JP2000139226A - 底無し植木鉢とその底無しの植木鉢を介した植物育成法 - Google Patents

底無し植木鉢とその底無しの植木鉢を介した植物育成法

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JP2000139226A
JP2000139226A JP10311863A JP31186398A JP2000139226A JP 2000139226 A JP2000139226 A JP 2000139226A JP 10311863 A JP10311863 A JP 10311863A JP 31186398 A JP31186398 A JP 31186398A JP 2000139226 A JP2000139226 A JP 2000139226A
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flowerpot
bottomless
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bottomless flowerpot
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Masao Mita
昌夫 三田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】環境の激変を伴う露地土壌への移植・定植を、
底無し植木鉢を継続使用することによってソフトランデ
ィング化しかつ水・肥料やりを根元集中化し更には土壌
根腐れ病菌又は排水不良による根腐れ発生の場合に、土
壌から底無し植木鉢を切り離すことによって迅速な根腐
れ対策とする。 【構成】底無し植木鉢[図2(a)]を基本構造とし、腐食
分解肥効性底蓋6付き底無し植木鉢[図3]を従属する商
品構造とするものであって、実施態様としては底無し植
木鉢に受け皿を付けた又は着脱容易な底蓋を取り付けた
もの[図2(b)]、底無し植木鉢をそのまま土壌に置いた
もの[図2(c)]、その他種々の外形状のもの[図4(a)-
(g)]等とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発根・活着や生育を活
性化しかつ根腐れを防止するための底無し植木鉢に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】挿し木や苗を移植する場合その穂木や苗
を直接大地や植木鉢内の排水性や保水性の良い無菌介在
物(挿し木・育苗用用土例えばパーライト等の人口土壌
や鹿沼・赤玉土等)に直接挿し木や移植するのが普通で
ある。 しかし大地に直接挿し木や移植する場合には、
排水不良や土中の雑菌のため根が腐ってしまったりして
発根・活着がうまくいかない場合が多い。 また植木鉢
内の挿し木・育苗用用土に穂木・苗を挿し木・移植する
場合でも、たとえ発根・活着がうまくいっても露地へと
鉢上げ移植又は定植の場合に上手くいかない場合も少な
しとしない。 これは日照とかの環境や嫌地土壌等の環
境選択の失敗もあるが、土壌の排水不良に基づくためで
あることも多く体験するところである。 いわゆる不適
な環境や土壌への激変を伴うハードランディングをした
ための失敗である。 そこで鉢植えを続けようとする
と、例えば根が弱く移植の苦手なジンチョウゲのような
場合、数年で鉢内に根が張り排水不良のため根が窒息状
態を起し枯れてしまうか、たとえ鉢内の成長がうまく行
ってもいざ移植や定植の場合、激変を伴うその場所の環
境選択の失敗に基づく根腐れ等の発生という従来の技術
には以上のような様々の欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、鉢植えの根張りによる排水不良からの窒息
状態や雑菌による根腐れと環境・土壌の激変を伴う移植
作業つまりハードランディングを避けいわゆるソフトラ
ンディングによって植物の根を鉢外へとソフトに成長移
行させることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、底無し植木鉢
の構造を最も主要な特徴とする。 この構造の植木鉢を
