JP2000136831A - クラッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造 - Google Patents
クラッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造Info
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Abstract
ーズフォークの他端側端部の作動範囲を制限し、レリー
ズフォークの揺動動作が過大となる惧れをなくすととも
に、レリーズフォークのホームポジションをも規制し、
しかもエンジンにトランスミッションを取り付ける前の
状態においては、レリーズフォークの揺動動作の際にレ
リーズベアリング取付部からレリーズベアリングが脱落
するのを確実に防止し得ることを目的としている。 【構成】 このため、クラッチ装置において、トランス
ミッションケースにレリーズフォークの他端側端部を包
囲すべく外側方向且つ箱形に膨出する膨出部を設け、膨
出部にはレリーズフォークの揺動動作時にレリーズフォ
ークの他端側端部をいずれか一方の縁部に接触させてレ
リーズフォークの他端側端部の作動範囲を制限する作動
制限用開口部を設けている。
Description
リーズフォーク作動制限構造に係り、特にトランスミッ
ションケースの膨出部に設けた作動制限用開口部によっ
て、レリーズフォークの他端側端部の作動範囲を制限
し、レリーズフォークの揺動動作が過大となる惧れが全
くなく、レリーズフォークがクラッチのクラッチカバー
に接触せず、クラッチカバーの損傷を確実に防止し得る
とともに、レリーズフォークのホームポジションをも規
制し、レリーズフォークの戻り過ぎの状態を確実に防止
してリターンスプリングが外れる惧れが全くなく、しか
もエンジンにトランスミッションを取り付ける前の状態
においては、レリーズフォークの揺動動作の際にレリー
ズベアリング取付部からレリーズベアリングが脱落する
のを確実に防止し得るクラッチ装置のレリーズフォーク
作動制限構造に関するものである。
ンの駆動力を走行状態に応じて車輪に適正に伝達するた
めに、クラッチやトランスミッションを備えている。ク
ラッチは、エンジンとトランスミッション間に介設さ
れ、エンジンの駆動力を断続するものであり、クラッチ
装置によってその解放が行われる。
ョンケース内にクランク軸と同軸心上に入力軸を設け、
この入力軸に軸方向に移動自在なレリーズベアリングを
設け、レリーズベアリングを軸方向に移動させるべく中
間部位が前記レリーズベアリングに係合して揺動動作さ
れるレリーズフォークを設け、このレリーズフォークの
一端側を支持するフォークサポータを前記トランスミッ
ションケースに設け、前記レリーズフォークの他端側と
トランスミッションケースとを連絡し前記レリーズフォ
ークをトランスミッションケース側に付勢するリターン
スプリングを設け、前記レリーズフォークの他端側端部
とクラッチペダルとを連絡するクラッチケーブルを設け
たものがある。
クラッチペダルを踏み込むことによって、クラッチケー
ブルが連動してレリーズフォークを揺動動作させ、レリ
ーズベアリングを軸方向に移動させてクラッチを解放さ
せ、一方、クラッチを接続させる際には、クラッチペダ
ルから足を離すことによって、リターンスプリングの付
勢力によりレリーズフォーク及びレリーズベアリングが
ホームポジションたる元の位置に戻され、クラッチが接
続される。
制限構造としては、特開平8−105455号公報に開
示されるものがある。この公報に開示されるクラッチレ
リーズ機構は、クラッチペダルアームの動作によってク
ラッチレリーズアームを揺動させ、このクラッチレリー
ズアームの揺動によってクラッチレリーズベアリングを
入力軸上で軸方向に移動させてクラッチを解放するクラ
ッチのレリーズ機構において、クラッチペダルアームの
動作が小にばらついてもクラッチレリーズベアリングへ
の所要移動量を確保すべくクラッチペダルアームの動作
量を設定するペダルストッパを設け、クラッチペダルア
ームの動作が大にばらついてもクラッチレリーズベアリ
ングの移動量が過大となるのを防止する規制部材を設
け、クラッチペダルアームがペダルストッパに当接する
以前にクラッチレリーズベアリングの移動が規制部材に
よって規制された場合にクラッチレリーズ系に過大な荷
重が作用するのを防止する空振り機構をクラッチレリー
ズアームの支点部位に設け、クラッチレリーズベアリン
グを所要量移動させてクラッチ切れ不良の発生を防止す
るとともに、クラッチレリーズベアリングが過大に移動
するのを防止してクラッチの部品が破損するのを防止し
ている。
示されるものがある。この公報に開示されるクラッチペ
ダルのストッパ構造は、ペダルブラケットに支持軸を設
