JP2000135999A - 耐波型大型浮体 - Google Patents
耐波型大型浮体Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B35/00—Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for
- B63B35/34—Pontoons
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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- B63B39/00—Equipment to decrease pitch, roll, or like unwanted vessel movements; Apparatus for indicating vessel attitude
- B63B39/10—Equipment to decrease pitch, roll, or like unwanted vessel movements; Apparatus for indicating vessel attitude to decrease vessel movements by damping the waves, e.g. by pouring oil on water
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02B—HYDRAULIC ENGINEERING
- E02B3/00—Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
- E02B3/04—Structures or apparatus for, or methods of, protecting banks, coasts, or harbours
- E02B3/06—Moles; Piers; Quays; Quay walls; Groynes; Breakwaters ; Wave dissipating walls; Quay equipment
- E02B3/062—Constructions floating in operational condition, e.g. breakwaters or wave dissipating walls
- E02B3/064—Floating landing-stages
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- B63B39/06—Equipment to decrease pitch, roll, or like unwanted vessel movements; Apparatus for indicating vessel attitude to decrease vessel movements by using foils acting on ambient water
- B63B2039/067—Equipment to decrease pitch, roll, or like unwanted vessel movements; Apparatus for indicating vessel attitude to decrease vessel movements by using foils acting on ambient water effecting motion dampening by means of fixed or movable resistance bodies, e.g. by bilge keels
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大型浮体の波上側前端部に設けた消波部材によ
って効率良く消波でき、広範囲の波周期及び高い波にお
いても動揺を低減できる耐波型大型浮体を提供すること
にある。 【解決手段】水上に浮かぶ耐波型大型浮体において、前
記大型浮体1の波上側前端部1aに、水面を貫通し、大
型浮体1の底面1bより下方に延びる平板としての鉛直
板5及びこの鉛直板5の下端部より前方に延びる没水水
平板6を有する消波部材4を設けたことにある。
って効率良く消波でき、広範囲の波周期及び高い波にお
いても動揺を低減できる耐波型大型浮体を提供すること
にある。 【解決手段】水上に浮かぶ耐波型大型浮体において、前
記大型浮体1の波上側前端部1aに、水面を貫通し、大
型浮体1の底面1bより下方に延びる平板としての鉛直
板5及びこの鉛直板5の下端部より前方に延びる没水水
平板6を有する消波部材4を設けたことにある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洋上に浮かぶ大
型浮体構造物(以下、メガフロートという)、浮桟橋、
浮倉庫等が入射波によって動揺するのを低減する耐波型
大型浮体に関する。
型浮体構造物(以下、メガフロートという)、浮桟橋、
浮倉庫等が入射波によって動揺するのを低減する耐波型
大型浮体に関する。
【0002】
