JP2000131639A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JP2000131639A JP2000131639A JP10303474A JP30347498A JP2000131639A JP 2000131639 A JP2000131639 A JP 2000131639A JP 10303474 A JP10303474 A JP 10303474A JP 30347498 A JP30347498 A JP 30347498A JP 2000131639 A JP2000131639 A JP 2000131639A
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- scanning
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学素子を移動可能に配置して走査光学系の
主走査倍率の非対称性を補正可能にすることにより、良
好な多重画像を形成することができる光走査装置を得
る。 【解決手段】 主走査倍率が中央像高に対し非対称とな
っている走査光学系と、レーザビームの光路を折り曲げ
るミラー3、5、6を有し、複数のレーザビームを双方
向に偏向する偏向手段1により複数の感光体上を光走査
する光走査装置において、走査光学系を構成する光学素
子2、4をミラー3、5、6による光路の折り曲げ方向
とは異なる方向に回転可能に配置することにより、主走
査倍率の非対称性を補正可能にしている。
主走査倍率の非対称性を補正可能にすることにより、良
好な多重画像を形成することができる光走査装置を得
る。 【解決手段】 主走査倍率が中央像高に対し非対称とな
っている走査光学系と、レーザビームの光路を折り曲げ
るミラー3、5、6を有し、複数のレーザビームを双方
向に偏向する偏向手段1により複数の感光体上を光走査
する光走査装置において、走査光学系を構成する光学素
子2、4をミラー3、5、6による光路の折り曲げ方向
とは異なる方向に回転可能に配置することにより、主走
査倍率の非対称性を補正可能にしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の感光体上を
光走査して、同一転写紙に多重転写することができる光
走査装置に関するものであり、カラーレーザプリンタや
デジタル複写機等に適用可能なものである。
光走査して、同一転写紙に多重転写することができる光
走査装置に関するものであり、カラーレーザプリンタや
デジタル複写機等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来から複数の感光体上を光走査して、
同一転写材上に多重転写するようにした光走査装置が提
案されている。ここで、従来のフルカラー画像形成装置
における光走査装置の概略を説明する。図6および図8
に示すように、4色のカラー現像剤の一つであるK(ブ
ラック)に対応したレーザ光源50Kから出射されたレ
ーザビームは、線像結像素子としてのシリンダレンズ5
1Kを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡52に
よって偏向走査され、fθレンズ53aを透過し、第1
ミラー55Kおよび第2ミラー56Kによって折り曲げ
られ、トロイダルレンズ54Kを透過し、第3ミラー5
7Kによって折り曲げられて、感光体ドラム58Kの被
走査面上を光走査する。上記fθレンズ53aとトロイ
ダルレンズ54Kの組み合わせでfθ機能を有してい
て、これによって回転多面鏡52による等角速度的な偏
向ビームが感光体ドラム58Kの被走査面上で等速的に
光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラム
58Kまでの光学系配置を「ステーションK」と呼ぶこ
とにする。
同一転写材上に多重転写するようにした光走査装置が提
案されている。ここで、従来のフルカラー画像形成装置
における光走査装置の概略を説明する。図6および図8
に示すように、4色のカラー現像剤の一つであるK(ブ
ラック)に対応したレーザ光源50Kから出射されたレ
ーザビームは、線像結像素子としてのシリンダレンズ5
1Kを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡52に
よって偏向走査され、fθレンズ53aを透過し、第1
ミラー55Kおよび第2ミラー56Kによって折り曲げ
られ、トロイダルレンズ54Kを透過し、第3ミラー5
7Kによって折り曲げられて、感光体ドラム58Kの被
走査面上を光走査する。上記fθレンズ53aとトロイ
ダルレンズ54Kの組み合わせでfθ機能を有してい
て、これによって回転多面鏡52による等角速度的な偏
向ビームが感光体ドラム58Kの被走査面上で等速的に
光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラム
58Kまでの光学系配置を「ステーションK」と呼ぶこ
とにする。
【0003】また、Y(イエロー)に対応したレーザ光
源50Yから出射されたレーザビームは、シリンダレン
ズ51Yを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡5
2によって偏向走査され、fθレンズ53aを透過し、
第1ミラー55Yおよび第2ミラー56Yによって折り
曲げられ、トロイダルレンズ54Yを透過し、第3ミラ
ー57Yによって折り曲げられて、感光体ドラム58Y
の被走査面上を光走査する。上記fθレンズ53aとト
ロイダルレンズ54Yの組み合わせでfθ機能を有して
いて、これによって回転多面鏡52による等角速度的な
偏向ビームが感光体ドラム58Yの被走査面上で等速的
に光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラ
ム58Yまでの光学系配置を「ステーションY」と呼ぶ
ことにする。
源50Yから出射されたレーザビームは、シリンダレン
ズ51Yを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡5
2によって偏向走査され、fθレンズ53aを透過し、
第1ミラー55Yおよび第2ミラー56Yによって折り
曲げられ、トロイダルレンズ54Yを透過し、第3ミラ
ー57Yによって折り曲げられて、感光体ドラム58Y
の被走査面上を光走査する。上記fθレンズ53aとト
ロイダルレンズ54Yの組み合わせでfθ機能を有して
いて、これによって回転多面鏡52による等角速度的な
偏向ビームが感光体ドラム58Yの被走査面上で等速的
に光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラ
ム58Yまでの光学系配置を「ステーションY」と呼ぶ
ことにする。
【0004】上記「ステーションK」と「ステーション
Y」とを総称して「ステーション群A」と呼ぶことにす
る。回転多面鏡52が矢印α方向に回転すると、上記
「ステーション群A」に配置された感光体ドラム58
K、58Yの被走査面上は、図8において下から上に向
かってそれぞれ走査される。
Y」とを総称して「ステーション群A」と呼ぶことにす
る。回転多面鏡52が矢印α方向に回転すると、上記
「ステーション群A」に配置された感光体ドラム58
K、58Yの被走査面上は、図8において下から上に向
かってそれぞれ走査される。
【0005】また、M(マゼンタ)に対応したレーザ光
源50Mから出射されたレーザビームは、シリンダレン
ズ51Mを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡5
2によって偏向走査され、fθレンズ53bを透過し、
第1ミラー55Mおよび第2ミラー56Mによって折り
曲げられ、トロイダルレンズ54Mを透過し、第3ミラ
ー57Mによって折り曲げられて、感光体ドラム58M
の被走査面上を光走査する。上記fθレンズ53bとト
ロイダルレンズ54Mの組み合わせでfθ機能を有して
いて、これによって回転多面鏡52による等角速度的な
偏向ビームが感光体ドラム58Mの被走査面上で等速的
に光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラ
