JPS61239909A - 表面異形コンクリ−トパネルの形成法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は気泡コンクリート凝結体のブロックを切断面に
凹凸模様を形成させつつ薄層に切断し、コンクリートパ
ネルを形成する方法に関し、更に詳しくは、ブロック状
に凝結させた気泡コンクリートを特殊移動をしているワ
イヤーで正確に切断し、表面に凹凸模様のあるパネルを
形成する方法に関するものである。

［従来技術］ 気泡コンクリートは断熱、不燃、耐火、吸音、！ｉ１ｍ
等の優れた機能を有し広く建築材料として使用されてい
る。一般的には水硬性セメント材にアルミニウム粉末あ
るいは界面活性剤を混入して含気泡水泥しよう物（スラ
リー）を作成して型枠に注型し、成形後オートｌレープ
に依る水熱養生をして製品化している。また該コンクリ
ートの凝結は比較的ゆるやかに行なわれる所謂緩結型で
あり、硬化へ進行する以前の凝結状態ではピアノ線等の
ワイヤーで容易に切断出来、例えば建築材料としてのパ
ネルを得るにはかなり大型のブロック状に成形した後に
複数本の水平に張設したワイヤーを垂直方向に配設しブ
ロック体に相対的に平行移動させて切断し、表面が平滑
な薄厚パネルを形成するのが普通である。

近年、建築材料への要求性能が多方面にわたっているが
、前述した諸特性のうち特に吸音特性の付与が強く要求
されている。気泡コンクリートパネルの場合も同様であ
るが、吸音特性中特に重要な吸音率の向上が望まれ、そ
の達成のために表面積増大策が企図されパネル表面に凹
凸条を設ける方法が採られている。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来、気泡コンクリートパネル表面に凹凸条をつける方
法としてはパネル型枠底面を凹凸状のメス型として気泡
コンクリートスラリーを注型するかあるいはオートクレ
ーブ養生後の硬化成形体の表面を切削加工する方法が採
られていた。

これらの方法においそは各パネルごとの製造法をとるた
めその型枠に費用を要することや生産性が低いのが欠点
である。

［問題点を解決するための手段］ 本発明者等は表面に凹凸条のある気泡コンクリートパネ
ルを効率よく生産する方法について研究した結果、従来
、気泡コンクリートスラリーの凝結後ピアノ線などのワ
イヤーを押しつけて複数枚の平板をつくる技術を利用し
表面に凹凸条のあるパネルを同時に多数枚つくることに
成功し本発明を完成した。本発明の要旨は気泡を含んだ
セメント質水硬性材料の水性スラリーを型枠に注型し、
該スラリーが凝結した後に底枠を残して四周の側枠を解
除して気泡コンクリート凝結体のブロックを成形し、予
め水平状に張設された複数本のワイヤーを垂直方向にな
らべて配設し、上記底枠に対し相対的に水平移動させて
底枠上の上記ブロックを切断し、コンクリートパネルを
形成する方法において、該コンクリートブロックの切断
方向前後端面及びまたは上面を抑え盤で抑え、ワイヤー
をブロック体内において所望の形と大きさの上下移動を
させる表面異形コンクリートパネルの形成法にある。

以下本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本発明に係る方法により凹凸条つきパネルを形
成中の状態の側面図を示し、第２図は第１図の■−■線
断面の矢視図を示す。

型枠１はコンクリート凝結体ブロック２を成形するため
に四周の型枠壁（図示せず）とともに用いたもので、該
型枠壁は除去し、型枠１にコンクリート凝結体ブロック
２を載置したまま台車９上に移載する。台車は車輪１１
を介してレール１０上を自由に前後に動き得るようにな
っている。一方、ピアノ１１１８の端部を固定するピア
ノ線張り具６と、ピアノ線８の水平位置決め、垂直方向
の間隔決め、緊張張設のためのピアノ線ガイド棒７はと
りつけたピアノ線とともに一体となってギヤートモ−タ
ー５によりピアノ線切断装置用架構１２に沿って上下に
スライドする。

気泡コンクリート凝結体ブロック２の前及び後逍並びに
上面には前面抑え盤３、及び後面抑え盤４、並びに上面
抑え盤１５により適当な力で抑えて該ブロックの切断中
の変位を防止する。これら抑え盤は上記ブロックの大き
さ、形によっても左右されるが、少なくとも前面及び後
面もしくは上面にあって前後方向もしくは上下方向に挟
持させる必要がある。該ブロックが小さいときは上面の
みでよいが、広面積で厚みの大なる場合は、前後方向な
らびに上下方向ともに挟持する必要がある。

