JP2001350110A - 光走査装置・画像形成装置 - Google Patents
光走査装置・画像形成装置Info
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Abstract
走査装置において、光偏向器の偏向反射面を大きくする
ことなく、各被走査面に共通の有効走査幅を確保する。 【解決手段】光偏向器5の回転軸AXを含み、主走査線
に平行な面を基準面とするとき、複数の光ビームの光偏
向器5による各規準反射位置RA、RBを、基準面PS
に対して2次元的に僅かに非対称とすることにより、被
走査面9A、9Bに共通の有効書込幅を確保しつつ、基
準面の両側にある各被走査面の書込開始位置CA、CB
の外側に受光手段による検出領域を確保した。
Description
形成装置に関する。
た光走査装置は一般に、光源側からの光ビームを光偏向
器により偏向させ、fθレンズ等の走査結像光学系によ
り被走査面に向けて集光して被走査面上に光スポットを
形成し、この光スポットで被走査面を光走査(主走査)す
るように構成されている。被走査面の実体をなすものは
光導電性の感光体等である感光媒体の感光面であるが、
例えば、2個の感光体に2系統の光走査装置を用いて別
個の画像を色違いに形成し、これらの画像を同一の記録
媒体上に転写して定着すれば、2色画像を得ることがで
きる。このように、光走査装置と感光体の組み合わせを
2組以上用いて、2色画像や多色画像、カラー画像等を
得るようにした画像形成装置は「タンデム式画像形成装
置」として知られている(特許第2725067号公
報)。このようなタンデム式画像形成装置の一種とし
て、複数の感光媒体が単一の光偏向器を共用する方式の
ものが有る(上記特許27225067号公報、特開平
9−127443号公報等)。このように、複数の被走
査面で光偏向器を共用すると、光偏向器の数を減らすこ
とにより、画像形成装置をコンパクト化・低コスト化す
ることが可能になる。複数の被走査面で光偏向器を共用
する場合、共通の光偏向器を挟んで両側に被走査面が配
されることになる。各被走査面を光走査する光ビーム
は、書込開始に先立ち受光手段により受光され、書込開
始の同期が取られる。複数の被走査面で光偏向器を共用
する場合、光偏向器を挟んで逆の側にある被走査面は、
互いに逆向きに光走査されるから、書込開始に先立って
光ビームを検出する受光素子の配置位置が逆の配置にな
る。このため、光偏向器の偏向反射面大きくすることな
く各被走査面共通の有効書込幅を確保することが困難に
なる。
いられるような場合、温・湿度等の変化により、樹脂製
光学素子の光学特性が変化することがある。このような
光学特性の変化が生じると、光ビームが書込む走査長さ
が変化する。このような走査長さの変化は、樹脂製の光
学素子を用いない場合でも、機械的振動等により光学素
子の位置ずれが生じたような場合にも生じ得る。上記タ
ンデム式画像形成装置でこのような「走査長さの変化」が
生じると、形成すべき画像がカラー画像である場合に、
所謂「色ずれ」が生じてしまう。上記「走査長さの変化」
の問題に対処する方法として、書込開始側と書込終了側
とに各々受光手段を配し、各受光手段の受光時間差に基
づき、各光ビームの画周波数を調整する方法があるが
(特開平9−58053号公報)、この方式を上記「複
数の被走査面で光偏向器を共用」するタンデム式画像形
成装置に採用しようとすると、書込終了側に受光手段配
置用のスペースを必要とするため、有効書込幅の確保が
より困難になる。
ころに鑑み、複数の被走査面が光偏向器を共用する方式
の光走査装置において、光偏向器の偏向反射面を大きく
することなく、各被走査面に共通の有効走査幅を確保で
きるようにすることを課題とする。
査するマルチビーム方式の光走査を行う場合に、光走査
装置を大型化することなく、走査線長さの変化を補正で
きるようにすることを別の課題とする。
置は「回転軸から離れた位置に偏向反射面を有する光偏
向器を共有する複数の被走査面を光偏向器の両側に有
し、各被走査面を走査するための複数の光ビームを光偏
向器により偏向させ、偏向された各光ビームにより各被
走査面を互いに平行に主走査して書込みを行い、書込開
始に先立ち各光ビームを受光手段により受光して検出す
る光走査装置」であって、以下の如き特徴を有する。即
ち、光偏向器の回転軸を含み、主走査線に平行な面を
「基準面」とするとき、複数の光ビームの光偏向器によ
る各「規準反射位置」を、基準面に対して2次元的に僅
かに非対称とすることにより、各被走査面に共通の有効
書込幅を確保しつつ、基準面の両側にある各被走査面の
書込開始位置の外側に受光手段による検出領域を確保し
た。若干付言すると上記「回転軸から離れた位置に偏向
反射面を有する光偏向器」は、偏向反射面を回転させ、
偏向反射面による反射光ビームを等角速度的に偏向させ
る方式のものであるが、偏向反射面の回転における回転
軸が偏向反射面から離れた位置にあるものを言う。この
ような光偏向器として代表的なものは「回転多面鏡」で
あるが、偏向反射面が1面である回転単面鏡や、偏向反
射面が2面である回転2面鏡でも、回転軸が偏向反射面
内に位置しないものは、この発明における「回転軸から
離れた位置に偏向反射面を有する光偏向器」である。
査面を互いに平行に主走査する」における「互いに平
行」は勿論、数学的に厳密な平行ではなく、誤差的に許
容される平行である。従って、各被走査面に対する主走
査線は何れも「基準面」に対して平行になる。「規準反
射位置」は、偏向反射面により反射された反射光ビーム
が主走査方向に対して垂直(走査結像光学系による結像
作用は考えない)になるときの、主光線に対する反射の
起点を言う。この場合、同一の偏向反射面に対し2以上
の光ビームが入射し、各入射光ビームが主走査方向に角
度を有するときは、それら入射光ビームの1つを基準と
してこの光ビームに対して上記の定義を適用する。この
請求項1記載の光走査装置において、基準面の片側の被
走査面上での書込開始側をプラス側、他方の側の被走査
面上での書込開始側をマイナス側とするとき、上記「片
側の被走査面」を走査する光ビームの偏向反射面での基
準反射点位置は、上記「他方の側の被走査面」を走査す
る光ビームの偏向反射面での基準反射点位置よりもプラ
ス側にある(請求項2)。上記請求項1または2記載の光
走査装置において、各被走査面に対応して、光偏向器に
よる偏向光ビームを被走査面に導く走査結像光学系を設
け、これら走査結像光学系の少なくとも1対を、基準面
に対する鏡面対称の状態から、互いに主走査方向にずら
して配置し、これら少なくとも1対の走査結像光学系に
ついてサグ量を同程度に設定することができる(請求項
3)。この場合において、基準面の片側の被走査面上で
の書込開始側をプラス側、他方の側の被走査面上での書
込開始側をマイナス側とするとき、上記片側の被走査面
に導光する1以上の走査結像光学系は、他方の側の被走
査面に導光する走査結像光学系よりも主走査方向におい
てプラス側に配置される(請求項4)。
と、光偏向器と、走査結像光学系と、書込前受光手段
と、書込後受光手段とを有する。「複数の光源」は各
々、書込用の光ビームを放射する。「光偏向器」は、こ
れら複数の光源からの各光ビームを偏向させる。「走査
結像光学系」は、光偏向器によって偏向された複数の偏
向光ビームを被走査面に導いて副走査方向に分離した複
数の光スポットを形成する。「書込前受光手段」は、書
込開始前に光ビームを受光する。「書込後受光手段」
は、書込終了後に光ビームを受光する。請求項5記載の
光走査装置は、以下の点を特徴とする。即ち、書込前受
光手段で各光ビームを検知し、書込後受光手段で1つの
