JP2000139850A - 放射体温計 - Google Patents

放射体温計

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JP2000139850A
JP2000139850A JP10321797A JP32179798A JP2000139850A JP 2000139850 A JP2000139850 A JP 2000139850A JP 10321797 A JP10321797 A JP 10321797A JP 32179798 A JP32179798 A JP 32179798A JP 2000139850 A JP2000139850 A JP 2000139850A
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弘次 吉本
Kazutoshi Nagai
和俊 永井
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玄道 加藤
Toshiyuki Tanaka
稔之 田中
Hirohisa Imai
博久 今井
Makoto Shibuya
誠 渋谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は非接触で鼓膜及びその近傍の温度を
測定する放射体温計に関し、プローブの温度変動による
温度精度の悪化を防止することと、プローブを着脱自在
として洗浄することができるようにし、衛生上の問題を
なくすことを目的とする。 【解決手段】 本体6に収納された受光部8は鼓膜およ
びその近傍から発せられプローブ1の赤外線通過部5を
通過した赤外線のみを受光する構成とし、またプローブ
1は内部を空洞状態にし、受光部8を本体6に固定する
固定手段7のプローブ連結部7aに着脱自在に連結して
いるので、プローブ1の温度変動による温度精度の悪化
がなく、プローブ1の連結位置のずれによるプローブ1
の赤外線通過部5を通過した赤外線以外の受光も防ぎや
すく、着脱自在のプローブ1を備えているので、プロー
ブ1を洗浄することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生体の体温を耳孔内
から発せられる赤外線量を検知することにより測定する
放射体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より体温計として、耳孔内から発せ
られる赤外線量を検知して体温換算し表示する放射体温
計があり、これらは水銀や熱電対を利用した接触型のも
のに対して短時間で測定可能であるという特徴がある。
【0003】その一般的な例として特開平6−165号
公報に示されるものを図14により説明する。図14に
示すように放射体温計は、プローブ1と、プローブ1内
を長さ方向に走る導光管2と、導光管2内を伝搬した赤
外線の放射強度を電気信号に変換する光電変換器(赤外
受光素子)3と、変換された電気信号から温度を測定す
る測定回路(温度換算手段)4を備える。
【0004】このプローブ1を外耳道に挿入すること
で、光電変換器3が鼓膜およびその近傍から発せられる
赤外線を受光し、受光した赤外線量に相関を持った電気
信号を出力し、測定回路4がその電気信号から鼓膜およ
びその近傍の温度を換算するというものである。
【0005】一般に光電変換器3はあらゆる方向から入
射する赤外線量の総量に相関を持った電気的信号を出力
するものであり、導光管2は少なくともその内面を金属
で構成、またはメッキ処理を施すなどして反射率を高く
している。このような構成で鼓膜およびその近傍から発
せられる赤外線は直接または導光管2内面で多重反射し
て光電変換器3に至る。またプローブ1の内面等から発
せられる不要な赤外線は光電変換器3には至らない。
【0006】しかし、導光管2内面を完全反射体(反射
率=1)にすることは困難であり、多重反射で入射する
光は反射率のn乗による反射ロスを生じる。また1回反
射のような浅い角度での反射は一般に垂直光より反射率
が低くなり、やはり反射ロスが生じる。これら反射ロス
に相当する部分は導光管2から発せられる赤外線輻射が
光電変換器3に入射することになり、プローブ1を外耳
道に挿入したときに導光管2の温度変動があれば光電変
換器3はその影響を受けて正確な温度検出ができなくな
る。
【0007】上記従来例においてはこの課題解決のため
にプローブ1の先端部を基幹部より細くして外耳道との
接触を低減して導光管2の温度変動を低減している。ま
た特開平5−45229号公報に示される例においては
プローブ表面を断熱材、内部を高熱伝導性材料で構成し
て、外耳道からの熱の影響を受けにくくするとともに受
けた熱は素早く赤外受光素子に熱伝導させて影響をキャ
ンセルする工夫をしている。また特開平8−12661
5号公報に示される例においてはプローブ着脱自在と
し、測定ごとにプローブを交換してプローブに貯まる熱
の影響を除去するよう工夫している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外耳道
から導光管に伝わる熱の影響を排除して正確に鼓膜およ
びその近傍の温度を測定するには、上記いずれの方法も
完全ではなく、導光管の温度変動の影響を受け、体温測
定の正確さを欠くという課題がある。特に短時間の間隔
で繰り返し測定したときに、徐々に導光管が温度変化し
その影響を受けて、同一被験者であっても測定温度が徐
々に変化していくという課題がある。
【0009】また病院や学校のように被験者が不特定多
数の場合、衛生管理の面からプローブに衛生カバーを装
着して外耳道に挿入し、被験者が変わるごとに衛生カバ
ーを交換し使い捨てするのが一般的である。この衛生カ
バーはプローブ先端に当接する部分を膜で閉じなければ
ならない。それは導光管先端部がプローブ先端部まで延
びているためで、導光管に汚れを付着させないためには
先端に膜を設ける必要がある。
【0010】一方、家庭や少人数の職場のように被験者
が特定少数であれば、個人ごとに使うプローブを決めて
おけば耳からの感染は防ぐことができ、衛生カバーは不
要となり使い捨てのような資源の消費は解消できる。し
かしこの場合でも導光管に汚れを付着させないためにプ
ローブの先端を赤外線透過材の膜で閉じる必要がある。
【0011】いずれにしても衛生上の問題でプローブ先
端に設けた膜を透過した赤外線量を測定することにな
る。ここで赤外線が膜を透過する際には吸収または反射
する成分があり、完全に透過させることは困難である。
この膜による赤外線の透過率は膜の厚み等によりばらつ
くものであり、特定の膜を付けた状態で調整しても、別
の膜を付けたときには透過率のばらつきによる温度誤差
が発生するという課題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線
を受光する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前
記受光部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入
し先端に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプ
ローブと、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およ
びその近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記
受光部は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光
し、内部を空洞状態にした前記プローブを前記固定手段
のプローブ連結部に連結し、着脱自在とする構成とし
た。
【0013】上記発明によれば、本体に固定手段により
固定された受光部は鼓膜およびその近傍から発せられプ
ローブの赤外線通過部を通過した赤外線のみを受光し、
温度換算手段は受光部の受光信号に基づき温度換算を行
う。またプローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、
受光部を本体に固定する固定手段のプローブ連結部に着
脱自在に連結しているので、導光管の温度変動による温
度精度の悪化がなく、プローブの連結位置のずれによる
プローブの赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光も
防ぎやすく、着脱自在のプローブを備えているので、プ
ローブを洗浄することができ、衛生上の問題もない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる放射体
温計は、鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線を受
光する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前記受
光部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入し先
端に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプロー
ブと、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およびそ
の近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記受光
部は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光し、
内部を空洞状態にした前記プローブを前記固定手段のプ
ローブ連結部に連結し、着脱自在とする構成としたもの
である。
【0015】そして、本体に固定手段により固定された
受光部は鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤
外線通過部を通過した赤外線のみを受光し、温度換算手
段は受光部の受光信号に基づき温度換算を行う。またプ
ローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、受光部を本
体に固定する固定手段のプローブ連結部に着脱自在に連
結しているので、導光管の温度変動による温度精度の悪
化がなく、プローブの連結位置のずれによるプローブの
赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光も防ぎやす
く、着脱自在のプローブを備えているので、プローブを
洗浄することができ、衛生上の問題もない。
【0016】また、本発明の請求項2にかかる放射体温
計は、プローブを固定手段のプローブ連結部に受光部を
ガイドにして連結したものである。
【0017】そして、受光部を本体に固定する固定手段
のプローブ連結部に受光部をガイドにして着脱自在に連
結しているので、プローブの連結位置のずれによるプロ
ーブの赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光もさら
に防ぎやすい。
【0018】また、本発明の請求項3にかかる放射体温
計は、鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線を受光
する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前記受光
部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入し先端
に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプローブ
と、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およびその
近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記受光部
は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光し、内
部を空洞状態にした前記プローブを前記受光部のプロー
ブ連結部に連結し、着脱自在とする構成としたものであ
る。
【0019】そして、本体に固定手段により固定された
受光部は鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤
外線通過部を通過した赤外線のみを受光し、温度換算手
段は受光部の受光信号に基づき温度換算を行う。またプ
ローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、受光部のプ
ローブ連結部に着脱自在に連結しているので、導光管の
温度変動による温度精度の悪化がなく、プローブの連結
位置のずれによるプローブの赤外線通過部を通過した赤
外線以外の受光も防ぎやすく、着脱自在のプローブを備
えているので、プローブを洗浄することができ、衛生上
の問題もない。
【0020】また、本発明の請求項4にかかる放射体温
計は、鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線を受光
する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前記受光
部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入し先端
に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプローブ
と、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およびその
近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記受光部
は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光し、内
部を空洞状態にした前記プローブを前記本体のプローブ
連結部に前記固定手段をガイドにして連結し、着脱自在
とする構成としたものである。
【0021】そして、本体に固定手段により固定された
受光部は鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤
外線通過部を通過した赤外線のみを受光し、温度換算手
段は受光部の受光信号に基づき温度換算を行う。またプ
ローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、本体のプロ
