JP2004020692A - 走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

走査装置及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の光束で被走査面上を斜入射ジッタが少なく高精度に光走査することができ、高速で、しかも高画質な画像を容易に得ることができる走査装置及びそれを用いた画像形成装置を得ること。
【解決手段】複数の光束を発生する光源手段と、該複数の光束を偏向させる回転多面鏡と、回転多面鏡によって偏向される複数の光束を被走査面上に副走査方向に分離した位置に導光して主走査方向に走査させる走査光学系とを有し、被走査面は主走査方向を回転軸として傾斜して配置されており、該複数の光束のうち副走査方向において鈍角側に位置する1つの光束をA、鋭角側に位置する1つの光束をBとし、光束A、Bの回転多面鏡への入射角度θa、θbを適切に設定したこと。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に複数の発光点から出射した複数のレーザ光(光束)を光偏向器としての回転多面鏡(ポリゴンミラー)により反射偏向させ、走査光学系により被走査面上を光走査して画像情報を高速に記録するようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザビームプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ、そしてマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ等の発光素子を光源手段とし、これからの光束をポリゴンミラーと呼ばれる回転多面鏡で反射偏向し、さらにこれを走査レンズによって感光体上近傍にビームウエストをもつ光束にし、感光体上を移動する光スポットで走査する走査装置が種々と提案されている。
【0003】
この走査装置においてはこれを搭載する画像形成装置の高速化、高密度化のため同時に複数の光束で感光体を走査する、いわゆる複数光束の走査装置が多数提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
被走査面(感光体)上において、光スポットの走査の方向を主走査方向と呼び、感光体上でこれとは直交する方向を副走査方向と呼ぶが、感光体からの反射光がレーザ走査光学系の光路を逆行して再びレーザ光源に入射すると光源の発光が不安定になるため、感光体表面は走査面に対し主走査方向とは直交する副走査方向に傾斜して配置するのが一般的である。
【0005】
しかしながら複数光束を用いた走査装置において走査光を感光体面に傾斜させて入射させた場合、感光体上の複数の光束間で印字巾が異なると言う問題が生じる。これを斜入射ジッタと表現する。
【0006】
この問題を解決するために特開平5−333281号公報においては感光体への入射角を所定角以下にし、斜入射ジッタを許容範囲に抑えると言う提案がなされている。
【0007】
この提案では斜入射ジッタが発生すると言う現象を防止する方法に関して、何ら開示されておらず、また入射角を小さく設定する事による感光体からの戻り光の影響が大きくなると言う課題が残る。
【0008】
また特開平9−197308号公報においては結像光学系を偏心させる事によってこの問題を軽減する例が示されているが、実際にはこのような偏心により他の結像性能が悪化し、スポット形状が乱れ、画質を著しく落とすと言う問題が生じる。
【0009】
本発明は複数の光束で被走査面上を斜入射ジッタが少なく高精度に光走査することができ、高速で、しかも高画質な画像を容易に得ることができる走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の走査装置は、
複数の光束を発生する光源手段と、該複数の光束を偏向させる回転多面鏡と、回転多面鏡によって偏向される複数の光束を被走査面上に副走査方向に分離した位置に導光して主走査方向に走査させる走査光学系とを有し、被走査面は主走査方向を回転軸として傾斜して配置されており、該複数の光束のうち副走査方向において鈍角側に位置する1つの光束をA、鋭角側に位置する1つの光束をBとし、光束A,Bの回転多面鏡への入射角度をそれぞれθa、θbとし、前記走査光学系に入射する複数の光束がそれぞれ収束光であるとき、
|θb|>|θa|
前記走査光学系に入射する複数の光束がそれぞれ発散光であるとき、
|θb|<|θa|
を満足することを特徴としている。
【0011】
請求項2の発明は請求項1の発明において、
回転多面鏡の偏向点から入射光束の像点までの距離をLとし、像点が実像の場合は距離Lを正、虚像の場合は距離Lを負とし、走査レンズのKθ係数をKとし、被走査面上への光の主走査方向の印字巾における最大画角をαy、被走査面上への光の副走査方向の斜入射角をαz、複数の光束のうち副走査方向の両端にある走査線の間隔をPzとし、回転多面鏡の内接円半径をRp、印字半巾における回転多面鏡の回転角をθsとし、回転多面鏡による印字開始端における光束の反射角をφs、同じく印字終了端における光束の反射角をφe、前記副走査方向両端にある走査線に向かう光束の回転多面鏡へ入射角の差をεとし、
