JP5860944B1 - 手摺りとその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属の硬く冷たい感触や滑りやすさ、光沢などが緩和され、安定良く握り持ち使用できる手摺りを提供する。【解決手段】長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条(11)が、円周面から一定高さ(h1)だけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプ(A)から成り、上記位置決めガイド凸条(11)と180度向かい合う円周面の対応位置から一定深さ(G)だけ陥没するディンプル(13)の複数を、そのアルミ押出パイプ(A)における長手方向での所要間隔(p)おきに点在分布させると共に、そのアルミ押出パイプ(A)の上記ディンプル(13)も含む円周面の全体を、一定厚みの滑り止め用塗膜(14)によって梨地粗面状態に被覆した。【選択図】図5

Description

本発明は握り持ち手の滑り止め機能を備えた金属製手摺りと、その効果的な製造法に関する。
握り持ち手の滑り止め機能を備えた手摺り並びにその製造法としては、そのためのディンプル(凹溝)を特許文献1〜5に記載のような金属パイプの合成樹脂被覆層に設ける手段と、特許文献6、7に記載のような金属パイプ自身へ直かにプレス加工する手段との2種が公知であり、殊更特許文献6に記載のものは金属パイプ自身の円周面を押型によりプレス加工して、そのパイプ円周面に複数の独立した窪み(ディンプル)を形成している点や、そのパイプ円周面に目的の異なる抗菌性無機塗料ではあるが、とにかく塗料を塗装している点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
特開2014−125796号公報 特許第3955193号公報 特許第2896756号公報 特開平9−4167号公報 実開平5−35941号公報 特許第4508363号公報 特許第3471236号公報
ところが、上記特許文献6に開示された握り棒の製造法では、その握り部分となる金属パイプ(好ましくはステンレスパイプ)(1)の中空内部へ、微細粒子体(例えば鋳物用砂、川砂等の無機微細粒子体、石膏粉、セメント粉などの無機粉体)(8)を密閉充填した後、押型(10)を用いてプレスするようになっているため、その微細粒子体(8)は図3のように両端封止部材(11)(11)による封止状態のもとで、流動性を発揮しなければならない。
そうすると、その微細粒子体(8)を金属パイプ(1)の中空内部へ、常時一定の高密度な満杯状態(一定の内圧を付与した状態)に充填することは至難の業であって、その充填状態が金属パイプ(1)の1本づつについて千変万化することとなり、パイプ円周面へ深さや形状の一定な窪み(ディンプル)(2)を安定良く形成することができない。
また、微細粒子体(8)が金属パイプ(1)の中空内部において流動することは、その金属パイプ(1)が微細粒子体(8)との相対的に回動し得ることを意味し、押型(10)による窪み(ディンプル)(2)の加工位置決め(芯出し)に役立たないことや、二つの押型(10)(10)を図3(c)のような所定交叉角度(θ)での同時にプレスすることも、その窪み(ディンプル)(2)の均一・高精度な加工状態を得られない原因となる。
更に、上記製造法に供する製造装置としても、金属パイプ(1)を支持する下型(9)のほかに、その金属パイプ(1)の両端を封止する一対の封止部材(11)(11)や、二つの押型(10)(10)を所定の交叉角度(θ)に保ちつつ、金属パイプ(1)に向かって作動させる機構なども必要となり、製造上のコスト高を招来する。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では金属製の手摺りとして、長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプから成り、
上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の対応位置から一定深さだけ陥没するディンプルの複数を、そのアルミ押出パイプにおける長手方向での所要間隔おきに点在分布させると共に、
そのアルミ押出パイプの上記ディンプルも含む円周面の全体を、一定厚みの滑り止め用塗膜によって梨地粗面状態に被覆したことを特徴とする。
また、請求項2では長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプから成り、
上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の対応位置から一定高さだけ陥没するディンプルの複数を、そのアルミ押出パイプにおける長手方向での所要間隔おきに点在分布させると共に、
