JP2017000477A - 滅菌ガス分解装置、その使用方法及びクリーンエア装置 - Google Patents

滅菌ガス分解装置、その使用方法及びクリーンエア装置 Download PDF

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Abstract

【課題】滅菌中に滅菌ガスが分解中和触媒により分解されず、投入した滅菌ガスが有効に滅菌に使用できる、滅菌技術を提供する。【解決手段】クリーンエア装置に取り付け可能な滅菌ガス分解装置であって、流路入口と流路出口が形成され、周囲を壁面で囲われた流路と、前記流路内に配置された送風機と、前記流路の壁面に連接し、密閉した分解触媒保持外壁と、前記分解触媒保持外壁の内部の分解触媒保持空間に配置した分解触媒と、を備え、滅菌の際には、前記流路と前記分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離し、滅菌ガス分解時には、前記分解触媒を前記流路内に移動可能に構成した。【選択図】 図1B

Description

本発明は、病源体等の研究や、無菌医薬品や生物由来医薬品、再生医療等に使用する安全キャビネット、アイソレータなどを無菌状態にする滅菌に使用する、高濃度で放出すると環境に有害な滅菌ガスを分解する装置と、その使用方法に関する。
無菌医薬品や生物由来医薬品、再生医療等で使用する安全キャビネット(バイオハザード対策用クラスIIキャビネット)、アイソレータなどは、取り扱う材料が変更になる場合、前の実験材料が、次の実験材料に混ざらないよう、作業の切り替え時に作業空間を無菌状態にする必要がある。また、病源体等の研究に使用する安全キャビネットなどの装置は、装置内部をメンテナンスする際に、装置内部の病原体等を死滅させる必要がある。これらの装置内の病原体等を死滅させて無菌状態にするには、装置の開口部を密閉した後、装置内に滅菌ガスを充満させ、装置内を無菌状態にする。滅菌終了後は、装置内に充満した滅菌ガスを化学的に中和するか、活性炭等の分解触媒を通して滅菌ガスを分解して、環境に安全な濃度にしてから装置を開放状態にする。
本技術分野の背景技術として、特開平11−332550号公報(特許文献1)がある。この公報には、安全キャビネット内に滅菌ガスであるホルムアルデヒド発生装置とホルムアルデヒド中和装置を同一の空間内に配置し、ホルムアルデヒドによる滅菌が完了した後、ホルムアルヒド中和装置を熱で活性化し、ホルムアルヒドを分解中和する方法が記載されている。
また、他の本技術分野の背景技術として、特開2014−159360号公報(特許文献2)がある。この公報には、二酸化塩素ガス発生装置、二酸化塩素ガス分解装置を安全キャビネットに接続し、二酸化塩素ガス発生装置から二酸化塩素を密閉された安全キャビネット内に送り込み、滅菌終了後に安全キャビネット内の二酸化塩素を二酸化塩素ガス分解装置に取り込み、二酸化塩素を分解中和する方法が記載されている。
特開平11−332550号公報 特開2014−159360号公報
特許文献1に示す前記従来技術のホルムアルデヒドガスによる滅菌、及び、ホルムアルデヒド分解中和方法は、滅菌ガス分解時に中和装置を熱で活性化するとしているが、熱で活性化していない中和装置は、ホルムアルデヒド発生装置と同一の空間に存在している。このため、ホルムアルデヒドガスによる滅菌中も、多少のホルムアルデヒドガスの分解中和が起こっている。特許文献1の方法では、滅菌中の多少の分解を考慮してホルムアルデヒドガスを発生させる必要がある。ホルムアルデヒドガスの発生量は、使用する薬品量で調整することが可能である。また、ホルムアルデヒドガス滅菌時のガス発生初期の濃度は、4000〜5000ppm程度で、ホルムアルデヒドガス検知管は、6400ppmまで測定可能なものが市販されているため、ホルムアルデヒドガス濃度を測定しながら、発生ガス量の調整と、滅菌時間の調整が可能である。
特許文献2に示す前記従来技術の二酸化塩素ガスによる滅菌、及び、二酸化塩素ガス分解中和方法は、二酸化塩素ガス発生装置と二酸化塩素ガス分解装置を同一の装置に備え、吸い込み口と、吹き出し口を安全キャビネットや実験室等の滅菌対象の空間に接続し、滅菌時は、吹き出し口から滅菌ガスである二酸化塩素ガスを滅菌対象内の投入し、吸い込み口から滅菌対象の空気を吸い込むことにより、滅菌ガスの循環を行っている。滅菌ガスである二酸化塩素を分解中和する場合は、前記滅菌対象から吸い込んだ滅菌ガスを二酸化塩素分解装置側に送り、吹き出し口から滅菌対象に戻すことで、二酸化塩素ガス分解中和装置に滅菌対象内の空気を循環し、分解中和を行っている。いつ二酸化塩素ガス分解中和装置側に空気を送り込むかは、市販の二酸化塩素濃度計による二酸化塩素ガス濃度の測定と、滅菌時間の管理で行うとしている。特許文献2に於いても、滅菌時も多少の空気は、二酸化塩素ガス分解中和装置側に漏れる可能性があるが、二酸化塩素濃度の測定により、滅菌が有効であるかを管理することが出来る。
特許文献1、特許文献2とも、滅菌中に滅菌ガス分解中和装置による滅菌ガス分解の可能性があるが、滅菌ガス濃度の測定により滅菌の有効性を管理している。滅菌が有効であったかを判定する方法は、指標となる細菌を10の6乗程度含んだろ紙であるバイオロジカルインジケータを滅菌対象内の配置し、滅菌作業終了後に前記バイオロジカルインジケータを培養し、指標菌のコロニーが出ないことを確認している。但し、培養には7日程度の期間を要するため、安全キャビネットなどの点検の際には、滅菌ガスの濃度と時間を管理し、所定の滅菌ガス濃度以上であれば、滅菌は有効であったとして、7日間の培養を待たずに滅菌ガスが安全な濃度まで分解した後、次の作業に入っている。
