JP2000133246A - 非水二次電池 - Google Patents
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Abstract
信頼性が高い非水二次電池を提供する。 【解決手段】 リチウムイオンをドープ・脱ドープし得
る活物質を主たる成分とする正極および負極を用いる非
水二次電池において、正極活物質として、一般式Lix
Niy Co1-y O2 (xは充放電により変化する値であ
り、0<x<1.10、0.5≦y<1.0)で表され
るリチウム複合酸化物であって、その一次粒子の平均粒
子径が1.5〜15μmのものを用い、かつ正極中にお
ける正極活物質の一次粒子と二次粒子との存在割合を、
一次粒子の数をA、二次粒子の数をBとするとき、A/
(A+B)で、0.8≦A/(A+B)の範囲内にす
る。
Description
し、さらに詳しくは、高温貯蔵時の安定性が優れ、かつ
過充電時の信頼性が高い非水二次電池に関する。
のポータブル電子機器の発達や、電気自動車の実用化に
伴い、小型軽量でかつ高容量の二次電池が必要とされる
ようになってきた。現在、この要求に応える高容量二次
電池として、正極活物質としてLiCoO2 を用い、負
極活物質として炭素系材料を用いたリチウムイオン二次
電池が商品化されている。このリチウムイオン二次電池
の正極活物質として用いられているLiCoO2 は、製
造が容易であり、かつ取り扱いが簡便なことから、好適
な正極活物質として多用されている。
あるコバルト(Co)を原料として製造されるために、
今後、資源不足が深刻になると予想される。また、コバ
ルト自体の価格も高く、価格変動も大きいために、安価
で供給の安定している正極材料の開発が望まれる。
として、スピネル構造のリチウムマンガン酸化物、ニッ
ケル酸リチウム、チタン酸リチウムなどを用いたリチウ
ムイオン二次電池について研究が行われ、それらのリチ
ウム含有複合酸化物の中でも構成元素の価格が安価で、
供給が安定しているニッケルを構成元素としたLiNi
O2 がLiCoO2 に代わる正極活物質として注目され
ている(特開平7−37576号公報、特開平7−30
7151号公報、特開平6−231767号公報、特開
平8−31418号公報など)。
CoO2 と同様に、274mAh/gであるが、Li極
を基準とした作動電位はLiNiO2 の方がLiCoO
2 より低いために、LiNiO2 はLi極に対して3.
0〜4.0V領域での放電容量が大きく、LiNiO2
の方がLiCoO2 より実用的な電位範囲(Li極に対
して3.0〜4.3V領域)での放電容量が大きい。実
際のLi極に対する3.0〜4.3V領域での放電容量
は、それぞれの合成条件により異なるものの、一般にL
iCoO2 の場合は130〜160mAh/gである
が、LiNiO2の場合は160〜200mAh/gで
ある。従って、正極活物質としてLiCoO2 を用いた
電池よりも、LiNiO2 を用いた電池の方が高容量に
なるものと期待される。
度は、LiCoO2 が4.9〜5.1g/cm3 で、L
iNiO2 が4.6〜4.8g/cm3 である。従っ
て、両者はほぼ同程度の充填性が得られるので、LiC
oO2 に代えてLiNiO2 を使用しても、電極作製時
の充填性が劣ることはほとんどない。
CoO2 に比べて大きいので、負極活物質として炭素系
材料を用いた場合、炭素系材料が持つ不可逆容量を考慮
すると、LiNiO2 を正極活物質として用いた方が電
池設計が容易になるという利点がある。すなわち、炭素
系材料にLiイオンが挿入されるとその一部のLiイオ
ンは、炭素系材料に完全に取り込まれて充放電に関与し
なくなる。正極活物質としてLiCoO2 を用い、負極
活物質として炭素系材料を用いた場合には、LiCoO
2 にはほとんど不可逆容量がないため、初回サイクルで
LiCoO2 の持つ一部のLiイオンが炭素系材料に不
可逆容量として取り込まれてしまい、そのため、使用で
きるLiイオン量が少なくなる。つまり、リチウム源で
あるLiCoO2 から取り出すことのできるLiイオン
量から負極の不可逆容量分のLiイオン量が減り、その
結果、充放電に使用できるLiイオンが少なくなる。こ
れに対して、LiNiO2 ではLiNiO2 自身が比較
的大きな不可逆容量を持つので、電池作製時に使用する
LiNiO2 の量と炭素系材料の量とを制御することに
より、LiNiO2 の不可逆容量と炭素系材料の不可逆
容量とのバランスをとると、正極活物質から取り出すこ
とのできるLiイオンのうち自由に充放電に使用できる
Liイオン量を減少させることなく、充放電に寄与しな
くなるLiイオン量をLiNiO2 自身の不可逆容量の
みにすることができる。
2 は合成条件などにより層間にNi2+が混入しやすく、
層間にNi2+が混入したものの組成はLi1-x Ni1+x
O2 となり、層間のNi 2+がLiイオンの移動を阻害す
るために量論組成のLiNiO2 よりも電気化学的容量
が減少する。また、量論組成のLiNiO2 の合成は、
酸素雰囲気下で注意深く行う必要があり、LiCoO2
に比べて製造コストが高くなる。
晶系と単斜晶系との間で相変化を起こし、充放電時にお
いてLiNiO2 中のLi含有量が少なくなると、Ni
−Ni層間距離の短いNiO2 相が生じ、急激な格子の
収縮とともに二相共存状態〔LiNiO2 相とLix N
iO2 (x≪1)相〕となる。このような変化は活物質
自体にストレスを与え、電池特性としてサイクル寿命に
悪影響を与える。
べて吸湿性が高く、大気中にLiNiO2 を放置してお
くと、水分の吸収により電気化学特性が低下する。Li
CoO2 では吸湿時においても真空乾燥や熱処理によっ
て水分を除去すると電気化学特性が回復するが、LiN
iO2 では水分除去操作を行っても電気化学特性が回復
しないという問題がある。
チウム複合酸化物が提案されているが、そのようなリチ
ウム複合酸化物を正極活物質として用い、炭素系材料を
負極活物質として用いて電池を作製し、種々の試験方法
により電池特性の評価を行うと、貯蔵特性において、電
池のインピーダンスが非常に大きくなるという問題が明
らかになった。
電時の安全性確保のためにガス発生が起こりやすい活物
質や電解液が使用されているが、通常に使用される環境
下においての異常なガス発生は電池製造時の不良率が高
くなる原因になるため、改善する必要がある。
発生がほとんどないが、異常な電圧が電池にかかり、連
続して電流が流れる過充電時においては、効率的にガス
発生が起こり、異常事態が回避できる安全性の高い電池
でなければならない。
リチウムイオンがドープ・脱ドープしても構造的に安定
で、水に対する安定性が高く、高温貯蔵時の安定性が優
れているとともに、過充電時の信頼性が高い非水二次電
池を提供することを目的とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、リチウムイオンを
ドープ・脱ドープし得る活物質を主たる成分とする正極
および負極を用いる非水二次電池において、正極活物質
として、一般式Lix Niy Co1-y O2 (xは充放電
により変化する値であり、0<x<1.10、0.5≦
y<1.0)で表されるリチウム複合酸化物であって、
その一次粒子の平均粒子径が1.5〜15μmの範囲内
にあるものを用い、かつ正極中における正極活物質の一
次粒子と二次粒子との存在割合が、一次粒子の数をA、
二次粒子の数をBとするとき、A/(A+B)で、0.