そのアルミ押出パイプの上記ディンプルも含む円周面の全体を、各々一定厚みの断熱用ナイロンコーティング膜と滑り止め用塗膜によって、その表面の梨地粗面状態に被覆したことを特徴とする。
更に、請求項3では長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプから成り、
上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の対応位置から一定深さだけ陥没するディンプルの複数を、そのアルミ押出パイプにおける長手方向での所要間隔おきに点在分布させると共に、
上記アルミ押出パイプにおける位置決めガイド凸条が延在する側の約半円周面に、一定深さの樹脂シート受け入れ凹段面を形成して、
そのアルミ押出パイプの上記樹脂シート受け入れ凹段面へ貼り付けた断熱用の樹脂シートとディンプルも含む円周面の全体を、一定厚みの滑り止め用塗膜によって梨地粗面状態に被覆したことを特徴とする。
請求項4では上記請求項1、2又は3に従属する構成として、アルミ押出パイプにおける位置決めガイド凸条とディンプルとを結ぶ縦直径線と直交する横直径線上に、手摺り受けブラケットの取付ビスと対応位置することになる補強凸条の向かい合う左右一対を、そのアルミ押出パイプの円周面から一定高さだけ内向きに張り出したことを特徴とする。
他方、請求項5では上記手摺りの製造法として、長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面の底部から一定高さだけ内向きに張り出し垂立されたアルミ押出パイプと、
そのアルミ押出パイプにおける円周面の底部と対応位置する円弧底面に、上記位置決めガイド凸条の受け入れ凹条が列設された断面ほぼ半楕円形の芯棒治具とを使用して、
アルミ押出パイプの中空内部へ芯棒治具を、上記位置決めガイド凸条とその受け入れ凹条とが嵌合する廻り止め状態に差し込みセットした上、
その円周面が上型と下型との向かい合う一対により包囲されたアルミ押出パイプの上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の頂部を、上方から上型を貫通するポンチの加圧面により、上記芯棒治具のフラットな頂面へ押し付けるようにプレス加工して、その円周面の頂部に一定深さのディンプルを形成した後、
そのアルミ押出パイプの中空内部から上記芯棒治具を引き抜き除去して、最後に上記アルミ押出パイプのディンプルも含む円周面の全体を、サテン系樹脂塗料の焼付け塗装によって梨地粗面化することを特徴とする。
また、上記請求項5に従属する請求項6では、位置決めガイド凸条が垂立する縦直径線と直交する横直径線上に、手摺り受けブラケットの取付ビスと対応位置することになる補強凸条の向かい合う左右一対も、円周面の両サイド部から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプを使用して、
上記アルミ押出パイプの中空内部へ断面ほぼ半楕円形の芯棒治具を、その位置決めガイド凸条の受け入れ凹条が位置決めガイド凸条と嵌合すると共に、フラットな左右両サイド面が上記補強凸条の張り出し先端面と面接触する廻り止め状態に差し込みセットすることを特徴。
更に、上記請求項5又は6に従属する請求項7では、アルミ押出パイプにおける円周面の頂部と、その中空内部へ差し込みセットされる芯棒治具の断面ほぼ半楕円形をなすフラットな頂面との上下相互間に、ほぼ弓形のパイプ変形許容空間又は抜き差し促進空間を確保すると共に、
ポンチの加圧面を上記芯棒治具のフラットな頂面よりも狭幅な長方形又は正方形のフラット面として、そのフラットな加圧面によりディンプルの溝底面をフラット面に造形することを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、手摺り本体となるアルミ押出パイプの円周面からは一定深さだけ陥没するディンプル(凹溝)の複数が、その長手方向での所要間隔おきに点在分布されていると共に、そのパイプの円周面における上記ディンプルと180度向かい合う対応位置からは、一定高さだけ内向きに張り出す位置決めガイド凸条が、同じく長手方向に沿って延在されているため、手摺り本体としての使用中に、握り持つ人の体重(負荷)が加わっても、上記位置決めガイド凸条を言わば筋骨(補強ビード)として、そのアルミ押出パイプの撓み変形するおそれを効果的に防止することができ、しかもその位置決めガイド凸条と言わば平行な長手方向に沿って点在分布する複数のディンプルにより、握り持ち手の確実な滑り止め効果も得られるのである。
また、上記アルミ押出パイプの上記ディンプルも含む円周面の全体は、その金属地肌の露出状態になく、細かい梨地粗面状態の塗膜によって被覆されているため、アルミ押出パイプの硬く冷たい感触や滑りやすさ、光沢(光の反射)などを緩和させることができ、握り持ち感の良好さと安定性を得られる効果もある。
