JP2000140534A - バグフィルターの濾布交換用ダスト払い落し装置 - Google Patents

バグフィルターの濾布交換用ダスト払い落し装置

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JP2000140534A
JP2000140534A JP10312975A JP31297598A JP2000140534A JP 2000140534 A JP2000140534 A JP 2000140534A JP 10312975 A JP10312975 A JP 10312975A JP 31297598 A JP31297598 A JP 31297598A JP 2000140534 A JP2000140534 A JP 2000140534A
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dust
filter
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jack
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Takashi Kawai
貴 川井
Akira Ota
亮 大田
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Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バグフィルターの濾布を交換する際に、周囲
へダストを飛散させないようにする。 【解決手段】 バグフィルター12が据え付けてある位
置の側方に移動台車14を設ける。移動台車14に、旋
回装置15を組み付けた昇降ジャッキ16を装備させ
る。昇降ジャッキ16の上端に、水平ジャッキ19とコ
ンプレッサ20と吸引機21を設置する。水平ジャッキ
19の先端部に、コンプレッサ20及び吸引機21と連
通する装置ヘッド22を支持させる。バグフィルター1
2内で装置ヘッド22により濾布4を逆洗した後、格納
器23へ入れて再度逆洗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダストを捕集する装
置であるバグフィルターの濾布交換時に用いるダスト払
い落し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サイクロン集塵機では捕集できないよう
なガスに混じった小さなダストを捕集する装置としてバ
グフィルターが用いられている。
【0003】上記バグフィルターは、図8(イ)(ロ)
(ハ)にその一例の概略を示す如く、上下方向に延びる
ように据え付けられたケーシング1内の上端部位置に、
円形とした多数の濾布取付孔2を縦横に並べて開口させ
たセルプレート3を気密に取り付け、上記各濾布取付孔
2に、円筒形状とした細長い袋状の濾布4を、上方から
落し込んで上端の止め金具5を濾布取付孔2の周縁部上
面に係合させ、且つこれら濾布4内に、骨組構造とした
円筒状のリテーナ6を上方より挿入配置して、該リテー
ナ6の上端部を上記止め金具5の上に載せ、又、上記ケ
ーシング1の下端部には、下端にスクリューコンベヤ7
を装備させたホッパ8を連設し、該ホッパ8の下側部の
ガス入口9から導入した燃焼排ガスの如きガスを、各濾
布4を通過させることによってダストを捕集させるよう
にし、ダスト捕集後のガスを、ケーシング1の上側部の
ガス出口10からクリーンガスとして排出させるように
してある。1aはケーシング1の天井蓋、11はケーシ
ング1の支持架構を示す。
【0004】上記バグフィルターでは、定期的に、ある
いは、所要期間経過する度に、図示しないエアブロー管
を用いて濾布4の上方空間からエアをブローさせて逆洗
を行うことにより、濾布4の表面に付着したダストを取
り除くようにしているが、使用と共に目が詰まってき
て、数年(5年程度)経過すると寿命に達するので交換
