JP2000135676A - マルチワイヤソーの砥粒の再使用方法およびその装置 - Google Patents

マルチワイヤソーの砥粒の再使用方法およびその装置

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JP2000135676A
JP2000135676A JP10311159A JP31115998A JP2000135676A JP 2000135676 A JP2000135676 A JP 2000135676A JP 10311159 A JP10311159 A JP 10311159A JP 31115998 A JP31115998 A JP 31115998A JP 2000135676 A JP2000135676 A JP 2000135676A
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slurry
abrasive grains
abrasive
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wire saw
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JP10311159A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Kondo
慎介 近藤
Tetsuya Endo
哲哉 遠藤
Michio Sasaki
道雄 佐々木
Yasuyuki Iwata
康幸 岩田
Kenichi Tsujimoto
健一 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再使用される砥粒に塊がなく所定の大きさが得
られるマルチワイヤソー砥粒の再使用方法およびその装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】使用済みスラリに遠心分離力を作用させ
て、砥粒成分とワーク切断粉とに分離した後、分離され
た砥粒を再使用するマルチワイヤソーの砥粒の再使用方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチワイヤソー砥
粒の再使用方法およびその装置に係わり、特に砥粒の塊
のないスラリが得られるマルチワイヤソー砥粒の再使用
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチワイヤソー(以下ワイヤソーとい
う。)は所定のピッチに配列されたワイヤ列にワークを
押し付け、砥粒を含むスラリを注ぎながらワイヤとワー
クを相対運動させ、研削作用により多数のウェーハに切
断する装置である。
【0003】ワーク例えばシリコンインゴットWを切断
してシリコンウェーハを製造するには、図10に示すよ
うに、従来、ワイヤソー51が用いられ、このワイヤソ
ー51は1本のワイヤ52を巻き付ける3個の多溝ロー
ラ53を有する。この3個のうち1個はドライブローラ
53であり、他の2個はガイドローラ54として形成さ
れ、各多溝ローラ53、54間に100〜300μmの
直径を有するワイヤ52を0.3〜20mm間隔で巻き
付けワイヤ列54を構成し、このワイヤ列55のワイヤ
52をドライブ側多溝ローラ53の駆動により往復走行
させるようになっている。
【0004】また、ワイヤ列55に対向する上方にはフ
ィードユニット56が設けられ、カーボンベース57を
介してフィードユニット56に接着されたワークWはワ
イヤ列55に押し付けられる。
【0005】さらに、ワイヤ列55に対向する斜め上方
にはスラリ供給装置58が設けられ、スラリ供給パイプ
59を介してこのスラリ供給装置58からワークWのス
ライス時、ワイヤ列55にSiC砥粒を分散させたスラ
リ(加工液)を、ワークWに常時供給して、スラリをワ
イヤ列55に塗布しながら、このワークWを走行するワ
イヤ列55に押し付けてスライスするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のワイヤ
ソー51において、スラリ供給装置58から供給された
大量のスラリはワイヤ列55にかけられてワークを切削
した後、スラリタンク60に受け一部を抜き取り、抜き
取った量のスラリを補充して数回使用後廃棄されてい
た。このようにワークを数回切削しただけでスラリは廃
棄されており、ワイヤソー51を用いたワークWの切削
に要するランニングコストのうち、砥粒の占める割合が
大きく、砥粒の再使用方法が検討されていた。
【0007】例えば、特開平8−168950号公報に