滅菌ガスにホルムアルデヒドガスを用いる場合は、高濃度の滅菌有効濃度まで測定可能なガス検知管が手に入るが、二酸化塩素ガス、過酸化水素等の場合、滅菌に有効な濃度を測定するには、ガス検知管ではなく、高価な濃度計が必要になる。安全な濃度まで下がったかを確認するには適切な測定濃度のガス検知管が手に入る。
本発明は、滅菌中に滅菌ガスが分解中和触媒により分解されず、投入した滅菌ガスが有効に滅菌に使用できる、滅菌技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明の滅菌ガス分解装置の一例を挙げるならば、クリーンエア装置に取り付け可能な滅菌ガス分解装置であって、流路入口と流路出口が形成され、周囲を壁面で囲われた流路と、前記流路内に配置された送風機と、前記流路の壁面に連接し、密閉した分解触媒保持外壁と、前記分解触媒保持外壁の内部の分解触媒保持空間に配置した分解触媒と、を備え、滅菌の際には、前記流路と前記分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離し、滅菌ガス分解の際には、前記分解触媒を前記流路内に移動可能に構成したものである。
また、本発明の滅菌ガス分解装置の使用方法の一例を挙げるならば、流路入口と流路出口が形成され、周囲を壁面で囲われた流路と、前記流路内に配置された送風機と、前記流路の壁面に連接し、密閉した分解触媒保持外壁と、前記分解触媒保持外壁の内部の分解触媒保持空間に配置した分解触媒と、を備える滅菌ガス分解装置の使用方法であって、滅菌ガス分解装置をクリーンエア装置に取り付けるステップと、クリーンエア装置の開口部を密閉養生するステップと、前記流路と前記分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離した状態で、滅菌ガスをクリーンエア装置の内部に行き渡らせるステップと、前記分解触媒を前記流路内に投入して、滅菌ガスを分解するステップと、滅菌ガスが安全な濃度まで低下したことを確認後、滅菌ガス分解装置をクリーンエア装置から取り外し、クリーンエア装置を使用可能な状態に戻すステップと、を備えるものである。
また、本発明のクリーンエア装置の一例を挙げるならば、作業空間と、前記作業空間から空気を吸い込み、フィルタを介して前記作業空間に清浄空気を送る送風機と、滅菌ガス発生装置を備えるクリーンエア装置であって、上記の滅菌ガス分解装置を備え、クリーンエア装置の送風機の運転の際にマイナス圧となる外壁に開口部を設け、滅菌ガス分解装置の前記流路入口と流路出口を、前記開口部に連接したものである。
また、本発明のクリーンエア装置の他の一例を挙げるならば、作業空間と、前記作業空間から空気を吸い込み、フィルタを介して前記作業空間に清浄空気を送る送風機と、滅菌ガス発生装置とを備えるクリーンエア装置であって、前記作業空間の壁面または、運転の際に負圧となる空間の壁面に設けた開口部と、前記開口部に連接し、密閉した分解触媒保持外壁と、前記分解触媒保持外壁の内部の分解触媒保持空間に配置した分解触媒と、を備え、滅菌の際には、前記流路と前記分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離し、滅菌ガス分解の際には、前記分解触媒を前記流路内に移動可能に構成したものである。
本発明によれば、滅菌対象内に滅菌ガスを充満させて、送風手段より滅菌ガスを循環させ滅菌を有効に行うことができるとともに、滅菌中に、滅菌ガス分解触媒によって滅菌ガスが分解されない滅菌技術を提供することができる。
また、本発明によれば、滅菌中に滅菌ガス発生濃度を測定しなくとも、滅菌のために滅菌対象内に投入した薬品量の管理で、滅菌の有効性を確認できる。
本発明の実施例1の滅菌時を示す滅菌ガス分解装置の側断面構造図の例である。 本発明の実施例1の滅菌時を示す滅菌ガス分解装置の断面構造図の例である。 本発明の実施例1の滅菌ガス分解時を示す滅菌ガス分解装置の側断面構造図の例である。 本発明の実施例1の滅菌ガス分解時を示す滅菌ガス分解装置の断面構造図の例である。 本発明の実施例1の滅菌時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 本発明の実施例1の滅菌時を示す安全キャビネットの正面図の例である。 図3BのAA断面図の例である。 本発明の実施例1の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。 本発明の実施例1の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 図4BのAA断面図の例である。 本発明の実施例2の滅菌時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。 本発明の実施例2の滅菌時を示す安全キャビネットの正面図の例である。 図5BのAA断面図の例である。 本発明の実施例2の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。 本発明の実施例2の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 図6BのAA断面図の例である。 