JP2001275502A - 水面浮き床式農法 - Google Patents
水面浮き床式農法Info
- Publication number
- JP2001275502A JP2001275502A JP2000139216A JP2000139216A JP2001275502A JP 2001275502 A JP2001275502 A JP 2001275502A JP 2000139216 A JP2000139216 A JP 2000139216A JP 2000139216 A JP2000139216 A JP 2000139216A JP 2001275502 A JP2001275502 A JP 2001275502A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- cultivation
- floating
- floor
- water surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y02P60/216—
Landscapes
- Hydroponics (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 農業労働の大幅な軽減、生産効率の大幅な向
上、天候に左右されにくい農業、手間のかからない無農
薬低農薬有機栽培、水田機能を最大限活用した主要作物
の計画安定生産、自然環境及び自然災害への農業の役割
等多くの課題を有していた。 【解決手段】 現在の水田機能を活用し、広範囲を単位
区画として水を貯め、その水面に栽培浮き床船団(8)
を浮かせて遠隔操作で自由に移動させて作物を生育し、
収穫までの各作業を作業棟内だけで流れ作業の要領で出
来る。又有機栽培も簡単で肥料、農薬等の使用も必要最
低限で済み、しかも河川の遊水池としての機能も持たせ
る事が出来る事を特徴とする。
上、天候に左右されにくい農業、手間のかからない無農
薬低農薬有機栽培、水田機能を最大限活用した主要作物
の計画安定生産、自然環境及び自然災害への農業の役割
等多くの課題を有していた。 【解決手段】 現在の水田機能を活用し、広範囲を単位
区画として水を貯め、その水面に栽培浮き床船団(8)
を浮かせて遠隔操作で自由に移動させて作物を生育し、
収穫までの各作業を作業棟内だけで流れ作業の要領で出
来る。又有機栽培も簡単で肥料、農薬等の使用も必要最
低限で済み、しかも河川の遊水池としての機能も持たせ
る事が出来る事を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水及び水面を利用し
た農業技術。
た農業技術。
【0002】
【従来の技術】従来、作物を作る場合その都度地面を耕
し、種は作物が大きく成ったときに合わせた間隔で蒔
き、間引き、除草、追肥、消毒、収穫等、作業者は何度
も耕作地を歩き回る必要があった。それに、除草剤、肥
料、消毒剤等は、すべて耕作地全体に散布しなければな
らなかった。又水田で、米作から他作物への転作や、他
作物から米作への復作は非常な困難が伴った。
し、種は作物が大きく成ったときに合わせた間隔で蒔
き、間引き、除草、追肥、消毒、収穫等、作業者は何度
も耕作地を歩き回る必要があった。それに、除草剤、肥
料、消毒剤等は、すべて耕作地全体に散布しなければな
らなかった。又水田で、米作から他作物への転作や、他
作物から米作への復作は非常な困難が伴った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】農業労働の大幅な軽
減、生産効率の大幅な向上、天候に左右されにくい農
業、手間のかからない無農薬低農薬栽培、生ゴミ等を有
効活用した食料循環型リサイクルを考えた有機栽培、莫
大な資金を投入して整備された日本の水田機能を、最大
限活用した主要作物の計画安定生産、及び水災害危険時
の遊水池としての活用等、現代農業が広範囲に求められ
ている課題への対応が必要である。
減、生産効率の大幅な向上、天候に左右されにくい農
業、手間のかからない無農薬低農薬栽培、生ゴミ等を有
効活用した食料循環型リサイクルを考えた有機栽培、莫
大な資金を投入して整備された日本の水田機能を、最大
限活用した主要作物の計画安定生産、及び水災害危険時
の遊水池としての活用等、現代農業が広範囲に求められ
ている課題への対応が必要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】(イ)本発明は、通気パ
イプ(1−a)及び通気ダクト(1−b)と通水用孔
