JP3244993B2 - 低反射型浮体式消波堤 - Google Patents
低反射型浮体式消波堤Info
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- JP3244993B2 JP3244993B2 JP05802195A JP5802195A JP3244993B2 JP 3244993 B2 JP3244993 B2 JP 3244993B2 JP 05802195 A JP05802195 A JP 05802195A JP 5802195 A JP5802195 A JP 5802195A JP 3244993 B2 JP3244993 B2 JP 3244993B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
- Y02A10/11—Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、浮体式の消波堤に関
し、特に堤体の前面で反射される反射波の低減化をはか
った、低反射型浮体式消波堤に関する。
し、特に堤体の前面で反射される反射波の低減化をはか
った、低反射型浮体式消波堤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、浮体式消波堤として、図４（平面
図）および図５（側面図）に示すように、堤体01の複数
基を、各堤体01の長手方向を入射波の進行方向に直角に
なるように、かつ互いに一定間隔を保つように、係留索
３ａ，３ｂ、シンカー４ａ，４ｂを用いて係留して構成
し、進入する波（入射波）２を堤体01によって堤体後方
へ透過することを妨げるようにしたものが提案されてい
る。符号６は平水面，符号10は透過波，符号11は水底を
示す。ここで、堤体01は、平面視長方形の浮体構造体で
形成されている。
図）および図５（側面図）に示すように、堤体01の複数
基を、各堤体01の長手方向を入射波の進行方向に直角に
なるように、かつ互いに一定間隔を保つように、係留索
３ａ，３ｂ、シンカー４ａ，４ｂを用いて係留して構成
し、進入する波（入射波）２を堤体01によって堤体後方
へ透過することを妨げるようにしたものが提案されてい
る。符号６は平水面，符号10は透過波，符号11は水底を
示す。ここで、堤体01は、平面視長方形の浮体構造体で
形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の浮体式消波堤では、同消波堤を透過する波を減
少させることはできるが、堤体の前面が入射波を反射し
進入してきた方向へ反射させることになる。そしてこの
反射波が入射波と干渉しあって大きく乱れた波を造るこ
とになり、付近を航行する漁船等の小型船舶に悪影響を
与え、極端な場合は小型船舶の航行が不可能となるなど
の問題点がある。
な従来の浮体式消波堤では、同消波堤を透過する波を減
少させることはできるが、堤体の前面が入射波を反射し
進入してきた方向へ反射させることになる。そしてこの
反射波が入射波と干渉しあって大きく乱れた波を造るこ
とになり、付近を航行する漁船等の小型船舶に悪影響を
与え、極端な場合は小型船舶の航行が不可能となるなど
の問題点がある。
【０００４】なお、浮体式消波堤における反射波につい
ては、実験等により、次のような事実が判明している。
すなわち、図６は波周期と反射率（＝反射波高／入射波
高）との関係の実験結果を示すもので、図６の実線が図
４，５に示した従来の浮体式消波堤の場合を示してお
り、従来型は波周期が短いほど反射波が大きいことをこ
の実験結果は示している。
ては、実験等により、次のような事実が判明している。
すなわち、図６は波周期と反射率（＝反射波高／入射波
高）との関係の実験結果を示すもので、図６の実線が図
４，５に示した従来の浮体式消波堤の場合を示してお
り、従来型は波周期が短いほど反射波が大きいことをこ
の実験結果は示している。
【０００５】本発明は、従来の浮体式消波堤における上
述のような問題点の解決をはかろうとするもので、堤体
の前面における反射波の発生を抑制した低反射型浮体式
消波堤を提供することを目的とする。
述のような問題点の解決をはかろうとするもので、堤体
の前面における反射波の発生を抑制した低反射型浮体式
消波堤を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の低反射型浮体式消波堤は、浮体式消波堤に
おいて、浮力部を有するとともに平面視長方形に形成さ
れた堤体をそなえ、同堤体の複数基が、各堤体の長手方
向を入射波の進行方向に直角になるように、かつ互いに
一定間隔を保つように係留され、上記堤体の上記入射波
に対向する側に遊水空間部が形成され、同遊水空間部の
上記入射波に対向する前面にスリットが形成されるとと