ーブ連結部に受光部を本体に固定する固定手段をガイド
にして着脱自在に連結しているので、導光管の温度変動
による温度精度の悪化がなく、プローブの連結位置のず
れによるプローブの赤外線通過部を通過した赤外線以外
の受光も防ぎやすく、着脱自在のプローブを備えている
ので、プローブを洗浄することができ、衛生上の問題も
ない。
【0022】また、本発明の請求項5にかかる放射体温
計は、鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線を受光
する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前記受光
部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入し先端
に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプローブ
と、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およびその
近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記受光部
は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光し、内
部を空洞状態にした前記プローブを前記本体のプローブ
連結部に前記受光部をガイドにして連結し、着脱自在と
する構成としたものである。
【0023】そして、本体に固定手段により固定された
受光部は鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤
外線通過部を通過した赤外線のみを受光し、温度換算手
段は受光部の受光信号に基づき温度換算を行う。またプ
ローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、本体のプロ
ーブ連結部に受光部をガイドにして着脱自在に連結して
いるので、導光管の温度変動による温度精度の悪化がな
く、プローブの連結位置のずれによるプローブの赤外線
通過部を通過した赤外線以外の受光も防ぎやすく、着脱
自在のプローブを備えているので、プローブを洗浄する
ことができ、衛生上の問題もない。
【0024】また、本発明の請求項6にかかる放射体温
計は、赤外線通過部は開口している構成としたものであ
る。
【0025】そして、赤外線通過部は開口しているの
で、赤外線通過材料の赤外線透過率のばらつきによる温
度誤差がなく正確な温度検出ができる。
【0026】また、本発明の請求項7にかかる放射体温
計は、プローブを煮沸できる材質にしたものである。
【0027】そして、プローブを煮沸できる材質にして
いるので、煮沸消毒でき衛生上の問題はさらに解消され
る。
【0028】また、本発明の請求項8にかかる放射体温
計は、プローブ連結部にベース部を有し、プローブと前
記プローブ連結部に互いに係合する係合部を有し、前記
プローブを前記ベース部に押し当てて連結できるように
したものである。
【0029】そして、プローブ連結部はベース部を有
し、プローブと前記プローブ連結部に互いに係合する係
合部を有し、前記プローブを前記ベース部に押し当てて
連結できるようにしているので、プローブがプローブ連
結部のベース部で固定され、プローブの連結位置のずれ
によるプローブの赤外線通過部を通過した赤外線以外の
受光を容易に防ぐことができる。
【0030】また、本発明の請求項9にかかる放射体温
計は、プローブ連結部がテーパ状に突出し、プローブと
前記プローブ連結部に互いに係合する係合部を有し、前
記プローブを前記プローブ連結部のテーパ状に突出させ
た部分に押し当てて連結できるようにしたものである。
【0031】そして、プローブ連結部がテーパ状に突出
し、プローブと前記プローブ連結部に互いに係合する係
合部を有し、前記プローブを前記プローブ連結部のテー
パ状に突出させた部分に押し当てて連結できるようにし
ているので、プローブがプローブ連結部のテーパ状に突
出した部分に固定され、プローブの連結位置のずれによ
るプローブの赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光
を容易に防ぐことができる。
【0032】また、本発明の請求項10にかかる放射体
温計は、プローブをプローブ連結部に連結する際、連結
が完了したことを知らせるために、クリック感を与える
ようにしたものである。
【0033】そして、プローブをプローブ連結部に連結
する際、連結が完了したことを知らせるために、クリッ
ク感を与えるようにしているので、プローブがプローブ
連結部にしっかり固定されていることを確認でき、連結
の際の固定不足がなくプローブの連結位置のずれによる
プローブの赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光を
防止できる。
【0034】また、本発明の請求項11にかかる放射体
温計は、プローブをプローブ連結部より柔らかい材質に
したものである。
【0035】そして、プローブをプローブ連結部より柔
らかい材質にしているので、プローブの方がプローブ連
結部より耐久性に劣り先に壊れるため、プローブの交換
だけで正常品にでき、経済的である。
【0036】また、本発明の請求項12にかかる放射体
温計は、受光部は少なくとも赤外線通過部を通過した赤
外線を集光する集光素子と、前記集光素子で集光された
赤外線を受光する赤外受光素子を有し、前記赤外受光素
子を前記集光素子の焦点位置から後方に離して設置する
ことにより、受光領域を制限した構成としたものであ
る。
【0037】そして、赤外受光素子には集光素子で集光
された赤外線が入射し、また赤外受光素子を集光素子の
焦点位置から後方に離して設置することで、プローブ内
壁から集光素子に入射する赤外線を赤外受光素子以外の
位置へ進行させることができ、受光領域を制限すること
ができる。その結果、鼓膜およびその近傍から発せられ
プローブの赤外線通過部を通過した放射光のみをスポッ
ト的に検出することが可能となる。
【0038】また、本発明の請求項13にかかる放射体
温計は、赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸に対し
て前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に接する
ように引いた直線が前記プローブの先端の面と交叉する
仮想先端点から光軸に対して前記仮想先端点と同じ側の
集光素子の縁を通過して前記集光素子による前記仮想先
端点の像点へ到達する光路と光軸との交点よりも前記集
光素子から遠く且つ前記集光素子による前記仮想先端点
の像点よりも前記集光素子に近い領域に設置する構成と
したものである。
【0039】そして、赤外受光素子には集光素子で集光
された赤外線が入射し、また赤外受光素子は仮想先端点
と同じ側の集光素子の縁を通過して集光素子による仮想
先端点の像点へ到達する光路と光軸との交点よりも集光
素子から遠く且つ集光素子による仮想先端点の像点より
も集光素子に近い領域に設置することで、プローブ内壁
から集光素子に入射する赤外線を赤外受光素子以外の位
置へ進行させることができ、受光領域を制限することが
できる。その結果、鼓膜およびその近傍から発せられプ
ローブの赤外線通過部を通過した放射光のみをスポット
的に検出することが可能となる。
【0040】また、本発明の請求項14にかかる放射体
温計は、赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸に対し
て前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に接する
ように引いた直線が前記プローブの先端の面と交叉する
仮想先端点から光軸に対して前記仮想先端点と同じ側の
集光素子の縁を通過して前記集光素子による前記仮想先
端点の像点へ到達する光路と光軸との交点と、前記集光
素子による前記仮想先端点の2つの像点とで形成され
る、前記集光素子の子午面内の三角形内に設置する構成
としたものである。
【0041】そして、赤外受光素子には集光素子で集光
された赤外線が入射し、また赤外受光素子は仮想先端点
と同じ側の集光素子の縁を通過して集光素子による仮想
先端点の像点へ到達する光路と光軸との交点と、集光素
子による仮想先端点の2つの像点とで形成される、集光
素子の子午面内の三角形内に設置することで、プローブ
内壁から集光素子に入射する赤外線を赤外受光素子以外
の位置へ進行させることができ、受光領域を制限するこ
とができる。その結果、鼓膜およびその近傍から発せら
れプローブの赤外線通過部を通過した放射光のみをスポ
ット的に検出することが可能となる。
【0042】また、本発明の請求項15にかかる放射体
温計は、赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸に対し
て前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に接する
ように引いた直線が前記プローブの先端の面と交叉する
仮想先端点の集光素子による像点よりも前記集光素子か
ら遠い領域に設置する構成としたものである。
【0043】そして、赤外受光素子には集光素子で集光
された赤外線が入射し、また赤外受光素子は集光素子の
縁と同じ側のプローブの内壁に接するように引いた直線
が前記プローブの先端の面と交叉する仮想先端点の集光
素子による像点よりも前記集光素子から遠い領域に設置
することで、プローブ内壁から集光素子に入射する赤外
線を赤外受光素子以外の位置へ進行させることができ、
受光領域を制限することができる。その結果、鼓膜およ
びその近傍から発せられプローブの赤外線通過部を通過
した放射光のみをスポット的に検出することが可能とな
る。
【0044】また、本発明の請求項16にかかる放射体
温計は、赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸に対し
て前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に接する
ように引いた直線が前記プローブの先端の面と交叉する
仮想先端点から光軸を挟んで前記仮想先端点と反対側の
前記集光素子の縁を通過して前記集光素子による前記仮
想先端点の像点へ到達する前記集光素子の子午面内の2
つの光路で挟まれた領域に設置する構成としたものであ
る。
【0045】そして、赤外受光素子には集光素子で集光
された赤外線が入射し、また赤外受光素子には集光素子
の縁と同じ側のプローブの内壁に接するように引いた直
線が前記プローブの先端の面と交叉する仮想先端点から
光軸を挟んで前記仮想先端点と反対側の前記集光素子の
縁を通過して前記集光素子による前記仮想先端点の像点
へ到達する前記集光素子の子午面内の2つの光路で挟ま
れた領域に設置することで、プローブ内壁から集光素子
に入射する赤外線を赤外受光素子以外の位置へ進行させ
ることができ、受光領域を制限することができる。その
結果、鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤外
線通過部を通過した放射光のみをスポット的に検出する
ことが可能となる。
【0046】また、本発明の請求項17にかかる放射体
温計は、赤外受光素子を、集光素子の焦点距離fと、前
記赤外受光素子の半径rSと、前記集光素子の縁から光
軸に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁
に接するように引いた直線が前記プローブ先端の面と交
叉する仮想先端点と光軸との距離rαと、前記仮想先端
と前記集光素子との距離Lαと、前記集光素子の半径r
3を用いて、
【0047】
【数3】
【0048】で与えられるL3だけ前記集光素子の焦点
よりも集光素子から遠くに設置する構成としたものであ
る。
【0049】そして、赤外受光素子には集光素子で集光
された赤外線が入射し、また赤外受光素子は集光素子の
焦点距離fと、赤外受光素子の半径rSと、仮想先端点
と光軸との距離rαと、仮想先端点と集光素子との距離
Lαと、集光素子の半径r3を用いて、前記の式で与え
られるL3だけ集光素子の焦点よりも集光素子から遠く
に設置することで、プローブ内壁から集光素子に入射す
る赤外線を赤外受光素子以外の位置へ進行させることが
でき、受光領域を制限することができる。その結果、鼓
膜およびその近傍から発せられプローブの赤外線通過部
を通過した放射光のみをスポット的に検出することが可
能となる。
【0050】また、本発明の請求項18にかかる放射体
温計は、赤外受光素子を、集光素子の焦点距離fと、前
記赤外受光素子の半径rSと、前記集光素子の縁から光
軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プローブの
内壁に接するように引いた直線が前記プローブの先端の
面と交叉する仮想先端点と光軸との距離rαと、前記仮
想先端点と前記集光素子との距離Lαと、前記集光素子
の半径r3を用いて、
【0051】
【数4】
【0052】で表されるL3だけ前記集光素子の焦点よ
りも集光素子から遠くに設置する構成としたものであ
る。
【0053】そして、赤外受光素子には集光素子で集光
された赤外線が入射し、また赤外受光素子は集光素子の
焦点距離fと、赤外受光素子の半径rSと、仮想先端点
と光軸との距離rαと、仮想先端点と前記集光素子との
距離Lαと、集光素子の半径r3を用いて、前記の式で
表されるL3だけ前記集光素子の焦点よりも集光素子か
ら遠くに設置することで、プローブ内壁から集光素子に
入射する赤外線を赤外受光素子以外の位置へ進行させる
ことができ、受光領域を制限することができる。その結
果、鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤外線
通過部を通過した放射光のみをスポット的に検出するこ
とが可能となる。
【0054】また、本発明の請求項19にかかる放射体
温計は、集光素子は屈折レンズで構成したものである。
【0055】そして屈折レンズにより、赤外受光素子に
は集光された赤外線が入射する。また、本発明の請求項
20にかかる放射体温計は、集光素子は透過型回折レン
ズで構成したものである。
【0056】そして透過型回折レンズにより、赤外受光
素子には集光された赤外線が入射する。
【0057】また、本発明の請求項21にかかる放射体
温計は、集光素子は集光ミラーで構成したものである。
【0058】そして集光ミラーより、赤外受光素子には