ΔWa=2×Pz×sin(αz)×tan(αy)  (式1)
【0012】
【数2】
Figure 2004020692
【0013】
とするとき
|(ΔWa−ΔWb)|≦20μm
を満足することを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明は請求項2の発明において、
|k/L|>2であることを特徴としている。
【0015】
請求項4の発明は請求項1又は2の発明において、
前記光源手段は複数の発光素子を有する事を特徴としている。
【0016】
請求項5の発明は請求項1又は2の発明において、
前記光源手段は複数の発光部を有する光源部を少なくとも1つ有している事を特徴としている。
【0017】
請求項6の発明の画像形成装置は、
請求項1乃至5の何れか1項の走査装置と、被走査面に配置された感光体と、該走査装置で走査された光束によって該感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、該現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器と、外部機器から入力されたコードデータを画像信号に変換して該走査装置に出力せしめるプリンタコントローラと、を有することを特徴としている。
【0018】
請求項7の発明のレーザービームプリンタは、
請求項1乃至5の何れか1項の走査装置を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は本発明の走査装置の実施形態1の上面概略図(主走査断面)である。
【0020】
図1において10a、10bは弱収束、あるいは弱発散光等、非平行な光束を発生する第1及び第2の光源部(光源手段)であり、それぞれ第1、第2のレーザ光源1a,1b、第1、第2のコリメータレンズ2a、2bそして各々の光束の外形を制限する第1、第2のアパーチャ3a、3bを有している。
【0021】
第1、第2の光源部10a、10bからは1本の光束が放射されているが、各々複数の光束が放射される光源部を用いても良い。
【0022】
4は複数の光束を合成するビーム合成手段であり、第1の光源部10aからの光束Aの透過光と、光源部10bからの光束の反射光Bとを角度差εとなるよう合成して後述する回転多面鏡(光偏向器)であるところのポリゴンミラー5に導光している。
【0023】
20は光源部10a、10b及び光束合成手段4によって構成されている複数の光束を発生する光源手段としての複数光束発生部である。
【0024】
9はポリゴンミラー5のミラー面の面倒れによる走査線位置の副走査方向の変位を軽微にするいわゆる「倒れ補正機能」のために設けられたシリンドリカルレンズである。
【0025】
5は回転多面鏡であるところのポリゴンミラーであり、図示しないモータなどの駆動機構により回転中心Cのまわりを矢印A方向に等角速度で回転している。
【0026】
6は走査光学系であるところの走査レンズであり、二枚のレンズ6a、6bによって構成されている。7は被走査面であるところの感光体表面である。走査レンズは6はポリゴンミラー5によって偏向され、画角θ[rad]で入射する光束を、像面上(被走査面7上)で、光軸Oaからの高さをY、定数をkとするとき、Y=k×θ[mm]の位置に結像するkθ特性を有している。
【0027】
これによりポリゴンミラー5により等角速度で偏向される光束を感光体7上で等速で移動するスポットに変換する事ができる。
【0028】
走査装置からの光線は感光体表面7の印字巾(走査幅)Wscanのなかで、所定の性能を満たすように設計されており、印字巾の両端部で光束は走査面7内でそれぞれほぼ等しい角度(入射角度)αyで入射している。
【0029】
次に感光体7からの戻り光防止配置について説明する。
【0030】
図2(A)は図1の光走査装置を副走査方向からみた概略図である。図2(B)は図2(A)の1部分の拡大図である。
【0031】
図1における複数光束発生部20からの光束は同図シリンドリカルレンズ9によって回転多面鏡5の一反射面5a近傍に副走査方向に僅かにずれた主走査方向に細い焦線SA、SBとして結像している。本実施形態においては光源1bからの光束Bが一反射面5aの上部に焦線SBとして、又光束1aからの光束が一反射面5aの下部に焦点SAとして位置するよう各部材を配置している。これは図1において光源部10aあるいは10bを副走査方向に僅かに傾斜させる事によって、あるいはコリメータレンズ2aあるいは2bを僅かに副走査方向に平行偏心させる事などによって行っている。
【0032】
これらの一反射面5aに形成された焦線SA、SBは走査レンズ系6によって被走査面7に再度結像され、上下の位置関係が逆転する。すなわち図2(A)において感光体7面の上部に光束Aによる走査線LAが位置し、下部に光束Bによる走査線LBが位置している。