け、支持軸にはクラッチペダルが回動自在に支持され、
ペダルアームには上端部から後側部にわたって、平板を
折曲したペダルストッパスティを溶接で取れ付け、ペダ
ルブラケットにはペダルストッパが取り付けられ、ペダ
ルストッパスティに形成したV字状のリターンストッパ
面及びストロークストッパ面が、そのペダルストッパを
跨ぐようにして配置され、部品点数を減少させるととも
に、ペダルアームの規制位置のばらつきをなくしてい
る。
ッチ装置においては、図12及び図13に示す如く、レ
リーズフォーク136の他端136b側端部をトランス
ミッションケース112が覆う構造を有しており、レリ
ーズフォーク136の揺動動作を制限するものがなかっ
た。
によって、前記レリーズフォークの揺動動作が過大とな
ると、図12に破線で示す如く、レリーズフォーク13
6がクラッチ108のクラッチカバー122に接触する
こととなり、クラッチカバーが損傷され、クラッチの作
動不良を惹起する惧れがあり、実用上不利であるという
不都合がある。
2には、レリーズフォーク136のホームポジションた
る初期位置を規制するものがないことにより、図13に
破線で示す如く、レリーズフォーク136が戻り過ぎの
状態となってしまい、リターンスプリング142の付勢
力がなくなって、リターンスプリング142の一端側が
ブラケットボス部144に固定されるスプリングブラケ
ット148から外れる惧れがあるという不都合がある。
り付ける前の状態においては、クラッチカバーやフライ
ホイール、クラッチディスクが配設されておらず、レリ
ーズフォーク136の揺動動作の際に、図14に破線で
示す如く、レリーズフォーク136が過大に揺動動作す
ることとなり、入力軸116に連絡するレリーズベアリ
ング取付部170からレリーズベアリング118が脱落
するという不都合がある。
述不都合を除去するために、トランスミッションケース
内にクランク軸と同軸心上に入力軸を設け、この入力軸
に軸方向に移動自在なレリーズベアリングを設け、レリ
ーズベアリングを軸方向に移動させるべく中間部位が前
記レリーズベアリングに係合して揺動動作されるレリー
ズフォークを設け、このレリーズフォークの一端側を支
持するフォークサポータを前記トランスミッションケー
スに設け、前記レリーズフォークの他端側とトランスミ
ッションケースとを連絡し前記レリーズフォークをトラ
ンスミッションケース側に付勢するリターンスプリング
を設け、前記レリーズフォークの他端側端部とクラッチ
ペダルとを連絡するクラッチケーブルを設けたクラッチ
装置において、前記トランスミッションケースにレリー
ズフォークの他端側端部を包囲すべく外側方向且つ箱形
に膨出する膨出部を設け、この膨出部には前記レリーズ
フォークの揺動動作時にレリーズフォークの他端側端部
をいずれか一方の縁部に接触させてレリーズフォークの
他端側端部の作動範囲を制限する作動制限用開口部を設
けたことを特徴とする。
クラッチ装置の動作時には、作動制限用開口部によって
レリーズフォークの他端側端部の作動範囲を制限し、レ
リーズフォークの揺動動作が過大となる惧れをなくすと
ともに、レリーズフォークのホームポジションをも規制
し、しかもエンジンにトランスミッションを取り付ける
前の状態においては、レリーズフォークの揺動動作の際
にレリーズフォークの揺動動作を制限し、レリーズベア
リング取付部からレリーズベアリングが脱落するのを防
止している。
に説明する。
ものである。図1及び図2において、2は車両に搭載さ
れるエンジン、4はこのエンジン2に軸支されたクラン
ク軸、6はエンジン2に連結される動力伝達装置であ
る。この動力伝達装置6は、クラッチ8とトランスミッ
ション10とを有している。
とは、図3〜図5に示す如く、アッパミッションケース
12−1とロアミッションケース12−2とからなるト
ランスミッションケース12に設けられる。
には、クラッチ装置14を構成するように、クランク軸
4と同軸心上に入力軸16が設けられている。
されるレリーズベアリング18が設けられている。
フラム20の内縁部位が接合して設けられている。この
ダイヤフラム20の外縁部位は、クラッチカバー22に
保持されてプレッシャプレート24に接合して設けられ
ている。クラッチカバー22は、クランク軸4にホイー
ル取付ボルト26で固定したフライホイール28にカバ
ー取付ボルト30によって取付けられている。
ート24間には、ディスクハブ32が入力軸16上で軸
方向移動可能に設けられたクラッチディスク34の外縁
部位が配設されている。
このレリーズベアリング18を軸方向に移動させるよう
に揺動動作するレリーズフォーク36の中間部位が係合
されている。
には、フォークサポータ38が係合して設けられてい
る。このフォークサポータ38は、トランスミッション
