JP2008111314A - 既存建物の耐震補強構造および耐震補強工法 - Google Patents

既存建物の耐震補強構造および耐震補強工法 Download PDF

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Abstract

【課題】煩雑な手間を必要せずに鉄骨枠体を開口部に設置できる既存建物の耐震補強構造および耐震補強工法を提供することである。
【解決手段】既存建物の耐震補強構造1は、柱2と梁3とで囲まれた開口部4内に鉄骨枠体5が設置され、該鉄骨枠体5と開口部4との間隙部8には、鉄骨枠体5の外周全面にわたって突出した複数のスタッドボルト7と、前記開口部4の内周全面にわたって突出した複数の接続用コッター6とが重ね配置されてモルタル9が充填され、前記鉄骨枠体5の外周の所用箇所には、接着板16に突設したスタッドボルト7が接着剤18で接着されたことである。
【選択図】図1

Description

本願発明は既存建物の耐震補強構造およびその工法に関するものである。
既存建物の耐震補強工法として、外枠と鉄骨ブレースとからなる鉄骨枠体を柱と梁とで囲まれた開口部に設置する工法が知られている。この工法はまず、図12に示すように、柱23と梁24とで囲まれた開口部25の内周面に接続用コッター26を適宜間隔ごとに設置する。次に、この接続用コッター26の取り付け位置を計測し、これに接しないようにスタッドボルト27を鉄骨枠体28に溶接接合する。次に、この鉄骨枠体28を開口部25内に設置して、スタッドボルト27と接続用コッター26とを重ね配置するとともに、このスタッドボルト27と接続用コッター26との間に割裂補強筋(スパイラル筋)29を配筋する。そして、これらが配置された開口部25と鉄骨枠体28との間隙部30にモルタル31を充填する。また、その他の既存建物の耐震補強工法としては、例えば特開2005−171569号の発明が知られている。
特開2005−171569号公報
しかし、上記の既存建物の耐震補強工法は、接続用コッターの設置位置が確定した後に、工場でスタッドボルトを鉄骨枠体に溶接していたため、接続用コッターの位置計測が終了するまではスタッドボルトの溶接ができないという問題があった。また、このように接続用コッターの位置計測をした後にスタッドボルト27の溶接をしたとしても、接続用コッター26とスタッドボルト27とが所定の箇所に施工されていない場合は、図12に示すように、これらが接触するため、スタッドボルト27を折り曲げて、鉄骨枠体28を開口部30に設置していた。この折り曲げが垂直に対して5度以下の場合は、そのまま残してスタッドボルト27として使用するが、5度を超える折り曲げの場合は、スタッドボルトとして役に立たないため、撤去して別の箇所に再度溶接する。
本願発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、煩雑な手間を必要せずに鉄骨枠体を開口部に設置できる既存建物の耐震補強構造および耐震補強工法を提供することである。
以上の課題を解決するための既存建物の耐震補強構造は、柱と梁とで囲まれた開口部内に鉄骨枠体が設置され、該鉄骨枠体と開口部との間隙部には、鉄骨枠体の外周全面にわたって突出した複数のスタッドボルトと、前記開口部の内周全面にわたって突出した複数の接続用コッターとが重ね配置されてモルタルが充填され、前記鉄骨枠体の外周の所用箇所には、接着板付きスタッドボルトが接着剤で接着されたことを特徴とする。また鉄骨枠体の外周全面にわたって突出したスタッドボルトは、全て接着板付きスタッドボルトであることを含む。またモルタルは繊維モルタルであり、該繊維モルタル中の繊維はモルタルに対して1.0〜1.5重量%が充填されていることを含むものである。