8≦A/(A+B)の範囲内にあるときは、構造的に安
定で、高温貯蔵時の安定性が優れ、かつ過充電時におい
ては効率的にガス発生が起こり、電流遮断機構が作動し
て、過充電時の信頼性が高い非水二次電池が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するにいたった。
は、LiNiO2 のNiの一部をCoで置換した、一般
式Lix Niy Co1-y O2 (xは充放電により変化す
る値であり、0<x<1.10、0.5≦y<1.0)
で表されるリチウム複合酸化物であり、リチウムイオン
をドープ・脱ドープし得るものであるが、このような組
成のリチウム複合酸化物にすることにより、量論組成の
LiNiO2 に比べて合成条件の制御が容易になり、か
つ、LiNiO2 よりも不可逆容量が小さくなり、その
結果、放電容量を大きくでき、有効に使用できるLiイ
オンが多くなる。また、Niの一部をCoに置換するこ
とにより合成条件を緩和できるので、LiNiO 2 の合
成よりも製造コストを下げることが可能になる。
記のような充放電に伴う活物質自体のストレスを低減で
き、Li含有量の少ない領域でも急激な格子定数の減少
が生じなくなり、サイクル寿命を延ばすことが可能にな
る。
iNiO2 よりも吸湿性が少なく、耐吸湿性に関してL
iCoO2 と同等の取扱いができる。
ウム複合酸化物生成時に、一般式Lix Niy Co1-y
O2 で表したときに、0.5≦y<1.0とNiがリッ
チになるような組成比にするが、これは、Niの組成比
を0.5以上にすることによって、高容量化の点で優れ
るLiNiO2 の特性を発揮できるようにするととも
に、Niの組成比を1.0より小さくすることによっ
て、結晶の安定化を図るためである。そして、このNi
の組成比を示すyは0.65以上で0.85以下が好ま
しい。
1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物の一次粒子の平
均粒子径が1.5〜15μmであり、かつ正極中におけ
る正極活物質の一次粒子(A)と二次粒子(B)の存在
割合〔A/(A+B)〕が、0.8≦A/(A+B)で
あることを特徴している。
y Co1-y O2 について検討したところ、それが正極中
において一次粒子の集まった二次粒子の形態で存在して
いることが明らかになった。そのため、Lix Niy C
o1-y O2 の二次粒子と同程度の粒子径の分布を持った
LiCoO2 に比べて比表面積が大きく、それによって
電気化学特性がより優れた正極が得られるものと考えら
れる。また、非水二次電池用の正極は、一般に活物質で
あるリチウム複合酸化物を結着剤を用いて有機溶媒中に
分散し、これを集電体に塗布・乾燥後、所定厚みに圧延
することによって作製されているが、従来のLix Ni
y Co1-y O2 を活物質として用いた正極の構造を観察
すると、活物質であるLix Niy Co1-y O2 の二次
粒子が一部崩れ、一次粒子が露出した形態をとってい
る。従って、実際に正極にした場合には、二次粒子がさ
らに微細化することによって、より比表面積が大きくな
り、さらに電気化学特性が優れるようになるものと予想
される。実際には、その結果を反映して、従来のLix
Niy Co1-y O2 を活物質として用いた正極では、正
極作製後に二次粒子の崩れが大きい正極ほど、電気化学
特性が優れ、放電容量の大きいものが得られていた。
2 を正極活物質として用いた電池では、負極活物質とし
て炭素系材料を用い、電池の開路電圧で4.2Vの充電
状態で60℃の貯蔵試験を行うと、貯蔵前の電池の1k
Hzでのインピーダンスは60〜80mΩであるにもか
かわらず、試験開始1日後には電池の1kHzでのイン
ピーダンスがkΩオーダーにまで上昇していた。この原
因を電池を分解して調査したところ、電池封口体の抵抗
が非常に大きくなっていたことから、60℃の貯蔵試験
により電池内圧が上昇し、その結果、安全機構として電
池封口体内に設けてある電流遮断機構が作動したものと
考えられる。
必ずしも明確ではないが、次のように考察される。すな
わち、Lix Niy Co1-y O2 中のNiは、電池作製
時(放電状態)にはNi3+として存在している。これを
充電し、結晶中からLiイオンを脱離させると、Ni3+
はNi4+に酸化されるが、このとき生成したNi4+の触
媒活性が強いために、高電位下あるいは高温下などでは
触媒反応が進行しやすくなり、その結果、電解液が分解
を受け、分解生成物として二酸化炭素(炭酸ガス)、一
酸化炭素などの無機ガスやメタン、エタンなどの炭化水
素ガスが発生するものと考えられる。しかも、上記のよ
うに、従来のLix Niy Co1-y O2は一次粒子が集
まって二次粒子の粒子形態をしており、さらに正極作製
時に二次粒子の一部が崩れて一次粒子になるために、粒
子の比表面積が大きく、このことも電解液の分解を起こ
りやすくした原因の一つではないかと考えられる。ま
た、Lix Niy Co1-y O2 の表面に残存していたア
ルカリ成分が電池作製時に空気中の炭酸ガス(CO2 )
と反応したり、電解液成分と反応してLi2 CO3 のよ
うな炭酸塩として粒子表面に存在するようになるため
に、正極が高電位にさらされたり、高温下にさらされた