【従来の技術】洋上に浮かぶメガフロートの開発が進め
られている。従来考えられていたメガフロートは、海域
に固定式防波堤で静穏海域をつくり、その中に設置され
る箱型の浮体構造物であり、その内部には密閉された複
数の浮き室が設けられ、フラットな甲板及びフラットな
底面を備えている。
られている。従来考えられていたメガフロートは、海域
に固定式防波堤で静穏海域をつくり、その中に設置され
る箱型の浮体構造物であり、その内部には密閉された複
数の浮き室が設けられ、フラットな甲板及びフラットな
底面を備えている。
【0003】従って、メガフロートは、海上空港(海上
ヘリポートを含む)、海洋プラントバージまた将来的に
は海上都市など多目的である。
ヘリポートを含む)、海洋プラントバージまた将来的に
は海上都市など多目的である。
【0004】図15は、固定式防波堤を備えたメガフロ
ートであり、海底aに固定式防波堤bを施工し、静穏海
域cをつくると共に、この静穏海域cに大型浮体eを浮
かべ、それを囲むように係留杭dを設け、緩衝部材fを
介して大型浮体eを係留する。大型浮体eは、例えば長
さ1500m、幅500m、厚さ7m、喫水2mであ
り、長さに比べて厚さが薄い構造である。
ートであり、海底aに固定式防波堤bを施工し、静穏海
域cをつくると共に、この静穏海域cに大型浮体eを浮
かべ、それを囲むように係留杭dを設け、緩衝部材fを
介して大型浮体eを係留する。大型浮体eは、例えば長
さ1500m、幅500m、厚さ7m、喫水2mであ
り、長さに比べて厚さが薄い構造である。
【0005】そして、水深20mで、波方向や波周期、
大型浮体eの曲げ剛性を系統的に変えて波浪中弾性応答
解析計算を行なったところ、限界波高が2mでも設計上
厳しいことが判明した。
大型浮体eの曲げ剛性を系統的に変えて波浪中弾性応答
解析計算を行なったところ、限界波高が2mでも設計上
厳しいことが判明した。
【0006】また、固定式防波堤bは、水深が深くなる
と設置に莫大な費用が掛かり、また固定式防波堤bに代
わって浮防波堤を設けることは船舶の接岸や荷役作業の
邪魔になり、固定式防波堤bや浮防波堤がなくてもすむ
メガフロートが望まれている。
と設置に莫大な費用が掛かり、また固定式防波堤bに代
わって浮防波堤を設けることは船舶の接岸や荷役作業の
邪魔になり、固定式防波堤bや浮防波堤がなくてもすむ
メガフロートが望まれている。
【0007】コストや船舶等への影響を無くすことを考
慮して固定式防波堤bや浮防波堤なしで成立させるため
には、大型浮体e自体に動揺低減対策を施して耐波性能
を向上させる必要がある。まず、方法としては、大型浮
体eに対する入射波を低減させるために、大型浮体eの
波上側に消波構造体を付加することが考えられ、従来に
おいては、図16に示すように、大型浮体eの波上側前
端部hに消波構造体gを固設した。
慮して固定式防波堤bや浮防波堤なしで成立させるため
には、大型浮体e自体に動揺低減対策を施して耐波性能
を向上させる必要がある。まず、方法としては、大型浮
体eに対する入射波を低減させるために、大型浮体eの
波上側に消波構造体を付加することが考えられ、従来に
おいては、図16に示すように、大型浮体eの波上側前
端部hに消波構造体gを固設した。
【0008】従来の消波構造体gとしては、波を反射さ
せたり、散乱させたり、また破砕等のメカニズムを利用
して考えられたものであり、図17(a)に示すカーテ
ンウォール型、同図(b)に示すタンク開口板型、同図
(c)に示すビーチ型等が知られている。
せたり、散乱させたり、また破砕等のメカニズムを利用
して考えられたものであり、図17(a)に示すカーテ
ンウォール型、同図(b)に示すタンク開口板型、同図
(c)に示すビーチ型等が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 前述したカーテンウ
ォール型は、短波長領域のみ有効であり、タンク開口板
型や没水ビーチ型は、徐々に波を崩したり、破波させる
ので、長波長領域まで有効である。しかし、十分な消波
効果を得るためにはかなりの長さ、実験によれば波長に
対して1/3位)が必要である。従って、仮に200m
の波長であると、70〜80mの長さが必要となり、消
波構造体が大型化すると共にコストアップの原因とな
る。
ォール型は、短波長領域のみ有効であり、タンク開口板
型や没水ビーチ型は、徐々に波を崩したり、破波させる
ので、長波長領域まで有効である。しかし、十分な消波
効果を得るためにはかなりの長さ、実験によれば波長に
対して1/3位)が必要である。従って、仮に200m
の波長であると、70〜80mの長さが必要となり、消
波構造体が大型化すると共にコストアップの原因とな
る。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、固定式防波堤等を設
置することなく、大型浮体に設けた簡単な構造の消波部
材によって効率良く消波でき、広範囲の波周期及び高い
波においても動揺を低減できる耐波型大型浮体を提供す
ることにある。
もので、その目的とするところは、固定式防波堤等を設
置することなく、大型浮体に設けた簡単な構造の消波部
