JP2006154097A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジング内の走査レンズのレイアウトを容易にし、ハウジングの強度を高く保つ光走査装置を得る。
【解決手段】複数の光源から出射された光束を後続の光学系にカップリングするカップリング光学系と、カップリング光学系からの光束を線像に変える線像光学系と、共通の回転軸を中心に偏光反射面が回転することによって線像光学系から出射した複数の光束を偏向する偏向手段1と、偏向手段1により偏向された複数の光束を異なる被走査面上に導く複数の走査光学系と、を有し、走査光学系は2枚以上の走査レンズ50〜57により構成され、走査レンズの少なくとも2枚はそれぞれ少なくとも1面の副走査方向の曲率が光軸から主走査方向の両周辺に向かうに従い非対称的に変化し、上記少なくとも2枚の走査レンズはそれぞれ副走査方向の位置決め基準51,61を両側に有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーレーザプリンタ、カラーデジタル複写機、ファクシミリ等に用いることができる光走査装置および画像形成装置に関するものである。
近年、カラーデジタル複写機、カラーレーザプリンタなどのカラー画像形成装置において、画像形成速度を高めるために、複数の被走査面にそれぞれ異なる色の画像を形成し、これらの画像を転写媒体上に順次転写することによってカラー画像を形成する、いわゆるタンデム型カラー画像形成装置が広く知られるようになってきている。
さらに、タンデム型カラー画像形成装置においても、構成の単純化、小型化を図るために、単一の光偏向器を挟んで、左右両側にそれぞれ2つずつ合計4つの走査光学系を配置してなる光走査装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。合計4つの光走査装置は、それぞれに対応して被走査面を有している。被走査面は感光体の表面であり、各感光体の表面に上記の各光走査装置により光走査を行って画像を形成する。
また、レーザプリンタ、デジタル複写装置などの画像形成装置の高画質化、高密度化が求められ、それに対応できるように、光走査装置に用いられる走査レンズの形状が非球面化してきており、光軸に対して主走査方向に非対称な形状の走査レンズも提案されている。
しかしながら、共通の偏向器を中心にして左右両側に各色に対応する走査光学系を配置してなる光走査装置において、主走査方向に非対称な形状の走査レンズを用いると、走査レンズの副走査方向の基準面が下面または上面のいずれか一方にしかない場合、光走査装置を収納するハウジング内での上記走査レンズを含む光学素子のレイアウトが複雑になり、ハウジングの強度も低下するという問題が生じる。
図5に従来の光走査装置の例を示す。図5において、ポリゴンミラー(回転多面鏡)からなる光偏向器1は上下2段に形成された偏向反射面を有している。光偏向器1の右側において、図示されない2つの光源部から放射された2つの光束は、2段の偏向反射面によりそれぞれ偏向反射され、上下に一体成形された第1走査レンズ2,3を透過しそれぞれミラーにより光路を折り曲げられてそれぞれ第2走査レンズ6,7を透過し、被走査面である感光体20,21の表面に至るように構成されている。光偏向器1を挟んで左側の光学系についても同様であり、符号4,5は第1走査レンズ、符号8,9は第2走査レンズ、符号22,23は被走査面を有する感光体をそれぞれ示している。第1走査レンズ2,3は上下(副走査方向)に重ねて一体化され、他方の第1走査レンズ4,5も上下(副走査方向)に重ねて一体化されている。これに対して第2走査レンズ6,7,8,9は個別に配置されている。
図5に示す従来例における走査レンズは、第1走査レンズと第2走査レンズの2枚を一組として構成されている。第1走査レンズ2,3がそれぞれ主走査方向において非対称形状ではない(対称形である)とすれば、第1走査レンズ2,3の副走査方向の基準面は、図1における下面のみでよく、ハウジングの底面100に配置可能である。同様に光偏向器1の反対側(左側)の光学系においても、一体に構成された第1走査レンズ4,5の副走査方向の基準面は下面とすることができ、ハウジングの底面101に配置可能である。ちなみに、走査レンズ2、3と走査レンズ4,5は同じ形状の第1走査レンズである。しかしながら、近年、高画質の画像形成が求められるようになるにしたがい、被走査面におけるビームスポット径の小径化が求められ、これを達成するために、主走査方向に非対称な形状を持つ走査レンズが用いられるようになってきた。主走査方向に非対称の走査レンズを用いるに当たっては、副走査方向の一方側を基準面としてこの面をハウジングに固定するようにしている。