は、使用済みのスラリに遠心力を作用させて、未粉砕の
砥粒をワークの切粉と粉砕された砥粒から分離し、未粉
砕の砥粒を再使用するワイヤソー砥粒の再使用方法が開
示されている。
【0008】また、特開平9−239661号公報に
は、フィルタにより上流側空間と下流側空間に区画され
た分離装置の上流側空間から廃スラリを導入し、下流側
空間に微粒成分を流出させて排出し、砥粒が付着したフ
ィルタに超音波を放射して上流側空間から砥粒を回収す
るワイヤソー砥粒の再使用方法が開示されている。
【0009】一般に分離装置を介して回収された砥粒は
ケーキ状(粘土状)の塊になり、回収された砥粒をその
ままスラリに混ぜて使用すると撹拌子により粉砕(分
離)、撹拌するのに長時間を要し、さらに分離不十分な
砥粒の塊がワイヤを切断するトラブルを発生させること
がしばしばある。
【0010】しかし、上記開示の二つの砥粒の再使用方
法では、回収された砥粒が塊にならないように、所定の
大きさに再処理する方法が示されていない。
【0011】このため、再使用される砥粒は塊がなく、
所定の大きさの砥粒が得られるワイヤソー砥粒の再使用
方法およびその装置が要望されており、本発明は再使用
される砥粒は塊がなく、所定の大きさが得られるワイヤ
ソー砥粒の再使用方法およびその装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、砥粒を分散させたス
ラリを供給しつつ走行するワイヤ列をワークに押し付け
てワークを切削するマルチワイヤソーの砥粒の再使用方
法において、ワーク切断粉を含む使用済みスラリに遠心
分離力を作用させて、砥粒成分とワーク切断粉とに分離
した後、分離された砥粒を再使用するマルチワイヤソー
の砥粒の再使用方法であることを要旨としている。
【0013】本願請求項2の発明では、上記分離された
砥粒は塊状になり、この分離された塊状の砥粒成分に運
動力を与えて塊状の砥粒成分を砥粒砥粒の大きさにして
再使用するを特徴とする請求項1に記載の砥粒の再使用
方法であることを要旨としている。
【0014】本願請求項3の発明では、上記砥粒成分を
砥粒の大きさにする工程は、砥粒が通過可能な大きさの
透孔が多数設けられた容器に、前記砥粒成分を収納し、
しかる後この砥粒成分に運動力を与えて粉砕し、排出す
ることを特徴とする請求項2に記載の砥粒の再使用方法
であることを要旨としている。
【0015】本願請求項4の発明では、上記分散された
砥粒は、スラリを構成する溶剤を、砥粒と溶剤の混合比
で1:0.2〜1:0.6含むことを特徴とする請求項
1から3のいずれか1項に記載のマルチワイヤソーの砥
粒の再使用方法であることを要旨としている。
【0016】本願請求項5の発明では、上記分散された
ワーク切断粉には砥粒よりも小さい砥粒粉粉砕成分を含
むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記
載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用方法であることを
要旨としている。
【0017】本願請求項6の発明は、砥粒を分散させた
スラリを供給しつつ走行するワイヤ列をワークに押しつ
けてワークを切削するマルチワイヤソーの砥粒の再使用
装置において、前記スラリを受け、かつスラリ供給装置
に連通するスラリタンクと、このスラリタンクに連設さ
れた遠心分離装置と、この遠心分離装置に連設された砥
粒粉砕装置と、この砥粒粉砕装置に連設され前記スラリ
タンクに連設されたスラリ調合タンクとを有し、前記砥
粒粉砕装置は砥粒が通過可能な大きさの透孔が多数設け
られた容器と、この容器に収納された砥粒成分に運動力
を与える運動力付与機構とよりなることを特徴とするマ
ルチワイヤソーの砥粒の再使用装置であることを要旨と
している。
【0018】本願請求項7の発明では、上記容器は砥粒
が通過可能な大きさの透孔が多数設けられたパンチング
メタルで形成されており、運動付与機構は振動発生装置
であることを特徴とする請求項6に記載のマルチワイヤ
ソーの砥粒の再使用装置であることを要旨としている。
【0019】本願請求項8の発明では、上記容器は砥粒
が通過可能な大きさの透孔が多数設けられた金網で形成
されており、運動付与機構は振動発生装置であることを
特徴とする請求項6に記載のマルチワイヤソーの砥粒の
再使用装置であることを要旨としている。
【0020】本願請求項9の発明では、上記容器はスラ
リ調合タンクに貯えらたスラリに浸されていることを特
徴とする請求項7または8に記載のマルチワイヤソーの
砥粒の再使用装置であることを要旨としている。
【0021】本願請求項10の発明では、上記運動付与