ム58Mまでの光学系配置を「ステーションM」と呼ぶ
ことにする。
源50Mから出射されたレーザビームは、シリンダレン
ズ51Mを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡5
2によって偏向走査され、fθレンズ53bを透過し、
第1ミラー55Mおよび第2ミラー56Mによって折り
曲げられ、トロイダルレンズ54Mを透過し、第3ミラ
ー57Mによって折り曲げられて、感光体ドラム58M
の被走査面上を光走査する。上記fθレンズ53bとト
ロイダルレンズ54Mの組み合わせでfθ機能を有して
いて、これによって回転多面鏡52による等角速度的な
偏向ビームが感光体ドラム58Mの被走査面上で等速的
に光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラ
ム58Mまでの光学系配置を「ステーションM」と呼ぶ
ことにする。
【0006】また、C(シアン)に対応したレーザ光源
50Mから出射されたレーザビームは、シリンダレンズ
51Cを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡52
によって偏向走査され、fθレンズ53bを透過し、第
1ミラー55Cおよび第2ミラー56Cによって折り曲
げられ、トロイダルレンズ54Cを透過し、第3ミラー
57Cによって折り曲げられて、感光体ドラム58Cの
被走査面上を光走査する。上記fθレンズ53bとトロ
イダルレンズ54Cの組み合わせでfθ機能を有してい
て、これによって回転多面鏡52による等角速度的な偏
向ビームが感光体ドラム58Cの被走査面上で等速的に
光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラム
58Cまでの光学系配置を「ステーションC」と呼ぶこ
とにする。
50Mから出射されたレーザビームは、シリンダレンズ
51Cを透過し、矢印α方向に回転する回転多面鏡52
によって偏向走査され、fθレンズ53bを透過し、第
1ミラー55Cおよび第2ミラー56Cによって折り曲
げられ、トロイダルレンズ54Cを透過し、第3ミラー
57Cによって折り曲げられて、感光体ドラム58Cの
被走査面上を光走査する。上記fθレンズ53bとトロ
イダルレンズ54Cの組み合わせでfθ機能を有してい
て、これによって回転多面鏡52による等角速度的な偏
向ビームが感光体ドラム58Cの被走査面上で等速的に
光走査される。また、回転多面鏡52から感光体ドラム
58Cまでの光学系配置を「ステーションC」と呼ぶこ
とにする。
【0007】上記「ステーションM」と「ステーション
C」とを総称して「ステーション群B」と呼ぶことにす
る。回転多面鏡52が矢印α方向に回転すると、上記
「ステーション群B」に配置された感光体ドラム58
M、58Cの被走査面上は、図8において上から下に向
かってそれぞれ走査される。
C」とを総称して「ステーション群B」と呼ぶことにす
る。回転多面鏡52が矢印α方向に回転すると、上記
「ステーション群B」に配置された感光体ドラム58
M、58Cの被走査面上は、図8において上から下に向
かってそれぞれ走査される。
【0008】上記第1ミラー55K、55Y、55M、
55C、第2ミラー56K、56Y、56M、56C、
および第3ミラー57K、57Y、57M、57Cは、
結像性能や、主走査倍率などの光学性能を変化させるこ
となく、各レーザ光源から出射されたレーザビームの光
路を折り曲げるようになっている。
55C、第2ミラー56K、56Y、56M、56C、
および第3ミラー57K、57Y、57M、57Cは、
結像性能や、主走査倍率などの光学性能を変化させるこ
となく、各レーザ光源から出射されたレーザビームの光
路を折り曲げるようになっている。
【0009】図6および図8に示すように、fθレンズ
は回転多面鏡52を中心に対向配置されるように二つ設
けられていて、一方のfθレンズ53a(図6において
左側)で、「ステーション群A」に配置された感光体ド
ラム58K、58Yの被走査面上を光走査するレーザビ
ームを透過し、他方のfθレンズ53b(図6において
右側)で、「ステーション群B」に配置された感光体ド
ラム58M、58Cの被走査面上を光走査するレーザビ
ームを透過する。また、図示しない転写材は、各感光体
ドラム58C、58M、58Y、58Kの被走査面上に
形成された画像が順次に転写され、これによって転写材
上に多重画像が形成される。
は回転多面鏡52を中心に対向配置されるように二つ設
けられていて、一方のfθレンズ53a(図6において
左側)で、「ステーション群A」に配置された感光体ド
ラム58K、58Yの被走査面上を光走査するレーザビ
ームを透過し、他方のfθレンズ53b(図6において
右側)で、「ステーション群B」に配置された感光体ド
ラム58M、58Cの被走査面上を光走査するレーザビ
ームを透過する。また、図示しない転写材は、各感光体
ドラム58C、58M、58Y、58Kの被走査面上に
形成された画像が順次に転写され、これによって転写材
上に多重画像が形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記fθレンズ53
a、53bは同一のfθレンズが使用され、また、上記
トロイダルレンズ54K、54Y、54M、54Cも同
一のトロイダルレンズがそれぞれ使用されている。図7
に示すように、fθレンズは、一方の側面が基準面53
cに形成されていて、この基準面53cが光学ハウジン
グ上に形成された基準面58上に高精度に接着固定され
ることにより取り付けられている。
a、53bは同一のfθレンズが使用され、また、上記
トロイダルレンズ54K、54Y、54M、54Cも同
一のトロイダルレンズがそれぞれ使用されている。図7
に示すように、fθレンズは、一方の側面が基準面53
cに形成されていて、この基準面53cが光学ハウジン
グ上に形成された基準面58上に高精度に接着固定され
ることにより取り付けられている。
【0011】fθレンズ53a、53bに同一のfθレ
ンズを使用する場合において、fθレンズを上下反転し
て光学ハウジング上に形成された基準面58に取り付け
ることができるが、以下のような不具合が生じる。すな
わち、例えば、fθレンズ53aを、基準面53cを光
学ハウジング上に形成された基準面58上に接着固定し
て高精度に配置させた場合、fθレンズ53bは、基準
面が形成されていない側面(図7において符号53d)
を光学ハウジング上に形成された基準面58上に接着固
定して配置させなければならず、高精度に接着固定する
ことが困難である。
ンズを使用する場合において、fθレンズを上下反転し
て光学ハウジング上に形成された基準面58に取り付け
ることができるが、以下のような不具合が生じる。すな
わち、例えば、fθレンズ53aを、基準面53cを光
学ハウジング上に形成された基準面58上に接着固定し
て高精度に配置させた場合、fθレンズ53bは、基準
面が形成されていない側面(図7において符号53d)
を光学ハウジング上に形成された基準面58上に接着固
定して配置させなければならず、高精度に接着固定する
ことが困難である。
【0012】そこで、fθレンズ53a、53bに同一
のfθレンズを使用する場合において、fθレンズを左
右反転して取り付けることができるが、この場合も以下
のような不具合が生じる。すなわち、fθレンズとトロ
イダルレンズの組み合わせでfθ機能を有する走査光学
系の主走査倍率(リニアリティ)が中央像高に対して非
対称であり、また、fθレンズ53aを透過したレーザ
ビームは、図8において感光体ドラム58K、58Yの
被走査面上を下から上に向かって走査され、一方、fθ
レンズ53bを透過したレーザビームは、感光体ドラム
58M、58Cの被走査面上を上から下に向かって走査
されるため、fθレンズ53aが配置されている「ステ
ーション群A」側におけるリニアリティと、fθレンズ
53bが配置されている「ステーション群B」側におけ
るリニアリティとの偏差が周辺像高位置で最も大きくな
る。
のfθレンズを使用する場合において、fθレンズを左
右反転して取り付けることができるが、この場合も以下
のような不具合が生じる。すなわち、fθレンズとトロ