特に、請求項2の構成によれば、アルミ押出パイプのディンプルも含む円周面の全体が、一定厚みのナイロンコーティング膜と上記梨地粗面状態の塗膜によって被覆されているため、上記パイプの硬く冷たい感触を確実に防止できる効果がある。
更に、請求項3の構成によれば、アルミ押出パイプにおける約半円周分の樹脂シート受け入れ凹段面に、断熱用の樹脂シートが貼り付けられているため、これによって上記パイプの硬く冷たい感触を確実に防止することができ、これを被覆する梨地粗面状態の塗膜により、握り持ち手の滑り止め効果も達成し得る。
その場合、請求項4の構成を採用するならば、アルミ押出パイプの円周面から内向きに張り出す位置決めガイド凸条のみならず、これと直交する関係位置からやはり内向きに張り出す左右一対の補強凸条によって、そのアルミ押出パイプの撓み変形をますます確実に予防できるほか、その両補強凸条によって手摺り受けブラケットの取付ビスに対する受け止め対抗力を発揮し得る効果もあり、耐用性が向上する。
他方、請求項5の製造法によれば、円周面の底部から位置決めガイド凸条が内向きに張り出すアルミ押出パイプの中空内部へ、その位置決めガイド凸条の受け入れ凹条が対応的な円弧底面に列設された断面ほぼ半楕円形の芯棒治具を、その位置決めガイド凸条と受け入れ凹条との嵌合する廻り止め状態に差し込みセットした上、その円周面が上型と下型との向かい合う一対により包囲された状態にある上記アルミ押出パイプの位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の頂部を、上方からポンチの加圧面により芯棒治具のフラットな頂面へ押し付けるようにプレス加工して、その円周面の頂部へ一定深さのディンプル(凹溝)を形成するようになっているため、冒頭に述べた流動性がある微細粒子体を、金属パイプの中空内部へ密閉充填する公知の製造法に比して、そのディンプルの均一・高精度に加工された状態の手摺りを容易に製造することができる。
アルミ押出パイプにおけるポンチの押し付け加圧力が作用する円周面の頂部と同じ縦直径線(垂直中心線)上に位置する底部から、そのパイプの長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が内向きに張り出し垂立しており、これがアルミ押出パイプの撓み変形を防ぐ筋骨(補強ビード)として働くほか、その中空内部の芯棒治具を廻り止め嵌合状態に保っているからである。
そして、上記ディンプルが形成されたアルミ押出パイプの中空内部から芯棒治具を、その位置決めガイド凸条と受け入れ凹条との嵌合する言わばスライドガイドレールに沿って、容易・円滑に引き抜き除去した後、そのアルミ押出パイプのディンプルも含む円周面の全体を、サテン系樹脂塗料の焼付け塗装によって能率良く梨地粗面化することができる。
その場合、請求項6の構成を採用するならば、上記アルミ押出パイプとその中空内部へ差し込みセットされた断面ほぼ半楕円形の芯棒治具とは、その長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条とその受け入れ凹条との凹凸嵌合状態にあるだけで、芯棒治具のフラットな頂面はもとより、その治具の左右両サイド面もフラット面として、アルミ押出パイプにおける両補強凸条のフラットな張り出し先端面とただ単に面接触するにとどまるため、上記ディンプルが加工された後のアルミ押出パイプから、上記芯棒治具を無理なく確実に引き抜き除去できる効果がある。
更に、請求項7の構成を採用するならば、アルミ押出パイプにおける円周面の頂部と、その中空内部にある芯棒治具の断面ほぼ半楕円形をなすフラットな頂面との上下相互間には、ほぼ弓形のパイプ変形許容空間又は抜き差し促進空間が確保されているため、上記ディンプルの加工形態をその円周面から陥没する深さも含む全体の均一・高精度に得られ、その加工後のアルミ押出パイプから上記芯棒治具を抜き抜く作用も円滑に行えることとなる。
しかも、ポンチのフラットな加圧面によってディンプルの溝底面もフラット面に造形するならば、特にアルミ押出パイプの長手方向と直交する横断方向での平行な2辺が、角張った稜線として縁取られることになる結果、そのパイプの長手方向に沿う握り持ち手の滑り止め効果をますます向上させることができる。