集光された赤外線が入射する。また、本発明の請求項2
2にかかる放射体温計は、集光素子は反射型回折レンズ
で構成したものである。
【0059】そして反射型回折レンズにより、赤外受光
素子には集光された赤外線が入射する。
【0060】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
を図1〜図2、図6〜図8を参照しながら説明する。図
1〜図2は本発明の放射体温計の構成図である。図6〜
図7はプローブとプローブ連結部の斜視図、図8は受光
部およびプローブの構成図である。
【0061】図1において1はプローブで体温測定に際
して外耳道に挿入する部分であり、鼓膜に向かう側の先
端方向に細くした形状で、先端は開口している赤外線通
過部5を有し、反対側の端部近傍には、受光部8を本体
6に固定する固定手段7と着脱可能なように突起(係合
部11)を備えている。そして固定手段7にはプローブ
1の突起(係合部11)に係合するねじ状の溝(係合部
11)を備え、固定手段7のプローブ連結部7aはベー
ス部7bを有している。そしてプローブ1を固定手段7
に取り付ける時は、固定手段7のねじ状の溝(係合部1
1)にねじ込んでプローブ連結部7aのベース部7bに
押しつけられて固定されるため、プローブ1の連結位置
のずれによるプローブ1の赤外線通過部5を通過した赤
外線以外の受光を容易に防ぐことができる。また、プロ
ーブ連結部7aをテーパ状に突出させ、プローブ1をそ
の形状に合わせることで3次元的に連結位置を固定で
き、プローブ1の連結位置のずれによるプローブ1の赤
外線通過部5を通過した赤外線以外の受光をさらに容易
に防ぐことができる。そして固定手段7はその内側に切
られたねじと、受光部8の外側に切られたねじによりし
っかりと固定されており、受光部8が例え移動しても受
光部8ともに移動し、位置ずれを生じることはない。
【0062】なお、固定手段7はそれ自体にねじを切ら
なくてもよく、一般のねじあるいは接着剤等による固定
でも構わない。
【0063】そして受光部8は本体6に固定手段10に
より固定され、プローブ1をはずしても受光部8は本体
6にしっかりと固定されているため、受光部8の位置ず
れによるプローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線
以外の受光を防止できる上、受光部8をプリント基板等
に固定する必要がなく、プリント基板に無理な力がかか
らない。
【0064】なお、係合部11は突起とねじ状の溝でな
く、例えば図6のような単なる凹凸関係の係合部11で
もよく、プローブ1とプローブ連結部7aのどちらが凹
形状でも凸形状でも構わないし、複数の凹凸関係の係合
部11でも構わないし、もちろん完全なねじ結合でも構
わない。
【0065】また、図7で示すような構成にすることに
よりクッリク感を与えることができ、プローブ1をプロ
ーブ連結部7aに連結する際、連結が完了した時点でク
リック感を与えるように突起を形成することで、プロー
ブがプローブ連結部にしっかり固定されていることを確
認でき、連結の際の固定不足がなく、プローブの連結位
置のずれによるプローブの赤外線通過部を通過した赤外
線以外の受光を防止できる。
【0066】なお、図6で示すような単なる凹凸関係の
係合部11でもクリック感を与えることができ、さらに
係合部11以外でクリック感を与えても構わない。
【0067】そしてプローブ1をはずすときは、プロー
ブ1をねじをはずすようにしてはずすかあるいは引っ張
ってはずすことができ、非測定時にプローブ1をはずす
ことで本体6そのものの形状となり、収納しやすい形状
となる。
【0068】また、プローブ1を固定手段7のプローブ
連結部7aより柔らかい材質にすることで、クリック感
も与えやすく、どちらかといえば、プローブ1の方が固
定手段7のプローブ連結部7aより耐久性に劣り先に壊
れるので、プローブ1の交換だけで正常品にでき、経済
的である。
【0069】受光部8はプローブ1の赤外線通過部5を
通過した赤外線のみを受光し、その赤外線量に応じた電
気信号を出力する。4は温度換算手段で受光部8から入
力する信号に基づいて温度換算する。ここで換算される
温度は赤外線の照射源であり、鼓膜およびその近傍の温
度に相当する。温度換算手段4で換算された温度は表示
手段(図示せず)で表示する。
【0070】ここで、受光部8はプローブ1の赤外線通
過部5を通過した赤外線のみを受光するのでプローブ1
の温度変動の影響を受けることはなく、また導光管も必
要ない。プローブ1は着脱自在であり、プローブ1を洗
浄することができ、衛生上の問題もない。加えてプロー
ブ1を煮沸可能な材質、例えばPPS樹脂、PP樹脂、
PC樹脂などの樹脂あるいは金属などにすることによ
り、煮沸消毒できさらに衛生上の問題を回避できる。ま
た導光管を持たないのでプローブ1の先端部分の赤外線
通過部5は開口していてもよく、膜で覆うようなことは
ないので、膜の赤外線透過率のばらつきによる温度誤差
はない上、プローブカバー等の必要がなく経済的であ
る。
【0071】なお、赤外線通過部5は開口ではなく、赤
外線を通過する膜があってもよい。この場合には膜によ
る赤外線透過率のばらつきの要因は残るが、導光管がな
いので導光管による温度変動要因はなく、プローブ1を
洗浄あるいは煮沸消毒できるので衛生上の問題は避けら
れる。
【0072】受光部8の構成を図8により説明する。図
8において、9は集光素子である屈折レンズ、3は赤外
受光素子、10は筐体である。A、A’は屈折レンズ9
の縁からこの縁と同じ側のプローブ1の内壁に接するよ
うに引いた直線とプローブ1の先端の面との交点で、図
8のように直線的なプローブであればプローブ1の先端
内壁に位置する点である。Bはプローブ1の内壁におけ
る点、即ち受光したくない領域の点、Fは屈折レンズ9
の焦点、FAは屈折レンズ9によるAの像点、FA’は
屈折レンズ9によるA’の像点、FBは屈折レンズ9に
よるBの像点、K1AはAから光軸に対して同じ側の屈
折レンズ9の縁を通過してFAへ進行する光(マージナ
ル光線)の光路、K2AはAから光軸と平行に進んで焦
点Fを通過してFAに到達する光の光路、K3AはAか
ら屈折レンズ9の中心を通過してFAに到達する光の光
路、K4AはAから光軸を挟んで反対側の屈折レンズ9
の縁を通過してFAに到達する光(マージナル光線)の
光路である。また同様にK1A’はA’から光軸に対し
て同じ側の屈折レンズ9の縁を通過してFA’へ進行す
る光(マージナル光線)の光路、K2A’はA’から光
軸と平行に進んで焦点Fを通過してFA’に到達する光
の光路、K3A’はA’から屈折レンズ9の中心を通過
してFA’に到達する光の光路、K4A’はA’から光
軸を挟んで反対側の屈折レンズ9の縁を通過してFA’
に到達する光(マージナル光線)の光路、K3BはBか
ら屈折レンズ9の中心を通過してFBに到達する光の光
路、FXは光路K1Aと光路K1A’の交点である。
【0073】プローブ1の赤外線通過部5を通過する赤
外線のみを赤外受光素子3で受光するような光学系を設
計する。
【0074】赤外受光素子3を筐体10に取り付け、屈
折レンズ9を通過しない赤外線を赤外受光素子3が受光
しないようにする。屈折レンズ9を通った赤外線のみ受
光する構成にした上で以下の設計を行う。
【0075】Aから放射される光は光路K1A、K2
A、K3A、K4Aなどを通ってAの像点FAに到達す
る。幾何光学で周知の通り、Aの像点FAは光軸を挟ん
でAと反対側に形成される。図8中に示すように、光路
K2Aを通る光は、屈折レンズ9を通過してFで光軸と
交叉したのち光軸から離れながらFAに到達する。同じ
ように、光路K1Aを通る光は、屈折レンズ9を通過し
て光軸と交叉したのち光軸から離れながらFAに到達す
る。光路K3Aを通る光は、屈折レンズ9で光軸と交叉
したのち光軸から離れながらFAに到達する。光路K4
Aを通る光は、光軸と交叉して屈折レンズ9を通過し、
屈折レンズ9を通過してからは光軸と交叉せずにFAに
到達する。このように、光路K1Aと光軸が交叉する点
FXよりも屈折レンズ9から離れた位置かつFAよりも
屈折レンズ9に近い位置で、Aから放射される光が通過
しない領域が存在する。この領域は、FXとFAとF
A’が形成する三角形の内側となる。この三角形の内側
に赤外受光素子3を設置することで、A、A’から放射
される光を受光しない受光部が得られる。
【0076】受光したくないプローブ1内壁の領域中の
B点は、Aよりも光軸から遠いため、屈折レンズ9によ
るBの像点FBがFAより光軸から遠くなることは周知
の通りである。従って、FXとFAとFA’が形成する
三角形の内側に赤外受光素子3を設置することによって
A、A’から放射される赤外線を受光しないようにすれ
ば、自動的にBからの赤外線も受光しない構成となる。
【0077】以上のように、FXとFAとFA’が形成
する三角形の内側に赤外受光素子3を設置することによ
って、光軸付近の受光したい領域、即ちプローブ1の赤
外線通過部5を通過した鼓膜およびその近傍から放射さ
れる赤外線のみを受光するような受光部が得られる。
【0078】また、図2に示すように受光部8を本体6
に固定する固定手段7のプローブ連結部7aに受光部8
をガイドにしてプローブ1を着脱自在に連結することに
より、プローブ1の連結位置のずれによるプローブ1の
赤外線通過部5を通過した赤外線以外の受光をさらに防
ぎやすくできる。
【0079】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
を図3、図6〜図7を参照しながら説明する。図3は本
発明の放射体温計の構成図である。図6〜図7はプロー
ブとプローブ連結部の斜視図である。
【0080】図3において1はプローブで体温測定に際
して外耳道に挿入する部分であり、鼓膜に向かう側の先
端方向に細くした形状で、先端は開口している赤外線通
過部5を有し、反対側の端部近傍には、受光部8と着脱
可能なように突起(係合部11)を備えている。そして
受光部8にはプローブ1の突起(係合部11)に係合す
るねじ状の溝(係合部11)を備え、受光部8のプロー
ブ連結部8aはベース部8bを有している。そしてプロ
ーブ1を受光部8に取り付ける時は、受光部8のねじ状
の溝(係合部11)にねじ込んでプローブ連結部8aの
ベース部8bに押しつけられて固定されるため、プロー
ブ1の連結位置のずれによるプローブ1の赤外線通過部
5を通過した赤外線以外の受光を容易に防ぐことができ
る。また、プローブ連結部8aをテーパ状に突出させ、
プローブ1をその形状に合わせることで3次元的に連結
位置を固定でき、プローブ1の連結位置のずれによるプ
ローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線以外の受光
をさらに容易に防ぐことができる。そして固定手段7は
その内側に切られたねじと、受光部8の外側に切られた
ねじによりしっかりと固定されているため、固定手段7
の位置ずれによるプローブ1の赤外線通過部5を通過し
た赤外線以外の受光を防止できる。
【0081】なお、固定手段7はそれ自体にねじを切ら
なくてもよく、一般のねじあるいは接着剤等による固定
でも構わない。
【0082】そして受光部8は本体6に固定手段10に
より固定され、プローブ1をはずしても受光部8は本体
6にしっかりと固定されているため、受光部8の位置ず
れによるプローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線
以外の受光を防止できる上、受光部8をプリント基板等
に固定する必要がなく、プリント基板に無理な力がかか
らない。
【0083】なお、係合部11は突起とねじ状の溝でな
く、例えば図6のような単なる凹凸関係の係合部11で
もよく、プローブ1とプローブ連結部8aのどちらが凹
形状でも凸形状でも構わないし、複数の凹凸関係の係合
部11でも構わないし、もちろん完全なねじ結合でも構
わない。
【0084】また、図7で示すような構成にすることに
よりクッリク感を与えることができ、プローブ1をプロ
ーブ連結部8aに連結する際、連結が完了した時点でク
リック感を与えるように突起を形成することで、プロー
ブがプローブ連結部にしっかり固定されていることを確
認でき、連結の際の固定不足がなく、プローブの連結位
置のずれによるプローブの赤外線通過部を通過した赤外
線以外の受光を防止できる。
【0085】なお、図6で示すような単なる凹凸関係の
係合部11でもクリック感を与えることができ、さらに
係合部11以外でクリック感を与えても構わない。
【0086】そしてプローブ1をはずすときは、プロー
ブ1をねじをはずすようにしてはずすかあるいは引っ張
ってはずすことができ、非測定時にプローブ1をはずす
ことで本体6そのものの形状となり、収納しやすい形状
となる。
【0087】また、プローブ1を受光部8のプローブ連
結部8aより柔らかい材質にすることで、クリック感も
与えやすく、どちらかといえば、プローブ1の方が受光
部8のプローブ連結部8aより耐久性に劣り先に壊れる
ので、プローブ1の交換だけで正常品にでき、経済的で
ある。
【0088】受光部8はプローブ1の赤外線通過部5を
通過した赤外線のみを受光し、その赤外線量に応じた電
気信号を出力する。4は温度換算手段で受光部8から入
力する信号に基づいて温度換算する。ここで換算される
温度は赤外線の照射源であり、鼓膜およびその近傍の温
度に相当する。温度換算手段4で換算された温度は表示
手段(図示せず)で表示する。
【0089】ここで、受光部8はプローブ1の赤外線通
過部5を通過した赤外線のみを受光するのでプローブ1
の温度変動の影響を受けることはなく、また導光管も必
要ない。プローブ1は着脱自在であり、プローブ1を洗
浄することができ、衛生上の問題もない。加えてプロー
ブ1を煮沸可能な材質、例えばPPS樹脂、PP樹脂、
PC樹脂などの樹脂あるいは金属などにすることによ
り、煮沸消毒できさらに衛生上の問題を回避できる。ま
た導光管を持たないのでプローブ1の先端部分の赤外線
通過部5は開口していてもよく、膜で覆うようなことは
ないので、膜の赤外線透過率のばらつきによる温度誤差
はない上、プローブカバー等の必要がなく経済的であ
る。
【0090】なお、赤外線通過部5は開口ではなく、赤
外線を通過する膜があってもよい。この場合には膜によ
る赤外線透過率のばらつきの要因は残るが、導光管がな
いので導光管による温度変動要因はなく、プローブ1を
洗浄あるいは煮沸消毒できるので衛生上の問題は避けら
れる。
【0091】また、受光部8は前実施例と同様に、プロ
ーブ1の赤外線通過部5を通過した鼓膜およびその近傍
から放射される赤外線のみを受光するような構造として
いる。
