JP2000139601A - シートのリクライニング装置 - Google Patents

シートのリクライニング装置

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JP2000139601A
JP2000139601A JP10317580A JP31758098A JP2000139601A JP 2000139601 A JP2000139601 A JP 2000139601A JP 10317580 A JP10317580 A JP 10317580A JP 31758098 A JP31758098 A JP 31758098A JP 2000139601 A JP2000139601 A JP 2000139601A
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biasing force
seat
lock plate
hinge
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JP10317580A
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Yoji Hagiwara
洋二 萩原
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着座者上体を支持するに十分な剛性と、ピッ
チング振動を吸収するに十分な吸収ストロークとを確保
する。 【構成】 ベースプレート18に対する回動アーム14の回
動を規制可能なロック手段24が、外歯車状の歯部を有す
るロックプレート28と、このロックプレートの歯部28a
に噛合可能なロック片30との組み合わせを備えている。
そして、ロックプレート28が、ベースプレート18に固
定、突設されたヒンジ20の回りに、所定範囲内で回動可
能に環装されるとともに、ロック片30が、ロック解除手
段36に連動可能に連結され、歯部28aとの噛合方向への
偏倚力を有して、回動アーム14に回動可能に配設されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートバックの
リクライニング角度(傾斜角度)を任意に調整可能とし
たシートのリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等のシートのシートバックは、通
常、複数並置のSばね等からなる面状の弾性支持体の前
面にシートパッドを配置し、これら全体をトリムカバー
で被覆することで、着座者の上体背面、つまり背中を弾
性的に支持可能に形成され、この弾性のもとで、走行時
等における振動、衝撃等を吸収可能に構成されている。
しかし、これらにより得られる弾性は、自動車等の車両
における安全性、快適性等を考慮した上で、通常比較的
小さく設定されるため、これらの弾性のみのもとでは、
凹凸の激しい悪路走行時の振動や、急加速時、あるいは
急停車後等における着座者上体の後方移動衝撃等の、い
わゆるピッチングと称される比較的大きな振動等を十分
に吸収しきれない場合も考えられる。
【0003】そこで、シートバックにおける振動吸収構
造として、たとえば、実開平04−059749号公報に開示の
構成が知られている。この公知の構成においては、シー
トバックが、シートバックを任意のリクライニング角度
に調整可能とするリクライニング装置のヒンジ(リクラ
イニングヒンジ)とは別のヒンジを、シートバックの中
間位置に有する、いわゆる中折れ式に構成されており、
この別のヒンジ(中折れヒンジ)を中心とした弾性的な
回動のもとで、シートバックに作用するピッチング振動
等を吸収可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開平04−059749号公報に開示の公知の構成は、中折れ位
置における、シートバックの上半部の回動によって振動
を吸収するにすぎないため、対象となるのは着座者の背
中の上部であり、上体全体に対する保護性の低下は否定
できない。そして、中折れ式の構成においては、シート
バックの上半部が下半部に対して後傾するため、シート
バックでの振動吸収動作時に、着座者に違和感等を与え
る虞れがある。
【0005】また、中折れ式の構成においては、中折れ
ヒンジがシートバックの内部、しかも上下方向での中間
に位置するため、シートバック内部の構成の複雑化が避
けられない。そして、この中折れヒンジにも、着座者の
上体からの荷重に抗するだけの剛性が必要となるため、
中折れヒンジ部分の高強度化に伴ったピンの大径化、ブ
ラケット等の板厚の増大化等による、シートバックの大
型化、重量化等を招きやすい。
【0006】ここで、リクライニングヒンジを利用し