機構は振動発生装置と前記容器内に設けられモータ駆動
される撹拌装置とを有することを特徴とする請求項7ま
たは8に記載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用装置で
あることを要旨としている。
【0022】本願請求項11の発明では、上記容器は砥
粒が通過可能な大きさの透孔が多数設けられた金網で形
成されており、運動付与機構は前記容器を回転させるモ
ータ駆動の容器回転装置と前記容器内に設けられモータ
駆動される撹拌装置とを有することを特徴とする請求項
7または8に記載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用装
置であることを要旨としている。
【0023】本願請求項12の発明では、上記運動付与
機構は容器にスラリ調合タンクのスラリを循環供給する
循環ポンプと前記容器内に設けられモータ駆動される撹
拌装置とを有することを特徴とする請求項7または8に
記載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用装置であること
を要旨としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるマルチワイ
ヤソー砥粒の再使用方法およびその装置の実施の形態に
ついて添付図面に基づき説明する。
【0025】図1は本発明に係わるマルチワイヤソー砥
粒の再使用装置1を示すもので、このワイヤソー砥粒の
再使用装置1は、このワイヤソー2の下方に設けられた
スラリタンク3と、スラリ抜き取りタンク4を介してス
ラリタンク3に連設された遠心分離装置5と、この遠心
分離装置5に連設された砥粒粉砕装置6と、この砥粒粉
砕装置6に連設され上記スラリタンク3とに連通するス
ラリ調合タンク7とで構成されている。
【0026】上記ワイヤソー2は、図2に示すように1
本のワイヤ8と、このワイヤ8を巻き付ける多溝ドライ
ブローラ9と、2個のガイドローラ10とで形成され、
各多溝ローラ9、10間に100〜300μmの直径を
有するワイヤ8を0.3〜20mm間隔で巻き付けワイ
ヤ列11を構成し、このワイヤ列11のワイヤ8を多溝
ドライブローラ9の駆動により往復走行させるようにな
っている。
【0027】また、ワイヤ列11に対向する上方にはフ
ィードユニット12が設けられ、カーボンベース13を
介してフィードユニット12に接着されたワーク例えば
シリコンインゴットWはワイヤ列11に押し付けられ
る。
【0028】さらに、ワイヤ列11に対向する斜め上方
にはスラリ供給装置14が設けられ、このスラリ供給装
置14は上記スラリタンク3とスラリ供給パイプ15に
より連通されており、シリコンインゴットWのスライス
時、スラリ供給装置14からワイヤ列11にSiC砥粒
を分散させたスラリを、シリコンインゴットWに常時供
給して、スラリをワイヤ列11に塗布しながら、このシ
リコンインゴットWを走行するワイヤ列11に押し付け
てスライスするものである。
【0029】上記遠心分離装置5は図3に示すように横
型で、一端にはスラリ導入口16aと回収スラリが排出
される回収スラリ排出口16c、他端には廃液が排出さ
れる廃液排出口16bが設けられたケーシング16と、
このケーシング16に回転自在に設けられた羽根車17
とで構成されており、スラリ導入口16aから導入され
た使用済みスラリは回転力を与えられたケーシング16
と羽根車17のスクリューコンベア17aの作用により
砥粒と廃液に分離されるようになっている。廃液排出口
16bは廃液タンク18に連通され、砥粒排出口16c
は砥粒粉砕装置6に連設されている。
【0030】上記砥粒粉砕装置6は図4に示すようにス
ラリ調合タンク7の上方に配設され、砥粒が通過可能な
大きさの透孔が多数設けられた容器例えば三角錐形状で
砥粒が通過可能な大きさの透孔が多数設けられたパンチ
ングメタル製の容器19と、遠心分離装置5を介してこ
の容器19に収納されたオイルを含むケーキ状(粘土
状)の砥粒からなる砥粒成分に運動力を与える運動力付
与機構例えば振動発生装置20とで構成されており、容
器19に収納されたケーキ状の砥粒成分は振動発生装置
20により運動力が与えられる。上記容器19に設けら
れた砥粒が通過可能な大きさの透孔の大きさ(口径)
は、例えば砥粒の大きさ(粒径)が10〜30μmの場
合、透孔19hの60〜70%の大きさの砥粒が通過で
きると仮定して、45μmである。また、砥粒が溶剤を
含み、砥粒と溶剤の混合比が1:0.2〜1:0.6と
なるケーキ状のスラリとなっている場合は、3〜20m
mの透孔19hに設定するのがよい。
【0031】さらに図4に示すように砥粒粉砕装置6の