イダルレンズの組み合わせでfθ機能を有する走査光学
系の主走査倍率(リニアリティ)が中央像高に対して非
対称であり、また、fθレンズ53aを透過したレーザ
ビームは、図8において感光体ドラム58K、58Yの
被走査面上を下から上に向かって走査され、一方、fθ
レンズ53bを透過したレーザビームは、感光体ドラム
58M、58Cの被走査面上を上から下に向かって走査
されるため、fθレンズ53aが配置されている「ステ
ーション群A」側におけるリニアリティと、fθレンズ
53bが配置されている「ステーション群B」側におけ
るリニアリティとの偏差が周辺像高位置で最も大きくな
る。
【0013】図9には、このときのデータを示してい
る。図9に示すように、曲線80は、fθレンズ53a
が配置されている「ステーション群A」側におけるリニ
アリティを示していて、プラス像高側(図8において上
側)でマイナスとなり、マイナス像高側(図8において
下側)でプラスとなっている。一方、曲線81は、fθ
レンズ53bが配置されている「ステーション群B」側
におけるリニアリティを示していて、プラス像高側(図
8において上側)でプラスとなり、マイナス像高側(図
8において下側)でマイナスとなっている。これからわ
かるように、「ステーション群A」側におけるリニアリ
ティと「ステーション群B」側におけるリニアリティと
の偏差が周辺像高位置で最大約0.87%と大きくなっ
ている。
る。図9に示すように、曲線80は、fθレンズ53a
が配置されている「ステーション群A」側におけるリニ
アリティを示していて、プラス像高側(図8において上
側)でマイナスとなり、マイナス像高側(図8において
下側)でプラスとなっている。一方、曲線81は、fθ
レンズ53bが配置されている「ステーション群B」側
におけるリニアリティを示していて、プラス像高側(図
8において上側)でプラスとなり、マイナス像高側(図
8において下側)でマイナスとなっている。これからわ
かるように、「ステーション群A」側におけるリニアリ
ティと「ステーション群B」側におけるリニアリティと
の偏差が周辺像高位置で最大約0.87%と大きくなっ
ている。
【0014】このように、「ステーション群A」側にお
けるリニアリティと「ステーション群B」側におけるリ
ニアリティとの偏差が大きくなると、「ステーション群
A」側に配置されている感光体ドラム58K、58Yの
被走査面上に形成された画像と、「ステーション群B」
側に配置されている感光体ドラム58M、58Cの被走
査面上に形成された画像との間において、転写材上にお
ける主走査方向の位置ズレが生じ、良好な多重画像を形
成することができないという問題がある。
けるリニアリティと「ステーション群B」側におけるリ
ニアリティとの偏差が大きくなると、「ステーション群
A」側に配置されている感光体ドラム58K、58Yの
被走査面上に形成された画像と、「ステーション群B」
側に配置されている感光体ドラム58M、58Cの被走
査面上に形成された画像との間において、転写材上にお
ける主走査方向の位置ズレが生じ、良好な多重画像を形
成することができないという問題がある。
【0015】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、光学素子を移動可
能に配置して走査光学系の主走査倍率の非対称性を補正
可能にすることにより、良好な多重画像を形成すること
ができる光走査装置を提供することを目的とする。
解消するためになされたものであり、光学素子を移動可
能に配置して走査光学系の主走査倍率の非対称性を補正
可能にすることにより、良好な多重画像を形成すること
ができる光走査装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
主走査倍率が中央像高に対し非対称となっている走査光
学系と、レーザビームの光路を折り曲げるミラーを有
し、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段に
より複数の感光体上を光走査する光走査装置において、
上記走査光学系を構成する光学素子を上記ミラーによる
光路の折り曲げ方向とは異なる方向に回転可能に配置す
ることにより、上記主走査倍率の非対称性を補正可能に
することを特徴とする。
主走査倍率が中央像高に対し非対称となっている走査光
学系と、レーザビームの光路を折り曲げるミラーを有
し、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段に
より複数の感光体上を光走査する光走査装置において、
上記走査光学系を構成する光学素子を上記ミラーによる
光路の折り曲げ方向とは異なる方向に回転可能に配置す
ることにより、上記主走査倍率の非対称性を補正可能に
することを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記走査光学系を構成する光学素子であっ
て、各感光体に対応する光学素子を個々に上記光路の折
り曲げ方向とは異なる方向に回転調整することができる
ことを特徴とする。
明において、上記走査光学系を構成する光学素子であっ
て、各感光体に対応する光学素子を個々に上記光路の折
り曲げ方向とは異なる方向に回転調整することができる
ことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記ミラーの配置角度を調整することによ
り、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にすることを
特徴とする。
明において、上記ミラーの配置角度を調整することによ
り、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にすることを
特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、主走査倍率が中央
像高に対し非対称となっている走査光学系を有し、複数
のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段により複数
の感光体上を光走査する光走査装置において、上記感光
体を主走査平面内で回転可能に配置することにより、上
記主走査倍率の非対称性を補正可能にすることを特徴と
する。
像高に対し非対称となっている走査光学系を有し、複数
のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段により複数
の感光体上を光走査する光走査装置において、上記感光
体を主走査平面内で回転可能に配置することにより、上
記主走査倍率の非対称性を補正可能にすることを特徴と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる光走査装置の実施の形態について説明する。図
1には、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手
段としての回転多面鏡により複数の感光体上を光走査し
て同一転写紙に多重転写することができる光走査装置に
おける一つのステーションの光学系配置を示している。
この光学配置を「ステーションF」と呼ぶことにする。
「ステーション」とは、従来の技術の欄で述べたとお
り、回転多面鏡からある感光体ドラムまでの一つの光学
系配置をいう。
にかかる光走査装置の実施の形態について説明する。図
1には、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手
段としての回転多面鏡により複数の感光体上を光走査し
て同一転写紙に多重転写することができる光走査装置に
おける一つのステーションの光学系配置を示している。
この光学配置を「ステーションF」と呼ぶことにする。
「ステーション」とは、従来の技術の欄で述べたとお
り、回転多面鏡からある感光体ドラムまでの一つの光学
系配置をいう。
【0021】図1に示すように、図示しないレーザ光源
から出射されたレーザビームは、線像結像素子としての
シリンダレンズ(図示せず)を透過し、回転多面鏡1に
よって偏向走査され、fθレンズ2を透過し、第1ミラ
ー3によって直角に折り曲げられ、トロイダルレンズ4
を透過し、第2ミラー5によって直角に折り曲げられ、