て、シートバック全体を弾性的に回動可能とした構成
が、特開昭53−091864号公報、あるいは特開昭54−1821
07号公報等に開示されている。このような構成によれ
ば、シートバックの内部に剛性の高いヒンジを設ける必
要がなく、また、リクライニングヒンジは元来剛性の高
いものとして形成されているため、シートバックの大型
化、重量化、および構成の複雑化等を招くことなく、過
大なピッチング振動等を吸収可能なシートバックが得ら
れる。
【0007】しかし、この公知の構成においては、いず
れもゴム等を弾性体として設け、このゴム等の弾性のも
とで、シートバックに作用するピッチング振動等を吸収
可能とする構成であるため、この振動等を吸収するため
のシートバックのストローク(振動吸収ストローク)
は、ゴム等の弾性発生範囲内という、ごく限られた小さ
い範囲にすぎない。そのため、シートバックに作用する
ピッチング振動等の大きさによっては、シートバックの
弾性的な回動のもとでも、もはや十分に吸収できなくな
る虞れが否定できない。
【0008】この発明は、着座者上体を支持するに十分
な剛性と、ピッチング振動等を吸収するに十分な振動吸
収ストロークとを確保可能としたシートのリクライニン
グ装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、回動アームをベースプレートに
対する任意のリクライニング角度に保持可能とするロッ
ク手段が、外歯車状の歯部を有するロックプレートと、
このロックプレートの歯部に噛合可能なロック片との組
み合わせを備えている。
【0010】そして、ロックプレートが、ベースプレー
トに固定、突設されたヒンジの回りに、所定範囲内で回
動可能に環装されるとともに、ロック片が、所定のロッ
ク解除手段に連動可能に連結され、歯部との噛合方向へ
の偏倚力を有して、回動アームに可動に配設されてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1に示すように、この発明に係るシート
のリクライニング装置10においては、シートバック12に
固定される回動アーム14が、シートクッション16に固定
されるベースプレート18に対し、ヒンジ(リクライニン
グヒンジ)20を介して、その前後方向(図中左右方向)
に回動自在に連結、支持されている。
【0013】ヒンジ20は、一端の固着のもとでベースプ
レート18に突設された固定軸であり、このヒンジは、シ
ートバック12に作用する着座者上体からの負荷に抗する
だけの剛性を有して、通常形成されている。
【0014】そして、この種のリクライニング装置10に
おいては、リターンばね22が、前傾方向(図中左方)へ
の偏倚力を回動アーム14に付与可能に配設されるととも
に、リターンばねの偏倚力、および着座者上体からの負
荷に抗して回動アーム、ひいてはシートバック12を任意
のリクライニング角度に係止、保持可能に、ロック手段
24が構成、配置されている。
【0015】リターンばね22としては、ヒンジ20に巻装
され、その基端22aをヒンジ先端の切込み20aに、自由端
22bを回動アーム14の係止ピン26に、それぞれ係止した
渦巻きばねが、一般的に利用されている。
【0016】なお、このようなリクライニング装置10の
基本構成は、実開平04−059749号公報、特開昭53−0918
64号公報等に開示のように公知であり、この基本構成自
体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0017】ここで、この発明においては、ロック手段
24が、外歯車状の歯部28aを有するロックプレート28
と、この歯部に噛合可能なロック片30との組み合わせを
備えて形成されている。
【0018】ロックプレート28は、たとえば略円板状に
形成され、ヒンジ20の回りに回動可能に環装されてい
る。そして、たとえば、ヒンジを中心とする円弧上に形
成されたロックプレート28の長孔状ガイド孔32と、この
ガイド孔への遊挿を介してベースプレート18に突設され
た係合ピン34との組み合わせによって、ロックプレート
は、ヒンジの回りで、所定範囲内、つまりガイド孔の長
さに応じて規定された範囲内を単独で回動可能に配置、
支持されている。
【0019】また、ロック片30は、回動アーム14に、た
とえば枢着され、ロックばね(図示しない)によって、
ロックプレートの歯部28aとの噛合方向に偏倚されてい
る。そして、解除レバー等としてなるロック解除手段36
に、連動可能に連結されている。
【0020】通常、この種のリクライニング装置におい
ては、ロック手段のロックのもとで、ベースプレートに
対する回動アームのリクライニング角度が固定的に設定
される。しかしながら、この発明のシートのリクライニ
ング装置10においては、ロックプレート28が、ヒンジ2
