JP2001166247A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2001166247A
JP2001166247A JP35018799A JP35018799A JP2001166247A JP 2001166247 A JP2001166247 A JP 2001166247A JP 35018799 A JP35018799 A JP 35018799A JP 35018799 A JP35018799 A JP 35018799A JP 2001166247 A JP2001166247 A JP 2001166247A
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scanning
deflector
lens
scanning direction
optical
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JP35018799A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Hayashi
善紀 林
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向器の両側の各走査光学系における像面湾
曲を良好に補正することができると共に、走査光学素子
の加工、取り付けを容易に行うことができる光走査装置
を得る。 【解決手段】 偏向器を挟んで両側に走査光学素子を配
備する光走査装置において、偏向器の片側に配備された
少なくとも一つの走査光学素子10Bは、主走査方向に
対称軸を有さない面を少なくとも一つ有すると共に、副
走査方向の位置を規制するための基準20を有し、偏向
器を挟んで逆側に配備された走査光学素子の面は、主走
査方向に対称軸を有さない面を回転軸30を中心とし、
基準20に対して180度回転させた形状と略一致する
領域を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置に関す
るものであり、デジタルPPC、PPF、LBP等の画
像形成装置として適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像形成の高速化を図るため
に、一つの偏向器の両側にそれぞれ走査光学素子を配置
し、偏向器の両側から複数のビームを入射させて光走査
する光走査装置が知られている。また、高密度化の要求
に伴い、ビームの小径化が必要になっている。そこで、
従来においては、上記光走査装置において、光軸に対し
て主走査方向に非対称な走査光学素子を用いることによ
り、像面湾曲を補正することができると共に、ビームの
小径化を図り、高密度化の要求に対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような一つの偏向器の両側にそれぞれ走査光学素子を配
置させた光走査装置において、この走査光学素子として
同形状の非対称走査光学素子を用い、この非対称走査光
学素子を副走査方向において同じ側のハウジングに配置
した場合には、一方側の走査光学系は非対称走査光学素
子によって像面湾曲を良好に補正することができるが、
他方側の走査光学系は走査光学素子の非対称形状によっ
て像面湾曲がさらに劣化してしまうという問題がある。
【0004】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、偏向器の両側の各
走査光学系における像面湾曲を良好に補正することがで
きると共に、走査光学素子の加工、取り付けを容易に行
うことができる光走査装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
偏向器を挟んで両側に走査光学素子を配備する光走査装
置において、偏向器の片側に配備された少なくとも一つ
の走査光学素子は、主走査方向に対称軸を有さない面を
少なくとも一つ有すると共に、副走査方向の位置を規制
するための基準を有し、上記偏向器を挟んで逆側に配備
された走査光学素子の面は、上記偏向器の片側に配備さ
れた走査光学素子の主走査方向に対称軸を有さない面を
ある回転軸を中心とし、上記基準に対して180度回転
させた形状と略一致する領域を有することを特徴とす
る。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記主走査方向に対称軸を有さない面は、
主走査方向および副走査方向の両方向において回転軸か
ら面の端までの距離が略等しいことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記主走査方向に対称軸を有さな
い面を有する走査光学素子は、走査光学素子を装着する
ハウジングに対し、副走査方向において同じ向きに配備
されることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1、2、ま