また既存建物の耐震補強工法は、接続用コッターが適宜間隔ごとに設置された柱と梁とで囲まれた開口部に、外周にスタッドボルトが適宜間隔ごとに突出された鉄骨枠体を設置する際に、スタッドボルトが接続用コッターに接触する場合は、該接触したスタッドボルトを鉄骨枠体から撤去し、該スタッドボルトを撤去した箇所に、接続用コッターと接触しないように、接着板付きスタッドボルトを接着剤で接着した後、この鉄骨枠体を開口部に嵌め込んでスタッドボルトと接続用コッターとを重ね配置するとともに、鉄骨枠体と開口部との間隙部にモルタルを充填することを特徴とする。またモルタルは繊維モルタルであり、該繊維モルタル中の繊維はモルタルに対して1.0〜1.5重量%が充填されていることを含むものである。
また既存建物の耐震補強工法は、柱と梁とで囲まれた開口部に接続用コッターを適宜間隔ごとに設置し、この接続用コッターに接触しないように、接着板付きスタッドボルトを鉄骨枠体の外周に接着剤で接着した後、この鉄骨枠体を開口部に設置してスタッドボルトと接続用コッターとを重ね配置するとともに、鉄骨枠体と開口部との間隙部にモルタルを充填することを特徴とする。またモルタルは繊維モルタルであり、該繊維モルタル中の繊維はモルタルに対して1.0〜1.5重量%が充填されていることを含むものである。
接続用コッターの設置位置に応じて接着板付きスタッドボルトを取り付けることができるので、鉄骨枠体を開口部に簡単かつ正確に設置することができる。また接着板付きスタッドボルトを接着剤で鉄骨枠体に接着することができるので、スタッドボルトを取り付けるための熟練工が不要となって工期の短縮および工費の低減を図ることができる。また開口部と補強体との間隙部に充填された繊維モルタルが割裂補強筋に代わってモルタルの割裂を防ぐため、割裂補強筋の配筋を省略することができる。また割裂補強筋の配筋という工程が省略できるため、工期の短縮および工費の低減を図ることができる。
以下、本願発明の既存建物の耐震補強構造(以下耐震補強構造という)および既存建物の耐震補強工法(以下耐震補強工法という)の実施の形態について説明する。はじめに耐震補強構造の実施の形態について説明し、次に、耐震補強工法の実施の形態について説明するが、各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成にのみ異なった符号を付して説明する。
この既存建物は鉄筋コンクリート造、鉄骨コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造のいずれであってもよいが、本願実施の形態においては鉄骨コンクリート造を対象にして説明する。
図1は第1の実施の形態の耐震補強構造1を示すものである。この耐震補強構造1は、柱2と梁3とで囲まれた開口部4に鉄骨枠体5が設置されて構成されている。
この鉄骨枠体5はH形鋼からなる外枠10と、この外枠10の内側に設置された鉄骨ブレース11とから構成され、この鉄骨ブレース11が上側角部のコーナーブラケット12と、下側の梁3のセンターブラケット13とに渡って架設されている。
この柱2と梁3とで囲まれた開口部4の内周面、すなわち柱2および梁3の一面側には、図2の(1)および(2)に示すように、接続用コッターである鋼管コッター6が適宜間隔ごとに設置され、該鋼管コッター6の一端部が柱2および梁3のコンクリート内に埋設され、他端部が柱面および梁面から突出している。そして、この鋼管コッター6間には、鉄骨枠体5からのスタッドボルト7が設置され、この鉄骨枠体5と開口部4との間隙部8には繊維モルタル9が充填されている。
