JP2000140965A - 突起付きパイプ及びその製造装置 - Google Patents

突起付きパイプ及びその製造装置

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JP2000140965A JP31853398A JP31853398A JP2000140965A JP 2000140965 A JP2000140965 A JP 2000140965A JP 31853398 A JP31853398 A JP 31853398A JP 31853398 A JP31853398 A JP 31853398A JP 2000140965 A JP2000140965 A JP 2000140965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで且つ耐久性に優れた突起付きパイ
プ及びその製造装置を提供する。 【解決手段】素材パイプ10の外周面10aに、該素材
パイプ10の周壁10cを局部的にその内周面10b側
から外周面10a側に向けて膨出形成した複数個の突起
(13,14),(13,14),・・を設けることで
突起付きパイプを得る。かかる突起付きパイプによれ
ば、例えば、この突起付きパイプを手摺り素材として用
いて手摺りを製造することでそのまま滑り止め機能を備
えた手摺りを得ることができ、例えばステンレスパイプ
の表面にフィルム材を被覆したものを素材として用いる
場合に比して、製造コストの低廉化と耐久性の向上とが
同時に実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、突起付きパイプ
及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋内の手摺り素材として、強
度、美観性等の観点からステンレス鋼製のパイプ材が広
く用いられている。
【0003】ところが、このステンレスパイプを手摺り
素材として使用した場合には、その表面が高度の平滑面
とされ且つこの状態が長期に亙って維持されるという利
点が逆に災いして、滑り易いという欠点が従来より指摘
されており、特にその使用者が例えば老齢者とか身体障
害者等の体力面あるいは身体機能面での弱者を対象とし
た福祉施設の設備として適用された場合には上記問題が
より一層顕著となるものである。
【0004】かかる事情に鑑み、従来より、ステンレス
パイプを手摺り素材として使用する場合に、該パイプの
表面を、突起を備えたフィルム材により被覆して使用す
る技術が既に提案され且つ実用化されるに至っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
ステンレス製のパイプの表面をフィルム材により被覆し
て使用する場合には、突起付きフィルム材が比較的高価
であり、またこれをパイプ表面に被覆する作業が煩雑で
あること等から、製造コストが高くつくという問題があ
った。また、一般にフィルム材は金属材に比して強度性
能、耐摩耗性が劣ることから、使用中早期にフィルム材
が摩耗あるいは破断してパイプ表面から剥離し、手摺り
としての使用に耐えなくなる等、その耐久性という点に
おいても問題があった。
【0006】そこで本願発明は、低コストで且つ耐久性
に優れた突起付きパイプ及びその製造装置を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明にかかる突起付きパイプ
は、素材パイプ10の外周面10aに、該素材パイプ1
0の周壁10cを局部的にその内周面10b側から外周
面10a側に向けて膨出形成した複数個の突起(13,
14),(13,14),・・を設けて構成したことを
特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる突起付きパイプにおいて、上記突起(13,1
4)を、球面状突起又は線状突起としたことを特徴とし
ている。
【0010】本願の第3の発明にかかる突起付きパイプ
の製造装置では、素材パイプ10の外周面10aに対応
する形状の成形面(1a,2a)を有するとともに該成
形面(1a,2a)には該成形面(1a,2a)から凹
入する複数個の逃がし凹部16,16,・・が設けられ
てなり且つ上記成形面(1a,2a)により上記素材パ
イプ10をその外周面10a側から抱持する成形型
(1,2)と、上記素材パイプ10の内周面10b内に
嵌挿可能な外径を有するとともにその周壁31cにはこ