しかし、上記副走査方向の基準面が副走査方向の一方にしかないとすると、光偏向器1の右側の第1走査レンズと左側の走査レンズとでは副走査方向の向きが互いに逆向きとなる。したがって、図2に示すように、光偏向器1の右側の第1走査レンズ2,3の基準面100に対して光偏向器1の左側の第1走査レンズ4,5については、基準面201を上側に設けてハウジングの天井面に固定する必要がある。同様に、右側の第2走査レンズ6,7においても、主走査方向に非対称形状でありかつ基準面が副走査方向の一方にしかないとすると、左側の第2走査レンズ8,9に関してはその基準面を上記右側の第2走査レンズ6,7の基準面とは逆にする必要がある。より具体的には、右側の第2走査レンズ6,7の基準面102,103は左斜め下向きであるのに対し、左側の第2走査レンズ8,9の基準面204,205は右斜め下向きになり、ハウジング側の基準面を右側と左側とでは逆にする必要がある。その結果、ハウジング内での光学素子のレイアウトが複雑になり、また、ハウジングそのものの形状が複雑化して強度が弱くなるという問題がある。
また、複数の光源部から光偏向器1に入射する光束相互に角度がある場合、サグの影響を軽減するために、光偏向器1を境にして一方側の第2走査レンズを互いに光軸周りに180度回転させて配置することが望ましい。しかし、このような配置にすると、第2走査レンズの基準面の設定が複雑になる。この問題を、図7、図8を参照しながら具体的に説明する。図7において、光偏向器1を境にして右側に二つの半導体レーザなどからなる光源300,400があり、これらの光源から放射された光束は、カップリングレンズ401,402を透過してほぼ平行光束とされ、シリンドリカルレンズ302,402を透過することによって、光偏向器1の偏向反射面近傍に主走査方向に長い線像が結ばれる。上記二つの光束は、主走査平面において互いに開き角度θをもって光偏向器1に入射する。光偏向器1を境にして左側の光学配置も同様であり、二つの光源500,600からの光束がそれぞれカップリングレンズ501,601、シリンドリカルレンズ502,602を透過し、光偏向器1の偏向反射面近傍に主走査方向に長い線像が結ばれる。上記二つの光束は、主走査平面において互いに開き角度θをもって光偏向器1に入射する。光偏向器1で偏向反射されたあとの光束は、すでに説明したとおり、第1、第2走査レンズを透過し、被走査面に光スポットが結ばれ、被走査面上を光走査する。
上記のように、二つの光束が互いに角度θを持って光偏向器1に入射する場合、一方の光束と他方の光束とでは、光偏向器1のサグの影響が異なってくる。サグによって受ける影響の差を軽減するためには、図8に示すように、右側の光学系において、一つの第2走査レンズ7に対して他の第2走査レンズ6を光軸回りに180度回転して配置することが有効である。しかしながら、第2走査レンズに関しても、基準面が副走査方向の一方の面にしかないとすると、図8に示すように、第2走査レンズ6,7相互で、それぞれの基準面202,103が逆向きになり、ハウジング側の基準面の取り方が複雑になる。光偏向器1を挟んで左側の光学系に関しても同様で、第2走査レンズ8,9の基準面が副走査方向の一方の面にしかないとすると、第2走査レンズ8,9相互で、それぞれの基準面105,204が逆向きになり、ハウジング側の基準面の取り方が複雑になる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、走査レンズが副走査方向の両側に基準面を持つことで、ハウジング内における走査レンズのレイアウトを容易にし、またハウジングの強度を高く保つことができる光走査装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、上記光走査装置を用いることによって、高画質の画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる光走査装置は、請求項1に記載されているように、複数の光源と、この複数の光源から出射された光束を後続の光学系にカップリングするカップリング光学系と、このカップリング