ケース12内で突出形成したサポータボス部40に螺着
して設けられている。
には、トランスミッションケース12の内部でこのレリ
ーズフォーク36をホームポジションたる元の位置に戻
すべく付勢するリターンスプリング42が設けられる。
このリターンスプリング42は、一端側がトランスミッ
ションケース12内で突出形成したブラケットボス部4
4にブラケット取付ボルト46で固定したスプリングブ
ラケット48に係着されているとともに、他端側がレリ
ーズフォーク36の他端36b側に係着されている。
端部に、クラッチケーブル50の一端側(終端側)が係
着して設けられる。このクラッチケーブル50は、図2
に示す如く、アウタケーブル52で被包されるととも
に、他端側(始端側)をクラッチペダル54に連絡させ
ている。このクラッチケーブル50の中間部位は、例え
ば車両用部材56に固定具58で保持されている。
12にレリーズフォーク36の他端36b側端部を包囲
すべく外側方向且つ箱形に膨出する膨出部60を設け、
この膨出部60には前記レリーズフォーク36の揺動動
作時にレリーズフォーク36の他端36b側端部をいず
れか一方の縁部62に接触させてレリーズフォーク36
の他端36b側端部の作動範囲を制限する作動制限用開
口部64を設ける構成とする。
前記膨出部60は、図1〜図6に夫々示す如く、前記ト
ランスミッションケース12のアッパミッションケース
12−1に形成される。
た際に、図4に示す如く、レリーズフォーク36が、車
両の前方から見て左斜め上方に傾斜して配置されるの
で、アッパミッションケース12−1の外側の空間とな
る一部にこのレリーズフォーク36の他端36b側を包
み込むように前記膨出部60が形成される。これによ
り、クラッチケーブル50は、一端側が車両の前方から
見てトランスミッション10の左上側からトランスミッ
ションケース12の内部に導かれてレリーズフォーク3
6の他端36b側端部に係着される。
に夫々示す如く、作動制限用開口部64が形成される。
ンケース12の長手方向に対して平行な長辺を有する矩
形状に形成される。
たる他端側(始端側)とクラッチペダル54間にこのク
ラッチペダル54のオーバストローク動作を吸収するス
プリング66を設けている。
口部64のホームポジション側、つまりリターンスプリ
ング42側の第1縁部62−1に前記レリーズフォーク
36の他端36b側端部を付勢力によって接触させるべ
く設けられる。
ホームポジション側、つまりリターンスプリング42側
の第1縁部62−1に対峙する第2縁部、68はケーブ
ル長さ調整具、70は前記入力軸16に連絡するレリー
ズベアリング取付部である。
に示す如く、クラッチペダル54を踏み込むと、クラッ
チケーブル50が連動してレリーズフォーク36を揺動
させ、レリーズベアリング18を軸方向移動させてクラ
ッチ8を解放させる。
み動作が過大となると、レリーズフォーク36の他端3
6bが開口部64に設けた第2縁部62−2に接触し、
レリーズフォーク36の揺動動作が制限される。
な踏み込み動作、つまりクラッチペダル54のオーバス
トローク動作は、スプリング66によって吸収される。
は、図2に示す如く、クラッチペダル54から足を離す
と、ダイヤフラム20及びリターンスプリング42の付
勢力によってレリーズフォーク36及びレリーズベアリ
ング18がホームポジションたる元の位置に戻され、ク
ラッチ8が接続される。
プリング42の付勢力がレリーズフォーク36及びレリ
ーズベアリング18を戻す際に、レリーズフォーク36
の他端36bが開口部64に設けた第1縁部62−1に
接触することとなり、レリーズフォーク36がホームポ
ジションたる元の位置に戻されるものである。
0を取り付ける前の状態においては、図6に示す如く、
クラッチカバー22やフライホイール28、クラッチデ
ィスク34はまだ配設されていないが、図6に破線で示
す如く、レリーズフォーク36の揺動動作の際に、レリ
ーズフォーク36の他端36bが開口部64に設けた第
2縁部62−2に接触することとなる。
ス12の膨出部60に設けた作動制限用開口部64によ
って、前記レリーズフォーク36の他端36b側端部の
作動範囲を制限することができ、クラッチケーブル50
の調整不良等によってレリーズフォーク36の揺動動作
が過大となる惧れが全くなく、レリーズフォーク36が
クラッチ8のクラッチカバー22に接触せず、クラッチ
カバー22の損傷を確実に防止し得て、クラッチ8の作
動不良を回避でき、実用上有利であるとともに、レリー
ズフォーク36のホームポジションたる初期位置を規制
することができ、レリーズフォーク36の戻り過ぎの状
態を確実に防止し得て、リターンスプリング42の一端
側がブラケットボス部44に固定されるスプリングブラ