本発明に係る第1実施形態の手摺りに用いるアルミ押出パイプを示す斜面図である。 ディンプルがプレス加工された上記アルミ押出パイプの一部を抽出して示す拡大平面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線に沿う拡大断面図である。 上記アルミ押出パイプの円周面を滑り止め用塗膜によって被覆した状態の図4に対応する拡大断面図である。 アルミ押出パイプに対するディンプルのプレス加工装置を示す全体概略斜面図である。 図6から抽出した加工準備状態を示す断面図である。 図7の8−8線に沿う拡大断面図である。 図7からポンチが下降したディンプルの加工中を示す断面図である。 図9の10−10線に沿う拡大断面図である。 図9からポンチが上昇復帰した加工後を示す断面図である。 図11の12−12線に沿う拡大断面図である。 本発明に係る第2実施形態の手摺りを示す図5に対応する拡大断面図である。 本発明に係る第3実施形態の手摺りに用いるアルミ押出パイプを示す図1に対応する斜面図である。 上記アルミ押出パイプに対するディンプルの加工準備状態を示す図7に対応する断面図である。 図15からポンチが下降したディンプルの加工中を示す断面図である。 図16からポンチが上昇復帰した加工後を示す断面図である。 図17から取り出した加工後のアルミ押出パイプを示す図4に対応する拡大断面図である。 図18のアルミ押出パイプにおける約半円周面に合成樹脂シートを貼り付けた状態の拡大断面図である。 図19のアルミ押出パイプにおける円周面を滑り止め用塗膜によって被覆した状態の図5に対応する拡大断面図である。 本発明の手摺りを浴室の壁面に取り付けた施工例の斜面図である。 図21の22−22線に沿う拡大断面図である。 本発明の手摺りを小階段の壁面に取り付けた別な施工例の斜面図である。 図23の24−24線に沿う拡大断面図である。
以下、図面に基いて本発明の具体的な構成を詳述すると、図1〜5はその金属製手摺りの第1実施形態を示しており、(A)は手摺り本体(10)となるアルミ押出パイプであって、一定の直径(D)(例えば約32mm)と厚み(T)(例えば約2mm)を備え、しかもその円周面の底部から縦直径線(垂直中心線)(Y−Y)上に位置する位置決めガイド凸条(11)が、一定高さ(h1)(例えば約4mm)だけ内向きに張り出し垂立されている。
その位置決めガイド凸条(11)は一定幅(w1)(例えば約3mm)を有する一条として、アルミ押出パイプ(A)の長手方向に沿い延在しており、そのアルミ押出パイプ(A)の中空内部へ後述の芯棒治具を抜き差し自在に差し込みセットする時、スライドガイドレールとして働き、その抜き差し作用の容易・円滑化に寄与するほか、その差し込み状態での相対的な空廻りを防止する。
更に、これ(位置決めガイド凸条)(11)が上記円周面の底部から縦直径線(垂直中心線)(Y−Y)に沿って垂立することにより、これと180度向かい合う円周面の対応位置(頂部)が、上方から後述するポンチの押し付け加圧力を受けても、そのアルミ押出パイプ(A)の決して撓み変形しない対抗強度を発揮し得るようになっている。
また、上記一条の位置決めガイド凸条(11)が内向きに張り出し垂立する縦直径線(垂直中心線)(Y−Y)と直交する関係の横直径線(水平中心線)(X−X)上には、向かい合う左右一対の補強凸条(12)(12)がやはりアルミ押出パイプ(A)の円周面から内向きに張り出されている。
その両補強凸条(12)(12)の張り出し高さ(h2)は例えば約1mmとして、上記位置決めガイド凸条(11)の張り出し垂立高さ(h1)よりも低く、同じく両補強凸条(12)(12)の張り出し幅(w2)は例えば約5mmとして、上記位置決めガイド凸条(11)の張り出し幅(w1)よりも広く、やはりアルミ押出パイプ(A)の長手方向に沿って平行に延在することにより、その中空内部に対する芯棒治具の抜き差しスライド作用を容易・円滑化し、アルミ押出パイプ(A)の撓み変形を防ぐ筋骨(ビード)として働くほか、その両補強凸条(12)(12)が張り出す部位において、後述する手摺り受けブラケットの取付ビスを受け止めることもできるようになっている。
(13)はアルミ押出パイプ(A)における上記位置決めガイド凸条(11)と180度向かい合う円周面の対応位置から、つまりその位置決めガイド凸条(11)が垂立している縦直径線(垂直中心線)(Y−Y)上の頂部から、一定の深さ(G)(例えば約2mm)と幅(R)(例えば約12mm)並びに長さ(L)(例えば約10mm)だけ陥没された複数のディンプル(凹溝)であり、そのアルミ押出パイプ(A)における長手方向での一定間隔(p)(例えば約24mm)おきに点在分布して、握り持ち手の滑り止め機能を果す。
そのディンプル(凹溝)(13)の各個は独立しており、あくまでもアルミ押出パイプ(A)の円周面から陥没されているため、そのアルミ押出パイプ(A)の上記一定な直径(D)が変ることはない。その結果、そのアルミ押出パイプ(A)から成る手摺り本体(10)の開口両端部や中途部へ、後述する手摺り受けブラケットを支障なく差し込み套嵌させることができるのである。