材によって効率良く消波でき、広範囲の波周期及び高い
波においても動揺を低減できる耐波型大型浮体を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、水上に浮かぶ耐波型大型
浮体において、前記大型浮体の波上側前端部に、水面を
貫通し大型浮体の底面より下方に延びる平板及びこの平
板の下端部より前方に延びる没水水平板を有する消波部
材を設けたことを特徴とする。
達成するために、請求項1は、水上に浮かぶ耐波型大型
浮体において、前記大型浮体の波上側前端部に、水面を
貫通し大型浮体の底面より下方に延びる平板及びこの平
板の下端部より前方に延びる没水水平板を有する消波部
材を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項1によれば、水上に浮かした状態
で、波上側から波が進入すると、後に詳述するように、
消波部材の没水水平板にかかる変動圧力(没水水平板の
下面にかかる圧力から上面にかかる圧力を引いた値)と
大型浮体の前端部底面にかかる変動圧力が逆位相になり
互いに相殺するため、大型浮体前端部に作用する波の圧
力積分値(波強制力)が小さくなり、動揺を低減でき
る。
で、波上側から波が進入すると、後に詳述するように、
消波部材の没水水平板にかかる変動圧力(没水水平板の
下面にかかる圧力から上面にかかる圧力を引いた値)と
大型浮体の前端部底面にかかる変動圧力が逆位相になり
互いに相殺するため、大型浮体前端部に作用する波の圧
力積分値(波強制力)が小さくなり、動揺を低減でき
る。
【0013】請求項2は、水上に浮かぶ耐波型大型浮体
において、前記大型浮体の波上側前端部に、水面を貫通
し大型浮体の底面より下方に延びる平板及びこの平板の
下端部より前方に向かって下り傾斜の没水傾斜板を有す
る消波部材を設けたことを特徴とする。
において、前記大型浮体の波上側前端部に、水面を貫通
し大型浮体の底面より下方に延びる平板及びこの平板の
下端部より前方に向かって下り傾斜の没水傾斜板を有す
る消波部材を設けたことを特徴とする。
【0014】請求項2によれば、水上に浮かした状態
で、波上側から波が進入すると、後に詳述するように、
消波部材の没水平板にかかる変動圧力(没水平板の下面
にかかる圧力から上面にかかる圧力を引いた値)と大型
浮体の前端部底面にかかる変動圧力が逆位相になり互い
に相殺するため、大型浮体前端部に作用する波の圧力積
分値(波強制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
で、波上側から波が進入すると、後に詳述するように、
消波部材の没水平板にかかる変動圧力(没水平板の下面
にかかる圧力から上面にかかる圧力を引いた値)と大型
浮体の前端部底面にかかる変動圧力が逆位相になり互い
に相殺するため、大型浮体前端部に作用する波の圧力積
分値(波強制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
【0015】請求項3は、請求項1または2の前記大型
浮体は、波上側に延出する延長甲板を有し、この延長甲
板の前端部と前記没水水平板または没水傾斜板の前端部
との間を通水可能に連結したことを特徴とする。
浮体は、波上側に延出する延長甲板を有し、この延長甲
板の前端部と前記没水水平板または没水傾斜板の前端部
との間を通水可能に連結したことを特徴とする。
【0016】請求項3によれば、大型浮体の甲板面積が
広くなり有効に活用され、大型浮体の前方の没水平板に
船舶等が衝突することが防止される。
広くなり有効に活用され、大型浮体の前方の没水平板に
船舶等が衝突することが防止される。
【0017】請求項4は、水上に浮かぶ耐波型大型浮体
において、前記大型浮体の波上側前端部に、水面を貫通
し大型浮体の前端面と離間し、大型浮体の底面より下方
に延びる平板及びこの平板の下端部より後方に延びる没
水板を有する消波部材を設けたことを特徴とする。
において、前記大型浮体の波上側前端部に、水面を貫通
し大型浮体の前端面と離間し、大型浮体の底面より下方
に延びる平板及びこの平板の下端部より後方に延びる没
水板を有する消波部材を設けたことを特徴とする。
【0018】請求項4によれば、水上に浮かした状態
で、波上側から波が進入すると、後に詳述するように、
消波部材の没水平板にかかる変動圧力(没水平板の下面
にかかる圧力から上面にかかる圧力を引いた値)と大型
浮体の前端部底面にかかる変動圧力が逆位相になり互い
に相殺するため、大型浮体前端部に作用する波の圧力積
分値(波強制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
で、波上側から波が進入すると、後に詳述するように、
消波部材の没水平板にかかる変動圧力(没水平板の下面
にかかる圧力から上面にかかる圧力を引いた値)と大型
浮体の前端部底面にかかる変動圧力が逆位相になり互い
に相殺するため、大型浮体前端部に作用する波の圧力積
分値(波強制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
【0019】請求項5は、請求項4の前記大型浮体は、