【0092】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
を図4、図6〜図7を参照しながら説明する。図4は本
発明の放射体温計の構成図である。図6〜図7はプロー
ブとプローブ連結部の斜視図である。
【0093】図4において1はプローブで体温測定に際
して外耳道に挿入する部分であり、鼓膜に向かう側の先
端方向に細くした形状で、先端は開口している赤外線通
過部5を有し、反対側の端部近傍には、本体6と着脱可
能なように突起(係合部11)を備えている。そして本
体6にはプローブ1の突起(係合部11)に係合するね
じ状の溝(係合部11)を備え、本体6のプローブ連結
部6aはベース部6bを有している。そしてプローブ1
を本体6に取り付ける時は、固定手段7をガイドにし
て、本体6のねじ状の溝(係合部11)にねじ込んでプ
ローブ連結部6aのベース部6bに押しつけられて固定
されるため、プローブ1の連結位置のずれによるプロー
ブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線以外の受光を容
易に防ぐことができる。
【0094】なお、固定手段7の外形をテーパ状にする
ことによりプローブ1は固定手段7をガイドにして固定
しやすくなる。
【0095】また、プローブ連結部6aをテーパ状に突
出させ、プローブ1をその形状に合わせることで3次元
的に連結位置を固定でき、プローブ1の連結位置のずれ
によるプローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線以
外の受光をさらに容易に防ぐことができる。そして固定
手段7はその内側に切られたねじと、受光部8の外側に
切られたねじによりしっかりと固定されており、受光部
8が例え移動しても受光部8ともに移動し、位置ずれを
生じることはない。
【0096】なお、固定手段7はそれ自体にねじを切ら
なくてもよく、一般のねじあるいは接着剤等による固定
でも構わない。
【0097】そして受光部8は本体6に固定手段10に
より固定され、プローブ1をはずしても受光部8は本体
6にしっかりと固定されているため、受光部8の位置ず
れによるプローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線
以外の受光を防止できる上、受光部8をプリント基板等
に固定する必要がなく、プリント基板に無理な力がかか
らない。
【0098】なお、係合部11は突起とねじ状の溝でな
く、例えば図6のような単なる凹凸関係の係合部11で
もよく、プローブ1とプローブ連結部6aのどちらが凹
形状でも凸形状でも構わないし、複数の凹凸関係の係合
部11でも構わないし、もちろん完全なねじ結合でも構
わない。
【0099】また、図7で示すような構成にすることに
よりクッリク感を与えることができ、プローブ1をプロ
ーブ連結部6aに連結する際、連結が完了した時点でク
リック感を与えるように突起を形成することで、プロー
ブがプローブ連結部にしっかり固定されていることを確
認でき、連結の際の固定不足がなく、プローブの連結位
置のずれによるプローブの赤外線通過部を通過した赤外
線以外の受光を防止できる。
【0100】なお、図6で示すような単なる凹凸関係の
係合部11でもクリック感を与えることができ、さらに
係合部11以外でクリック感を与えても構わない。
【0101】そしてプローブ1をはずすときは、プロー
ブ1をねじをはずすようにしてはずすかあるいは引っ張
ってはずすことができ、非測定時にプローブ1をはずす
ことで本体6そのものの形状となり、収納しやすい形状
となる。
【0102】また、プローブ1を本体6のプローブ連結
部6aより柔らかい材質にすることで、クリック感も与
えやすく、どちらかといえば、プローブ1の方が本体6
のプローブ連結部6aより耐久性に劣り先に壊れるの
で、プローブ1の交換だけで正常品にでき、経済的であ
る。
【0103】受光部8はプローブ1の赤外線通過部5を
通過した赤外線のみを受光し、その赤外線量に応じた電
気信号を出力する。4は温度換算手段で受光部8から入
力する信号に基づいて温度換算する。ここで換算される
温度は赤外線の照射源であり、鼓膜およびその近傍の温
度に相当する。温度換算手段4で換算された温度は表示
手段(図示せず)で表示する。
【0104】ここで、受光部8はプローブ1の赤外線通
過部5を通過した赤外線のみを受光するのでプローブ1
の温度変動の影響を受けることはなく、また導光管も必
要ない。プローブ1は着脱自在であり、プローブ1を洗
浄することができ、衛生上の問題もない。加えてプロー
ブ1を煮沸可能な材質、例えばPPS樹脂、PP樹脂、
PC樹脂などの樹脂あるいは金属などにすることによ
り、煮沸消毒できさらに衛生上の問題を回避できる。ま
た導光管を持たないのでプローブ1の先端部分の赤外線
通過部5は開口していてもよく、膜で覆うようなことは
ないので、膜の赤外線透過率のばらつきによる温度誤差
はない上、プローブカバー等の必要がなく経済的であ
る。
【0105】なお、赤外線通過部5は開口ではなく、赤
外線を通過する膜があってもよい。この場合には膜によ
る赤外線透過率のばらつきの要因は残るが、導光管がな
いので導光管による温度変動要因はなく、どちらかとい
えば、プローブを洗浄あるいは煮沸消毒できるので衛生
上の問題は避けられる。
【0106】また、受光部8は前実施例と同様に、プロ
ーブ1の赤外線通過部5を通過した鼓膜およびその近傍
から放射される赤外線のみを受光するような構造として
いる。
【0107】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
を図5〜図7を参照しながら説明する。図5は本発明の
放射体温計の構成図である。図6〜図7はプローブとプ
ローブ連結部の斜視図である。
【0108】図5において1はプローブで体温測定に際
して外耳道に挿入する部分であり、鼓膜に向かう側の先
端方向に細くした形状で、先端は開口している赤外線通
過部5を有し、反対側の端部近傍には、本体6と着脱可
能なように突起(係合部11)を備えている。そして本
体6にはプローブ1の突起(係合部11)に係合するね
じ状の溝(係合部11)を備え、本体6のプローブ連結
部6aはベース部6bを有している。そしてプローブ1
を本体6に取り付ける時は、受光部8をガイドにして、
本体6のねじ状の溝(係合部11)にねじ込んでプロー
ブ連結部6aのベース部6bに押しつけられて固定され
るため、プローブ1の連結位置のずれによるプローブ1
の赤外線通過部5を通過した赤外線以外の受光を容易に
防ぐことができる。
【0109】なお、受光部8の外形をテーパ状にするこ
とによりプローブ1は受光部8をガイドにして固定しや
すくなる。
【0110】また、プローブ連結部6aをテーパ状に突
出させ、プローブ1をその形状に合わせることで3次元
的に連結位置を固定でき、プローブ1の連結位置のずれ
によるプローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線以
外の受光をさらに容易に防ぐことができる。そして固定
手段7はその内側に切られたねじと、受光部8の外側に
切られたねじによりしっかりと固定されているため、固
定手段7の位置ずれによるプローブ1の赤外線通過部5
を通過した赤外線以外の受光を防止できる。
【0111】なお、固定手段7はそれ自体にねじを切ら
なくてもよく、一般のねじあるいは接着剤等による固定
でも構わない。
【0112】そして受光部8は本体6に固定手段10に
より固定され、プローブ1をはずしても受光部8は本体
6にしっかりと固定されているため、受光部8の位置ず
れによるプローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線
以外の受光を防止できる上、受光部8をプリント基板等
に固定する必要がなく、プリント基板に無理な力がかか
らない。
【0113】なお、係合部11は突起とねじ状の溝でな
く、例えば図6のような単なる凹凸関係の係合部11で
もよく、プローブ1とプローブ連結部6aのどちらが凹
形状でも凸形状でも構わないし、複数の凹凸関係の係合
部11でも構わないし、もちろん完全なねじ結合でも構
わない。
【0114】また、図7で示すような構成にすることに
よりクッリク感を与えることができ、プローブ1をプロ
ーブ連結部6aに連結する際、連結が完了した時点でク
リック感を与えるように突起を形成することで、プロー
ブがプローブ連結部にしっかり固定されていることを確
認でき、連結の際の固定不足がなく、プローブの連結位
置のずれによるプローブの赤外線通過部を通過した赤外
線以外の受光を防止できる。
【0115】なお、図6で示すような単なる凹凸関係の
係合部11でもクリック感を与えることができ、さらに
係合部11以外でクリック感を与えても構わない。
【0116】そしてプローブ1をはずすときは、プロー
ブ1をねじをはずすようにしてはずすかあるいは引っ張
ってはずすことができ、非測定時にプローブ1をはずす
ことで本体6そのものの形状となり、収納しやすい形状
となる。
【0117】また、プローブ1を本体6のプローブ連結
部6aより柔らかい材質にすることで、クリック感も与
えやすく、どちらかといえば、プローブ1の方が本体6
のプローブ連結部6aより耐久性に劣り先に壊れるの
で、プローブ1の交換だけで正常品にでき、経済的であ
る。
【0118】受光部8はプローブ1の赤外線通過部5を
通過した赤外線のみを受光し、その赤外線量に応じた電
気信号を出力する。4は温度換算手段で受光部8から入
力する信号に基づいて温度換算する。ここで換算される
温度は赤外線の照射源であり、鼓膜およびその近傍の温
度に相当する。温度換算手段4で換算された温度は表示
手段(図示せず)で表示する。
【0119】ここで、受光部8はプローブ1の赤外線通
過部5を通過した赤外線のみを受光するのでプローブ1
の温度変動の影響を受けることはなく、また導光管も必
要ない。プローブ1は着脱自在であり、プローブ1を洗
浄することができ、衛生上の問題もない。加えてプロー
ブ1を煮沸可能な材質、例えばPPS樹脂、PP樹脂、
PC樹脂などの樹脂あるいは金属などにすることによ
り、煮沸消毒できさらに衛生上の問題を回避できる。ま
た導光管を持たないのでプローブ1の先端部分の赤外線
通過部5は開口していてもよく、膜で覆うようなことは
ないので、膜の赤外線透過率のばらつきによる温度誤差
はない上、プローブカバー等の必要がなく経済的であ
る。
【0120】なお、赤外線通過部5は開口ではなく、赤
外線を通過する膜があってもよい。この場合には膜によ
る赤外線透過率のばらつきの要因は残るが、導光管がな
いので導光管による温度変動要因はなく、プローブ1を
洗浄あるいは煮沸消毒できるので衛生上の問題は避けら
れる。
【0121】また、受光部8は前実施例と同様に、プロ
ーブ1の赤外線通過部5を通過した鼓膜およびその近傍
から放射される赤外線のみを受光するような構造として
いる。
【0122】(実施例5)次に本発明の第5の実施例を
図9を用いて説明する。図9は本発明の第5の実施例に
おける放射体温計の受光部およびプローブを示す構成図
である。図9において、9は屈折レンズ、3は赤外受光
素子、10は筐体である。A、A’は屈折レンズ9の縁
からプローブ1の内壁に接するように引いた直線とプロ
ーブ1の先端の面との交点で、図9のように直線的なプ
ローブであればプローブ1の先端内壁に位置する点であ
る。Bはプローブ1の内壁における点、即ち受光したく
ない領域の点、Fは屈折レンズ9の焦点、FAは屈折レ
ンズ9によるAの像点、FA’は屈折レンズ9による
A’の像点、FBは屈折レンズ9によるBの像点、K1
AはAから光軸に対して同じ側の屈折レンズ9の縁を通
過してFAへ進行する光(マージナル光線)の光路、K
2AはAから光軸と平行に進んで焦点Fを通過してFA
に到達する光の光路、K3AはAから屈折レンズ9の中
心を通過してFAに到達する光の光路、K4AはAから
光軸を挟んで反対側の屈折レンズ9の縁を通過してFA
に到達する光(マージナル光線)の光路、K1A’は
A’から光軸に対して同じ側の屈折レンズ9の縁を通過
してFA’へ進行する光(マージナル光線)の光路、K
2A’はA’から光軸と平行に進んで焦点Fを通過して
FA’に到達する光の光路、K3A’はA’から屈折レ
ンズ9の中心を通過してFA’に到達する光の光路、K
4A’はA’から光軸を挟んで反対側の屈折レンズ9の
縁を通過してFA’に到達する光(マージナル光線)の
光路、K3BはBから屈折レンズ9の中心を通過してF
Bに到達する光の光路、K4BはBから光軸を挟んで反
対側の屈折レンズ9の縁を通過してFBに到達する光
(マージナル光線)の光路、FXは光路K1Aと光路K
1A’の交点、FYは光路K4Aと光路K4A’の交点
である。
【0123】プローブ1の赤外線通過部5を通過する赤
外線のみを赤外受光素子3で受光するような光学系を設
計する。
【0124】赤外受光素子3を筐体10に取り付け、屈
折レンズ9を通過しない赤外線を赤外受光素子3で受光
しないようにする。屈折レンズ9を通った赤外線のみ受
光する構成にした上で以下の設計を行う。
【0125】Aから放射される光は光路K1A、K2
A、K3A、K4Aなどを通ってAの像点FAに到達す
る。幾何光学で周知の通り、Aの像点FAは光軸を挟ん
でAと反対側に形成される。図9中に示すように、光路
K2Aを通る光は、屈折レンズ9を通過してFで光軸と
交叉してFAに到達し光軸から離れていく。同じよう
に、光路K1Aを通る光は、屈折レンズ9を通過して光
軸と交叉してFAに到達し光軸から離れていく。光路K
3Aを通る光は、屈折レンズ9で光軸と交叉してFAに
到達し光軸から離れていく。光路K4Aを通る光は、光
軸と交叉して屈折レンズ9を通過し、屈折レンズ9を通
過してからは光軸と交叉せずにFAに到達し、その後光
軸に近づくかあるいは遠ざかっていく。このように、A
の像点FAよりも屈折レンズから離れた位置でAから放
射される光が通過しない領域が存在する。この領域は、
FAよりも屈折レンズ9から遠い部分の光路K4Aと、
FA’よりも屈折レンズ9から遠い部分の光路K4A’
で挟まれた領域である。この領域に赤外センサを設置す
ることで、A、A’から放射される赤外線を受光しない
光学系が実現できる。
【0126】受光したくないプローブ1内壁の領域中の
B点は、Aよりも光軸から遠いため、屈折レンズ9によ
るBの像点FBがFAより光軸から遠くなることは周知
の通りである。従って、FAよりも屈折レンズ9から遠
い部分の光路K4Aと、FA’よりも屈折レンズ9から
遠い部分の光路K4A’で挟まれた領域内に赤外受光素
子を設置することによってA、A’から放射される赤外