光ビームのみを検知する。上記光偏向器としては、前述
の回転多面鏡や回転単面鏡、回転2面鏡を用いることが
できるが、請求項5記載の光走査装置においては光偏向
器として「偏向反射面と回転軸が合致している」ものを
用いることも可能である。上記の如く、請求項5記載の
光走査装置は、被走査面が複数の光ビームで同時に光走
査されるから、所謂マルチビーム方式の光走査装置であ
る。請求項6記載の光走査装置は「回転軸から離れた位
置に偏向反射面を有する光偏向器を共有する複数の被走
査面を光偏向器の両側に有し、各被走査面を走査するた
めの複数の光ビームを光偏向器により偏向させ、偏向さ
れた各光ビームにより各被走査面を互いに平行に主走査
して書込みを行い、書込開始に先立ち各光ビームを受光
手段により受光して検出する光走査装置」であって、以
下の特徴を有する。
とを有する。「書込前受光手段」は、各被走査面ごとに
書込開始前に光ビームを受光する。「書込後受光手段」
は、各被走査面ごとに書込終了後に光ビームを受光す
る。被走査面のうち少なくとも1つは複数の光ビームで
走査され、この被走査面に対応する書込前受光手段で複
数の光ビームを検知し、書込後受光手段では1つの光ビ
ームのみを検知する。この請求項6記載の光走査装置に
おいて、複数の光ビームで走査される被走査面の「光偏
向器でけられずに主走査される範囲」は、各光ビームに
ついて異なる(請求項7)。この場合、光偏向器の回転軸
を含み、主走査線に平行な面を基準面とするとき、光偏
向器の両側にある被走査面を走査する基準光ビームの光
偏向器による各規準反射位置を、基準面に対して2次元
的に僅かに非対称とすることができる(請求項8)。この
請求項8記載の光走査装置において、基準面の片側の被
走査面での書込開始側をプラス側、他方の側の被走査面
上での書込開始側をマイナス側とするとき、上記片側の
被走査面を走査する基準光ビームの偏向反射面での基準
反射点位置は、他方の側の被走査面を走査する基準光ビ
ームの偏向反射面での基準反射点位置よりもプラス側に
ある(請求項9)。上記請求項8または9記載の光走査装
置において「各被走査面に対応して、光偏向器による偏
向光ビームを被走査面に導く走査結像光学系を設け、こ
れら走査結像光学系の少なくとも1対を、基準面に対す
る鏡面対称の状態から、互いに主走査方向にずらして配
置し、少なくとも上記1対の走査結像光学系についてサ
グ量を同程度に設定」することができる(請求項10)。
面上での書込開始側をプラス側、他方の側の被走査面上
での書込開始側をマイナス側とするとき、上記片側の被
走査面に導光する1以上の走査結像光学系が、他方の側
の被走査面に導光する走査結像光学系よりも主走査方向
においてプラス側に配置される(請求項11)。上記請求
項6〜11の任意の1に記載の光走査装置においては、
各被走査面に対応した書込前受光手段と書込後受光手段
との受光時間差に基づき、各被走査面に対応した画周波
数を調整し、各被走査面の走査幅を同一にすることがで
きる(請求項12)。この場合、光偏向器の偏向反射面
数:N(≧2)に対し、書込前受光手段と書込後受光手
段の受光時間差として「N回以上の測定の平均値」を用
いるのがよい(請求項13)。前記請求項1〜4の任意の
1に記載の光走査装置において、1つの光偏向器を共有
する複数の被走査面を2つとすることができる(請求項
14)。同様に、請求項6〜13の任意の1に記載の光
走査装置においても、1つの光偏向器を共有する複数の
被走査面を2つとすることができる(請求項15)。勿
論、これに限らず、3つもしくは4つ以上の被走査面が
1つの光偏向器を共有するようにすることも可能であ
る。また、請求項5記載の光走査装置においては、光源
の数を2とし、各光源からの光ビームが主走査方向に互
いに角をなし、光偏向器の同一の偏向反射面の近傍で互
いに交叉するように配置することができる(請求項1
6)。
の光走査装置においても、複数の光ビームで走査される
被走査面に対応する光源の数を2とし、これら2光源か
らの光ビームが主走査方向に互いに角をなし、光偏向器
の同一の偏向反射面の近傍で互いに交叉するように配置
することができる(請求項17)。この請求項17記載の
光走査装置においても、2つの被走査面の各々に対応し
て2つの光源を用い、各被走査面に対応する2つの光源
からの各光ビームが主走査方向に互いに角をなし、光偏
向器の同一の偏向反射面の近傍で互いに交叉するように
配置することができる(請求項18)。2つの光源を用い
る場合、これら光源からの2つの光ビームを周知の「ビ
ーム合成プリズム」を用いて合成してもよい。
体の感光面に光走査装置による光走査を行って上記感光
面ごとに潜像を形成し、上記各潜像を可視化して画像を
得る画像形成装置であって、複数の感光媒体の感光面の
光走査を行う光走査装置として、請求項1〜18の任意
の1に記載の光走査装置を用いたことを特徴とする(請
求項19)。上記複数の感光媒体として「光導電性の感
光体」を用い、各感光面の均一帯電と光走査装置の光走
査とにより形成される静電潜像が、トナー画像として可
視化されるようにすることができる(請求項20)。この
場合、各感光面に得られるトナー画像は、共通のシート
状記録媒体(転写紙やOHPシート(オーバヘッドプロジ
ェクタ用のプラスチックシート)等)に転写されて定着さ
れる。各感光面に形成された静電線像を異なる色のトナ
ーで可視化するようにすると、2色画像や多色画像ある
いはカラー画像を形成することができる。請求項19記
載の画像形成装置で、各感光媒体として銀塩フィルムを
用いることができる。この場合、各感光媒体に形成され
る潜像は通常の銀塩写真の現像手法で可視化することが
できる。このような画像形成装置は、たとえば、カラー
製版装置として実現できる。例えば、3つの感光媒体に
対して、同時に光走査を行って赤版、青版、緑版を同時
に形成することができる。請求項20記載の画像形成装
置は、カラー複写装置やカラープリンタ、カラープロッ
タ、カラーファクシミリや、2色もしくは多色の画像を
形成する複写装置やプリンタ、プロッタ、ファクシミリ
等として実施できる。
偏向器」としての回転多面鏡を示している。回転多面鏡
5を挟んでその両側に被走査面9A、9Bが配されてい
る。被走査面9A、9Bは実体的には感光媒体の感光面
であり、この実施の形態では「光導電性の感光体の感光
面であり、共に、図の上下方向に光走査される。即ち、
図1(a)の上下方向は主走査方向(主走査線の方向)であ
る。被走査面9A、9Bの主走査線の方向は互いに平行
である。符号PSで示す「基準面」は回転多面鏡5の回
転軸を含み、上記被走査面9A、9Bの主走査線に平行
な「仮想的な平面」である。符号1A、1Bは「光源」とし
ての半導体レーザ、符号2A、2Bはカップリングレン
ズ、符号3A、3Bはシリンドリカルレンズ、符号11
A、11Bはビーム整形用のアパーチュアを示す。回転
多面鏡5は図示されない「防音用のハウジング」に収納さ
れており、ハウジングには光ビームを通過させるための
窓が穿設され、これらの窓を透明なガラスの平行平板に
よる防音ガラス4A、4Bが塞いでいる。光源である半
導体レーザ1Aから放射された光ビームは、カップリン
グレンズ2Aにより以後の光学系に適したビーム形態に
変換され、アパーチュア11Aを通過し、ビーム外周部
を遮断されてビーム整形されたのち、シリンドリカルレ
ンズ3Aにより副走査方向(この明細書中において、光
源から被走査面に至る光路上の任意の位置において被走
査面上における副走査方向に対応する方向を言う。図1
(a)において図面に直交する方向)に集束されつつ、防
塵ガラス4Aを介して回転多面鏡5の偏向反射面に入射
し、偏向反射面近傍に主走査方向(光源から被走査面に