【0033】
また感光体の表面7は入射する光束A、Bに対し所定角αzだけ傾斜して構成している。
【0034】
光束A、Bと表面7との交点Oaaに立てた法線7hと光束A、Bとのなす角度がαZとなる。
【0035】
即ち複数の光束A、Bは副走査断面内において、角度をもって入射している。これにより光束A、Bのうち上部の光束A側で感光体表面7と光束は鈍角となり、B光束側で鋭角となっている。
【0036】
これは感光体表面7で反射したレーザ光が再び光走査装置に入射し、光路を逆にたどってレーザ光源1に戻った場合、レーザ光源1の発光が不安定になると言う問題が生じるためである。角度αzは以下のようにして決定される。
【0037】
今図10に示すように走査装置の副走査方向のスポットの半径(1/e2半径)ωzは、波長λのレーザ光を用い、光束の副走査方向の強度分布がほぼ一定として
ωz=0.41λ/N.A.    (式3)
で表わされる。
【0038】
このN.A.は図11で示すように、収束しながら感光体へ向かう光束の副走査方向の最外部の光線(マージナル光線)の収束角θaの半角の正弦
【0039】
【数3】
Figure 2004020692
【0040】
であり、このマージナル光線が感光体で反射し、再び光路を逆行しないためには感光体はこの角度以上傾斜させる必要がある。また、種々の公差を考慮すれば少なくともこれに1度以上は余裕を持たせて感光体の傾斜を設定することが望ましい。
【0041】
さらに、感光体が円筒の場合は入射位置が円筒方向にずれた場合に入射角度が変動する。感光体半径をRdとすると円周方向(副走査方向)にeだけ印字位置がずれた場合の入射角度の変化は
tan−1(e/Rd)      (式5)
となるので、角度αzの設定においては、この角度変動が生じた場合にも光線の戻りが生じないように考慮する必要がある。
【0042】
本実施例では波長λを780nm、スポット直径(2×ωZ)を60μmとしているため(式3)よりN.A.を求めると
N.A.=0.41×0.78/30=0.01066
これより光束の副走査方向の半角は約0.011RADIAN(0.6度)である。
【0043】
光束の副走査方向の端部光線が感光体で反射して、光路を逆行しないためには感光体はこの角度以上傾斜させる必要がある。種々の公差を考慮すれば少なくともこれに1度以上は余裕を持たせて感光体傾斜を設定する。
【0044】
本実施例では感光体の半径Rdは15mmであり、種々の公差により感光体上の副走査方向の印字位置変動eは±1mm程度である。この時の角度差は(式5)を用いて
tan−1(1/15)=3.8度
以上から感光体への副走査断面内の入射角αzの設定値は余裕を1.6度とり
αz=0.6+3.8+2.6=7度
となる。
【0045】
また、角度αyはレンズ設計の結果28度となった。
【0046】
次に光線入射角の設定について説明する。
【0047】
図3はポリゴンでの光束の入射、射出角度を表わすものである。図3において5aはポリゴンミラー反射面のうちの一面、矢印Aはポリゴンミラーの回転方向である。9はシリンドリカルレンズである。31は光源部からポリゴンミラーへ入射する光束の中心線である。
【0048】
32はポリゴンミラーにより反射され 同期検知手段に向かう光束、33は印字開始における光束、34は印字終了端に向かい光束のそれぞれ方向を表している。34は印字領域中央に達する光束の方向であり、実施例の説明の為、光線角度の基準として用いる。
【0049】
光源部からポリゴンミラーへ入射する光束、及び走査方向の同期検知のためのBD光束は、ポリゴンミラーから印字領域に向かう反射偏向光束とは空間的に分離されなくてはならない。
【0050】
本実施例においては印字開始位置における光束33の角度θstartを−42度、印字終了端に向かう光束34の角度θendを42度とし、光線入射角θinを60度に、BD光束偏向角θbdを−50度に設定している。
【0051】
角度の基準は感光体上の走査巾の中央に向かう光束を基準とし、時計まわりを+、半時計まわりを負とする。
【0052】
以上の配置によりそれぞれの走査角においてポリゴンミラー面における光束の反射角はBD光束において
φbd=(θin−θbd)/2=(60+50)/2=55度
走査開始端において
φs=(θin−θStart)/2=(60+42)/2=51度
走査終了端において
φe=(θin−θend)/2=(60−42)/2=9度
となる。
【0053】
なお本発明においては光線入射角は複数の光束ごとに微小に異なるが、上式のθinはその平均値を表わすものである。
【0054】
次にポリゴンへの入射光束の主走査方向の収束度の設定について説明する。
【0055】
本実施例では、感光体7に斜入射による複数光束間の倍率誤差を補正するために、ポリゴンへの入射光束を非平行とする事を特徴としている。
【0056】