更に、(14)は上記アルミ押出パイプ(A)のディンプル(13)も含む円周面の全体に塗装された一定厚み(例えば約35〜45μm )の滑り止め用塗膜であって、アクリル樹脂系やメラミン樹脂系などの塗料から成り、これによってアルミ押出パイプ(A)の硬く冷たい印象や光沢(光の反射)を抑えると共に、そのサテン系塗料自体の混入粒子によって、アルミ押出パイプ(A)の平滑な円周面を細かい凹凸の梨地状態に粗面化している。その塗膜(14)にはホワイトやブルー、ブラウン、シルバー、その他の希望する着色カラーを与えることもできる。
上記構成を備えた製品−手摺りの製造に当っては、機械プレスよりも油圧プレス(100トン)を使う方が好ましく、図6〜12のようなアルミ押出パイプ(A)の中空内部へ差し込みセットする芯棒治具(B)と、そのアルミ押出パイプ(A)の円周面を包囲状態に保持する上型(15)並びに下型(16)と、同じくアルミ押出パイプ(A)の円周面を上方から押し付け加圧するポンチ(17)とを用意して、その円周面に対するディンプル(凹溝)(13)のプレス加工を行う。
そのための芯棒治具(B)は鋼鉄製として、半円よりも大きな断面ほぼ半楕円形に加工準備されており、その頂面(18)と左右両サイド面(19)(19)が何れもフラット面をなしているに比し、その上記アルミ押出パイプ(A)における円周面の底部と対応位置する円弧底面には、アルミ押出パイプ(A)の上記位置決めガイド凸条(11)と嵌合し得る受け入れ凹条(20)が列設されている。
また、上型(15)と下型(16)とは向かい合う一対として固定されており、上記アルミ押出パイプ(A)の半円周面づつを受け持つが、その上型(15)にはポンチ(17)の昇降運動を許容するポンチ逃し入れ孔(21)が貫通されている。その場合、ポンチ(17)とその逃し入れ孔(21)は1個づつであってもさしつかえないが、アルミ押出パイプ(A)の長手方向に沿い点在分布する複数(図例では7個)づつとして並列設置することにより、複数のディンプル(13)を一挙同時にプレス加工できるように定めて、量産性の向上を図ることが好ましい。
そこで、上記アルミ押出パイプ(A)の中空内部へ芯棒治具(B)を図6〜8のように、その前者の位置決めガイド凸条(11)と後者の位置決めガイド凸条用受け入れ凹条(20)とが嵌合する廻り止め状態に差し込みセットした上、その差し込みセット体を上型(15)と下型(16)との向かい合う相互間へ通し込み、その通し込み状態において、図6の矢印(F)で示す一方向へ、間歇的に直進移動させるのである。
その場合、図7、8の符号(S)は上記アルミ押出パイプ(A)における円周面の頂部と、断面ほぼ半楕円形をなす芯棒治具(B)のフラットな頂面(18)との上下相互間に確保されたほぼ弓形のパイプ変形許容空間又は抜き差し促進空間である。
尚、(22)は上記アルミ押出パイプ(A)と芯棒治具(B)との差し込みセット体を廻り止め状態にロックし乍ら、固定スライドガイドレール(23)に沿って一方向(F)へ直進させるためのスライドブロック、(24)は上記芯棒治具(B)の先端部とそのスライドブロック(22)との組付け固定ボルトを示している。
そして、一方向(F)へ直進移動する上記差し込みセット体が一旦停止した時、これと連動して下降するポンチ(17)の加圧面(25)が、上方から図9、10のように上型(15)の上記ポンチ逃し入れ孔(21)を貫通して、上記アルミ押出パイプ(A)における円周面の頂部をその中空内部にある芯棒治具(B)のフラットな頂面(18)へ、強く押し付けるようにプレス加工するのであり、そうすれば上記弓形をなすパイプ変形許容空間(S)の確保に基いて、アルミ押出パイプ(A)における円周面の頂部が図2〜4のような一定深さ(G)のディンプル(凹溝)(13)として陥没する(塑性変形される)ことになる。
ポンチ(17)の加圧面(25)は上記断面ほぼ半楕円形をなす芯棒治具(B)のフラットな頂面(18)よりも狭幅な寸法であるが、これも特に図6〜12のような長方形又は正方形のフラット面として、そのフラットな加圧面(25)により陥没される上記ディンプル(凹溝)(13)の溝底面(26)を、対応的な長方形又は正方形のフラット面に造形することが望ましい。
つまり、上記アルミ押出パイプ(A)の円周面を上方からポンチ(17)のフラットな加圧面(25)によってプレス加工すると、そのフラットな加圧面(25)を長方形又は正方形に縁取っている4辺のうち、その上記パイプ(A)の長手方向に沿う平行な2辺である左右両サイドエッジ(25z)(25z)よりも、これらと直交するパイプ横断方向での平行な2辺である前後両エッジ(25h)(25h)の方が、図2〜4や図9、10のように、上記パイプ(A)の円周面へ深く進入(強く加圧)するため、その加工痕跡がディンプル(13)におけるフラットな溝底面(26)の対応位置する平行な2辺(前後両エッジ)に明確な稜線(26h)(26h)として起生されることになる。