本発明の実施例3の滅菌時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。 本発明の実施例3の滅菌時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 本発明の実施例3の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 本発明の実施例3の滅菌終了後を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 本発明の実施例4の滅菌時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 本発明の実施例4の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。 本発明の実施例5の滅菌時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。 本発明の実施例の滅菌、及び、滅菌ガス分解作業のフローチャートである。
以下、本発明の実施例を、図1A〜図13を用いて説明する。なお、実施例を説明するための各図において、同一の機能を有する要素には同一の名称、符号を付して、その繰り返しの説明を省略する。
図1Aは、実施例1の滅菌工程または滅菌の際の状態を示す滅菌ガス分解装置の側断面構造図の例である。図1Bは、実施例1の滅菌時を示す滅菌ガス分解装置の断面構造図の例である。滅菌時や滅菌ガス分解時と記載するが、厳密にその瞬間を指すのではなく、滅菌工程や滅菌の際または滅菌ガス分解工程や滅菌ガス分解工程という概念を示すものである。
周囲を壁面で囲われた流路103の壁面の一部には、流路入口105(第一の開口部とも呼ぶ)と流路出口106(第二の開口部とも呼ぶ)が形成されている。
流路入口105と流路出口106は、異なった場所でも、同一の場所でも良いが、異なった場所の方が、気流の流れとしては効率が良い。流路103内には、分解触媒用送風機101を配置し、分解触媒用送風機101を運転することで、空気は流路入口105から吸い込まれ、流路出口106から吹き出される。
第一の開口部である流路入口105は、流路103を介して第二の開口部である流路出口106と接続されている。
流路103を構成する壁面(側面部とも呼ぶ)には、分解触媒保持外壁107が連接している。分解触媒保持外壁107は、蛇腹、ゴム板、ビニル等の伸縮または変形可能な材料か、筒状の空間を二重に形成し、筒同士の、隙間にガスケットを挟み込み、伸縮自在に形成し、かつ、密閉性を維持した構造である。分解触媒保持外壁107内部の分解触媒保持空間104内には、分解触媒102(ガス分解手段とも呼ぶ)が配置されている。分解触媒102の一部に仕切り部108を形成し、仕切り部108は流路103の外壁に接している。流路103と分解触媒保持空間104は、仕切り部108により隔離されている。隔離方法は、仕切り部108にガスケットを形成しても、接着テープで貼り付けても良い。
滅菌時は、分解装置用送風機101を運転することにより、滅菌ガスが流路入口105から入り、流路103を通り、流路出口106から排出される。このとき、滅菌ガスは、仕切り部108により滅菌触媒保持空間104に入ることは無いので、滅菌ガスが分解触媒102により分解されることを防いでいる。
滅菌には、有る程度の時間を保持する。滅菌時間は、使用する滅菌ガスの種類と濃度により異なり、米国の安全キャビネット規格、NSF/ANSI49では、ホルムアルデヒドガスでは、安全キャビネット内の容積1m当たり11gを投入し、最低6時間、可能なら一晩(12時間)保持、二酸化塩素ガスでは1m当たり4.7gを投入し、最低85分保持と紹介している。
本願発明の滅菌ガス分解装置100は、安全キャビネット109に搭載または一部として構成する例について説明しているが、安全キャビネットだけでなく、アイソレータや清浄作業台についても適用可能である。これらの安全キャビネット、アイソレータ、清浄作業台、を総称して、クリーンエア装置と呼ぶ。
ここで、クリーンエア装置とは、清浄作業台や安全キャビネットはバイオハザード対策用クラスIIキャビネットや、他のクラスのバイオハザード対策用キャビネット、実験台内を清浄空気にし、装置外部の雑菌の侵入から保護される作業台やアイソレータや作業台が囲われて作業台の一部から囲われた領域に清浄空気が流入されるクリーンルームを含む概念である。
本願発明の各実施例は、これらの装置に適宜採用することができる、本願発明においては、クリーンエア装置を代表して安全キャビネットについて説明する。
図2Aは、実施例1の滅菌ガス分解時を示す滅菌ガス分解装置の側断面構造図の例である。図2Bは、実施例1の滅菌ガス分解時を示す滅菌ガス分解装置の断面構造図の例である。
滅菌ガス分解時は、分解触媒保持外壁107を押すことにより分解触媒102を流路103内に投入する。このとき、仕切り部108は流路103の外壁から剥がれるが、仕切り部108の流路103の外壁との密閉方法は、ガスケットまたは粘着テープの貼り付けのため、容易に分解触媒102の移動が可能となる。分解触媒102を流路103に投入後、流路103と分解触媒保持空間104が繋がり、滅菌ガスが分解触媒保持空間104内に入り込む可能性があるが、分解触媒保持外壁107は、密閉性を有しているため、滅菌ガスが外部に漏れ出ることは無い。分解触媒102を流路103内に投入し、分解触媒用送風機101を運転することで、流路入口105から入った空気は、分解触媒102を通り、流路出口106から排出される。