たは3記載の発明において、上記主走査方向に対称軸を
もたない面を有する走査光学素子は、上記基準が設けら
れた面よりも面精度が良好でない領域を有する面を少な
くとも一つ有することを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、偏向器を挟んで両
側に走査光学素子を配備する光走査装置において、偏向
器の両側にそれぞれ少なくとも一つ、主走査方向に対称
軸を有さない面をもつ走査光学素子を配備し、偏向器の
両側に配備された、主走査方向に対称軸を有さない面を
もつ各走査光学素子は、偏向器の両側において互いに同
等形状となっていると共に、副走査方向の位置を規制す
るための基準を二つ有することを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、偏向器を挟んで両
側に走査光学素子を配備する光走査装置において、偏向
器の両側にそれぞれ少なくとも一つ、主走査方向に対称
軸を有さない面をもつ走査光学素子を配備し、偏向器の
両側に配備された、主走査方向に対称軸を有さない面を
もつ各走査光学素子は、偏向器の両側において互いに同
等形状となっていると共に、ハウジングに対し副走査方
向において互いに逆向きに配備されていることを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる光走査装置の実施の形態について説明する。本
発明にかかる光走査装置は、一つの偏向器を挟んで両側
にそれぞれ走査光学素子を配備し、偏向器の両側から複
数のビームを入射させて複数の感光体上を光走査して、
同一転写材上に多重転写するようにした光走査装置であ
る。図1に示すように、4色のカラー現像剤の一つであ
るK(ブラック)に対応したレーザ光源50Kから出射
されたレーザビームは、カップリングレンズ51Kを透
過することによってカップリングされ、アパーチャ部材
52Kによってビーム径が一定に整形され、線像結像素
子としてのシリンダレンズ53Kを透過し、防音ガラス
61を透過して、矢印α方向に回転する偏向器60によ
って偏向走査され、そして再び防音ガラス61を透過し
て、走査光学素子としてのfθレンズ10Aおよびトロ
イダルレンズ54Kを透過し、防塵ガラス55Aを透過
して感光体ドラム56Kの被走査面上を光走査する。
【0012】上記fθレンズ10Aとトロイダルレンズ
54Kの組み合わせでfθ機能を有していて、これによ
って偏向器60による等角速度的な偏向ビームが感光体
ドラム56Kの被走査面上で等速的に光走査される。ま
た、fθレンズ10Aおよびトロイダルレンズ54Kを
透過したレーザビームの一部は、同期ミラー57Kによ
って折り返し反射されて同期検知センサ58Kに入射す
る。これによって、感光体ドラム56Kの被走査面上に
おける画像の書込タイミングが決定される。また、偏向
器60から感光体ドラム56Kまでの光学系配置を「ス
テーションK」と呼ぶことにする。
【0013】また、Y(イエロー)に対応したレーザ光
源50Yから出射されたレーザビームは、カップリング
レンズ51Yを透過することによってカップリングさ
れ、アパーチャ部材52Yによってビーム径が一定に整
形され、線像結像素子としてのシリンダレンズ53Yを
透過し、防音ガラス61を透過して、矢印α方向に回転
する偏向器60によって偏向走査され、そして再び防音
ガラス61を透過して、走査光学素子としてのfθレン
ズ10Aおよびトロイダルレンズ54Yを透過し、防塵
ガラス55Aを透過して感光体ドラム56Yの被走査面
上を光走査する。
【0014】上記fθレンズ10Aとトロイダルレンズ
54Yの組み合わせでfθ機能を有していて、これによ
って偏向器60による等角速度的な偏向ビームが感光体
ドラム56Yの被走査面上で等速的に光走査される。ま
た、fθレンズ10Aおよびトロイダルレンズ54Yを
透過したレーザビームの一部は、同期ミラー57Yによ
って折り返し反射されて同期検知センサ58Yに入射す
る。これによって、感光体ドラム56Yの被走査面上に
おける画像の書込タイミングが決定される。また、偏向
器60から感光体ドラム56Yまでの光学系配置を「ス
テーションY」と呼ぶことにする。
【0015】上記「ステーションK」と「ステーション
Y」とを総称して「ステーション群A」と呼ぶことにす
る。偏向器60が矢印α方向に回転すると、上記「ステ
ーション群A」に配置された感光体ドラム56K、56
Yの被走査面上は、図1において下から上に向かってそ
れぞれ走査される。
【0016】また、M(マゼンタ)に対応したレーザ光
源50Mから出射されたレーザビームは、カップリング
レンズ51Mを透過することによってカップリングさ
れ、アパーチャ部材52Mによってビーム径が一定に整
形され、線像結像素子としてのシリンダレンズ53Mを
透過し、防音ガラス62を透過して、矢印α方向に回転
する偏向器60によって偏向走査され、そして再び防音