そして、このような目立つ稜線(26h)(26h)は上記フラットな溝底面(26)の前後両エッジ(ディンプル同士の隣り合う境界部)を、図3のような角張る形態に縁取る結果、その前後両エッジが滑らかな円弧状に連続する加工形態に比して、指先の掛かりが良く、安定することになり、上記パイプ(A)の長手方向に沿う握り持ち手の滑り止め効果がますます向上する。
その際、ポンチ(17)の押し付け加圧力が作用する円周面の頂部と同じ縦直径線(垂直中心線)(Y−Y)上に位置する底部からは、図9のように位置決めガイド凸条(11)が内向きに張り出し垂立しているため、その中空内部に芯棒治具(B)が廻り止め状態に差し込みセットされていることや、上記アルミ押出パイプ(A)の円周面が外部から上型(15)と下型(16)により包囲された状態にあることとも相俟って、そのアルミ押出パイプ(A)における撓みやその他の不正変形を起すおそれがない。
何れにしても、上記アルミ押出パイプ(A)における円周面の頂部へディンプル(13)を形成できたならば、そのアルミ押出パイプ(A)の中空内部から上記芯棒治具(B)を引き抜き除去する。
その場合、アルミ押出パイプ(A)とその中空内部に差し込みセットされた芯棒治具(B)とは、その対応的な底部における位置決めガイド凸条(11)と受け入れ凹条(20)との凹凸嵌合状態にあるだけで、芯棒治具(B)のフラットな頂面(18)はもとより、その治具(B)の左右両サイド面(19)(19)もフラット面として、アルミ押出パイプ(A)における上記両補強凸条(12)(12)のフラットな張り出し先端面と面接触するにとどまり、アルミ押出パイプ(A)との凹凸嵌合状態にないため、上記ディンプル(13)のプレス加工時、パイプ円周面に万一歪などの不正な部分変形が生じたとしても、その加工後のアルミ押出パイプ(A)から芯棒治具(B)を支障なく抜き出すことができる。
それから図示省略してあるが、上記アルミ押出パイプ(A)のディンプル(13)も含む円周面の全体について、クロメート処理やアルマイト処理などの化成被膜処理を行い、その後エポキシ樹脂系塗料による一定厚み(例えば約15〜20μm )の下塗り(プライマー塗装)と、アクリル樹脂系塗料などによる一定厚み(例えば約20〜25μm )の上塗りとを順次行って、その上塗りのサテン系塗料に混入された粒子による細かい梨地粗面状態の滑り止め用塗膜(14)を形成するのである。この点、図5では化成被膜処理と下塗り(プライマー塗装)を図示省略している。
そうすれば、その塗膜(14)によって握り持ち手の滑り止め効果のみならず、上記アルミ押出パイプ(A)の硬い感触や冷たい感触、光沢(光の反射)などを抑制できる効果も得られる。
次に、図13は先の図5と対応する本発明の第2実施形態を示しており、この手摺りではアルミ押出パイプ(A)の円周面にディンプル(凹溝)(13)をプレス加工した後、そのディンプル(13)も含む円周面の全体に言わば断熱用のナイロンコーティング膜(27)を一定厚み(約60〜80μm )だけディップコーティングしており、更にそのナイロンコーティング膜(27)の表面へ上記アクリル樹脂系などの塗料を一定厚み(例えば約25μm )だけ上塗りして、細かい梨地粗面状態の滑り止め用塗膜(14)を被着している。
つまり、上記第1実施形態におけるアルミ押出パイプ(A)の円周面に施された化成被膜処理とその後のエポキシ樹脂系プライマー塗装(下塗り)に代えて、ナイロンコーティング膜(27)をディップコーティングすることにより、上記アルミ押出パイプ(A)の硬い感触や冷たい感触などを抑制するようになっている。尚、第2実施形態の手摺りにおけるその他の構成と製造法は、上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図13に図5との同一符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
更に、図14〜20は図1〜12と対応する本発明の第3実施形態を示しており、この手摺りではアルミ押出パイプ(A)における上記位置決めガイド凸条(11)が延在する側(底部側)の約半円周面に、一定深さ(d)(例えば約0.5mm)の樹脂シート受け入れ凹段面(28)を形成している。つまり、アルミ押出パイプ(A)のそれ自身が図14のような一定深さ(d)の樹脂シート受け入れ凹段面(28)を有する断面形状に押出成形されているわけである。
そして、その樹脂シート受け入れ凹段面(28)が延在する上記アルミ押出パイプ(A)の半円周面を、図15〜17のように下型(16)の対応的な凸段面(図示符号省略)との嵌合状態に受け持ち乍ら、上記第1実施形態と同じポンチ(17)によりディンプル(13)のプレス加工を行った後、その芯棒治具(B)が引き抜き除去された状態(図18参照)にあるアルミ押出パイプ(A)の上記樹脂シート受け入れ凹段面(28)へ、図19のように言わば断熱用となる塩化ビニール樹脂シートやその他の合成樹脂シート(29)を貼り付け一体化する。そのための接着剤は図示省略してある。