しかしながらポリゴン5への入射光束を非平行とした場合、ポリゴン5の各面(反射面)の入射位置がポリゴン半径方向に変動した場合、これに応じて走査方向の印字位置が変動し、縦線揺らぎや印字ドットの配列誤差等いわゆるジッタが発生し画質を劣化させる事がたとえば特開平9−43522号公報で知られている。
【0057】
複数光束のポリゴン各面の入射位置の誤差は、ポリゴンミラーの加工精度、特に回転軸の位置精度、また、これを駆動するモータの歳差、軸の勘合精度などによって発生し、その量を例えば30μm以下にする事は困難で、できるならば50μm程度の誤差が有っても画像上問題ないようにする事が望ましい。われわれの検討においてはジッタ量は20μm以下、できれば10μm以下が望ましい。この値を超えると、特に副走査に連続する印字を行った場合、これがポリゴンの一回転に対応する間隔で変動するいわゆるジッタが目視でも認識され印字品位を低下させる。また周期的な網点によって濃度変化を表現しようとした場合、網点の周期とこのジッタの周期がビートを起こし、より低周波で目立ちやすいむらを発生させる。
【0058】
図4は偏向点位置に差が生じた場合を表わした図である。
【0059】
図4においてPinはポリゴンヘの入射収束光線であり、ポリゴン面法線に対しφなる角度で入射している。5aはポリゴン反射面であり、反射面5aで反射した光束は点Pで結像する様に収束している。
【0060】
ポリゴン面5aがdだけ反射面法線方向にシフトし5a’となった場合を考える。シフト前後で反射光線の方向は変らないとする。
【0061】
図4により、反射光束は反射後進行方向とは垂直にsだけ変位し、点P’に集光する。
【0062】
その値は
s=d×sin(2×φ)/cos(φ)       (式6)
となる。
【0063】
第1の収束点Pが走査レンズによって像高Yaに結像しているとすると、第2の収束点P’はPがポリゴン回転によってP’に移動した場合の像高とほぼ等しい位置に結像する。AB間の距離はsに略等しいからAをBに移動させるための偏向角変化Δθは反射点からAまでの距離Lを用いて
Δθ=s/L                    (式7)
となる。
【0064】
走査レンズは入射角と像高が比例関係を持つように設計されており、比例定数がKであるから、結果、Δθによる像高変化ΔYは上式で与えられる。
【0065】
ΔY=s×K/L                  (式8)
sあるいはΔθがポリゴンの回転角によらず一定であれば、BD光束含み全域に渡って同一方向に同量の印字位置変化が発生するため、BD光束で同期信号を取る事でジッタは発生しない。しかしながらsはポリゴンの反射角の関数であり、画角によって変動する。すなわちBD光束の像高ずれと、印字領域の任意の位置の像高ずれとは同一とならず、その差分だけジッタとなって発生する。この値は、走査終了端でもっとも大きくなる。
【0066】
BD検出時の光線の反射角をφBD、走査終了端での反射角をφEndとすると、走査終了端における像高ずれΔYは
ΔY=d×(sin(2×φBD)/cos(φBD)−sin(2×φend)/cos(φEnd))×K/L       (式9)
となる。
【0067】
同様の現象は走査開始端でも同量生じ、その結果光束Aによる印字巾Waは光束Bによる印字巾Wbよりも
ΔWa=2×ΔY
=2×Pz×sin(αz)×tan(αy)     (式10)
だけ増加する。
【0068】
ΔYの値は10μm以下、できれば5μm以下が望ましい。前述した如くこの値を超えると、特に副走査に連続する印字を行った場合、これがポリゴン一回転に対応する間隔で変動するいわゆるジッタが目視でも認識され印字品位を低下させる。また周期的な網点によって濃度変化を表現しようとした場合、網点の周期とこのジッタの周期がビートを起こし、より低周波で目立ちやすいむらを発生させる。
【0069】
一般的にポリゴンでの走査角はBD光束を含めて半画角で30度から50度であり、ポリゴンヘの入射角は、偏向光束との干渉を避けるため、さらに10度以上の角度を付ける。この時ポリゴンでの反射角は半画角30度において5度から35度、半画角50度において5度から55度である。この角度を上式のφBD、φendとして算出すると
ΔY=1〜1.5×d×K/L
であり、ポリゴン反射面各面の回転中心からずれ量の巾d=50μm,ΔYを20μm以下とするには、Lは少なくともKの2.5倍以上、できれば3.75倍以上である事が望ましい。本実施例においてはポリゴンヘの入射光束の収束度は、ポリゴン反射面から収束点までの距離LをK212.7mmの4.4倍の940mmとしている。
【0070】
次に光束の副走査斜入射による複数光束間の像高差について説明する。
【0071】
従来例に於いて説明したように副走査方向に離間した複数光束で副走査方向に傾斜した感光体面を走査した場合、複数光束間で感光体上で主走査方向の走査巾に差が生じ、これが斜入射ジッタとなる。
【0072】
以下、図5に従って感光ドラム7に入射するそれぞれの光束と感光ドラム表面7の法線7hとが副走査方向に所定の入射角αZをなして配置した場合にそれぞれのスポットの結像位置が主走査方向にずれる原理を説明する。