さらに第3ミラー6によって直角に折り曲げられて、感
光体ドラム7の被走査面上を光走査する。なお、紙面に
対して直交する方向において、紙面奥側をプラス像高
側、紙面手前側をマイナス像高側とする。
から出射されたレーザビームは、線像結像素子としての
シリンダレンズ(図示せず)を透過し、回転多面鏡1に
よって偏向走査され、fθレンズ2を透過し、第1ミラ
ー3によって直角に折り曲げられ、トロイダルレンズ4
を透過し、第2ミラー5によって直角に折り曲げられ、
さらに第3ミラー6によって直角に折り曲げられて、感
光体ドラム7の被走査面上を光走査する。なお、紙面に
対して直交する方向において、紙面奥側をプラス像高
側、紙面手前側をマイナス像高側とする。
【0022】この「ステーションF」の走査光学系は、
fθレンズ2とトロイダルレンズ4とからなり、fθレ
ンズ2とトロイダルレンズ4の組み合わせでfθ機能を
有していて、これによって、回転多面鏡1による等角速
度的な偏向ビームが感光体ドラム7の被走査面上で等速
的に光走査される。また、fθレンズ2とトロイダルレ
ンズ4とからなる走査光学系は、主走査倍率が中央像高
に対し非対称となっている。
fθレンズ2とトロイダルレンズ4とからなり、fθレ
ンズ2とトロイダルレンズ4の組み合わせでfθ機能を
有していて、これによって、回転多面鏡1による等角速
度的な偏向ビームが感光体ドラム7の被走査面上で等速
的に光走査される。また、fθレンズ2とトロイダルレ
ンズ4とからなる走査光学系は、主走査倍率が中央像高
に対し非対称となっている。
【0023】また、上記第1ミラー3、第2ミラー5、
および第3ミラー6は、結像性能や、主走査倍率などの
光学性能を変化させることなく、レーザ光源から出射さ
れたレーザビームの光路を折り曲げるようになってい
る。
および第3ミラー6は、結像性能や、主走査倍率などの
光学性能を変化させることなく、レーザ光源から出射さ
れたレーザビームの光路を折り曲げるようになってい
る。
【0024】上記第1ミラー3、トロイダルレンズ4、
および第2ミラー5は、一体に設けられていて、一つの
ユニット8を構成している。このユニット8は、上記第
1ミラー3、トロイダルレンズ4、および第2ミラー5
が光学的所期の機能を果たすように図示しない光学ハウ
ジングに取り付けられている。
および第2ミラー5は、一体に設けられていて、一つの
ユニット8を構成している。このユニット8は、上記第
1ミラー3、トロイダルレンズ4、および第2ミラー5
が光学的所期の機能を果たすように図示しない光学ハウ
ジングに取り付けられている。
【0025】具体的に説明すると、図2に示すように、
ユニット8を構成している第1ミラー3、トロイダルレ
ンズ4、および第2ミラー5は、側板9(図において左
側)と側板10(図において右側)に高精度に狭持され
て取り付けられている。図に示すように、側板10に
は、両端が互いに90度をなした支持部材10aが取り
付けられており、この支持部材10aの両端部に、第1
ミラー3と第2ミラー5の一端をそれぞれ沿わせて取り
付けることにより、第1ミラー3と第2ミラー5は、互
いに略90度に傾斜するように取り付けらている。トロ
イダルレンズ4は、トロイダルレンズ4の両端に対応し
た溝4aが側板9および側板10の内側にそれぞれ形成
され、この溝4aにトロイダルレンズ4の両端部を挿入
することにより取り付けられている。図示のように、上
記溝4aは、トロイダルレンズ4の両端部よりも、第1
ミラー3によって直角に折り曲げられた光路に対して直
交する方向に大きく形成されていて、トロイダルレンズ
4を上記方向に微調整して取り付けることができるよう
になっている。
ユニット8を構成している第1ミラー3、トロイダルレ
ンズ4、および第2ミラー5は、側板9(図において左
側)と側板10(図において右側)に高精度に狭持され
て取り付けられている。図に示すように、側板10に
は、両端が互いに90度をなした支持部材10aが取り
付けられており、この支持部材10aの両端部に、第1
ミラー3と第2ミラー5の一端をそれぞれ沿わせて取り
付けることにより、第1ミラー3と第2ミラー5は、互
いに略90度に傾斜するように取り付けらている。トロ
イダルレンズ4は、トロイダルレンズ4の両端に対応し
た溝4aが側板9および側板10の内側にそれぞれ形成
され、この溝4aにトロイダルレンズ4の両端部を挿入
することにより取り付けられている。図示のように、上
記溝4aは、トロイダルレンズ4の両端部よりも、第1
ミラー3によって直角に折り曲げられた光路に対して直
交する方向に大きく形成されていて、トロイダルレンズ
4を上記方向に微調整して取り付けることができるよう
になっている。
【0026】上記側板9および側板10には、側面に直
交した突起部9a、10aがそれぞれ一体に形成されて
いる。この各突起部9a、10aは、ユニット8の取付
位置の基準となっていて、図示しない光学ハウジングの
適宜の箇所に形成されたネジ溝にねじ込まれているネジ
11a、11bが当接されるようになっている。この当
接によって、ユニット8は、上記光学ハウジングの所定
の位置に取り付けられる。
交した突起部9a、10aがそれぞれ一体に形成されて
いる。この各突起部9a、10aは、ユニット8の取付
位置の基準となっていて、図示しない光学ハウジングの
適宜の箇所に形成されたネジ溝にねじ込まれているネジ
11a、11bが当接されるようになっている。この当
接によって、ユニット8は、上記光学ハウジングの所定
の位置に取り付けられる。
【0027】上記ネジ11a、11bは、ねじ回すこと
により矢印12の方向、すなわち第1ミラー3によって
直角に折り曲げられた光路に対して直交する方向にスラ
イド調整することができるようになっている。従って、
ネジ11bをネジ11aよりも深く上記ネジ溝にねじ込
むことにより、上記ユニット8を、第1ミラー3によっ
て直角に折り曲げられた光路を回転中心とした矢印β方
向に回転調整させて配置させることができる。回転方向
である矢印β方向は、上記第1ミラー3と第2ミラー5
による光路の折り曲げ方向とは異なる方向である。
により矢印12の方向、すなわち第1ミラー3によって
直角に折り曲げられた光路に対して直交する方向にスラ
イド調整することができるようになっている。従って、
ネジ11bをネジ11aよりも深く上記ネジ溝にねじ込
むことにより、上記ユニット8を、第1ミラー3によっ
て直角に折り曲げられた光路を回転中心とした矢印β方
向に回転調整させて配置させることができる。回転方向
である矢印β方向は、上記第1ミラー3と第2ミラー5
による光路の折り曲げ方向とは異なる方向である。
【0028】ここで、ユニット8を矢印β方向に回転さ
せないときにおける「ステーションF」のリニアリティ
と、ユニット8を矢印β方向に0.15度回転させたと
きにおける「ステーションF」のリニアリティとを比較
してみる。図10に示すように、曲線82は、ユニット
8を矢印β方向に回転させないときにおける「ステーシ
ョンF」のリニアリティを示していて、プラス像高側
(図1において紙面奥側)でプラスとなり、マイナス像
高側(図1において紙面手前側)でマイナスとなってい
る。一方、曲線83は、ユニット8を矢印β方向に0.
15度回転させたときにおける「ステーションF」のリ
ニアリティを示している。この曲線83は、プラス像高
側(図1において紙面奥側)においては上記曲線82よ
りもマイナスとなり、マイナス像高側(図1において紙
面手前側)においては上記曲線82よりもプラスとなっ
ている。すなわち、ユニット8を矢印β方向に0.15
度回転させたことにより、プラス像高側の光路長が短く
なり、マイナス像高側の光路長が長くなって、走査光学
系の主走査倍率の非対称性が対称性に近づくように補正
されているといえる。
せないときにおける「ステーションF」のリニアリティ
と、ユニット8を矢印β方向に0.15度回転させたと
きにおける「ステーションF」のリニアリティとを比較
してみる。図10に示すように、曲線82は、ユニット
8を矢印β方向に回転させないときにおける「ステーシ
ョンF」のリニアリティを示していて、プラス像高側
(図1において紙面奥側)でプラスとなり、マイナス像
高側(図1において紙面手前側)でマイナスとなってい
る。一方、曲線83は、ユニット8を矢印β方向に0.