また外枠10の外周面には、左右二列(外枠10の幅方向に適宜間隔14をもって)スタッドボルト7が適宜間隔ごとに溶接されている。これらのスタッドボルト7は外枠10に直接溶接されているが、これらの間には接着板付きスタッドボルト15も設置されている。この接着板付きスタッドボルト15は、図2の(3)に示すように、接着板16に4本のスタッドボルト17が溶接されて形成され、これらのスタッドボルト17が鋼管コッター6の前後左右に位置している。
これは鉄骨枠体5を開口部4に設置する際に、スタッドボルト7が鋼管コッター6に接触する場合、この接触したスタッドボルト7を撤去し、この撤去した箇所に接着板付きスタッドボルト15を、鋼管コッター6に触れないように接着するものであり、エポキシ樹脂系の二液混合型の接着剤18、例えばコニシ株式会社製のボンドE250が使用される。
この接着板付きスタッドボルト15の接着板には厚さ2mmの接着剤(コニシ株式会社製のボンドE250)18が塗布され、これが接着される箇所はグラインダー処理およびショットブラスト処理(♯120)が施されている。
したがって、鉄骨枠体5を開口部4に設置するとき、鋼管コッター6にスタッドボルト7が触れた場合でも、その場で素早く対応できる。
また前記繊維モルタル9にはモルタルの割裂を防ぐための長さ1.2mm、40μ径のポリビニルアルコール繊維19が、モルタルに対して1.0〜1.5重量%混合されている。これが1.0重量%未満であると割裂補強筋と同等の強度が保持できず、また1.5重量%を超えるとモルタルとの混練りができなくなるという不具合がある。
図3は、繊維混入率と繊維モルタル9の引張強度との関係を表したものである。図中の第1ピークとはモルタルの引張強度を表し、第2ピークとは繊維19の引張強度を表すものである。よって繊維19がモルタルに対して1.0重量%未満であると、割裂補強筋の負担応力換算値以下になるため、割裂補強筋と同等の強度が保持できないことを確認することができる。
しかし、繊維19の混合率を多くすると、当然に引張強度は強くなるが、モルタルとの混練りができないという不具合が起こるので、モルタルに対して1.0〜1.5重量%の混入率が最適値となる。
また図4はモルタルと繊維の引張強度の実験結果を表したものである。モルタルは第1ピークで最初に破断するが、これを繊維19で補って第2ピークまで持ち直すため、割裂補強筋と同様の働きをすることが確認でき、間隙部8への割裂補強筋の配筋を省略することが可能になり、繊維モルタル9だけが充填される。
なお、上記の繊維モルタル9の代わりに、通常のモルタルを使用する場合は、鉄骨枠体5と開口部4との間隙部8に割裂補強筋が配筋される。
また図5は第2の実施の形態の耐震補強構造20を示すものである。この耐震補強構造20は、鉄骨枠体5のスタッドが全て接着板付きスタッドボルト15になったものであり、これ以外は第1の実施の形態の耐震補強構造1と同じ構成である。これは開口部4の鋼管コッター6の設置、すなわち鋼管コッター6の施工に合わせて、接着板付きスタッドボルト15を鉄骨枠体5に接着剤17で接着したものである。このように鋼管コッター6の施工に合わせて、接着板付きスタッドボルト15が接着できるので、鉄骨枠体5の施工精度を高めることができる。
次に、第1の実施の形態の耐震補強工法について説明する。はじめに、接着板付きスタッドボルト15を所定箇所に設置した鉄骨枠体を用いた耐震補強工法ついて説明する。
まず、図2に示すように、柱2と梁3とで囲まれた開口部4の内周面に、鋼管コッター6を適宜間隔ごとに設置する。このコッター6は鋼管であるため、柱2や梁3の鉄筋に接しない程度の深さの孔21に接着剤で接着する。
次に、図6に示すように、開口部4よりも僅かに小さい鉄骨枠体5の外枠10にスタッドボルト7を適宜間隔ごとに溶接する。そして、この鉄骨枠体5を柱2と梁3とで囲まれた開口部4に嵌め込むが、このときにスタッドボルト7が鋼管コッター6に接触する場合は、このスタッドボルト7を外枠10から切り取り、この切り取った箇所のグラインダー処理およびショットブラス処理を行ってプライマーを塗布する。