場合には、Li2 CO3 が分解し、炭酸ガスが発生しや
すくなるものと考えられる。また、正極作製後に二次粒
子の一部が崩れて一次粒子になり、粒子全体の比表面積
が大きくなることもLi2 CO3 の分解を促進する要因
になるものと考えられる。
試験での電解液の分解反応やLi2CO3 の分解反応を
抑制するためには、一次粒子径が大きい活物質粒子や正
極作製時に崩れない二次粒子の活物質を使用し、できる
限り活物質の比表面積を小さくすること、また、正極中
に一次粒子と二次粒子が混在する場合にはできる限り一
次粒子が単独で存在する割合を多くすることが重要であ
るということを見出した。
充電時の安全機構として封口体に電流遮断機構が導入さ
れているが、高電位や高温下でのLix Niy Co1-y
O2系電池のガス発生を抑制すると、過充電時において
もガス発生が少なくなり、過充電時の信頼性が低下する
と予想される。しかしながら、電子機器などの保護回路
などの異常により過充電状態になった条件下においても
効率的にガス発生を起こさせるように電池設計を行う
と、現在使用されているLiCoO2 系電池に比べて、
非常に安全な温度域で過充電状態を終了させることがで
き、電池の異常充電時においても極めて信頼性の高い非
水二次電池を提供することができると考え、本発明を完
成するにいたった。
非水二次電池の正極活物質として、一般式Lix Niy
Co1-y O2 (xは充放電により変化する値であり、0
<x<1.10、0.5≦y<1.0)で表されるリチ
ウム複合酸化物を用い、かつ、その一次粒子の粒子径お
よび正極中での正極活物質の一次粒子と二次粒子の粒子
形態の存在割合に着目して種々検討を重ねた結果なされ
たものであり、一次粒子径の平均粒子径を1.5〜15
μmの範囲内にし、さらに正極中におけるそれらの存在
割合を、一次粒子の数をA、二次粒子の数をBとすると
き、A/(A+B)で、0.8≦A/(A+B)の範囲
内にすることにより、これまでのLixNiy Co1-y
O2 を用いた非水二次電池より高温貯蔵時のガス発生を
少なくして高温貯蔵時の安定性が高く、かつ、異常充電
時においては効率的にガス発生を起こさせて電流遮断機
構が作動するようにして過充電時の信頼性を高めたので
ある。
1-y O2 (xは充放電により変化する値であり、0<x
<1.10、0.5≦y<1.0)で表されるリチウム
複合酸化物の一次粒子の粒子径は、高電圧や高温下での
Ni4+の触媒活性や正極表面の残存Li2 CO3 の分解
を抑制し、高温貯蔵時の電池の安定性の低下を抑制する
ため、平均粒子径で1.5μm以上にすることが必要で
あり、特に3μm以上にすることが好ましい。
ると、充放電効率が低下し、LiNiO2 の特徴である
高い充放電容量が得られなくなるとともに、サイクル特
性や低温時の放電特性などの電池特性が低下し、さらに
過充電時に効率的なガス発生が生じにくくなるために、
平均粒子径で15μm以下にすることが必要であり、特
に12μm以下、とりわけ10μm以下が好ましい。
ix Niy Co1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物
を正極活物質として用いて正極を作製することにより、
正極中における正極活物質の一次粒子と二次粒子の存在
割合を、一次粒子の数をA、二次粒子の数をBとすると
き、A/(A+B)で、0.8≦A/(A+B)の範囲
内に制御することが容易になり、しかもそのような粒子
形態にすることによって正極中の二次粒子の崩れによる
反応面積の増大を防ぎ、高電圧下や高温下におけるNi
4+の触媒作用やLi2 CO3 の分解を抑制し、かつ、過
充電時には効率的にガス発生が起こる信頼性の高い非水
二次電池が得られるようにしたのである。
は、走査型電子顕微鏡を使用し、加速電圧3kVの条件
で正極をその表面から5箇所撮影した電子顕微鏡写真
(倍率:3000倍)で、各写真中の個々の一次粒子5
0個の粒子径を測定し、5箇所の平均値により求めた値
をいう。また、一次粒子と二次粒子の存在割合は、同様
に撮影した電子顕微鏡写真(倍率:3000倍)で、写
真中に写っている粒子100個のうち、一次粒子単独で
存在している粒子の個数Aと一次粒子が複数個以上集ま
ってできたものを二次粒子とし、その二次粒子の個数B
を数え、A/(A+B)より求めた値である。
y Co1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物の製造方
法について説明する。まず、そのニッケル源としては、
酢酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトナート、アミド
硫酸ニッケル、硫酸ニッケルアンモニウム、シクロヘキ
シル酪酸ニッケル、蟻酸ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸
ニッケル、スルファミン酸ニッケル、臭化ニッケル、塩
化ニッケル、ビス(n−シクロペンタジエニル)ニッケ
ル、一酸化ニッケル、三二酸化ニッケル、水酸化ニッケ
ル、炭酸ニッケルなどがあり、コバルト源としては、酢
酸コバルト、コバルトアセチルアセトナート、硫酸コバ
ルト、安息香酸コバルト、臭化コバルト、塩化コバル
