JP2000135973A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JP2000135973A
JP2000135973A JP10310558A JP31055898A JP2000135973A JP 2000135973 A JP2000135973 A JP 2000135973A JP 10310558 A JP10310558 A JP 10310558A JP 31055898 A JP31055898 A JP 31055898A JP 2000135973 A JP2000135973 A JP 2000135973A
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control
wheels
wheel
brake
wheel cylinder
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Katsuyasu Okubo
勝康 大久保
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の車輪に関連してそれぞれ設けられた複数
のブレーキの作動力を互いに独立に変化させ得る複数の
作動力変化装置と、それら複数の作動力変化装置に複数
の駆動信号をそれぞれ供給することにより、複数のブレ
ーキの作動力を制御する制御手段とを含むブレーキ制御
装置において、駆動信号を作動力変化装置に供給する方
式を適正化することにより、ブレーキ作動力に対する要
望を実現する。 【解決手段】複数の車輪に関してブレーキ作動力を互い
に共通に制御することが必要である場合には、複数の駆
動信号を互いに実質的に共通に決定して複数の作動力変
化装置にそれぞれ互いに実質的に同じ時期に供給する。
また、ブレーキ作動力を互いに独立に制御することが必
要である場合には、複数の駆動信号を互いに独立に決定
して複数の作動力変化装置にそれぞれ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のブレーキ
を制御するブレーキ制御装置に関するものであり、特
に、その制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】そのブレーキ制御装置の一形式に次のよ
うなものが既に存在する。それは、(a) 車両における複
数の車輪にそれぞれ設けられた複数のブレーキの作動力
を互いに独立に変化させ得る複数の作動力変化装置と、
(b) それら複数の作動力変化装置に複数の駆動信号をそ
れぞれ供給することにより、複数のブレーキを制御する
制御手段とを含むブレーキ制御装置である。
【0003】この形式のブレーキ制御装置の一従来例が
特開平5−139279号公報に記載されている。これ
は、(a) 複数の車輪にそれぞれ設けられた複数のブレー
キのホイールシリンダの圧力を互いに独立に変化させ得
る複数の電磁液圧制御装置と、(b) それら複数の車輪に
関してホイールシリンダ圧を互いに独立に制御すること
が必要であるか否かを問わず、それら複数の車輪に関し
て複数の駆動信号を互いに独立に決定し、その決定した
複数の駆動信号を複数の電磁液圧制御装置にそれぞれ互
いに独立に供給する駆動信号供給装置とを含んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および発
明の効果】ブレーキ制御中には、複数の車輪に関してホ
イールシリンダ圧を互いに独立に制御することが必要で
ある場合もあれば必要でない場合もある。必要である場
合の一例がアンチロック制御時である。必要でない場合
は、複数の車輪に関してホイールシリンダ圧を互いに共
通に制御することが必要である場合であり、この場合の
一例が通常ブレーキ時である。そして、例えば、通常ブ
レーキ時には、車両の少なくとも左右輪間においてホイ
ールシリンダ圧が等圧であることが要望される。
【0005】しかし、上記従来のブレーキ制御装置にお
いては、複数の車輪に関してホイールシリンダ圧を互い
に独立に制御することが必要であるか否かを問わず、複
数の車輪に関して複数の駆動信号が互いに独立に決定さ
れ、その決定された複数の駆動信号が複数の電磁液圧制
御装置にそれぞれ互いに独立に供給されるようになって
いた。そのため、この従来装置を使用する場合には、例
えば、通常ブレーキ時に、本来ホイールシリンダ圧が等
圧であるべき複数の車輪間において、駆動信号の供給時
期が実質的に同じにならない場合があった。その結果、
この従来装置を使用する場合には、通常ブレーキ時に、
本来ホイールシリンダ圧が等圧であるべき複数の車輪間
において、ホイールシリンダ圧が十分には等圧になら
ず、運転者に違和感を与えてしまう可能性があった。
【0006】本発明は、このような事情を背景としてな
されたものであり、その課題は、作動力変化装置に供給
される駆動信号を適正化することにより、ブレーキ作動
力に対する要望を満たし得るブレーキ制御装置を提供す
ることにある。
【0007】この課題は下記の本発明の各態様によって
解決される。なお、以下の説明においては、本発明の各
態様をそれぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で記
載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用すること
の可能性を明示するためであり、ここに記載された組合
せ以外の組合せを採用することの可能性を排除したり、
ここに記載された特徴以外の特徴を採用することの可能
性を排除するものではない。
【0008】(1) 車両における複数の車輪にそれぞれ設
けられた複数のブレーキの作動力を互いに独立に変化さ
せ得る複数の作動力変化装置と、それら複数の作動力変
化装置に複数の駆動信号をそれぞれ供給することによ
り、前記複数のブレーキを制御する制御手段であって、
前記複数の車輪に関してブレーキ作動力を互いに共通に
制御する共通制御が必要である場合には、前記複数の駆
動信号を前記複数の作動力変化装置にそれぞれ互いに実
質的に同じ時期に供給することにより、共通制御を行う
制御手段とを含むブレーキ制御装置〔請求項1〕。この
ブレーキ制御装置においては、共通制御が必要である場
合には、複数の駆動信号が複数の作動力変化装置にそれ
ぞれ互いに実質的に同じ時期に供給される。したがっ
て、このブレーキ制御装置によれば、共通制御が必要で
ある場合に、複数の駆動信号が複数の作動力変化装置に
それぞれ互いに異なる時期に供給されることが抑制さ
れ、よって、本来ブレーキ作動力が実質的に同じである
べき複数の車輪間にブレーキ作動力差が予定外に発生す
ることが抑制される。このブレーキ制御装置において