光学系からの光束を主走査方向に長い線像に変える線像光学系と、共通の回転軸を中心に回転する偏向反射面を有しこの偏光反射面が回転することによって上記線像光学系から出射した複数の光束を偏向する偏向手段と、この偏向手段により偏向された複数の光束を異なる被走査面上に導く複数の走査光学系と、を有し、上記走査光学系は2枚以上の走査レンズにより構成され、上記走査レンズの少なくとも2枚はそれぞれ少なくとも1面の副走査方向の曲率が光軸から主走査方向の両周辺に向かうに従い非対称的に変化しており、上記少なくとも2枚の走査レンズはそれぞれ副走査方向の位置決め基準を両側に有していることを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、偏向手段に向かい、互いに異なる被走査面に導かれる複数の光束は、偏向手段の偏向回転面内において開き角を有し、異なる被走査面に対応する走査レンズのうち少なくとも1枚の走査レンズは、他の走査レンズとの関係において光軸に対し互いに180度反転して配備されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズは副走査方向の両側に基準面を有し、この両側の基準面は、光軸からの距離が互いに異なることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズであって互いに異なる被走査面に対応する走査レンズは、副走査方向に重ねて配置されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズであって互いに異なる被走査面に対応する走査レンズは、副走査方向に重ねて接着固定されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズの副走査方向の一方の基準面は凸状であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズの副走査方向の一方の基準面は複数の突起から作られる面であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置であって、電子写真プロセス中の露光プロセスを実行する装置として請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置を用いたことを特徴とする。
請求項1および2記載の発明によれば、走査レンズの副走査方向の基準面を両端に持つことで、ハウジング内での走査レンズのレイアウトを容易にし、また、ハウジングの複雑化を避けることができるため、ハウジングの強度を高く保つことができる。
請求項3、6および7記載の発明によれば、偏向手段に近い方の走査レンズの副走査方向両側に基準面を設け、この両側の基準面は光軸からの距離を互いに異ならせたので、複数の範囲指定部のみについて高い精度を要求すればよく、全面を基準面にする場合に比べて成形を容易にすることができる。
請求項4および5記載の発明によれば、偏向手段に近い方の複数の走査レンズは、これを副走査方向に重ねて配置することで、ハウジング内における走査レンズのレイアウトをコンパクトにすることができる。また、複数のレンズを一体成形で作ると、有効範囲が広がるため面精度が劣化しやすいという難点があるが、個別の走査レンズを重ねることにより、一体成形で作るよりも面精度の高精度化を図ることができる。また、複数の走査レンズを重ねる手段としては、重ねた走査レンズを互いに動くことができないように板バネ等で押さえることもできるが、接着により重ねて一体化することで、部品点数の削減を図ることができる。
請求項8記載の発明によれば、上記請求項1から7のいずれかに記載されている光走査装置を用いることにより、それぞれの請求項記載の光走査装置によって得られる効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明にかかる光走査装置および画像形成装置の実施例を、図1ないし図4を参照しながら説明する。なお、前述の図5ないし図8に示す従来例の構成と同じ構成部分には同じ符号を付した。