波上側に延出する延長甲板を有し、この延長甲板の前端
部と水面を貫通し大型浮体の底面より下方に延びる平板
の上端部とを連結し、前記大型浮体の波上側前端底部と
没水板の後端部との間を通水可能に連結したことを特徴
とする。
波上側に延出する延長甲板を有し、この延長甲板の前端
部と水面を貫通し大型浮体の底面より下方に延びる平板
の上端部とを連結し、前記大型浮体の波上側前端底部と
没水板の後端部との間を通水可能に連結したことを特徴
とする。
【0020】請求項5によれば、延長甲板によって大型
浮体の甲板の面積が拡大される。
浮体の甲板の面積が拡大される。
【0021】請求項6は、請求項3または5の前記通水
可能に連結する部材は、網状部材、多孔板、スリット板
または格子部材であることを特徴とする。この場合は、
さらに入射波が通水抵抗部材を通過するときに破砕さ
れ、波浪エネルギが減衰される。
可能に連結する部材は、網状部材、多孔板、スリット板
または格子部材であることを特徴とする。この場合は、
さらに入射波が通水抵抗部材を通過するときに破砕さ
れ、波浪エネルギが減衰される。
【0022】請求項7は、請求項1の前記没水水平板に
は、上下方向に貫通する開口が設けられていることを特
徴とする。
は、上下方向に貫通する開口が設けられていることを特
徴とする。
【0023】請求項8は、請求項4または5の前記没水
板には、上下方向に貫通する開口が設けられていること
を特徴とする。
板には、上下方向に貫通する開口が設けられていること
を特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0025】図1及び図2は第1の実施形態を示す。図
1及び図2は超大型浮体式海洋構造物(以下、メガフロ
ートという)を構成する大型浮体1を示し、この大型浮
体1は、例えば鋼板によって直方体形状に構成し、内部
には密閉された複数の浮き室(図示しない)が設けられ
ている。そして、浮き室が発生する浮力によって大型浮
体1は洋上に浮かんでいる。なお、2は大型浮体1の喫
水線を示し、3は波の方向を示す。
1及び図2は超大型浮体式海洋構造物(以下、メガフロ
ートという)を構成する大型浮体1を示し、この大型浮
体1は、例えば鋼板によって直方体形状に構成し、内部
には密閉された複数の浮き室(図示しない)が設けられ
ている。そして、浮き室が発生する浮力によって大型浮
体1は洋上に浮かんでいる。なお、2は大型浮体1の喫
水線を示し、3は波の方向を示す。
【0026】大型浮体1の波上側前端部1aには大型浮
体1の全幅に亘って耐波構造物としての例えば鋼板製の
消波部材4が固設されている。この消波部材4は、水面
を貫通し大型浮体1の底面1bより下方に延びる平板と
しての鉛直板5と、この鉛直板5の下端部より一体に前
方(波上側)に延びる没水平板としての没水水平板6と
から略L型に構成されている。前記鉛直板5は、多少前
後に傾いてもよい。また、この鉛直板5が大型浮体1の
前端板と重なる部分については前端板で代用することも
可能で、その場合は大型浮体1の下面から鉛直板5が垂
下しているように見えるが趣旨は同じである。
体1の全幅に亘って耐波構造物としての例えば鋼板製の
消波部材4が固設されている。この消波部材4は、水面
を貫通し大型浮体1の底面1bより下方に延びる平板と
しての鉛直板5と、この鉛直板5の下端部より一体に前
方(波上側)に延びる没水平板としての没水水平板6と
から略L型に構成されている。前記鉛直板5は、多少前
後に傾いてもよい。また、この鉛直板5が大型浮体1の
前端板と重なる部分については前端板で代用することも
可能で、その場合は大型浮体1の下面から鉛直板5が垂
下しているように見えるが趣旨は同じである。
【0027】さらに、鉛直板5の上端部には大型浮体1
の甲板1cと同一平面上で、波上側に水平に延出する延
長甲板7が設けられ、鉛直板5及び没水水平板6とによ
って略コ字状に構成され、前端部には開口部8が設けら
れている。そして、この開口部8には延長甲板7の前端
部と没水水平板6の前端部とに固定された通水可能な部
材9が設けられている。この通水可能な部材9は、適当
間隔に配設された支柱、網状部材、多孔板、スリット板
または格子部材であり、海水は通過する。
の甲板1cと同一平面上で、波上側に水平に延出する延
長甲板7が設けられ、鉛直板5及び没水水平板6とによ
って略コ字状に構成され、前端部には開口部8が設けら
れている。そして、この開口部8には延長甲板7の前端
部と没水水平板6の前端部とに固定された通水可能な部
材9が設けられている。この通水可能な部材9は、適当
間隔に配設された支柱、網状部材、多孔板、スリット板
または格子部材であり、海水は通過する。
【0028】前述のように構成された消波部材4を備え
た大型浮体1によれば、水上に浮かした状態で、波上側
から波が進入すると、消波部材4の没水水平板6にかか
る変動圧力(没水水平板6の下面にかかる圧力から上面
にかかる圧力を引いた値)と大型浮体1の前端部1aの
底面にかかる変動圧力が逆位相になり互いに相殺するた
め、大型浮体1の前端部に作用する波の圧力積分値(波