移植する土壌の上に置けば、底無し植木鉢により鉢内の
排水性かつ保水性の良好な無菌介在物中で発根・活着し
生育した苗木を、その環境状態を保持したまま移植と同
じ状態に根の発育を移植土壌に移行させるといういわゆ
るソフトランディングが出来るのである。 そうすれ
ば環境の激変はあり得ず又嫌地や排水不良等の土壌の選
択の失敗等は予め注意して観察すれば、防止できること
でありたとえそのような緊急事態発生の場合にも、土壌
から鉢を断根分離して土壌を変えてやれば良いからであ
る。 このため例えば根の弱いジンチョウゲのような植
物の穂木を、この底無し植木鉢内の排水が良くかつ無菌
性の人口土壌例えばパーライト等の人口土壌や鹿沼・赤
玉土等に直接挿してやれば、発根・活着率を100%に
することも不可能ではないのである。 大地のような土
壌に挿し木した場合、発根・活着率もせいぜい良くて3
0%であろう。 おまけに鉢上げ移植成功率を考えれ
ば、遥かにこの底無し植木鉢を介した植物の育成法の利
点が理解されるであろう。 また、植木鉢の底に腐食分
解肥効性の底蓋を付け良く耕した土壌上に置けば、発根
・活着した植物の根が成長して底に達して露地に移植ま
たは定植しなければならない時には、移植又は定植土壌
の上に置かれたこの肥効性分を含んだ底蓋が腐食分解し
て底無しと同じ状態になり、さらに根は底蓋に含有され
る肥効成分を吸収して移植土壌中に伸びていけることに
なる。 着脱容易な底蓋構造の場合には、底無し構造を
必要とする場合には、この底蓋を取り外して底無し植木
鉢にして使用すれば良いことは言うまでもない。
【0005】
【実施例】図1は、本発明底無し植木鉢の1実施例の見
取り図であって、1は底無し植木鉢、2は排水性かつ保
水性の良い無菌介在物、3は底板のない底、4は土壌、
5は挿した穂木(又は植えた苗)の発根・活着に始まり
成長した状態の説明図である。
【0006】この底無し植木鉢1内の排水性かつ保水性
の良い無菌介在物中に挿した穂木(又は植えた苗)は、
発根・活着を始めとして伸長した根は、障害もなく底板
のない底3から土壌4へと自由に成長する。 このよう
に本発明の主体は、底板が必ず有る従来の植木鉢を介し
た植物育成法とは異なり、鉢上げ移植という環境の激変
を伴うハードランディングを回避でき、発根又は活着伸
長に適した環境状態で、そのまま大地土壌に根を張った
丈夫な植物体に成長し得るいわゆるソフトランディング
を可能とする底無し植木鉢を介した植物の育成法であ
る。 定植後も植木鉢の中に根本が存在するため、肥
料や水やりに便利なことはもちろんたとえ若し土壌の中
で根腐れ等が発生した場合でも、この底無し鉢内が適当
な根腐れ避難所になることは言うまでもない。 いわゆ
る盛り土の機能もはたすことにもなるわけである。
【0007】図2は、本発明底無し植木鉢の三つの実施
例を (a)底無し植木鉢、(b)受け皿または着脱容易な底
蓋を取り付けた底無し植木鉢、(c)大地に置いた底無し
植木鉢 等の夫々の立面図を示したものである。 特許
請求の範囲の請求項1、2及び5、3に夫々対応したも
のとなっている。
【0008】図3の実施例は、底無し植木鉢の底部に腐
食分解肥効性の底蓋6を取り付けた場合の立面図であ
る。 この底蓋6は、再生古紙又は鉋・鋸屑のような有
機腐食性の素材に肥料分を沁み込ませて整形加工した適
度の厚みの円盤状のものであるため、これを取り付けた
底無し植木鉢を良く耕した土壌中に押し込めば、鉢内で
発根伸長して来た先端毛根等を先兵として、腐食分解し
た底蓋の肥効成分を吸収しながら土壌中へと更に伸長し
て成長することが出来るわけである。
【0009】図4は、種種の形状をした底無し植木鉢の
外形見取り図である。 (d) 深根性の根の丈夫な樹木苗木育成用に適したもの。 (e) 長芋とか自然薯(じねんじょ)のような深根肥大性
の蔓性植物苗の栽培用に適したもの。 (f) じゃが芋や大根のような苗の根茎を土壌中へと肥大
伸長させるのに適したもの。 (g) 多根性の樹木苗用のもので移植の際、根鉢として
利用できるもので下部に通水・伸根出来る様に適当サイ
ズ・数の穴を適当数開けたもの。 しかし、必要に応じて夫々以上の形状に限定されるもの
でないことは勿論である。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明の底無し植木