線を受光しないようにすれば、自動的にBから放射され
る赤外線も受光しない構成となる。
【0127】以上のように、FAよりも屈折レンズ9か
ら遠い部分の光路K4Aと、FA’よりも屈折レンズ9
から遠い部分の光路K4A’で挟まれた領域内に赤外受
光素子3を設置することによって、光軸付近の受光した
い領域、即ちプローブ1の赤外線通過部5を通過した鼓
膜およびその近傍から放射される赤外線のみを受光する
ような受光部が得られる。
【0128】(実施例6)次に本発明の第6の実施例を
図10を用いて説明する。図10は本発明の第6の実施
例における放射体温計の受光部およびプローブを示す構
成図である。ここでプローブ1は前記実施例と異なり、
より外耳道に挿入し易いようR付けの部分を持たせてい
る。図10において、9は屈折レンズ、3は赤外受光素
子、10は筐体である。α、α’は屈折レンズ9の縁か
らこの縁と光軸に対して同じ側のプローブ1内壁へ接す
る直線がプローブ1の先端面と交わる仮想先端点、Fは
屈折レンズ9の焦点、Fα、Fα’はそれぞれ屈折レン
ズ9によるα、α’の像点、K1αはαから光軸に対し
て同じ側の屈折レンズ9の縁を通過してFαへ進行する
光(マージナル光線)の光路、K2αはαから光軸と平
行に進んで焦点Fを通過してFαに到達する光の光路、
K3αはαから屈折レンズ9の中心を通過してFαに到
達する光の光路、K4αはαから光軸を挟んで反対側の
屈折レンズ9の縁を通過してFαに到達する光(マージ
ナル光線)の光路、K1α’はα’から光軸に対して同
じ側の屈折レンズ9の縁を通過してFα’へ進行する光
(マージナル光線)の光路、K2α’はα’から光軸と
平行に進んで焦点Fを通過してFα’に到達する光の光
路、K3α’はα’から屈折レンズ9の中心を通過して
Fα’に到達する光の光路、K4α’はα’から光軸を
挟んで反対側の屈折レンズ9の縁を通過してFα’に到
達する光(マージナル光線)の光路、FXは光路K1α
と光軸との交点である。
【0129】プローブ1の赤外線通過部5を通過する赤
外線のみを赤外受光素子3で受光するような光学系を設
計する。
【0130】赤外受光素子3を筐体10に取り付け、屈
折レンズ9を通過する赤外線のみを赤外受光素子3で受
光するようにする。屈折レンズ9を通った赤外線のみ受
光する構成にした上で以下の設計を行う。
【0131】鼓膜及びその近傍から発せられプローブ1
の赤外線通過部5を通過した赤外光のみを受光するため
には、プローブ1から放射される赤外光を受光しないよ
うにすればよい。そのため、受光したい領域と受光した
くない領域の境界に位置する点を仮想し、この点から、
光軸に対してこの仮想した境界に位置する点と同じ側の
屈折レンズ9の縁を通過する光(マージナル光線)の光
路よりも、光軸から遠くに位置するようにプローブ1を
設置すればよい。そこで、上記仮想の境界に位置する点
を、屈折レンズ9の縁からこの縁と光軸に対して同じ側
のプローブ1内壁へ接する直線がプローブ1の先端面と
交わる点α、α’として、FαとFα’とFXで形成さ
れる三角形の内側に赤外受光素子3を設置する。これに
より、プローブ1をαと屈折レンズ9の間で光路K1
α、K1α’よりも光軸から遠くに位置させることにな
るため、プローブ1からの光を受光しない光学系が得ら
れる。
【0132】上記について詳細を以下に述べる。αから
放射される光は光路K1α、K2α、K3α、K4αな
どを通ってαの像点Fαに到達する。幾何光学で周知の
通り、αの像点Fαは光軸を挟んでαと反対側に形成さ
れる。図10中に示すように、光路K2αを通る光は、
屈折レンズ9を通過してFで光軸と交叉したのち光軸か
ら離れながらFαに到達する。同じように、光路K1α
を通る光は、屈折レンズ9を通過して光軸と交叉したの
ち光軸から離れながらFαに到達する。光路K3αを通
る光は、屈折レンズ9で光軸と交叉したのち光軸から離
れながらFαに到達する。光路K4αを通る光は、光軸
と交叉して屈折レンズ9を通過し、屈折レンズ9を通過
してからは光軸と交叉せずにFαに到達する。このよう
に、光路K1αと光軸が交叉する点FXよりも屈折レン
ズ9から離れた位置かつFαよりも屈折レンズ9に近い
位置で、αから放射される光が通過しない領域が存在す
る。同じように、α’についても、光路K1α’と光軸
が交叉する点よりも屈折レンズ9から離れた位置かつF
α’よりも屈折レンズ9に近い位置で、α’から放射さ
れる光が通過しない領域が存在する。この、Fα、F
α’、FXで形成される三角形の内側よりに赤外受光素
子3を設置することで、α、α’から放射される光を受
光しない受光部が得られる。αと屈折レンズ9の間の光
路K1αより光軸から遠い部分からの光は、αと同じ面
内で光軸からの距離がαより大きい点からの光と置き換
えられる。この点の屈折レンズ9による像点はFαより
も光軸から遠くなることは幾何光学で周知の通りであ
る。そのため、αからの光を受光しないようにすれば、
αよりも光軸から遠い点からの光を受光せず、従ってプ
ローブ1からの光を受光しない。同様に、α’と屈折レ
ンズ9の間の光路K1α’より光軸から遠い部分からの
光は、α’と同じ面内で光軸からの距離がα’より大き
い点からの光と置き換えられる。この点の屈折レンズ9
による像点はFα’よりも光軸から遠くなることは幾何
光学で周知の通りである。そのため、α’からの光を受
光しないようにすれば、α’よりも光軸から遠い点から
の光を受光せず、従ってプローブ1からの光を受光しな
い。このように、FαとFα’とFXで形成される三角
形の内側に赤外受光素子3を設置することでα、α’か
ら放射される赤外線を受光しないようにすれば、自動的
にプローブ1から放射される赤外線も受光しない構成と
なる。
【0133】以下、αからの光を受光しないような赤外
受光素子3の位置を求める。赤外受光素子3はFαより
も屈折レンズ9に近い。この時、次式が成り立つ。
【0134】LαF≧f+L3 (1) したがって L3≦LαF−f (2) ここでLαFは屈折レンズ9の中心からαの像点Fαま
での距離、fは屈折レンズ9の中心から焦点Fまでの距
離、L3は焦点Fから赤外受光素子3までの距離であ
る。
【0135】図10に示すように、受光面は光路K1α
と光軸が交わる点FXとFαとの間であるので、αから
Fαまでの各光路のうち受光面で赤外受光素子3に最も
近づくものはK1αである。したがって、αからの光を
赤外受光素子3で受光しないためには、次式を満たす必
要がある。
【0136】rαS1>rS (3) ここで、rαS1は光路K1αと赤外受光素子3の受光
面との交点FαS1から光軸までの距離、rSは赤外受
光素子3の半径である。また屈折レンズ9の半径をr
3、光軸から像点Fαまでの距離をrαFとしたとき、
幾何光学で周知の通りr3、rαF、rαS1、L3、
fは幾何関係として(式4)を満たす。
【0137】
【数5】
【0138】したがって、(式5)を満たす。
【0139】
【数6】
【0140】(式5)を(式3)へ代入することで(式
6)が得られる。
【0141】
【数7】
【0142】(式2)(式6)から、αから放射される
光を赤外受光素子3で受光しないための条件は(式7)
となる。
【0143】
【数8】
【0144】さらにαから光軸までの距離をrα、プロ
ーブ1の先端から屈折レンズ9の中心までの距離をLα
としたときに、幾何光学で周知の通り、rα、Lα、r
αF、LαFは幾何関係として(式8)を満たす。
【0145】
【数9】
【0146】したがって、(式9)を満たす。
【0147】
【数10】
【0148】(式9)を(式7)へ代入することによ
り、αから放射される光を赤外受光素子3で受光しない
ための条件は(式10)となる。
【0149】
【数11】
【0150】また、ガウスの公式から(式11)が成り
立つ。
【0151】
【数12】
【0152】したがって、(式12)が成り立つ。
【0153】
【数13】
【0154】(式12)を(式10)に代入することに
より、αから放射される光を赤外受光素子4で受光しな
いための条件は(式13)となる。
【0155】
【数14】
【0156】以上のように、プローブ1先端のαから放
射される光を赤外受光素子3で受光しないためには、
(式7)、或いは(式10)、或いは(式13)を満た
すよう光学系を設計する必要がある。(式7)、(式1
0)、(式13)で与えられるL3だけ、赤外受光素子
3を屈折レンズ9の焦点からずらして設置することで、
プローブ1から放射される赤外線を赤外受光素子3で受
光せずに、鼓膜およびその近傍から発せられプローブ1
の赤外線通過部5を通過した赤外線のみを赤外受光素子
3で受光させることができる。
【0157】(実施例7)次に本発明の第7の実施例を
図11に基づいて説明する。図11は本発明の第7の実
施例における放射体温計の受光部およびプローブを示す
構成図である。図11において、1はプローブで実施例
6と同様にR付けの部分を持たせている。また9は屈折
レンズ、3は赤外受光素子、10は筐体である。α、
α’は屈折レンズ9の縁からこの縁と光軸に対して同じ
側のプローブ1内壁へ接する直線がプローブ1の先端面
と交わる仮想先端点、Fは屈折レンズ9の焦点、Fα、
Fα’はそれぞれ屈折レンズ9によるα、α’の像点、
K1αはαから光軸に対して同じ側の屈折レンズ9の縁
を通過してFαへ進行する光(マージナル光線)の光
路、K2αはαから光軸と平行に進んで焦点Fを通過し
てFαに到達する光の光路、K3αはαから屈折レンズ
9の中心を通過してFαに到達する光の光路、K4αは
αから光軸を挟んで反対側の屈折レンズ9の縁を通過し
てFαに到達する光(マージナル光線)の光路、K1
α’はα’から光軸に対して同じ側の屈折レンズ9の縁
を通過してFα’へ進行する光(マージナル光線)の光
路、K2α’はα’から光軸と平行に進んで焦点Fを通
過してFα’に到達する光の光路、K3α’はα’から
屈折レンズ9の中心を通過してFα’に到達する光の光
路、K4α’はα’から光軸を挟んで反対側の屈折レン
ズ9の縁を通過してFα’に到達する光(マージナル光
線)の光路、FXは光路K1αと光軸との交点である。
【0158】プローブ1の赤外線通過部5を通過する赤
外線のみを赤外受光素子3で受光するような光学系を設
計する。
【0159】赤外受光素子3を筐体10に取り付け、屈
折レンズ9を通過する赤外線のみを赤外受光素子3で受
光するようにする。屈折レンズ9を通った赤外線のみ受
光する構成にした上で以下の設計を行う。
【0160】鼓膜及びその近傍から発せられプローブ1
の赤外線通過部5を通過した赤外光のみを受光するため
には、プローブ1から放射される赤外光を受光しないよ
うにすればよい。そのため、受光したい領域と受光した
くない領域の境界に位置する点を仮想し、この点から、
光軸に対してこの仮想した境界に位置する点と同じ側の
屈折レンズ9の縁を通過する光(マージナル光線)の光
路よりも、光軸から遠くに位置するようにプローブ1を
設置すればよい。そこで、上記仮想の境界に位置する点
を、屈折レンズ9の縁からこの縁と光軸に対して同じ側
のプローブ1内壁へ接する直線がプローブ1の先端面と
交わる点α、α’として、Fαよりも屈折レンズ9から
遠い部分の光路K4αと、Fα’よりも屈折レンズ9か
ら遠い部分の光路K4α’で挟まれた領域に赤外受光素
子3を設置する。これにより、プローブ1をαと屈折レ
ンズ9の間で光路K1α、K1α’よりも光軸から遠く
に位置させることになるため、プローブ1からの光を受
光しない光学系が得られる。
【0161】上記について詳細を以下に述べる。αから
放射される光は光路K1α、K2α、K3α、K4αな
どを通ってαの像点Fαに到達する。幾何光学で周知の
通り、αの像点Fαは光軸を挟んでαと反対側に形成さ
れる。図11中に示すように、光路K2αを通る光は、
屈折レンズ9を通過してFで光軸と交叉してFαに到達
し光軸から離れていく。同じように、光路K1αを通る
光は、屈折レンズ9を通過して光軸と交叉してFαに到
達し光軸から離れていく。光路K3αを通る光は、屈折
レンズ9で光軸と交叉してFαに到達し光軸から離れて
いく。光路K4αを通る光は、光軸と交叉して屈折レン
ズ9を通過し、屈折レンズ9を通過してからは光軸と交
叉せずにFαに到達し、その後光軸に近づくかあるいは
遠ざかっていく。このように、αの像点Fαよりも屈折
レンズ9から離れた位置でαから放射される光が通過し
ない領域が存在する。同じようにα’についても、α’
の像点Fα’よりも屈折レンズ9から離れた位置でα’
から放射される光が通過しない領域が存在する。この、
Fαよりも屈折レンズ9から遠い部分の光路K4αと、
Fα’よりも屈折レンズ9から遠い部分の光路K4α’
で挟まれた領域内に赤外受光素子を設置することによっ
てα、α’から放射される赤外線を受光しない受光部が
得られる。αと屈折レンズ9の間の光路K1αより光軸
から遠い部分からの光は、αと同じ面内で光軸からの距
離がαより大きい点からの光と置き換えられる。この点
の屈折レンズ9による像点はFαよりも光軸から遠くな
ることは幾何光学で周知の通りである。そのため、αか
らの光を受光しないようにすれば、αよりも光軸から遠
い点からの光を受光せず、従ってプローブ1からの光を
受光しない。同様に、α’と屈折レンズ9の間の光路K
1α’より光軸から遠い部分からの光は、α’と同じ面
内で光軸からの距離がα’より大きい点からの光と置き
換えられる。この点の屈折レンズ9による像点はFα’
よりも光軸から遠くなることは幾何光学で周知の通りで
ある。そのため、α’からの光を受光しないようにすれ
ば、α’よりも光軸から遠い点からの光を受光せず、従
ってプローブ1からの光を受光しない。このように、F
αよりも屈折レンズ9から遠い部分の光路K4αと、F
α’よりも屈折レンズ9から遠い部分の光路K4α’で
挟まれた領域に赤外受光素子3を設置することでα、
α’から放射される赤外線を受光しないようにすれば、
自動的にプローブ1から放射される赤外線も受光しない
構成となる。
【0162】以下、αからの光を受光しないような赤外
受光素子3の位置を求める。赤外受光素子3はFαより
も屈折レンズ9から遠い。この時、次式が成り立つ。
【0163】LαF≦f+L3 (14) したがって L3≧LαF−f (15) ここでLαFは屈折レンズ9の中心からαの像点Fαま
での距離、fは屈折レンズ9の中心から焦点Fまでの距
離、L3は焦点Fから赤外受光素子3までの距離であ
る。
【0164】図11に示すように、受光面はFαよりも
屈折レンズ9から遠いので、αからFαまでの各光路の
うち受光面で赤外受光素子3に最も近づくものはK4α
である。したがって、αからの光を赤外受光素子3で受