0、つまりはベースプレート18に対し、ガイド孔32と係
合ピン34とによって規定された回動範囲内を回動可能で
あるため、ロック手段24のロック状態であっても、回動
アーム14はベースプレートに対し、その前後方向に回動
可能となる。
【0021】そして、この回動アーム14には、リターン
ばね22の偏倚力が付与されているため、ロック手段24の
ロック時においては、このリターンばねの偏倚力のもと
で、回動アーム、およびロックプレート28は、図1に示
すロックプレートの回動前限位置に偏倚、保持されてい
る。
【0022】このように、通常の着座状態においては、
回動アーム14、つまりシートバック12が、ロックプレー
ト28の前傾限度位置に保持されている。そして、ピッチ
ング振動等のような、着座者上体を前後等に揺さぶる振
動、あるいは衝撃等のもとで、リターンばね22の偏倚力
を越える大きさの過大な負荷が、着座者の上体からシー
トバック12に作用すると、回動アーム14は、リターンば
ねの偏倚力に抗し、ロックプレート28を伴って、図2に
実線で示すように、ガイド孔32と係合ピン34とにより規
定された回動範囲内で後傾される。
【0023】つまり、この発明においては、リターンば
ね22の偏倚力を利用して、回動アーム14を弾性的に支持
するとともに、ガイド孔32と係合ピン34とにより規定さ
れたロックプレート28の回動範囲内、つまり図2の実線
と二点鎖線とで示す間を、回動アーム14の振動吸収スト
ロークとしている。
【0024】この構成によれば、リターンばね22の偏倚
力のもとで回動アーム14は前傾方向に偏倚され、このリ
ターンばねの偏倚力は、回動アームの回動範囲の全域よ
り広範囲で通常発生、作用可能であるため、振動吸収ス
トロークを比較的長く設定しても、初期位置、つまりロ
ックプレート28の前傾限度位置への復帰力は、回動アー
ムに確実に作用される。つまり、回動アーム14の振動吸
収ストロークが長く設定でき、この長い振動吸収ストロ
ークでの回動アームの弾性的な後傾のもとで、着座者上
体から作用する振動、衝撃等が吸収できるため、凹凸の
激しい悪路走行時の振動や、急加速時、あるいは急停車
後等における着座者上体の後方移動衝撃等の、比較的大
きなピッチング振動、あるいは衝撃等をも、その吸収対
象とすることができる。
【0025】従って、着座者の快適性、および安全性の
更なる向上が、この発明においてははかられる。
【0026】そして、この発明においては、リクライニ
ング装置のヒンジ20を、振動吸収の際のシートバック1
2、つまりは回動アーム14の回動中心として利用してい
る。このヒンジ20は、シートバック12に作用する着座者
上体からの負荷に抗するだけの剛性を元来有して形成さ
れており、その周辺部材も、これに応じて形成されてい
るため、これらにあえて高強度化をはかる必要がない。
【0027】更に、リクライニング装置10における構成
であり、シートバック12等に何等手を加えることなく、
このリクライニング装置を設けるのみで、振動吸収の可
能なシートが容易に確保できるため、シートバックの構
成の複雑化、および大型化、重量化等が確実に防止でき
る。
【0028】また、シートバック12の全体的な弾性後傾
のもとで振動、衝撃等を吸収可能とする構成であり、着
座者上体の全体がその保護対象となるため、着座者の安
全性、快適性等が、この点からも一層向上される。そし
て、シートバックが中折れ等の動作を呈ることなく全体
的に後傾するため、着座者に違和感、不快感等を与える
こともない。
【0029】更に、リクライニング装置10が元来有して
いるリターンばね22の偏倚力を利用して、シートバック
12を弾性的に支持しているため、部品点数の増加に伴う
構成の複雑化も防止できる。
【0030】ところで、この発明の上記形態において
は、ロック手段24のロック時においてのみ、リターンば
ね22の偏倚力がロックプレート28に付与されるにすぎな
いため、ロック解除のもとで、ロックプレートは回動自
在となる。つまり、ロック解除時においては、ロックプ
レート28の位置がその自由回動のもとで安定しないた
め、その回動位置によっては、ロック位置、つまり回動
アームのリクライニング角度にバラツキを生じる虞れが
ある。
【0031】そこで、図1に示すように、リターンばね2
2とは別のばね部材38を設け、このばね部材の偏倚力に
より、ロックプレート28を、回動アーム14の前傾方向と
の同一方向に偏倚、保持可能とすることが好ましい。
【0032】ばね部材38として、たとえば引張コイルば
ねが利用でき、この引張コイルばねは、前傾方向、つま
り図中反時計方向への偏倚力をロックプレート28に付与
可能に、ロックプレートの係止片40とベースプレート18
の係止片42との間に架設、張設されている。