至る光路上の任意の位置において被走査面上における主
走査方向に対応する方向を言う)に長い線像として結像
する。
結像光学系」を構成する走査レンズ6A、7Aと光走査
装置のケーシングの防塵ガラス8Aを透過し、走査レン
ズ6A、7Aの作用により被走査面9Aに向かって集光
され、被走査面9A上に光スポットを形成する。同様
に、光源である半導体レーザ1Bから放射された光ビー
ムは、カップリングレンズ2Bにより以後の光学系に適
したビーム形態に変換され、アパーチュア11Bを通過
してビーム整形されたのち、シリンドリカルレンズ3B
により副走査方向に集束されつつ、防塵ガラス4Bを介
して回転多面鏡5の偏向反射面に入射し、偏向反射面近
傍に主走査方向に長い線像として結像する。偏向反射面
に反射された光ビームは「走査結像光学系」を構成する
走査レンズ6B、7Bと光走査装置のケーシングの防塵
ガラス8Aを透過し、走査レンズ6B、7Bの作用によ
り被走査面9Bに向かって集光され、被走査面9B上に
光スポットを形成する。回転多面鏡5が矢印方向(時計
回り)に等速回転すると、反射された各光ビームは等角
速度的に偏向する偏向光ビームとなり、各光スポットは
各被走査面を主走査する。図1(a)に示されているよう
に、各半導体レーザ1A、1Bから回転多面鏡5に至る
光路は、基準面PSに関して略対称的に設定されてい
る。被走査面9Aを光走査する光ビームは、書込開始に
先立ち、ミラーmAにより反射されて受光素子10Aに
導光されて検出される。受光素子10Aの受光信号を基
準として、その所定時間後に書込開始位置CAから光走
査による書込みが開始され、書込終了位置FAで書込み
を終了する。
込開始に先立ち、ミラーmBにより反射されて受光素子
10Bに導光されて検出される。受光素子10Bの受光
信号を基準として、その所定時間後に書込開始位置CB
から光走査による書込みが開始され、書込終了位置FB
で書込みを終了する。ミラーmAと受光素子10Aとは
被走査面9Aに対応する「受光手段」を構成し、ミラー
mBと受光素子10Bとは被走査面9Bに対応する「受
光手段」を構成する。カップリングレンズ2A、2Bに
よりカップリングされた各光ビームのビーム形態は「同
じビーム形態」である。このビーム形態は「平行ビーム」
となることも、「収束性もしくは発散性のビーム」となる
こともできる。走査レンズ6A、7Aで構成される走査
結像光学系、走査レンズ6B、7Bで構成される走査結
像光学系ともに、光スポットによる主走査を等速化する
等速化機能を有している。図1(b)は、回転多面鏡によ
る各光ビームの偏向の起点の近傍を説明図的に示してい
る。半導体レーザ1A側からの光ビームBAを偏向する
位置にある偏向反射面を偏向反射面5A、半導体レーザ
1B側からの光ビームBBを偏向する位置にある偏向反
射面を偏向反射面5Bとして示している。先ず、光ビー
ムBAを考えると、偏向反射面5Aが図紙の如く基準面
PSに対して角:θAをなすとき、偏向反射面5Aによ
り反射された光ビームBAの主光線が被走査面9Aの主
光線に対して直交する状態となる(このとき走査レンズ
6A,7Aの作用は考えない)。この状態において、光
ビームBAの主光線が偏向反射面5Aにより反射される
位置が「光ビームBAに対する基準反射位置」であり、
図中に符号RAで示す。
面PSに対して角:θBをなすとき、偏向反射面5Bに
より反射された光ビームBBの主光線が被走査面9Bの
主光線に対して直交する状態となる。この状態におい
て、光ビームBBの主光線が偏向反射面5Bにより反射
される位置が「光ビームBBに対する基準反射位置」で
あり、図中に符号RBで示す。基準反射位置RA、RB
の位置は、回転多面鏡5の回転軸AXを基準として、図
の如く特定する。即ち、基準反射位置RAは回転軸AX
から基準面PSに直交する方向へ距離:XAだけ離れ、
基準面PSに平行な方向へ距離:YAだけ離れている。
基準反射位置RBは回転軸AXから基準面PSに直交す
る方向へ距離:XBだけ離れ、基準面PSに平行な方向
へ距離:YBだけ離れている。基準面PSに平行な方向
に関しては正・負を考え、図1(a)において上方(光源
が存在する側)をプラス側とする。このようにプラス側
・マイナス側を定めると、図1(b)に示すように、距
離:YA、YBは共にプラス側にある。また、被走査面
9Aの書込開始側はプラス側で、被走査面9Bの書込開
始側はマイナス側である。請求項1記載の発明は、被走
査面9A、9Bに共通の有効書込幅(書込開始位置と書
込終了位置の間隔)を確保しつつ、基準面PSの両側に
ある各被走査面9A、9Bの書込開始位置CA、CBの
外側に「受光手段による検出領域(受光手段を配置する
余裕)」を確保するために、回転多面鏡5による各規準
反射位置RA、RBを、基準面PSに対して「2次元的
に僅かに非対称」としたことを特徴とする。即ち、XA
≠XB、YA≠YBである。
体的な実施例を挙げる。
面鏡に至る光路上の光学系のデータを挙げる。半導体レ
ーザ1A、1B、カップリングレンズ2A、2B、シリ
ンドリカルレンズ3A,3Bは、それぞれ互いに同一の
ものである。以下の表記において、Rm:メリジオナル
方向(主走査方向)の曲率半径、Rs:サジタル方向(副
走査方向)の曲率半径、N:使用波長での屈折率、X:
光軸方向の距離とする。また、上記曲率半径や距離の単
位はmmである。半導体レーザ1A、1Bの発光波長は
共に780nmを想定している。 面番号 Rm Rs(0) X N 備考 光源 − − 0.453 半導体レーザー 1 ∞ ∞ 0.3 1.514 カバーガラス 2 ∞ ∞ 12.0 3* 52.6 52.6 3.8 1.514 Cレンズ 4* −8.71 −8.71 5 ∞ 64.5 3.00 1.514 CYレンズ 6 ∞ ∞ 124.5 7 − − − 偏向面 備考における「半導体レーザ」は半導体レーザ1A、1
B、カバーガラスは半導体レーザ1A、1Bのキャンの
カバーガラス、「Cレンズ」はカップリングレンズ2
A、2B、「CYレンズ」はシリンドリカルレンズ3
A、3Bである。
に、厚さ:1.9mm、屈折率:1.514の平行平板
であり、基準面PSに対して、互いに対称的に傾き角:
8度を有している。共通の光偏向器としての回転多面鏡
5は、面数:6(ポリゴン形状)、回転中心と反射面の
距離(内接円半径):18mmであり、偏向反射面におけ
る有効反射部は「エッジ部から0.2mmを除いた範
囲」である。上記データにおいて、「*」を付した面
(カップリングレンズ2A、2Bの両面)は共軸非球面で
ある。数値は示さないが、これらカップリングレンズ2
A,2Bによる波面収差は良好に補正されている。カッ
プリングレンズ2A、2Bから射出する光ビームは共に
「平行ビーム」である。図1(b)に示す角:θA=θB=3
0度(このとき、光ビームBA、BBの偏向反射面5
A、5Bへの入射角は28.45度である。)であり、
基準反射位置RA、RBの位置を特定する距離:XA=
16.23mm、YA=7.90mm、XB=16.4
3mm、YB=7.55mmである。即ち、XB−XA
=0.2mm、YA−YB=0.35mmであるから、
基準反射位置RA、RBは基準面PSに対し2次元的に
「僅か」に非対称である。次ぎに、走査レンズ6A、7A
で構成される走査結像光学系および、走査レンズ6A、
7Aで構成される走査結像光学系のデータを示す。走査
レンズ6Aと6B、走査レンズ7Aと7Bとは、互いに
同一のレンズであるが、基準反射位置が基準面に対して
非対称であることに起因して、配置が若干異なるので、
これら角走査結像光学系のデータは個別的に与える。
学系では、偏向反射面5Aの基準反射位置RAから走査