光しないためには、次式を満たす必要がある。
【0165】rαS4>rS (16) ここで、rαS4は光路K4αと赤外受光素子3の受光
面との交点FαS4から光軸までの距離、rSは赤外受
光素子3の半径である。また屈折レンズ9の半径をr
3、光軸から像点Fαまでの距離をrαFとしたとき、
幾何光学で周知の通りr3、rαF、LαF、rαS
4、L3、fは幾何関係として(式17)を満たす。
【0166】
【数15】
【0167】したがって(式18)を満たす。
【0168】
【数16】
【0169】(式18)を(式16)へ代入することで
(式19)が得られる。
【0170】
【数17】
【0171】(式15)(式19)から、αから放射さ
れる光を赤外受光素子3で受光しないための条件は(式
20)となる。
【0172】
【数18】
【0173】さらにαから光軸までの距離をrα、プロ
ーブ1の先端から屈折レンズ9の中心までの距離をLα
としたときに、幾何光学で周知の通り、rα、Lα、r
αF、LαFは幾何関係として前記した(式8)を満た
す。したがって前記した(式9)を満たす。
【0174】(式9)を(式20)へ代入することによ
り、αから放射される光を赤外受光素子3で受光しない
ための条件は(式21)となる。
【0175】
【数19】
【0176】また、ガウスの公式から前記した(式1
1)が成り立つ。したがって前記した(式12)が成り
立つ。
【0177】(式12)を(式21)に代入することに
より、αから放射される光を赤外受光素子3で受光しな
いための条件は(式22)となる。
【0178】
【数20】
【0179】以上のように、αから放射される光を赤外
受光素子3で受光しないためには、(式20)、或いは
(式21)、或いは(式22)の条件を満たすよう光学
系を設計する必要がある。(式20)、(式21)、
(式22)で与えられるL3だけ、受光素子3を屈折レ
ンズ9の焦点からずらして設置することで、プローブ1
から放射される赤外線を赤外受光素子3で受光せずに、
鼓膜およびその近傍から発せられプローブ1の赤外線通
過部5を通過した赤外線のみを赤外受光素子3で受光さ
せることができる。
【0180】以上、受光部の集光素子として屈折レンズ
を用いた例を説明したが、透過型回折レンズを用いても
同様に赤外受光素子を配置することにより鼓膜およびそ
の近傍から発せられプローブ1の赤外線通過部5を通過
した赤外線のみを赤外受光素子3で受光させることがで
きる他、レンズの成形が容易という効果がある。
【0181】(実施例8)次に本発明の第8の実施例を
図12を用いて説明する。図12は本発明の第8の実施
例における放射体温計の受光部およびプローブを示す構
成図である。ここで集光素子9は前記実施例と異なり、
集光ミラーを用いている。図12において、1はプロー
ブ、3は赤外受光素子、10は筐体である。α、α’は
集光ミラー9の縁からこの縁と光軸に対して同じ側のプ
ローブ1内壁へ接する直線がプローブ1の先端面と交わ
る仮想先端点、Fは集光ミラー9の焦点、Fα、Fα’
はそれぞれ集光ミラー9によるα、α’の像点、K1α
はαから光軸に対して同じ側の集光ミラー9の縁で反射
してFαへ進行する光(マージナル光線)の光路、K2
αはαから光軸と平行に進んで焦点Fを通過してFαに
到達する光の光路、K3αはαから集光ミラー9の中心
で反射してFαに到達する光の光路、K4αはαから光
軸を挟んで反対側の集光ミラー9の縁で反射してFαに
到達する光(マージナル光線)の光路、K1α’はα’
から光軸に対して同じ側の集光ミラー9の縁で反射して
Fα’へ進行する光(マージナル光線)の光路、K2
α’はα’から光軸と平行に進んで焦点Fを通過してF
α’に到達する光の光路、K3α’はα’から集光ミラ
ー9の中心で反射してFα’に到達する光の光路、K4
α’はα’から光軸を挟んで反対側の集光ミラー9の縁
で反射してFα’に到達する光(マージナル光線)の光
路、FXは光路K1αと光軸との交点である。
【0182】プローブ1の赤外線通過部5を通過する赤
外線のみを赤外受光素子3で受光するような光学系を設
計する。
【0183】赤外受光素子3を筐体10に取り付け、集
光ミラー9で反射する赤外線のみを赤外受光素子3で受
光するようにする。集光ミラー9で反射した赤外線のみ
受光する構成にした上で以下の設計を行う。
【0184】鼓膜及びその近傍から発せられプローブ1
の赤外線通過部5を通過した赤外光のみを受光するため
には、プローブ1から放射される赤外光を受光しないよ
うにすればよい。そのため、受光したい領域と受光した
くない領域の境界に位置する点を仮想し、この点から、
光軸に対してこの仮想した境界に位置する点と同じ側の
集光ミラー9の縁で反射する光(マージナル光線)の光
路よりも、光軸から遠くに位置するようにプローブ1を
設置すればよい。そこで、上記仮想の境界に位置する点
を、集光ミラー9の縁からこの縁と光軸に対して同じ側
のプローブ1内壁へ接する直線がプローブ1の先端面と
交わる点α、α’として、FαとFα’とFXで形成さ
れる三角形の内側に赤外受光素子3を設置する。これに
より、プローブ1をαと集光ミラー9の間で光路K1
α、K1α’よりも光軸から遠くに位置させることにな
るため、プローブ1からの光を受光しない光学系が得ら
れる。
【0185】上記について詳細を以下に述べる。αから
放射される光は光路K1α、K2α、K3α、K4αな
どを通ってαの像点Fαに到達する。幾何光学で周知の
通り、αの像点Fαは光軸を挟んでαと反対側に形成さ
れる。図12中に示すように、光路K2αを通る光は、
集光ミラー9で反射してFで光軸と交叉したのち光軸か
ら離れながらFαに到達する。同じように、光路K1α
を通る光は、集光ミラー9で反射して光軸と交叉したの
ち光軸から離れながらFαに到達する。光路K3αを通
る光は、集光ミラー9で光軸と交叉したのち光軸から離
れながらFαに到達する。光路K4αを通る光は、光軸
と交叉して集光ミラー9で反射し、集光ミラー9で反射
してからは光軸と交叉せずにFαに到達する。このよう
に、光路K1αと光軸が交叉する点FXよりも集光ミラ
ー9から離れた位置かつFαよりも集光ミラー9に近い
位置で、αから放射される光が通過しない領域が存在す
る。同じように、α’についても、光路K1α’と光軸
が交叉する点よりも集光ミラー9から離れた位置かつF
α’よりも集光ミラー9に近い位置で、α’から放射さ
れる光が通過しない領域が存在する。この、Fα、F
α’、FXで形成される三角形の内側よりに赤外受光素
子3を設置することで、α、α’から放射される光を受
光しない受光部が得られる。αと集光ミラー9の間の光
路K1αより光軸から遠い部分からの光は、αと同じ面
内で光軸からの距離がαより大きい点からの光と置き換
えられる。この点の集光ミラー9による像点はFαより
も光軸から遠くなることは幾何光学で周知の通りであ
る。そのため、αからの光を受光しないようにすれば、
αよりも光軸から遠い点からの光を受光せず、従ってプ
ローブ1からの光を受光しない。同様に、α’と集光ミ
ラー9の間の光路K1α’より光軸から遠い部分からの
光は、α’と同じ面内で光軸からの距離がα’より大き
い点からの光と置き換えられる。この点の集光ミラー9
による像点はFα’よりも光軸から遠くなることは幾何
光学で周知の通りである。そのため、α’からの光を受
光しないようにすれば、α’よりも光軸から遠い点から
の光を受光せず、従ってプローブ1からの光を受光しな
い。このように、FαとFα’とFXで形成される三角
形の内側に赤外受光素子3を設置することでα、α’か
ら放射される赤外線を受光しないようにすれば、自動的
にプローブ1から放射される赤外線も受光しない構成と
なる。
【0186】以下、αからの光を受光しないような赤外
受光素子3の位置を求める。赤外受光素子3はFαより
も集光ミラー9に近い。この時、(式1)が成り立ち、
したがって(式2)が成り立つ。ここでLαFは集光ミ
ラー9の中心からαの像点Fαまでの距離、fは集光ミ
ラー9の中心から焦点Fまでの距離、L3は焦点Fから
赤外受光素子3までの距離である。
【0187】図12に示すように、受光面は光路K1α
と光軸が交わる点FXとFαとの間であるので、αから
Fαまでの各光路のうち受光面で赤外受光素子3に最も
近づくものはK1αである。したがって、αからの光を
赤外受光素子3で受光しないためには、(式3)を満た
す必要がある。ここで、rαS1は光路K1αと赤外受
光素子3の受光面との交点FαS1から光軸までの距
離、rSは赤外受光素子3の半径である。また集光ミラ
ー9の半径をr3、光軸から像点Fαまでの距離をrα
Fとしたとき、幾何光学で周知の通りr3、rαF、r
αS1、L3、fは幾何関係として(式4)を満たし、
したがって(式5)を満たす。また(式5)を(式3)
へ代入することで(式6)が得られる。(式2)(式
6)から、αから放射される光を赤外受光素子3で受光
しないための条件は(式7)となる。
【0188】さらにαから光軸までの距離をrα、プロ
ーブ1の先端から屈折レンズ9の中心までの距離をLα
としたときに、幾何光学で周知の通り、rα、Lα、r
αF、LαFは幾何関係として(式8)を満たし、した
がって、(式9)を満たす。(式9)を(式7)へ代入
することにより、αから放射される光を赤外受光素子3
で受光しないための条件は(式10)となる。また、ガ
ウスの公式から(式11)が成り立ち、したがって、
(式12)が成り立つ。(式12)を(式10)に代入
することにより、αから放射される光を赤外受光素子3
で受光しないための条件は(式13)となる。
【0189】以上のように、プローブ1先端のαから放
射される光を赤外受光素子3で受光しないためには、
(式7)、或いは(式10)、或いは(式13)を満た
すよう光学系を設計する必要がある。(式7)、(式1
0)、(式13)で与えられるL3だけ、赤外受光素子
3を集光ミラー10の焦点からずらして設置すること
で、プローブ1から放射される赤外線を赤外受光素子3
で受光せずに、鼓膜およびその近傍から発せられプロー
ブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線のみを赤外受光
素子3で受光させることができる。
【0190】(実施例9)次に本発明の第9の実施例を
図13に基づいて説明する。図13は本発明の第9の実
施例における放射体温計の受光部およびプローブを示す
構成図である。図13において、1はプローブ、9は集
光ミラー、3は赤外受光素子、10は筐体である。α、
α’は集光ミラー9の縁からこの縁と光軸に対して同じ
側のプローブ1内壁へ接する直線がプローブ1の先端面
と交わる仮想先端点、Fは集光ミラー9の焦点、Fα、
Fα’はそれぞれ集光ミラー9によるα、α’の像点、
K1αはαから光軸に対して同じ側の集光ミラー9の縁
で反射してFαへ進行する光(マージナル光線)の光
路、K2αはαから光軸と平行に進んで焦点Fを通過し
てFαに到達する光の光路、K3αはαから集光ミラー
9の中心で反射してFαに到達する光の光路、K4αは
αから光軸を挟んで反対側の集光ミラー9の縁で反射し
てFαに到達する光(マージナル光線)の光路、K1
α’はα’から光軸に対して同じ側の集光ミラー9の縁
を通過してFα’へ進行する光(マージナル光線)の光
路、K2α’はα’から光軸と平行に進んで焦点Fを通
過してFα’に到達する光の光路、K3α’はα’から
集光ミラー9の中心で反射してFα’に到達する光の光
路、K4α’はα’から光軸を挟んで反対側の集光ミラ
ー9の縁で反射してFα’に到達する光(マージナル光
線)の光路、FXは光路K1αと光軸との交点である。
【0191】プローブ1の赤外線通過部5を通過する赤
外線のみを赤外受光素子3で受光するような光学系を設
計する。
【0192】赤外受光素子3を筐体10に取り付け、集
光ミラー9で反射する赤外線のみを赤外受光素子3で受
光するようにする。集光ミラー9で反射した赤外線のみ
受光する構成にした上で以下の設計を行う。
【0193】鼓膜及びその近傍から発せられプローブ1
の赤外線通過部5を通過した赤外光のみを受光するため
には、プローブ1から放射される赤外光を受光しないよ
うにすればよい。そのため、受光したい領域と受光した
くない領域の境界に位置する点を仮想し、この点から、
光軸に対してこの仮想した境界に位置する点と同じ側の
集光ミラー9で反射する光(マージナル光線)の光路よ
りも、光軸から遠くに位置するようにプローブ1を設置
すればよい。そこで、上記仮想の境界に位置する点を、
集光ミラー9の縁からこの縁と光軸に対して同じ側のプ
ローブ1内壁へ接する直線がプローブ1の先端面と交わ
る点α、α’として、Fαよりも集光ミラー9から遠い
部分の光路K4αと、Fα’よりも集光ミラー9から遠
い部分の光路K4α’で挟まれた領域に赤外受光素子3
を設置する。これにより、プローブ1をαと集光ミラー
9の間で光路K1α、K1α’よりも光軸から遠くに位
置させることになるため、プローブ1からの光を受光し
ない光学系が得られる。
【0194】上記について詳細を以下に述べる。αから
放射される光は光路K1α、K2α、K3α、K4αな
どを通ってαの像点Fαに到達する。幾何光学で周知の
通り、αの像点Fαは光軸を挟んでαと反対側に形成さ
れる。図13中に示すように、光路K2αを通る光は、
集光ミラー9で反射してFで光軸と交叉してFαに到達
し光軸から離れていく。同じように、光路K1αを通る
光は、集光ミラー9で反射して光軸と交叉してFαに到
達し光軸から離れていく。光路K3αを通る光は、集光
ミラー9で光軸と交叉してFαに到達し光軸から離れて
いく。光路K4αを通る光は、光軸と交叉して集光ミラ
ー9で反射し、集光ミラー9で反射してからは光軸と交
叉せずにFαに到達し、その後光軸に近づくかあるいは
遠ざかっていく。このように、αの像点Fαよりも集光
ミラー9から離れた位置でαから放射される光が通過し
ない領域が存在する。同じようにα’についても、αの
像点Fαよりも集光ミラー9から離れた位置でαから放
射される光が通過しない領域が存在する。この、Fαよ
りも集光ミラー9から遠い部分の光路K4αと、Fα’
よりも集光ミラー9から遠い部分の光路K4α’で挟ま
れた領域内に赤外受光素子3を設置することによって
α、α’から放射される赤外線を受光しない受光部が得
られる。αと集光ミラー9の間の光路K1αより光軸か
ら遠い部分からの光は、αと同じ面内で光軸からの距離
がαより大きい点からの光と置き換えられる。この点の
集光ミラー9による像点はFαよりも光軸から遠くなる
ことは幾何光学で周知の通りである。そのため、αから
の光を受光しないようにすれば、αよりも光軸から遠い
点からの光を受光せず、従ってプローブ1からの光を受