する必要がある。又、濾布4自体は高価なものであるた
め、極力安価なものを使用しようとすると、破損し易
く、破損したときには交換しなければならない。
【0005】上記濾布4は、長期間使用に供すると、リ
テーナ6に焼き付いた状態となっているため、新品と交
換する場合、従来では、使用済みの濾布4をリテーナ6
と共に上方に抜き出した後、刃物で切り外したり、ある
いは、リテーナ6から強引に剥し取るようにしてリテー
ナ6は再使用するようにし、一方、回収した濾布4は産
業廃棄物として処理するようにし、又、濾布4を切り外
したり剥し取るときに落下、飛散したダストは掻き集め
てダストコンベヤに投入するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
濾布交換方式の場合、次の如き問題がある。 使用済みの濾布4にはダイオキシンを含むダストが付
着しているので、ダイオキシンを周囲に飛散させてしま
う虞があるだけでなく、作業者の環境衛生の面でも不安
が生じる。因に、濾布4の標準的サイズはφ150mm×
5500mm程度であるが、その数は数百本にも及ぶた
め、1本1本では少量の飛散量であってもトータル的に
は相当量に達することになる。 飛散したダストは掻き集めても完全に除去しきれない
ので、真空掃除機で吸引する等の後処理が必要となり、
多大な労力を要する。 取り外した濾布の交換スペースが付近にないときには
他所へ移動させなければならないが、移動中にダストを
飛散させてしまう虞がある。
【0007】そこで、本発明は、使用済みの濾布を新品
と交換するときに、周囲へダストを飛散させることなく
使用済みの濾布からダストを払い落すことができるよう
なバグフィルターの濾布交換用ダスト払い落し装置を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ケーシング内の上部位置にセルプレート
を気密に取り付け、該セルプレートに穿設された多数の
濾布取付孔に、細長い袋状の濾布の上端部を支持させ、
且つ該濾布の内側に、骨組構造とした円筒状のリテーナ
を挿入するようにしてあるバグフィルターの側方位置
に、移動台車を配置し、該移動台車上に、上端部に旋回
機能を具備させた昇降ジャッキを直立させて装備させ、
該昇降ジャッキの上端に、コンプレッサと吸引機と水平
ジャッキを設置し、且つ、下端にエアブラストノズルを
有し上端を上記コンプレッサに連通接続した濾布よりも
長いエア供給管と、該エア供給管の上端部側所要位置に
取り付けたリテーナ吊上機と、上端を上記吸引機に連通
接続し引き延ばされたときに濾布を覆える長さとして上
記エア供給管の上端部外周位置に配した蛇腹筒と、該蛇
腹筒の下端に取り付けた開閉装置及びリング状の電磁石
プレートとからなる装置ヘッドを、上記水平ジャッキの
先端部に取り付け、更に、上記移動台車に、上記ケーシ
ング内から抜き出した濾布を格納させるようにする格納
器と、上記吸引機で吸引したダストを溜めるようにする
ダスト貯槽とを搭載した構成とする。
【0009】交換すべき濾布のある位置の近傍まで移動
台車を移動させた後、昇降ジャッキや水平ジャッキの操
作を駆使して装置ヘッドを濾布の上方へ位置させ、装置
ヘッドを全体的に下降させつつ、エアブラストノズルよ
り圧縮エアを噴出させながらエア供給管を濾布内に挿入
して逆洗を行う。装置ヘッドを所要量下降させると、蛇
腹筒下端の電磁石プレートがセルプレートに接するの
で、電磁石プレートをセルプレートに吸着させた状態と
して装置ヘッドを上昇させることにより、蛇腹筒を引き
延ばすと共に、リテーナ吊上機でリテーナと一体に濾布
を引き上げ、その後、シャッター式開閉装置により蛇腹
筒の下端開口を閉じ、その状態で濾布を運んで格納器内
に格納させ、再度逆洗を行わせる。このとき、払い落し
たダストは吸引機で吸引し、ダスト貯槽内に溜める。し
たがって、格納器内で逆洗した後の濾布をリテーナから
取り外してもダストが飛散することはない。
【0010】又、格納器の下端とダスト貯槽の下端にバ