【0033】このような構成では、ロック手段24のロッ
ク解除により、ロックプレート28は、ばね部材38の偏倚
力のもとで、回動アーム14の前傾方向(図中反時計方
向)、つまりはガイド溝32と係合ピン34とによって規定
された自己の回動範囲(振動吸収ストローク)の回動前
限位置に偏倚、保持されるため、ロック解除時における
ロックプレートの位置は一定化される。従って、回動ア
ーム14、つまりはシートバック12のリクライニング角度
設定時における角度のバラツキが確実に防止される。
【0034】また、このばね部材38からの偏倚力は、リ
ターンばね22との同一方向への偏倚力としてロックプレ
ート28、ひいては回動アーム14に付与されるため、ばね
部材が、振動吸収の際の弾性トルクを一部担うことにな
る。つまり、このばね部材38の偏倚力(ばね力)の強弱
によって弾性トルクの設定が可能であり、リターンばね
22の偏倚力を変えずに弾性トルクの設定が適宜行えるた
め、リターンばねの偏倚力を弾性トルクに利用するこの
発明の構成においても、回動アーム14、ひいてはシート
バック12のリクライニング角度調整に悪影響を与えるこ
とは全くない。
【0035】なお、ここでは、引張コイルばねをばね部
材38として具体化しているが、これに限定されず、たと
えば圧縮コイルばね等、他のばね材を、ここでのばね部
材として利用してもよい。
【0036】ここで、たとえば、図3に示すように、軸
線方向に進退可能な調整ねじ部材44を、ベースプレート
の係止片42に代えて設け、この調整ねじ部材への対応端
の係止のもとで、ばね部材38をロックプレートの係止片
40との間で架設、張設してもよい。
【0037】たとえば、対応するねじ孔を持った支持片
46がベースプレート18に立設され、この支持片に螺着さ
れたボルト状部材が、調整ねじ部材44として利用され
る。この調整ねじ部材(ボルト状部材)44は、その先端
に、回転自在な係止端44aを一体的に有して形成され、
この係止端に対する他方の端末に位置する頭部44bをベ
ースプレート18、ひいてはリクライニング装置10の外部
に露出可能に配置される。
【0038】図3に示す、このような構成のリクライニ
ング装置110によれば、ばね部材38のばね力、つまりは
ロックプレート28に付与される偏倚力の強弱が、この調
整ねじ部材44の進退のもとで任意に調整、設定できるた
め、着座者の体形や好み等に応じた弾性トルクの設定が
容易に行える。つまり、着座者に適した弾性トルクが任
意に設定可能であるため、あらゆる着座者に適応可能な
吸収構造が、構成の複雑化を伴うことなく容易に確保で
きる。
【0039】ここで、この発明の実施の形態において
は、長孔状のガイド孔32と係合ピン34との組み合わせに
よって、ロックプレート28の回動範囲、つまりは振動吸
収ストロークを規定しているが、ロックプレートの回動
範囲を規定可能であれば足りるため、これに限定され
ず、たとえば、切欠き状のガイド溝と、このガイド溝の
各端末に係合可能な係合片との組み合わせ等を利用する
構成としてもよい。
【0040】また、ロック片30を回動アーム14に枢着
し、このロック片の回動のもとでロック、ロック解除す
る構成をロック手段24の構成として具体化しているが、
これに限定されず、たとえば、ロック片を直線移動可能
とし、これによってロック、ロック解除する構成として
もよい。
【0041】なお、この発明のシートのリクライニング
装置は、自動車等のシートに適するとはいえ、これに限
定されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシートの
リクライニング装置に、この発明を応用してもよい。
【0042】上述した実施の形態は、この発明を説明す
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートの
リクライニング装置によれば、ロック手段のロック位置
から、回動アームを所定の回動範囲内で弾性的に後傾可
能としているため、シートバック全体の構成の複雑化を
招くことなく、ピッチング振動等を吸収可能なシートが
構成できる。
【0044】そして、リクライニングヒンジを利用し
て、シートバック全体を弾性的に後傾させるため、着座
者上体の全体がその保護対象となる。従って、着座者に
対する保護性が確実に向上する。更に、シートバックの
中折れによる違和感、不快感等を伴わないため、快適性
の向上も同時にはかられる。
【0045】また、元来高強度のリクライニングヒンジ
を弾性後傾の際の回動中心として利用することによっ
て、ヒンジの高強度化等の補強が不要となり、更には、
その弾性にリターンばねの偏倚力を利用するため、構成
の複雑化が防止できる。そして、振動吸収構造が、リク
ライニング装置において構成されるため、この点から