光しない。同様に、α’と集光ミラー9の間の光路K1
α’より光軸から遠い部分からの光は、α’と同じ面内
で光軸からの距離がα’より大きい点からの光と置き換
えられる。この点の集光ミラー9による像点はFα’よ
りも光軸から遠くなることは幾何光学で周知の通りであ
る。そのため、α’からの光を受光しないようにすれ
ば、α’よりも光軸から遠い点からの光を受光せず、従
ってプローブ1からの光を受光しない。このように、F
αよりも集光ミラー9から遠い部分の光路K4αと、F
α’よりも集光ミラー9から遠い部分の光路K4α’で
挟まれた領域に赤外受光素子3を設置することでα、
α’から放射される赤外線を受光しないようにすれば、
自動的にプローブ1から放射される赤外線も受光しない
構成となる。
【0195】以下、αからの光を受光しないような赤外
受光素子3の位置を求める。赤外受光素子3はFαより
も集光ミラー9から遠い。この時、(式14)が成り立
ち、したがって(式15)が成り立つ。ここでLαFは
集光ミラー9の中心からαの像点Fαまでの距離、fは
集光ミラー9の中心から焦点Fまでの距離、L3は焦点
Fから赤外受光素子3までの距離である。
【0196】図13に示すように、受光面はFαよりも
集光ミラー9から遠いので、αからFαまでの各光路の
うち受光面で赤外受光素子3に最も近づくものはK4α
である。したがって、αからの光を赤外受光素子3で受
光しないためには、(式16)を満たす必要がある。こ
こで、rαS4は光路K4αと赤外受光素子3の受光面
との交点FαS4から光軸までの距離、rSは赤外受光
素子3の半径である。また集光ミラー9の半径をr3、
光軸から像点Fαまでの距離をrαFとしたとき、幾何
光学で周知の通りr3、rαF、LαF、rαS4、L
3、fは幾何関係として(式17)を満たし、したがっ
て(式18)を満たす。(式18)を(式16)へ代入
することで(式19)が得られる。(式15)(式1
9)から、αから放射される光を赤外受光素子3で受光
しないための条件は(式20)となる。
【0197】さらにαから光軸までの距離をrα、プロ
ーブ1の先端から集光ミラー9の中心までの距離をLα
としたときに、幾何光学で周知の通り、rα、Lα、r
αF、LαFは幾何関係として(式8)を満たし、した
がって(式9)を満たす。(式9)を(式20)へ代入
することにより、αから放射される光を赤外受光素子3
で受光しないための条件は(式21)となる。また、ガ
ウスの公式から(式11)が成り立つので、(式12)
が成り立つ。(式12)を(式21)に代入することに
より、αから放射される光を赤外受光素子3で受光しな
いための条件は(式22)となる。
【0198】以上のように、αから放射される光を赤外
受光素子3で受光しないためには、(式20)、或いは
(式21)、或いは(式22)の条件を満たすよう光学
系を設計する必要がある。(式20)、(式21)、
(式22)で与えられるL3だけ、赤外受光素子3を集
光ミラー9の焦点からずらして設置することで、プロー
ブ1から放射される赤外線を赤外受光素子3で受光せず
に、鼓膜およびその近傍から発せられプローブ1の赤外
線通過部5を通過した赤外線のみを赤外受光素子3で受
光させることができる。
【0199】以上、受光部の集光素子として集光ミラー
を用いた例を説明したが、屈折レンズを使う場合に比
べ、透過損失がなく受光量を増大させる効果がある。ま
た、反射型回折レンズを用いても同様に赤外受光素子3
を配置することにより鼓膜およびその近傍から発せられ
プローブ1の赤外線通過部5を通過した赤外線のみを赤
外受光素子3で受光させることができる他、ミラーの成
形が容易という効果がある。
【0200】また、以上説明した集光素子と赤外受光素
子の配置で、プローブから放射される赤外線が赤外受光
素子に至らない範囲内でプローブの形状を変えることは
可能であり、長さおよび径の違う複数のプローブを備え
てもよい。特に長さ方向の寸法を短くすれば、同じ集光
素子と赤外受光素子の配置で径を細くでき、幼児に対応
しやすいプローブも備えることができる効果がある。
【0201】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放射体温計
は以下の効果を有する。
【0202】本発明の請求項1にかかる放射体温計によ
れば、プローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、受
光部を本体に固定する固定手段のプローブ連結部に着脱
自在に連結しているので、導光管の温度変動による温度
精度の悪化がなく、プローブの連結位置のずれによるプ
ローブの赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光も防
ぎやすく、着脱自在のプローブを備えているので、プロ
ーブを洗浄することができ、衛生上の問題もない。ま
た、プローブカバーを使用しなくても良いため、経済的
である。
【0203】本発明の請求項2にかかる放射体温計によ
れば、受光部を本体に固定する固定手段のプローブ連結
部に受光部をガイドにして着脱自在に連結しているの
で、プローブの連結位置のずれによるプローブの赤外線
通過部を通過した赤外線以外の受光もさらに防ぎやす
い。
【0204】本発明の請求項3にかかる放射体温計によ
れば、プローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、受
光部のプローブ連結部に着脱自在に連結しているので、
導光管の温度変動による温度精度の悪化がなく、プロー
ブの連結位置のずれによるプローブの赤外線通過部を通
過した赤外線以外の受光も防ぎやすく、着脱自在のプロ
ーブを備えているので、プローブを洗浄することがで
き、衛生上の問題もない。また、プローブカバーを使用
しなくても良いため、経済的である。
【0205】本発明の請求項4にかかる放射体温計によ
れば、プローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、本
体のプローブ連結部に受光部を本体に固定する固定手段
をガイドにして着脱自在に連結しているので、導光管の
温度変動による温度精度の悪化がなく、プローブの連結
位置のずれによるプローブの赤外線通過部を通過した赤
外線以外の受光も防ぎやすく、着脱自在のプローブを備
えているので、プローブを洗浄することができ、衛生上
の問題もない。また、プローブカバーを使用しなくても
良いため、経済的である。
【0206】本発明の請求項5にかかる放射体温計によ
れば、プローブは内部に導光管がなく空洞状態にし、本
体のプローブ連結部に受光部をガイドにして着脱自在に
連結しているので、導光管の温度変動による温度精度の
悪化がなく、プローブの連結位置のずれによるプローブ
の赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光も防ぎやす
く、着脱自在のプローブを備えているので、プローブを
洗浄することができ、衛生上の問題もない。また、プロ
ーブカバーを使用しなくても良いため、経済的である。
本発明の請求項6にかかる放射体温計によれば、赤外線
通過部は開口しているので、赤外線通過材料の赤外線透
過率のばらつきによる温度誤差がなく正確な温度検出が
できる。
【0207】本発明の請求項7にかかる放射体温計によ
れば、プローブを煮沸できる材質にしているので、煮沸
消毒でき衛生上の問題はさらに解消される。また、プロ
ーブカバーを使用しなくても良いため、経済的である。
【0208】本発明の請求項8にかかる放射体温計によ
れば、プローブ連結部はベース部を有し、プローブと前
記プローブ連結部に互いに係合する係合部を有し、前記
プローブを前記ベース部に押し当てて連結できるように
しているので、プローブがプローブ連結部のベース部で
固定され、プローブの連結位置のずれによるプローブの
赤外線通過部を通過した赤外線以外の受光を容易に防ぐ
ことができる。
【0209】本発明の請求項9にかかる放射体温計によ
れば、プローブ連結部がテーパ状に突出し、プローブと
前記プローブ連結部に互いに係合する係合部を有し、前
記プローブを前記プローブ連結部のテーパ状に突出させ
た部分に押し当てて連結できるようにしているので、プ
ローブがプローブ連結部のテーパ状に突出した部分に固
定され、プローブの連結位置のずれによるプローブの赤
外線通過部を通過した赤外線以外の受光を容易に防ぐこ
とができる。
【0210】本発明の請求項10にかかる放射体温計に
よれば、プローブをプローブ連結部に連結する際、連結
が完了したことを知らせるために、クリック感を与える
ようにしているので、プローブがプローブ連結部にしっ
かり固定されていることを確認でき、連結の際の固定不
足がなくプローブの連結位置のずれによるプローブの赤
外線通過部を通過した赤外線以外の受光を防止できる。
【0211】本発明の請求項11にかかる放射体温計に
よれば、プローブをプローブ連結部より柔らかい材質に
しているので、プローブの方がプローブ連結部より耐久
性に劣り先に壊れるため、プローブの交換だけで正常品
にでき、経済的である。
【0212】本発明の請求項12にかかる放射体温計に
よれば、赤外受光素子を集光素子の焦点位置から後方に
離して設置することで、プローブ内壁から集光素子に入
射する赤外線を赤外受光素子以外の位置へ進行させるこ
とができ、受光領域を制限することができる。その結
果、鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤外線
通過部を通過した放射光のみをスポット的に検出するこ
とが可能となり、導光管は不要となりプローブは容易に
着脱でき、プローブを交換してもプローブの温度の影響
を受けず正確な温度検出ができる。
【0213】本発明の請求項13にかかる放射体温計に
よれば、赤外受光素子は仮想先端点と同じ側の集光素子
の縁を通過して集光素子による仮想先端点の像点へ到達
する光路と光軸との交点よりも集光素子から遠く且つ集
光素子による仮想先端点の像点よりも集光素子に近い領
域に設置することで、プローブ内壁から集光素子に入射
する赤外線を赤外受光素子以外の位置へ進行させること
ができ、受光領域を制限することができる。その結果、
鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤外線通過
部を通過した放射光のみをスポット的に検出することが
可能となり、導光管は不要となりプローブは容易に着脱
でき、プローブを交換してもプローブの温度の影響を受
けず正確な温度検出ができる。
【0214】本発明の請求項14にかかる放射体温計に
よれば、赤外受光素子は仮想先端点と同じ側の集光素子
の縁を通過して集光素子による仮想先端点の像点へ到達
する光路と光軸との交点と、集光素子による仮想先端点
の2つの像点とで形成される、集光素子の子午面内の三
角形内に設置することで、プローブ内壁から集光素子に
入射する赤外線を赤外受光素子以外の位置へ進行させる
ことができ、受光領域を制限することができる。その結
果、鼓膜およびその近傍から発せられプローブの赤外線
通過部を通過した放射光のみをスポット的に検出するこ
とが可能となり、導光管は不要となりプローブは容易に
着脱でき、プローブを交換してもプローブの温度の影響
を受けず正確な温度検出ができる。
【0215】本発明の請求項15にかかる放射体温計に
よれば、赤外受光素子は集光素子の縁と同じ側のプロー
ブの内壁に接するように引いた直線が前記プローブの先
端の面と交叉する仮想先端点の集光素子による像点より
も前記集光素子から遠い領域に設置することで、プロー
ブ内壁から集光素子に入射する赤外線を赤外受光素子以
外の位置へ進行させることができ、受光領域を制限する
ことができる。その結果、鼓膜およびその近傍から発せ
られプローブの赤外線通過部を通過した放射光のみをス
ポット的に検出することが可能となり、導光管は不要と
なりプローブは容易に着脱でき、プローブを交換しても
プローブの温度の影響を受けず正確な温度検出ができ
る。
【0216】本発明の請求項16にかかる放射体温計に
よれば、赤外受光素子には集光素子の縁と同じ側のプロ
ーブの内壁に接するように引いた直線が前記プローブの
先端の面と交叉する仮想先端点から光軸を挟んで前記仮
想先端点と反対側の前記集光素子の縁を通過して前記集
光素子による前記仮想先端点の像点へ到達する前記集光
素子の子午面内の2つの光路で挟まれた領域に設置する
ことで、プローブ内壁から集光素子に入射する赤外線を
赤外受光素子以外の位置へ進行させることができ、受光
領域を制限することができる。その結果、鼓膜およびそ
の近傍から発せられプローブの赤外線通過部を通過した
放射光のみをスポット的に検出することが可能となり、
導光管は不要となりプローブは容易に着脱でき、プロー
ブを交換してもプローブの温度の影響を受けず正確な温
度検出ができる。
【0217】本発明の請求項17にかかる放射体温計に
よれば、赤外受光素子は集光素子の焦点距離fと、赤外
受光素子の半径rSと、仮想先端点と光軸との距離rα
と、仮想先端点と集光素子との距離Lαと、集光素子の
半径r3を用いて、(式13)で与えられるL3だけ集
光素子の焦点よりも集光素子から遠くに設置すること
で、プローブ内壁から集光素子に入射する赤外線を赤外
受光素子以外の位置へ進行させることができ、受光領域
を制限することができる。その結果、鼓膜およびその近
傍から発せられプローブの赤外線通過部を通過した放射
光のみをスポット的に検出することが可能となり、導光
管は不要となりプローブは容易に着脱でき、プローブを
交換してもプローブの温度の影響を受けず正確な温度検
出ができる。
【0218】本発明の請求項18にかかる放射体温計に
よれば、赤外受光素子は集光素子の焦点距離fと、赤外
受光素子の半径rSと、仮想先端点と光軸との距離rα
と、仮想先端点と前記集光素子との距離Lαと、集光素
子の半径r3を用いて、(式22)で表されるL3だけ
前記集光素子の焦点よりも集光素子から遠くに設置する
ことで、プローブ内壁から集光素子に入射する赤外線を
赤外受光素子以外の位置へ進行させることができ、受光
領域を制限することができる。その結果、鼓膜およびそ
の近傍から発せられプローブの赤外線通過部を通過した
放射光のみをスポット的に検出することが可能となり、
導光管は不要となりプローブは容易に着脱でき、プロー
ブを交換してもプローブの温度の影響を受けず正確な温
度検出ができる。
【0219】本発明の請求項19にかかる放射体温計に
よれば、屈折レンズにより、赤外受光素子には集光され
た赤外線が入射するので、鼓膜およびその近傍から発せ
られプローブの赤外線通過部を通過した放射光のみをス