下方に配設されたスラリ調合タンク7には、スラリ撹拌
用でモータ駆動の撹拌装置21が設けられ、さらに図1
に示すようにスラリ調合タンク7に新砥粒を供給する新
砥粒ホッパ22と、新しい溶剤例えばオイルを供給する
新オイル供給容器(ドラム缶)23が連通されている。
【0032】なお、未使用の新しいスラリは粒径10〜
30μmのカーボランダム等のSiCと溶剤となる支持
オイルからできている。
【0033】次に本発明に係わるワイヤソー砥粒の再使
用装置1を用いたマルチワイヤソーの砥粒の再使用方法
を説明する。
【0034】ワーク例えばシリコンインゴットWを切削
例えば切断するには、このシリコンインゴットWを、カ
ーボンベース13を介してフィードユニット12に取り
付ける。次にスラリタンク3に貯えられているスラリ
を、スラリ供給パイプ15を介してスラリ供給装置14
から走行するワイヤ列5に塗布させる。
【0035】しかる後スラリが塗布され走行するワイヤ
列11にシリコンインゴットWを押し付けシリコンイン
ゴットWを所定の厚さに切断する。
【0036】一方、ワイヤ列11に塗布され使用された
スラリは使用済みスラリとしてワイヤ列11の下方に設
けられたスラリタンク3に貯えられる。
【0037】このスラリタンク3に貯えられた使用済み
スラリには、シリコンインゴットWとワイヤ列5間で粉
砕されて砥粒より小さい砥粒成分すなわち大きさが1〜
5μmになった粉砕砥粒と、元の大きさすなわち粒径1
0〜30μmの砥粒と、数μmのシリコンインゴットW
の切削粉と、ワイヤ8から出る1〜5μmの金属粉とが
含まれる。
【0038】上記スラリタンク3に貯えられた使用済み
スラリは、図1に示すようなワイヤソー砥粒の再使用装
置1により再使用される。
【0039】例えば、スラリタンク3に貯えられた使用
済みスラリの半分は、スラリ抜き取りタンク4に抜き取
られ、残りの半分は、後述する方法により再生されたス
ラリと混合されて再使用される。
【0040】図3に示すように、スラリ抜き取りタンク
4に貯えられた廃スラリはスラリ導入口16aを介して
遠心分離装置5に導入されて、この遠心分離装置5によ
り、回収スラリと廃液に分離される。回収スラリには砥
粒およびオイルの大部分が回収されて含有され、また未
分離の切粉の半分が含有され、一方、廃液には砥粒およ
びオイルの一部と切粉の半分が含有されている。
【0041】回収スラリは回収スラリ排出口16cを介
して遠心分離装置5に連設された砥粒粉砕装置6に送ら
れ、廃液は廃液排出口16bを介して廃液タンク18に
送られる。
【0042】砥粒粉砕装置6に送られた回収スラリは、
遠心分離装置5の遠心力の作用により多くのオイルが分
離除去されて濃縮され、砥粒と溶剤であるオイルの混合
比が1:0.2〜1:0.6となるケーキ状のスラリと
なっている。そして、この回収スラリは、砥粒粉砕装置
6の容器19の透孔19hを通過できず容器19に停滞
する。この容器19に停滞したケーキ状のスラリは、図
4に示すように、容器19が運動力付与機構例えば振動
発生装置20により揺動運動を与えられているので、ケ
ーキ状のスラリに運動力が与えられ、このケーキ状のス
ラリは粉砕されてオイルと所定の大きさの砥粒となり、
透孔19hを通過して、スラリ調合タンク7に落下す
る。
【0043】スラリ調合タンク7に落下した所定の大き
さの砥粒とオイルは、廃液に含まれて廃棄された量と同
量の新砥粒ホッパ22から供給された砥粒、新オイル供
給容器23から供給されたオイルと共に、撹拌装置21
により撹拌される。このようにして再生スラリが再生さ
れ、再生されたスラリは再びスラリタンク3に送られ、
スラリとして再使用される。
【0044】上述のように、遠心分離装置5によってケ
ーキになったオイルを含んだスラリは、揺動する容器1
9により粉砕されて、透孔19hを通過し、砥粒の大き
さ例えば粒径10〜30μmに整粒されるものである。
【0045】なお、上述した実施の形態では、砥粒粉砕
装置6を図4に示すようにパンチングメタル製の容器1
9と、この容器19に収納された砥粒成分に運動力を与
える運動力付与機構例えば振動発生装置20とで構成し
たが、図5に示すように、スラリ調合タンク31のスラ
リに浸された容器32を砥粒とほぼ同じ大きさの透孔を
有する金網、またはケーキ状となったスラリを粉砕する
場合には、3〜20mmの透孔を有する金網で形成し、
この容器32を運動付与機構33で振動させるようにし
てもよい。また、図6に示すように、スラリ調合タンク
34のスラリに浸された金網製の容器35内の砥粒に運
動力を与える運動付与機構36は振動発生装置36a
と、容器35内のスラリを撹拌するモータ駆動の撹拌装
置36bで構成してもよい。