ルブを取り付け、該バルブを通してダストを灰溶融設備
へ送ることができるようにした構成とすることにより、
ダストの後処理が容易となる。
【0011】更に、コンプレッサとエアブラストノズル
に代えて、超音波発生装置と超音波発生端子を設けた構
成とすることにより、逆洗効果を維持し、更に、騒音を
低く抑えることができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1乃至図7は本発明の実施の一形態を示
すもので、図8(イ)(ロ)(ハ)に示したと同様な構
成としてあるバグフィルター12が据え付けられている
位置の側方床レベルに、バグフィルター12が平面的に
延びる方向に沿って1組のガイドレール13を敷設する
と共に、該ガイドレール13上に、ガイドレール13に
沿って移動する移動台車14を設け、該移動台車14上
の前後方向中間部に、上端部に旋回装置15を組み付け
た昇降ジャッキ16を直立させて、移動台車14上に固
定設置した支持フレーム17に固定支持させ、該昇降ジ
ャッキ16を構成する後述する昇降ロッド31の上端
に、水平な受台18を取り付けて、該受台18上に、水
平ジャッキ19とコンプレッサ20と吸引機21を設置
し、且つ上記水平ジャッキ19の先端部に、装置ヘッド
22を支持させ、更に、上記移動台車14上の前後部
に、バグフィルター12から抜き出した濾布4を格納す
る格納器23と、該格納器23内で濾布4から払い落し
たダストを捕集するダスト貯槽24とをそれぞれ直立さ
せて配置して、各々支持フレーム17に固定支持させ
る。
【0014】詳述すると、上記移動台車14は、図1
(ロ)及び図2に示す如く、ガイドレール13方向に沿
う前後左右の位置に車輪25を有し、又、底部に減速機
付モータ26を設置し、該モータ26の出力軸に取り付
けたピニオンギヤ27を、一方のガイドレール13から
張出した架台13a上に固定したラック28に噛合させ
るようにしてある。
【0015】上記昇降ジャッキ16は、図1(ロ)及び
図3(イ)(ロ)に示す如く、支持フレーム17に固定
支持させた外筒32内にボールねじの如き昇降ロッド3
1を昇降できるように収納し、該昇降ロッド31を回転
させないで昇降させるようにするウオームホイール機構
の如き駆動部29と、外筒32の上端にあって該駆動部
29をベース板36を介して載置するようにした台板3
0を有し、更に、上記昇降ロッド31の上端に受台18
を取り付けてある。33は駆動部29のモータを示す。
【0016】又、上記昇降ジャッキ16の上端部に組み
付けた旋回装置15は、図3(イ)(ロ)に拡大して示
す如く、台板30の上面に、駆動部29を取り囲むよう
にリング状にラック34を設け、該ラック34に噛合さ
せたピニオンギヤ35を、駆動部29のベース板36上
に設置したモータ37の軸に取り付けると共に、上記駆
動部29のベース板36を旋回テーブルとした構成とし
てある。
【0017】上記受台18上に設置した水平ジャッキ1
9は、図4に拡大して示す如く、昇降ジャッキ16の駆
動部29、昇降ロッド31、外筒32と基本的には同様
な構成としてある駆動部38、水平ロッド39、外筒4
0を90°向きを異ならせて配置し、且つ水平ロッド3
9の先端に、先端部を装置ヘッド22構成のため広幅形
状とした支持アーム41を水平に張り出させた構成と
し、支持アーム41を回転させることなく水平移動させ
ることができるようにしてある。
【0018】上記装置ヘッド22は、図5に拡大して示
す如き構成としてある。すなわち、上記水平ジャッキ1
9の水平ロッド39より張り出させた支持アーム41の
先端広幅部に、濾布4よりも長い長さとして下端にエア
ブラストノズル42を取り付けたエア供給管43を、上
端部が支持アーム41の上面側に若干突出するように上
下方向に貫通させて取り付けて、該エア供給管43の上
端にエアヘッダー44を設け、該エアヘッダー44を、
図1(ロ)に示す如く、受台18上のコンプレッサ20
にエアブラストホース45を介し連通させてコンプレッ