レンズ6Aの入射側面に至る距離が「52.1mm」で
あるのに対し、走査レンズ6B、7Bによる走査結像光
学系では、偏向反射面5Bの基準反射位置RBから走査
レンズ6Bの入射側面に至る距離が「51.9mm」で
あり、走査レンズ6A、7Aによる走査結像光学系にお
ける対応距離よりも0.2mm短い。これは前記:XB
−XA=0.2mmに対応する。
Xの位置)から各走査レンズの頂点までの主走査方向の
距離を、走査レンズ6A、6Bにつき、それぞれHA
1、HB1とし、走査レンズ7A、7Bにつき、それぞ
れHA2,HB2とすると、これらは、HA1=9.2
mm、HA2=9.3mm、HB1=8.8mm、HB
2=9.0mmである。即ち、基準面PSに対し、走査
レンズ6A、7Aの配置と走査レンズ6B、7Bの配置
が非対称である。このようにすることにより、所謂「サ
グ(光ビームBA、BBの線像の結像位置と偏向反射面
5A、5Bとの動的なずれ)」の影響を同程度に設定で
きる。「*」を付された面は共軸非球面であり、次式で
表される。 X={(Y^2)/R}/[1+√{1−(1+K)(Y/R)^2}] +A・Y^4+B・Y^6+C・Y^8+D・Y^10 (1) この式の表記で、例えば「Y^2」は「Y2」を表す。
即ち「記号:^」はべき乗を表す。面番号1の面(走査
レンズ6A、6Bの入射側面)では、 K= 2.667,A= 1.79E−07,B=−
1.08E−12,C=−3.18E−14,D=
3.74E−18 面番号2の面(走査レンズ6A、6Bの射出側面)で
は、 K= 0.02,A= 2.50E−07,B= 9.
61E−12,C= 4.54E−15,D=−3.0
3E−18 である。この表記で例えば「2.50E−07」は
「2.50×10-7」を表す。
状が非円弧形状であり、副走査方向の曲率半径は主走査
方向に連続的に変化する面である。面番号3の面(走査
レンズ7A、7Bの入射側面)における主走査方向の形
状は前記(1)式で表現され、 K=−71.73,A= 4.33E−08,B=−
5.97E−13,C=−1.28E−16,D=
5.73E−21 である。副走査方向の曲率半径は、主走査方向における
光軸からの距離:Yを変数とする(主走査方向に直交す
る仮想的な平断面内)曲率半径:Rs(Y)に対応する曲
率:Cs(Y)を、多項式: Cs(Y)=(1/Rs(0))+Σbj・Y^j (j=
1,2,3,・・) で表す。面番号3の面(走査レンズ7A、7Bの入射側
面)は、主走査対応方向において光軸対称で、副走査方
向の曲率変化は、 Rs(0)=−47.7,b2= 1.60E−03,b
4=−2.32E−07,b6= 1.60E−11,
b8=−5.61E−16,b10=2.18E−2
0,b12=−1.25E−24 で特定される。この実施例1に関する光学特性を図4と
図5に示す。図4は走査レンズ6A、7Aによるもので
あり、図5は走査レンズ6B、7Bによるものである。
何れも良好に補正されている。
スポットの主走査方向のスポット径(最大強度の1/e
^2での幅)を約50μmとする場合だと、アパーチュ
ア11A、11Bにおける主走査方向の開口径を4.5
mmにする必要がある。この場合、実施例の回転多面鏡
で「偏向反射面でけられずに光走査できる範囲」は 被走査面9Aに対して:−162.9〜180.8mm 被走査面9Bに対して:−171.0〜171.3mm となる。従って、被走査面9Aと9Bとに共通の「光走
査可能領域」は、162.9mm+171.3mm=3
34.2mmあり、例えば、A列3番の短手方向(=A
列4番長手方向)である297mmを十分な余裕を持っ
て光走査することができる。また、被走査面9Aの光走
査に関しては書込開始側(プラス側)に9.5mmの余
裕があり、被走査面9Bの光走査に関しては書込開始側
(マイナス側)に8.1mmの余裕があり、これら余裕
は「書込開始に先立ち各光ビームを検出するための受光
手段」を配備するのに十分である。即ち、実施例1にお
いては、各被走査面9A、9Bに共通の有効書込幅を確
保しつつ、基準面の両側にある各被走査面の書込開始位
置の外側に受光手段による検出領域が確保されている。
実施例1は、光走査装置としては、回転軸AXから離れ
た位置に偏向反射面を有する光偏向器5を共有する複数
の被走査面9A、9Bを光偏向器5の両側に有し、各被
走査面を走査するための複数の光ビームBA、BBを光
偏向器5により偏向させ、偏向された各光ビームにより
各被走査面9A、9Bを互いに平行に主走査して書込み
を行い、書込開始に先立ち各光ビームを受光手段mA、
10AおよびmB、10Bにより受光して検出する光走
査装置において、光偏向器5の回転軸AXを含み、主走
査線に平行な面を基準面PSとするとき、複数の光ビー
ムBA、BBの光偏向器5による各規準反射位置RA、
RBを、基準面PSに対して2次元的に僅かに非対称と
することにより、各被走査面9A、9Bに共通の有効書
込幅を確保しつつ、基準面PSの両側にある各被走査面
の書込開始位置の外側に受光手段mA、10Aおよびm
B、10Bによる検出領域を確保したことを特徴とする
ものである(請求項1)。そして、基準面PSの片側の
被走査面9A上での書込開始側をプラス側、他方の側の
被走査面9B上での書込開始側をマイナス側とすると
き、片側の被走査面9Aを走査する光ビームBAの偏向
反射面5Aでの基準反射点位置RAが、他方の側の被走
査面9Bを走査する光ビームBBの偏向反射面5Bでの
基準反射点位置RBよりもプラス側(即ち、YA(=
7.90mm)>YB(=7.55mm))にある(請
求項2)。また、各被走査面9A、9Bに対応して、光
偏向器5による偏向光ビームを被走査面に導く走査結像
光学系6A、7A、及び、6B、7Bを有し、これら走
査結像光学系の1対は、基準面PSに対する鏡面対称の
状態から、互いに主走査方向にずらして配置され(HA
1(=9.2mm)>HB1(=8.8mm)、HA2
(=9.3mm)>HB2(=9.0mm))、1対の
走査結像光学系についてサグ量が同程度に設定されてい
る(請求項3)。
上での書込開始側をプラス側、他方の側の被走査面9B
上での書込開始側をマイナス側とするとき、片側の被走
査面9Aに導光する走査結像光学系6A、7Aが、他方
の側の被走査面9Bに導光する走査結像光学系6B、7
Bよりも主走査方向においてプラス側に配置されている
(請求項4)。このように、被走査面9Aの光走査では
プラス側に受光手段を配置し、被走査面9Bの光走査で
はマイナス側に受光手段を配するので、上記の如く、各
走査結像光学系を互いに非対称に配置することにより、
有効書込幅を広くとることができる。上記の如き構成に
より、回転多面鏡の偏向反射面を大きくすることなく、
即ち、回転多面鏡を大型化することなく、各被走査面9
A、9Bに共通の有効書込幅を確保しつつ、基準面の両
側にある各被走査面の書込開始位置の外側に受光手段に
よる検出領域を確保できるので、光偏向器を大型化する
ことに伴なう「騒音、振動、消費電力、コストの増大」
を有効に回避できる。図2(a)は請求項5、16記載の
光走査装置の実施の1形態を示している。繁雑を避ける
ため、混同の虞がないと思われるものについては図1
(a)におけると同一の符号を用いた。この実施の形態の
光走査装置はマルチビーム走査方式の光走査装置であっ
て、複数の光源1A,1A’と、これら複数の光源から
の各光ビームを偏向させる光偏向器5と、この光偏向器
5によって偏向された複数の偏向光ビームを被走査面に
導いて副走査方向に分離した複数の光スポットを形成す
る走査結像光学系6A,7Aと、書込開始前に光ビーム
を受光する書込前受光手段mA、10Aと、書込終了後