もに、同遊水空間部の内部にフロートが配設されている
ことを特徴としている。
め、本発明の低反射型浮体式消波堤は、浮体式消波堤に
おいて、浮力部を有するとともに平面視長方形に形成さ
れた堤体をそなえ、同堤体の複数基が、各堤体の長手方
向を入射波の進行方向に直角になるように、かつ互いに
一定間隔を保つように係留され、上記堤体の上記入射波
に対向する側に遊水空間部が形成され、同遊水空間部の
上記入射波に対向する前面にスリットが形成されるとと
もに、同遊水空間部の内部にフロートが配設されている
ことを特徴としている。
【０００７】
【作用】上述の本発明の低反射型浮体式消波堤では、進
入する波が浮消波堤の入射波側に設けられたスリットを
通り遊水空間部へ入ることにより波くずれを生じる。さ
らにこの波によりフロートが上下することにより波エネ
ルギーの方向が変化する。これらの波くずれおよび波エ
ネルギーの方向の変化により、入射波のエネルギーの吸
収が行なわれ、反射波が減少する。
入する波が浮消波堤の入射波側に設けられたスリットを
通り遊水空間部へ入ることにより波くずれを生じる。さ
らにこの波によりフロートが上下することにより波エネ
ルギーの方向が変化する。これらの波くずれおよび波エ
ネルギーの方向の変化により、入射波のエネルギーの吸
収が行なわれ、反射波が減少する。
【０００８】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
低反射型浮体式消波堤について説明すると、図１はその
側面図、図２はその平面図で図１のＡ−Ａ矢視図，図３
はその正面図で図１のＢ−Ｂ矢視図である。なお図１〜
３中図４，５と同じ符号はほぼ同一の部材を示してい
る。
低反射型浮体式消波堤について説明すると、図１はその
側面図、図２はその平面図で図１のＡ−Ａ矢視図，図３
はその正面図で図１のＢ−Ｂ矢視図である。なお図１〜
３中図４，５と同じ符号はほぼ同一の部材を示してい
る。
【０００９】この実施例の浮体式消波堤も、内部に浮力
部としての中空部をそなえるとともに平面視長方形に形
成された堤体５の複数基が、各堤体５の長手方向を入射
波２に直角になるように、かつ互いに一定の間隔を保つ
ように、係留索３ａ，３ｂ，シンカー４ａ，４ｂ等を用
いて係留されて、構成されている。堤体５の入射波２に
対向する側に、前面（波入射面）にスリット（格子）７
を有する遊水空間部８が形成され、遊水空間部８の内部
に、４個のフロート９ａ〜９ｄが、波（水位）の変化に
より上下方向へ動揺可能に、配設されている。
部としての中空部をそなえるとともに平面視長方形に形
成された堤体５の複数基が、各堤体５の長手方向を入射
波２に直角になるように、かつ互いに一定の間隔を保つ
ように、係留索３ａ，３ｂ，シンカー４ａ，４ｂ等を用
いて係留されて、構成されている。堤体５の入射波２に
対向する側に、前面（波入射面）にスリット（格子）７
を有する遊水空間部８が形成され、遊水空間部８の内部
に、４個のフロート９ａ〜９ｄが、波（水位）の変化に
より上下方向へ動揺可能に、配設されている。
【００１０】上述の構成において、入射波２は堤体５の
消波効果により減衰した形で透過波10として浮体式消波
堤を通過していく。また入射波２の一部はスリット７を
通り遊水空間部８へ入り、遊水空間部８へ入ることによ
り、波くずれを生じる。さらにこの波によりフロート９
ａ〜９ｄが上下して、波エネルギーの方向を変化させ
る。
消波効果により減衰した形で透過波10として浮体式消波
堤を通過していく。また入射波２の一部はスリット７を
通り遊水空間部８へ入り、遊水空間部８へ入ることによ
り、波くずれを生じる。さらにこの波によりフロート９
ａ〜９ｄが上下して、波エネルギーの方向を変化させ
る。
【００１１】上述の波のくずれおよび波エネルギーの方
向の変化により、入射波２のエネルギーの吸収が行なわ
れるため、従来のものとほぼ同等の消波効果を保ちなが
ら、反射波を減少させることができる。
向の変化により、入射波２のエネルギーの吸収が行なわ
れるため、従来のものとほぼ同等の消波効果を保ちなが
ら、反射波を減少させることができる。
【００１２】図６の点線がこの実施例の低反射型浮体式
消波堤の反射率の実験結果を示している。図６の実験結
果から、この実施例の低反射型浮体式消波堤では、特に
波周期の短い入射波に体して有効であることが理解でき
る。
消波堤の反射率の実験結果を示している。図６の実験結
果から、この実施例の低反射型浮体式消波堤では、特に
波周期の短い入射波に体して有効であることが理解でき
る。
【００１３】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の低反射型
浮体式消波堤によれば、従来の浮体式消波堤の消波効果
を損なうことなく、反射波を減少させることができる。
これにより入射波と反射波とが干渉しあって大きく乱れ