サ20からの圧縮エアをエアブラストホース45、エア
ヘッダー44を経てエア供給管43に供給することによ
りエアブラストノズル42から圧縮空気を噴出させるこ
とができるようにしてあり、上記エアブラストホース4
5は、受台18側に設置したホースリール46により自
動的に繰り出したり巻き戻したりできるようにしてあっ
て、エアヘッダー44とコンプレッサ20間の距離の変
動に追従できるようにしてある。又、上記エア供給管4
3の上端部側所要位置には、リテーナ6内に挿入してリ
テーナ6の上端部に係合、離脱できるようにした拡縮構
造のリテーナ吊上機47が取り付けてあり、濾布4をリ
テーナ6と一体にケーシング1外へ抜き出せるようにし
てある。
【0019】又、上記支持アーム41の先端部下面のエ
ア供給管43を取り囲む位置には、セルプレート3の濾
布取付孔2の直径よりも大きな直径を有し且つ伸長時の
長さが濾布4の長さよりも長くなるように設定してある
蛇腹筒48の上端を固定して、その内側に収縮時の蛇腹
筒48を保護できるようにした保護筒49を取り付け、
更に、上記蛇腹筒48の下端に、該蛇腹筒48の下端開
口を開閉できるようにしシャッター式開閉装置50と、
上記セルプレート3の濾布取付孔2の周縁部上面に着脱
させるようにしたリング状の電磁石プレート51を取り
付け、一方、上記支持アーム41先端部の保護筒49で
囲まれる位置には、上下に連通する所要数の連通孔52
を穿設して、連通孔52を取り囲むように支持アーム4
1の先端部上面に集塵ヘッダー53を設け、且つ該集塵
ヘッダー53を、集塵ホース54を介して受台18上の
吸引機21に連通させ、逆洗により濾布4から払い落さ
れたダストを、集塵ヘッダー53、集塵ホース54を通
して吸引機21で吸引できるようにしてある。
【0020】上記シャッター式開閉装置50は、カメラ
のシャッターの如き構成としてあり、たとえば、図6
(イ)(ロ)(ハ)に拡大して示す如く、一つの円を中
心から周方向に6等分し且つ中心角を挟む2辺をその円
の半径と同一半径による円弧とした如き形状の6枚のシ
ャッター板55を、互に円弧辺が順次一致するように周
方向に並べて配列し、且つ各シャッター板55の一方の
外端コーナー部を、リング状の上下の保持板56の間に
ピン57により内外方向へ回動自在に取り付け、更に、
各シャッター板55の外端辺部に電磁石58を、又、該
電磁石58と所要間隔を隔てて対峙するように保持板5
6側に電磁石59をそれぞれ取り付けると共に、両電磁
石58,59間に常時伸長する方向へ付勢するスプリン
グ60を介装させ、各部の両電磁石58,59を励磁さ
せたときに、電磁石59に電磁石58が吸着させられる
ことによりシャッター板55がスプリング60に抗しピ
ン57を中心として外方向(図上時計方向)へ回動させ
られて蛇腹筒48の下端開口61が開放されるように
し、一方、両電磁石58,59を消磁したときに、シャ
ッター板55がスプリング60力により内方(図上反時
計方向)へ回動させられて蛇腹筒48の下端開口61が
閉鎖されるようにしてある。
【0021】更に、上記格納器23は、装置ヘッド22
にて吊り上げた濾布4を上方から挿入して格納できるよ
うな円筒状としてあり、下端部にバルブ62を取り付
け、捕集したダストを、該バルブ62を通して図示しな
い吸引装置により灰溶融設備へ送ることができるように
してある。
【0022】又、上記ダスト貯槽24は、細長い円筒状
の容器としてあり、上端部に、一端を上記吸引機21に
接続した集塵ホース63の他端をホースリール64を介
して接続し、下端部にバルブ65を取り付け、内部に捕
集したダストを、バルブ65を通して図示しない吸引装
置により灰溶融設備へ送ることができるようにしてあ
る。
【0023】バグフィルター12の使用済みの濾布4を
交換する場合は、ケーシング1の天井蓋1aを取り外し
た状態において、先ず、交換すべき濾布4の近傍位置ま
で移動台車14を移動させ、次に、昇降ジャッキ16と
旋回装置15と水平ジャッキ19を駆使して、図1