それから、上記アルミ押出パイプ(A)におけるディンプル(13)と合成樹脂シート(29)も含む円周面の全体について、上記第1実施形態と同様にクロメート処理やアルマイト処理などの化成被膜処理と、エポキシ樹脂系の塗料による下塗り(プライマー塗装)とを行い、最後にアクリル樹脂系などの塗料を上塗りして、図20のような一定厚み(例えば約35〜45μm )の滑り止め用塗膜(14)を被着一体化するのであり、そうすればアルミ押出パイプ(A)の硬い感触や冷たい感触などを、その樹脂シート(29)によって効果的に緩和することができ、併せて梨地粗面状態の塗膜(14)により、握り持ち手の滑り止め効果も得られることになる。
尚、第3実施形態の手摺りにおけるその他の構成と製造法は、上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図14〜20に図1〜12との同一符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
上記第1〜3実施形態の何れにあっても、複数のディンプル(13)と梨地粗面状態の塗膜(14)を形成されたアルミ押出パイプ(A)は、適当な使用長さにカットされた手摺り本体(10)として、一般住宅や老人介護施設、病院、ホテル、その他の建物における屋内又は屋外に施工されることとなる。
この点、図21、22は約40〜80cmの使用長さを備えた手摺りとして、浴室の壁面(W)へ縦型に取り付けられた施工例を示しており、この施工例では上記アルミ押出パイプ(A)から成る手摺り本体(10)の開口両端部へ、エルボ型手摺り受けブラケット(30)(30)の断面コ字形エンドカバー(31)(31)を差し込み套嵌させて、そのエンドカバー(31)(31)からねじ込んだ取付ビス(32)(32)の先端部を、上記アルミ押出パイプ(A)における両補強凸条(12)(12)の対応位置へ押し付け固定する一方、同じく手摺り受けブラケット(30)(30)の脚座(33)(33)を浴室の壁面(W)へ、固定ビス(34)(34)によって取り付けている。
その場合、上記アルミ押出パイプ(A)の長手方向に沿って点在分布している複数のディンプル(13)は、握り持ち手の指先と対応して、その手摺り本体(10)から壁面(W)への裏向きに位置決めされている。
また、図23、24は約120〜200cmの使用長さを有する手摺りとして、小階段や廊下の壁面(W)へ言わば横型に取り付けられた施工例を示しており、これではやはりアルミ押出パイプ(A)から成る手摺り本体(10)の開口両端部を、エルボ型手摺り受けブラケット(30)(30)の断面コ字形エンドカバー(31)(31)によって壁面(W)へ固定支持するほか、その手摺り本体(10)の中途部も別個なチーズ型手摺り受けブラケット(35)の円筒形中間カバー(36)によって、その通し込み状態に固定支持している。
その場合、上記ディンプル(13)は小階段や廊下を歩行する握り持ち手の指先と対応して、その手摺り本体(10)から床面(F)への下向きに位置決めすることが好ましい。
何れにしても、複数のディンプル(13)はアルミ押出パイプ(A)の円周面から陥没しており、そのパイプ(A)の直径(D)が一定不変であるため、これに上記手摺り受けブラケット(30)(30)(35)のエンドカバー(31)(31)や中間カバー(36)を支障なく差し込み套嵌させることができ、その使用する手摺り受けブラケット(30)(30)(35)に制約を受けない利点がある。
尚、図21〜24は建物の屋内における手摺りの施工例を示しているが、本発明の手摺りは金属製であり、建物の屋外に施工することも可能である。
(10)・手摺り本体
(11)・位置決めガイド凸条
(12)・補強凸条
(13)・ディンプル(凹溝)
(14)・滑り止め用塗膜
(15)・上型
(16)・下型
(17)・ポンチ
(18)・頂面
(19)・左右両サイド面
(20)・受け入れ凹条
(21)・ポンチ逃し入れ孔
(22)・スライドブロック
(23)・スライドガイドレール
(24)・固定ボルト
(25)・ポンチの加圧面
(26)・ディンプルの溝底面
(27)・ナイロンコーティング膜
(28)・樹脂シート受け入れ凹段面
(29)・合成樹脂シート
(30)(35)・手摺り受けブラケット
(31)・エンドカバー
(32)・取付ビス
(33)・脚座
(34)・固定ビス
(36)・中間カバー
(A) ・アルミ押出パイプ
(B)・芯棒治具
(F)・床面
(S)・パイプ変形許容空間(抜き差し促進空間)
(W)・壁面
(Y−Y)・縦直径線(垂直中心線)
(X−X)・横直径線(水平中心線)

Claims (7)