【0073】
理解を簡単にする為に、ここでは光源の数を2つと仮定して説明する。
【0074】
図5は、感光ドラム7に2本の走査線を形成する光束A、Bが平行して入射する様子を表わした斜視図である。この図において、主走査方向をY軸とし、副走査方向、即ち感光ドラムが移動する方向をZ軸とし、感光ドラムの法線方向をX軸とする直交座標系を考える。
【0075】
図1に示した様に、最大走査画角θのときにおける光束の主光線RSと第3の光学系であるfθレンズ6の光軸Oaとのなす角をαyとし、XY平面(主走査断面内)と感光ドラム7に入射する光束が形成する平面とのなす角度をαzとする。
【0076】
このとき、2本の光束(走査線)はX方向に光路長差が発生し、その光路長差δXは、感光ドラム上を同時に走査される各走査線の副走査方向の間隔をPとするとき、
δX=P×sin(αz)
で表わすことが出来る。
【0077】
さらに、上記X方向の光路長差δXが発生することにより、感光ドラムに入射する2本の光束の主光線は主走査方向(Y方向)にも位置ずれが発生してしまい、その位置ずれ量δY1は、図5のY方向の端部(走査幅の大きくなる方向をプラスにとって)
δY=δX×tan(αy)=P×sin(αZ)×tan(αy)
で表わすことが出来る。
【0078】
図5は感光体上の複数光束の状態を表わしたものであり、7は感光体表面であり、走査線近傍においては曲率は無視できるため図では平面で表わしている。
【0079】
複数の光束A,Bは感光体に対し副走査方向にαzなる角度で、且つその感光体上の間隔がPとなるように入射している。
【0080】
感光体に角度αzで入射し感光体上で間隔Pとなる2光線の光路差ΔXは図より
ΔX=P×Sin(αz)
となる。
【0081】
一方、主走査方向においては図1で示したとおり、それぞれの光束は画像端部にαyなる角度をもって入射するため、結果この2光束の間には
ΔY=P×Sin(αz)×Tan(αy)
なる像高ずれが印字巾両端部にそれぞれ発生する。
【0082】
実施例1の場合、間隔Pは、解像力が600DPI、すなわちスポット径が42.3μmであり、角度αyは28度、角度αzは7度であるからこの値ΔYは2.7μmとなる。
【0083】
前述したポリゴンの偏心によるジッタは、その周期がポリゴン一回転に等しいため比較的周期が長いが、斜入射によるジッタはポリゴン各面の周期になり、さらに少なく抑える事が要求される。できれば2μm以下にする事が望ましい。
【0084】
次に複数光束のポリゴンへの入射角差について説明する。
【0085】
本実施形態においては複数光束のポリゴン5ヘの入射角を適宜に設定する事により、前述斜入射によるジッタをキャンセルしている。
【0086】
図6、図7はこの原理を説明するものである。
【0087】
図6は走査開始端におけるポリゴン上5の反射面5aでの光束の反射の挙動を示すものである。図6において反射光束のうち実線の光束は光束Aであり、破線の光束は光束Bである。
【0088】
光束Aがポリゴンに入射する角度をθA、光束Bがポリゴンに入射する角度をθBとする。以下の議論では角度は時計まわりを正とする。
【0089】
光束Bは光束Aに対してレンズ光軸Oaからみて大きい角度でポリゴン5の反射面5aに入射しており、その差はεである。反射面5aにおける光束Aの反射角をφsとする。
【0090】
このため反射面5aでの光束Bの反射光の方向を光束Aと平行にするためにポリゴンが光束Aを反射した角度よりもさらにε/2だけまわし、反射光がこの入射時の角度差εを打ち消すようにする場合を考える。
【0091】
しかしながら同図で明らかなようにこのε/2の回転により光束Bの偏向位置はポリゴンの反射面5aの法線方向にd、光線の進行方向とは垂直方向にSsだけ変位する。この量はポリゴン5の反射面5aの中心Caから反射点までの距離をLs(負)として
【0092】
【数4】
Figure 2004020692
【0093】
で表わされる。
【0094】
図7は走査終了端におけるポリゴン5の反射面5a上での光束の反射の挙動を示すものである。反射面5aへの光束Aの入射角をφeとする。
【0095】
図6と大きく異なるのは、ポリゴンの回転により反射角が異なる事と、反射点が反射面中央に対し反対側に移動している事である。
【0096】
これによりポリゴンの微小回転ε/2によって生じる光線シフトの量が異なると共に、その符号が異なる。走査終了端における光線シフト量Seはポリゴン反射面の中心Caから反射点までの距離をLe(正)として
【0097】
【数5】
Figure 2004020692
【0098】
φs、φeは同じ符号であり、Ls、Leが逆符号となるため、この結果、B光束の光線シフトは走査開始端、走査終了端で逆方向に発生し、打ち消される事が無い。
【0099】