「作動力変化装置」には、前述の電磁液圧制御装置が含
まれ、さらに、電動モータを利用して摩擦力によりブレ
ーキを作動させる場合の電動モータも含まれ、さらにま
た、電動モータをブレーキとして作用させて回生制動を
行う場合の電動モータも含まれる。また、このブレーキ
制御装置において「複数の車輪」は、車両に装着されて
いる複数の車輪のすべてを意味するものとして解釈した
り、一部を意味するものとして解釈することができる。 (2) 前記制御手段が、前記共通制御が必要である場合
に、前記複数の駆動信号を代表する1つの代表駆動信号
を決定し、それら複数の駆動信号を前記複数の作動力変
化装置にそれぞれ、決定した代表駆動信号と実質的に同
じ信号として、互いに実質的に同じ時期に供給する手段
を含む(1) 項に記載のブレーキ制御装置〔請求項2〕。
このブレーキ制御装置においては、各作動力変化装置に
駆動信号が供給される時期が、複数の車輪に関して互い
に実質的に同じものとされるのに加えて、各作動力変化
装置に供給される駆動信号の内容も、複数の車輪に関し
て互いに実質的に同じものとされる。したがって、この
ブレーキ制御装置によれば、共通制御の目的をより正確
に達成し得る。ブレーキ作動力を複数の車輪に関して複
数の作動力変化装置によりそれぞれ制御する場合、例え
ば、各輪毎に駆動信号を決定して作動力変化装置に供給
するブレーキ制御プログラムを同じコンピュータによ
り、複数の車輪について順にかつ繰返し実行することが
行われている。この場合、ある車輪についてブレーキ制
御プログラムが実行されて駆動信号が供給された時期か
ら、次にブレーキ制御プログラムが別の車輪について実
行されて駆動信号が供給される時期までの時間間隔が、
そのブレーキ制御プログラムの実行周期によりほぼ決ま
ることになる。また、そのブレーキ制御プログラムの実
行周期は、そのプログラムの処理ステップの数が少ない
ほど短縮できる。これに対して、本項に記載のブレーキ
制御装置によれば、共通制御が必要である場合に、各輪
毎にいちいち駆動信号を決定することが不要となり、よ
って、上記ブレーキ制御プログラムの処理ステップ数を
減少させてそれの実行周期を短縮可能となる。その結
果、複数の駆動信号が複数の作動力変化装置にそれぞれ
供給される時期相互の時間間隔を容易に短縮し得、それ
により、複数の駆動信号を複数の作動力変化装置にそれ
ぞれ互いに実質的に同じ時期に供給することをより容易
に実現し得る。 (3) 前記制御手段を、運転者によるブレーキ操作に応じ
て前記複数の車輪のブレーキ作動力を変化させることが
必要である通常ブレーキ時に、それら複数の車輪に関し
て前記共通制御を行う手段を含む(1) または(2) 項に記
載のブレーキ制御装置〔請求項3〕。このブレーキ制御
装置によれば、通常ブレーキ時に、本来ブレーキ作動力
が互いに等しくされるべき複数の車輪間にブレーキ作動
力差が発生することが抑制され、その結果、通常ブレー
キ時に運転者に違和感を与えることが抑制される。 (4) 前記制御手段が、前記複数の車輪のいずれかをそれ
らを代表する代表制御車輪に選び、その代表制御車輪を
用いて前記複数の駆動信号を決定して前記複数の作動力
変化装置にそれぞれ互いに実質的に同じ時期に供給する
手段を含む(1)ないし(3) 項のいずれかに記載のブレー
キ制御装置〔請求項4〕。このブレーキ制御装置によれ
ば、代表制御車輪を用いることにより、共通制御のため
の駆動信号の決定を比較的容易に行い得る。 (5) 前記制御手段が、前記代表制御車輪に関して1つの
代表駆動信号を決定し、その決定した1つの代表駆動信
号と実質的に同じになるように前記複数の駆動信号を決
定する手段を含む(4) 項に記載のブレーキ制御装置。 (6) 前記複数の車輪が、左右の前輪と左右の後輪とを含
み、前記制御手段が、運転者によるブレーキ操作に応じ
て前記複数の車輪のブレーキ作動力を変化させることが
必要である通常ブレーキ時に、それら複数の車輪に関し
て前記共通制御を、左右の前輪のいずれかを前記代表制
御車輪として用いて行う手段を含む(4)または(5) 項に
記載のブレーキ制御装置〔請求項5〕。通常ブレーキ時
には、左右の前輪において左右の後輪におけるより大き
な車輪制動力が発生するのが通常である。これに対し
て、本項に記載のブレーキ制御装置においては、大きな
車輪制動力が要求される左右の前輪のいずれかが代表基
準車輪とされて共通制御が行われる。したがって、この
ブレーキ制御装置によれば、左右の後輪のいずれかを代
表基準車輪として共通制御を行う場合に比較して、左右
の前輪に関する駆動信号がそれら左右の前輪の実際の状
態をより正確に反映して決定されることとなり、左右の
前輪の実際のブレーキ作動力が、共通制御に起因して低
下することが抑制される。 (7) 前記制御手段が、前記複数の車輪に関してブレーキ
作動力を互いに独立に制御する独立制御が必要である場
合には、それら複数の車輪に関して前記複数の駆動信号
を互いに独立に決定し、その決定した複数の駆動信号を
前記複数の作動力変化装置にそれぞれ供給することによ
り、独立制御を行い、一方、前記共通制御が必要である
場合には、複数の車輪に関して複数の駆動信号を互いに
実質的に共通に決定し、その決定した複数の駆動信号を
複数の作動力変化装置にそれぞれ互いに実質的に同じ時
期に供給することにより、共通制御を行うものである
(1)ないし(6) 項のいずれかに記載のブレーキ制御装
置。このブレーキ制御装置においては、駆動信号を決定
して供給する方式が、ブレーキ作動力に対する要望に応
じて変化させられ、それにより、互いに異なる複数種類
の要望をいずれも実現し得る。このブレーキ制御装置に
おいて「制御手段」は、独立制御を、決定された複数の
駆動信号を複数の作動力変化装置にそれぞれ互いに独立
して供給することにより行う形式としたり、互いに実質
的に同じ時期に供給することにより行う形式とすること
ができる。 (8) 前記複数の車輪が、左右の前輪と左右の後輪とを含
み、かつ、それら前輪と後輪との少なくとも一方が駆動
輪であり、前記制御手段が、前記独立制御を、車両制動
時に各輪のロック傾向が過大になることを防止するアン
チロック制御と、車両駆動時に各駆動輪のスピン傾向が
過大になることを防止するトラクション制御と、車両の
ドリフトアウト傾向とスピン傾向との少なくとも一方が
過大になることを抑制するヨーイングモーメントが車両
に発生するように複数の車輪間に制動力差を発生させる
車両安定性制御との少なくとも一つとして、各輪毎に互
いに独立して行う各輪独立制御手段を含む(7) 項に記載
のブレーキ制御装置。 (9) 前記複数の車輪が、左右の前輪と左右の後輪とを含
み、前記制御手段が、前記共通制御を、制動力の前2輪
および後2輪への配分を制御する前後配分制御と、制動
力の左2輪および右2輪への配分を制御する左右配分制