15度回転させたときにおける「ステーションF」のリ
ニアリティを示している。この曲線83は、プラス像高
側(図1において紙面奥側)においては上記曲線82よ
りもマイナスとなり、マイナス像高側(図1において紙
面手前側)においては上記曲線82よりもプラスとなっ
ている。すなわち、ユニット8を矢印β方向に0.15
度回転させたことにより、プラス像高側の光路長が短く
なり、マイナス像高側の光路長が長くなって、走査光学
系の主走査倍率の非対称性が対称性に近づくように補正
されているといえる。
【0029】次に、ユニット8を矢印β方向に0.15
度回転させたときにおける「ステーションF」のリニア
リティと、「ステーションF’」のリニアリティとを比
較してみる。「ステーションF’」は、例えば、図1に
おいて「ステーションF」を「ステーション群A」に配
置したとき、「ステーション群B」に対向配置されたも
のであり、かつ、「ステーションF」と同様の構成で、
第1ミラー、トロイダルレンズ、および第2ミラーが一
体となったユニットが0.15度回転されたものであ
る。
度回転させたときにおける「ステーションF」のリニア
リティと、「ステーションF’」のリニアリティとを比
較してみる。「ステーションF’」は、例えば、図1に
おいて「ステーションF」を「ステーション群A」に配
置したとき、「ステーション群B」に対向配置されたも
のであり、かつ、「ステーションF」と同様の構成で、
第1ミラー、トロイダルレンズ、および第2ミラーが一
体となったユニットが0.15度回転されたものであ
る。
【0030】図11には、このときのデータを示してい
る。図11に示すように、曲線85は、「ステーション
F」のリニアリティを示していて、曲線86は、「ステ
ーションF’」のリニアリティを示している。これから
わかるように、「ステーションF」のリニアリティと
「ステーションF’」のリニアリティの偏差が最大で約
0.35%となっている。これは、従来の「ステーショ
ン群A」側におけるリニアリティと「ステーション群
B」側におけるリニアリティとの周辺像高位置における
最大偏差0.87%(図9参照)に比べて大きく低減さ
れている。
る。図11に示すように、曲線85は、「ステーション
F」のリニアリティを示していて、曲線86は、「ステ
ーションF’」のリニアリティを示している。これから
わかるように、「ステーションF」のリニアリティと
「ステーションF’」のリニアリティの偏差が最大で約
0.35%となっている。これは、従来の「ステーショ
ン群A」側におけるリニアリティと「ステーション群
B」側におけるリニアリティとの周辺像高位置における
最大偏差0.87%(図9参照)に比べて大きく低減さ
れている。
【0031】このように、光学素子系を構成しているf
θレンズ2とトロイダルレンズ4のうち、トロイダルレ
ンズ4を含んだ上記ユニット8をミラーによる光路の折
り曲げ方向とは異なる方向(図2において矢印β方向)
に回転調整させて配置させることにより、走査光学系の
主走査倍率の非対称性を対称性に近づくように補正する
ことができ、従来よりも転写材上における主走査方向の
位置ズレを抑制し、良好な多重画像を形成することがで
きる。
θレンズ2とトロイダルレンズ4のうち、トロイダルレ
ンズ4を含んだ上記ユニット8をミラーによる光路の折
り曲げ方向とは異なる方向(図2において矢印β方向)
に回転調整させて配置させることにより、走査光学系の
主走査倍率の非対称性を対称性に近づくように補正する
ことができ、従来よりも転写材上における主走査方向の
位置ズレを抑制し、良好な多重画像を形成することがで
きる。
【0032】上述では、光学素子系を構成しているfθ
レンズ2とトロイダルレンズ4のうち、トロイダルレン
ズ4をミラーによる光路の折り曲げ方向とは異なる方向
に回転調整させて配置させることにより、走査光学系の
主走査倍率の非対称性を対称性に近づくように補正して
いるが、逆に、fθレンズ2をミラーによる光路の折り
曲げ方向とは異なる方向に回転調整させて配置させるこ
とにより、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性
に近づくように補正することもできる。しかし、発明が
解決しようとする課題で述べたように、fθレンズは、
通常、光学ハウジング上に形成された基準面上に高精度
に接着固定されて取り付けられるため、上述のようにト
ロイダルレンズ4を回転調整させて配置させることによ
り、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づ
くように補正したほうがよい。
レンズ2とトロイダルレンズ4のうち、トロイダルレン
ズ4をミラーによる光路の折り曲げ方向とは異なる方向
に回転調整させて配置させることにより、走査光学系の
主走査倍率の非対称性を対称性に近づくように補正して
いるが、逆に、fθレンズ2をミラーによる光路の折り
曲げ方向とは異なる方向に回転調整させて配置させるこ
とにより、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性
に近づくように補正することもできる。しかし、発明が
解決しようとする課題で述べたように、fθレンズは、
通常、光学ハウジング上に形成された基準面上に高精度
に接着固定されて取り付けられるため、上述のようにト
ロイダルレンズ4を回転調整させて配置させることによ
り、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づ
くように補正したほうがよい。
【0033】また、図2に示すように、上記ネジ11
a、11bの上記ネジ溝にねじ込む量を同じにすること
により、ユニット8を矢印13方向にスライド移動させ
ることができるため、「ステーションF」のリニアリテ
ィを平行シフトさせることができ、「ステーションF」
のリニアリティを全体的に増減させることができる。従
って、上記ユニット8を矢印β方向に回転調整させると
ともに、「ステーションF」のリニアリティを平行シフ
トさせることにより、単に、上記ユニット8を矢印β方
向に回転調整させる場合よりも、より自由度を大きくさ
せて「ステーションF」のリニアリティを補正すること
ができる。
a、11bの上記ネジ溝にねじ込む量を同じにすること
により、ユニット8を矢印13方向にスライド移動させ
ることができるため、「ステーションF」のリニアリテ
ィを平行シフトさせることができ、「ステーションF」
のリニアリティを全体的に増減させることができる。従
って、上記ユニット8を矢印β方向に回転調整させると
ともに、「ステーションF」のリニアリティを平行シフ
トさせることにより、単に、上記ユニット8を矢印β方
向に回転調整させる場合よりも、より自由度を大きくさ
せて「ステーションF」のリニアリティを補正すること
ができる。
【0034】図10に示す曲線84は、ユニット8を矢
印β方向(図2参照)に0.15度回転させるととも
に、ユニット8を矢印13方向に0.5mmスライド移
動させたときのステーションF」のリニアリティを示し
ている。この曲線84を、単にユニット8を矢印β方向
に0.15度回転させたときにおける「ステーション
F」のリニアリティを示す前記曲線83と比較してみる
と、曲線84は、プラス像高側において曲線83よりも
若干マイナスとなり、マイナス像高側において曲線83
よりも若干プラスとなって走査光学系の主走査倍率の非
対称性が対称性に近づくように補正されているととも
に、全体のリニアリティが約0.35%増加しているこ
とがわかる。
印β方向(図2参照)に0.15度回転させるととも
に、ユニット8を矢印13方向に0.5mmスライド移
動させたときのステーションF」のリニアリティを示し
ている。この曲線84を、単にユニット8を矢印β方向
に0.15度回転させたときにおける「ステーション
F」のリニアリティを示す前記曲線83と比較してみる
と、曲線84は、プラス像高側において曲線83よりも
若干マイナスとなり、マイナス像高側において曲線83
よりも若干プラスとなって走査光学系の主走査倍率の非
対称性が対称性に近づくように補正されているととも
に、全体のリニアリティが約0.35%増加しているこ
とがわかる。
【0035】走査光学系の主走査倍率は、光学素子の加
工精度や取付精度、回転多面鏡の回転速度精度等によっ
て変化する。従って、走査光学系の主走査倍率は、各感
光体に対応したステーション間でばらつく場合もある。
そこで、各感光体に対応したステーションに設けられた
光学素子を個々に上記光路の折り曲げ方向とは異なる方
向に回転調整することにより、各感光体に対応したステ
ーション間における走査光学系の主走査倍率のばらつき
を抑制することができる。この場合においても、光学素
子系を構成しているfθレンズとトロイダルレンズのう
ち、トロイダルレンズをミラーによる光路の折り曲げ方
向とは異なる方向に回転調整させて配置させることによ
り、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づ
くように補正したほうがよい。
工精度や取付精度、回転多面鏡の回転速度精度等によっ
て変化する。従って、走査光学系の主走査倍率は、各感