参考のため、一般的には複数の光束ABは複数光束の発生部の構成により、ポリゴン反射面で同一の反射点とはならず一定の間隔を有し、結果、反射光束も所定量離間する事となるが、この量は反射角には依存せずに一定のため、本実施形態での課題であるジッタを生じないため、これを考慮する必要はない。
【0100】
光線のシフトによって生じる像高の変動に関しては前述のポリゴンの偏心によって起きる光線シフトの場合と同様であるためその原理説明は省略するが、その量は以下の式で表わされる。
【0101】
【数6】
Figure 2004020692
【0102】
B光束による走査線の印字巾に対するA光束の走査線の印字巾の変化ΔWbは結果
ΔWb=(ΔYe−ΔYs)
となり、印字タイミングを制御して、これを走査開始端、走査終了端でほぼ同量となるよう設定する。
【0103】
反射点位置の距離Ls、Leは走査巾両端の光束がほぼポリゴン反射面の中心に対し、対称な位置で反射する様に設定されるのが一般的であるから、走査半巾に相当するポリゴン回転角をθs(正)として
Ls=−Rp×tan(θs)
Le=Rp×tan(θs)
と略表わせる。
【0104】
よってB光束による走査線の印字巾に対するA光束の走査線の印字巾の変化ΔWbは結果
【0105】
【数7】
Figure 2004020692
【0106】
となる。
【0107】
本実施形態は以上の様な原理に従い複数の光束のポリゴン5の反射面5aヘの入射角の差
ε=θb−θa
を適宜に設定しΔWbが前述感光体の斜入射によって生じるΔWaと符号を同じにするか、出来れば略等しくする事によって複数ビーム間の印字巾の差を縮小し、良好な画像を得るものである。
【0108】
ここで、ポリゴンへの光束が収斂光のときは
ε>0
又、発散光のときは
ε<0
となる。
【0109】
本実施形態では斜入射によって生じる印字巾変化ΔWaと光源の収束/発散によって生じる印字巾変化ΔWbが
Δwa−Δwb≦400μm
としている。
【0110】
特に好ましくは
Δwa−Δwb≦10μm
とするのが良い。
【0111】
具体的に本実施例における構成を列挙すれば、
斜入射による印字巾変化ΔWa を引き起こす要素として
被走査面上への主走査方向の最大画角 αy=28度
戻り光を防止する為の副走査方向の入射角 αz=7度
複数ビームの間隔は Pz=42.3μm
これらから  ΔWa=5.5μm
これを補正するためにとる構成として
印字半巾における回転多面鏡回転角 θs=21度、
ポリゴンの内接円半径は Rd=21.65mm、
ポリゴン面による 印字開始端における光線反射角反射角 φs=51度
ポリゴン面による 印字終了端における光線反射角反射角 φe=9度
であり、複数光束のポリゴンへの入射角度差を ε=10分 と設定している。
【0112】
光線入射角と像高の関係を表すKθ係数 K=212.7mm/rad
ポリゴン偏向点から入射光束の像店までの距離 L=+940mm
とし、これらを式8に代入することにより、
ΔWb=5.1μm
となる。B光束による印字巾は全体で5.2μm印字巾が延び、これをBDタイミングを多少ずらす事により画像両端に当分に振り当てることにより斜入射によるA光束に対する画像巾の増加ΔWaをほぼキャンセルする事ができる。
【0113】
(実施形態2)
実施形態1においては複数の光源からの光束をそれぞれコリメータレンズによって収束光束とし、これをビーム合成手段で結合して複数の光束を形成していたが、本発明はこれに限らず、一つの素子で複数の発光部を有するたとえばモノリシックマルチ光束レーザなどを用いても良い。
【0114】
図8はモノリシックマルチ光束を用いた場合の複数光束発生部を示したものであり、図8において81は複数の発光部を有する光源素子であり、本実施形態においては4つの発光点1a、1b、1c、1dを有するモノリシックマルチビームレーザ素子である。
【0115】
2は光源素子からの4本の光束をそれぞれ略収束系に変換するコリメータレンズであり、3は光束の外形を制限するアパーチャ、9は紙面と垂直方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ、5aはポリゴンミラー5の反射面である。走査レンズ、感光体等の配置、構成は、実施形態1とまったく同一であり、図8中の構成も、実施形態1と同一の番号を打ったものは同じ機能を有している。
【0116】
光源素子81の発光点1a、1c、1d、1bはこの順に直線状に並んでおり、コリメータレンズの光軸を回転中心に紙面垂直方向に微小角回転して配置されている。この結果各発光点は副走査方向に像高をもち、この結果、感光体面7上においても副走査方向に間隔を空けたスポットとして結像走査される。
【0117】
すなわち本実施形態では感光体面7上を4本の光束(走査線)で同時に走査するものであり、それぞれの光束の走査線の間隔は実施形態1と同じく600DPIに相当する42.3μmである。
【0118】
但し、本実施形態では感光体面7上で並ぶ4本の光束による走査線の間隔は実施形態1の3倍の127μmとなり、斜入射による倍率差も3倍となる。
【0119】