(イ)の二点鎖線及び図7(イ)に示す如く、装置ヘッ
ド22を目標とする濾布4の上方部へ位置させる。この
場合、昇降ジャッキ16の操作は、駆動部29を駆動し
て昇降ロッド31を上昇させることで行い、旋回装置1
5の操作は、台板30上のリング状のラック34に噛合
させてあるピニオンギヤ35をモータ37の駆動で回転
させることにより、駆動部29のベース板36を旋回さ
せることで行い、水平ジャッキ19の操作は、駆動部3
8を駆動して水平ロッド39を張り出させることで行
う。
【0024】上記の状態において、図7(ロ)に示す如
く、昇降ジャッキ16の操作により装置ヘッド22を下
降させ、エア供給管43を濾布4内に挿入させて行くよ
うにする。この際、昇降ジャッキ16上端の受台18上
に設置してあるコンプレッサ20を駆動し、発生させた
圧縮エアを、エアブラストホース45、エアヘッダー4
4、エア供給管43を通して、エア供給管43の下端の
エアブラストノズル42から噴出させ、濾布4の表面に
付着しているダストを濾布4の内側から逆洗により払い
落すようにする。この場合、直接エアブラストノズル4
2により逆洗するため、ほぼ完全にダストを払い落せ
る。すなわち、従来のように上方空間からエアブローす
る圧力よりは、エアブラストノズル42が移動して直接
噴射する方が逆洗効果は大きい。
【0025】上記のように、逆洗しつつエア供給管43
を濾布4の下端部位置まで下降させると、図7(ハ)に
示す如く、蛇腹筒48の下端に取り付けてある電磁石プ
レート51がセルプレート3の濾布取付孔2の周縁部上
面に接触するので、逆洗を停止し、上記電磁石プレート
51を励磁して電磁石プレート51をセルプレート3に
吸着させるようにすると共に、リテーナ吊上機47を拡
張してリテーナ6の上端部に係合させるようにする。
【0026】しかる後、図7(ニ)に示す如く、昇降ジ
ャッキ16の操作により装置ヘッド22を上昇させるよ
うにすると、リテーナ吊上機47により、リテーナ6と
一体に濾布4が上方へ引き抜かれることになり、このと
き、蛇腹筒48は、下端の電磁石プレート51の吸着作
用で濾布4を取り囲むように引き延ばされることにな
る。蛇腹筒48が引き延ばされると、次に、電磁石プレ
ート51の上面側のシャッター式開閉装置50を操作し
て、図6(ハ)に示す如く、蛇腹筒48の下端開口61
を閉じるようにする。
【0027】蛇腹筒48の下端開口61を閉じると、ダ
ストは落下飛散しなくなるので、次いで、上記電磁石プ
レート51を消磁してから、上記水平ジャッキ19、旋
回装置15、昇降ジャッキ16等を駆使して、装置ヘッ
ド22を、移動台車14に設けられた格納器23の上方
に位置させ、蛇腹筒48の下端の電磁石プレート51を
格納器23の上端縁に吸着させ、図6(ロ)に示す如
く、シャッター式開閉装置50の操作で蛇腹筒48の下
端開口61を開いた後、更に昇降ジャッキ16の下降操
作で濾布4を格納器23内に落し込んで、図1(ロ)に
示す如き格納状態とさせるようにする。
【0028】上記の如く、格納器23内に濾布4を格納
させた状態において、リテーナ吊上機47を収縮操作し
てリテーナ6から離脱させた状態とした後、昇降ジャッ
キ16の昇降操作を繰り返し行わせるようにしながら、
再度、コンプレッサ20の圧縮エアによる逆洗を行わせ
るようにし、このとき、吸引機21を駆動して、逆洗に
より濾布4の表面から払い落されたダストを、蛇腹筒4
8内、支持アーム41の連通孔52、集塵ヘッダー5
3、集塵ホース54を通して吸引し、吸引したダスト
を、集塵ホース63を通してダスト貯槽24内に溜める
ようにする。ダスト貯槽24内に溜められたダストは、
下端のバルブ65を開くことによって灰溶融設備へ吸引
搬送される。又、吸引機21により吸引されずに格納器
23内に溜ったダストも、下端のバルブ62を開くこと
により同様に灰溶融設備へ搬送される。
【0029】上記格納器23内でダストを払い落した濾
布4は、格納器23から出した後、リテーナ6から取り