ケット48から外れる惧れが全くなく、実用上有利であ
る。
ン12を取り付ける前の状態においては、クラッチカバ
ー22やフライホイール28、クラッチディスク34は
まだ配設されていないが、レリーズフォーク36の揺動
動作の際にレリーズフォーク36の他端36bが開口部
64に設けた第2縁部62−2に接触することとなり、
レリーズフォーク36の揺動動作が制限されてレリーズ
フォーク36が過大に揺動動作する惧れが全くなく、入
力軸16に連絡するレリーズベアリング取付部72から
レリーズベアリング18が脱落するのを確実に防止し得
る。
に形成される開口部64を作動制限用として機能させる
ことができることにより、別途に作動制限用の部品を設
ける必要がなく、構成が簡略であり、製作が容易で、コ
ストを低廉に維持し得て、経済的に有利であるととも
に、共用化や部品点数の削減に寄与し得る。
部たる他端側(始端側)とクラッチペダル54間にスプ
リング66を設けたことにより、このスプリング66に
よってクラッチペダル54のオーバストローク動作を吸
収することができ、クラッチペダル54の踏み込み時に
クラッチペダル54が途中部位にて停止する等の違和感
が生ずることがなく、実用上有利である。
側、つまりリターンスプリング42側の第1縁部62−
1に前記レリーズフォーク36の他端36b側端部を付
勢力によって接触させるリターンスプリング42を設け
たことにより、レリーズフォーク36がホームポジショ
ンたる初期位置に到達しても、リターンスプリング42
の付勢力が作用し続けることとなり、リターンスプリン
グ42の一端側がブラケットボス部44に固定されるス
プリングブラケット48から外れる惧れが全くなく、実
用上有利である。
ある。この第2実施例において、上述第1実施例と同一
機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
リーズフォーク36の他端36b側端部と開口部64の
ホームポジション側、つまりリターンスプリング42側
の第1縁部62−1間の距離を調整する調整手段72を
設けた点にある。
ーク36の他端36b側端部に調整ボルト74とナット
76とからなる調整手段72を設け、調整ボルト74を
回動させてレリーズフォーク36の他端36b側端部に
設けた調整ボルト74と開口部64のホームポジション
側、つまりリターンスプリング42側の第1縁部62−
1間の距離を調整するものである。
ーズフォーク36の他端36b側端部と開口部64のホ
ームポジション側、つまりリターンスプリング42側の
第1縁部62−1間の距離を微調整することができ、ク
ラッチケーブルの調整不良やその他の部品の製作誤差を
吸収し得て、実用上有利である。
6b側端部のホームポジションを制限できることによ
り、リターンスプリング42の一端側がブラケットボス
部44に固定されるスプリングブラケット48から外れ
る惧れが全くなく、実用上有利である。
ある。
リーズフォーク36の他端36b側端部と開口部64の
第2縁部62−2間の距離を調整する調整手段82を設
けた点にある。
ーク36の他端36b側端部に調整ボルト84とナット
86とからなる調整手段82を設け、調整ボルト84を
回動させてレリーズフォーク36の他端36b側端部に
設けた調整ボルト84と開口部64の第2縁部62−2
間の距離を調整するものである。
ーズフォーク36の他端36b側端部と開口部64の第
2縁部62−2間の距離を微調整することができ、上述
第2実施例のもの同様に、クラッチケーブルの調整不良
やその他の部品の製作誤差を吸収し得て、実用上有利で
ある。
6b側端部の過大な揺動動作を制限できることにより、
レリーズフォーク36がクラッチ8のクラッチカバー2
2に接触せず、クラッチカバー22の損傷を確実に防止
し得て、クラッチ8の作動不良を回避でき、実用上有利
であるとともに、エンジンにトランスミッションを取り
付ける前の状態においては、レリーズベアリング取付部
72からレリーズベアリング18が脱落するのを確実に
防止し得る。
限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
いては、前記レリーズフォーク36の他端36b側端部
に調整手段72、82を設け、リターンスプリング42
側の第1縁部62−1間の距離の微調整やレリーズフォ
ーク36の他端36b側端部と開口部64の第2縁部6
2−2間の距離の微調整を行う構成としたが、調整機能
に緩衝機能を付加した緩衝調整手段92を設ける構成と
することもできる。
92を、筒状部材92−1と、この筒状部材92−1内
に配設される球状部材92−2と、球状部材92−2を
外側方向に付勢するスプリング92−3とによって形成
する。
前記レリーズフォーク36の他端36bの第1縁部(図