御との少なくとも一つとして、ブレーキ作動力が互いに
共通に制御されるべき2輪に関して互いに共通に行われ
る2輪共通制御手段を含む(7) または(8) 項に記載のブ
レーキ制御装置。 (10)前記複数の車輪が、左右の前輪と左右の後輪とを含
み、前記制御手段が、前記共通制御を、それら4輪に関
して互いに共通に行う4輪共通制御手段を含む(7) ない
し(9) 項のいずれかに記載のブレーキ制御装置。 (11)車両における複数の車輪にそれぞれ設けられた複数
のブレーキの作動力を互いに独立に変化させ得る複数の
作動力変化装置と、それら複数の車輪に関してブレーキ
作動力を制御する際にブレーキ作動力の安定性が応答性
より強く要求される場合には、それら複数の車輪に関し
て互いに実質的に共通に複数の駆動信号を決定して前記
複数の作動力変化装置にそれぞれ供給することにより、
共通制御を行い、一方、それら複数の車輪に関してブレ
ーキ作動力を制御する際にブレーキ作動力の応答性が安
定性より強く要求される場合には、複数の車輪に関して
互いに実質的に独立に複数の駆動信号を決定して複数の
作動力変化装置にそれぞれ供給することにより、独立制
御を行う制御手段とを含むブレーキ制御装置。独立制御
が必要である場合には、各輪に関する駆動信号が、その
駆動信号を出力信号として決定する際に考慮される入力
信号(例えば、各輪のロック傾向やスピン傾向を表す信
号)に対して敏感に変化することが要求される。すなわ
ち、独立制御が必要である場合には、ブレーキ作動力の
応答性が要求されるのである。これに対して、共通制御
が必要である場合には、ブレーキ作動力が複数の車輪全
体としてみだりに変化しないことが複数の作動力変化装
置の振動を防止する等の観点から要求される。そのた
め、共通制御が必要である場合には、ブレーキ作動力の
安定性が要求される。しかしながら、前述の従来のブレ
ーキ制御装置においては、独立制御が必要である場合、
例えば、アンチロック制御時のみならず、共通制御が必
要である場合、例えば、通常ブレーキ時にも、複数の車
輪に関して互いに独立に複数の駆動信号が決定されると
ともに、その決定された複数の駆動信号が複数の電磁液
圧制御装置にそれぞれ互いに独立に供給されていた。そ
のため、この従来装置を使用する場合には、独立制御が
必要である場合には、それに要求される性質である応答
性が実現されるが、共通制御が必要である場合には、そ
れに要求される性質である安定性が実現されない。その
結果、この従来装置には、例えば、通常ブレーキ時に、
ブレーキ作動力が安定しないという問題があった。ま
た、この問題をその従来装置において解決しようとする
と、例えば、ブレーキ作動力に要求される特性が安定性
であるのか応答性であるのかを各輪毎に判断し、判断し
た特性が実現されるように各輪毎に、入力信号に基づい
て出力信号である駆動信号を決定する制御系の特性を調
整することが必要であった。また、この従来装置におい
ては、共通制御が必要である場合にはそもそも、各輪毎
に駆動信号を決定することが不可欠ではないにもかかわ
らず、その決定が行われていた。そのため、この従来装
置には、共通制御が必要である場合に、駆動信号の決定
に対して無駄な処理が行われてしまうという問題もあっ
た。これに対して、本項に記載のブレーキ制御装置にお
いては、ブレーキ作動力の安定性が要求される場合に
は、複数の車輪に関して互いに実質的に共通に複数の駆
動信号を決定して複数の作動力変化装置に供給すること
により、共通制御が行われ、一方、ブレーキ作動力の応
答性が要求される場合には、複数の車輪に関して互いに
実質的に独立に複数の駆動信号を決定して作動力変化装
置に供給することにより、独立制御が行われる。したが
って、このブレーキ制御装置によれば、駆動信号を決定
する方式が、ブレーキ作動力に要求される特性(安定性
であるか応答性であるか)に応じて変化させられ、その
結果、要求される特性がタイムリーに実現される。例え
ば、ブレーキ作動力の安定性が要求される場合、例え
ば、通常ブレーキ時に、互いに実質的に同じ複数の駆動
信号が複数の作動力変化装置にそれぞれ供給され、それ
により、ブレーキ作動力の安定性が実現される。本項に
記載のブレーキ制御装置は、前記(1) ないし(10)項に記
載の各特徴と組み合わせて実施可能である。 (12)さらに、大気圧より高い圧力を運転者によるブレー
キ操作とは無関係に発生させる高圧源と、リザーバとを
含み、前記複数のブレーキが、それぞれのブレーキを作
動させる複数のホイールシリンダを含み、前記複数の作
動力変化装置が、各々が、対応するホイールシリンダを
前記高圧源とリザーバとに選択的に連通させることによ
り、対応するホイールシリンダの圧力を増圧または減圧
する複数の電磁液圧制御装置を含む(1) ないし(11)項の
いずれかに記載のブレーキ制御装置。 (13)車輪に設けられたブレーキの作動力を変化させ得る
作動力変化装置と、前記車輪に関してブレーキ作動力を
制御する際にブレーキ作動力の安定性が応答性より強く
要求される場合には、前記作動力変化装置に対してフィ
ードフォワード制御は行うがフィードバック制御は実質
的に行わず、一方、ブレーキ作動力の応答性が安定性よ
り強く要求される場合には、作動力変化装置に対してフ
ィードフォワード制御とフィードバック制御との少なく
ともフィードバック制御を行う制御手段とを含むブレー
キ制御装置。作動力変化装置に対してフィードバック制
御を行う場合には、フィードフォワード制御を行う場合
に比較して、ブレーキ作動力が振動状態に陥り難く、ブ
レーキ作動力の安定性が増す。このような知見に基づ
き、本項に記載のブレーキ制御装置においては、ブレー
キ作動力の安定性が応答性より強く要求される場合に
は、作動力変化装置に対してフィードフォワード制御は
行われるがフィードバック制御は実質的に行われず、一
方、ブレーキ作動力の応答性が安定性より強く要求され
る場合には、作動力変化装置に対してフィードフォワー
ド制御とフィードバック制御との少なくともフィードバ
ック制御が行われる。本項に記載のブレーキ制御装置
は、前記(1) ないし(12)項に記載の各特徴と組み合わせ
て実施可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な一
実施形態であるブレーキ制御装置を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1には、本実施形態であるブレーキ制御
装置を含むブレーキシステムのハードウェア構成が示さ
れている。このブレーキシステムは、左右前輪と左右後
輪とを備えた自動車に搭載されており、それら4輪にそ
れぞれブレーキ10が設けられている。それぞれのブレ
ーキ10はホイールシリンダ12を備えている。ブレー
キ10はディスク式としたり、ドラム式とすることがで
