JP2000136637A - 増設耐震壁の構築工法 - Google Patents
増設耐震壁の構築工法Info
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Abstract
工精度の向上を図る。 【解決手段】既設構造物の柱2と梁3により形成される
架構4に耐震壁5を増設する増設耐震壁の構築工法にお
いて、架構4の境界部に、増設壁側にアンカー6を有す
る鋼板7を接着剤8により接合して接合部9を設け、こ
の接合部9を介して架構4に耐震壁5を増設する。
Description
築工法に関する。
耐震補強することが行なわれ、例えば柱と梁により形成
される架構に耐震壁を増設するものがあり、この一例を
図11乃至図13に示す。図11の在来工法では、柱1
00と梁101により形成される架構102に後打ちア
ンカー103を設けて配筋して後打ちコンクリート10
4を施工し、図12のプレキャスト工法は、架構102
に後打ちアンカー110を設け、プレキャスト部材11
1をモルタル112で接合し、図13の工法は、架構1
02にプレキャストコンクリートコッター120を接着
して配筋121し、後打ちコンクリートを施工し、耐震
壁を増設する。
壁を増設する場合、例えば建物を使用しながらの補強工
事を行なうことがあり、図11に示す在来工法及び図1
2に示すプレキャスト工法では、架構の境界部に目粗し
を行い、後打ちアンカー後に耐震壁を構築するため、目
粗しや後打ちアンカーの施工では騒音の発生やほこり等
による汚れは必須である。さらに、後打ちアンカーは架
構の主筋位置より内部に打ち込む必要があるが、アンカ
ー打ちでは架構内の鉄筋位置を特定できないために、鉄
筋に当たってしまうことがかなり多く、施工上良い状態
とは言えず、施工品質を確保しにくい。また、図13に
示す工法では、プレキャストコンクリートが重いため
に、後打ちアンカーや支持材が必要となるし、作業性が
悪い等の問題がある。
て、架構との接合部の施工では、騒音が伴い、作業性が
悪く、特に建物が使用中であることを前提に考えるとこ
れらの問題点を解決する必要がある。
ので、騒音の低下、汚染の低減、作業の省力化及び施工
精度の向上を図る増設耐震壁の構築工法を提供すること
を目的としている。
つ目的を達するために、この発明は、以下のように構成
した。
と梁により形成される架構に耐震壁を増設する増設耐震
壁の構築工法において、前記架構の境界部に、増設壁側
にアンカーを有する鋼板を接着剤により接合して接合部
を設け、この接合部を介して架構に耐震壁を増設するこ
とを特徴とする増設耐震壁の構築工法。』である。
に、増設壁側にアンカーを有する鋼板を接着剤により接
合することで、目粗しや後打ちアンカーの施工をなくす
ことができ、騒音の低下やほこり等による汚染の低減が
可能で、さらに鋼板取付の施工品質の確保が容易であ
る。また、接合部を介して架構に耐震壁を増設し、この
接合部の鋼板は増設壁側のアンカーを有しており、この
アンカーにより架構と増設壁側との応力伝達(剪断、曲
げ、及び引張力等)に対応できる接合の補強を行うこと
ができる。
アンカーを有する鋼板を接着剤により接合して接合部を
設けた架構に、配筋して後打ちコンクリートを打設し、
耐震壁を増設することを特徴とする増設耐震壁の構築工
法。』である。
カーを有する鋼板を接着剤により接合して接合部を設け
た架構に、配筋して後打ちコンクリートを打設し、耐震
壁を増設する在来工法で耐震壁を増設する場合、騒音の
低下やほこり等による汚染の低減が可能で、さらに鋼板
取付の施工品質の確保が容易である。
アンカーを有する鋼板を接着剤により接合して接合部を
設けた架構に、プレキャスト部材を接合して耐震壁を増
設することを特徴とする増設耐震壁の構築工法。』であ
る。
カーを有する鋼板を接着剤により接合して接合部を設け
た架構に、プレキャスト部材を接合して耐震壁を増設す
るプレキャスト工法で耐震壁を増設する場合、騒音の低
下やほこり等による汚染の低減が可能で、さらに鋼板取
付の施工品質の確保が容易である。
アンカーが、スタッドボルト、または鉄筋、または型鋼
であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の増設耐震壁の構築工法。』である。
カーが、スタッドボルト、または鉄筋、または型鋼であ
り、鋼板に溶接等により簡単且つ強固に固定することが
でき、しかもスタッドボルト、または鉄筋、または型鋼
により架構と増設壁側との応力伝達(剪断、曲げ、及び
引張力等)に対応できる接合の補強を行うことができ
る。
築工法の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