強制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
た大型浮体1によれば、水上に浮かした状態で、波上側
から波が進入すると、消波部材4の没水水平板6にかか
る変動圧力(没水水平板6の下面にかかる圧力から上面
にかかる圧力を引いた値)と大型浮体1の前端部1aの
底面にかかる変動圧力が逆位相になり互いに相殺するた
め、大型浮体1の前端部に作用する波の圧力積分値(波
強制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
【0029】しかも、波長に対して1/10程度の長さ
で有効であり、仮に波長が200mであるとすると、2
0m程度の長さで十分であり、消波部材4の小型化を図
ることができ、コストダウンを図ることができる。
で有効であり、仮に波長が200mであるとすると、2
0m程度の長さで十分であり、消波部材4の小型化を図
ることができ、コストダウンを図ることができる。
【0030】また、本実施形態において、通水可能な部
材9を網状部材、多孔板、スリット板、格子部材等で構
成すると、入射波は通水可能な部材9を通過するときに
破砕され、波浪エネルギが減衰され、消波部材4を含む
大型浮体1の入射波の影響を低減できる。
材9を網状部材、多孔板、スリット板、格子部材等で構
成すると、入射波は通水可能な部材9を通過するときに
破砕され、波浪エネルギが減衰され、消波部材4を含む
大型浮体1の入射波の影響を低減できる。
【0031】また、本実施形態においては、消波部材4
に延長甲板7が設けられているため、大型浮体1の甲板
1cの面積を拡大でき、船舶等が没水水平板6に衝突す
るのを防ぐ効果がある。しかし、延長甲板7は消波作用
に直接作用するものではなく、省略してもよい。すなわ
ち、消波性能的には消波部材4は、鉛直板5と没水水平
板6とからなるL型構造であればよい。
に延長甲板7が設けられているため、大型浮体1の甲板
1cの面積を拡大でき、船舶等が没水水平板6に衝突す
るのを防ぐ効果がある。しかし、延長甲板7は消波作用
に直接作用するものではなく、省略してもよい。すなわ
ち、消波性能的には消波部材4は、鉛直板5と没水水平
板6とからなるL型構造であればよい。
【0032】図3は大型浮体の前端(波上側)からの距
離と大型浮体に加わる変動圧力振幅分布との関係を示す
グラフである。グラフ中(×)は消波部材を有しない大
型浮体であり、(〇)はこの発明のL型の消波部材4を
備えた大型浮体1である。(横軸のマイナス部分は消波
部材)このグラフから明らかのように、大型浮体だけの
ものは、前端に大きな圧力が加わり、前端から離れるに
従って徐々に減少するが僅かである。L型の消波部材4
を備えた大型浮体1は、消波部材4に大きな圧力が加わ
るが、大型浮体1の前端に加わる圧力は1/2程度とな
ることが判る。図4は圧力変動の位相分布を示したグラ
フであり、大型浮体1と消波部材4の圧力変動の位相が
逆転していることが判る。
離と大型浮体に加わる変動圧力振幅分布との関係を示す
グラフである。グラフ中(×)は消波部材を有しない大
型浮体であり、(〇)はこの発明のL型の消波部材4を
備えた大型浮体1である。(横軸のマイナス部分は消波
部材)このグラフから明らかのように、大型浮体だけの
ものは、前端に大きな圧力が加わり、前端から離れるに
従って徐々に減少するが僅かである。L型の消波部材4
を備えた大型浮体1は、消波部材4に大きな圧力が加わ
るが、大型浮体1の前端に加わる圧力は1/2程度とな
ることが判る。図4は圧力変動の位相分布を示したグラ
フであり、大型浮体1と消波部材4の圧力変動の位相が
逆転していることが判る。
【0033】さらに、図5は大型浮体1の前端から50
mまでの圧力積分値を波周期ベースで示したもので、消
波部材4の没水水平板6にかかる変動圧力(没水水平板
6の下面圧から上面圧を引いた値)と大型浮体1の前端
部底面にかかる変動圧力が逆位相になり、互いに相殺す
るため、大型浮体1前端部に加わる圧力積分値(波強制
力)が特に長周期側おいて大幅に低下されることが判
る。
mまでの圧力積分値を波周期ベースで示したもので、消
波部材4の没水水平板6にかかる変動圧力(没水水平板
6の下面圧から上面圧を引いた値)と大型浮体1の前端
部底面にかかる変動圧力が逆位相になり、互いに相殺す
るため、大型浮体1前端部に加わる圧力積分値(波強制
力)が特に長周期側おいて大幅に低下されることが判
る。
【0034】図6は第2の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態の傾斜型の消波部材11は、大型浮体1
の波上側前端部1aに、水面を貫通し大型浮体1の底面
1bより下方に延びる鉛直板12と、この鉛直板12の
下端部より前方に向かって下り傾斜の没水傾斜板13と
から構成されている。
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態の傾斜型の消波部材11は、大型浮体1
の波上側前端部1aに、水面を貫通し大型浮体1の底面
1bより下方に延びる鉛直板12と、この鉛直板12の
下端部より前方に向かって下り傾斜の没水傾斜板13と