【0046】さらに、図7に示すように、スラリ調合タ
ンク37のスラリに浸された金網製の容器38内の砥粒
に運動力を与える運動付与機構39を容器38を回転さ
せるモータ39aと、容器39内のスラリを撹拌するモ
ータ駆動の撹拌装置39bで構成してもよい。また、図
8に示すように、スラリ調合タンク40のスラリに浸さ
れた金網製の容器41内の砥粒に運動力を与える運動付
与機構42をスラリをスラリ調合タンク40で循環させ
るポンプ42aと、容器41内のスラリをモータ駆動の
撹拌装置45とで構成してもよい。
【0047】
【実施例】本発明に係わるマルチワイヤソーの砥粒の再
使用方法およびその装置を用いた砥粒の再使用の実施例
を図10に示す。上段にはスラリ再使用処理工程におけ
るスラリ構成要素の具体的処理量を示し、このスライス
後再生前のスラリは複数の工程を経て再生スラリにな
る。下段には上段のスラリ再使用処理工程に対応する再
使用処理装置の具体的構成要素を示す。
【0048】
【発明の効果】本発明に係わるマルチワイヤソーの砥粒
の再使用方法およびその装置によれば、遠心分離装置に
よって生成される砥粒の塊に運動力を与えて、砥粒の大
きさにし、砥粒に塊がなく、砥粒の粉砕、スラリの撹拌
に長時間を必要とせず、さらに分離不十分な砥粒の塊に
よってワイヤが切断するトラブルの発生を防止すること
ができる。
【0049】また、砥粒粉砕装置を透孔が多数設けられ
た容器と運動力付与機構とで構成したので、砥粒の再使
用処理工程内で容易に砥粒の塊を砥粒の大きさに粉砕す
ることができる。
【0050】多数の透孔が設けられた容器をパンチング
メタルで形成したので、容器の製作が容易であるととも
に、確実に砥粒の粉砕を行うことができる。
【0051】多数の透孔が設けられた容器を金網で形成
したので、容器の製作が容易であるとともに、極めて砥
粒の通過性のよい容器が得られて、再生時間を短縮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置の説明図。
【図2】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置に用いられるマルチワイヤソーの説明図。
【図3】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置に用いられる遠心分離装置の説明図。
【図4】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置に用いられる砥粒粉砕装置の説明図。
【図5】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置に用いられる他の砥粒粉砕装置の説明図。
【図6】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置に用いられる他の砥粒粉砕装置の説明図。
【図7】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置に用いられる他の砥粒粉砕装置の説明図。
【図8】本発明に係わるマルチワイヤソー砥粒の再使用
装置に用いられる他の砥粒粉砕装置の説明図。
【図9】本発明に係わるマルチワイヤソーの砥粒の再使
用方法およびその装置を用いた砥粒の再使用の実施例を
示す説明図。
【図10】従来のマルチワイヤソーの説明図。
【符号の説明】
1 マルチワイヤソー砥粒の再使用装置 2 マルチワイヤソー 3 スラリタンク 4 スラリ抜き取りタンク 5 遠心分離装置 6 砥粒粉砕装置 7 スラリ調合タンク 8 ワイヤ 9 多溝ドライブローラ 10 多溝ガイドローラ 11 ワイヤ列 12 フィードユニット 13 カーボンベース 14 スラリ供給装置 15 スラリ供給パイプ 16 ケーシング 17 羽根車 17a スクリューコンベア 18 廃液タンク 19 容器 20 振動発生装置 21 撹拌装置 22 新砥粒ホッパ 23 新オイル供給容器 W ワーク(シリコンインゴット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 道雄 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 岩田 康幸 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 辻本 健一 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内 Fターム(参考) 3C047 FF06 FF09 GG14 GG15 GG17 GG18 3C069 AA01 BA06 BB03 CA04 DA06 EA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒を分散させたスラリを供給しつつ走