に光ビームを受光する書込後受光手段MA、12Aとを
有し、書込前受光手段mA、10Aで各光ビームを検知
し、書込後受光手段MA,12Aでは1つの光ビームの
みを検知することを特徴とする(請求項5)。そして、光
源1A,1A’の数が2であり、各光源からの光ビーム
が主走査方向に互いに角:ξをなし、光偏向器5の同一
の偏向反射面の近傍で互いに交叉するように配置されて
いる(請求項16)。
体レーザである。半導体レーザ1A,1A’から光偏向
器としての回転多面鏡5に至る光路上に配置されたカッ
プリングレンズ2A,2A’は、実施例1におけるカッ
プリングレンズ2Aと同一のものであり、シリンドリカ
ルレンズ3Aも、実施例1におけるシリンドリカルレン
ズ3Aと同一のものである。従って、各半導体レーザ1
A、1A’からの光ビームはカップリングレンズ2A、
2A’により平行ビームに変換され、シリンドリカルレ
ンズ3Aにより回転多面鏡5の偏向反射面近傍に、それ
ぞれ、主走査方向に長い線像として結像する。各線像は
副走査方向に相互に分離している。但し、シリンドリカ
ルレンズ3Aと回転多面鏡5の偏向反射面との間の距離
は、実施例1において「124.5mm」であるが、実
施例2においては「124.6mm」である。また、上
記角:ξは「3.1度」である。半導体レーザ1Aから
の光ビームと、半導体レーザ1A’からの光ビームと
は、これらの主光線が、主走査方向において基準反射位
置RAにおいて互いに交叉するように定められている。
この場合の基準反射位置RAは、半導体レーザ1Aから
の光ビームを基準として定められ、半導体レーザ1Aか
らの光ビームの主光線が偏向反射面により反射されて被
走査面9Aにおける主走査線の方向に垂直になるとき
の、偏向反射面への入射位置である。このとき、偏向反
射面が主走査方向に対してなす角を図の如く「θ1」と
すると、θ1は30度であり、この状態において、半導
体レーザ1Aからの光ビームは偏向反射面に対し入射
角:28.45度、半導体レーザ1A’からの光ビーム
は31.55度をもって入射する。
ものであり、走査結像光学系を構成する走査レンズ6
A、7Aおよびその配置も実施例1におけると同一であ
る。被走査面9A上における光スポットの主走査方向の
スポット径(最大強度の1/e^2での幅)を約50μ
mとする場合、アパーチュア11A’(各半導体レーザ
からの光ビームのビーム整形を行うため、同一形状の2
つの開口部を所定の位置関係で有する)の各開口部の主
走査方向の径は4.5mmになる。このとき偏向反射面
によりけられずに光走査できる範囲は以下のようにな
る。 半導体レーザ1Aからの光ビーム:−162.9〜18
0.8mm 半導体レーザ1A’からの光ビーム:−169.4〜1
72.1mm 図2(b)において、符号LA、LA’はそれぞれ、半導
体レーザ1A、1A’からの光ビームが「偏向反射面に
よりけられずに光走査できる範囲」を模式的に示してい
る。図示の如く、偏向反射面によりけられずに光走査で
きる範囲:LA、LA’は主走査方向へ互いにずれてい
る。書込前受光手段・書込後受光手段を配置するのに必
要な範囲を(被走査面位置に換算して)「D」とする。
図2の光走査装置では、被走査面9Aは、半導体レーザ
1A、1A’からの2本の光ビームにより2走査線を同
時にマルチビーム走査される。このため、各光ビームの
書込開始位置を揃えるためには、2本の光ビームを、書
込前受光手段により個別的に検出する必要がある。する
と、書込前受光手段を配置すべき位置は、図2(b)に示
すように光走査範囲LA’の範囲内で無ければならな
い。
ムを共に検出しようとすると、書込後受光手段を配置す
べき位置は、図2(b)に示すように光走査範囲LAの範
囲内で無ければならない。即ち、書込前・書込後の各光
ビームを検出しようとすると、被走査面9Aの有効書込
幅は、図2(b)の範囲:L0のように狭くなってしま
う。光ビームを書込前と書込後に検出する目的は「光ビ
ームの走査時間を検出することにより画周波数を調整
し、倍率誤差を低減する」ためである。図2(a)に示す
如き光走査装置では、2本の光ビームは同一の回転多面
鏡により同時に偏向されるのであるから上記走査時間
は、各ビームに共通であると考えられるから「2本の光
ビームのそれぞれを書込後に検出する必要」は必ずしも
ない。そこで、請求項5記載の光走査装置では、書込後
受光手段MA,12Aでは1つの光ビームのみを検知す
るのである。この場合、書込後受光手段により検出され
るのは、半導体レーザ1A’からの光ビームである。半
導体レーザ1A’からの光ビームは書込前にも検出さ
れ、書込後にも検出されるから、各検出の時間差により
「走査時間」を算出することができ、このようにして得
られる走査時間は半導体レーザ1Aからの光ビームの走
査時間と同一と考えてよい。このようにすると、書込後
受光手段は、図2(b)に示す範囲:Δ(説明中の実施例
2では8.7mmの余裕がある)内に設ければ良く、被
走査面9Aの有効書込幅を、図2(b)の範囲:L1のよ
うに(前記範囲:L0よりも)拡大することができる。上
述の如く、書込終了側で両方の光ビームを検出しようと
すると、書込可能な範囲が範囲:L0のように狭くな
り、有効書込幅を確保できなくなったり、有効書込幅を
確保するために光偏向器を大きくする必要があるが、実
施例2のように、書込終了側では半導体レーザ1A’か
らの光ビームのみ検知するようにすれば倍率調整が可能
になり、しかも上記不具合を解消できる。
を、図1に倣って図3に示す。繁雑を避けるため、混同
の虞が無いと思われるものについては、図1および図2
におけると同一の符号を付した。図3(a)に新たに現れ
た符号を説明すると、符号1B’は半導体レーザを示
す。半導体レーザ1B’は半導体レーザ1Bと同一のも
のである。符号2B’をもって示すカップリングレンズ
はカップリングレンズ2Bと同一のものである。また、
ミラーMBと受光素子12Bとは、被走査面9Bの光走
査において書込終了後の光ビームを検出する書込後受光
手段を構成する。アパーチュア11A’、11B’は、
図2に示したアパーチュア11A’と同一のものであ
る。 実施例3 図3において、半導体レーザ1A’、1B’、カップリ
ングレンズ2A’、2B’アパーチュア11A’、11
B’、書込後受光手段MA、12A、MB、12Bを除
く他の部分の光学的構成を、実施例1の光学的構成と同
一にする。図3(b)に示すように、半導体レーザ1A’
からの光ビームBA’は、半導体レーザ1Aからの光ビ
ームBAと、それぞれの主光線が基準反射位置RA(光
ビームBAを基準として定められる)において主走査方
向に交叉し、半導体レーザ1B’からの光ビームBB’
は、半導体レーザ1Bからの光ビームBBと、それぞれ
の主光線が基準反射位置RB(光ビームBBを基準とし
て定められる)において主走査方向に交叉している。光
ビームBAとBA’、光ビームBBとBB’とが主走査
方向になす角:ξは、実施例2におけると同じく3.1
度である。
鏡5の回転軸AXに関連して特定する、図3(b)の各距
離:XA、XB、YA、YBは、実施例1におけると同
様にXA=16.23mm、YA=7.90mm、XB
=16.43mm、YB=7.55mmであり、従って
基準反射位置RA、RBの位置は、基準面PSに対し2
次元的に僅かに非対称である。偏向反射面5Aが被走査
面9Aにおける主走査方向と平行な方向に対して角:θ
Aとなる時の光ビームBAの偏向反射面5Aへの入射角
は28.45度は、光ビームBA’の入射角は31.5
5度である。同じく、偏向反射面5Bが被走査面9Bに
おける主走査方向と平行な方向に対して角:θBとなる
時の光ビームBBの偏向反射面5Bへの入射角は28.