ポット的に検出することが可能となり、導光管は不要と
なりプローブは容易に着脱でき、プローブを交換しても
プローブの温度の影響を受けず正確な温度検出ができ
る。
【0220】本発明の請求項20にかかる放射体温計に
よれば、透過型回折レンズにより、赤外受光素子には集
光された赤外線が入射するので、鼓膜およびその近傍か
ら発せられプローブの赤外線通過部を通過した放射光の
みをスポット的に検出することが可能となり、導光管は
不要となりプローブは容易に着脱でき、プローブを交換
してもプローブの温度の影響を受けず正確な温度検出が
できる他、容易に製造できる効果がある。
【0221】本発明の請求項21にかかる放射体温計に
よれば、集光ミラーより、赤外受光素子には集光された
赤外線が入射するので、鼓膜およびその近傍から発せら
れプローブの赤外線通過部を通過した放射光のみをスポ
ット的に検出することが可能となり、導光管は不要とな
りプローブは容易に着脱でき、プローブを交換してもプ
ローブの温度の影響を受けず正確な温度検出ができる
他、透過損失が無く赤外光を有効に赤外受光素子に導く
効果がある。
【0222】本発明の請求項22にかかる放射体温計に
よれば、反射型回折レンズにより、赤外受光素子には集
光された赤外線が入射するので、鼓膜およびその近傍か
ら発せられプローブの赤外線通過部を通過した放射光の
みをスポット的に検出することが可能となり、導光管は
不要となりプローブは容易に着脱でき、プローブを交換
してもプローブの温度の影響を受けず正確な温度検出が
できる他、透過損失が無く赤外光を有効に赤外受光素子
に導く効果があり、また容易に製造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における放射体温計の構
成ブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における別の放射体温計
の構成ブロック図
【図3】本発明の第2の実施例における放射体温計の構
成ブロック図
【図4】本発明の第3の実施例における放射体温計の構
成ブロック図
【図5】本発明の第4の実施例における放射体温計の構
成ブロック図
【図6】本発明の第1〜4の実施例におけるプローブと
プローブ連結部の斜視図
【図7】本発明の第1〜4の実施例におけるプローブと
プローブ連結部の斜視図
【図8】本発明の第1〜4の実施例の受光部の要部拡大
【図9】本発明の第5の実施例における受光部の要部拡
大図
【図10】本発明の第6の実施例における受光部の要部
拡大図
【図11】本発明の第7の実施例における受光部の要部
拡大図
【図12】本発明の第8の実施例における受光部の要部
拡大図
【図13】本発明の第9の実施例における受光部の要部
拡大図
【図14】従来例における放射体温計の構成図
【符号の説明】
1 プローブ 2 導光管 3 赤外受光素子 4 温度換算手段 5 赤外線通過部 6 本体 6a 本体のプローブ連結部 6b 本体のベース部 7 固定手段 7a 固定手段のプローブ連結部 7b 固定手段のベース部 8 受光部 8a 受光部のプローブ連結部 8b 受光部のベース部 9 集光素子 10 筐体 11 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 玄道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 稔之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 今井 博久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G066 AC13 BA30 BA57 BB11 BB15

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線
    を受光する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前
    記受光部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入
    し先端に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプ
    ローブと、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およ
    びその近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記
    受光部は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光
    し、内部を空洞状態にした前記プローブを前記固定手段
    のプローブ連結部に連結し、着脱自在としていることを
    特徴とする放射体温計。
  2. 【請求項2】プローブを固定手段のプローブ連結部に受
    光部をガイドにして連結したことを特徴とする請求項1
    記載の放射体温計。
  3. 【請求項3】鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線
    を受光する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前
    記受光部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入
    し先端に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプ
    ローブと、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およ
    びその近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記
    受光部は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光
    し、内部を空洞状態にした前記プローブを前記受光部の
    プローブ連結部に連結し、着脱自在としていることを特
    徴とする放射体温計。
  4. 【請求項4】鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線
    を受光する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前
    記受光部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入
    し先端に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプ
    ローブと、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およ
    びその近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記
    受光部は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光
    し、内部を空洞状態にした前記プローブを前記本体のプ
    ローブ連結部に前記固定手段をガイドにして連結し、着
    脱自在としていることを特徴とする放射体温計。
  5. 【請求項5】鼓膜およびその近傍から発せられる赤外線
    を受光する受光部と、前記受光部を収納する本体と、前
    記受光部を前記本体に固定する固定手段と、耳孔に挿入
    し先端に前記赤外線を通過する赤外線通過部を備えたプ
    ローブと、前記受光部の受光信号に基づき前記鼓膜およ
    びその近傍の温度を換算する温度換算手段を有し、前記
    受光部は前記赤外線通過部を通過した赤外光のみを受光
    し、内部を空洞状態にした前記プローブを前記本体のプ
    ローブ連結部に前記受光部をガイドにして連結し、着脱
    自在としていることを特徴とする放射体温計。
  6. 【請求項6】赤外線通過部は開口していることを特徴と
    する請求項1〜5記載の放射体温計。
  7. 【請求項7】プローブは煮沸ができる材質にしたことを
    特徴とする請求項1〜6記載の放射体温計。
  8. 【請求項8】プローブ連結部はベース部を有し、プロー
    ブと前記プローブ連結部に互いに係合する係合部を有
    し、前記プローブを前記ベース部に押し当てて連結でき
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜7記載の放射
    体温計。
  9. 【請求項9】プローブ連結部はテーパ状に突出させ、プ
    ローブと前記プローブ連結部に互いに係合する係合部を
    有し、前記プローブを前記プローブ連結部のテーパ状に
    突出させた部分に押し当てて連結できるようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜8記載の放射体温計。
  10. 【請求項10】プローブをプローブ連結部に連結する
    際、連結が完了したことを知らせるために、クリック感
    を与えるようにしたことを特徴とする請求項1〜9記載
    の放射体温計。
  11. 【請求項11】プローブをプローブ連結部より柔らかい
    材質にしたことを特徴とする請求項1〜10記載の放射
    体温計。
  12. 【請求項12】受光部は少なくとも赤外線通過部を通過
    した赤外線を集光する集光素子と、前記集光素子で集光
    された赤外線を受光する赤外受光素子を有し、前記赤外
    受光素子を前記集光素子の焦点位置から後方に離して設
    置することにより、受光領域を制限したことを特徴とす
    る請求項1〜11記載の放射体温計。
  13. 【請求項13】赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸
    に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に
    接するように引いた直線が前記プローブの先端の面と交
    叉する仮想先端点から光軸に対して前記仮想先端点と同
    じ側の集光素子の縁を通過して前記集光素子による前記
    仮想先端点の像点へ到達する光路と光軸との交点よりも
    前記集光素子から遠く且つ前記集光素子による前記仮想
    先端点の像点よりも前記集光素子に近い領域に設置する
    ことを特徴とする請求項1〜12記載の放射体温計。
  14. 【請求項14】赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸
    に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に
    接するように引いた直線が前記プローブの先端の面と交
    叉する仮想先端点から光軸に対して前記仮想先端点と同
    じ側の集光素子の縁を通過して前記集光素子による前記
    仮想先端点の像点へ到達する光路と光軸との交点と、前
    記集光素子による前記仮想先端点の2つの像点とで形成
    される、前記集光素子の子午面内の三角形内に設置する
    ことを特徴とする請求項1〜13記載の放射体温計。
  15. 【請求項15】赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸
    に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に
    接するように引いた直線が前記プローブの先端の面と交
    叉する仮想先端点の集光素子による像点よりも前記集光
    素子から遠い領域に設置することを特徴とする請求項1
    〜12記載の放射体温計。
  16. 【請求項16】赤外受光素子を、集光素子の縁から光軸
    に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に
    接するように引いた直線が前記プローブの先端の面と交
    叉する仮想先端点から光軸を挟んで前記仮想先端点と反
    対側の前記集光素子の縁を通過して前記集光素子による
    前記仮想先端点の像点へ到達する前記集光素子の子午面
    内の2つの光路で挟まれた領域に設置することを特徴と
    する請求項1〜12および請求項15記載の放射体温
    計。
  17. 【請求項17】赤外受光素子を、集光素子の焦点距離f
    と、前記赤外受光素子の半径rSと、前記集光素子の縁
    から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブ
    の内壁に接するように引いた直線が前記プローブ先端の
    面と交叉する仮想先端点と光軸との距離rαと、前記仮
    想先端点と前記集光素子との距離Lαと、前記集光素子
    の半径r3を用いて、 【数1】 で与えられるL3だけ前記集光素子の焦点よりも集光素
    子から遠くに設置したことを特徴とする請求項1〜13
    記載の放射体温計。
  18. 【請求項18】赤外受光素子を、集光素子の焦点距離f
    と、前記赤外受光素子の半径rSと、前記集光素子の縁
    から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プロ
    ーブの内壁に接するように引いた直線が前記プローブの
    先端の面と交叉する仮想先端点と光軸との距離rαと、
    前記仮想先端点と前記集光素子との距離Lαと、前記集
    光素子の半径r3を用いて、 【数2】 で表されるL3だけ前記集光素子の焦点よりも集光素子
    から遠くに設置したことを特徴とする請求項1〜12お
    よび請求項15記載の放射体温計。
  19. 【請求項19】集光素子が屈折レンズであることを特徴
    とする請求項1〜18記載の放射体温計。
  20. 【請求項20】集光素子が透過型回折レンズであること
    を特徴とする請求項1〜18記載の放射体温計。
  21. 【請求項21】集光素子が集光ミラーであることを特徴
    とする請求項1〜18記載の放射体温計。
  22. 【請求項22】集光素子が反射型回折レンズであること
    を特徴とする請求項1〜18記載の放射体温計。
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