光体に対応したステーション間でばらつく場合もある。
そこで、各感光体に対応したステーションに設けられた
光学素子を個々に上記光路の折り曲げ方向とは異なる方
向に回転調整することにより、各感光体に対応したステ
ーション間における走査光学系の主走査倍率のばらつき
を抑制することができる。この場合においても、光学素
子系を構成しているfθレンズとトロイダルレンズのう
ち、トロイダルレンズをミラーによる光路の折り曲げ方
向とは異なる方向に回転調整させて配置させることによ
り、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づ
くように補正したほうがよい。
【0036】次に、別の実施の形態について説明する。
図3には、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向
手段としての回転多面鏡により複数の感光体上を光走査
して同一転写紙に多重転写することができる光走査装置
における一つのステーションの光学系配置を示してい
る。この光学配置を「ステーションP」と呼ぶことにす
る。「ステーション」とは、前述の通り、回転多面鏡か
らある感光体ドラムまでの一つの光学系配置をいう。
図3には、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向
手段としての回転多面鏡により複数の感光体上を光走査
して同一転写紙に多重転写することができる光走査装置
における一つのステーションの光学系配置を示してい
る。この光学配置を「ステーションP」と呼ぶことにす
る。「ステーション」とは、前述の通り、回転多面鏡か
らある感光体ドラムまでの一つの光学系配置をいう。
【0037】図3に示すように、図示しないレーザ光源
から出射されたレーザビームは、線像結像素子としての
シリンダレンズ(図示せず)を透過し、回転多面鏡1に
よって偏向走査され、fθレンズ2を透過し、第1ミラ
ー3によって直角に折り曲げられ、第2ミラー5によっ
てさらに直角に折り曲げられ、トロイダルレンズ4を透
過し、第3ミラー6によって直角に折り曲げられて、感
光体ドラム7の被走査面上を光走査する。なお、紙面に
対して直交する方向において、紙面奥側をプラス像高
側、紙面手前側をマイナス像高側とする。
から出射されたレーザビームは、線像結像素子としての
シリンダレンズ(図示せず)を透過し、回転多面鏡1に
よって偏向走査され、fθレンズ2を透過し、第1ミラ
ー3によって直角に折り曲げられ、第2ミラー5によっ
てさらに直角に折り曲げられ、トロイダルレンズ4を透
過し、第3ミラー6によって直角に折り曲げられて、感
光体ドラム7の被走査面上を光走査する。なお、紙面に
対して直交する方向において、紙面奥側をプラス像高
側、紙面手前側をマイナス像高側とする。
【0038】この「ステーションP」の走査光学系は、
fθレンズ2とトロイダルレンズ4とからなり、fθレ
ンズ2とトロイダルレンズ4の組み合わせでfθ機能を
有していて、これによって、回転多面鏡1による等角速
度的な偏向ビームが感光体ドラム7の被走査面上で等速
的に光走査される。また、fθレンズ2とトロイダルレ
ンズ4とからなる走査光学系は、主走査倍率が中央像高
に対し非対称となっている。
fθレンズ2とトロイダルレンズ4とからなり、fθレ
ンズ2とトロイダルレンズ4の組み合わせでfθ機能を
有していて、これによって、回転多面鏡1による等角速
度的な偏向ビームが感光体ドラム7の被走査面上で等速
的に光走査される。また、fθレンズ2とトロイダルレ
ンズ4とからなる走査光学系は、主走査倍率が中央像高
に対し非対称となっている。
【0039】また、上記第1ミラー3、第2ミラー5、
および第3ミラー6は、結像性能や、主走査倍率などの
光学性能を変化させることなく、レーザ光源から出射さ
れたレーザビームの光路を折り曲げるようになってい
る。
および第3ミラー6は、結像性能や、主走査倍率などの
光学性能を変化させることなく、レーザ光源から出射さ
れたレーザビームの光路を折り曲げるようになってい
る。
【0040】図4に示すように、上記第2ミラー5の一
端には、図示しない光学ハウジングの適宜の箇所に形成
されたネジ溝にねじ込まれているネジ20が当接される
ようになっている。このネジ20は、ねじ回すことによ
り矢印21の方向、すなわち第2ミラー5によって直角
に折り曲げられた光路方向にスライド調整することがで
きるようになっている。従って、ネジ20を上記ネジ溝
にねじ込むことにより、上記第2ミラー5を、第1ミラ
ー3によって直角に折り曲げられた光路に対して45度
に傾斜した軸を回転中心とした矢印γ方向に回転させ
て、第2ミラー5の配置角度を調整することができる。
回転方向である矢印γ方向は、第1ミラー3と第2ミラ
ー5による光路の折り曲げ方向とは異なる方向である。
端には、図示しない光学ハウジングの適宜の箇所に形成
されたネジ溝にねじ込まれているネジ20が当接される
ようになっている。このネジ20は、ねじ回すことによ
り矢印21の方向、すなわち第2ミラー5によって直角
に折り曲げられた光路方向にスライド調整することがで
きるようになっている。従って、ネジ20を上記ネジ溝
にねじ込むことにより、上記第2ミラー5を、第1ミラ
ー3によって直角に折り曲げられた光路に対して45度
に傾斜した軸を回転中心とした矢印γ方向に回転させ
て、第2ミラー5の配置角度を調整することができる。
回転方向である矢印γ方向は、第1ミラー3と第2ミラ
ー5による光路の折り曲げ方向とは異なる方向である。
【0041】次に、上記ネジ20を上記ネジ溝にねじ込
んで第2ミラー5を矢印γ方向に0.3度回転させたと
きにおける「ステーションP」のリニアリティと、「ス
テーションP’」のリニアリティとを比較してみる。
「ステーションP’」は、例えば、図1において「ステ
ーションP」を「ステーション群A」に配置したとき、
ステーション群B」に対向配置されたものであり、か
つ、「ステーションP」と同様の構成で、第2ミラーが
0.15度回転されたものである。
んで第2ミラー5を矢印γ方向に0.3度回転させたと
きにおける「ステーションP」のリニアリティと、「ス
テーションP’」のリニアリティとを比較してみる。
「ステーションP’」は、例えば、図1において「ステ
ーションP」を「ステーション群A」に配置したとき、
ステーション群B」に対向配置されたものであり、か
つ、「ステーションP」と同様の構成で、第2ミラーが
0.15度回転されたものである。
【0042】図12には、このときのデータを示してい
る。図12に示すように、曲線87は、「ステーション
P」のリニアリティを示していて、曲線88は、「ステ
ーションP’」のリニアリティを示している。これから
わかるように、「ステーションP」のリニアリティと
「ステーションP’」のリニアリティの偏差が最大で約
0.29%となっている。これは、従来の「ステーショ
ン群A」側におけるリニアリティと「ステーション群
B」側におけるリニアリティとの周辺像高位置における
最大偏差0.87%(図9参照)に比べて大きく低減さ
れている。
る。図12に示すように、曲線87は、「ステーション
P」のリニアリティを示していて、曲線88は、「ステ
ーションP’」のリニアリティを示している。これから
わかるように、「ステーションP」のリニアリティと
「ステーションP’」のリニアリティの偏差が最大で約
0.29%となっている。これは、従来の「ステーショ
ン群A」側におけるリニアリティと「ステーション群
B」側におけるリニアリティとの周辺像高位置における
最大偏差0.87%(図9参照)に比べて大きく低減さ
れている。
【0043】このように、第2ミラー5の配置角度を調
整させて配置させることにより、走査光学系の主走査倍
率の非対称性を対称性に近づくように補正することがで
き、従来よりも転写材上における主走査方向の位置ズレ
を抑制し、良好な多重画像を形成することができる。
整させて配置させることにより、走査光学系の主走査倍
率の非対称性を対称性に近づくように補正することがで
き、従来よりも転写材上における主走査方向の位置ズレ
を抑制し、良好な多重画像を形成することができる。
【0044】前述の通り、図2に示す上記実施の形態に
おいては、上記ネジ11a、11bの上記ネジ溝にねじ
込む量を同じにして、ユニット8を、第1ミラー3によ
って直角に折り曲げられた光路に対して直交する方向で
ある矢印13方向にスライド移動させ、「ステーション
F」のリニアリティを平行シフトさせることができる
が、図3及び図4に示す実施の形態においては、第2ミ
ラー5を矢印21方向にスライド移動させて、「ステー
ションP」のリニアリティを平行シフトさせることはで
きない。しかしながら、この場合は、画像情報に対応し
て変調されることにより光源の発光を制御する画像クロ
ックを調整することにより、「ステーションP」のリニ
アリティを平行シフトさせることができる。
おいては、上記ネジ11a、11bの上記ネジ溝にねじ
込む量を同じにして、ユニット8を、第1ミラー3によ
って直角に折り曲げられた光路に対して直交する方向で
ある矢印13方向にスライド移動させ、「ステーション