図3Aは、実施例1の滅菌時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。図3Bは、実施例1の滅菌時を示す安全キャビネットの正面図の例である。図3Cは、実施例1の滅菌時を示す安全キャビネットの図3BのAA断面図の例である。
安全キャビネット109内には、作業空間114があり作業空間114の1面に前面シャッター112を構成し、前面シャッター112の下方には、前面開口部111を形成している。作業者はこの前面開口部111から腕を挿入し、病源体等の実験作業を行う。安全キャビネットは、バイオハザード対策用キャビネットと表現することもある。安全キャビネット109内には、安全キャビネット送風機115を有し、安全キャビネット送風機115には圧力チャンバ116が連接されている。圧力チャンバ116には、排気用HEPAフィルタ110a、吹き出し用HEPAフィルタ110bが連接されている。HEPAフィルタとは、High Efficiency Particulate Air Filterの略である。吹き出しHEPAフィルタ110bの圧力チャンバ116と反対面に作業空間114を構成し、排気用HEPAフィルタ110aの圧力チャンバ116の反対面が、排気口119を構成している。安全キャビネット109使用時は、安全キャビネット送風機115を運転することで、圧力チャンバ116が加圧され、吹き出し用HEPAフィルタ110bで病源体等を含んでいる可能性がある塵埃をろ過し、清浄空気として作業空間114に清浄空気を吹き出す。作業空間114の下面は作業台118を形成し、作業台118の前面開口部111側には、吸い込みグリル113を形成している。吸い込みグリル113から吸い込んだ空気は、背面流路117を通り、安全キャビネット送風機115に吸い込まれる。圧力チャンバ116に連接した排気HEPAフィルタ110a側の空気は、排気HEPAフィルタ110aにより病源体等を含む塵埃をろ過し、清浄空気として排気口119から吹き出される。
安全キャビネット109の装置内部のHEPAフィルタや送風機をメンテナンスする場合や、作業空間114内で取り扱う実験材料が変わる場合は、安全キャビネット109内に存在する病原体等を死滅させる必要がある。この作業を滅菌、または、除染と言い、病原体等を死滅させるレベルとしては、10の6乗個の病原体等が0個になるレベルである。
滅菌時は、滅菌ガス分解装置100を安全キャビネット109に取り付ける。取り付けは、安全キャビネット109の前面開口部111の開口部を利用して、前面開口部111と滅菌ガス分解装置109の流路入口105と流路出口106が相対するように配置し、安全キャビネット109と滅菌ガス分解装置100を、粘着テープなどの密閉シート121で隙間を密閉する。前面開口部111部を使用しない場合は、排気口119などの開口部を利用しても良い。滅菌時は安全キャビネット109を密閉する必要があるため、前面開口部111に滅菌ガス分解装置100を取り付けた場合は、排気口119を排気口密閉シート120で密閉する。安全キャビネット109の構造によっては、排気口119と前面開口部111の密閉では不十分の場合があるので、他の開口部も同様に密閉シート121で密閉する。
滅菌対象を開口部のある安全キャビネット109ではなく、アイソレータとする場合は、アイソレータに開閉可能な開口部を設けて、その開口部に滅菌ガス分解装置を取り付けても良い。前面開口部111の開口部寸法と滅菌ガス分解装置100の大きさが合わない場合は、開口部密閉部材124により余分な開口部を塞ぐ。滅菌には、安全キャビネット109内部を滅菌ガス122で充満させる必要がある。滅菌ガス発生装置123を作業台118上に配置し、安全キャビネット109を密閉後にタイマーなどにより遠隔的に滅菌ガス122を発生させても良いし、滅菌ガス発生装置123に薬液と薬物を使用する場合は、滅菌ガス発生装置123の薬液内に薬物を投入後、滅菌ガス122発生初期段階で、開口部密閉部材124により、最終的に安全キャビネット109を密閉状態にしても良い。薬品の反応には、長時間かからないので、薬品投入開始を滅菌開始時間としても良い。
滅菌ガス122発生後は、安全キャビネット送風機115を運転することで、安全キャビネット内で滅菌ガス122が循環し、安全キャビネット109内に滅菌ガス122が行き渡る。滅菌ガス分解装置100内の分解装置用送風機101を運転すると、安全キャビネット109内の滅菌ガス122が流路入口105から滅菌ガス分解装置100内に入り込み、流路出口106から安全キャビネット109内に入る。このとき分解触媒102は、滅菌ガス分解装置100の流路103とは異なる空間にあるため、滅菌ガス122が分解触媒102に触れることは無く、滅菌時は、滅菌ガス122が分解触媒102により分解されることは無い。滅菌ガス122は、安全キャビネット送風機115により安全キャビネット109内を循環するため、滅菌時に分解装置用送風機101を運転することは必須項目では無い。分解触媒用送風機101を運転しなくとも、流路103内には、滅菌ガス122が入り込む可能性があるが、分解触媒102は、流路103内に存在しないため、滅菌ガス122が、分解触媒102により分解されることは無い。
滅菌は、滅菌ガス122が病原体等と反応分解する際に、病源体等も分解し、無菌状態にすることである。