ガラス62を透過して、走査光学素子としてのfθレン
ズ10Bおよびトロイダルレンズ54Mを透過し、防塵
ガラス55Bを透過して感光体ドラム56Mの被走査面
上を光走査する。
【0017】上記fθレンズ10Bとトロイダルレンズ
54Mの組み合わせでfθ機能を有していて、これによ
って偏向器60による等角速度的な偏向ビームが感光体
ドラム56Mの被走査面上で等速的に光走査される。ま
た、fθレンズ10Bおよびトロイダルレンズ54Mを
透過したレーザビームの一部は、同期ミラー57Mによ
って折り返し反射されて同期検知センサ58Mに入射す
る。これによって、感光体ドラム56Mの被走査面上に
おける画像の書込タイミングが決定される。また、偏向
器60から感光体ドラム56Mまでの光学系配置を「ス
テーションM」と呼ぶことにする。
【0018】また、C(シアン)に対応したレーザ光源
50Cから出射されたレーザビームは、カップリングレ
ンズ51Cを透過することによってカップリングされ、
アパーチャ部材52Cによってビーム径が一定に整形さ
れ、線像結像素子としてのシリンダレンズ53Cを透過
し、防音ガラス62を透過して、矢印α方向に回転する
偏向器60によって偏向走査され、そして再び防音ガラ
ス62を透過して、走査光学素子としてのfθレンズ1
0Bおよびトロイダルレンズ54Cを透過し、防塵ガラ
ス55Bを透過して感光体ドラム56Cの被走査面上を
光走査する。
【0019】上記fθレンズ10Bとトロイダルレンズ
54Cの組み合わせでfθ機能を有していて、これによ
って偏向器60による等角速度的な偏向ビームが感光体
ドラム56Cの被走査面上で等速的に光走査される。ま
た、fθレンズ10Bおよびトロイダルレンズ54Cを
透過したレーザビームの一部は、同期ミラー57Cによ
って折り返し反射されて同期検知センサ58Cに入射す
る。これによって、感光体ドラム56Cの被走査面上に
おける画像の書込タイミングが決定される。また、偏向
器60から感光体ドラム56Cまでの光学系配置を「ス
テーションC」と呼ぶことにする。
【0020】上記「ステーションM」と「ステーション
C」とを総称して「ステーション群B」と呼ぶことにす
る。偏向器60が矢印α方向に回転すると、上記「ステ
ーション群B」に配置された感光体ドラム56M、56
Cの被走査面上は、図1において上から下に向かってそ
れぞれ走査される。
【0021】図1に示すように、fθレンズは偏向器6
0を中心に対向配置されるように二つ設けられていて、
一方のfθレンズ10A(図1において左側)で、「ス
テーション群A」に配置された感光体ドラム56K、5
6Yの被走査面上を光走査するレーザビームを透過し、
他方のfθレンズ10B(図1において右側)で、「ス
テーション群B」に配置された感光体ドラム56M、5
6Cの被走査面上を光走査するレーザビームを透過す
る。また、図示しない転写材は、各感光体ドラム56
C、56M、56Y、56Kの被走査面上に形成された
画像が順次に転写され、これによって転写材上に多重カ
ラー画像が形成される。
【0022】次に、本発明の特徴について説明する。上
述のように、偏向器60の片側、すなわち「ステーショ
ン群A」あるいは「ステーション群B」に配備された少
なくとも一つの走査光学素子(fθレンズ10Aとトロ
イダルレンズ54K、あるいは、fθレンズ10Bとト
ロイダルレンズ54M)は、主走査方向に対称軸を有さ
ない面を少なくとも一つ有すると共に、副走査方向の位
置を規制するための基準を有している。これについて以
下具体的に説明する。
【0023】図2には、偏向器60の片側に配備された
少なくとも一つの走査光学素子として、「ステーション
群B」に配備されたfθレンズ10Bを示している。こ
のfθレンズ10Bのレーザビームが透過する少なくと
も一つの面(図において左側)は主走査方向に対称軸を
有さない面に形成されている。これによって、「ステー
ション群B」の走査光学系における像面湾曲を良好に補
正することができる。また、主走査方向に対称軸を有さ
ない面(図において左側)に対して直交する面、すなわ
ちレンズ10Bの厚さ方向の面には、fθレンズ10B
の副走査方向の位置を図示しない光学ハウジングに対し
て規制するための基準20が設けられている。この基準
20を光学ハウジングに対向配置させることにより、光
学ハウジングに対するfθレンズ10Bの副走査方向の
位置が規制されて光学ハウジングに装着される。
【0024】一方、図3に示すように、上記fθレンズ
10Bに対して偏向器60を挟んで逆側である「ステー
ション群A」に配備されたfθレンズ10Aのレーザビ
ームが透過する少なくとも一つの面(図において左側)
は、fθレンズ10Bの主走査方向に対称軸を有さない
面(図2において左側)を光軸中心軸上である回転軸3
0を中心とし、上記基準20に対して180度回転させ
た形状と略一致する領域を有する面に形成されている。
すなわち、図2及び図3に示すように、fθレンズ10