ト、シクロヘキシル酪酸コバルト、硫酸アンモニウムコ
バルト、エチルヘキシル酸コバルト、グルコン酸コバル
ト、ナフテン酸コバルト、硝酸コバルト、ビス(n−シ
クロペンタジエニル)コバルト、リン酸コバルト、ステ
アリン酸コバルト、一酸化コバルト、四三酸化コバル
ト、三二酸化コバルト、水酸化コバルト、炭酸コバルト
などがあるが、焼成時に環境に悪影響を与えるガスを発
生しない点で、酸化物と水酸化物が好ましく、生成物で
あるリチウム複合酸化物中のNiとCoの価数が3価で
あることから、3価のNiと3価のCoを多く含む酸化
物が最も好ましい。なお、本発明のリチウム複合酸化物
には、他の特性、例えばサイクル特性などを向上させる
ために、Al、Cu、Fe、Crなどの他の元素を固溶
化させることもできる。
Niy Co1-y O2 を製造するためには、主要構成元素
であるニッケル源化合物の一次粒子の平均粒子径が、生
成物の粒子サイズに影響を与えやすいため、一次粒子の
平均粒子径で1〜12μmが好ましく、特に1〜8μm
が好ましい。さらに、コバルト源化合物の粒子径として
は、ニッケル源化合物やリチウム塩との反応性を容易に
するために粒子サイズはできる限り微小なことが好まし
く、かつ、ニッケル源化合物の一次粒子の平均粒子径よ
りもコバルト源化合物の平均粒子径の方が小さいことが
重要である。従って、コバルト源化合物の平均粒子径は
3μm以下が好ましく、より好ましくは1μm以下、さ
らに好ましくは0.5μm以下である。
ム塩を用いることができ、例えば、水酸化リチウム・一
水和物、硝酸リチウム、炭酸リチウム、酢酸リチウム、
臭化リチウム、塩化リチウム、クエン酸リチウム、フッ
化リチウム、ヨウ化リチウム、乳酸リチウム、シュウ酸
リチウム、リン酸リチウム、ピルビン酸リチウム、硫酸
リチウム、酸化リチウムなどが挙げられ、それらの中で
も、酸化炭素、酸化窒素、酸化硫黄などの環境に影響を
及ぼすガスが発生しないという理由から、水酸化リチウ
ム・一水和物が特に好ましい。
Niy Co1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物の製
造にあたっては、上記の水酸化ニッケルとリチウム塩と
を混合して、ペレット化したものを焼成することが好ま
しい。すなわち、反応を固相反応で行うために、原料の
固相内拡散により反応が進行するので、ペレット化して
おくことによって、原料のリチウム塩粒子とニッケル源
化合物およびコバルト源化合物との接触が良くなり、よ
り反応が進行しやすくなる。このペレットの大きさとし
ては、5〜15mmが好ましい。
Co1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物の製造時の
焼成は、640〜740℃まで昇温し、さらに好ましく
は660〜720℃の温度範囲まで昇温し、その温度で
20〜40時間保持することが好ましい。640〜74
0℃で焼成することにより、生成するLix Niy Co
1-y O2 の結晶性が向上し、六方晶で層状構造のLix
Niy Co1-y O2 が形成しやすくなる。焼成温度が6
40℃より低い場合や740℃より高い場合は、Ni2+
イオンがLix Niy Co1-y O2 の層間に混入しやす
くなるために、生成物中のLiとNi+Coの比が量論
組成の1:1からずれた組成となってしまう。そして、
そのように量論組成からずれたLix Niy Co1-y O
2 は、充放電容量が著しく小さくなってしまう。
一気に640〜740℃まで昇温するよりも、室温から
リチウム塩の融点である250〜550℃で予備加熱し
てから640〜740℃に昇温することが好ましい。こ
れは、リチウム塩とニッケル源化合物やコバルト源化合
物との反応の進行を容易にするためであり、一気に64
0〜740℃まで昇温すると、リチウム塩とニッケル源
化合物またはリチウム塩とニッケル源化合物とコバルト
源化合物とが部分的に最終段階まで反応し、それによっ
て生成したLix Niy Co1-y O2 や中間生成物が未
反応物の反応を妨害するおそれがある。また、目的とす
るLix Niy Co1-y O2 を得るための焼成時間を短
縮するためにも段階的に加熱を行うのが有効である。こ
の予備加熱の時間は特に制限されるものではないが、通
常、1〜5時間が好ましく、室温からリチウム塩の融点
付近まで昇温し、さらにその温度を保持してから加熱す
ることが好ましい。
ix Niy Co1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物
の製造にあたり、リチウム塩とコバルト源およびニッケ
ル源との仕込み比は、LiとNi+Coとの混合モル比
を1.1付近にするのが好ましい。上記LiとNi+C
oの混合モル比を1.1付近にすることが好ましいとす
るのは、焼成温度640〜740℃の範囲で焼成する
と、Li源が昇華して生成物中のLi量が減少するため
である。原料混合物中のLi/(Ni+Co)の混合モ
ル比が1.1よりも少なくなると、生成物中のLi/
(Ni+Co)比が1より小さくなり、逆にLi/(N
i+Co)の混合モル比を1.1以上にすると、生成物
中のLi/(Ni+Co)比が1より大きくなってしま
う。そして、生成物中のLi/(Ni+Co)比が1.