図4Aは、実施例1の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。図4Bは、実施例1の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。図4Cは、実施例1の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの図4BのAA断面図の例である。
安全キャビネット109内の滅菌終了後、残った滅菌ガス122を分解する。滅菌が終了したことの判定は、安全キャビネット109内の容積と、滅菌ガス122の投入量から、内部で発生する滅菌ガス122の濃度は計算できる。本発明では、滅菌中に滅菌ガスが分解触媒により分解されないため、投入量の全てが滅菌に利用される。従って、滅菌ガス発生のための薬品量と滅菌時間により、滅菌終了を判定することが可能となる。
滅菌ガスを分解するには、分解触媒用送風機101運転時に、分解触媒102を流路103内に投入する。分解触媒用送風機101が運転しているため、滅菌ガス分解時は、流路入口105から安全キャビネット109内の滅菌ガス122を吸込み、分解触媒102を通り、流路出口106から安全キャビネット109内に吹き出して、安全キャビネット109内を滅菌ガス122が循環する。滅菌ガス122が何度も分解触媒102を通ることにより、滅菌ガス122が分解していく。
本実施例によれば、滅菌時には、滅菌ガス分解装置の流路と分解触媒保持空間とを仕切り部で隔離しているため、滅菌対象内に滅菌ガスを充満させて、送風手段より滅菌ガスを循環させ滅菌を有効に行うことができる、また、滅菌中に、滅菌ガス分解触媒によって滅菌ガスが分解されることがない。そして、滅菌ガス分解時には、分解触媒を流路内に移動させて滅菌ガスを確実に分解することができる。
また、本実施例によれば、滅菌中に滅菌ガス分解触媒によって滅菌ガスが分解されることがないので、滅菌ガス発生濃度を測定しなくとも、滅菌のために滅菌対象内に投入した薬品量の管理で、滅菌の有効性を確認することができる。
図5Aは、実施例2の滅菌時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。図5Bは、実施例2の滅菌時を示す安全キャビネットの正面図の例である。図5Cは、実施例2の滅菌時を示す安全キャビネットの図5BのAA断面図の例である。
安全キャビネット109の密閉養生方法は、実施例1と同様である。
滅菌ガス分解装置100の流路103外壁にガス投入口125を設け、滅菌ガス122を、滅菌ガス発生装置123から流路103内に投入する。滅菌ガス投入時は、分解装置用送風機101を運転することで、流路出口106から安全キャビネット109内に滅菌ガス122が入り込み、安全キャビネット109の空気を流路入口105から取り込み、安全キャビネット109内の空気を、滅菌ガス122を導入しながら循環することが可能となる。
図6Aは、実施例2の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。図6Bは、実施例2の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。図6Cは、本発明の実施例2の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの図6BのAA断面図の例である。
滅菌ガス分解時は、滅菌ガス発生装置123を停止し、分解触媒102を流路103内に投入する。分解触媒102投入後も分解触媒用送風機101を運転することで、安全キャビネット109内の滅菌ガス122が、分解触媒102を何度も通過することで、滅菌ガス122を分解中和することが出来る。
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、滅菌ガス分解装置の流路の外壁にガス投入口を設け、滅菌ガス発生装置からの滅菌ガスを投入可能としたので、安全キャビネットに滅菌ガス発生装置を設ける必要がなくなる。また、滅菌ガス発生装置の取付構造が簡単にすることが可能となる。
図7Aは、実施例3の滅菌時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。図7Bは、実施例3の滅菌時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。
安全キャビネット109の運転時にマイナス圧力となる外壁の一部に分解触媒投入口126を有している。分解触媒投入口126に、内部に分解触媒102を有する分解触媒保持外壁107を分解触媒ケース連結部127で連結する。この連結で、安全キャビネット109内部の密閉性は維持されている。安全キャビネット109内の滅菌時には、排気口119を排気口密閉シート120で密閉し、前面シャッター112下の開口部を密閉シート121で養生、さらに、残った開口部分も密閉シート121で密閉養生することで、滅菌作業用の密閉が完了する。
安全キャビネット109内で滅菌ガス122を発生させるには、密閉シート121の一部を開放し、開放部分から滅菌ガス発生装置123を起動するか、薬品を反応させるかを実施し、滅菌ガス発生初期段階のうちに密閉シート121で安全キャビネット109を密閉する。