きる。
【0011】ブレーキシステムはさらに、各輪毎に増圧
バルブ20と減圧バルブ22とを備えている。それら増
圧バルブ20と減圧バルブ22とは互いに共同して、各
輪毎にブレーキアクチュエータ24を構成している。増
圧バルブ20は、高圧源30とホイールシリンダ12と
に接続されていて、その高圧源30の液圧を適当な高さ
に制御してホイールシリンダ12に供給する。増圧バル
ブ20は、それのソレノイドに供給される駆動信号(駆
動電流)に対してほぼリニアに増加するようにホイール
シリンダ圧を制御可能に設計されている。高圧源30
は、作動液を加圧下に蓄えるアキュムレータとそのアキ
ュムレータに液圧を供給するポンプとを主体とする形式
としたり、アキュムレータなしでポンプを主体とする形
式とすることができる。減圧バルブ22は、リザーバ3
2とホイールシリンダ12とに接続されていて、そのホ
イールシリンダ12を増圧または保圧することが必要で
ある場合には、ホイールシリンダ12をリザーバ32か
ら遮断するが、減圧することが必要である場合には、そ
のホイールシリンダ12をリザーバ32に連通させ、ホ
イールシリンダ12から作動液がリザーバ32に排出さ
れることを許容する。減圧バルブ22は、それのソレノ
イドに供給される駆動信号(駆動電流)に対してほぼリ
ニアに減少するようにホイールシリンダ圧を制御可能に
設計されている。
【0012】図2には、このブレーキシステムのソフト
ウェア構成が示されている。このブレーキシステムは、
電子制御ユニットECU(以下、単に「ECU」とい
う。)40を備えている。ECU40は、CPU42と
ROM44とRAM46とを含むコンピュータ48を備
えている。ECU40の入力側には、ブレーキ操作値セ
ンサ50と、圧力センサ52と、車両状態量センサ54
と、車輪状態量センサ55と、前方監視装置56とが接
続されている。ブレーキ操作値センサ50は、ブレーキ
操作部材としてのブレーキペダルの操作力または操作ス
トロークである操作値を検出する。圧力センサ52は、
各輪毎に設けられてホイールシリンダ圧を検出する。車
両状態量センサ54は、車体のヨーレート,横加速度,
前後加速度(車体減速度)等、車両状態量を検出するセ
ンサであり、ヨーレートセンサ,横加速度センサ,前後
加速度センサ等を含むように構成される。車輪状態量セ
ンサ55は、各輪の回転状態である車輪状態(例えば、
ロック傾向やスピン傾向)を検出するセンサであり、各
輪の回転速度を検出する車輪速度センサを含むように構
成される。前方監視装置56は、自車両の前方に存在す
る障害物や先行車両を監視し、例えば、自車両と障害物
または先行車両との距離を検出する。一方、ECU40
の出力側には、ブレーキアクチュエータ24のソレノイ
ド、すなわち、増圧バルブ20のソレノイドと減圧バル
ブ22のソレノイドとが4輪分、接続されている。
【0013】ROM44には、図3にフローチャートで
表されているブレーキ制御ルーチンが記憶されており、
そのルーチンがCPU42によりRAM46を使用しつ
つ実行されることにより、各輪のホイールシリンダ圧が
制御される。以下、そのルーチンを説明するが、まず、
概略的に説明する。
【0014】このブレーキシステムには、図4に示すよ
うに、ホイールシリンダ圧を制御するモードが複数、用
意されている。通常ブレーキモードと、自動ブレーキモ
ードと、オートクルーズモードと、前後配分制御モード
と、左右配分制御モードと、アンチロック制御モード
(図において「ABS」で表す。)と、車両安定性制御
モード(図において「VSC」で表す。)とが用意され
ているのである。
【0015】通常ブレーキモードは、ブレーキ操作時に
選択される。このモードにおいては、ブレーキ操作値に
応じた高さの液圧が左右前輪のホイールシリンダ12と
左右後輪のホイールシリンダ12とに発生させられる。
このモードにおいては、すべてのホイールシリンダ12
に等しい高さの液圧が発生させられる。
【0016】自動ブレーキモードは、非ブレーキ操作時
に、前方監視装置56からの信号に基づき、自車両を直
ちに減速して停止させることが必要であると判定される
ことを条件に選択される。このモードにおいては、ブレ
ーキ操作を待つことなく、すべてのホイールシリンダ1
2に等しい高さの液圧が発生させられ、それにより、自
車両が直ちに減速されて停止させられる。
【0017】オートクルーズモードは、非ブレーキ操作
時であって、予め定められた条件が成立したときに選択
される。その条件には例えば、自車両について定速走行
制御が行われている場合に、前方監視装置56からの信
号に基づき、自車両と前方車両との車間距離が基準値よ
り小さくなることや、車両が下り坂を走行している場合
に、それの車体速度が設定速度を超過することを選ぶこ
とができる。このオートクルーズモードにおいては、ブ
レーキ操作を待つことなく、すべてのホイールシリンダ
12に等しい高さの液圧が発生させられ、それにより、
自車両が減速させられる。
【0018】すなわち、それら3つの制御モードはいず
れも、すべての車輪に関してホイールシリンダ圧を互い
に共通に制御する形式の共通制御モードなのである。
【0019】前後配分制御モードは、前2輪(左前輪と
右前輪)の制動力と後2輪(左後輪と右後輪)の制動力
との差を制御するモードである。このモードにおいて
は、前2輪と後2輪との間においてホイールシリンダ圧
が適当な配分比率を有して互いに異ならせられる。ただ
し、右前輪と左前輪との間と、右後輪と左後輪との間と
においてはホイールシリンダ圧が等しい高さとされる。
【0020】前後配分制御モードを選択する条件には種
々のものを選ぶことができる。例えば、後2輪のホイー
ルシリンダ12がプロポーショニングバルブ(以下、単
に「Pバルブ」という。)を備えていない場合に、前2
輪のホイールシリンダ圧が基準値(いわゆる折れ点液
圧)を超えることを条件に選択することができる。この
場合、前2輪のホイールシリンダ圧は、ブレーキ操作値
に応じた高さに制御される一方、後2輪のホイールシリ
ンダ圧は、前2輪のホイールシリンダ圧より減圧され
る。
【0021】このモードにおいて、後2輪のホイールシ
リンダ圧PR は例えば、 PR =f(PF ,VCQ) なる式で演算される。ここに、「PF 」は、前2輪のホ
イールシリンダ圧を表し、「VCQ」は、車体減速度
等、車両状態量を表し、「f」は、それら液圧PFおよ
び車両状態量VCQを変数とする関数を表している。前
2輪のホイールシリンダ圧PF は、圧力センサ52によ
り直接に取得したり、ブレーキ操作値センサ50により
間接に取得することができる。車両状態量VCQは、車
両状態量センサ54により直接に取得することができ
る。関数fの特性は、よく知られた制動力の理想前後配
分線に基づいて決定される。この前後配分制御モード
