる
ように、不要部9b(図8)を切断、除去する。図7に
内部を示し、図8に外観を示したように、3方に面取り
部9aを有し、厚さ50mm、2辺の幅が150mmで
所望長さのALCコーナーパネル10が得られる。
【0025】以下に、図11〜図16に基づいて、本発
明のALCコーナーパネルの第2の製造方法を説明す
る。
【0026】ALC角柱9を製造するまでは、前述の製
造方法と同様に行い、図示しない加工機の台上で、図1
1に示すように同一方向に並べて、幅方向両端から押圧
固定し、図12に示すように、一度に表面幅方向に所望
寸法間隔で、模様溝加工9dを行う。さらに、面取り用
溝加工9aも同時に行うとよい。
【0027】図13、14に示すように、それぞれを9
0度回転させて、補強鉄筋の横筋のもう一方に近い表面
を加工するように、並べ直す。そして、図15に示すよ
うに、再び幅方向両端から押圧固定し、一度に表面幅方
向に所望寸法間隔で、模様溝加工9eを行う。この際に
も、面取り用溝加工9aを同時に行うとよい。このよう
にして、図16に示す模様溝加工9d、9eおよび面取
り加工9aを施したALCコーナーパネル10が完成す
る。
【0028】以下に、図17、18に基づいて、本発明
のALCコーナーパネルの第3の製造方法を説明する。
【0029】ALC版材8を製造するまでは、前述の第
1の製造方法と同様に行い、ALC版材8を、図示しな
い加工機の台上に固定し、表面長手方向に、内蔵したA
LCコーナーパネル用補強鉄筋の間隔の150mm間隔
で4本の面取り用溝加工8aを行う。次に、図18に示
すように、模様溝8dを所望間隔で施してから、前記面
取り用溝加工8aの谷部分で切断、分割し、不要部8b
と、図13に示した3本のALC角柱9を得る。これ以
降は、前述の第2の製造方法と同様にして、加工を行
い、ALCコーナーパネルを製造する。
【0030】なお、いずれの製造方法により製造された
ALCコーナーパネル10も、前記ステンレス線4およ
びセットピン5の切断面が露出するが、これらは耐蝕性
であるか、防錆処理を行い、特にステンレス線4は細い
ので問題とはならない。
【0031】本発明の実施例では、幅150m、厚さ5
0mmのALCコーナーパネルの製造方法について説明
したが、同様の製造方法により所望寸法で、平坦な表面
のALCコーナーパネルか、または模様溝加工をしたA
LCコーナーパネルを製造することができる。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
第1乃至第3の製造方法は、複数の補強鉄筋を耐蝕性の
線材で連結して相互に固定し、型枠内に懸架してセット
するので、セットピンの種類は1種類でよく、セットの
工数も節減することができる。
【0033】また、第2の製造方法によれば、養生後の
ALC角柱を複数本まとめて表面加工するので、効率が
よく、従来は困難であった表面に模様溝加工をしたAL
Cコーナーパネルも製造することができる。
【0034】第3の製造方法によれば、さらに工数が少
なく効率がよい。なお、いずれの製造方法でも、幅が2
00〜300mmの通常のALCコーナーパネルの製造
に好適であり、生産性の向上と製品の多様化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のALCコーナーパネルの一実施例を
示す内部透視斜視図である。
【図2】 本発明の型枠の一実施例を示す一部省略斜視
図である。
【図3】 本発明の半可塑性体の一実施例を示す斜視図
である。
【図4】 本発明のALC版材の一実施例を示す内部透
視斜視図である。
【図5】 本発明のALC角柱の一実施例を示す内部透
視斜視図である。
【図6】 本発明のALC角柱の一実施例を示す斜視図
である。
【図7】 本発明のALCコーナーパネルの一実施例を
示す内部透視斜視図である。
【図8】 本発明のALCコーナーパネルの一実施例を
示す斜視図である。
【図9】 本発明の補強鉄筋の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図10】 本発明のセットピンの一実施例を示す斜視
図である。
【図11】 本発明のALC角柱を並べた斜視図であ
る。
【図12】 並べたALC角柱に、模様溝加工する斜視
図である。
【図13】 模様溝加工したALC角柱を離した斜視図
である。
【図14】 ALC角柱を回転させた斜視図である。