1乃至図6に示し、図1は増設耐震壁の立面図、図2は
増設耐震壁の拡大図、図3は図2のIII-III線に沿う断
面図、図4は図2のIV-IV線に沿う断面図、図5はプレ
キャスト部材のシャーコッター部の側面図、図6は架構
の接合部の拡大図である。
架構4に耐震壁5を増設するが、この実施の形態の増設
耐震壁の構築工法は、架構4の境界部に、増設壁側にア
ンカー6を有する鋼板7をエポキシ樹脂系の接着剤8に
より接合して接合部9を設け、この接合部9を介して架
構4に耐震壁5を増設する。
する。まず、架構4の境界部2のゴミ等を除去する表面
処理を行ない、その後墨出しを行なって、鋼板7を取り
付けるための仮止め用後打ちアンカー10を施工し、鋼
板7を仮止め用後打ちアンカー10により仮止めする。
鋼板7は、増設壁側に複数のアンカー6を有しており、
このアンカー6は、スタッドボルト60を鋼板7にジベ
ル溶接して構成されている。
系の接着剤でシールし、このシール後に、シール内側の
鋼板7と架構4の境界部の表面との間にエポキシ樹脂系
の接着剤の充填を行い、鋼板7を架構4の境界部の表面
にエポキシ樹脂系の接着剤8により接合する。
を組み立て、架構4とプレキャスト部材11、及びプレ
キャスト部材11同士の接合部の型枠を組み立てる。プ
レキャスト部材11には、周囲にシャーコッター11a
が設けられ、またプレキャスト部材11同士の接合部に
はループ筋11bが設けられている。なお、プレキャス
ト部材11は、架構4に応じて大きさや枚数を変えるこ
とができる。
内にモルタル12を充填し、モルタル12を養生後、型
枠を解体する。モルタル12は、無収縮モルタルが用い
られる。
キシ樹脂系の接着剤を注入しているが、鋼板7または境
界部の表面にエポキシ樹脂系の接着剤を塗布して圧着し
てもよい。
アンカー6を有する鋼板7をエポキシ樹脂系の接着剤8
により接合することで、目粗しや後打ちアンカーの施工
をなくすことができ、騒音の低下やほこり等による汚染
の低減が可能で、さらに鋼板7取付の施工品質の確保が
容易である。また、接合部9を介して架構4に耐震壁5
を増設し、この接合部9の鋼板7は増設壁側のアンカー
6を有しており、このアンカー6により架構4と増設壁
側との応力伝達(剪断、曲げ、及び引張力等)に対応で
きる接合の補強を行うことができる。
0により仮止めし、仮止めを兼ねた軽微な後打ちアンカ
ーを併用することで、エポキシ樹脂系の接着剤8との相
乗効果により接着性能の向上を図ることができる。この
ように架構4の境界部2がコンクリートの場合には、鋼
板7を仮止め用後打ちアンカー10により仮止めする
が、鉄骨の場合には鋼板7を鉄骨に点溶接し、その後鉄
骨と鋼板7の間にエポキシ樹脂系の接着剤8を注入して
接着する。
ドボルト60の他に、図7及び図8に示すように鉄筋を
屈曲して溶接したループ筋61等の鉄筋で構成してもよ
く、図9及び図10に示すように一部を溶接して固定し
たL型鋼62等の型鋼で構成してもよい。このように増
設壁側のアンカー6が、スタッドボルト60、またはル
ープ筋61等の鉄筋、またはL型鋼62等の型鋼により
簡単且つ強固に固定することができ、しかもスタッドボ
ルト60、またはループ筋61の鉄筋、またはL型鋼6
2等の型鋼を用いることで、架構4と増設壁側との応力
伝達(剪断、曲げ、及び引張力等)に対応できる接合の
補強を行うことができる。
キシ樹脂系の接着剤8により接合して接合部9を設けた
架構4に、プレキャスト部材11を接合して耐震壁5を
増設するプレキャスト工法について説明したが、接合部
9を設けた架構4に配筋して後打ちコンクリートを打設
し、耐震壁を増設する在来工法でも同様に適用すること
ができる。
は、架構の境界部に、増設壁側にアンカーを有する鋼板
を接着剤により接合することで、目粗しや後打ちアンカ
ーの施工をなくすことができ、騒音の低下やほこり等に
よる汚染の低減が可能で、さらに鋼板取付の施工品質の
確保が容易である。また、接合部を介して架構に耐震壁
を増設し、この接合部の鋼板は増設壁側のアンカーを有
しており、このアンカーにより架構と増設壁側との応力
伝達(剪断、曲げ、及び引張力等)に対応できる接合の
補強を行うことができる。
カーを有する鋼板を接着剤により接合して接合部を設け
た架構に、配筋して後打ちコンクリートを打設し耐震壁
を増設する在来工法で耐震壁を増設する場合、騒音の低
下やほこり等による汚染の低減が可能で、さらに鋼板取
付の施工品質の確保が容易である。
カーを有する鋼板を接着剤により接合して接合部を設け
た架構に、プレキャスト部材を接合して耐震壁を増設す
るプレキャスト工法で耐震壁を増設する場合、騒音の低