0からずれると、量論組成から外れたLix Niy Co
1-y O2 が生成し、非水二次電池の充放電容量が低下す
ることになる。
気としては、アルゴン、ヘリウム、窒素などの不活性ガ
スと酸素ガスとの混合雰囲気中で行うことが好ましい。
これらのガスの混合比としては、不活性ガス/酸素ガス
の体積比で6/4〜8/2にすることにより反応の進行
が容易になり、Niの酸化反応が容易に進行して、不純
物を含有しない一般式Lix Niy Co1-y O2 で表さ
れる六方晶のリチウム複合酸化物が容易に得られるよう
になる。
1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物を正極活物質と
して用いて非水二次電池用の正極を作製するには、例え
ば、上記リチウム複合酸化物に、要すれば、例えば、鱗
片状黒鉛、アセチレンブラックなどのような電子伝導助
剤と、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ
化ビニリデンなどのバインダーを加えて混合し、得られ
た正極合剤を適宜の手段で成形すればよい。本発明にお
いて、正極は上記正極活物質を主たる成分とするが、こ
の主たる成分とは必須の成分であるということを意味
し、必ずしも、上記正極活物質が正極中で最も多くの重
量を占めるということを意味するものではない。
は、リチウムまたはリチウム含有化合物が用いられる
が、そのリチウム含有化合物としてはリチウム合金とそ
れ以外のものとがある。上記リチウム合金としては、例
えば、リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウ
ム−インジウム、リチウム−ガリウム、リチウム−イン
ジウム−ガリウムなどが挙げられる。リチウム合金以外
のリチウム含有化合物としては、例えば、錫酸化物、珪
素酸化物、ニッケル−珪素系合金、マグネシウム−珪素
系合金、乱層構造を有する炭素材料、黒鉛、タングステ
ン酸化物、リチウム鉄複合酸化物などが挙げられる。こ
れら例示のリチウム含有化合物中には、製造時にリチウ
ムを含んでいないものもあるが、負極活物質として作用
するときにはリチウムを含んだ状態になる。
ち、前記の正極活物質を用いた場合に、高温でのインピ
ーダンスの上昇を抑制でき、効率的にガス発生可能な負
極活物質との組み合わせについても検討したところ、
(002)面の面間隔(d002)が0.338nm以
下、好ましくは0.336nm以下、c軸方向の結晶子
のサイズ(Lc)が35〜57nm、好ましくは40〜
45nm、アスペクト比(長軸径/短軸径)が2〜2
0、好ましくは5〜15、平均粒子径が20μm以下、
好ましくは6μm以下の鱗片状炭素系材料を用いること
により、上記特性を向上させることができることを見出
した。このような炭素系材料を用いることにより、上記
特性を向上させることができる理由は現在のところ必ず
しも明らかではないが、それらの炭素系材料は発達した
層構造を有するので、正極からドープされるリチウムイ
オンが円滑に炭素系材料中に挿入されるとともに、リチ
ウムイオンがドープ・脱ドープすることによって生ずる
正極活物質の膨張収縮に伴ってスライドしながら接触を
保ち、導電性を維持しつづけるので、高温時においても
円滑な充放電反応が可能になることによるものと考えら
れる。このような炭素系材料としては、例えば、天然黒
鉛の他、種々の有機化合物の熱分解、焼成炭化などによ
って得られるもの、例えば、ベンゼン、メタン、一酸化
炭素などの炭素化合物を気相熱分解せしめて得られる炭
素系材料などが挙げられ、その熱分解の温度としては、
2000℃以上で3300℃以下が好ましい。また、他
の例としてはピッチ系の炭素系材料が挙げられ、そのよ
うなピッチ類の一例を挙げれば、石油ピッチ、アスファ
ルトピッチ、コールタールピッチ、原油分解ピッチ、石
油スラッジピッチなどの石油、石炭の熱分解により得ら
れるピッチ、有機低分子芳香族化合物の熱分解により得
られるピッチなどが挙げられる。さらに、他の例を挙げ
れば、アクリロニトリルなどを主成分とする重合体の焼
成炭化物が挙げられる。
記正極活物質の場合と同様のバインダーや電子伝導助剤
などを加えて混合し、得られた負極合剤を適宜の手段で
成形することによって作製される。本発明において、負
極は負極活物質を主たる成分とするが、この主たる成分
とは必須の成分であるということを意味し、必ずしも、
負極活物質が負極中で最も多くの重量を占めるというこ
とを意味するものではない。
合剤や負極合剤を加圧成形したり、正極合剤や負極合剤
を水その他の適宜の溶剤によりペースト状に塗料化し、
それぞれの塗料を集電体としての作用を兼ねる基体に塗
布または含浸させ、乾燥して、基体上に塗膜を形成する
など、種々の手段が採用できるが、後者の基体上に塗膜
として形成する場合が適している。特に、ペースト化工
程においては、本発明の粒子形態の存在割合にするため
にも、分散に際して二軸攪拌機またはローラーミルなど
を用いることが好ましい。このような分散機を用いるこ
とにより、ペーストにシェア応力を掛けることができ、
一次粒子の凝集を抑制することができるようになる。
複合酸化物の平均粒子径と粒子形態、および正極形成用
塗料の調製条件を前述した条件にすることによって可能
であるが、併せて塗料塗布後のプレス時のプレスの表面
温度やプレス圧を適宜調製することが好ましく、ローラ
ープレス機でのプレス時では、プレスの表面温度は70
〜130℃が好ましく、プレス圧(線圧)は150〜2
50kg/cmの範囲が好ましく、特に180〜230
kg/cmの範囲が好ましい。また、ローラーの回転速
度は2〜10m/分の範囲が好ましく、特に2〜6m/
分の範囲が好ましい。
しては、例えば、押出しコーター、リバースローラー、
ドクターブレードなどをはじめ、各種の塗布方法を採用
することができる。また、正極、負極などの電極の基体
としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、チタ
ン、銅などの金属の網、パンチドメタル、エキスパンド