は、制動力の前後配分をPバルブにより機械的に行う場
合より、実前後配分を理想前後配分に近づけることが可
能となる。
【0022】また、前後配分制御モードは、後2輪のホ
イールシリンダ12がPバルブを備えており、かつ、制
動力の実前後配分を理想前後配分に近づけるために、後
2輪のホイールシリンダ圧がPバルブによって減圧され
た量の一部または全部を補うことが必要となることを条
件に選択することもできる。この場合、前2輪のホイー
ルシリンダ圧は、ブレーキ操作値に応じて制御される一
方、後2輪のホイールシリンダ圧は、Pバルブの影響を
受けた値に対して増圧される。
【0023】また、前後配分制御モードは、後2輪のホ
イールシリンダ12がPバルブを備えているか否かを問
わず、車体の過大なダイブを抑制するアンチダイブ制御
を行うことが必要となることを条件に選択することもで
きる。この場合、前2輪のホイールシリンダ圧は、ブレ
ーキ操作値に応じて、アンチダイブ制御が実行されない
通常圧より低くなるように制御される一方、後2輪のホ
イールシリンダ圧は、Pバルブを備えていない場合には
前2輪のホイールシリンダ圧、備えている場合にはPバ
ルブの影響を受けた値、すなわち、アンチダイブ制御が
実行されない時に前2輪のホイールシリンダ圧がブレー
キ操作値に対応すべき通常圧に対して増圧される。それ
により、同じ車体減速度を発生させるために前2輪に発
生させるべき制動力が減少し、前2輪のダイブ力も減少
して、車体の過大なダイブが抑制される。
【0024】なお、このアンチダイブ制御は、前2輪の
ホイールシリンダ圧をそれの通常圧より低くすること
と、後2輪のホイールシリンダ圧をそれの通常圧より高
くすることとの少なくとも一方を行なうことにより、行
うことも可能である。
【0025】左右配分制御モードは、左2輪(左前輪と
左後輪)の制動力と右2輪(右前輪と右後輪)の制動力
との差を制御するモードである。このモードにおいて
は、左2輪と右2輪との間においてホイールシリンダ圧
が適当な配分比率を有して互いに異ならせられる。ただ
し、左前輪と左後輪との間と、右前輪と右後輪との間と
においてはホイールシリンダ圧が等しい高さとされる。
【0026】左右配分制御モードを選択する条件には種
々のものを選ぶことができる。例えば、前後配分制御モ
ードが選択されておらず、かつ、車両が旋回中であるこ
とを条件に選ぶことができる。車両旋回中には車体左右
方向において荷重移動が生じ、その結果、車輪接地荷重
が、4輪のうち車両旋回時に内側に位置する内2輪にお
いて外側に位置する外2輪におけるより小さくなる。そ
れにもかかわらず、内2輪の制動力と外2輪の制動力と
の差によるヨーイングモーメントによって車両のステア
リング特性が悪化しないように、左右配分制御モードを
実行することができる。
【0027】このモードにおいては、内2輪のホイール
シリンダ圧がブレーキ操作値に応じて制御される一方、
外2輪のホイールシリンダ圧が内2輪を基準に制御され
る場合と、外2輪のホイールシリンダ圧がブレーキ操作
値に応じて制御される一方、内2輪のホイールシリンダ
圧が外2輪を基準に制御される場合とがある。
【0028】また、左右配分制御モードは、前後配分制
御モードが選択されておらず、かつ、車両が走行してい
る路面の摩擦係数がそれの左右において基準値以上異な
ることを条件に選択することもできる。車両が左右にお
いて摩擦係数が異なるいわゆるスプリットμ路を走行す
る場合には、4輪のうち、路面のうち摩擦係数の高い部
分に接する高μ側2輪において摩擦係数の低い部分に接
する低μ側2輪におけるより車輪制動力が大きくなる。
それにもかかわらず、高μ側2輪の制動力と低μ側2輪
の制動力との差によるヨーイングモーメントによって車
両のステアリング特性が悪化しないように、左右配分制
御モードを実行することができる。
【0029】このモードにおいては、低μ側2輪のホイ
ールシリンダ圧がブレーキ操作値に応じて制御される一
方、高μ側2輪のホイールシリンダ圧が低μ側2輪を基
準に制御される。
【0030】なお、本実施形態においては、前後配分制
御モードと左右配分制御モードとが同じ時期に一緒に選
択されることがないようにされているが、一緒に選択さ
れるようにすることは可能である。
【0031】すなわち、それら前後配分制御モードと左
右配分制御モードとはいずれも、4輪のうちの2輪ずつ
に関してホイールシリンダ圧を互いに共通に制御する形
式の共通制御モードなのである。
【0032】アンチロック制御モードは、4輪のうちの
少なくとも一つにロック傾向が生じた場合に選択され
る。このモードにおいては、各輪のロック傾向が過大と
ならないように各輪毎に互いに独立にホイールシリンダ
圧が制御される。
【0033】車両安定性制御モードは、車体にドリフト
アウト傾向またはスピン傾向が生じた場合に選択され
る。このモードにおいては、ドリフトアウト傾向または
スピン傾向を抑制する向きのヨーイングモーメントが車
体に生じるように各輪毎に互いに独立にホイールシリン
ダ圧が制御され、それにより、複数の車輪間に適当な制
動力差が発生させられる。
【0034】すなわち、それらアンチロック制御モード
および車両安定性制御モードはいずれも、4輪のホイー
ルシリンダ圧を互いに独立に制御する独立制御モードな
のである。
【0035】本実施形態においては、通常ブレーキモー
ドと、自動ブレーキモードと、オートクルーズモード
と、前後配分制御モードと、左右配分制御モードとのい
ずれかが選択された場合には、ホイールシリンダ圧が等
しい高さに制御されるべき複数の車輪(以下、「等圧目
標車輪」という。)のいずれかがそれら等圧目標車輪を
代表する1個の代表制御車輪に決定される。さらに、そ
の1個の代表制御車輪に関連して、ブレーキアクチュエ
ータ24に供給すべき1つの代表駆動信号が決定され、
その決定された1つの代表駆動信号と実質的に等しい複
数の駆動信号が複数のブレーキアクチュエータ24にそ
れぞれ互いに実質的に同じ時期に供給される。
【0036】通常ブレーキモードと、自動ブレーキモー
ドと、オートクルーズモードとについては、4輪につい
て1個の代表制御車輪が設定され、その1個の代表制御
車輪に関連してホイールシリンダ圧の制御目標値が1個
のみ決定され、その1個の目標値に基づいて1つの代表
駆動信号が決定される。このように、それらのモードに
おいては、4輪について1個の目標値が決定されること
から、このモードは1チャンネル(図においては「1c
h」で表す。)制御モードということができる。
【0037】これに対して、前後配分制御モードと、左
右配分制御モードとについては、2輪ずつについて1個
の代表制御車輪が設定され、各代表制御車輪に関連して
ホイールシリンダ圧の制御目標値が1個決定され、その
1個の目標値に基づいて1つの代表駆動信号が決定され