た波を造ることが少なくなり、付近を航行する船舶等に
悪影響を与えることがなくなる。
浮体式消波堤によれば、従来の浮体式消波堤の消波効果
を損なうことなく、反射波を減少させることができる。
これにより入射波と反射波とが干渉しあって大きく乱れ
た波を造ることが少なくなり、付近を航行する船舶等に
悪影響を与えることがなくなる。
【図１】本発明の一実施例としての低反射型浮体式消波
堤の平面図。
堤の平面図。
【図２】同平面図（図１のＡ−Ａ矢視図）。
【図３】同正面図（図１のＢ−Ｂ矢視図）。
【図４】従来の浮体式消波堤の平面図。
【図５】同側面図。
【図６】本発明の浮体式消波堤における反射成績図。
01 堤体 ２ 入射波（進入波） ３ａ〜３ｄ 係留索 ４ａ〜４ｄ シンカー ５ 堤体 ６ 平水面 ７ スリット ８ 遊水空間部 ９ａ〜９ｄ フロート 10 透過波 11 水底
Claims (1)
- 【請求項１】 浮体式消波堤において、 浮力部を有するとともに平面視長方形に形成された堤体
をそなえ、 同堤体の複数基が、各堤体の長手方向を入射波の進行方
向に直角になるように、かつ互いに一定間隔を保つよう
に係留され、 上記堤体の上記入射波に対向する側に遊水空間部が形成
され、 同遊水空間部の上記入射波に対向する前面にスリットが
形成されるとともに、同遊水空間部の内部にフロートが
配設されていることを特徴とする、低反射型浮体式消波
堤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05802195A JP3244993B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 低反射型浮体式消波堤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05802195A JP3244993B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 低反射型浮体式消波堤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08226113A JPH08226113A (ja) | 1996-09-03 |
| JP3244993B2 true JP3244993B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=13072314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05802195A Expired - Fee Related JP3244993B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 低反射型浮体式消波堤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3244993B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102587318A (zh) * | 2012-02-08 | 2012-07-18 | 郑先斌 | 多孔多级衰减波能浮式防波堤 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006335187A (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 大型浮体用低反射型消波工 |
| CN114215004A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-03-22 | 中交第三航务工程勘察设计院有限公司 | 一种带消浪室和挡浪板的浮式防波堤结构及其施工方法 |
| CN114235338B (zh) * | 2021-12-17 | 2024-04-30 | 武汉理工大学 | 一种拖曳水池消波装置 |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP05802195A patent/JP3244993B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102587318A (zh) * | 2012-02-08 | 2012-07-18 | 郑先斌 | 多孔多级衰减波能浮式防波堤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08226113A (ja) | 1996-09-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011003 |
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