(1−c)の付いた栽培プランター(1)に保水材
(2)と、遅効性カプセル肥料(3)を混入させた栽培
土(4)を入れ、吸水性の有る育苗材(5)で育てた苗
株(6)又は直接種を、スリット(7−a)及び挟み込
み凹凸(7−b)の付いた植え替え用筒(7)で挟んで
栽培プランター(1)底面迄差し込み、発泡材等の水に
浮く材料で作られた栽培浮き床(8−a)の植え込み孔
(9)に設置し、水(11)に浮かし水面で植物を生育
させられる様にした。 (ロ)本発明は、栽培浮き床(8−a)の形は櫛型状で
お互い組み合わされる様になっており、底面には強風対
策用突起(10)が付いている。栽培浮き床(8−a)
は自由に組み合わせて大きくブロック化し、遠隔操作可
能な推進機(12)を登載して栽培浮き床船団(8)と
し、自由に水面を移動可能にした。 (ハ)通気パイプ(1−a)及び通気ダクト(1−b)
と通水用孔(1−c)の付いた栽培プランター(1)、
腐食性のある古紙等を原料に肥料養分を含有させて成型
した、スリット(7−a)及び挟み込み凹凸(7−b)
の付いた植え替え用筒(7)、植え込み孔(9)の付い
た発泡材等の水に浮く材料で作られた、櫛型状でお互い
組み合わされ自由に連結出来る様になっており、底面に
は強風対策用突起(10)が付いている栽培浮き床(8
−a)、及び栽培浮き床(8−a)を連結してブロック
化し遠隔操作可能な推進機(12)を登載した栽培浮き
床船団(8)、作業棟内に立ち作業が出来る程度迄沈め
て水面に浮かし中央に栽培浮き床(8−a)を通過させ
ながら、半潜水型作業床(13)を使う事で各作業を立
ったままの姿勢で出来る様にした。
イプ(1−a)及び通気ダクト(1−b)と通水用孔
(1−c)の付いた栽培プランター(1)に保水材
(2)と、遅効性カプセル肥料(3)を混入させた栽培
土(4)を入れ、吸水性の有る育苗材(5)で育てた苗
株(6)又は直接種を、スリット(7−a)及び挟み込
み凹凸(7−b)の付いた植え替え用筒(7)で挟んで
栽培プランター(1)底面迄差し込み、発泡材等の水に
浮く材料で作られた栽培浮き床(8−a)の植え込み孔
(9)に設置し、水(11)に浮かし水面で植物を生育
させられる様にした。 (ロ)本発明は、栽培浮き床(8−a)の形は櫛型状で
お互い組み合わされる様になっており、底面には強風対
策用突起(10)が付いている。栽培浮き床(8−a)
は自由に組み合わせて大きくブロック化し、遠隔操作可
能な推進機(12)を登載して栽培浮き床船団(8)と
し、自由に水面を移動可能にした。 (ハ)通気パイプ(1−a)及び通気ダクト(1−b)
と通水用孔(1−c)の付いた栽培プランター(1)、
腐食性のある古紙等を原料に肥料養分を含有させて成型
した、スリット(7−a)及び挟み込み凹凸(7−b)
の付いた植え替え用筒(7)、植え込み孔(9)の付い
た発泡材等の水に浮く材料で作られた、櫛型状でお互い
組み合わされ自由に連結出来る様になっており、底面に
は強風対策用突起(10)が付いている栽培浮き床(8
−a)、及び栽培浮き床(8−a)を連結してブロック
化し遠隔操作可能な推進機(12)を登載した栽培浮き
床船団(8)、作業棟内に立ち作業が出来る程度迄沈め
て水面に浮かし中央に栽培浮き床(8−a)を通過させ
ながら、半潜水型作業床(13)を使う事で各作業を立
ったままの姿勢で出来る様にした。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
に基づき説明する。
【0006】図1は本発明の実施の状態を示す斜視断面
図である栽培プランター(1)内側に通気孔の付いた通
気パイプ(1−a)と上部周囲に通気孔の付いた通気ダ
クト(1−b)があり、底面には通水孔(1−c)があ
る。栽培プランター(1)の最下部には保水性の有る水
草等の保水材(2)を敷き、その上には生ゴミ等を処理
分解させて作った有機肥料を主原料に、作物に合わせて
配合された遅効性カプセル肥料(3)を混入させた栽培
土(4)を入れる。吸水性の有る育苗材(5)で育てた
苗株(6)を、古紙を原料とし水分に簡単に分解するス
リット(7−a)と挟み込み凹凸(7−b)の付いた植
え替え用筒(7)で挟んで栽培プランター(1)の底面
まで差し込む。又は育苗材(5)に直接種を蒔き植え替
え用筒(7)に挟んで差し込み、植え替え手間を省く事
ができる。植え込まれた栽培プランター(1)は発泡材
等の水に浮く材料で作られた栽培浮き床(8−a)の植
え込み孔(9)に設置し、水(11)に浮かし水面で植
物を生育する。栽培浮き床(8−a)の底面には強風時
の飛び上がり防止の為、強風対策用突起(10)が付い
ている。