Bにおける回転軸30からh+、h−(|h+|=|h
−|)変位した位置での副走査曲率半径をrB(h+)
=r1、rB(h−)=r2(r1≠r2)とし、fθ
レンズ10Aにおける回転軸20からh+、h−(|h
+|=|h−|)変位した位置での副走査曲率半径をr
A(h+)、rA(h−)とすると、rA(h+)=r
2、rA(h−)=r1となる。また、主走査方向に対
称軸を有さない面(図において左側)に対して直交する
面には、fθレンズ10Aの副走査方向の位置を図示し
ない光学ハウジングに対して規制するための基準21が
設けられている。この基準21を光学ハウジングに対向
配置させることにより、光学ハウジングに対するfθレ
ンズ10Aの副走査方向の位置が規制されて光学ハウジ
ングに装着される。
【0025】以上のように、fθレンズ10Aのレーザ
ビームが透過する少なくとも一つの面(図において左
側)を、fθレンズ10Bの主走査方向に対称軸を有さ
ない面(図2において左側)を光軸上である回転軸30
を中心とし、上記基準20に対して180度回転させた
形状と略一致する領域を有する面に形成することによ
り、図4に示すように、fθレンズ10Aおよびfθレ
ンズ10Bを共に光学ハウジング13の底面に固定し
て、光学ハウジング13に対して副走査方向において同
じ向きに配備しても、fθレンズ10Bが配備された
「ステーション群B」の走査光学系における像面湾曲を
良好に補正することができると共に、fθレンズ10A
が配備された「ステーション群A」の走査光学系におけ
る像面湾曲を良好に補正することができる。また、図4
に示すように、fθレンズ10Aおよびfθレンズ10
Bを光学ハウジング13に対して副走査方向において同
じ向きに配備することにより、fθレンズ10Aおよび
fθレンズ10Bの取り付けを高精度にすることができ
ると共に、取り付けを容易にすることができ、低コスト
を図ることができる。また、光学ハウジング13をモー
ルド成形で加工する場合には、型のスライドがなくな
り、成形コストを低減させることができる。
【0026】また、fθレンズ10A等の走査光学素子
は、上記基準が設けられた面よりも面精度が良好でない
領域を有する面を少なくとも一つ有するようにすること
ができる。図5には、走査光学素子としてfθレンズ1
0Bを示している。図5に示すように、fθレンズ10
Bの基準20が設けられている面とは反対側の面(図5
において上面)は、基準20が設けられている面よりも
面精度が良好でない領域を有するように形成されてい
る。このようにfθレンズ10Bの外形の一部を故意に
ヒケ等を発生させて面精度を劣化させても、形成される
画像の劣化は生じない。そして、上記のようにfθレン
ズの一面に面精度が良好でない領域があることを許容す
ることにより、低圧力でfθレンズ10Bを成形するこ
とができると共に、低歪み、高精度転写を実現すること
ができる。また、面精度が良好でない領域を有する面の
成形金型の駒の共通化を図ることができると共に、成形
金型の駒の数を低減することができ、低コストを図るこ
とができる。さらに、成形金型の駒による加工時間を大
幅に短縮することができ、低コストを図ることができ
る。
【0027】また、図8(b)に示すように、fθレン
ズ10Bの主走査方向に対称軸を有さない面(図8
(b)において左側)を、主走査方向および副走査方向
の両方向において回転軸30から面の端までの距離が略
等しくするとよい。すなわち、図8(b)に示すよう
に、主走査方向において回転軸30から面の端までの距
離m1、m2をm1=m2と等しくすると共に、副走査
方向において回転軸30から面の端までの距離s1、s
2をs1=s2と等しくする。このようにすることによ
り、fθレンズ10Bの主走査方向に対称軸を有さない
面を回転軸30を中心に180度反転させたものが、図
9(b)に示すように、fθレンズ10Aの主走査方向
に対称軸を有さない面となるため、図8(a)に示すよ
うに、fθレンズ10Aの主走査方向に対称軸を有さな
い面を成形する金駒15を、図9(a)に示すように、
180度反転させることにより、fθレンズ10Bの主
走査方向に対称軸を有さない面を成形することができ
る。従って、金駒15を共通利用することができ、加工
時間の短縮を図ることができると共に、コストを低減さ
せることができる。
【0028】また、上述のように、fθレンズ10Bの
主走査方向に対称軸を有さない面に関し、主走査方向お
よび副走査方向の両方向において回転軸30から面の端
までの距離を略等しくする場合、fθレンズ10Bの主
走査方向に対称軸を有さない面に対して直交する二つの
面に、fθレンズ10Bの副走査方向の位置を図示しな
い光学ハウジングに対して規制するための基準をそれぞ
れ設ければ、fθレンズ10Bを回転軸30を中心に1
80度反転させてfθレンズ10Aとして用いることが
でき、生産コストを低減させることができると共に、図