示せず)側に装着する。
6b側端部が揺動動作によって第1縁部(図示せず)に
接触する際に、この第1縁部にはスプリング92−3に
よって付勢される球状部材92−2が接触することとな
り、スプリング92−3の付勢力が接触時の衝撃緩和を
行うとともに、接触音の低減をも果たし、実用上有利で
ある。
変更すれば、リターンスプリング側の第1縁部間の距離
の微調整が可能となるものである。
6b側端部において、図10に示す如く、開口部(図示
せず)の第1、第2縁部の両方に突出する緩衝調整手段
94を設ける構成とすることもできる。
ォーク36の他端36b側端部に、キャップ96を装着
する構成とすることも可能である。
ャップ96を形成し、このキャップ96を前記レリーズ
フォーク36の他端36b側端部に装着するものであ
る。
調整機能と材質による緩衝機能との両方を利用すること
ができ、実用上有利である。
が容易で、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利
である。
れば、トランスミッションケース内にクランク軸と同軸
心上に入力軸を設け、入力軸に軸方向に移動自在なレリ
ーズベアリングを設け、レリーズベアリングを軸方向に
移動させるべく中間部位がレリーズベアリングに係合し
て揺動動作されるレリーズフォークを設け、レリーズフ
ォークの一端側を支持するフォークサポータをトランス
ミッションケースに設け、レリーズフォークの他端側と
トランスミッションケースとを連絡しレリーズフォーク
をトランスミッションケース側に付勢するリターンスプ
リングを設け、レリーズフォークの他端側端部とクラッ
チペダルとを連絡するクラッチケーブルを設けたクラッ
チ装置において、トランスミッションケースにレリーズ
フォークの他端側端部を包囲すべく外側方向且つ箱形に
膨出する膨出部を設け、膨出部にはレリーズフォークの
揺動動作時にレリーズフォークの他端側端部をいずれか
一方の縁部に接触させてレリーズフォークの他端側端部
の作動範囲を制限する作動制限用開口部を設けたので、
トランスミッションケースの膨出部に設けた作動制限用
開口部によって、レリーズフォークの他端側端部の作動
範囲を制限することができ、レリーズフォークの揺動動
作が過大となる惧れが全くなく、レリーズフォークがク
ラッチのクラッチカバーに接触せず、クラッチカバーの
損傷を確実に防止し得て、クラッチの作動不良を回避で
き、実用上有利であるとともに、レリーズフォークのホ
ームポジションたる初期位置をも規制することができ、
レリーズフォークの戻り過ぎの状態を確実に防止し得
て、リターンスプリングの一端側がブラケットボス部に
固定されるスプリングブラケットから外れる惧れが全く
なく、実用上有利である。また、エンジンにトランスミ
ッションを取り付ける前の状態においては、クラッチカ
バーやフライホイール、クラッチディスクはまだ配設さ
れていないが、レリーズフォークの揺動動作の際にレリ
ーズフォークの他端が開口部に設けた縁部に接触するこ
ととなり、レリーズフォークの揺動動作が制限されてレ
リーズフォークが過大に揺動動作する惧れが全くなく、
入力軸に連絡するレリーズベアリング取付部からレリー
ズベアリングが脱落するのを確実に防止し得る。更に、
前記トランスミッションケースに形成される開口部を作
動制限用として機能させることができることにより、別
途に作動制限用の部品を設ける必要がなく、構成が簡略
であり、製作が容易で、コストを低廉に維持し得て、経
済的に有利であるとともに、共用化や部品点数の削減に
寄与し得る。
略断面図である。
示す図である。
の状態のクラッチ装置の概略断面図である。
略断面図である。
略断面図である。
ォークの他端側部位の要部拡大断面図である。
フォークの他端側部位の要部拡大断面図である。
フォークの他端側部位の要部拡大断面図である。
置の概略断面図である。
置の概略断面図である。
トランスミッションを取り付ける前の状態のクラッチ装
置の概略断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 トランスミッションケース内にクランク
軸と同軸心上に入力軸を設け、この入力軸に軸方向に移
動自在なレリーズベアリングを設け、レリーズベアリン
グを軸方向に移動させるべく中間部位が前記レリーズベ
アリングに係合して揺動動作されるレリーズフォークを
設け、このレリーズフォークの一端側を支持するフォー
クサポータを前記トランスミッションケースに設け、前
記レリーズフォークの他端側とトランスミッションケー
スとを連絡し前記レリーズフォークをトランスミッショ
ンケース側に付勢するリターンスプリングを設け、前記
レリーズフォークの他端側端部とクラッチペダルとを連
絡するクラッチケーブルを設けたクラッチ装置におい