このため本実施形態ではポリゴンヘの4本の光束のそれぞれ最外部にある光束A、Bの二光束の入射角度差εを実施形態1の3倍の32分としている。
【0120】
発光点の間隔は90μmであり、発光点1a、1bの間隔はその3倍の270μmである。
【0121】
この発光点からの光束に32分の角度差を持たせるために本実施形態では、コリメータレンズの焦点距離を270μm/tan(32分)=29mmに設定している。
【0122】
(実施形態3)
図9は本発明の実施形態3を示したものであり、実施形態2との差は、複数光束の発生部に2つの発光点をもつ光源を2つ組み合わせて4本の光束を作成しているところである。
【0123】
図9において91は第1の光源であり、発光点91a、91bの2つの発光部を有している、93は第1の光源91からの光束を略収束光束とする第1のコリメータレンズである。
【0124】
92は第2の光源であり、発光点92a、92bの2つの発光部を有している、94は第2の光源からの光束を略収束光束とする第2のコリメータレンズである。
【0125】
95はコリメータレンズ93、94からの光束を合成する光束合成手段であり、第1のコリメータ93からの光束は反射し、第2のコリメータ94からの光束は透過するように設定し、結果それぞれの光束を角度差εとなるよう合成している。
【0126】
以上説明した実施形態は光源部からの光束はすべて収束光であったが、これは発散光で有っても良い。
【0127】
発散光であった場合は、ポリゴンで反射した光束は負の距離Lの位置に虚像を有する。すなわち式1においてLが負となると言う事である。この場合前述した配置では光束Bの走査巾は逆に短縮されてしまう。
【0128】
そこでポリゴンに発散光を入射させる場合はεの符号を逆にする。すなわち複数光束の入射角の大小を入れ替え、走査面上で走査線に対し鋭角側に有り、鈍角側にある光束よりも走査巾が減少する光束をより小さい角度でポリゴンに入射させる方法を用いれば、同様の効果が得られる。
【0129】
[カラー画像形成装置]
図12は本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施形態は、走査装置(走査光学系)を4個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図12において、60はカラー画像形成装置、11,12,13,14は各々実施形態1、2、3に示したいずれかの構成を有する走査装置、21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。尚、図12においては現像器で現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器(不図示)と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器(不図示)とを有している。
【0130】
図12において、カラー画像形成装置60には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ走査装置11,12,13,14に入力される。そして、これらの走査装置からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41,42,43,44が射出され、これらの光ビームによって感光ドラム21,22,23,24の感光面が主走査方向に走査される。
【0131】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は走査装置(11,12,13,14)を4個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21,22,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
【0132】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は上述の如く4つの走査装置11,12,13,14により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
【0133】
前記外部機器52としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成される。
【0134】
尚、本発明ではカラー画像形成装置に実施形態1、2又は3の走査装置を適用したが、もちろんモノクロ画像形成装置に適用しても良い。
【0135】
【発明の効果】
本発明によれば複数の光束で被走査面上を斜入射ジッタが少なく高精度に光走査することができ、高速で、しかも高画質な画像を容易に得ることができる走査装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【0136】