鉢を使用して挿し木をすれば、ジンチョウゲの場合露地
植え・挿し木鉢植えの発根・活着成功率0 - 30 %に比
し、その成功率を 80 - 100 %と飛躍的に向上し得るの
である。 その従来の植木鉢に比し、本発明の底無し植
木鉢をよく耕した土壌露地に置いて穂木又は苗木の発根
・活着更にはその根の成長の為に使用した場合の利点を
列挙すれば次の通りとなる。 (1)根の発育環境の激変を伴うことなく、移植・定植
に移行し得る。 (2)鉢内に水・肥料を与えれば根元への水やり・肥効
を集中効果的にする。 (3)土壌中の根腐れに対する避難場所となる盛り土効
果を果たす。 以上により鉢植え効果と土壌露地植え効果の相乗効果を
発揮する。又この底無し植木鉢の原料素材は、プラスチ
ック製のバケツ・洗面器等々の廃棄物を再生したもので
充分なため、低製造コストの底無し植木鉢にしてかつ現
在困っているプラスチック製廃棄物の処理にも役立つこ
とからしても社会的に一挙両得の底無し植木鉢である。
【図面の簡単な説明】
【図1】底無し植木鉢を介して発根育成した露地土壌へ
の植物の定植成長を示した説明図である。(実施例1)
【図2】(a) は底無し植木鉢、(b) は受け皿又は着脱
容易な底蓋を取り付けた底無し植木鉢、(c) は大地に置
いた底無し植木鉢 以上夫々の立面図である(実施例2−3と5−4)。
【図3】植木鉢の底が腐食分解肥効性底蓋6からなる構
造を示した説明図である。(実施例6)
【図4】種種の形状をした底無し植木鉢の外形見取り図
である。 しかし、必要に応じて以上の形状に限定され
るものでない事は勿論である(実施例6−9)。
【符号の説明】
1 底無し植木鉢 2 排水性かつ保水性の良い無菌介在物 3 底板のない底 4 土壌 5 挿した穂木(又は植えた苗)の発根伸長した成長
状 (a) 底無し植木鉢の立面図 (b) 受け皿又は着脱容易な底蓋を取り付けた底無し植木
鉢の立面図 (c) 大地に置いた底無し植木鉢の立面図 (d) 梯形台型の底無し植木鉢の見取り図 (e) 長円筒型底無し植木鉢 (f) とっくり型底無し植木鉢 (g) 逆円錐台型下方通水孔開き底無し植木鉢

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底無し植木鉢内の排水性かつ保水性の良
    い無菌介在物中で、植物を発根成長させるための植木
    鉢。
  2. 【請求項2】 受け皿内に置かれたことを特徴とする請
    求項1に従属する植木鉢。
  3. 【請求項3】 大地に置かれたことを特徴とする請求項
    1に従属する植木鉢。
  4. 【請求項4】 腐食分解肥効性底蓋を有することを特徴
    とする請求項1に従属する植木鉢。
  5. 【請求項5】 着脱容易な底蓋を有することを特徴とす
    る請求項1に従属する植木鉢
  6. 【請求項6】 底無し植木鉢内の排水性かつ保水性の良
    い無菌介在物中で植物を成長させる方法。
  7. 【請求項7】 受け皿内に置かれたことを特徴とする請
    求項6に従属する方法。
  8. 【請求項8】 大地に置かれたことを特徴とする請求項
    6に従属する方法。
  9. 【請求項9】 腐食分解肥効性底蓋を有することを特
    徴とする請求項6に従属する方法。
  10. 【請求項10】 着脱容易な底蓋を有することを特徴とす
    る請求項6に従属する方法。
JP10311863A 1998-11-02 1998-11-02 底無し植木鉢とその底無しの植木鉢を介した植物育成法 Pending JP2000139226A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014087268A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Zenkoku Nogyo Kyodo Kumiai 茄子栽培方法及び茄子
KR101476269B1 (ko) * 2013-03-18 2014-12-26 대한민국 수직 기둥의 녹화장치

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