次に、接着板付きスタッドボルト15の接着板裏面に2mm厚の接着剤(コニシ株式会社製のボンドE250)18を塗布する。そして、この接着板16をプライマーが塗布された箇所に接着するが、スタッドボルト7が鋼管コッター6に接しないように行う。この接着板付きスタッドボルト7は、外枠10の1箇所に限らず、スタッドボルト7が鋼管コッター6と接触する箇所全てに設置される。そして、この接着剤18を5℃以上の環境で、24時間以上養生する。
次に、この鉄骨枠体5を開口部4に嵌め合わせてスタットボルト7、17と鋼管コッター6とを重ね配置して、鉄骨枠体5と開口部4との間隙部8に繊維モルタル9を圧入する。そして、この繊維モルタル9が硬化すると、図1に示すような、耐震補強構造1が構築される。
なお、上記のような繊維モルタル9を使用しない場合は、割裂補強筋を鉄骨枠体5と開口部4との間隙部8に配筋して、繊維が混合されてないモルタルを充填する。
次に、全てのスタッドボルトが、接着板付きスタッドボルト15である鉄骨枠体5を使用した耐震補強工法ついて説明する。
まず、図1に示すように、柱2と梁3とで囲まれた開口部4の内周面に、上記と同じ方法で、鋼管コッター6を適宜間隔ごとに設置する。そしてこの鋼管コッター6の設置箇所を計測する。
次に、図8に示すように、スタットボルト7の溶接されていない鉄骨枠体の外枠10に、上記鋼管コッター6の設置箇所に合わせて、接着板付きスタッドボルト15を接着剤18で適宜間隔ごとに接着する。この接着板付きスタッドボルト15は、鋼管コッター6を前後左右で挟むような位置に上記と同じ方法で接着される。この接着剤18も上記と同様に、5℃以上の環境で、24時間以上養生する。
次に、この鉄骨枠体5を柱2と梁3とで囲まれた開口部4に嵌め込んでスタッドボルト7と鋼管コッター6とを重ね配置する。このスタッドボルト7は鋼管コッター6に接触しない箇所に設置されているため、全て鋼管コッター6の間に配置される。
次に、この鉄骨枠体5と開口部4との間隙部8に繊維モルタル9を圧入し、これが硬化すると、図1に示すような、耐震補強構造1が構築される。
なお、繊維モルタル9を使用しない場合は、上記と同じように割裂補強筋を鉄骨枠体5と開口部4との間隙部8に配筋して、ここに繊維が混合されてないモルタルを充填する。
このような開口部4に鉄骨枠体5を設置する耐震補強構造では、この鉄骨枠体5の接合部でのせん断耐力の伝達を目的として、鉄骨枠体5にスタッドボルト7を溶接する。本願発明はこのスタッドボルト7の溶接に代わって、接着板付きスタッドボルト15を接着剤18で接着したため、この接着剤18の必要強度を確認する必要があり、下記の方法によって確認試験を行った。
接着剤18の必要強度はスタッド部せん断耐力評価式であるq=n'0.64σmax・ss2を用いて算出した。ここにn'は鋼管1個に対するスタッドボルトの本数、σmaxはスタッドボルトの設計用引張強度(N/mm)、Ass2はタッドボルト断面積(mm)である。
この結果、鋼管コッターの1本あたりのスタッド部せん断耐力は65.1KNとなり、これがスタッドボルトを4本溶接した鋼板にかかるせん断力となる。そして鋼板の面積を110mm×90mmとすると、接着剤に必要なせん断補強は6.58N/mmとなる。そこで実験では、1.5倍の安全率をみて10N/mm以上の接着剤を使用する。
また試験体の一覧を下記の表に示し、試験体形状を図9に示す。この試験体形状および試験方法はJISK6850に準拠した。この結果、図10に示すように、全ての試験体で目標値の10N/mmを上回っていることを確認することができた。
Figure 2008111314