から構成されている。
【0035】本実施形態の消波部材11を備えた大型浮
体1によれば、水上に浮かした状態で、波上側から波が
進入すると、消波部材11の没水傾斜板13にかかる変
動圧力(没水傾斜板13の下面にかかる圧力から上面に
かかる圧力を引いた値)と大型浮体1の前端部1aの底
面にかかる変動圧力が逆位相になり互いに相殺するた
め、大型浮体1前端部に作用する波の圧力積分値(波強
制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
体1によれば、水上に浮かした状態で、波上側から波が
進入すると、消波部材11の没水傾斜板13にかかる変
動圧力(没水傾斜板13の下面にかかる圧力から上面に
かかる圧力を引いた値)と大型浮体1の前端部1aの底
面にかかる変動圧力が逆位相になり互いに相殺するた
め、大型浮体1前端部に作用する波の圧力積分値(波強
制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
【0036】図7は第3の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態の逆L型の消波部材14は、大型浮体1
の波上側前端部1aから波上側に向かって延出する延長
甲板7の前端部から垂下され、大型浮体1の前端面と離
間し、大型浮体1の底面1bより下方に延びる鉛直板1
5と、この鉛直板15の下端部より後方に延びる没水板
16とから構成されている。そして、没水板16の後端
部と大型浮体1の前端部1aの下端角部との間には通水
可能な部材17が設けられている。
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態の逆L型の消波部材14は、大型浮体1
の波上側前端部1aから波上側に向かって延出する延長
甲板7の前端部から垂下され、大型浮体1の前端面と離
間し、大型浮体1の底面1bより下方に延びる鉛直板1
5と、この鉛直板15の下端部より後方に延びる没水板
16とから構成されている。そして、没水板16の後端
部と大型浮体1の前端部1aの下端角部との間には通水
可能な部材17が設けられている。
【0037】従って、本実施形態の消波部材14を備え
た大型浮体1によれば、水上に浮かした状態で、波上側
から波が進入すると、消波部材14の没水板16にかか
る変動圧力(没水板16の下面にかかる圧力から上面に
かかる圧力を引いた値)と大型浮体1の前端部1aの底
面にかかる変動圧力が逆位相になり互いに相殺するた
め、大型浮体1前端部に作用する波の圧力積分値(波強
制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
た大型浮体1によれば、水上に浮かした状態で、波上側
から波が進入すると、消波部材14の没水板16にかか
る変動圧力(没水板16の下面にかかる圧力から上面に
かかる圧力を引いた値)と大型浮体1の前端部1aの底
面にかかる変動圧力が逆位相になり互いに相殺するた
め、大型浮体1前端部に作用する波の圧力積分値(波強
制力)が小さくなり、動揺を低減できる。
【0038】なお、本実施形態においては、鉛直板15
の下端から直角に折曲した形状で、後方に延びる没水板
16を設けたが、鉛直板15の下端部を没水板16の下
面より下方に突出する構造であってもよい。
の下端から直角に折曲した形状で、後方に延びる没水板
16を設けたが、鉛直板15の下端部を没水板16の下
面より下方に突出する構造であってもよい。
【0039】図8は第4の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態においては、没水水平板6の途中に開口
幅6cが形成されている。すなわち、没水水平板6は鉛
直板5の下端に固定された後側水平板6aと、これと開
口幅6cを隔てて設けられた前側水平板6bとを適当間
隔で連結した構成となっている。
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態においては、没水水平板6の途中に開口
幅6cが形成されている。すなわち、没水水平板6は鉛
直板5の下端に固定された後側水平板6aと、これと開
口幅6cを隔てて設けられた前側水平板6bとを適当間
隔で連結した構成となっている。
【0040】図9は第5の実施形態を示し、第3の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態においては、没水板16の途中に開口幅
16cが形成されている。すなわち、没水板16は鉛直
板15の下端に固定された前側水平板16aと、これと
開口幅16cを隔てて設けられた後側水平板16bとを
適当間隔で連結した構成となっている。
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態においては、没水板16の途中に開口幅
16cが形成されている。すなわち、没水板16は鉛直
板15の下端に固定された前側水平板16aと、これと
開口幅16cを隔てて設けられた後側水平板16bとを
適当間隔で連結した構成となっている。