外して回収し、産業廃棄物として処理させるようにす
る。この際、上記濾布4はケーシング1内と格納器23
内とで2度に亘って逆洗されているため、リテーナ6か
ら取り外すときにダストが周囲に飛散するようなことは
なく、又、格納器23内へ運んでくる途中も蛇腹筒48
及びシャッター式開閉装置50により囲まれていること
から、移動中にダストを飛散させてしまう虞もない。
【0030】上記において、新しい濾布4は、使用済み
の濾布4を格納器23内で逆洗している間等の時間を利
用して従来と同様にセットすればよい。
【0031】なお、上記実施の形態では、圧縮エアによ
り濾布4の逆洗を行うようにした場合を示したが、超音
波により逆洗を行う場合には、コンプレッサ20、エア
ブラストノズル42に代えて、超音波発生装置、超音波
発生端子を用いるようにしてもよく、この場合、騒音を
低くできる利点があること、又、格納器23とは別に、
使用済みの濾布4をリテーナ6から自動的に取り外すよ
うにする濾布交換器を格納器23の近傍位置に付設して
おくようにしてもよいこと、シャッター式開閉装置50
に代えて、たとえば、水平方向に開閉すれば他の形式の
開閉装置としてもよい。更に、上記実施の形態では、1
個の濾布のダスト払い落しについて言及したが、複数個
の濾布のダスト払い落しにも応用出来るのは勿論であ
る。又、台車方式を例として説明したが、台車及び駆動
装置に変って天井クレーンによって移動する方式でも良
い。この天井クレーン方式によれば、本払い落し装置を
設備の隅に設置しておき、必要時吊り上げ所定のバグフ
ィルターの濾布まで移動することが出来る。その他本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のバグフィルタ
ーの濾布交換用ダスト払い落し装置によれば、ケーシン
グ内の上部位置にセルプレートを気密に取り付け、該セ
ルプレートに穿設された多数の濾布取付孔に、細長い袋
状の濾布の上端部を支持させ、且つ該濾布の内側に、骨
組構造とした円筒状のリテーナを挿入するようにしてあ
るバグフィルターの側方位置に、移動台車を配置し、該
移動台車上に、上端部に旋回機能を具備させた昇降ジャ
ッキを直立させて装備させ、該昇降ジャッキの上端に、
コンプレッサと吸引機と水平ジャッキを設置し、且つ、
下端にエアブラストノズルを有し上端を上記コンプレッ
サに連通接続した濾布よりも長いエア供給管と、該エア
供給管の上端部側所要位置に取り付けたリテーナ吊上機
と、上端を上記吸引機に連通接続し引き延ばされたとき
に濾布を覆える長さとして上記エア供給管の上端部外周
位置に配した蛇腹筒と、該蛇腹筒の下端に取り付けた開
閉装置及びリング状の電磁石プレートとからなる装置ヘ
ッドを、上記水平ジャッキの先端部に取り付け、更に、
上記移動台車に、上記ケーシング内から抜き出した濾布
を格納させるようにする格納器と、上記吸引機で吸引し
たダストを溜めるようにするダスト貯槽とを搭載した構
成としてあるので、バグフィルター内での逆洗に加え
て、格納器にて濾布に対し再度逆洗を行うことができる
ことから、濾布に付着しているダストを効果的に払い落
すことができ、したがって、濾布をリテーナから取り外
す際にダストを周囲に飛散させることがなく、作業員の
環境衛生上有利となり、又、ダストの払い落しを自動的
に行うことができるため、作業効率がよく、更に、バグ
フィルターから抜き取った濾布を移動させる際に、濾布
の周囲を蛇腹筒と開閉装置で覆うことができるため、移
動時にダストを周囲へ飛散させてしまうこともない、等
の優れた効果を発揮し、又、格納器の下端とダスト貯槽
の下端にバルブを取り付け、該バルブを通してダストを
灰溶融設備へ送ることができるようにした構成を付加す
ることにより、飛散したダストを掻き集めて真空掃除機
で吸引する等の工程が不要となり、後処理が楽になり、
コンプレッサとエアブラストノズルに代えて、超音波発
生装置と超音波発生端子を設けた構成を採用することに
より、低騒音化を図ることができるという優れた効果も