る。このように、このモードにおいては、2輪ずつにつ
いて1個の目標値が決定され、車両全体としては2個の
目標値が決定されることから、このモードは2チャンネ
ル(図においては「2ch」で表す。)制御モードとい
うことができる。
【0038】一方、アンチロック制御モードと、車両安
定性制御モードとについては、各輪毎にホイールシリン
ダ圧の制御目標値が決定され、各目標値に基づいて各実
際駆動信号が決定される。このように、このモードにお
いては、車両全体として4個の目標値が決定されること
から、このモードは4チャンネル(図においては「4c
h」で表す。)制御モードということができる。
【0039】通常ブレーキ,自動ブレーキ,オートクル
ーズ,前後配分制御,左右配分制御,アンチロック制御
および車両安定性制御は、 通常ブレーキと自動ブレ
ーキとオートクルーズとから成る第1の液圧制御群と、
前後配分制御と左右配分制御とから成る第2の液圧
制御群と、 アンチロック制御と車両安定性制御とか
ら成る第3の液圧制御群とに分類することができる。そ
れら液圧制御群を互いに比較すると、第1の液圧制御群
から第3の液圧制御群に移行するにつれて、ホイールシ
リンダ圧の応答性が要求される程度が強くなり、また、
第3の液圧制御群から第1の液圧制御群に移行するにつ
れて、ホイールシリンダ圧の安定性が要求される程度が
強くなる。これに対して、本実施形態においては、第1
の液圧制御群においては、1チャンネル制御が実行さ
れ、ホイールシリンダ圧が4輪において互いに実質的に
同じ内容の駆動信号により互いに実質的に同じ時期に制
御される。また、第2の液圧制御群においては、2チャ
ンネル制御が実行され、ホイールシリンダ12が2輪ず
つにおいて互いに実質的に同じ内容の駆動信号により互
いに実質的に同じ時期に制御される。また、第3の液圧
制御群においては、4チャンネル制御が実行され、ホイ
ールシリンダ圧が各輪毎に互いに独立に制御される。こ
のように、第1の液圧制御群から第3の液圧制御群に移
行するにつれて制御チャンネルの数、すなわち、制御目
標値の数が増加する。したがって、本実施形態において
は、ホイールシリンダ圧がそれに要求される特性に応じ
た制御チャンネル数で制御されることになる。
【0040】さらに、本実施形態においては、1チャン
ネル制御においては、ブレーキ操作値,車間距離,ホイ
ールシリンダ圧等を入力信号、駆動信号を出力信号とす
る第1制御系が想定され、その第1制御系における入力
信号と出力信号との関係、すなわち、制御特性が安定性
が重視されたものとされている。また、4チャンネル制
御においては、車輪状態量,車両状態量,ホイールシリ
ンダ圧等を入力信号、駆動信号を出力信号とする第2制
御系が想定され、その第2制御系の制御特性が応答性が
重視されたものとされている。また、2チャンネル制御
においては、ブレーキ操作値,ホイールシリンダ圧,車
両状態量等を入力信号、駆動信号を出力信号とする第3
制御系が想定され、その第3制御系の制御特性が1チャ
ンネル制御と4チャンネル制御との中間的なものとされ
ている。
【0041】1チャンネル制御と2チャンネル制御と
は、前述のように、複数の等圧目標車輪のいずれかがそ
れらを代表する代表制御車輪に選択されてホイールシリ
ンダ圧が制御されることから、それら制御は代表制御と
いうことでき、これに対して、4チャンネル制御は、独
立制御ということができる。
【0042】代表制御車輪を選択する規則には種々のも
のを採用することができる。以下、具体的に説明する。
【0043】通常のブレーキ操作時には、前輪において
後輪におけるより制動力が大きいことから、前輪におい
て後輪におけるよりホイールシリンダ圧を正確に制御す
る必要性が高い。このような事情に鑑み、1チャンネル
制御については、大きな制動力が必要な車輪についてで
きる正確にホイールシリンダ圧を制御するという観点か
ら、前2輪のいずれかを代表制御車輪に選択する規則を
採用することができる。この規則を採用する場合には、
例えば、選択された代表制御車輪に関する代表駆動信号
が、ブレーキ操作値を反映したフィードフォワード制御
と、その代表制御車輪のホイールシリンダ圧の実際値,
それの時間微分値等を反映したフィードバック制御とが
実現されるように決定される。
【0044】また、1チャンネル制御については、ホイ
ールシリンダ圧の制御応答遅れを防止する観点から、4
輪分のホイールシリンダ12のうちブレーキアクチュエ
ータ24から最も離れたもの、例えば、ブレーキアクチ
ュエータ24がエンジンルーム内に搭載されている場合
には、後2輪のいずれかを代表制御車輪に選択する規則
を採用することもできる。この規則を採用する場合に
は、選択された代表制御車輪に関する代表駆動信号が、
上記の場合と同様に決定される。また、この場合、ブレ
ーキアクチュエータ24がエンジンルーム内において左
右のいずれかに偏って搭載されている場合には、後2輪
のうち、その搭載位置に対して対角位置にある車輪を代
表制御車輪に選択することが望ましい。
【0045】以上、1チャンネル制御について代表制御
車輪を選択する規則を説明したが、次に、2チャンネル
制御について説明する。
【0046】2チャンネル制御においては、4輪が2輪
ずつに分類されて2組の車輪対が構成され、それら2組
の車輪対の一方である第1車輪対のホイールシリンダ圧
の目標値は、他方である第2車輪対を基準にすることな
く決定され、一方、第2車輪対のホイールシリンダ圧の
目標値は、第1車輪対を基準にして決定される。そし
て、第1車輪対のホイールシリンダ圧制御については、
その第1車輪対に属する2輪のいずれかが代表制御車輪
に選択される。そして、このホイールシリンダ圧制御に
おいては、代表制御車輪に関する代表駆動信号が、ブレ
ーキ操作値等を反映したフィードフォワード制御と、そ
の代表制御車輪のホイールシリンダ圧の実際値,それの
時間微分値等を反映したフィードバック制御とが実現さ
れるように決定される。これに対して、第2車輪対のホ
イールシリンダ圧制御については、その第2車輪対に属
する2輪のいずれかが代表制御車輪、第1車輪対に属す
る輪のいずれかが代表基準車輪に選択される。そして、
このホイールシリンダ圧制御においては、代表制御車輪
に関する代表駆動信号が、代表制御車輪のホイールシリ
ンダ圧の実際値,それの時間微分値や、代表基準車輪の
ホイールシリンダ圧の実際値,それの時間微分値や、車
両状態量等に基づいて決定される。このホイールシリン
ダ圧制御においては、代表制御車輪と代表基準車輪と
は、車体において左右方向における同じ側に位置するよ
うに選択することが望ましい。それら車輪は、ホイール
シリンダ圧が等しい高さとなる傾向が他の車輪対におけ
るより強いと推定されるからである。
【0047】ここで、ブレーキ制御ルーチンの内容を図