45度は、光ビームBB’の入射角は31.55度であ
る。被走査面9A、9Bとも、2本の光ビームによりマ
ルチビーム走査される。このとき、各被走査面上におけ
る各光スポットの主走査方向のスポット径(最大強度の
1/e^2での幅)を約50μmと設定する場合、アパ
ーチュア11A’,1B’における各開口の径は4.5
mmとなり、このとき偏向反射面5A、5Bでけられず
に走査できる範囲は以下のようになる。 半導体レーザ1Aからの光ビーム:−163〜180m
m 半導体レーザ1A’からの光ビーム:−169〜172
mm 半導体レーザ1B’からの光ビーム:−171〜171
mm 半導体レーザ1Bからの光ビーム:−178〜162m
m 書込前受光手段mA、10Aは、書込開始前に、光ビー
ムBAとBA’を検出するが、書込後受光手段MA、1
2Aは、実施例2と同様、光ビームBA’のみを検出す
る。
書込開始前に光ビームBBとBB’を検出するが、書込
後受光手段MB、12Bは、光ビームBBのみを検出す
る。また、上記の如く、YA>YBであり、被走査面9
A側に関する基準反射位置:RAは被走査面9B側に関
する基準反射位置RBよりも「プラス側」にある。ま
た、実施例1において前述した、回転多面鏡5の回転中
心(回転軸AXの位置)から各走査レンズの頂点までの主
走査方向の距離:HA1、HB1、HA2、HB2は、
実施例1におけると全く同様に、HA1=9.2mm、
HA2=9.3mm、HB1=8.8mm、HB2=
9.0mmである。即ち、基準面PSに対し、走査レン
ズ6A、7Aの配置と走査レンズ6B、7Bの配置が非
対称である。HA1>HB1,HA2>HB2であるか
ら、被走査面9A側の走査レンズ6A、7Aは、被走査
面9B側の走査レンズ6B、7Bに比して主走査方向に
「プラス側」にある。実施例3において、半導体レーザ
1A、1Bからの光ビームBA,BBに関する光学的構
成は実施例1のものと全く同一であるから、光ビームB
A,BBに関する光学特性は図4と図5に示したものと
同じである。半導体レーザ1A’、1B’ からの光ビ
ームBA’,BB’に関する光学特性を、図4、図5に
倣って図6、図7に示す。図6は走査レンズ6A、7A
によるものであり、図7は走査レンズ6A、7Aによる
ものである。何れも良好に補正されている。
例3の光走査装置は、回転軸AXから離れた位置に偏向
反射面を有する光偏向器5を共有する複数の被走査面9
A、9Bを光偏向器5の両側に有し、各被走査面を走査
するための複数の光ビームを光偏向器5により偏向さ
せ、偏向された各光ビームにより各被走査面9A、9B
を互いに平行に主走査して書込みを行い、書込開始に先
立ち各光ビームを受光手段により受光して検出する光走
査装置において、各被走査面ごとに、書込開始前に光ビ
ームを受光する書込前受光手段mA,10Aおよびm
B、10Bと、各被走査面ごとに、書込終了後に光ビー
ムを受光する書込後受光手段MA、12AおよびMB、
12Bとを有し、被走査面9A、9Bは複数の光ビーム
で走査され、被走査面9A、9Bに対応する書込前受光
手段で複数の光ビームを検知し、書込後受光手段では1
つの光ビームのみを検知する光走査装置(請求項6)であ
る。書込終了側で1光ビームのみを検知するので、書込
後受光手段の配置が容易で、有効書込幅を大きく確保で
きる。また、複数の光ビームで走査される被走査面の
「光偏向器でけられずに主走査される範囲」が各光ビー
ムについて異なり(請求項7)、光偏向器5の両側にある
被走査面9A、9Bを走査する基準光ビームBA、BB
の上記光偏向器による各規準反射位置RA,RBが基準
面PSに対して2次元的に僅かに非対称である(請求項
8)。
での書込開始側をプラス側、他方の側の被走査面9B上
での書込開始側をマイナス側とするとき、被走査面9A
を走査する基準光ビームBAの偏向反射面5Aでの基準
反射点位置RAが、他方の側の被走査面9Bを走査する
基準光ビームBBの偏向反射面5Bでの基準反射点位置
RBよりもプラス側にあり(請求項9)、各被走査面に対
応して、光偏向器による偏向光ビームを被走査面に導く
走査結像光学系6Aと7A、および6Bと7Bを有し、
これら走査結像光学系の1対は基準面PSに対する鏡面
対称の状態から、互いに主走査方向にずらして配置さ
れ、サグ量を同程度に設定されている(請求項10)。そ
して、基準面PSの片側の被走査面9A上での書込開始
側をプラス側、他方の側の被走査面9B上での書込開始
側をマイナス側とするとき、片側の被走査面9Aに導光
する1以上の走査結像光学系6A、7Aが、他方の側の
被走査面9Bに導光する走査結像光学系6B、7Bより
も主走査方向においてプラス側にされている(請求項1
1)。このような構成の結果、各被走査面上における書
込開始側と終了側とで走査範囲が異なることになるので
有効書込幅を大きくできる。図8に、請求項12記載の
光走査装置の実施の1形態を特徴部分のみ説明図として
示す。請求項8記載の光走査装置は、上に説明した請求
項6〜11の任意の1に記載の光走査装置において、各
被走査面に対応した書込前受光手段と書込後受光手段と
の受光時間差に基づき、各被走査面に対応した画周波数
を調整し、各被走査面の走査幅を同一にすることを特徴
とする。光学的構成としては図3(a)に示すものを前提
とする。
ぞれ被走査面9Aの走査開始側および走査終了側に設け
られた受光素子を示している。受光素子10Aは、光ビ
ームBAとBA’を検出し、受光素子12Aは、光ビー
ムBA’のみを検出する。従って、受光素子10A、1
2Aからは1回のマルチビーム走査に伴い3つの受光信
号が発生する。これらをSC、SC’およびSF’とす
る。受光信号SC、SC’は、光ビームBA、BA’が
受光素子10Aに発生させるものであり、受光信号S
F’は光ビームBA’が受光素子12Aに発生させるも
のである。受光信号SC、SC’は、図示されない制御
回路へ入力し、光ビームBA、BA’によるひ書込開始
の同期を取るのに使用される。それとは別に、図8に示
すように信号SC,SC’、SF’はカウンタ30に入
力し、カウンタ30は入力してくる信号をカウントし、
そのカウント数を演算器31に入力する。演算器31は
入力信号に基づき、受光信号SC’とSF’との時間差
を算出する。このように算出された時間差は「光ビーム
BA、BA’が受光素子10A、12A間を走査する走
査時間」に等しく、この走査時間の変動は走査結像光学
系の倍率誤差に起因する。そこで、演算器31は、算出
した走査時間が設計で定められた基準値と異なるとき、
基準値との差に応じ、倍率誤差を補正するような画周波
数を算出し、算出された画周波数を実現するクロック信
号をクロック発生器32に発生させる。このように発生
されたクロック信号は、半導体レーザ1A,1A’を駆
動するLD駆動回路33、34に印加される。このよう
にして、光ビームBA、BA’の書込みにおける倍率誤
差が補正される。
おける倍率誤差の補正についての説明になる。従って、
図3に示す如き光学的構成の光走査装置に、請求項12
記載の発明を適用することにより、機械的な経時変化や
環境変動に拘わらず、被走査面9A、9Bに書込まれる
画像の主走査方向の幅を同一に揃えることができる。な
お、光偏向器の偏向反射面数:Nが2以上である場合に
は、書込前受光手段と書込後受光手段の受光時間差(走
査時間)として、個々の走査ごとの測定値ではなく、N
回以上の測定の平均値を用いるのが良い(請求項1
3)。図1に即して説明した実施の形態および実施例1
では、1つの光偏向器を5共有する複数の被走査面9
A、9Bが2つであり(請求項14)、図3に即して説明
した実施の形態および実施例3では、1つの光偏向器5
を共有する複数の被走査面9A、9Bが2つである(請
求項15)。また、図2に即して説明した請求項5記載