図1において、符号1は、偏向手段を示している。この実施例では、偏向手段1は周囲に複数の偏向反射面が多角形状に形成されてなるポリゴンミラーからなり、また、ポリゴンミラーが上下2段に形成されている。偏向手段1は図示されないモータによって高速度で回転駆動され、複数の偏向反射面が共通の回転軸を中心として、また、上下2段の偏向反射面が上記共通の回転軸を中心として回転するようになっている。偏向手段1の上下2段の偏向反射面には、図7について説明したように、それぞれ2つの光源からの光束が、カップリング光学系とシリンドリカルレンズなどからなる線像光学系を透過したあと入射するようになっている。カップリング光学系は、光源からの発散光を平行光束またはこれに近い発散光あるいは収束光にして後続の光学系にカップリングする。上記線像光学系は、カップリング光学系からの光束を副走査方向にのみ収束させて、主走査方向に長い線像に変える。この線像は変更手段1の変更反射面近傍に結ばれる。
偏向手段1を挟んで左右両側に配置されたそれぞれ2つの光源からの光束は、図7について説明したように、主走査面に対応する方向から見て互いに開き角度θをもって偏向手段1の偏向反射面に入射するようになっている。偏向反射面に入射した各光束は、偏向手段1が回転駆動されることによりその偏向反射面で等角速度的に偏向反射される。偏向反射された各光束は、図1に示すように、第1走査レンズ50,51,52,53をそれぞれ透過し、ミラーで光路が変えられ、第2走査レンズ54,55,56,67を透過し、さらにミラーで光路が変えられ、被走査面であるドラム状感光体20,21,22,23の表面に導かれるように構成されている。第1走査レンズ51と第2走査レンズ55がペアとなって感光体20に対応し、第1走査レンズ50と第2走査レンズ54がペアとなって感光体21に対応し、第1走査レンズ52と第2走査レンズ56がペアとなって感光体22に対応し、第1走査レンズ53と第2走査レンズ57がペアとなって感光体23に対応している。
図7に示す例では、各被走査面に向かう光束は、それぞれ一つの光源から発した光束になっているが、例えば、光源300,400,500,600がそれぞれ複数の発光源を持つ半導体レーザアレイであってもよいし、複数の光源を合成した構成で各被走査面に複数の光束を導くようにしてもよい。
前述のようにそれぞれペアをなす第1走査レンズと第2走査レンズは、偏向手段1で偏向反射された光束を各感光体表面に収束させて光スポットを形成する結像光学系としての機能と、等角速度的に偏向される光束を感光体表面上で等速度的に走査させるfθ機能を有している。精度の高い光走査を行って高画質の画像を得るためには、上記結像機能とfθ機能を精度よく全うさせる必要がある。しかし、ペアをなす第1走査レンズと第2走査レンズが光軸に対して対称形になっていては上記の機能を全うすることができない。そこで、それぞれ少なくとも1面の副走査方向の曲率が光軸から主走査方向の両周辺に向かうに従い非対称的に変化した形に形成されている。そして、偏向手段1を挟んで右側の第1走査レンズ50,51の副走査方向(上下方向)の向きに対して、左側の第1走査レンズ52,53の副走査方向(上下方向)の向きは逆向きになっている。換言すれば、異なる被走査面に対応する走査レンズのうち少なくとも1枚の走査レンズは、他の走査レンズとの関係において光軸に対し互いに180度反転して配備されている。
上記のような非対称形の走査レンズを光走査装置のハウジングに装着するに当たり、走査レンズを所定の向きにして精度よく所定の位置に固定しなければ、高画質の画像を得ることはできない。そこで、本発明では、非対称形に形成された上記少なくとも2枚の走査レンズにそれぞれ副走査方向の位置決め基準を副走査方向両側に設け、これを基準にして走査レンズの向きとハウジングへの位置決めを行うように構成されている。次に、この位置決め基準について具体的に説明する。
図1ないし図3において、偏向手段1を挟んで一方側の光走査装置を構成する第1走査レンズ50,51の副走査方向の一面側(図示の例では下面側)には3つの突起60が一体に形成され、これらの3つの突起60の先端面が基準面となっている。上記二つの第1走査レンズ50,51は副走査方向に重ねて配置され、一方の走査レンズ51の下に位置する走査レンズ51の上面は、図3に符号61で示すように、上側の走査レンズ50の上記突起60が当接する範囲が位置決め基準になっている。このように、各走査レンズは、副走査方向の両面に位置決め基準面を有していることになる。そして、3つの突起60の端面と、この三つの突起60が当接する相手の面のうち突起60を受ける平面のみを基準面としている。下側の走査レンズ51はその突起60がハウジングの位置決め基準面100に当接して位置決めされている。このように基準面の範囲を限定することで、走査レンズの副走査方向全面を基準面にする場合に比べて、精度を出すべき範囲が限定され、成形を容易にすることができる。