3に基づいて詳細に説明する。本ルーチンは短い実行周
期(例えば、6ms)で繰返し実行される。各回の実行
時には、まず、ステップS1(以下、単に「S1」で表
す。他のステップについても同じとする。)において、
4輪分のホイールシリンダ圧を制御するのに必要なチャ
ンネルの数(すなわち、制御目標値の数)が1である
か、2であるか、または4であるかが判定される。通常
ブレーキモード,自動ブレーキモードまたはオートクル
ーズモードが選択されている場合には、必要なチャンネ
ル数が1であると判定され、S2に移行する。前後配分
制御モードまたは左右配分制御モードが選択されている
場合には、必要なチャンネル数が2であると判定され、
S5に移行する。アンチロック制御モードまたは車両安
定性制御が選択されている場合には、必要なチャンネル
数が4であると判定され、S8に移行する。
【0048】必要なチャンネル数が1であると判定され
た場合には、S2において、1チャンネル制御が行われ
る。具体的には、前記第1制御系に従い、ブレーキ操作
値,車間距離,ホイールシリンダ圧等、入力信号に基づ
いて1個の代表駆動信号が決定される。4輪分の駆動信
号は暫定的に、その決定された代表駆動信号と等しくさ
れる。その後、S3において、各輪毎に、その暫定的な
駆動信号を補正する各輪補正が行われる。例えば、前輪
用のブレーキアクチュエータ24と後輪用のブレーキア
クチュエータ24との間において液圧制御特性に差があ
る場合に、その差が、前輪の実際のホイールシリンダ圧
と後輪の実際のホイールシリンダ圧との差として現れる
ことが抑制されるように、各輪補正が行われる。これに
より、4輪分の最終駆動信号が決定されることになる。
続いて、S4において、4輪に関して、複数の最終駆動
信号が複数のブレーキアクチュエータ24にそれぞれ互
いに実質的に同じ時期に出力される。以上で本ルーチン
の一回の実行が終了する。
【0049】なお付言すれば、本実施形態においては、
4輪分の駆動信号が4輪分のブレーキアクチュエータ2
4にそれぞれ順に僅かな時間差を有して出力される。例
えば、1つの駆動信号をブレーキアクチュエータ24に
出力するためににnバイトの制御データが必要であり、
一方、コンピュータ48の一回の制御サイクルで一度に
ブレーキアクチュエータ24に出力できる制御データが
1バイトである場合には、1輪当たりに駆動信号を出力
するのに要する時間は、n/制御クロック数〔sec〕
となり、よって、4輪すべてに駆動信号を順に出力する
のに要する時間は、4・n/制御クロック数〔sec〕
となる。
【0050】さらに付言すれば、本実施形態において
は、S3において、S2において決定された複数の暫定
駆動信号に対して各輪補正が行われ、それにより、複数
の最終駆動信号が代表駆動信号と実質的には一致させら
れるが、完全には一致させられない。ただし、各輪補正
を行うことは本発明を実施する上において不可欠なこと
ではなく、省略可能である。各輪補正が省略された場合
には、複数のブレーキアクチュエータ24に供給される
複数の駆動信号が互いに完全に一致させられることにな
る。このことは、後述のS6においても同様である。
【0051】以上、必要なチャンネル数が1であると判
定された場合を説明したが、必要なチャンネル数が2で
あると判定された場合には、S5において、2チャンネ
ル制御が行われる。
【0052】具体的には、まず、第2車輪対を基準にし
ないでホイールシリンダ圧が制御される第1車輪対に関
する代表駆動信号が、ブレーキ操作値等を反映したフィ
ードフォワード制御と、代表制御車輪のホイールシリン
ダ圧の実際値,それの時間微分値等を反映したフィード
バック制御とが実現されるように決定される。ブレーキ
操作値はブレーキ操作値センサ50により検出され、ま
た、ホイールシリンダ圧は圧力センサ52により検出さ
れる。
【0053】次に、第1車輪対を基準にしてホイールシ
リンダ圧が制御される第2車輪対に関する代表駆動信号
が、前記第3制御系に従い、代表基準車輪のホイールシ
リンダ圧の実際値,それの時間微分値や、車両状態量等
を反映したフィードフォワード制御と、代表制御車輪の
ホイールシリンダ圧の実際値,それの時間微分値を反映
したフィードバック制御とが実現されるように決定され
る。ホイールシリンダ圧は圧力センサ52により検出さ
れ、また、車両状態量は車両状態量センサ54からの信
号に基づいて決定される。
【0054】続いて、いずれの車輪対についても、それ
に属する各輪に関する暫定駆動信号が、決定された代表
駆動信号と等しく決定される。
【0055】その後、S6において、前記S3における
と同様にして、各輪補正が行われる。それにより、各輪
に関する最終駆動信号が決定される。続いて、S7にお
いて、前記S4におけると同様にして、4輪分の最終駆
動信号が4輪分のブレーキアクチュエータ24にそれぞ
れ互いに実質的に同じ時期に出力される。以上で本ルー
チンの一回の実行が終了する。
【0056】以上、必要なチャンネル数が2であると判
定された場合を説明したが、4であると判定された場合
には、S8において、4チャンネル制御が行われる。具
体的には、前記第2制御系に従い、各輪の車輪状態(ロ
ック傾向値等),車両状態量,ホイールシリンダ圧等、
入力信号に基づいて各輪毎に互いに独立に駆動信号が決
定される。各輪のロック傾向値は車輪状態量センサ55
からの信号に基づいて決定され、また、車両状態量は車
両状態量センサ54からの信号に基づいて決定される。
その後、S9において、決定された4輪分の駆動信号が
4輪分のブレーキアクチュエータ24にそれぞれ互いに
実質的に同じ時期に出力される。以上で本ルーチンの一
回の実行が終了する。
【0057】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、複数の車輪に関してホイールシリンダ圧
を実質的に等しい高さに制御する共通制御が必要である
場合には、それら複数の車輪に関して駆動信号が互いに
実質的に同じ時期に複数のブレーキアクチュエータ24
にそれぞれ供給される。したがって、本実施形態によれ
ば、共通制御が必要である場合に、それら複数の車輪間
においてホイールシリンダ圧の差が発生することが抑制
され、その結果、運転者に違和感を与えることが抑制さ
れる。
【0058】さらに、本実施形態によれば、共通制御が
必要である場合には、複数の車輪間で駆動信号の内容が
互いに実質的に同じに決定されるため、ホイールシリン
ダ圧の安定性が実現される。これに対して、独立制御が
必要である場合には、複数の車輪間で駆動信号が互いに
独立に決定されるため、ホイールシリンダ圧の応答性が
実現される。
【0059】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、4輪分のブレーキアクチュエータ24が