メタル、フォームメタル、箔などが用いられる。
ては、用いる負極活物質の種類によっても異なるが、上
記炭素系材料を用いる場合、正極活物質/負極活物質=
1.0〜3.5(重量比)にすることが好ましい。
で表されるリチウム複合酸化物を正極活物質として用い
た非水二次電池において、電解質としては、通常、液状
電解質(以下、これを「電解液」という)が用いられ
る。そして、その電解液としては有機溶媒に溶質を溶解
させた有機溶媒系の非水電解液が用いられる。その有機
溶媒系電解液の溶媒は特に限定されるものではないが、
鎖状エステルを主溶媒として用いることが特に適してい
る。そのような鎖状エステルとしては、例えば、ジエチ
ルカーボネート(DMC)、ジメチルカーボネート(D
EC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、酢酸エ
チル(EA)、プロピオン酸メチル(MP)などの鎖状
のCOO−結合を有する有機溶媒が挙げられる。この鎖
状エステルが電解液の主溶媒であるということは、これ
らの鎖状エステルが全電解液溶媒中の50体積%より多
い体積を占めることを意味しており、特に鎖状エステル
が全電解液溶媒中の65体積%以上、とりわけ鎖状エス
テルが全電解液溶媒中の70体積%以上を占めることが
好ましく、なかでも鎖状エステルが全電解液溶媒中の7
5体積%以上を占めることが好ましい。
主溶媒にすることが好ましいとしているのは、鎖状エス
テルが全電解液溶媒中の50体積%を超えることによっ
て、電池特性、特に低温特性が改善されるからである。
ステルのみで構成するよりも、電池容量の向上をはかる
ために、上記鎖状エステルに誘電率の高いエステル(誘
電率30以上のエステル)を混合して用いることが好ま
しい。そのような誘電率の高いエステルの全電解液溶媒
中で占める量としては、10体積%以上、特に20体積
%以上が好ましい。すなわち、誘電率の高いエステルが
全電解液溶媒中で10体積%以上になると容量の向上が
明確に発現するようになり、誘電率の高いエステルが全
電解液溶媒中で20体積%以上になると容量の向上がよ
り一層明確に発現するようになる。ただし、誘電率の高
いエステルの全電解液溶媒中で占める体積が多くなりす
ぎると、電池の放電特性が低下する傾向があるので、誘
電率の高いエステルの全電解液溶媒中で占める量として
は、上記のように好ましくは10体積%以上、より好ま
しくは20体積%以上の範囲内で、40体積%以下が好
ましく、より好ましくは30体積%以下、さらに好まし
くは25体積%以下である。
ば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボ
ネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、γ−
ブチロラクトン(γ−BL)、エチレングリコールサル
ファイト(EGS)などが挙げられ、特にエチレンカー
ボネート、プロピレンカーボネートなどの環状構造のも
のが好ましく、とりわけ環状のカーボネートが好まし
く、具体的にはエチレンカーボネート(EC)が最も好
ましい。
用可能な溶媒としては、例えば、1,2−ジメトキシエ
タン(1,2−DME)、1,3−ジオキソラン(1,
3−DO)、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチ
ル−テトラヒドロフラン(2−Me−THF)、ジエチ
ルエーテル(DEE)などが挙げられる。そのほか、ア
ミン系またはイミド系有機溶媒や、含イオウ系または含
フッ素系有機溶媒なども用いることができる。
O4 、LiPF6 、LiBF4 、LiAsF6 、LiS
bF6 、LiCF3 SO3 、LiC4 F9 SO3 、Li
CF 3 CO2 、Li2 C2 F4 (SO3 )2 、LiN
(CF3 SO2 )2 、LiC(CF3 SO2 )3 、Li
Cn F2n+1SO3 (n≧2)などが単独でまたは2種以
上混合して用いられる。特にLiPF6 やLiC4 F9
SO3 などは充放電特性が良好なことから好ましい。電
解液中における溶質の濃度は、特に限定されるものでは
ないが、0.3〜1.7mol/l、特に0.4〜1.
5mol/l程度が好ましい。
解液以外にも、固体状またはゲル状の電解質を用いるこ
とができる。このような電解質としては、無機固体電解
質のほか、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオ
キサイドまたはこれらの誘導体などを主材にした有機固
体電解質などを挙げることができる。
電解液を多く保持できるものが好ましく、そのような観
点から、厚さが10〜50μmで、開孔率が30〜70
%のポリプロピレン製、ポリエチレン製またはエチレン
とプロピレンのコポリマー製の微孔性フィルムや不織布
などが好ましい。
だし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるもので
はない。
遊星ボールミルにより微粉末になるまで粉砕した。ま
た、ニッケル源の水酸化ニッケルとしては一次粒子の平
均粒子径が4.1μmのものを用い、コバルト源の水酸
化コバルトとしては平均粒子径が0.3μmであるもの
を用いた。そして、上記水酸化ニッケル20.00gと
水酸化コバルト5.01gと水酸化リチウム・一水和物
12.45gとを混合し、さらに遊星ボールミル中で充
分に粉砕混合を行った。この混合物をプレス機を用いて
200kg/cm2 の圧力で、直径10mm、高さ5m
mの円盤状のペレット状に圧縮成形し、このペレットを
アルミナボート中に入れ、管状電気炉中で焼成した。上
記混合物中の水酸化ニッケル中のNi量と水酸化コバル
ト中のCo量と、水酸化リチウム・一水和物のLi量と
のモル比Li/(Ni+Co)は1.1であった。
8/2(体積比)の混合ガスを供給して制御した。焼成
は、まず200℃/hで500℃まで昇温し、500℃
で3時間保持して予備加熱をし、その後、50℃/hで
700℃まで昇温し、700℃で20時間保持すること
によって行った。その後、自然放冷を行い、焼成物の温