下やほこり等による汚染の低減が可能で、さらに鋼板取
付の施工品質の確保が容易である。
カーが、スタッドボルト、または鉄筋、または型鋼であ
り、鋼板に溶接等により簡単且つ強固に固定することが
でき、しかもスタッドボルト、または鉄筋、または型鋼
により架構と増設壁側との応力伝達(剪断、曲げ、及び
引張力等)に対応できる接合の補強を行うことができ
る。
である。
示す増設耐震壁の拡大図である。
形態を示す増設耐震壁の拡大図である。
る。
図である。
トコッターを用いた工法を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】既設構造物の柱と梁により形成される架構
に耐震壁を増設する増設耐震壁の構築工法において、前
記架構の境界部に、増設壁側にアンカーを有する鋼板を
接着剤により接合して接合部を設け、この接合部を介し
て架構に耐震壁を増設することを特徴とする増設耐震壁
の構築工法。 - 【請求項2】前記増設壁側にアンカーを有する鋼板を接
着剤により接合して接合部を設けた架構に、配筋して後
打ちコンクリートを打設し、耐震壁を増設することを特
徴とする増設耐震壁の構築工法。 - 【請求項3】前記増設壁側にアンカーを有する鋼板を接
着剤により接合して接合部を設けた架構に、プレキャス
ト部材を接合して耐震壁を増設することを特徴とする増
設耐震壁の構築工法。 - 【請求項4】前記増設壁側のアンカーが、スタッドボル
ト、または鉄筋、または型鋼であることを特徴とする請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載の増設耐震壁の構
築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31048298A JP3929006B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 増設耐震壁の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31048298A JP3929006B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 増設耐震壁の構築工法 |
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---|---|
JP2000136637A true JP2000136637A (ja) | 2000-05-16 |
JP2000136637A5 JP2000136637A5 (ja) | 2005-06-09 |
JP3929006B2 JP3929006B2 (ja) | 2007-06-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31048298A Expired - Lifetime JP3929006B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 増設耐震壁の構築工法 |
Country Status (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008111314A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Toda Constr Co Ltd | 既存建物の耐震補強構造および耐震補強工法 |
JP2011219929A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Shimizu Corp | 戸境耐震壁およびその構築方法 |
KR101122659B1 (ko) | 2009-09-15 | 2012-03-09 | 동국대학교 산학협력단 | 건축 리모델링을 위한 프리케스트 콘크리트 패널과 패널의 이음부 접합 시공방법 및 구조 |
JP2012180721A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-20 | Kfc Ltd | 既設構造物の耐震補強構造及びその施工方法 |
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-
1998
- 1998-10-30 JP JP31048298A patent/JP3929006B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
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