【0041】次に、図10〜図14に第1〜第5の各実
施形態において、消波部材の寸法を系統的に変えて、大
型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算した結果
を波周期ベースに示す(図5に相当)。なお、水深=2
0m,波高=2m,波方向=0度(波方向が大型浮体の
長手方向と一致)として計算した。各図において、本計
算に用いた(b)の各部寸法の値を(a)に示す。
(c)(d)は、その計算結果である。
施形態において、消波部材の寸法を系統的に変えて、大
型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算した結果
を波周期ベースに示す(図5に相当)。なお、水深=2
0m,波高=2m,波方向=0度(波方向が大型浮体の
長手方向と一致)として計算した。各図において、本計
算に用いた(b)の各部寸法の値を(a)に示す。
(c)(d)は、その計算結果である。
【0042】これらの計算結果から分かった各実施形態
毎の消波効果の大まかな評価を(a)の備考欄に◎○△
で示す。いずれのケースでも本発明の消波部材を有しな
いもの(×印のグラフ)に比べ相当程度に圧力積分値
(波強制力)が低下していることが分かる。なお、各実
施形態の特徴についても、図10〜図14の下方に付記
している。
毎の消波効果の大まかな評価を(a)の備考欄に◎○△
で示す。いずれのケースでも本発明の消波部材を有しな
いもの(×印のグラフ)に比べ相当程度に圧力積分値
(波強制力)が低下していることが分かる。なお、各実
施形態の特徴についても、図10〜図14の下方に付記
している。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、請求項1,2及び4によれば、海域に固定式防波堤
等を設置することなく、大型浮体に設けた消波部材によ
って効率良く消波でき、広範囲の波周期及び高い波にお
いても動揺を低減できるので、耐波型の大型浮体を実現
できる。
ば、請求項1,2及び4によれば、海域に固定式防波堤
等を設置することなく、大型浮体に設けた消波部材によ
って効率良く消波でき、広範囲の波周期及び高い波にお
いても動揺を低減できるので、耐波型の大型浮体を実現
できる。
【0044】請求項6によれば、入射波は通水可能な部
材を通過するときに破砕され、波浪エネルギが減衰さ
れ、消波部材を含む大型浮体の入射波の影響を低減でき
る。
材を通過するときに破砕され、波浪エネルギが減衰さ
れ、消波部材を含む大型浮体の入射波の影響を低減でき
る。
【0045】請求項3,5によれば、大型浮体の甲板の
面積を拡大できるという効果がある。さらに、請求項3
では没水水平板、没水傾斜板の前端に船舶等が衝突する
のを防止できるという効果もある。
面積を拡大できるという効果がある。さらに、請求項3
では没水水平板、没水傾斜板の前端に船舶等が衝突する
のを防止できるという効果もある。
【図1】この発明の第1の実施形態の耐波型大型浮体の
一部を示す斜視図。
一部を示す斜視図。
【図2】同実施形態の消波部材の側面図。
【図3】同実施形態の大型浮体の前端からの距離と変動
圧力振幅分布の関係を示すグラフ。
圧力振幅分布の関係を示すグラフ。
【図4】同実施形態の圧力変動位相分布を示すグラフ。
【図5】同実施形態の大型浮体の前端から50mまでの
圧力積分値を波周期ベースに示すグラフ。
圧力積分値を波周期ベースに示すグラフ。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す傾斜型の消波
部材の側面図。
部材の側面図。
【図7】この発明の第3の実施形態を示す逆L型の消波
部材の側面図。
部材の側面図。
【図8】この発明の第4の実施形態を示す消波部材の側
面図。
面図。
【図9】この発明の第5の実施形態を示す消波部材の側
面図。
面図。
【図10】L型の消波部材の寸法を系統的に変えて、大
型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算した結果
を示す図。
型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算した結果
を示す図。
【図11】傾斜板型の消波部材の寸法を系統的に変え
て、大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算し
た結果を示す図。
て、大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算し
た結果を示す図。
【図12】逆L型の消波部材の寸法を系統的に変えて、
大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算した結
果を示す図。
大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算した結
果を示す図。
【図13】穴開きL型の消波部材の寸法を系統的に変え
て、大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算し
た結果を示す図。