度が50℃以下になった後、管状電気炉から焼成物を取
り出し、メノウ製の乳鉢で充分に粉砕を行った。
をエックス線回折により分析したところ、Lix Niy
Co1-y O2 に固有の回折線が観察され、不純物に基因
するピークが認められなかったことから、得られたLi
x Niy Co1-y O2 は六方晶の層状構造であることが
確認された。さらに、得られたLix Niy Co1-yO
2 のLi、Ni、Co、Oの組成を原子吸光分析装置で
測定した。上記組成分析用の試料の調製は次のように行
った。得られたLix Niy Co1-y O2 0.25gに
イオン交換水10mlと12N塩酸110mlを加え、
Lix Niy Co1-y O2 が完全に溶解するまで加熱し
た。その後、室温まで放冷し、イオン交換水を加え、全
量を100mlにして、分析用試料を調製した。各元素
の分析は標準添加法で行った。分析結果より、製造され
たLix Niy Co1-y O2 の組成はLiNi0.80Co
0.20O2 であることが判明した。
を以下に説明する通りに作製した。バインダーとしての
ポリフッ化ビニリデン20gにN−メチル−2−ピロリ
ドンを250g加え、60℃に加熱してポリフッ化ビニ
リデンをN−メチル−2−ピロリドンに溶解させ、バイ
ンダー溶液を調製した。このバインダー溶液に上記のL
ix Niy Co1-y O2 を正極活物質として450g加
え、さらに電子伝導助剤としてカーボンブラック5gと
グラファイト25gを加え、二軸攪拌機により攪拌して
ペースト状の塗料を調製した。
の両面に均一に塗布し、乾燥した後、ローラープレス機
によりプレスの表面温度80℃、線圧193kg/c
m、ローラーの回転速度4m/分で圧縮成形し、ついで
裁断して、平均厚さが145μmで483mm×54m
mの帯状正極を作製した。なお、このようにして作製し
た正極表面の電子顕微鏡写真(日立製作所製走査型電子
顕微鏡S−800、倍率:3000倍、加速電圧3k
V)を撮影して、一次粒子の粒子径の平均値を求めたと
ころ、一次粒子の平均粒子径は4.6μmであった。さ
らに電子顕微鏡写真中の粒子から一次粒子単独で存在す
る粒子の個数Aと一次粒子が集合して形成した二次粒子
の個数Bを測定し、一次粒子と二次粒子の存在割合を求
めたところ、A/(A+B)=0.93であった。
し、そのバインダー溶液に負極活物質として黒鉛〔(0
02)面の面間隔(d002 ):0.336nm、c軸方
向の結晶子の大きさ(Lc):42nm、アスペクト
比:10、粒径:10μm〕180gを加え、攪拌して
ペースト状の塗料を調製した。この塗料を厚さ18μm
の銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥した後、ローラープ
レス機により圧縮成形し、ついで裁断して、平均厚さが
185μmで522mm×56mmの帯状負極を作製し
た。なお、正極と負極の活物質の重量比は1.4にし
た。
厚さ25μmの微孔性ポリエチレンフィルムからなるセ
パレータを配置し、渦巻状に巻回して、渦巻状電極体と
した後、外径18mm、高さ67mmの有底円筒状の電
池ケース内に挿入し、正極リード体および負極リード体
の溶接を行った。
LiPF6 /EC+EMC(1+3)からなる電解液
〔すなわち、エチレンカーボネート(EC)とエチルメ
チルカーボネート(EMC)との体積比1:3の混合溶
媒にLiPF6 を1.0mol/l溶解させてなる非水
電解液〕を4.0cc注入した。
従って封口し、図1に示す構造で外径18mm、高さ6
5mmの筒形非水二次電池を作製した。
と、1は前記の正極で、2は前記の負極である。ただ
し、図1では、繁雑化を避けるため、正極1や負極2の
作製にあたって使用された基体などは図示しておらず、
これらの正極1と負極2はセパレータ3を介して渦巻状
に巻回され、渦巻状電極体として、上記組成の電解液と
共に、ステンレス鋼製の電池ケース4内に収容されてい
る。
て、その底部には絶縁体5が配置され、渦巻状電極体上
にも絶縁体6が配置されている。そして、電池ケース4
の開口部には環状の絶縁パッキング7を介して封口体8
が配置され、電池ケース4の開口端部の内方への締め付
けにより電池内部を密閉構造にしている。ただし、上記
封口体8には、過充電などの異常事態発生時に電池内部
で電解液の分解反応が起こり、ガスが発生した際に電池
内部に電流を流せなくするための電流遮断機構と、電池
内部に発生したガスをある一定圧力まで上昇した段階で
電池外部に排出して電池の高圧下での破裂を防止するた
めの不可逆式ベント機構が組み込まれていて、電流遮断
機構は電池内のガス圧が13atm以上になったときに
作動し、また、高圧下で作動する不可逆式ベントは電池
内のガス圧が30atm以上になったときに作動するよ
うになっている。
20.76g、一次粒子の平均粒子径が0.2μmの水
酸化コバルトを4.26g使用した以外は、実施例1と
同様にLix Niy Co1-y O2 を製造し、かつ電池を
作製した。上記Lix Niy Co1-y O2 をエックス線
回折分析により確認したところ、六方晶の層状構造であ
ることが確認された。また、実施例1と同様にLi、N
i、Co、Oの組成を原子吸光分析装置で測定したとこ
ろ、製造されたLix Niy Co 1-y O2 の組成はLi
Ni0.83Co0.17O2 であった。そして、実施例1と同
様に一次粒子の平均粒子径を測定したところ、一次粒子
の平均粒子径は3.1μmであり、また、実施例1と同
様に一次粒子と二次粒子の存在割合を求めたところ、A
/(A+B)=0.85であった。
18.50g、一次粒子の平均粒子径が0.4μmの水
酸化コバルトを6.52g使用した以外は、実施例1と
同様にLix Niy Co1-y O2 を製造し、かつ電池を
作製した。上記Lix Niy Co1-y O2 をエックス線
回折分析により確認したところ、六方晶の層状構造であ
ることが確認された。また、実施例1と同様にLi、N
i、Co、Oの組成を原子吸光分析装置で測定したとこ