F」のリニアリティを平行シフトさせることができる
が、図3及び図4に示す実施の形態においては、第2ミ
ラー5を矢印21方向にスライド移動させて、「ステー
ションP」のリニアリティを平行シフトさせることはで
きない。しかしながら、この場合は、画像情報に対応し
て変調されることにより光源の発光を制御する画像クロ
ックを調整することにより、「ステーションP」のリニ
アリティを平行シフトさせることができる。
【0045】いままで述べてきたものは、光学素子やミ
ラーを回転調整可能に配置させることにより、走査光学
系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づくように補正
しているが、感光体を主走査平面内で回転可能に配置す
ることによっても、走査光学系の主走査倍率の非対称性
を対称性に近づくように補正することができる。この感
光体は、主走査倍率が中央像高に対し非対称となってい
る走査光学系を有し、複数のレーザビームを双方向に偏
向する偏向手段としての回転多面鏡により複数の感光体
上を光走査して同一転写紙に多重転写することができる
光走査装置における上記感光体の一つである。
ラーを回転調整可能に配置させることにより、走査光学
系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づくように補正
しているが、感光体を主走査平面内で回転可能に配置す
ることによっても、走査光学系の主走査倍率の非対称性
を対称性に近づくように補正することができる。この感
光体は、主走査倍率が中央像高に対し非対称となってい
る走査光学系を有し、複数のレーザビームを双方向に偏
向する偏向手段としての回転多面鏡により複数の感光体
上を光走査して同一転写紙に多重転写することができる
光走査装置における上記感光体の一つである。
【0046】図5に示すように、上記感光体としての感
光体ドラム25の被走査面上は、線像結像素子としての
シリンダレンズ(図示せず)を透過し、回転多面鏡によ
って偏向走査され、走査光学系を透過したレーザビーム
によって矢印21方向に光走査される。なお、感光体ド
ラム25の奥側をプラス像高側とし、手前側をマイナス
像高側とする。
光体ドラム25の被走査面上は、線像結像素子としての
シリンダレンズ(図示せず)を透過し、回転多面鏡によ
って偏向走査され、走査光学系を透過したレーザビーム
によって矢印21方向に光走査される。なお、感光体ド
ラム25の奥側をプラス像高側とし、手前側をマイナス
像高側とする。
【0047】上記走査光学系は、図示しないfθレンズ
とトロイダルレンズとからなり、このfθレンズとトロ
イダルレンズの組み合わせでfθ機能を有していて、こ
れによって、回転多面鏡による等角速度的な偏向ビーム
が感光体ドラム25の被走査面上で等速的に光走査され
る。また、fθレンズとトロイダルレンズとからなる走
査光学系は、主走査倍率が中央像高に対し非対称となっ
ている。
とトロイダルレンズとからなり、このfθレンズとトロ
イダルレンズの組み合わせでfθ機能を有していて、こ
れによって、回転多面鏡による等角速度的な偏向ビーム
が感光体ドラム25の被走査面上で等速的に光走査され
る。また、fθレンズとトロイダルレンズとからなる走
査光学系は、主走査倍率が中央像高に対し非対称となっ
ている。
【0048】上記感光体ドラム25は、主走査方向を含
む主走査平面内で走査方向である矢印21方向に対して
直交した軸をを回転中心とした矢印22方向に回転可能
に配置することができるようになっている。感光体ドラ
ム25を主走査平面内で回転させることにより、プラス
像高側およびマイナス像高側の光路長を調整することが
でき、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近
づくように補正することができる。
む主走査平面内で走査方向である矢印21方向に対して
直交した軸をを回転中心とした矢印22方向に回転可能
に配置することができるようになっている。感光体ドラ
ム25を主走査平面内で回転させることにより、プラス
像高側およびマイナス像高側の光路長を調整することが
でき、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近
づくように補正することができる。
【0049】ここで、感光体ドラム25を矢印22方向
に0.3度回転させたときにおける「ステーションR」
のリニアリティと、「ステーションR’」のリニアリテ
ィとを比較してみる。「ステーションR’」は、例え
ば、図1において「ステーションR」を「ステーション
群A」に配置したとき、ステーション群B」に対向配置
されたものであり、かつ、「ステーションR」と同様の
構成で、感光体ドラム25が0.3度回転されたもので
ある。
に0.3度回転させたときにおける「ステーションR」
のリニアリティと、「ステーションR’」のリニアリテ
ィとを比較してみる。「ステーションR’」は、例え
ば、図1において「ステーションR」を「ステーション
群A」に配置したとき、ステーション群B」に対向配置
されたものであり、かつ、「ステーションR」と同様の
構成で、感光体ドラム25が0.3度回転されたもので
ある。
【0050】図13には、このときのデータを示してい
る。図13に示すように、曲線89は、「ステーション
R」のリニアリティを示していて、曲線90は、「ステ
ーションR’」のリニアリティを示している。これから
わかるように、「ステーションR」のリニアリティと
「ステーションR’」のリニアリティの偏差は最大で約
0.28%となっている。これは、従来の「ステーショ
ン群A」側におけるリニアリティと「ステーション群
B」側におけるリニアリティとの周辺像高位置における
最大偏差0.87%(図9参照)に比べて大きく低減さ
れている。
る。図13に示すように、曲線89は、「ステーション
R」のリニアリティを示していて、曲線90は、「ステ
ーションR’」のリニアリティを示している。これから
わかるように、「ステーションR」のリニアリティと
「ステーションR’」のリニアリティの偏差は最大で約
0.28%となっている。これは、従来の「ステーショ
ン群A」側におけるリニアリティと「ステーション群
B」側におけるリニアリティとの周辺像高位置における
最大偏差0.87%(図9参照)に比べて大きく低減さ
れている。
【0051】このように、主走査方向を含む主走査平面
内で矢印22方向に回転可能に配置させることにより、
プラス像高側およびマイナス像高側の光路長を調整する
ことができ、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称
性に近づくように補正することができ、従来よりも転写
材上における主走査方向の位置ズレを抑制し、良好な多
重画像を形成することができる。
内で矢印22方向に回転可能に配置させることにより、
プラス像高側およびマイナス像高側の光路長を調整する
ことができ、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称
性に近づくように補正することができ、従来よりも転写
材上における主走査方向の位置ズレを抑制し、良好な多
重画像を形成することができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、主走査倍
率が中央像高に対し非対称となっている走査光学系と、
レーザビームの光路を折り曲げるミラーを有し、複数の
レーザビームを双方向に偏向する偏向手段により複数の
感光体上を光走査する光走査装置において、上記走査光
学系を構成する光学素子を上記ミラーによる光路の折り
曲げ方向とは異なる方向に回転可能に配置することによ
り、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にしたため、
走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づくよ
うに補正することができ、従来よりも転写材上における
主走査方向の位置ズレを抑制し、良好な多重画像を形成
することができる。
率が中央像高に対し非対称となっている走査光学系と、
レーザビームの光路を折り曲げるミラーを有し、複数の
レーザビームを双方向に偏向する偏向手段により複数の
感光体上を光走査する光走査装置において、上記走査光
学系を構成する光学素子を上記ミラーによる光路の折り
曲げ方向とは異なる方向に回転可能に配置することによ
り、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にしたため、
走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づくよ
うに補正することができ、従来よりも転写材上における
主走査方向の位置ズレを抑制し、良好な多重画像を形成
することができる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記走査光学系を構成する光学素子
であって、各感光体に対応する光学素子を個々に上記光
路の折り曲げ方向とは異なる方向に回転調整することが
できるため、各感光体に対応したステーション間におけ