この他、本発明による複数光束を用いた走査装置において、ポリゴンへの複数光束の入射角度を適宜に設定する事により、感光体等の被走査面からの戻り光を防止するために被走査面に光束を斜入射する事によって生じるジッタをキャンセルし、結像特性を全く劣化させることなく、被走査面全域における複数のスポットの主走査方向の結像位置のずれをほぼ完全に相殺し補正することによって、高速・高記録密度に適した複数高速の走査装置及びそれを用いた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のマルチビーム光走査光学系の主走査方向の要部断面図
【図2】本発明の実施形態1のマルチビーム光走査光学系の副走査方向の要部断面図
【図3】本発明の実施形態1のポリゴンと入射光束、反射光束の角度関係を示す説明図
【図4】fθレンズに入射する複数の収束光が主走査方向に位置ずれがあったときに、ドラム面上でそれぞれのスポットが主走査方向に位置ずれを起こすことの説明図
【図5】ドラム入射光線とドラム法線とが副走査方向に角度をもったときに発生する複数光束の主走査方向位置ずれを説明図
【図6】走査開始側における複数光束の主光線がポリゴンで反射される状態を説明図
【図7】走査終了側における複数光束の主光線がポリゴンで反射される状態を説明図
【図8】本発明の実施形態2の複数光束走査装置の光源部分を示す説明図
【図9】本発明の実施形態3の複数光束走査装置の光源部分を示す説明図
【図10】感光体面上に入射する光束の光強度分布の説明図
【図11】感光体面上に入射する光束のNAの説明図
【図12】本発明の画像形成装置の要部概略図
【符号の説明】
1a、1b 第1及び、第2の光源
2a、2b 第1及び第2のコリメータレンズ
4 光束合成手段
5 光偏向器(ポリゴンミラー)
6 走査レンズ
7 感光体
9 シリンドリカルレンズ
11、12、13、14 走査光学装置
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
41,42,43,44 光ビーム
51 搬送ベルト
52 外部機器
53 プリンタコントローラ
60 カラー画像形成装置

Claims (7)

  1. 複数の光束を発生する光源手段と、該複数の光束を偏向させる回転多面鏡と、回転多面鏡によって偏向される複数の光束を被走査面上に副走査方向に分離した位置に導光して主走査方向に走査させる走査光学系とを有し、被走査面は主走査方向を回転軸として傾斜して配置されており、該複数の光束のうち副走査方向において鈍角側に位置する1つの光束をA、鋭角側に位置する1つの光束をBとし、光束A、Bの回転多面鏡への入射角度をそれぞれθa、θbとし、前記走査光学系に入射する複数の光束がそれぞれ収束光であるとき、
    |θb|>|θa|
    前記走査光学系に入射する複数の光束がそれぞれ発散光であるとき、
    |θb|<|θa|
    を満足することを特徴とする走査装置。
  2. 回転多面鏡の偏向点から入射光束の像点までの距離をLとし、像点が実像の場合は距離Lを正、虚像の場合は距離Lを負とし、走査レンズのKθ係数をKとし、被走査面上への光の主走査方向の印字巾における最大画角をαy、被走査面上への光の副走査方向の斜入射角をαz、複数の光束のうち副走査方向の両端にある走査線の間隔をPzとし、回転多面鏡の内接円半径をRp、印字半巾における回転多面鏡の回転角をθsとし、回転多面鏡による印字開始端における光束の反射角をφs、同じく印字終了端における光束の反射角をφe、前記副走査方向両端にある走査線に向かう光束の回転多面鏡へ入射角の差をεとし、
    ΔWa=2×Pz×sin(αz)×tan(αy)
    Figure 2004020692
    とするとき
    |(ΔWa−ΔWb)|≦20μm
    を満足することを特徴とする請求項1の走査装置。
  3. |k/L|>2であることを特徴とする請求項2の走査装置。
  4. 前記光源手段は複数の発光素子を有する事を特徴とする請求項1又は2の走査装置。
  5. 前記光源手段は複数の発光部を有する光源部を少なくとも1つ有している事を特徴とする請求項1又は2の走査装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項の走査装置と、被走査面に配置された感光体と、該走査装置で走査された光束によって該感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、該現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器と、外部機器から入力されたコードデータを画像信号に変換して該走査装置に出力せしめるプリンタコントローラと、を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至5の何れか1項の走査装置を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴とするレーザービームプリンタ。
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