て、前記トランスミッションケースにレリーズフォーク
の他端側端部を包囲すべく外側方向且つ箱形に膨出する
膨出部を設け、この膨出部には前記レリーズフォークの
揺動動作時にレリーズフォークの他端側端部をいずれか
一方の縁部に接触させてレリーズフォークの他端側端部
の作動範囲を制限する作動制限用開口部を設けたことを
特徴とするクラッチ装置のレリーズフォーク作動制限構
造。 - 【請求項2】 前記クラッチケーブルは、端部とクラッ
チペダル間にこのクラッチペダルのオーバストローク動
作を吸収するスプリングを設けた請求項1に記載のクラ
ッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造。 - 【請求項3】 前記リターンスプリングは、開口部のホ
ームポジション側の縁部に前記レリーズフォークの他端
側端部を付勢力によって接触させる請求項1に記載のク
ラッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造。 - 【請求項4】 前記レリーズフォークは、他端側端部に
少なくとも一方の縁部側に突出する調整機能と緩衝機能
とを有する緩衝調整手段を設けた請求項1に記載のクラ
ッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10326143A JP2000136831A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | クラッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10326143A JP2000136831A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | クラッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000136831A true JP2000136831A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18184541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10326143A Pending JP2000136831A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | クラッチ装置のレリーズフォーク作動制限構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000136831A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103542013A (zh) * | 2012-07-12 | 2014-01-29 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 转矩传递装置 |
CN107215208A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-09-29 | 雷沃重工股份有限公司 | 一种拖拉机离合机构及拖拉机 |
WO2023159720A1 (zh) * | 2022-02-23 | 2023-08-31 | 浙江鑫可传动科技有限公司 | 离合器的操纵机构 |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP10326143A patent/JP2000136831A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103542013A (zh) * | 2012-07-12 | 2014-01-29 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 转矩传递装置 |
CN103542013B (zh) * | 2012-07-12 | 2017-09-22 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 转矩传递装置 |
CN107215208A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-09-29 | 雷沃重工股份有限公司 | 一种拖拉机离合机构及拖拉机 |
WO2023159720A1 (zh) * | 2022-02-23 | 2023-08-31 | 浙江鑫可传动科技有限公司 | 离合器的操纵机构 |
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