4に示すように、fθレンズ10Aおよびfθレンズ1
0Bを光学ハウジング13に対して副走査方向において
同じ向きに配備することができる。
【0029】また、fθレンズ10Bの主走査方向に対
称軸を有さない面に関し、主走査方向および副走査方向
の両方向において回転軸30から面の端までの距離を略
等しくする場合、fθレンズ10Bの基準20が設けら
れている面と対向する面(図5において上面)を、基準
20が設けられている面よりも面精度が良好でない領域
を有するように形成することにより、低圧力でfθレン
ズ10Bを成形することができると共に、低歪み、高精
度転写を実現することができる。また、面精度が良好で
ない領域を有する面の金駒による加工時間を大幅に短縮
することができ、低コストを図ることができる。
【0030】また、偏向器の両側に配備された、主走査
方向に対称軸を有さない面をもつ各走査光学素子は、偏
向器の両側において互いに同等形状とすることができ
る。すなわち、fθレンズ10Aとfθレンズ10Bを
互いに同等形状とすることができる。このようにしてお
けば、図7に示すように、fθレンズ10Aおよびfθ
レンズ10Bを光学ハウジング13に対して副走査方向
において互いに逆向きに配備することができ、fθレン
ズ10Aが配備された「ステーション群A」の走査光学
系における像面湾曲を良好に補正することができると共
に、fθレンズ10Bが配備された「ステーション群
B」の走査光学系における像面湾曲を良好に補正するこ
とができる。
【0031】また、fθレンズ10Aとfθレンズ10
Bを互いに同等形状とした場合、図6に示すように、走
査光学素子の主走査方向に対称軸を有さない面に対して
直交する二つの面に、走査光学素子の副走査方向の位置
を図示しない光学ハウジングに対して規制するための基
準22、23をそれぞれ設ければ、一つの走査光学素子
を、fθレンズ10Aおよびfθレンズ10Bの両方に
共通利用することができると共に、図4に示すように、
fθレンズ10Aおよびfθレンズ10Bを光学ハウジ
ング13に対して副走査方向において同じ向きに配備す
ることができ、fθレンズ10Aおよびfθレンズ10
Bの取り付けを高精度にすることができると共に、取り
付けを容易にすることができ、低コストを図ることがで
きる。例えば、基準22を、fθレンズ10Aの副走査
方向の位置を光学ハウジングに対して規制するための基
準として用い、基準23を、fθレンズ10Bの副走査
方向の位置を光学ハウジングに対して規制するための基
準として用いることができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、偏向器を
挟んで両側に走査光学素子を配備する光走査装置におい
て、偏向器の片側に配備された少なくとも一つの走査光
学素子は、主走査方向に対称軸を有さない面を少なくと
も一つ有すると共に、副走査方向の位置を規制するため
の基準を有し、上記偏向器を挟んで逆側に配備された走
査光学素子の面は、上記偏向器の片側に配備された走査
光学素子の主走査方向に対称軸を有さない面をある回転
軸を中心とし、上記基準に対して180度回転させた形
状と略一致する領域を有するため、走査光学系における
像面湾曲を良好に補正することができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記主走査方向に対称軸を有さない
面は、主走査方向および副走査方向の両方向において回
転軸から面の端までの距離が略等しいため、金駒を共通
利用することができ、加工時間の短縮を図ることができ
ると共に、コストを低減させることができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、上記主走査方向に対称軸を
有さない面を有する走査光学素子は、走査光学素子を装
着するハウジングに対し、副走査方向において同じ向き
に配備されるため、走査光学素子の取り付けを高精度に
することができると共に、取り付けを容易にすることが
でき、低コストを図ることができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2、または3記載の発明において、上記主走査方向に対
称軸をもたない面を有する走査光学素子は、上記基準が
設けられた面よりも面精度が良好でない領域を有する面
を少なくとも一つ有するため、低圧力で走査光学素子を
成形することができると共に、低歪み、高精度転写を実
現することができる。また、面精度が良好でない領域を
有する面の金駒による加工時間を大幅に短縮することが
でき、低コストを図ることができる。
【0036】請求項5記載の発明によれば、偏向器を挟
んで両側に走査光学素子を配備する光走査装置におい
て、偏向器の両側にそれぞれ少なくとも一つ、主走査方
向に対称軸を有さない面をもつ走査光学素子を配備し、
偏向器の両側に配備された、主走査方向に対称軸を有さ
ない面をもつ各走査光学素子は、偏向器の両側において