滅菌ガス122発生後は、安全キャビネット送風機115を運転することで、安全キャビネット109内部を滅菌ガス122が循環し、滅菌ガス122が内部に行き渡る。滅菌中は、分解触媒102は仕切り部108より、安全キャビネット109内部と隔離された分解触媒保持外壁107内にあるため、滅菌ガス122は全て病原体等の滅菌に利用され、分解触媒102により分解されることを防止している。
図8は、実施例3の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。滅菌時間保持後、分解触媒保持外壁107を外部から操作することで分解触媒102を安全キャビネット109内部に投入する。分解触媒102が安全キャビネット109内に放出されないよう、分解触媒102に引っ掛かりを設けても良い。安全キャビネット送風機115を運転することで、安全キャビネット109内部の滅菌ガス122は分解触媒102に接触通過し、滅菌ガス122が徐々に分解していく。
図9は、実施例3の滅菌終了後を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。滅菌終了後は、分解触媒保持外壁107を分解触媒102ごと安全キャビネット109から取り外し、分解触媒投入口126に分解触媒投入口密閉カバー128を取り付け、開口部を密閉する。分解触媒投入口126は、安全キャビネット106運転時にマイナス圧力となる外壁に設けられているため、万が一、密閉に不備が合っても、安全キャビネット109使用中に内部の病原体等が安全キャビネット109外に漏れ出ることは無い。
本実施例によれば、安全キャビネットの運転時にマイナス圧力となる外壁の一部に分解触媒投入口を設け、内部に分解触媒を有する分解触媒保持外壁を連結し、滅菌時には、分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離し、滅菌ガス分解時には、分解触媒を安全キャビネット内に移動可能に構成したので、滅菌時には、滅菌対象内に滅菌ガスを充満させて、送風手段より滅菌ガスを循環させ滅菌を有効に行うことができる。また、滅菌中に、滅菌ガス分解触媒によって滅菌ガスが分解されることがない。そして、滅菌ガス分解時には、分解触媒を流路内に移動させて滅菌ガスを確実に分解することができる。
図10は、実施例4の滅菌時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。滅菌ガス分解装置100の分解触媒保持外壁107側に分解触媒移動装置129を設けている。分解触媒移動装置129は、電気的にモータを起動することで分解触媒102を流路103側に押し出すものでも良いし、空気圧を利用して分解触媒102を流路103側に押し出すものでも良い。
滅菌時は、滅菌ガス分解装置100を安全キャビネット109内に配置し、他の実施例と同様に開口部を密閉養生する。このとき分解触媒移動装置129を遠隔操作する電気配線、エアーチューブなどは、密閉養生部を貫通した形とする。
滅菌時は、安全キャビネット109に滅菌ガス122を導入する方法か、内部で薬品を反応させて滅菌ガス122を発生させる方法で、滅菌ガスを充満させる。分解触媒102は、滅菌ガス分解装置100とともに安全キャビネット109内に配置されているが、分解触媒保持空間104は分解触媒保持外壁107、仕切り部108により滅菌ガス分解装置100の流路103と隔離されているため、滅菌中に滅菌ガス122が分解触媒102に触れることは無い。
滅菌中は、分解触媒用送風機101、安全キャビネット送風機115を運転することで、滅菌ガス122が安全キャビネット109内部に拡散され、隅々まで滅菌することが可能となる。
図11は、実施例4の滅菌ガス分解時を示す安全キャビネットの断面構造図の例である。滅菌時間保持後、滅菌ガスを分解する場合は、分解触媒移動装置129を可動し、分解触媒102を滅菌ガス分解装置100の流路103に投入する。投入後も分解触媒用送風機101を運転することで、安全キャビネット109の滅菌ガス122は流路入口105から滅菌ガス分解装置100に入り、分解触媒102を通過し、流路出口106から排出される。この流れを繰り返すことで、安全キャビネット109内の滅菌ガスは、分解触媒102により分解していく。
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、滅菌ガス分解装置の分解触媒保持外壁側に分解触媒移動装置を設け、遠隔操作可能としたので、滅菌ガス分解装置を安全キャビネット内などの任意の位置に取り付けることができる。また、滅菌に係る作業性を向上させることが可能となる。
図12は、実施例5の滅菌時を示す安全キャビネットの側断面構造図の例である。安全キャビネット109の安全キャビネット送風機115運転時にマイナス圧となる外壁に開口部を設け、滅菌ガス分解装置100の流路入口105、流路出口106を開口部に連接する。滅菌ガス分解装置100の流路103外壁には、ガス投入口125を設けて滅菌ガス発生装置123を繋げたものである。
安全キャビネット109と滅菌ガス分解装置100は、密閉的に接続されているため、滅菌時は、安全キャビネット109の開口部119と前面シャッター112の開口部を密閉することで、密閉作業は完了する。
滅菌時は、分解触媒102が流路103に移動していない状態で、滅菌ガス発生装置123から滅菌ガス122を流路103内に投入し、分解装置用送風機101で安全キャビネット109内に滅菌ガス122を投入することが出来る。このとき、安全キャビネット送風機115を運転することで、滅菌ガス122が安全キャビネット109内に行き渡る。