図である栽培プランター(1)内側に通気孔の付いた通
気パイプ(1−a)と上部周囲に通気孔の付いた通気ダ
クト(1−b)があり、底面には通水孔(1−c)があ
る。栽培プランター(1)の最下部には保水性の有る水
草等の保水材(2)を敷き、その上には生ゴミ等を処理
分解させて作った有機肥料を主原料に、作物に合わせて
配合された遅効性カプセル肥料(3)を混入させた栽培
土(4)を入れる。吸水性の有る育苗材(5)で育てた
苗株(6)を、古紙を原料とし水分に簡単に分解するス
リット(7−a)と挟み込み凹凸(7−b)の付いた植
え替え用筒(7)で挟んで栽培プランター(1)の底面
まで差し込む。又は育苗材(5)に直接種を蒔き植え替
え用筒(7)に挟んで差し込み、植え替え手間を省く事
ができる。植え込まれた栽培プランター(1)は発泡材
等の水に浮く材料で作られた栽培浮き床(8−a)の植
え込み孔(9)に設置し、水(11)に浮かし水面で植
物を生育する。栽培浮き床(8−a)の底面には強風時
の飛び上がり防止の為、強風対策用突起(10)が付い
ている。
【0007】図2は本発明の植え込み孔(9)の付いた
櫛型状の栽培浮き床(8−a)2個の凹凸部分を差し込
んだ状態の基本形である。作物成長の一定時期迄はこの
状態で生育させられ、その間空いた面積に他作物や生育
時期の違う作物を重複して生産でき、単一面積当たりの
生産性が大幅に向上する。
櫛型状の栽培浮き床(8−a)2個の凹凸部分を差し込
んだ状態の基本形である。作物成長の一定時期迄はこの
状態で生育させられ、その間空いた面積に他作物や生育
時期の違う作物を重複して生産でき、単一面積当たりの
生産性が大幅に向上する。
【0008】図3は本発明の櫛形状の栽培浮き床(8−
a)を6個組み合わせ、大きくブロック化して遠隔操作
可能な推進機(12)を登載した栽培浮き床船団(8)
である。栽培規模や栽培作物に合わせて組み合わせ形状
を自由に替える事が可能であり、水面に浮かせて離れた
所からの操作で自由に移動させる事ができる。
a)を6個組み合わせ、大きくブロック化して遠隔操作
可能な推進機(12)を登載した栽培浮き床船団(8)
である。栽培規模や栽培作物に合わせて組み合わせ形状
を自由に替える事が可能であり、水面に浮かせて離れた
所からの操作で自由に移動させる事ができる。
【0009】図4は本発明の水面浮き床式農法の半潜水
型作業床(13)を作業棟内に設置した状態の基本断面
図である。建物は地盤に固定して建っているが、内部の
半潜水型作業床(13)は栽培耕地と同じ水面に船の様
に浮かんでいる構造であり、水位の変化に関係なく作業
ができる。又、各作業は立ったままの状態で可能であ
り、作業内容によっては車椅子でも可能となり労働負担
が大きく軽減される。
型作業床(13)を作業棟内に設置した状態の基本断面
図である。建物は地盤に固定して建っているが、内部の
半潜水型作業床(13)は栽培耕地と同じ水面に船の様
に浮かんでいる構造であり、水位の変化に関係なく作業
ができる。又、各作業は立ったままの状態で可能であ
り、作業内容によっては車椅子でも可能となり労働負担
が大きく軽減される。
【0010】図5は本発明の栽培プランター(1)の斜
視図である。内部両側に間隔を置いて縦に付いている通
気孔の付いた通気パイプ(1−a)と上部周囲の外部側
面に通気孔の付いた通気ダクト(1−b)がつながって
いて、栽培土(4)の通気性を確保する。底面には水を
取り入れる通水孔(1−c)が付いていて常時水分が確
保される。作物により吸水材(2)の厚みや材質を変え
たり、水に浸る深さを変える等の調整をしてその作物に
適した条件を整える。
視図である。内部両側に間隔を置いて縦に付いている通
気孔の付いた通気パイプ(1−a)と上部周囲の外部側
面に通気孔の付いた通気ダクト(1−b)がつながって
いて、栽培土(4)の通気性を確保する。底面には水を
取り入れる通水孔(1−c)が付いていて常時水分が確
保される。作物により吸水材(2)の厚みや材質を変え
たり、水に浸る深さを変える等の調整をしてその作物に
適した条件を整える。
【0011】図6は本発明の植え替え用筒(7)の斜視
図である。古紙等を原料にした、水分で簡単に分解する
材質で作ってあり作物の成長に支障が出ない。逆に作物
の成長に必要な養分を含有させて成型しておけば分解に
応じて養分補給になる。又植え替え用筒(7)全体に分
解しやすいようにスリット(7−a)が入っており、縦
中央部で丁番式に折れて開閉が出来、育苗材(5)で育
てた苗株(6)、又は種を挟んで、挟み込み凹凸(7−
b)で閉じて筒状にして差し込んで使用する。この方式