て、大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算し
た結果を示す図。
【図14】穴開き逆L型の消波部材の寸法を系統的に変
えて、大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算
した結果を示す図。
えて、大型浮体の先端から50m範囲の圧力積分を計算
した結果を示す図。
【図15】固定式防波堤を備えたメガフロートを示す側
面図。
面図。
【図16】消波構造体を固設したメガフロートの側面
図。
図。
【図17】(a)〜(c)は従来のた消波構造体の側面
図。
図。
1…大型浮体 4…消波部材 5…鉛直板(平板) 6…没水水平板 7…延長甲板 9…通水可能な部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 真 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 細見 育郎 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内
Claims (8)
- 【請求項1】 水上に浮かぶ耐波型大型浮体において、 前記大型浮体の波上側前端部に、水面を貫通し大型浮体
の底面より下方に延びる平板及びこの平板の下端部より
前方に延びる没水水平板を有する消波部材を設けたこと
を特徴とする耐波型大型浮体。 - 【請求項2】 水上に浮かぶ耐波型大型浮体において、 前記大型浮体の波上側前端部に、水面を貫通する大型浮
体の底面より下方に延びる平板及びこの平板の下端部よ
り前方に向かって下り傾斜の没水傾斜板を有する消波部
材を設けたことを特徴とする耐波型大型浮体。 - 【請求項3】 前記大型浮体は、波上側に延出する延長
甲板を有し、この延長甲板の前端部と前記没水水平板ま
たは没水傾斜板の前端部との間を通水可能に連結したこ
とを特徴とする請求項1または2記載の耐波型大型浮
体。 - 【請求項4】 水上に浮かぶ耐波型大型浮体において、 前記大型浮体の波上側前端部に、大型浮体の前端面と離
間し、水面を貫通し大型浮体の底面より下方に延びる平
板及びこの平板の下端部より後方に延びる没水板を有す
る消波部材を設けたことを特徴とする耐波型大型浮体。 - 【請求項5】 前記大型浮体は、波上側に延出する延長
甲板を有し、この延長甲板の前端部と水面を貫通し大型
浮体の底面より下方に延びる平板の上端部とを連結し、
前記大型浮体の波上側前端底部と没水板の後端部との間
を通水可能に連結したことを特徴とする請求項4記載の
耐波型大型浮体。 - 【請求項6】 前記通水可能に連結する部材は、網状部
材、多孔板、スリット板または格子部材であることを特
徴とする請求項3または5記載の耐波型大型浮体。 - 【請求項7】 前記没水水平板には、上下方向に貫通す
る開口が設けられていることを特徴とする請求項1記載
の耐波型大型浮体。 - 【請求項8】 前記没水板には、上下方向に貫通する開
口が設けられていることを特徴とする請求項4または5
記載の耐波型大型浮体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311342A JP2000135999A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 耐波型大型浮体 |
KR10-1999-0033311A KR100478039B1 (ko) | 1998-10-30 | 1999-08-13 | 내파형 대형부체 |
US09/430,317 US6408780B1 (en) | 1998-10-30 | 1999-10-29 | Wave-resistant mega-float |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311342A JP2000135999A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 耐波型大型浮体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000135999A true JP2000135999A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18016005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10311342A Withdrawn JP2000135999A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 耐波型大型浮体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6408780B1 (ja) |
JP (1) | JP2000135999A (ja) |
KR (1) | KR100478039B1 (ja) |
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