る走査光学系の主走査倍率のばらつきを抑制することが
でき、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近
づくように補正することができる。
載の発明において、上記走査光学系を構成する光学素子
であって、各感光体に対応する光学素子を個々に上記光
路の折り曲げ方向とは異なる方向に回転調整することが
できるため、各感光体に対応したステーション間におけ
る走査光学系の主走査倍率のばらつきを抑制することが
でき、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近
づくように補正することができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、上記ミラーの配置角度を調整するこ
とにより、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にした
ため、従来よりも転写材上における主走査方向の位置ズ
レを抑制し、良好な多重画像を形成することができる。
載の発明において、上記ミラーの配置角度を調整するこ
とにより、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にした
ため、従来よりも転写材上における主走査方向の位置ズ
レを抑制し、良好な多重画像を形成することができる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、主走査倍率
が中央像高に対し非対称となっている走査光学系を有
し、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段に
より複数の感光体上を光走査する光走査装置において、
上記感光体を主走査平面内で回転可能に配置することに
より、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にしたた
め、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づ
くように補正することができ、従来よりも転写材上にお
ける主走査方向の位置ズレを抑制し、良好な多重画像を
形成することができる。
が中央像高に対し非対称となっている走査光学系を有
し、複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段に
より複数の感光体上を光走査する光走査装置において、
上記感光体を主走査平面内で回転可能に配置することに
より、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にしたた
め、走査光学系の主走査倍率の非対称性を対称性に近づ
くように補正することができ、従来よりも転写材上にお
ける主走査方向の位置ズレを抑制し、良好な多重画像を
形成することができる。
【図1】本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す
光学配置図である。
光学配置図である。
【図2】上記実施の形態を示す斜視図である。
【図3】別の実施の形態を示す光学配置図である。
【図4】上記実施の形態を示す斜視図である。
【図5】別の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】従来のフルカラー画像形成装置における光走査
装置を示す光学配置図である。
装置を示す光学配置図である。
【図7】上記従来の光走査装置に適用されたfθレンズ
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図8】上記従来の光走査装置を示す平面図である。
【図9】上記従来の光走査装置における主走査倍率の偏
差を示すグラフである。
差を示すグラフである。
【図10】図1に示す実施の形態における主走査倍率を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図11】上記実施の形態における主走査倍率の偏差を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図12】図3に示す実施の形態における主走査倍率の
偏差を示すグラフである。
偏差を示すグラフである。
【図13】図5に示す実施の形態における主走査倍率の
偏差を示すグラフである。
偏差を示すグラフである。
1 回転多面鏡 2 fθレンズ 3 第1ミラー 4 トロイダルレンズ 5 第2ミラー 6 第3ミラー 7 感光体ドラム 8 ユニット 9 側板 10 側板 11a ネジ 11b ネジ 20 ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA05 AA17 AB13 AB15 FA02 GA04 GA36 GA40 2C362 BA50 BA51 BA53 BA86 BB14 BB22 CA18 CA22 CA39 2H045 BA02 CB03 DA04 DA26 5C072 AA03 BA17 BA19 DA04 DA23 HA02 HA06 HA08 HA13 QA14 QA20 XA01 XA05
Claims (4)
- 【請求項1】 主走査倍率が中央像高に対し非対称とな
っている走査光学系と、 レーザビームの光路を折り曲げるミラーを有し、 複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段により
複数の感光体上を光走査する光走査装置において、 上記走査光学系を構成する光学素子を上記ミラーによる
光路の折り曲げ方向とは異なる方向に回転可能に配置す
ることにより、上記主走査倍率の非対称性を補正可能に
することを特徴とする光走査装置。 - 【請求項2】 上記走査光学系を構成する光学素子であ
って、各感光体に対応する光学素子を個々に上記光路の
折り曲げ方向とは異なる方向に回転調整することができ
ることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。 - 【請求項3】 上記ミラーの配置角度を調整することに
より、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にすること
を特徴とする請求項2記載の光走査装置。 - 【請求項4】 主走査倍率が中央像高に対し非対称とな
っている走査光学系を有し、 複数のレーザビームを双方向に偏向する偏向手段により
複数の感光体上を光走査する光走査装置において、 上記感光体を主走査平面内で回転可能に配置することに
より、上記主走査倍率の非対称性を補正可能にすること
を特徴とする光走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10303474A JP2000131639A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 光走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10303474A JP2000131639A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 光走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000131639A true JP2000131639A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17921403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10303474A Pending JP2000131639A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 光走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000131639A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7996150B2 (en) * | 2003-02-14 | 2011-08-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Mobile object position detecting method |
-
1998
- 1998-10-26 JP JP10303474A patent/JP2000131639A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7996150B2 (en) * | 2003-02-14 | 2011-08-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Mobile object position detecting method |
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