は成長期の苗株(6)を痛めないで植え替えが出来、機
械化が可能となる。
図である。古紙等を原料にした、水分で簡単に分解する
材質で作ってあり作物の成長に支障が出ない。逆に作物
の成長に必要な養分を含有させて成型しておけば分解に
応じて養分補給になる。又植え替え用筒(7)全体に分
解しやすいようにスリット(7−a)が入っており、縦
中央部で丁番式に折れて開閉が出来、育苗材(5)で育
てた苗株(6)、又は種を挟んで、挟み込み凹凸(7−
b)で閉じて筒状にして差し込んで使用する。この方式
は成長期の苗株(6)を痛めないで植え替えが出来、機
械化が可能となる。
【0012】図7は本発明を河川流域の水田に配置した
状態の断面図である。河川流域の既存水田(17)を広
範囲に集約し、漏水を防ぐ処置をした防水壁(15)で
囲み、水(11)を貯えて栽培浮き床(8−a)を使っ
て作物を栽培する氾濫危険の有る場合、予め降雨予報に
より浮き床耕地の水位は下げて置くが、河川の通常水位
(19)から氾濫危険水位(14)に増水した時、河川
堤防(18)の放水部から浮き床耕地の方に流れこませ
て遊水池の機能を持たせ、一般農地や宅地(16)への
被害を防止する。
状態の断面図である。河川流域の既存水田(17)を広
範囲に集約し、漏水を防ぐ処置をした防水壁(15)で
囲み、水(11)を貯えて栽培浮き床(8−a)を使っ
て作物を栽培する氾濫危険の有る場合、予め降雨予報に
より浮き床耕地の水位は下げて置くが、河川の通常水位
(19)から氾濫危険水位(14)に増水した時、河川
堤防(18)の放水部から浮き床耕地の方に流れこませ
て遊水池の機能を持たせ、一般農地や宅地(16)への
被害を防止する。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 栽培浮き床(8−a)は水に浮いている為、水
面を少ない動力で移動させる事がが可能であり、広い耕
作面積でも複数の品種の作物を、少ない労力で同時に栽
培管理する事が出来る。 (2) 栽培プランター(1)の使用により、栽培作物
に適応した必要最小限の肥料で済み、農薬を使用する場
合でも栽培浮き床(8−a)を作業棟の消毒室に移動さ
せて通過させるだけで済み、薬品の使用を抑えられ河川
の水質汚染を防止出来る。 (3) 栽培プランター(1)の栽培土(4)はその都
度取り代えるので連作が可能、又作物の成長に合わせて
栽培プランター(1)を移動出来る事や、作業用通路の
空間も不必要の為生産効率が大きく上がる。 (4) 従来、作業者が耕地全体を何度も動き回って行
っていた農作業の全てが、屋根の付いた作業棟内で可能
となり、大幅な機械化、集約化、省力化ができ、省エネ
型農業の工業化が出来る。 (5) 栽培土(4)は、生ゴミ等から再生して作った
肥料を有効に使用する事が出来るため、食料の循環型リ
サイクルが可能。 (6) 雨水を無駄なく最大限貯水出来るため水の有効
利用ができ、渇水時期に相当期間降雨が無くても生育に
影響が出にくい。 (7) 大量の水の上での栽培であるため、異常天候が
続いても水温の変化が緩いため作物の成育に影響が出に
くい。 (8) 雑草の心配も無く、完全な有機栽培、最低限の
農薬で栽培ができる。 (9) 従来の、種蒔きから収穫まで固定場所でやらな
ければならない方法と違い、作物の成長過程に合わせ移
動して重複させられる為、大豆、麦等は米作の裏作や前
作として栽培、又米の二期作可能地域の大幅拡大が可能
となり大幅な生産性向上が見込め、食料の自給率向上と
将来必ず来る食料危機対策に大きく貢献できる。 (10)米の他作物への転作や米への復作も簡単であ
り、現在まで莫大な資金を投入して整備してきた国内の
水田機能を休耕させる事なく、年間を通して有効に活用
出来る。又主要作物の備蓄状況に合わせて次年度の作付
面積を調整出来、国内産の安全な作物の長期的計画栽培
が可能となる。 (11)栽培浮き床下の貯水部分は魚介類の養殖も可能
であり、農業の多角化、親水池としての市民への開放
等、用途が大きく広がる可能性がある。 (12)水質汚染の湖沼、河川等にこの方式を使って農
作物に限らず花や草木を栽培すれば、汚染物質を吸収し
てくれる為水質浄化が進み、魚や野鳥が戻ってくる事で
自然環境が回復できる。 (13)毎年、全国で被害が発生している河川氾濫危険
流域の水田にこの方式を広範囲に有効に配置して、気象
予報に合わせ降雨前の放水により貯水位を低下させ、河
川氾濫危険時に遊水池としての機能を持たせる事で災害
防止が可能となる。この栽培方法は栽培浮き床(8−
a)が流出されない限り、冠水しないので作物への被害
はでない。