ろ、製造されたLix Niy Co 1-y O2 の組成はLi
Ni0.74Co0.26O2 であった。そして、実施例1と同
様に一次粒子の平均粒子径を測定したところ、平均粒子
径は7.5μmであり、また、実施例1と同様に、一次
粒子と二次粒子の存在割合を求めたところ、A/(A+
B)=1.00であった。
いた正極〔一次粒子の平均粒子径0.3μm、一次粒子
と二次粒子の存在割合は、A/(A+B)=0.07〕
を用い、負極活物質として擬黒鉛構造の炭素系材料
〔(002)面の面間隔(d002 ):0.380nm、
c軸方向の結晶子の大きさ(Lc):1.2nm、粒
径:10μm〕を用いた以外は、実施例1と同様にして
電池を作製した。
22.51g、一次粒子の平均粒子径が0.2μmの水
酸化コバルトを2.51g使用し、正極作製時のローラ
ープレス機によるプレス時の線圧を300kg/cm、
ローラーの回転速度を15m/分にした以外は、実施例
1と同様にLix Niy Co1-y O2 を製造し、かつ電
池を作製した。上記Lix Niy Co1-y O2 をエック
ス線回折分析により確認したところ、六方晶の層状構造
であることが確認された。また、実施例1と同様にL
i、Ni、Co、Oの組成を原子吸光分析装置で測定し
たところ、製造されたLix Niy Co1-y O2 の組成
はLiNi0.90Co0.10O2であった。そして、実施例
1と同様に一次粒子の平均粒子径を測定したところ、平
均粒子径は0.8μmであり、また、実施例1と同様に
一次粒子と二次粒子の存在割合を求めたところ、A/
(A+B)=0.046であった。
7.75g、一次粒子の平均粒子径が0.5μmの水酸
化コバルトを7.27g使用した以外は、実施例1と同
様にLix Niy Co1-y O2 を製造し、かつ電池を作
製した。上記Lix Niy Co1-y O2 をエックス線回
折分析により確認したところ、六方晶の層状構造である
ことが確認された。また、実施例1と同様にLi、N
i、Co、Oの組成を原子吸光分析装置で測定したとこ
ろ、製造されたLix Niy Co1- y O2 の組成はLi
Ni0.71Co0.29O2 であった。そして、実施例1と同
様に一次粒子の平均粒子径を測定したところ、平均粒子
径は17μmであり、また、実施例1と同様に一次粒子
と二次粒子の存在割合を求めたところ、A/(A+B)
=0.99であった。
蔵試験と過充電試験を行った。その結果を表1に示す。
貯蔵試験は、20℃の環境下で1.5Aの定電流で4.
2Vまで充電した後、定電圧方式で充電を行い、充電の
合計時間が2.5時間となるように充電した後、20℃
の環境下で1.5Aの定電流で2.75Vまで放電する
充放電サイクルを5回行った後に、20℃の環境下で
1.5Aの定電流で4.2Vまで充電した後、定電圧方
式で充電を行い、充電の合計時間が2.5時間となるよ
うに充電し、60℃の環境下で貯蔵した。この際、60
℃、20日間貯蔵後の電池のインピーダンスを測定する
ことにより、電流遮断機構の作動の有無を調べた。ま
た、電池内のガス発生量を測定するために、上記と同様
の処理を行った電池を、60℃で5日間貯蔵した後、電
池を流動パラフィン中で分解し、発生したガスを捕集
し、発生ガス量を測定した。
境下で1.5Aの定電流で4.2Vまで充電した後、定
電圧方式で充電を行い、充電の合計時間が2.5時間と
なるように充電し、その後0℃で4時間保存してから過
充電試験を開始した。過充電試験時の電流値は3Aで、
試験は電流遮断機構が作動した温度で判定をした。
例1〜2に比べて、60℃、20日間貯蔵時に電流遮断
機構が作動せず、貯蔵時の電池内のガス量が少なく、高
温貯蔵時の安定性が優れていることが明らかにされた。
また、実施例1〜3は、過充電試験においても比較例3
に比べてより低い温度で、電流遮断機構が作動して、過
充電時における信頼性が高い非水二次電池であることが
判明した。
〜3と比較すると、60℃で貯蔵時に電流遮断機構が作
動し、高温貯蔵時の安定性が悪かった。また、比較例3
では過充電時の電流遮断機構の作動温度が高く、過充電
時の信頼性に劣っていた。
貯蔵時の安定性が優れ、かつ、過充電時の信頼性が高い
非水二次電池を提供することができた。
Co1-y O2 で表されるリチウム複合酸化物は、資源的
に豊富で安価なニッケルを主要な構成元素としているの
で、大量生産にも適しており、ニッケルの一部をコバル
トに置換することにより製造条件が緩和され、製造コス
トを下げることができるなど、産業上の利用価値が高
い。
す部分断面斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 リチウムイオンをドープ・脱ドープし得
る活物質を主たる成分とする正極および負極を用いる非
水二次電池において、正極活物質が一般式Lix Niy
Co1-y O2 (xは充放電により変化する値であり、0
<x<1.10、0.5≦y<1.0)で表されるリチ
ウム複合酸化物であって、その一次粒子の平均粒子径が
1.5〜15μmであり、かつ正極中における正極活物
質の一次粒子と二次粒子との存在割合が、一次粒子の個
数をA、二次粒子の個数をBとするとき、A/(A+
B)で、0.8≦A/(A+B)の範囲内にあることを
特徴とする非水二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10310342A JP2000133246A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 非水二次電池 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10310342A JP2000133246A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 非水二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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