このような実験で得られた各試験体の鋼管コッター1本あたりのせん断力と、既存躯体と耐震補強壁(耐震補強構造)との相対鉛直変位の関係を確認する支圧破壊試験を行った。この結果、図11に示すように、本願発明の接着板付きスタッドボルト15は溶接したスタッドボルト7と同等の性能を有することを確認することができた。
第1の実施の形態の既存建物の耐震補強構造の正面図である。 (1)は既存建物の耐震補強構造の要部の断面図、(2)は(1)のA−A線断面図、(3)は接着板付きスタッドボルトの斜視図である。 繊維モルタルの繊維混合率と引張強度との関係を表したグラフ図である。 繊維モルタルの引張強度の試験結果を表したグラフ図である。 第2の実施の形態の既存建物の耐震補強構造の断面図である。 第1の実施の形態の既存建物の耐震補強工法を示す要部の正面図である。 第1の実施の形態の既存建物の耐震補強工法を示す要部の正面図である。 第2の実施の形態の既存建物の耐震補強工法を示す要部の正面図である。 試験体であり、(1)は側面図、(2)は平面図である。 スタッドボルトの引張せん断強度を示すグラフ図である。 既存躯体と耐震補強壁との相対鉛直変位の関係を示すグラフ図である。 従来の既存建物の耐震補強構造の断面図である。
符号の説明
1、20 耐震補強構造
2、23 柱
3、24 梁
4、25 開口部
5、28 鉄骨枠体
6、26 鋼管コッター
7、27 スタッドボルト
8、30 間隙部
9 繊維モルタル
10 外枠
11 鉄骨ブレース
12 コーナーブラケット
13 センターブラケット
14 間隔
15 接着板付きスタッドボルト
16 接着板
17 スタッドボルト
18 接着剤
19 繊維
21 孔
29 割裂補強筋
31 モルタル

Claims (6)

  1. 柱と梁とで囲まれた開口部内に鉄骨枠体が設置され、該鉄骨枠体と開口部との間隙部には、鉄骨枠体の外周全面にわたって突出した複数のスタッドボルトと、前記開口部の内周全面にわたって突出した複数の接続用コッターとが重ね配置されてモルタルが充填され、前記鉄骨枠体の外周の所用箇所には、接着板付きスタッドボルトが接着剤で接着されたことを特徴とする既存建物の耐震補強構造。
  2. 鉄骨枠体の外周全面にわたって突出したスタッドボルトは、全て接着板付きスタッドボルトであることを特徴とする請求項1に記載の既存建物の耐震補強構造。
  3. モルタルは繊維モルタルであり、該繊維モルタル中の繊維はモルタルに対して1.0〜1.5重量%が充填されていることを特徴とする請求項1または2に記載の既存建物の耐震補強構造。
  4. 接続用コッターが適宜間隔ごとに設置された柱と梁とで囲まれた開口部に、外周にスタッドボルトが適宜間隔ごとに突出された鉄骨枠体を設置する際に、スタッドボルトが接続用コッターに接触する場合は、該接触したスタッドボルトを鉄骨枠体から撤去し、該スタッドボルトを撤去した箇所に、接続用コッターと接触しないように、接着板付きスタッドボルトを接着剤で接着した後、この鉄骨枠体を開口部に嵌め込んでスタッドボルトと接続用コッターとを重ね配置するとともに、鉄骨枠体と開口部との間隙部にモルタルを充填することを特徴とする既存建物の耐震補強工法。
  5. 柱と梁とで囲まれた開口部に接続用コッターを適宜間隔ごとに設置し、この接続用コッターに接触しないように、接着板付きスタッドボルトを鉄骨枠体の外周に接着剤で接着した後、この鉄骨枠体を開口部に設置してスタッドボルトと接続用コッターとを重ね配置するとともに、鉄骨枠体と開口部との間隙部にモルタルを充填することを特徴とする既存建物の耐震補強工法。
  6. モルタルは繊維モルタルであり、該繊維モルタル中の繊維はモルタルに対して1.0〜1.5重量%が充填されていることを特徴とする請求項4または5に記載の既存建物の耐震補強工法。
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