され、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 栽培浮き床(8−a)は水に浮いている為、水
面を少ない動力で移動させる事がが可能であり、広い耕
作面積でも複数の品種の作物を、少ない労力で同時に栽
培管理する事が出来る。 (2) 栽培プランター(1)の使用により、栽培作物
に適応した必要最小限の肥料で済み、農薬を使用する場
合でも栽培浮き床(8−a)を作業棟の消毒室に移動さ
せて通過させるだけで済み、薬品の使用を抑えられ河川
の水質汚染を防止出来る。 (3) 栽培プランター(1)の栽培土(4)はその都
度取り代えるので連作が可能、又作物の成長に合わせて
栽培プランター(1)を移動出来る事や、作業用通路の
空間も不必要の為生産効率が大きく上がる。 (4) 従来、作業者が耕地全体を何度も動き回って行
っていた農作業の全てが、屋根の付いた作業棟内で可能
となり、大幅な機械化、集約化、省力化ができ、省エネ
型農業の工業化が出来る。 (5) 栽培土(4)は、生ゴミ等から再生して作った
肥料を有効に使用する事が出来るため、食料の循環型リ
サイクルが可能。 (6) 雨水を無駄なく最大限貯水出来るため水の有効
利用ができ、渇水時期に相当期間降雨が無くても生育に
影響が出にくい。 (7) 大量の水の上での栽培であるため、異常天候が
続いても水温の変化が緩いため作物の成育に影響が出に
くい。 (8) 雑草の心配も無く、完全な有機栽培、最低限の
農薬で栽培ができる。 (9) 従来の、種蒔きから収穫まで固定場所でやらな
ければならない方法と違い、作物の成長過程に合わせ移
動して重複させられる為、大豆、麦等は米作の裏作や前
作として栽培、又米の二期作可能地域の大幅拡大が可能
となり大幅な生産性向上が見込め、食料の自給率向上と
将来必ず来る食料危機対策に大きく貢献できる。 (10)米の他作物への転作や米への復作も簡単であ
り、現在まで莫大な資金を投入して整備してきた国内の
水田機能を休耕させる事なく、年間を通して有効に活用
出来る。又主要作物の備蓄状況に合わせて次年度の作付
面積を調整出来、国内産の安全な作物の長期的計画栽培
が可能となる。 (11)栽培浮き床下の貯水部分は魚介類の養殖も可能
であり、農業の多角化、親水池としての市民への開放
等、用途が大きく広がる可能性がある。 (12)水質汚染の湖沼、河川等にこの方式を使って農
作物に限らず花や草木を栽培すれば、汚染物質を吸収し
てくれる為水質浄化が進み、魚や野鳥が戻ってくる事で
自然環境が回復できる。 (13)毎年、全国で被害が発生している河川氾濫危険
流域の水田にこの方式を広範囲に有効に配置して、気象
予報に合わせ降雨前の放水により貯水位を低下させ、河
川氾濫危険時に遊水池としての機能を持たせる事で災害
防止が可能となる。この栽培方法は栽培浮き床(8−
a)が流出されない限り、冠水しないので作物への被害
はでない。
【図1】本発明の実施の状態を示す斜視断面図
【図2】本発明の栽培浮き床(8−a)二個を組み合わ
せた状態の基本形平面図
せた状態の基本形平面図
【図3】本発明の栽培浮き床(8−a)を6個ブロック
化し、推進機(12)を設置した状態の栽培浮き床船団
(8)の平面図
化し、推進機(12)を設置した状態の栽培浮き床船団
(8)の平面図
【図4】本発明の半潜水型作業床(13)を作業棟内に
設置した状態の基本断面図
設置した状態の基本断面図
【図5】本発明の栽培プランター(1)の斜視図
【図6】本発明の植え替え用筒(7)の斜視図
【図7】本発明の河川流域に配置した状態の断面図
1 栽培プランター 1−a通気パイプ 1−b通気ダクト 1−c通水孔 2 保水材 3 遅効性カプセル肥料 4 栽培土 5 育苗材 6 苗株 7 植え替え用筒 7−aスリット 7−b挟み込み凹凸 8 栽培浮き床船団 8−a栽培浮き床 9 植え込み孔 10 強風対策用突起 11 水 12 推進機 13 半潜水型作業床 14 氾濫危険水位 15 防水壁 16 一般農地、宅地 17 既存水田 18 河川堤防 19 通常水位
Claims (3)
- 【請求項1】 通気パイプ(1−a)及び通気ダクト
(1−b)と通水用孔(1−c)の付いた栽培プランタ
ー(1)に保水材(2)と、遅効性カプセル肥料(3)
を混入させた栽培土(4)を入れ、吸水性の有る育苗材
(5)で育てた苗株(6)又は直接種を、スリット(7
−a)及び挟み込み凹凸(7−b)の付いた植え替え用
筒(7)で挟んで栽培プランター(1)底面迄差し込
み、発泡材等の水に浮く材料で作られた栽培浮き床(8
−a)の植え込み孔(9)に設置し、水(11)に浮か