滅菌ガス分解時は、分解触媒102を流路103に投入し、分解触媒用送風機101を運転することで、分解触媒102に滅菌ガス122が何度も循環し、滅菌ガスの分解が進む。
滅菌終了後は、安全キャビネット109を密閉養生した部材を取り外し、安全キャビネット109を使用可能な状態に戻す。
図13は、以上の実施例の滅菌、及び、滅菌ガス分解作業のフローチャートである。
滅菌ガス分解装置100内の分解触媒102が流路103外にある図1の状態で、安全キャビネット109の前面開口部111等の開口部を利用して、滅菌ガス分解装置100を安全キャビネット109に取り付ける(S1301)。
次に安全キャビネット109の残った開口部を密閉養生する(S1302)。このとき、安全キャビネット109内で薬品を反応させる作業のため、一部を開放状態とし、薬品反応開始後に全体を密閉しても良い。
米国の安全キャビネット規格 NSF/ANSI 49などに記載する滅菌に有効とされる滅菌対象の単位体積当たりの滅菌ガスを、安全キャビネット109内で発生または導入する(S1303)。
安全キャビネット送風機115、または、分解触媒用送風機101を運転することで、安全キャビネット109内部を撹拌し、滅菌ガスを隅々まで行き渡らせる(S1304)。
滅菌ガス毎に有効とされる滅菌時間を保持する(S1305)。
滅菌時間経過後、分解触媒102を滅菌ガス分解装置100の流路103に投入し、また、分解装置用送風機101を運転することで、流路103内の分解触媒102に何度も、滅菌ガス122を誘導し、滅菌ガスを分解する(S1306)。
滅菌ガス122が一般空気中に放出しも安全な濃度まで低下しかたかどうかの判定は、低濃度用のガス検知管が市販されているので、安全キャビネット109内部の空気を吸引測定し、確認する(S1307)。
安全な濃度まで低下したことの確認後、滅菌ガス分解装置100と密閉養生を安全キャビネット109から取り外し、安全キャビネット109を使用可能な状態に戻す(S1308)。
図2の状態に移動した分解触媒102は、流路103側から分解触媒保持空間104側へ押し出すことで、再び、図13のフローチャートのSTART地点の滅菌前の安全キャビネット109への取り付けから使用することが出来る。
実施例では安全キャビネットの例を示したが、内部の無菌状態を維持するアイソレータであっても良い。アイソレータの場合、安全キャビネットのような前面開口部111が無いため、滅菌ガス分解装置を取り付ける専用の、開閉可能な開口部を設けるか、実施例5の図12のように、装置に組み込んだ状態でも良い。アイソレータの場合、内部をプラス圧にして清浄空間を維持する場合がある。その場合は、滅菌ガス分解装置との連結部は、マイナス圧の壁面に限らなくとも良い。
また、アイソレータに組み込んだ場合、図13のフローチャートの、滅菌ガスの発生(導入)工程を開始とし、滅菌有効時間経過の判定、実施例4に示す分解触媒の外部からの投入操作を、タイマー等で自動化しても良い。
100 滅菌ガス分解装置
101 分解装置用送風機
102 分解触媒
103 流路
104 分解触媒保持空間
105 流路入口
106 流路出口
107 分解触媒保持外壁
108 仕切り部
109 安全キャビネット
110a 排気用HEPAフィルタ
110b 吹き出し用HEPAフィルタ
111 前面開口部
112 前面シャッター
113 吸込みグリル
114 作業空間
115 安全キャビネット送風機
116 圧力チャンバ
117 背面流路
118 作業台
119 排気口
120 排気口密閉シート
121 密閉シート
122 滅菌ガス
123 滅菌ガス発生装置
124 開口部密閉部材
125 ガス投入口
126 分解触媒投入口
127 分解触媒ケース連結部
128 分解触媒投入口密閉カバー
129 分解触媒移動装置

Claims (15)

  1. 流路入口と流路出口が形成され、周囲を壁面で囲われた流路と、
    前記流路内に配置された送風機と、
    前記流路の壁面に連接し、密閉した分解触媒保持外壁と、
    前記分解触媒保持外壁の内部の分解触媒保持空間に配置した分解触媒と、を備え、
    滅菌工程の際には、前記流路と前記分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離し、滅菌ガス分解工程の際には、前記分解触媒を前記流路内に移動可能に構成した滅菌ガス分解装置。
  2. 請求項1に記載の滅菌ガス分解装置において、
    前記分解触媒保持外壁は、伸縮または変形可能に形成し、
    前記分解触媒保持外壁を押すことにより、前記分解触媒を前記流路内に投入可能に構成した滅菌ガス分解装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の滅菌ガス分解装置において、
    前記流路の壁面にガス投入口を有し、滅菌ガス発生装置からの滅菌ガスを投入可能とした滅菌ガス分解装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の滅菌ガス分解装置において、
    分解触媒移動装置を設け、外部からの遠隔操作により前記分解触媒を前記流路内に投入可能に構成した滅菌ガス分解装置。
  5. 作業空間と、前記作業空間から空気を吸い込み、フィルタを介して前記作業空間に清浄空気を送る送風機と、滅菌ガス発生装置を備えるクリーンエア装置であって、