    行するワイヤ列をワークに押し付けてワークを切削する
    マルチワイヤソーの砥粒の再使用方法において、ワーク
    切断粉を含む使用済みスラリに遠心分離力を作用させ
    て、砥粒成分とワーク切断粉とに分離した後、分離され
    た砥粒を再使用するマルチワイヤソーの砥粒の再使用方
    法。
  2. 【請求項2】 上記分離された砥粒は塊状になり、この
    分離された塊状の砥粒成分に運動力を与えて塊状の砥粒
    成分を砥粒の大きさにして再使用するを特徴とする請求
    項1に記載の砥粒の再使用方法。
  3. 【請求項3】 上記砥粒成分を砥粒の大きさにする工程
    は、砥粒が通過可能な大きさの透孔が多数設けられた容
    器に、前記砥粒成分を収納し、しかる後この砥粒成分に
    運動力を与えて粉砕し、排出することを特徴とする請求
    項2に記載の砥粒の再使用方法。
  4. 【請求項4】 上記分散された砥粒は、スラリを構成す
    る溶剤を、砥粒と溶剤の混合比で1:0.2〜1:0.
    6含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    に記載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用方法。
  5. 【請求項5】 上記分散されたワーク切断粉には砥粒よ
    りも小さい砥粒粉粉砕成分を含むことを特徴とする請求
    項1から4のいずれか1項に記載のマルチワイヤソーの
    砥粒の再使用方法。
  6. 【請求項6】 砥粒を分散させたスラリを供給しつつ走
    行するワイヤ列をワークに押しつけてワークを切削する
    マルチワイヤソーの砥粒の再使用装置において、前記ス
    ラリを受け、かつスラリ供給装置に連通するスラリタン
    クと、このスラリタンクに連設された遠心分離装置と、
    この遠心分離装置に連設された砥粒粉砕装置と、この砥
    粒粉砕装置に連設され前記スラリタンクに連設されたス
    ラリ調合タンクとを有し、前記砥粒粉砕装置は砥粒が通
    過可能な大きさの透孔が多数設けられた容器と、この容
    器に収納された砥粒成分に運動力を与える運動力付与機
    構とよりなることを特徴とするマルチワイヤソーの砥粒
    の再使用装置。
  7. 【請求項7】 上記容器は砥粒が通過可能な大きさの透
    孔が多数設けられたパンチングメタルで形成されてお
    り、運動付与機構は振動発生装置であることを特徴とす
    る請求項6に記載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用装
    置。
  8. 【請求項8】 上記容器は砥粒が通過可能な大きさの透
    孔が多数設けられた金網で形成されており、運動付与機
    構は振動発生装置であることを特徴とする請求項6に記
    載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用装置。
  9. 【請求項9】 上記容器はスラリ調合タンクに貯えらた
    スラリに浸されていることを特徴とする請求項7または
    8に記載のマルチワイヤソーの砥粒の再使用装置。
  10. 【請求項10】 上記運動付与機構は振動発生装置と前
    記容器内に設けられモータ駆動される撹拌装置とを有す
    ることを特徴とする請求項7または8に記載のマルチワ
    イヤソーの砥粒の再使用装置。
  11. 【請求項11】 上記容器は砥粒が通過可能な大きさの
    透孔が多数設けられた金網で形成されており、運動付与
    機構は前記容器を回転させるモータ駆動の容器回転装置
    と前記容器内に設けられモータ駆動される撹拌装置とを
    有することを特徴とする請求項7または8に記載のマル
    チワイヤソーの砥粒の再使用装置。
  12. 【請求項12】 上記運動付与機構は容器にスラリ調合
    タンクのスラリを循環供給する循環ポンプと前記容器内
    に設けられモータ駆動される撹拌装置とを有することを
    特徴とする請求項7または8に記載のマルチワイヤソー
    の砥粒の再使用装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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