し水面で植物を生育させられる事を特徴とする水面浮き
床式農法。 - 【請求項2】 栽培浮き床(8−a)の形は櫛型状でお
互い組み合わされる様になっており、底面には強風対策
用突起(10)が付いている。栽培浮き床(8−a)は
自由に組み合わせて大きくブロック化し、遠隔操作可能
な推進機(12)を登載して自由に水面を移動可能にし
た事を特徴とする水面浮き床式農法。 - 【請求項3】 通気パイプ(1−a)及び通気ダクト
(1−b)と通水用孔(1−c)の付いた栽培プランタ
ー(1)、腐食性のある古紙等を原料に肥料養分を含有
させて成型し、スリット(7−a)及び挟み込み凹凸
(7−b)の付いた植え替え用筒(7)、植え込み孔
(9)の付いた発泡材等の水に浮く材料で作られ、櫛型
状でお互い組み合わされ自由に連結出来る様になってお
り、底面には強風対策用突起(10)が付いている栽培
浮き床(8−a)、及びその栽培浮き床(8−a)を連
結してブロック化し遠隔操作可能な推進機(12)を登
載した栽培浮き床船団(8)、作業棟内に立ち作業が出
来る程度迄沈めて水面に浮かし中央に栽培浮き床(8−
a)を通過させながら、各作業を立ったままの姿勢で出
来る様にした半潜水型作業床(19)の各装置からなる
水面浮き床式農法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139216A JP2001275502A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 水面浮き床式農法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139216A JP2001275502A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 水面浮き床式農法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001275502A true JP2001275502A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18646705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000139216A Pending JP2001275502A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 水面浮き床式農法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001275502A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102257928A (zh) * | 2010-12-20 | 2011-11-30 | 陈国柱 | 一种水田 |
CN104229998A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-12-24 | 浙江伟达园林工程有限公司 | 自然式生态浮床及其建造方法 |
CN106614148A (zh) * | 2017-01-24 | 2017-05-10 | 河南师范大学 | 鱼菜共生型生态浮床及其饲养方法 |
CN106818558A (zh) * | 2017-01-24 | 2017-06-13 | 河南师范大学 | 鱼草共生型生态浮床及其饲养方法 |
CN109566167A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-05 | 湖南立信生态农业综合开发有限公司 | 一种用于水上浮床的播种、布料、育秧一体机 |
CN110731259A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-01-31 | 衡阳香樟苑生态农业发展科技有限公司 | 一种金草鱼-饲用草生态循环养殖的饲用草水培装置 |
CN114342697A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-04-15 | 上海山恒生态科技股份有限公司 | 一种水生动植物复合浮床 |
-
2000
- 2000-04-04 JP JP2000139216A patent/JP2001275502A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102257928A (zh) * | 2010-12-20 | 2011-11-30 | 陈国柱 | 一种水田 |