「複数の作動力変化装置」を構成し、コンピュータ48
のうち図3のS2ないしS9を実行する部分が「制御手
段」を構成しているのである。
【0060】なお付言すれば、本実施形態においては、
共通制御に際し、ホイールシリンダ圧が実質的に等しい
高さに制御されるべき複数の車輪の1個を、それらを代
表する1個の代表制御車輪に選択し、その選択した1個
の代表制御車輪に関して1個の代表駆動信号を決定する
方式が採用されているが、他の方式を採用することが可
能である。例えば、ホイールシリンダ圧が実質的に等し
い高さに制御されるべき複数の車輪に対応する複数のブ
レーキアクチュエータ24に対して1個の制御モデルを
想定し、その1個の制御モデルを用いて駆動信号を決定
し、その決定した駆動信号で、それら複数の車輪に対応
する複数のブレーキアクチュエータ24を制御すること
ができる。
【0061】この方式の一例においては、時間軸に沿っ
て説明すれば、ホイールシリンダ圧の目標値の決定,フ
ィードフォワード制御項の演算,フィードバック制御項
の演算,駆動信号の決定,駆動信号の出力,ブレーキア
クチュエータ24の作動,ホイールシリンダ圧の変化,
およびホイールシリンダ圧の検出がそれらの順に、か
つ、繰返し行われる。そして、この方式においては、駆
動信号が、フィードフォワード制御項とフィードバック
制御項との和として演算される。
【0062】ここに、「フィードフォワード制御項」は
例えば、ホイールシリンダ圧の目標値Pと、それの時間
微分値ΔPとを含む複数の物理量を変数とする関数gを
用いることにより演算される。すなわち、関数gは、 g(P,ΔP,・・・) で表されるのである。この関数gは、上記制御モデルを
物理的に記述する式として取得することができ、また、
実際の4輪分のブレーキアクチュエータ24のいずれか
を用いることにより、変数とフィードフォワード制御項
との関係を同定した式として取得することもできる。
【0063】これに対して、「フィードバック制御項」
は例えば、目標値Pと実際値Aとの偏差である比例項
と、それの微分項および積分項との和として演算され
る。実際値Aは、4輪分のホイールシリンダ圧の、圧力
センサ52による検出値の平均値として演算される。な
お、偏差は、目標値Pと、4輪のいずれかに対応する実
際のホイールシリンダ12について検出された検出値D
との偏差として演算することができる。
【0064】さらに付言すれば、本実施形態において
は、1チャンネル制御時に、各輪に関するブレーキアク
チュエータ24に対してフィードフォワード制御とフィ
ードバック制御との双方が行われるようになっている
が、フィードフォワード制御のみとすることができる。
フィードフォワード制御は、フィードバック制御に比較
してホイールシリンダ圧を振動状態に陥らせ難いためで
あり、よって、4チャンネル制御時には少なくともフィ
ードバック制御を行うのに対して、1チャンネル制御時
にはフィードバック制御を行わないようにすれば、1チ
ャンネル制御時に、要求される特性、すなわち、ホイー
ルシリンダ圧の応答性が実現されることになる。
【0065】以上、本発明のさらに具体的な一実施形態
を図面に基づいて詳細に説明したが、この他にも、特許
請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づい
て種々の変形,改良を施した形態で本発明を実施するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ制御装置の
ハードウェア構成を示す液圧回路図である。
【図2】そのブレーキ制御装置のソフトウェア構成を示
すブロック図である。
【図3】図2のコンピュータにより実行されるブレーキ
制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】そのブレーキ制御ルーチンの概略を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10 ブレーキ 12 ホイールシリンダ 24 ブレーキアクチュエータ 48 コンピュータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両における複数の車輪にそれぞれ設けら
    れた複数のブレーキの作動力を互いに独立に変化させ得
    る複数の作動力変化装置と、 それら複数の作動力変化装置に複数の駆動信号をそれぞ
    れ供給することにより、前記複数のブレーキを制御する
    制御手段であって、前記複数の車輪に関してブレーキ作
    動力を互いに共通に制御する共通制御が必要である場合
    には、前記複数の駆動信号を前記複数の作動力変化装置
    にそれぞれ互いに実質的に同じ時期に供給することによ
    り、共通制御を行う制御手段とを含むブレーキ制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記制御手段が、前記共通制御が必要であ
    る場合に、前記複数の駆動信号を代表する1つの代表駆
    動信号を決定し、それら複数の駆動信号を前記複数の作
    動力変化装置にそれぞれ、決定した代表駆動信号と実質
    的に同じ信号として、互いに実質的に同じ時期に供給す
    る手段を含む請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段を、運転者によるブレーキ操
    作に応じて前記複数の車輪のブレーキ作動力を変化させ
    ることが必要である通常ブレーキ時に、それら複数の車
    輪に関して前記共通制御を行う手段を含む請求項1また
    は2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段が、前記複数の車輪のいずれ
    かをそれらを代表する代表制御車輪に選び、その代表制
    御車輪を用いて前記複数の駆動信号を決定して前記複数
    の作動力変化装置にそれぞれ互いに実質的に同じ時期に
    供給する手段を含む請求項1ないし3のいずれかに記載
    のブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】前記複数の車輪が、左右の前輪と左右の後
    輪とを含み、前記制御手段が、運転者によるブレーキ操
    作に応じて前記複数の車輪のブレーキ作動力を変化させ
    ることが必要である通常ブレーキ時に、それら複数の車
    輪に関して前記共通制御を、左右の前輪のいずれかを前
    記代表制御車輪として用いて行う手段を含む請求項4に
    記載のブレーキ制御装置。
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