も、シート、特にシートバックの大型化、重量化等が防
止できる。
【0046】更に、リターンばねの偏倚力を利用するこ
とによって、振動吸収ストロークを、回動アームに比較
的長く規定することが可能となる。従って、過大なピッ
チング振動等をもその吸収対象とすることができ、この
点からも、着座者の快適性が向上する。
【0047】そして、リターンばねとは別のばね部材に
より、ロックプレートを回動アームの前傾方向との同一
方向に偏倚することによって、ロック手段のロック解除
時におけるロックプレートの自由回動が防止できる。従
って、ロック手段のロック解除時におけるロックプレー
トの位置の一定化により、回動アームのリクライニング
角度設定時での角度のバラツキが確実に防止される。
【0048】更に、このばね部材の偏倚力を調整ねじ手
段によって調整、設定可能とすれば、着座者の体形や好
み等に応じた弾性トルクが任意に設定可能となるため、
あらゆる着座者に適応可能な吸収構造が、構成の複雑化
を伴うことなく容易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明に係るシートのリ
クライニング装置の概略正面図である。
【図2】振動吸収位置における、シートのリクライニン
グ装置の概略正面図である。
【図3】この発明の変形例に係る、図1に類似するシー
トのリクライニング装置の概略正面図である。
【符号の説明】
10,110 シートのリクライニング装置 14 回動アーム 18 ベースプレート 20 ヒンジ(リクライニングヒンジ) 22 リターンばね 24 ロック手段 28 ロックプレート 30 ロック片 38 ばね部材(引張コイルばね)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックサイドの回動アームが、シ
    ートクッションサイドのベースプレートに対し、リター
    ンばねの偏倚力のもとで前傾可能に、ヒンジを介して連
    結され、ロック手段のロックにより、回動アームを、リ
    ターンばねの偏倚力、および着座者上体からの負荷に抗
    して任意のリクライニング角度に保持可能に構成された
    シートのリクライニング装置において、 上記ロック手段が、外歯車状の歯部を有するロックプレ
    ートと;このロックプレートの歯部に噛合可能なロック
    片と;の組み合わせを備え、ロックプレートが、ベース
    プレートに固定、突設された上記ヒンジの回りに、所定
    範囲内で回動可能に環装されるとともに、ロック片が、
    所定のロック解除手段に連動可能に連結され、歯部との
    噛合方向への偏倚力を有して、回動アームに可動に配設
    されたことを特徴とするシートのリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 シートバックサイドの回動アームが、シ
    ートクッションサイドのベースプレートに対し、リター
    ンばねの偏倚力のもとで前傾可能に、ヒンジを介して連
    結され、ロック手段のロックにより、回動アームを、リ
    ターンばねの偏倚力、および着座者上体からの負荷に抗
    して任意のリクライニング角度に保持可能としたシート
    のリクライニング装置において、 上記ロック手段が、外歯車状の歯部を有するロックプレ
    ートと;このロックプレートの歯部に噛合可能なロック
    片と;の組み合わせを備え、 前記ロックプレートが、ベースプレートに固定、突設さ
    れた上記ヒンジの回りに、所定範囲内で回動可能に環装
    され、上記リターンばねとは別のばね部材の偏倚力によ
    り、上記回動アームの前傾方向との同一方向に偏倚され
    るとともに、 前記ロック片が、所定のロック解除手段に連動可能に連
    結され、歯部との噛合方向への偏倚力を有して、回動ア
    ームに可動に配設されたことを特徴とするシートのリク
    ライニング装置。
  3. 【請求項3】 ばね部材を引張コイルばねとし、この引
    張コイルばねの一端を、軸線方向に進退可能な調整ねじ
    部材に係止し、この調整ねじ部材の進退によって、その
    ばね部材の偏倚力を任意に調整、設定可能とした請求項
    2記載のシートのリクライニング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109334519A (zh) * 2018-11-02 2019-02-15 黄美红 一种新式的可调节无人驾驶汽车座椅
CN110386037A (zh) * 2018-04-23 2019-10-29 丰田纺织株式会社 驱动装置

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