【図15】 回転させたALC角柱に模様溝加工する斜
視図である。
【図16】 本発明のALCコーナーパネルの斜視図で
ある。
【図17】 本発明のALC版材に面取り用溝を加工し
た斜視図である。
【図18】 面取り用溝加工したALC版材に、模様溝
加工する斜視図である。
【符号の説明】
2 型枠 3 補強鉄筋 3a 横筋 3b、3c、3d、3e 主筋 4 ステンレス線 5 セットピン 5a、5b 爪 6 ピンブリッジ 7 原料スラリー 8 ALC版材 8a 面取り用溝 8b 不要部 8d 模様溝 9 ALC角柱 9a 面取り部 9b 不要部 9d、9e 模様溝 10 ALCコーナーパネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L字状の2本以上の横筋の一方の辺と、
    2本以上の第1主筋とが格子状に形成されて固着され、
    前記横筋の他方の辺と、2本以上の第2主筋とが格子状
    に形成されて固着される2個以上のALCコーナーパネ
    ル用補強鉄筋を平行に吊せるように、耐蝕性の線材によ
    り連結し、前記2本の主筋を挟むように配置された2つ
    の爪を有し、該爪により少なくとも1個のALCコーナ
    ーパネル用補強鉄筋を狭持するALCコーナーパネル用
    セットピンで、ALCコーナーパネル用補強鉄筋を型枠
    内に吊るし、該型枠にALC用スラリーを注入し乾燥し
    て半可塑性体を得て、内蔵されたALC版材用補強鉄筋
    の間で切り離し、養生してALC版材を得て、内蔵され
    たALCコーナーパネル用補強鉄筋の間で切り離してA
    LC角柱を得て、面取り加工をするALCコーナーパネ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】 L字状の2本以上の横筋の一方の辺と、
    2本以上の第1主筋とが格子状に形成されて固着され、
    前記横筋の他方の辺と、2本以上の第2主筋とが格子状
    に形成されて固着される2個以上のALCコーナーパネ
    ル用補強鉄筋を平行に吊せるように、耐蝕性の線材によ
    り連結し、前記2本の主筋を挟むように配置された2つ
    の爪を有し、該爪により少なくとも1個のALCコーナ
    ーパネル用補強鉄筋を狭持するALCコーナーパネル用
    セットピンで、ALCコーナーパネル用補強鉄筋を型枠
    内に吊るし、該型枠にALC用スラリーを注入し乾燥し
    て半可塑性体を得て、内蔵されたALC版材用補強鉄筋
    の間で切り離し、養生してALC版材を得て、一方の表
    面に模様溝加工をして溝付きALC版材を得て、内蔵さ
    れたALCコーナーパネル用補強鉄筋の間で切り離して
    ALC角柱を得て、前記模様溝に連なる模様溝加工およ
    び面取り加工をするALCコーナーパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 L字状の2本以上の横筋の一方の辺と、
    2本以上の第1主筋とが格子状に形成されて固着され、
    前記横筋の他方の辺と、2本以上の第2主筋とが格子状
    に形成されて固着される2個以上のALCコーナーパネ
    ル用補強鉄筋を平行に吊せるように、耐蝕性の線材によ
    り連結し、前記2本の主筋を挟むように配置された2つ
    の爪を有し、該爪により少なくとも1個のALCコーナ
    ーパネル用補強鉄筋を狭持するALCコーナーパネル用
    セットピンで、ALCコーナーパネル用補強鉄筋を型枠
    内に吊るし、該型枠にALC用スラリーを注入し乾燥し
    て半可塑性体を得て、内蔵されたALC版材用補強鉄筋
    の間で切り離し、養生してALC版材を得て、表面に模
    様溝加工と、内蔵されたALCコーナーパネル用補強鉄
    筋の間に、長さ方向の面取り用溝加工をして溝付きAL
    C版材を得て、前記面取り用溝加工の谷で切り離してA
    LC角柱を得て、切り離した面を同一平面状になるよう
    に前記ALC角柱を回転させて並べ、該平面に前記模様
    溝と連なる模様溝加工および面取り加工をするALCコ
    ーナーパネルの製造方法。
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