  1. 長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプから成り、
    上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の対応位置から一定深さだけ陥没するディンプルの複数を、そのアルミ押出パイプにおける長手方向での所要間隔おきに点在分布させると共に、
    そのアルミ押出パイプの上記ディンプルも含む円周面の全体を、一定厚みの滑り止め用塗膜によって梨地粗面状態に被覆したことを特徴とする手摺り。
  2. 長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプから成り、
    上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の対応位置から一定高さだけ陥没するディンプルの複数を、そのアルミ押出パイプにおける長手方向での所要間隔おきに点在分布させると共に、
    そのアルミ押出パイプの上記ディンプルも含む円周面の全体を、各々一定厚みの断熱用ナイロンコーティング膜と滑り止め用塗膜によって、その表面の梨地粗面状態に被覆したことを特徴とする手摺り。
  3. 長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプから成り、
    上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の対応位置から一定深さだけ陥没するディンプルの複数を、そのアルミ押出パイプにおける長手方向での所要間隔おきに点在分布させると共に、
    上記アルミ押出パイプにおける位置決めガイド凸条が延在する側の約半円周面に、一定深さの樹脂シート受け入れ凹段面を形成して、
    そのアルミ押出パイプの上記樹脂シート受け入れ凹段面へ貼り付けた断熱用の樹脂シートとディンプルも含む円周面の全体を、一定厚みの滑り止め用塗膜によって梨地粗面状態に被覆したことを特徴とする手摺り。
  4. アルミ押出パイプにおける位置決めガイド凸条とディンプルとを結ぶ縦直径線と直交する横直径線上に、手摺り受けブラケットの取付ビスと対応位置することになる補強凸条の向かい合う左右一対を、そのアルミ押出パイプの円周面から一定高さだけ内向きに張り出したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の手摺り。
  5. 長手方向に沿って延在する位置決めガイド凸条が、円周面の底部から一定高さだけ内向きに張り出し垂立されたアルミ押出パイプと、
    そのアルミ押出パイプにおける円周面の底部と対応位置する円弧底面に、上記位置決めガイド凸条の受け入れ凹条が列設された断面ほぼ半楕円形の芯棒治具とを使用して、
    アルミ押出パイプの中空内部へ芯棒治具を、上記位置決めガイド凸条とその受け入れ凹条とが嵌合する廻り止め状態に差し込みセットした上、
    その円周面が上型と下型との向かい合う一対により包囲されたアルミ押出パイプの上記位置決めガイド凸条と180度向かい合う円周面の頂部を、上方から上型を貫通するポンチの加圧面により、上記芯棒治具のフラットな頂面へ押し付けるようにプレス加工して、その円周面の頂部に一定深さのディンプルを形成した後、
    そのアルミ押出パイプの中空内部から上記芯棒治具を引き抜き除去して、最後に上記アルミ押出パイプのディンプルも含む円周面の全体を、サテン系樹脂塗料の焼付け塗装によって梨地粗面化することを特徴とする手摺りの製造法。
  6. 位置決めガイド凸条が垂立する縦直径線と直交する横直径線上に、手摺り受けブラケットの取付ビスと対応位置することになる補強凸条の向かい合う一対も、円周面の左右両サイド部から一定高さだけ内向きに張り出されたアルミ押出パイプを使用して、
    上記アルミ押出パイプの中空内部へ断面ほぼ半楕円形の芯棒治具を、その位置決めガイド凸条の受け入れ凹条が位置決めガイド凸条と嵌合すると共に、フラットな左右両サイド面が上記補強凸条の張り出し先端面と面接触する廻り止め状態に差し込みセットすることを特徴とする請求項5記載の手摺りの製造法。
  7. アルミ押出パイプにおける円周面の頂部と、その中空内部へ差し込みセットされる芯棒治具の断面ほぼ半楕円形をなすフラットな頂面との上下相互間に、ほぼ弓形のパイプ変形許容空間又は抜き差し促進空間を確保すると共に、
    ポンチの加圧面を上記芯棒治具のフラットな頂面よりも狭幅な長方形又は正方形のフラット面として、そのフラットな加圧面によりディンプルの溝底面をフラット面に造形することを特徴とする請求項5又は6記載の手摺りの製造法。
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