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバグフィルターの濾布交換用ダスト払
い落し装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は全体
の概略平面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図であ
る。
【図2】図1(ロ)のB−B方向矢視図である。
【図3】昇降ジャッキに組み付けた旋回装置を拡大して
示すもので、(イ)は側面図、(ロ)は(イ)のC−C
方向矢視図である。
【図4】水平ジャッキ部分を拡大して示す側面図であ
る。
【図5】装置ヘッドの拡大断面図である。
【図6】シャッター式開閉装置を拡大して示すもので、
(イ)は側面図、(ロ)は(イ)のD−D方向から見た
開放時の平面図、(ハ)は同じく閉鎖時の平面図であ
る。
【図7】濾布を交換する際に古い濾布を取り出すまでの
手順を示すもので、(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は各工程
を順に示す概略図である。
【図8】バグフィルターの一例を示すもので、(イ)は
一部切断側面図、(ロ)は(イ)の平面図、(ハ)は
(イ)のE部拡大図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 濾布取付孔 3 セルプレート 4 濾布 6 リテーナ 12 バグフィルター 14 移動台車 15 旋回装置 16 昇降ジャッキ 19 水平ジャッキ 20 コンプレッサ 21 吸引機 22 装置ヘッド 23 格納器 24 ダスト貯槽 42 エアブラストノズル 43 エア供給管 47 リテーナ吊上機 48 蛇腹筒 50 シャッター式開閉装置(開閉装置) 51 電磁石プレート 62,65 バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内の上部位置にセルプレート
    を気密に取り付け、該セルプレートに穿設された多数の
    濾布取付孔に、細長い袋状の濾布の上端部を支持させ、
    且つ該濾布の内側に、骨組構造とした円筒状のリテーナ
    を挿入するようにしてあるバグフィルターの側方位置
    に、移動台車を配置し、該移動台車上に、上端部に旋回
    機能を具備させた昇降ジャッキを直立させて装備させ、
    該昇降ジャッキの上端に、コンプレッサと吸引機と水平
    ジャッキを設置し、且つ、下端にエアブラストノズルを
    有し上端を上記コンプレッサに連通接続した濾布よりも
    長いエア供給管と、該エア供給管の上端部側所要位置に
    取り付けたリテーナ吊上機と、上端を上記吸引機に連通
    接続し引き延ばされたときに濾布を覆える長さとして上
    記エア供給管の上端部外周位置に配した蛇腹筒と、該蛇
    腹筒の下端に取り付けた開閉装置及びリング状の電磁石
    プレートとからなる装置ヘッドを、上記水平ジャッキの
    先端部に取り付け、更に、上記移動台車に、上記ケーシ
    ング内から抜き出した濾布を格納させるようにする格納
    器と、上記吸引機で吸引したダストを溜めるようにする
    ダスト貯槽とを搭載した構成を有することを特徴とする
    バグフィルターの濾布交換用ダスト払い落し装置。
  2. 【請求項2】 格納器の下端とダスト貯槽の下端にバル
    ブを取り付け、該バルブを通してダストを灰溶融設備へ
    送ることができるようにした請求項1記載のバグフィル
    ターの濾布交換用ダスト払い落し装置。
  3. 【請求項3】 コンプレッサとエアブラストノズルに代
    えて、超音波発生装置と超音波発生端子を設けた請求項
    1又は2記載のバグフィルターの濾布交換用ダスト払い
    落し装置。
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