の光走査装置の実施の形態および実施例2では、光源1
A、1A’の数が2であり、各光源からの光ビームが主
走査方向に互いに角:ξ(=3.1度)をなし、光偏向
器5の同一の偏向反射面の近傍で互いに交叉するように
配置されている(請求項16)。また、図3に即して説明
した光走査装置および実施例3では、複数の光ビームで
走査される被走査面9A、9Bに対応する光源の数が2
であり、これら2光源からの各光ビームが主走査方向に
互いに角:ξ(=3.1度)をなし、光偏向器5の同一の
偏向反射面5A、5Bの近傍で互いに交叉するように配
置されている(請求項17、18)。
施の1形態を説明する。この画像形成装置は「カラーレ
ーザプリンタ」である。カラーレーザプリンタ100は
感光媒体111R、111G、111B、111Kとし
て「円筒状に形成された光導電性の感光体」を有してい
る。感光媒体111R(111G、111B、111
K)の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ112R
(112G、112B、112K)、現像装置113R
(113G、113B、113K)が設けられている。
感光媒体111R、112G、112B、112Kの下
方には、これらに共通の転写ベルト114が設けられ、
この転写ベルト114の内周の、各感光媒体に対応する
部位に、転写用のコロナチャージャ114R、114
G、114B、114Kが配置されている。感光媒体1
11R、112G、112B、112Kの上方には、光
走査装置117が設けられている。光走査装置117
は、例えば、図1に実施の形態を示したもの、あるいは
図3に実施の形態を示したものを2組、図の左右方向へ
タンデム式に並べて構成することもできるし、上記実施
の形態のものを2組、特開平9−58−53号公報の図
2に示されたような具合に、上下方向に組み合わせて構
成することもできる。2組の光走査装置として図1に示
すものを組み合わせれば、各感光媒体はシングルビーム
方式の光走査で画像を書き込まれる。また、2組の光走
査装置として図3に示すものを組み合わせれば、各感光
媒体はマルチビーム方式の光走査で画像を書き込まれ
る。図9において、符号116は定着装置、符号Pは記
録媒体としての転写紙を示している。
である感光媒体111R〜111Kがそれぞれ時計回り
に等速回転され、各表面が帯電ローラ112R〜112
Kにより均一帯電される。光走査装置117は、感光媒
体111Rには赤成分画像に対応する赤成分潜像を書込
み、感光媒体111G、111B、111Kには、それ
ぞれ緑・青・黒成分画像に対応する緑・青・黒成分潜像
を書込む。書込み形成された各色成分潜像は所謂「ネガ
潜像」であって画像部が露光されている。これら各色成
分潜像は、現像装置113R〜113Kにより、それぞ
れ赤.緑・青・黒色のトナーで反転現像され、各感光媒
体111R〜113K上に上記各色のトナー画像が形成
される。転写紙Pは、転写ベルト114により各感光媒
体に対する転写位置を順次に搬送され、転写用のコロナ
チャージャ114R、114G、114B、114Kに
より順次、感光媒体111Rからは赤トナー画像、感光
媒体111Gからは緑トナー画像、感光媒体111Bか
らは青トナー画像、感光媒体111Rからは黒トナー画
像を転写される。このように転写された各色トナー画像
の合成画像として「カラー画像」が形成される。光走査
装置として図3に示す如きものを組み合わせて用いる
と、各色トナー画像相互の大きさのずれを有効に防止で
きる。このようにカラー画像を形成された転写紙Pは定
着装置116においてカラ^画像を定着されて装置外へ
排出される。トナー画像が転写された後の各感光媒体1
11R〜111Kの表面は、図示されないクリーニング
装置により、それぞれクリーニングされて残留トナーや
紙粉等が除去される。
ト等を用いることもでき、トナー画像の転写は、中間転
写ベルト等の「中間転写媒体」を介して行うようにする
こともできる。なお、光走査装置117として、図2に
実施の形態を示した請求項5記載の光走査装置を4基、
タンデム式に配置した構成とすることもできる。従っ
て、図9に実施の形態を示す画像形成装置は、複数の感
光媒体111R〜111Kの感光面に光走査装置117
による光走査を行って感光面ごとに潜像を形成し、各潜
像を可視化して画像を得る画像形成装置であって、複数
の感光媒体111R〜111Kの感光面の光走査を行う
光走査装置として、請求項1〜18の任意の1に記載の
光走査装置を用いて実施できるものであり(請求項1
9)、各感光媒体111R〜111Kが光導電性の感光
体であり、各感光面の均一帯電と光走査装置の光走査と
により形成される静電潜像が、トナー画像として可視化
されるものである(請求項20)。
ば新規な光走査装置および画像形成装置を実現すること
ができる。請求項1〜4、7〜11、14に記載の光走
査装置は、回転多面鏡の偏向反射面を大きくすることな
く、即ち、回転多面鏡を大型化することなく、各被走査
面に共通の有効書込幅を確保しつつ、基準面の両側にあ
る各被走査面の書込開始位置の外側に受光手段による検
出領域を確保できるので、光偏向器を大型化することに
伴なう「騒音、振動、消費電力、コストの増大」を有効
に回避できる。また、請求項5〜11、15〜18に記
載の光走査装置では、マルチビーム走査において有効書
込幅を確保しつつ、倍率誤差の補正に必要な走査時間の
検出を行うことができる。そして、請求項12、13に
記載の光走査装置では、光学系の機械的な経時変化や環
境変動による倍率誤差を補正することができる。そし
て、この発明の画像形成装置は、この発明の上記光走査
装置を用いることにより「騒音、振動、消費電力、コス
トの増大」を有効に回避しつつ、良好な画像形成を実現
することができる。
明するための図である。
明するための図である。
明するための図である。
分のみ示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】回転軸から離れた位置に偏向反射面を有す
る光偏向器を共有する複数の被走査面を上記光偏向器の
両側に有し、各被走査面を走査するための複数の光ビー
ムを上記光偏向器により偏向させ、偏向された各光ビー
ムにより各被走査面を互いに平行に主走査して書込みを
行い、書込開始に先立ち各光ビームを受光手段により受
光して検出する光走査装置において、 上記光偏向器の回転軸を含み、主走査線に平行な面を基
準面とするとき、複数の光ビームの上記光偏向器による
各規準反射位置を、上記基準面に対して2次元的に僅か
に非対称とすることにより、 各被走査面に共通の有効書込幅を確保しつつ、上記基準
面の両側にある各被走査面の書込開始位置の外側に受光
手段による検出領域を確保したことを特徴とする光走査
装置。 - 【請求項2】請求項1記載の光走査装置において、 基準面の片側の被走査面上での書込開始側をプラス側、
他方の側の被走査面上での書込開始側をマイナス側とす
るとき、上記片側の被走査面を走査する光ビームの偏向
反射面での基準反射点位置が、他方の側の被走査面を走
査する光ビームの偏向反射面での基準反射点位置より
も、プラス側にあることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の光走査装置におい
て、 各被走査面に対応して、光偏向器による偏向光ビームを
被走査面に導く走査結像光学系を有し、 これら走査結像光学系の少なくとも1対を、基準面に対
する鏡面対称の状態から、互いに主走査方向にずらして
配置し、上記少なくとも1対の走査結像光学系について
サグ量を同程度に設定したことを特徴とする光走査装
置。 - 【請求項4】請求項3記載の光走査装置において、 基準面の片側の被走査面上での書込開始側をプラス側、