CN104229998A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-12-24 | 浙江伟达园林工程有限公司 | 自然式生态浮床及其建造方法 |
CN104229998B (zh) * | 2014-09-03 | 2016-08-24 | 浙江伟达园林工程有限公司 | 自然式生态浮床及其建造方法 |
CN106614148A (zh) * | 2017-01-24 | 2017-05-10 | 河南师范大学 | 鱼菜共生型生态浮床及其饲养方法 |
CN106818558A (zh) * | 2017-01-24 | 2017-06-13 | 河南师范大学 | 鱼草共生型生态浮床及其饲养方法 |
CN109566167A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-05 | 湖南立信生态农业综合开发有限公司 | 一种用于水上浮床的播种、布料、育秧一体机 |
CN109566167B (zh) * | 2018-12-29 | 2023-10-31 | 湖南立信生态农业综合开发有限公司 | 一种用于水上浮床的播种、布料、育秧一体机 |
CN110731259A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-01-31 | 衡阳香樟苑生态农业发展科技有限公司 | 一种金草鱼-饲用草生态循环养殖的饲用草水培装置 |
CN114342697A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-04-15 | 上海山恒生态科技股份有限公司 | 一种水生动植物复合浮床 |
CN114342697B (zh) * | 2022-01-10 | 2023-06-02 | 上海山恒生态科技股份有限公司 | 一种水生动植物复合浮床 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102577816B (zh) | 农作物斜坡育苗方法 | |
US8973301B2 (en) | Environment-friendly planting device with automatic percolation and irrigation of hermetic liquid | |
JP5083507B2 (ja) | 浅床栽培槽による蓮根の栽培方法および栽培装置 | |
CN104996246A (zh) | 一种有机水稻的栽培方法 | |
CN105684807B (zh) | 一种银沙槐的育苗方法 | |
CN108782096A (zh) | 沙化土地中的植物种植方法及其在种植油莎豆中的应用 | |
Waiba et al. | Soil-less vegetable cultivation: A review | |
CN104956869B (zh) | 一种棉花育苗移栽方法 | |
CN103210811A (zh) | 一种蛙稻的混合养殖培育方法 | |
Kratky | A suspended pot, non-circulating hydroponic method | |
CN108911147A (zh) | 一种河道水生植物的恢复方法 | |
CN110352806A (zh) | 一种粘性土壤重楼栽培方法 | |
CN109328680A (zh) | 一种土质生态沟渠建造方法 | |
JP2001275502A (ja) | 水面浮き床式農法 | |
CN111492915A (zh) | 一种有机沙漠水稻的栽培方法 | |
JP3986540B2 (ja) | 栽培床の殺菌殺線虫及び成育妨害成分排除方法 | |
JP2003116381A (ja) | 浮沈調整機能付き水面栽培浮床及び作物栽培システム | |
CN108307919A (zh) | 一种利用漂盘进行桑树种子播种育苗的方法 | |
CN115039603A (zh) | 一种光伏魔芋大棚及其种植技术 | |
CN212212141U (zh) | 一种同时防控土壤盐渍化和土传病害的装置 | |
JP2012223195A (ja) | 栽培方法及び栽培床 | |
CN109006314A (zh) | 一种垄蔗沟螺生态种养方法 | |
CN100553442C (zh) | 一种植物水肥包 | |
JP2008173118A (ja) | 植物栽培用袋 | |
JP2007202572A (ja) | 栽培床の殺菌殺線虫及び成育妨害成分排除方法並びに栽培床 |