れを貫通して複数個の貫通穴32,32,・・が設けら
れた支持基体31と、上記周壁31cの厚さ寸法よりも
所定寸法だけ大きい高さ寸法を有し且つ上記支持基体3
1の上記複数個の貫通穴32,32,・・内にその穴方
向へ移動可能に収容配置された複数個の押圧成形部材3
3,33,・・とを備えてなる成形具3と、上記成形具
3における上記支持基体31の内径よりも所定寸法だけ
小さい外径をもつ成形周面部41を備え、上記支持基体
31の内周面31b内にその軸方向から嵌挿された状態
においては上記成形周面部41が上記複数個の押圧成形
部材33,33,・・と係合して該各押圧成形部材3
3,33,・・を上記支持基体31の外周面31aから
外方へ突出させる如く作用する芯金4とを備えたことを
特徴としている。
【0011】本願の第4の発明では、上記第3の発明に
かかる突起付きパイプの製造装置において、上記押圧成
形部材33を、球体又は弧状板体で構成したことを特徴
としている。
【0012】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0013】本願の第1の発明にかかる突起付きパイ
プによれば、素材パイプ10の外周面10aに、該素材
パイプ10の周壁10cを局部的にその内周面10b側
から外周面10a側に向けて膨出形成した複数個の突起
(13,14),(13,14),・・を設けて構成さ
れているので、例えば、この突起付きパイプを手摺り素
材として用いて手摺りを製造することでそのまま滑り止
め機能を備えた手摺りを得ることができ、例えば従来の
ようにステンレスパイプの表面にフィルム材を被覆した
ものを素材として用いる場合に比して、製造コストの低
廉化と耐久性の向上とが同時に実現されるものである。
【0014】本願の第2の発明にかかる突起付きパイ
プによれば、上記突起(13,14)を、球面状突起又
は線状突起としているので、例えば、上記突起(13,
14)が球面状突起である場合には手触りの柔らかい滑
り止め作用が実現され、また上記突起(13,14)が
線状突起である場合にはより確実な滑り止め作用が実現
されるなど、要求される滑り止め程度に対応した突起付
きパイプを提供することができるものである。
【0015】本願の第3の発明にかかる突起付きパイ
プの製造装置によれば、次のようにして突起付きパイプ
が製造される。即ち、上記素材パイプ10を、上記成形
型(1,2)の上記成形面(1a,2a)によりその外
周面10a側から抱持させて固定し、この状態で、上記
素材パイプ10の内周面10b内に上記成形具3を嵌挿
する。しかる後、上記成形具3における上記支持基体3
1の内周面31b内に上記芯金4を挿入し、これを軸方
向へ移動させる。すると、上記芯金4の上記成形周面部
41が上記成形具3の上記支持基体31に設けた上記複
数個の押圧成形部材33,33,・・のそれぞれと係合
し、該各押圧成形部材33,33,・・を上記支持基体
31の径方向外方へ向けて押し出す。この場合、上記押
圧成形部材33の高さ寸法が上記支持基体31の周壁3
1cの厚さよりも大きいことから、上記各押圧成形部材
33,33,・・の外面部分が上記支持基体31の外周
面31aよりも更に径方向外方へ突出し、該支持基体3
1の外側に嵌挿配置されている上記素材パイプ10の周
壁10cが上記各押圧成形部材33,33,・・による
押圧力を受けて、局部的に上記成形型(1,2)の上記
成形面(1a,2a)に設けた上記逃がし凹部16,1
6,・・内に入り込む状態で上記素材パイプ10の外周
面10a側に膨出変形され、この膨出変形部分により上
記突起(13,14)が形成され、かかる突起(13,
14)を複数個備えた突起付きパイプが得られるもので
ある。
【0016】このように、この発明にかかる突起付きパ
イプの製造装置によれば、上記素材パイプ10を上記成
形型(1,2)にセットし且つこれに上記成形具3を装
着するとともに該成形具3の内部に上記芯金4を押し込
むという簡単な作業で容易且つ確実に上記突起付きパイ
プを得ることができることから、上記突起付きパイプを
より安価に提供することが可能となるものである。
【0017】本願の第4の発明にかかる突起付きパイ
プの製造装置によれば、上記に記載の効果が得られる
のに加えて、上記押圧成形部材33を球体又は弧状板体
で構成することで、球面状突起をもつ突起付きパイプ又
は線状突起をもつ突起付きパイプをそれぞれ容易に得る
ことができ、要求される用途・機能等に対応した突起付