上記二つの第1走査レンズ50,51は、必要に応じてその場で、すなわち上下の位置を変えることなくそれぞれの光軸Oを回転中心として180度回転させて配置することもでき、この場合は、下側の走査レンズの突起が上側の走査レンズの下面に当接することになる。しかしながら、第1走査レンズ50,51の副走査方向の一面側の位置決め基準面が突起60の端面、他の一面側の基準面が他の一面内の限られた範囲61とすると、突起60を除いた走査レンズ本体の副走査方向の中心が光軸であるとすると、光軸を中心にして走査レンズを180度反転させたとき、基準面の位置が上下にずれることになる。そこで、図2(b)に示すように、走査レンズの光軸Oを、その本体部分の副走査方向中心からずらし、光軸Oを中心に180度反転させても上下の基準面がずれないように、光軸Oから一方の基準面までの副走査方向の距離aと、光軸Oから他方の基準面までの副走査方向の距離bを互いに異ならせている。
偏向手段1を挟んで反対側に配置されている第1走査レンズ52,53についても同様で、第1走査レンズ52,53の副走査方向の一面側(図示の例では上面側)には3つの突起62が一体に形成され、これらの3つの突起62の先端面が基準面となっている。第1走査レンズ52,53は突起60が上向きになるように重ねて配置されている。したがって、下側の走査レンズ53の突起60が上側の走査レンズ52の下面に当接して位置決めされている。下側の走査レンズ53の下面は、ハウジングの底面に形成された位置決め基準面101に当接して位置決めされている。なお、このように配置される走査レンズ53の下面には突起60が形成されていないので、走査レンズ53の下面を受けるハウジングの底面に突起を形成し、この突起の上端面を基準面101として、走査レンズ53の下面を限られた面積の基準面101で受けるように構成されている。こうすることによって、限られた範囲を集中的に高精度に仕上げればよいので、走査レンズの成形が容易になる。
また、被走査面に近い方の走査レンズ、すなわち図1の実施例では第2走査レンズ54〜57についても、副走査方向の両面に基準面を設ける。こうすることで、ハウジングへの第2走査レンズのレイアウトを容易にし、走査レンズを位置決めするための基準面の構造も単純化され、ハウジング強度を高く保つことができる。第2走査レンズ54〜57についても副走査方向の基準面を副走査方向の面全面にすると全面につき高精度に仕上げなければならず、成形が困難になるので、図4に第2走査レンズ54の例で示すように、第2走査レンズ54の、例えば3カ所に範囲指定してこの範囲70を位置決め基準とすると精度を出しやすくなる。
以上説明した光走査装置は、これを複写機、プリンターなどの画像形成装置に適用することができる。例えば、図1において、各感光体20〜23の周囲に、電子写真プロセスを実行する装置を配置する。すなわち、感光体を均一に帯電する帯電装置、帯電した感光体に画像を書き込む露光装置、露光によって静電潜像が形成された感光体をトナーによって現像する現像装置、トナー像を転写媒体である転写紙に転写する転写装置、転写されたトナー像を定着する定着装置、感光体の残留トナーを除去するクリーニング装置を配置する。前述の光走査装置は上記露光装置を構成している。光走査装置は画像信号に従って感光体に画像を書き込み、書き込まれた画像は上記転写紙に転写され、定着されて出力される。
図1に示す光走査装置は、4つの感光体20〜23に対応して4つ設けられて、タンデム型の画像形成装置を構成することができるようになっている。各光走査装置ではそれぞれの色成分の画像をそれに対応する感光体に書き込み、各感光体において形成された対応する色のトナー画像は転写紙に重ねて転写され、転写紙にカラー画像が形成される。
図示の実施例において、偏向手段1を挟んで一方側に重ねて配置された第1走査レンズ50,51と、他方側に重ねて配置された第1走査レンズ52,53は、例えば、プラスチックを素材として個別に成形することができる。これらの走査レンズを光走査装置のハウジングに組み込んだ状態では、上記第1走査レンズ50,51は接着によって一体化し、第1走査レンズ52,53も接着によって一体化するとよい。