他方の側の被走査面上での書込開始側をマイナス側とす
るとき、 上記片側の被走査面に導光する1以上の走査結像光学系
が、他方の側の被走査面に導光する走査結像光学系より
も主走査方向においてプラス側に配置されることを特徴
とする光走査装置。 - 【請求項5】複数の光源と、これら複数の光源からの各
光ビームを偏向させる光偏向器と、 この光偏向器によって偏向された複数の偏向光ビームを
被走査面に導いて副走査方向に分離した複数の光スポッ
トを形成する走査結像光学系と、 書込開始前に光ビームを受光する書込前受光手段と、 書込終了後に光ビームを受光する書込後受光手段とを有
し、 上記書込前受光手段で各光ビームを検知し、書込後受光
手段で1つの光ビームのみを検知することを特徴とする
光走査装置。 - 【請求項6】回転軸から離れた位置に偏向反射面を有す
る光偏向器を共有する複数の被走査面を上記光偏向器の
両側に有し、各被走査面を走査するための複数の光ビー
ムを上記光偏向器により偏向させ、偏向された各光ビー
ムにより各被走査面を互いに平行に主走査して書込みを
行い、書込開始に先立ち各光ビームを受光手段により受
光して検出する光走査装置において、 各被走査面ごとに、書込開始前に光ビームを受光する書
込前受光手段と、 各被走査面ごとに、書込終了後に光ビームを受光する書
込後受光手段と、を有し、上記被走査面のうち少なくと
も1つは複数の光ビームで走査され、該被走査面に対応
する書込前受光手段で複数の光ビームを検知し、書込後
受光手段では1つの光ビームのみを検知することを特徴
とする光走査装置。 - 【請求項7】請求項6記載の光走査装置において、 複数の光ビームで走査される被走査面の、光偏向器でけ
られずに主走査される範囲が、各光ビームについて異な
ることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項8】請求項7記載の光走査装置において、 光偏向器の回転軸を含み、主走査線に平行な面を基準面
とするとき、 光偏向器の両側にある被走査面を走査する基準光ビーム
の上記光偏向器による各規準反射位置を、上記基準面に
対して2次元的に僅かに非対称としたことを特徴とする
光走査装置。 - 【請求項9】請求項8記載の光走査装置において、 基準面の片側の被走査面での書込開始側をプラス側、他
方の側の被走査面上での書込開始側をマイナス側とする
とき、上記片側の被走査面を走査する基準光ビームの偏
向反射面での基準反射点位置が、他方の側の被走査面を
走査する基準光ビームの偏向反射面での基準反射点位置
よりも、プラス側にあることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項10】請求項8または9記載の光走査装置にお
いて 各被走査面に対応して、光偏向器による偏向光ビームを
被走査面に導く走査結像光学系を有し、 これら走査結像光学系の少なくとも1対を、基準面に対
する鏡面対称の状態から、互いに主走査方向にずらして
配置し、上記少なくとも1対の走査結像光学系について
サグ量を同程度に設定したことを特徴とする光走査装
置。 - 【請求項11】請求項10記載の光走査装置において、 基準面の片側の被走査面上での書込開始側をプラス側、
他方の側の被走査面上での書込開始側をマイナス側とす
るとき、 上記片側の被走査面に導光する1以上の走査結像光学系
が、他方の側の被走査面に導光する走査結像光学系より
も主走査方向においてプラス側に配置されることを特徴
とする光走査装置。 - 【請求項12】請求項6〜11の任意の1に記載の光走
査装置において、 各被走査面に対応した書込前受光手段と書込後受光手段
との受光時間差に基づき、各被走査面に対応した画周波
数を調整し、各被走査面の走査幅を同一にすることを特
徴とする光走査装置。 - 【請求項13】請求項12記載の光走査装置において 光偏向器の偏向反射面数:N(≧2)に対し、 書込前受光手段と書込後受光手段の受光時間差として、
N回以上の測定の平均値を用いることを特徴とする光走
査装置。 - 【請求項14】請求項1〜4の任意の1に記載の光走査
装置において、 1つの光偏向器を共有する複数の被走査面が2つである
ことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項15】請求項6〜13の任意の1に記載の光走
査装置において、 1つの光偏向器を共有する複数の被走査面が2つである
ことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項16】請求項5記載の光走査装置において、 光源の数が2であり、各光源からの光ビームが主走査方
向に互いに角をなし、光偏向器の同一の偏向反射面の近
傍で互いに交叉するように配置されていることを特徴と
する光走査装置。 - 【請求項17】請求項6〜15の任意の1に記載の光走
査装置において、 複数の光ビームで走査される被走査面に対応する光源の
数が2であり、これら2光源からの各光ビームが主走査
方向に互いに角をなし、光偏向器の同一の偏向反射面の
近傍で互いに交叉するように配置されていることを特徴
とする光走査装置。 - 【請求項18】請求項17記載の光走査装置において、 2つの被走査面の各々に対応して2つの光源が用いら
れ、 各被走査面に対応する2つの光源からの各光ビームが主
走査方向に互いに角をなし、光偏向器の同一の偏向反射
面の近傍で互いに交叉するように配置されていることを
特徴とする光走査装置。 - 【請求項19】複数の感光媒体の感光面に光走査装置に
よる光走査を行って上記感光面ごとに潜像を形成し、上
記各潜像を可視化して画像を得る画像形成装置であっ
て、 複数の感光媒体の感光面の光走査を行う光走査装置とし
て、請求項1〜18の任意の1に記載の光走査装置を用
いたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項20】請求項19記載の画像形成装置におい
て、 各感光媒体が光導電性の感光体であり、各感光面の均一
帯電と光走査装置の光走査とにより形成される静電潜像
が、トナー画像として可視化されることを特徴とする画
像形成装置。
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JP2000168581A JP3920534B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 光走査装置・画像形成装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006347949A Division JP4724108B2 (ja) | 2006-12-25 | 2006-12-25 | 光走査装置・画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006235213A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置、およびカラー画像形成装置 |
US7271823B2 (en) | 2003-08-29 | 2007-09-18 | Ricoh Company, Ltd. | Optical scanner and image forming apparatus |
US7355617B2 (en) | 2002-12-12 | 2008-04-08 | Ricoh Company, Limited | Optical scanner and image forming apparatus |
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