きパイプの提供が容易になるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる突起付き
パイプ及びその製造装置を好適な実施形態に基づいて説
明する。
【0019】第1の実施形態 この実施形態は、図1に示す如き突起付きパイプX1
びこれを製造するための突起付きパイプ製造装置Z1
関するものである。
【0020】図3に示す突起付きパイプX1は、所定径
をもつステンレス製の素材パイプ10を用い、その外周
面10aに多数の球面状突起13,13,・・を所定の
配置パターンで形成したものであって、例えばこれが手
摺り素材として使用された場合には、比較的手触りの柔
らかい手摺りを提供することができるものである。尚、
この突起付きパイプX1は、必要に応じて直状のまま、
あるいは適宜湾曲成形して使用される。そして、この突
起付きパイプX1は次述の突起付きパイプ製造装置Z1
使用して製造される。
【0021】上記突起付きパイプ製造装置Z1は、図2
に示すように、上下一対の第1成形型1,2と成形具3
及び芯金4を備えて構成される。
【0022】上記第1成形型1は、金属製のブロック体
で構成され、その上面側には、成形対象となる素材パイ
プ10の下半分の形状に略合致する半円状の断面形状を
もつ成形面1aが形成されている。さらに、この成形面
1a上には、上記突起付きパイプX1における上記各球
面状突起13,13,・・に対応させて多数の逃がし凹
部16,16,・・が所定の配置パターンで形成されて
いる。尚、この第1成形型1は、上記成形面1aを上方
に向けた状態で適宜の支持基台(図示省略)に固定配置
される。
【0023】上記第2成形型2は、上記第1成形型1と
対をなすものであって、該第1成形型1と同様に、金属
製のブロック体で構成され、その下面側には、成形対象
となる素材パイプ10の上半分の形状に略合致する半円
状の断面形状をもつ成形面2aが形成されている。さら
に、この成形面2a上には、上記突起付きパイプX1
おける上記各球面状突起13,13,・・に対応させて
多数の逃がし凹部16,16,・・が所定の配置パター
ンで形成されている。この第2成形型2は、上記第1成
形型1の上方位置に配置されるとともに、例えば油圧シ
リンダ等の移動押圧手段によって上記第1成形型1に対
して接離するように上下方向に移動可能とされるととも
に、上記第1成形型1との衝合状態においては適宜の押
圧力によりその衝合状態が保持されるようになってい
る。
【0024】尚、この実施形態においては、上記第1成
形型1と第2成形型2とによって特許請求の範囲中の
「成形型」を構成しているが、他の実施形態においては
その分割数をさらに増やした構成とすることもできるも
のである。
【0025】上記成形具3は、次述の支持基体31と該
支持基体31側に組付けられる複数個の押圧成形部材3
3,33,・・とで構成される。
【0026】上記支持基体31は、上記素材パイプ10
の内周面10b内に嵌挿可能な外径をもつ肉厚の筒体で
構成されるものであって、その周壁31cには所定の配
置パターンで複数個の貫通穴32,32,・・が形成さ
れている。尚、この貫通穴32は、所定径の円形穴とさ
れている。
【0027】一方、上記押圧成形部材33は、上記貫通
穴32内に挿入可能な直径寸法をもつ球体で構成され
る。この場合、この押圧成形部材33の直径寸法(特許
請求の範囲中の「高さ寸法」に該当する)は、上記支持
基体31の周壁31cの厚さ寸法よりも所定寸法だけ大
きく設定されている。
【0028】そして、この押圧成形部材33は、図3に
示すように、上記支持基体31の貫通穴32内に嵌装さ
れるが、この押圧成形部材33の貫通穴32への嵌装状
態において、例えば上記貫通穴32の口縁部にカシメ加
工を施して該口縁部を穴内側寄りに膨出変形させること
で、該貫通穴32の両口縁部にそれぞれストッパー部3
4,35を形成している。従って、上記押圧成形部材3
3は、上記ストッパー部34,35により上記貫通穴3
2からの脱落が防止され、該貫通穴32内においては該
各ストッパー部34,35の範囲内のみで該貫通穴32
の穴方向(即ち、上記支持基体31の径方向)に移動可
能とされている。即ち、図3の左半部に示すように上記
支持基体31の内周面31b側に突出する「第1位置」
と、右半部に示すように上記支持基体31の外周面31
a側に突出する「第2位置」との間で移動可能とされ
る。
【0029】上記芯金4は、異径軸体で一体構成される