    請求項1または請求項2に記載の滅菌ガス分解装置を備え、
    クリーンエア装置の送風機の運転の際にマイナス圧となる外壁に開口部を設け、
    滅菌ガス分解装置の前記流路入口と流路出口を、前記開口部に連接したクリーンエア装置。
  6. 請求項5に記載のクリーンエア装置において、
    前記滅菌ガス分解装置の流路の壁面にガス投入口を有し、前記滅菌ガス発生装置からの滅菌ガスを投入可能としたクリーンエア装置。
  7. 作業空間と、前記作業空間から空気を吸い込み、フィルタを介して前記作業空間に清浄空気を送る送風機と、滅菌ガス発生装置を備えるクリーンエア装置であって、
    前記作業空間内に請求項1または請求項2に記載の滅菌ガス分解装置を設けたクリーンエア装置。
  8. 請求項7に記載のクリーンエア装置において、
    前記滅菌ガス分解装置に分解触媒移動装置を設け、外部からの遠隔操作により前記分解触媒を前記流路内に投入可能としたクリーンエア装置。
  9. 作業空間と、前記作業空間から空気を吸い込み、フィルタを介して前記作業空間に清浄空気を送る送風機と、滅菌ガス発生装置とを備えるクリーンエア装置であって、
    前記作業空間の壁面または、運転の際に負圧となる空間の壁面に設けた開口部と、
    前記開口部に連接し、密閉した分解触媒保持外壁と、
    前記分解触媒保持外壁の内部の分解触媒保持空間に配置した分解触媒と、を備え、
    滅菌の際には、前記流路と前記分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離し、滅菌ガス分解の際には、前記分解触媒を前記流路内に移動可能に構成したクリーンエア装置。
  10. 流路入口と流路出口が形成され、周囲を壁面で囲われた流路と、
    前記流路内に配置された送風機と、
    前記流路の壁面に連接し、密閉した分解触媒保持外壁と、
    前記分解触媒保持外壁の内部の分解触媒保持空間に配置した分解触媒と、を備える滅菌ガス分解装置の使用方法であって、
    滅菌ガス分解装置をクリーンエア装置に取り付けるステップと、
    クリーンエア装置の開口部を密閉養生するステップと、
    前記流路と前記分解触媒保持空間とは仕切り部で隔離した状態で、滅菌ガスをクリーンエア装置の内部に行き渡らせるステップと、
    前記分解触媒を前記流路内に投入して、滅菌ガスを分解するステップと、
    滅菌ガスが安全な濃度まで低下したことを確認後、滅菌ガス分解装置をクリーンエア装置から取り外し、クリーンエア装置を使用可能な状態に戻すステップと、
    を備える滅菌ガス分解装置の使用方法。
  11. 請求項10に記載の滅菌ガス分解装置の使用方法において、更に、
    前記分解触媒を、流路側から分解触媒保持空間側へ押し出すステップを備える滅菌ガス分解装置の使用方法。
  12. ガス分解手段と、第一の開口部と、前記第一の開口部と接続された流路を介して接続される第二の開口部と、を有しており、
    前記流路の側面部には、ガス分解手段格納部が構成され、
    前記ガス分解手段格納部に格納または前記流路に配置されるガス分解手段を有しており、
    前記ガス分解手段が前記ガス分解手段格納部に格納された場合であって、前記第一の開口部から取り込まれた空気が、前記ガス分解手段を介さずに前記第二の開口部から排出される第一の状態と、
    前記ガス分解手段が前記流路に配置された場合であって、前記第一の開口部から取り込まれた空気が前記ガス分解手段を介して、前記第二の開口部から排出される第二の状態と、
    を有する滅菌ガス分解装置。
  13. 請求項12に記載の滅菌ガス分解装置において、
    前記側面部は、伸縮または変形可能であって、
    前記側面部を伸縮または変形させることにより、前記ガス分解手段を前記流路内に配置をする滅菌ガス分解装置。
  14. 作業空間と、前記作業空間から空気を吸い込み、フィルタを介して前記作業空間に清浄空気を送る送風機と、ガス分解装置と、を有するクリーンエア装置であって、
    前記ガス分解装置は、
    ガス分解手段と、第一の開口部と、前記第一の開口部と接続された流路を介して接続される第二の開口部と、を有しており、
    前記流路の側面部には、ガス分解手段格納部が構成され、
    前記ガス分解手段格納部に格納または前記流路に配置されるガス分解手段を有しており、
    前記ガス分解手段が前記ガス分解手段格納部に格納された場合であって、前記第一の開口部から取り込まれた空気が、前記ガス分解手段を介さずに前記第二の開口部から排出される第一の状態と、
    前記ガス分解手段が前記流路に配置された場合であって、前記第一の開口部から取り込まれた空気が前記ガス分解手段を介して、前記第二の開口部から排出される第二の状態と、を有しており、
    前記クリーンエア装置の送風機が運転された際にマイナス圧となる外壁に開口部を設けられており、
    前記滅菌ガス分解装置の前記第一の開口部と前記第二の開口部と、を前記外壁に設けられた前記開口部に連接させたクリーンエア装置。
  15. 請求項14に記載のクリーンエア装置において、
    前記側面部は、伸縮または変形可能であって、
    前記側面部を伸縮または変形させることにより、前記ガス分解手段を前記流路内に配置をするクリーンエア装置。
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