これら抑え盤がなければ気泡コンクリート凝結体という
比較的脆い物体をピアノ線等のワイヤーを押し当て、且
つ、切断方向を変化させつつ切断する場合の異常応力を
受けるためか、欠け、ひび割れが生じ易い。本発明の場
合のごとく、表面に凹凸条等を持つ異形コンクリートパ
ネル形成にはこのような抑え盤は特に必要である。

なお第１〜３図の場合は特に図示していないが抑え盤の
コンクリートブロック側には弾性のあるたとえばゴム、
ウレタン発泡体等の１ｌｉｉをとりつけるとコンクリー
トブロックの損傷防止上一層効果的である。

ピアノ線は気泡コンクリート凝結体ブロック２と前抑え
盤３との間にまずはさまれた状態にあり、台車９を左方
向に移動するとピアノＩＩ８は相対的に右方に移動して
行き、各ピアノ線はコンクリート凝結体プＯツク２を水
平に薄厚みに切断して行く。この場合ギヤートモ−ター
５を（もとの位置維持）−（緩上昇）−（緩下降）の変
化状態のくりかえし状態におくと切断！１ｌｓ１３が所
望の形で得られる。

本実施例で得られるパネル１４は最上面と最下面のもの
は片面凹凸条つきであり、他は表裏に凹凸条のあるもの
である。このパネル１４の凹凸形状はギヤートモ−ター
５の移動態様によりどのようにも変えられることは明ら
かである。

第３図は他の実施例の側面図であり、ピアノ線８’　、
８．８’　、８．８’のうち８＃、８Ｆ、・・・のみを
上下運動させ、８，８．・・・はピアノ線切断装置用架
構１２にその端部を固定し、同架構に固定４　　　　　
　　のピアノ線ガイド棒７′を介して張設されている。

他の部分は第１図の場合と同様であり、同一符号が付さ
れている。この＠置を用いることにより、切断して得ら
れるすべてのパネルが片面のみ凹凸条のあるものとなる
。

上記説明では、コンクリートブロックを移動したが、逆
にピアノ線装置用架構１２を移動してもよいことは勿論
である。

［作　用］ 本発明の方法によれば気泡コンクリート凝結体ブロック
の変位を伴うことなくその内部を複数本のワイヤーのう
ち少なくとも一部が水平方向及び垂直方向の合成運動を
くり返して進むことができる。

Ｃ効　果ｊ 本発明の方法をとることにより、ひび割れ、欠損、不規
則切断を伴うことなく表面に凹凸条のある気泡コンクリ
ートパネルを複数枚同時に作ることができ、型枠の節減
、労力の軽減、生産性の向上に大きく貢献する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る方法の一実施例による凹凸条つき
パネルを形成中の状態の側面図、第２図は第１図のＩＦ
−ＩＦ線断面図の矢視図、第３図は本発明に係る方法の
他の実施例による凹凸条つきパネル形成状態の側面図を
示す。 図面における主な符号について説明する。 ２・・・気泡コンクリート凝結体プＯツク３・・・前面
抑え盤　　　　４・・・後面抑え盤５・・・ギヤートモ
−ター ７・・・ピアノ線ガイド棒（上下運動可能）７′・・・
同上（固定） ８．８′・・・ピアノ線 １３・・・切断部　　　　　　１４・・・パネル１５・
・・上面抑え盤

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）気泡を含んだセメント質水硬性材料の水性スラリ
   ーを型枠に注型し該スラリーが凝結した後に底枠を残し
   て四周の側枠を解除して気泡コンクリート凝結体のブロ
   ックを成形し、予め水平状に張設された複数本のワイヤ
   ーを垂直方向にならべて配設し、上記底枠に対し相対的
   に水平移動させて底枠上の上記ブロックを切断しコンク
   リートパネルを形成する方法において、該コンクリート
   ブロックの切断方向前後端面及び／または上面を抑え盤
   で抑え、ワイヤーをブロック体内において所望の形と大
   きさの上下移動をさせることを特徴とする表面異形コン
   クリートパネルの形成法。
2. （２）複数本のワイヤーのうち１本おきのワイヤーのみ
   上下移動をさせる特許請求の範囲第１項記載の表面異形
   コンクリートパネルの形成法。