ものであって、円周面でなる成形周面部41と該成形周
面部41の軸方向両端縁に連続して次第に縮径変化する
テーパー面でなる誘導部42,43とを備えている。そ
して、上記成形周面部41の外周面41aは、上記芯金
4を上記成形具3内に挿入した場合に上記各押圧成形部
材33,33,・・と係合してこれを上記「第1位置」
から「第2位置」側に移動させる如く作用するものであ
り、そのため該成形周面部41の外径は、図3に示すよ
うに、上記成形具3の支持基体31の内周面10bに近
接し得るような寸法に設定されている。
【0030】尚、この芯金4は、例えば油圧シリンダに
連結され、該油圧シリンダの伸縮作動に伴って上記成形
具3に対して挿脱されるようになっている。
【0031】以上のように構成された上記突起付きパイ
プ製造装置Z1を使用して上記素材パイプ10を加工し
上記突起付きパイプX1を得る場合における作業手順等
について説明する。
【0032】突起付きパイプX1の製造に際しては、先
ず、型開きされた上記第1成形型1と第2成形型2の間
に上記素材パイプ10を配置してこれを該第1成形型1
の成形面1a上に載置する。しかる後、上記第2成形型
2を上記第1成形型1側に降下させて該第1成形型1に
衝合させる。この型衝合状態においては、上記素材パイ
プ10は上記第1成形型1の成形面1aと第2成形型2
の成形面2aとの間にその外周面10a側から抱持され
ている。以上で、上記素材パイプ10のセットが完了す
る。
【0033】次に、上記素材パイプ10の内周面10b
内に上記成形具3を挿入し且つこれを適宜の固定手段に
より固定してその軸方向への移動を規制する。尚、この
場合、図3の右半部に示すように、上記成形型1,2側
の各逃がし凹部16,16,・・と上記成形具3側の上
記各押圧成形部材33,33,・・とが対応するよう
に、上記各成形型1,2と上記成形具3との位置決めを
行う。
【0034】しかる後、上記成形具3の内部にその軸方
向の一端側から上記芯金4を挿入し、且つこれを順次軸
方向前方へ移動させる。すると、図3の右半部に示すよ
うに、上記成形具3の前進移動に伴ってその成形周面部
41が上記各押圧成形部材33,33,・・と係合し、
該各押圧成形部材33,33,・・はそれぞれその「第
1位置」から「第2位置」に向けて押し出される。この
各押圧成形部材33,33,・・の押し出し作用によっ
て、上記支持基体31と上記成形型1,2の各成形面1
a,2aの間に介在配置されている上記素材パイプ10
の周壁10cのうち、上記各押圧成形部材33,33,
・・に対応する部分のみが局部的に外方へ押し出され、
上記成形型1,2の上記各逃がし凹部16,16,・・
内に膨出変形することになる。この各膨出変形部分がそ
れぞれ上記球面状突起13,13,・・となり、平滑な
外周面10aをもつ上記素材パイプ10が、上記各球面
状突起13,13,・・を備えた突起付きパイプX1
その形態が変化する。以上で、突起付きパイプX1の成
形作業が完了する。
【0035】このようにして製造された上記突起付きパ
イプX1、及びその製造に使用された上記突起付きパイ
プ製造装置Z1においては、それぞれ次のような特有の
利点がある。
【0036】即ち、上記突起付きパイプX1において
は、これが例えば手摺り素材として使用される場合、該
手摺り素材としての段階で既に上記球面状突起13,1
3,・・が形成されているので、これを使用して手摺り
を製造することのみによって、所要の滑り止め機能をも
つとともに高い耐久性を備えた手摺りを得ることができ
る。従って、従来のようにパイプの表面にフィルム材を
被覆したものを手摺り素材として用いる場合に比して、
製造コストの低廉化と耐久性の向上とが同時に実現され
るものである。また、特に上記突起付きパイプX1に設
けられる突起が上記球面状突起13,13,・・で構成
されていることで、手触りの柔らかい滑り止め作用が実
現されるものである。
【0037】第2の実施形態 第2の実施形態のものは、図4に示す如き突起付きパイ
プX2、及びこれを製造するための突起付きパイプ製造
装置Z2に関するものである。
【0038】図4に示す突起付きパイプX2は、所定径
をもつステンレス製の素材パイプ10を用い、その外周
面10aに多数の線状突起14,14,・・を所定の配
置パターンで形成したものであって、例えばこれが手摺
り素材として使用された場合には、滑り止め効果の高い
手摺りを提供することができるものである。
【0039】この突起付きパイプX2の製造に使用され