互いに同等形状となっていると共に、副走査方向の位置
を規制するための基準を二つ有するため、走査光学素子
の共通化を図ることができ、生産コストを低減させるこ
とができると共に、走査光学素子を光学ハウジングに対
して副走査方向において同じ向きに配備することができ
る。
【0037】請求項6記載の発明によれば、偏向器を挟
んで両側に走査光学素子を配備する光走査装置におい
て、偏向器の両側にそれぞれ少なくとも一つ、主走査方
向に対称軸を有さない面をもつ走査光学素子を配備し、
偏向器の両側に配備された、主走査方向に対称軸を有さ
ない面をもつ各走査光学素子は、偏向器の両側において
互いに同等形状となっていると共に、ハウジングに対し
副走査方向において互いに逆向きに配備されているた
め、走査光学素子の共通化を図ることができ、生産コス
トを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の一例を示す正面図
である。
【図2】上記光走査装置に適用可能なfθレンズの例を
示す斜視図である。
【図3】上記光走査装置に適用可能なfθレンズの別の
例を示す斜視図である。
【図4】上記光走査装置に適用可能なfθレンズの光学
配置の例を示す側面図である。
【図5】上記光走査装置に適用可能なfθレンズのさら
に別の例を示す正面図である。
【図6】上記光走査装置に適用可能なfθレンズのさら
に別の例を示す正面図である。
【図7】上記光走査装置に適用可能なfθレンズの光学
配置の別の例を示す側面図である。
【図8】上記光走査装置に適用可能なfθレンズのさら
に別の例を示す(b)は斜視図、(a)はそのfθレン
ズの成形用の金駒を示す斜視図である。
【図9】上記光走査装置に適用可能なfθレンズのさら
に別の例を示す(b)は斜視図、(a)はそのfθレン
ズの成形用の金駒を示す斜視図である。
【符号の説明】
10A fθレンズ 10B fθレンズ 13 光学ハウジング 15 金駒 20 基準 21 基準 22 基準 23 基準 54K トロイダルレンズ 54M トロイダルレンズ 30 回転軸 60 偏向器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向器を挟んで両側に走査光学素子を配
    備する光走査装置において、 偏向器の片側に配備された少なくとも一つの走査光学素
    子は、主走査方向に対称軸を有さない面を少なくとも一
    つ有すると共に、副走査方向の位置を規制するための基
    準を有し、 上記偏向器を挟んで逆側に配備された走査光学素子の面
    は、上記偏向器の片側に配備された走査光学素子の主走
    査方向に対称軸を有さない面をある回転軸を中心とし、
    上記基準に対して180度回転させた形状と略一致する
    領域を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 上記主走査方向に対称軸を有さない面
    は、主走査方向および副走査方向の両方向において回転
    軸から面の端までの距離が略等しいことを特徴とする請
    求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 上記主走査方向に対称軸を有さない面を
    有する走査光学素子は、走査光学素子を装着するハウジ
    ングに対し、副走査方向において同じ向きに配備される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 上記主走査方向に対称軸をもたない面を
    有する走査光学素子は、上記基準が設けられた面よりも
    面精度が良好でない領域を有する面を少なくとも一つ有
    することを特徴とする請求項1、2、または3記載の光
    走査装置。
  5. 【請求項5】 偏向器を挟んで両側に走査光学素子を配
    備する光走査装置において、 偏向器の両側にそれぞれ少なくとも一つ、主走査方向に
    対称軸を有さない面をもつ走査光学素子を配備し、 偏向器の両側に配備された、主走査方向に対称軸を有さ
    ない面をもつ各走査光学素子は、偏向器の両側において
    互いに同等形状となっていると共に、副走査方向の位置
    を規制するための基準を二つ有することを特徴とする光
    走査装置。
  6. 【請求項6】 偏向器を挟んで両側に走査光学素子を配
    備する光走査装置において、 偏向器の両側にそれぞれ少なくとも一つ、主走査方向に
    対称軸を有さない面をもつ走査光学素子を配備し、 偏向器の両側に配備された、主走査方向に対称軸を有さ
    ない面をもつ各走査光学素子は、偏向器の両側において
    互いに同等形状となっていると共に、ハウジングに対し
    副走査方向において互いに逆向きに配備されていること
    を特徴とする光走査装置。
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