図示の実施例では個々の光走査光学系を構成する走査レンズが、第1走査レンズと第2走査レンズの2枚構成となっていたが、走査レンズは2枚以上で構成してもよく、走査レンズの少なくとも2枚はそれぞれ少なくとも1面の副走査方向の曲率が光軸から主走査方向の両周辺に向かうに従い非対称的に変化しており、上記少なくとも2枚の走査レンズはそれぞれ副走査方向の位置決め基準を両側に有していればよい。
本発明にかかる光走査装置の実施例を副走査対応方向から見た側面図である。 上記実施例中の第1走査レンズを示す(a)は正面図、(b)は側面図である。 上記第1走査レンズの平面図である。 上記実施例中の第2走査レンズを示す斜視図である。 従来の光走査装置の例を副走査対応方向から見た側面図である。 従来の光走査装置の別の例を副走査対応方向から見た側面図である。 一般的な光走査装置の例を主走査対応方向から見た平面図である。 従来の光走査装置のさらに別の例を副走査対応方向から見た側面図である。
符号の説明
1 偏向手段
20 感光体
21 感光体
22 感光体
23 感光体
50 第1走査レンズ
51 第1走査レンズ
52 第1走査レンズ
53 第1走査レンズ
60 位置決め基準
62 位置決め基準
54 第2走査レンズ
55 第2走査レンズ
56 第2走査レンズ
57 第2走査レンズ

Claims (8)

  1. 複数の光源と、
    この複数の光源から出射された光束を後続の光学系にカップリングするカップリング光学系と、
    このカップリング光学系からの光束を主走査方向に長い線像に変える線像光学系と、
    共通の回転軸を中心に回転する偏向反射面を有しこの偏光反射面が回転することによって上記線像光学系から出射した複数の光束を偏向する偏向手段と、
    この偏向手段により偏向された複数の光束を異なる被走査面上に導く複数の走査光学系と、を有し、
    上記各走査光学系は2枚以上の走査レンズにより構成され、
    上記走査レンズの少なくとも2枚はそれぞれ少なくとも1面の副走査方向の曲率が光軸から主走査方向の両周辺に向かうに従い非対称的に変化しており、
    上記少なくとも2枚の走査レンズはそれぞれ副走査方向の位置決め基準を両側に有していることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、偏向手段に向かい、互いに異なる被走査面に導かれる複数の光束は、偏向手段の偏向回転面内において開き角を有し、異なる被走査面に対応する走査レンズのうち少なくとも1枚の走査レンズは、他の走査レンズとの関係において光軸に対し互いに180度反転して配備されていることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズは副走査方向の両側に基準面を有し、この両側の基準面は、光軸からの距離が互いに異なることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項3記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズであって互いに異なる被走査面に対応する走査レンズは、副走査方向に重ねて配置されていることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズであって互いに異なる被走査面に対応する走査レンズは、副走査方向に重ねて接着固定されていることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項3記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズの副走査方向の一方の基準面は凸状であることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項6記載の光走査装置において、偏向手段に近い方の走査レンズの副走査方向の一方の基準面は複数の突起から作られる面であることを特徴とする光走査装置。
  8. 電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置であって、電子写真プロセス中の露光プロセスを実行する装置として請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置を用いた画像形成装置。
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