る突起付きパイプ製造装置Z2は、上記第1の実施形態
における上記突起付きパイプX1の製造に使用される突
起付きパイプ製造装置Z1とその基本構成を同じにする
ものであって、これと異なる点は上記押圧成形部材3
3,33,・・の構造である。
【0040】即ち、この突起付きパイプ製造装置Z
2は、上記第1の実施形態における突起付きパイプ製造
装置Z1と同様に、上記各成形型1,2と成形具3と芯
金4とで構成され、且つ上記成形具3は上記支持基体3
1と複数個の押圧成形部材33,33,・・とで構成さ
れるものであるが、この実施形態のものにおいては上記
押圧成形部材33,33,・・を、上記第1の実施形態
のようにこれを球体で構成するのに代えて、これを弧状
板体で構成したものである。即ち、上記押圧成形部材3
3は、上記支持基体31の外周面31aと略同一曲率の
外周面33aを備えた弧状板体で構成されたものであっ
て、該外周面33aは上記素材パイプ10の内周面10
bに当接してこれを膨出変形させる変形加工面として機
能するものであり、またその内周面33bは上記芯金4
の成形周面部41と当接して該成形周面部41からの押
圧力を受ける受け面として機能するものである。
【0041】尚、この実施形態においては、この押圧成
形部材33の外周面33aと内周面33bとの間隔寸法
が、特許請求の範囲中の「高さ寸法」に該当する。従っ
て、この高さ寸法は、上記押圧成形部材33の周壁33
cの厚さ寸法よりも所定寸法だけ大きな寸法に設定され
ている。また、上記押圧成形部材33は、上記支持基体
31の周方向に所定間隔をもって複数個(この実施形態
においては4個)配置されるが、この場合、該押圧成形
部材33の形状に対応して、上記支持基体31側に設け
られる上記貫通穴32も、上記支持基体31の周方向に
延びる長穴状に形成されている。
【0042】以上のように構成された上記突起付きパイ
プ製造装置Z2を使用して上記素材パイプ10を加工し
上記突起付きパイプX2を得る場合における作業手順等
は、概ね上記第1の実施形態の場合と同様であるが、こ
れを略述すると次の通りである。
【0043】即ち、図5に示すように、上記素材パイプ
10を上記第1成形型1の成形面1aと第2成形型2の
成形面2aとの間に抱持させた状態で、該素材パイプ1
0の内周面10b内に上記成形具3を挿入し且つこれを
前進移動させると、該成形具3の前進移動に伴ってその
成形周面部41が上記各押圧成形部材33,33,・・
の内周面33aと係合し、該各押圧成形部材33,3
3,・・はそれぞれその「第1位置」から「第2位置」
に向けて押し出される。そして、この押圧成形部材3
3,33,・・の押し出し作動に伴って、上記支持基体
31と上記成形型1,2の各成形面1a,2aの間に介
在配置されている上記素材パイプ10の周壁10cのう
ち、上記各押圧成形部材33,33,・・に対応する部
分は局部的に且つ線状に外方へ押し出され、上記成形型
1,2の上記各逃がし凹部16,16,・・内に膨出変
形して上記線状突起14,14,・・とされ、これによ
り上記突起付きパイプX2が得られる。
【0044】尚、これ以外の作用効果については、上記
第1の実施形態の場合と同様であるので、ここでの説明
は省略する。
【0045】その他 (1)上記突起付きパイプX1における各球面状突起1
3,13,・・、及び上記突起付きパイプX2における
各線状突起14,14,・・の形状寸法、配置数あるい
は配置パターン等は必要に応じて任意に設定できるもの
である。また、上記突起付きパイプX1における各球面
状突起13,13,・・、及び上記突起付きパイプX2
における各線状突起14,14,・・は、必要に応じ
て、該各突起付きパイプX1,X2の全域に均等に、ある
いは特定の部位に局所的に、任意に選択して設けること
もできる。
【0046】(2)上記各実施形態においては、素材パ
イプ10をステンレスパイプとしたものを例にとって説
明しているが、本願発明はこれに限定されるものではな
く、適度の塑性加工性を備えた金属パイプに対して広く
適用できるものであって、例えば鋼パイプ、アルミパイ
プ等にも適用できる。また、上記各実施形態における素
材パイプ10は、これを円形断面をもつ丸パイプで構成
した場合について説明しているが、本願発明はかかる構
造に限定されるものではなく、例えば多角形の断面形状
をもつ角パイプを素材パイプとして適用することもでき
るものである。
【0047】(3)上記各実施形態においては、上記芯
金4として、所定径に寸法設定された上記成形周面部4
1を備え且つその軸方向移動により上記押圧成形部材3
3,33,・・に所定の作用をなすような構成のものを
例にとって説明しているが、本願発明における芯金4は
かかる構成に限定されるものではなく、要するに、上記
成形具3の内部に嵌挿された状態において、上記押圧成
形部材33,33,・・に対して上記支持基体31の径
方向外方への押圧力を作用せしめ得る構成をもつもので
あれば良く、例えば油圧力を受けて拡径変化するような
構成とすることもできるものである。また、例えば上記
芯金4としてその径寸法の異なるものを複数個用意し、
これを選択使用することで、肉厚の異なる複数種類の素
材パイプに容易に適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる球面状突起を備えた突起付き
パイプの斜視図である。
【図2】図1に示した突起付きパイプの製造に使用され
る製造装置の要部分解斜視図である。
【図3】図2に示した成形具の断面構造図及び該成形具
を使用しての加工状態を示す断面図である。
【図4】本願発明にかかる線状突起を備えた突起付きパ
イプの斜視図である。
【図5】図4に示した突起付きパイプの製造に用いられ
る成形具の断面構造図及び該成形具を使用しての加工状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1は第1成形型、2は第2成形型、3は成形具、4は芯
金、10は素材パイプ、13は球面状突起、14は線状
突起、16は逃がし凹部、31は支持基体、32は貫通
穴、33は押圧成形部材、34及び35はストッパー
部、41は成形周面部、42及び43は誘導部、X1
びX2は突起付きパイプ、Z1及びZ2は突起付きパイプ
製造装置である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材パイプ(10)の外周面(10a)
    に、該素材パイプ(10)の周壁(10c)を局部的に
    その内周面(10b)側から外周面(10a)側に向け
    て膨出形成した複数個の突起(13,14),(13,
    14),・・を設けてなることを特徴とする突起付きパ
    イプ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記突起(13,14)が、球面状突起又は線状突起で
    あることを特徴とする突起付きパイプ。
  3. 【請求項3】 素材パイプ(10)の外周面(10a)
    に対応する形状の成形面(1a,2a)を有するととも
    に該成形面(1a,2a)には該成形面(1a,2a)
    から凹入する複数個の逃がし凹部(16),(16),
    ・・が設けられてなり且つ上記成形面(1a,2a)に
    より上記素材パイプ(10)をその外周面(10a)側
    から抱持する成形型(1,2)と、 上記素材パイプ(10)の内周面(10b)内に嵌挿可
    能な外径を有するとともにその周壁(31c)にはこれ
    を貫通して複数個の貫通穴(32),(32),・・が
    設けられた支持基体(31)と、上記周壁(31c)の
    厚さ寸法よりも所定寸法だけ大きい高さ寸法を有し且つ
    上記支持基体(31)の上記複数個の貫通穴(32),
    (32),・・内にその穴方向へ移動可能に収容配置さ
    れた複数個の押圧成形部材(33),(33),・・と
    を備えてなる成形具(3)と、 上記成形具(3)における上記支持基体(31)の内径
    よりも所定寸法だけ小さい外径をもつ成形周面部(4
    1)を備え、上記支持基体(31)の内周面(31b)
    内にその軸方向から嵌挿された状態においては上記成形
    周面部(41)が上記複数個の押圧成形部材(33),
    (33),・・と係合して該各押圧成形部材(33),
    (33),・・を上記支持基体(31)の外周面(31
    a)から外方へ突出させる如く作用する芯金(4)と、
    を備えたことを特徴とする突起付きパイプの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記押圧成形部材(33)が、球体又は弧状板体で構成
    されていることを特徴とする突起付きパイプの製造装
    置。
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