JP2000130438A - エアースピンドルユニット - Google Patents
エアースピンドルユニットInfo
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Abstract
着されるエアースピンドルユニットにおいて、回転スピ
ンドルを駆動するモータ部に切削屑(コンタミ)が侵入
しないようにして故障を未然に防止する。 【解決手段】 回転スピンドル21をラジアルエアーベ
アリング22及びスラストエアーベアリング23によっ
て回転可能に支持するスピンドルハウジング24に、少
なくともスラストエアーベアリング23において噴出し
たエアーを排気する排気経路28を設け、その排気経路
28の終端である排気口27をモータ部25の外部に設
ける。
Description
れるエアースピンドルユニットに関し、詳しくは、切削
により発生して侵入した切削屑(コンタミ)を確実に外
部に排出するようにしたエアースピンドルユニットに関
するものである。
ユニットとしては、例えば図5に示す構成のエアースピ
ンドルユニット50が従来例として周知である。
は、回転ブレード51を先端に装着した回転スピンドル
52と、回転スピンドル52をラジアルエアーベアリン
グ53及びスラストエアーベアリング54によって回転
可能に支持するスピンドルハウジング55と、回転スピ
ンドル52を回転駆動するロータ56及びステータ57
とを有するモータ部58とから概ね構成されている。
圧エアー供給口59からエアー供給経路60を介してラ
ジアルエアーベアリング53及びスラストエアーベアリ
ング54に高圧エアーが供給されている。
スラストエアーベアリング54において噴出されたエア
ーの一部は、回転スピンドル52とスピンドルハウジン
グ55との間に形成された隙間61から排出されてエア
ーシール部を形成し、切削により飛散したコンタミの侵
入を防ぐ役割を果たす。
ング55内に設けられた排気経路62を流通してモータ
部58に設けられた排気口63から排出され、排出され
たエアーはモータ部58の冷却に供される。
1がエアーシール部としての機能を果たしても、コンタ
ミの侵入を完全に阻止するのは困難であり、実際には隙
間61から少量ずつながらエアースピンドルユニット5
0内に微細なコンタミが侵入することがある。
タミは排気経路62に至り、排気口63からモータ部5
8に排出されてモータ部58の故障を引き起こす原因に
なる。
スピンドルユニットにおいては、モータ部の冷却機能を
維持しつつ、モータ部にコンタミが侵入して故障を引き
起こすのを防止することに解決すべき課題を有してい
る。
の具体的手段として本発明は、回転スピンドルと、該回
転スピンドルをラジアルエアーベアリング及びスラスト
エアーベアリングによって回転可能に支持するスピンド
ルハウジングと、回転スピンドルを回転駆動するモータ
部と、ラジアルエアーベアリング及びスラストエアーベ
アリングに高圧エアーを供給するエアー供給経路とから
少なくとも構成されるエアースピンドルユニットであっ
て、スピンドルハウジングには、少なくともスラストエ
アーベアリングにおいて噴出したエアーを排気する排気
経路を配設し、排気経路の排気口をモータ部の外部に設
けたエアースピンドルユニットを提供するものである。
ストエアーベアリングにおいて噴出したエアーを排気す
る排気経路と、ラジアルエアーベアリングにおいて噴出
したエアーを排気する排気経路とを独立して設けたこ
と、スラストエアーベアリングにおいて噴出したエアー
を排気する排気経路の排気口をモータ部の外部に設け、
ラジアルエアーベアリングにおいて噴出したエアーを排
気する排気経路の排気口をモータ部に設けたことを付加
的要件とするものである。
ニットは、少なくともスラストエアーベアリングにおい
て噴出したエアーを排気する排気経路の排気口をモータ
部の外部に設けたことにより、回転スピンドルとスピン
ドルハウジングとの隙間からコンタミが侵入したとして
もモータ部内には排出されず、外部に排出されるように
なる。
噴出したエアーを排気する排気経路とラジアルエアーベ
アリングにおいて噴出したエアーを排気する排気経路と
を独立して設けたことにより、一方の排気経路にコンタ
ミが存在しても他方の排気経路には影響を及ぼすことが
ない。
噴出したエアーを排気する排気経路の排気口をモータ部
の外部に設け、ラジアルエアーベアリングにおいて噴出
したエアーを排気する排気経路の排気口をモータ部に設
けたことにより、モータ部の十分な冷却を行うと共にコ
ンタミがモータ部に侵入するのを防止することができ
る。
に示す切削装置10に搭載されるエアースピンドルユニ
ット20のいくつかの例について説明する。なお、以下
に挙げるすべての実施の形態に共通する部位には同一の
符号を付して説明することとする。
ばウェーハWを切削しようとするときは、保持テープT
を介してフレームFに保持されたウェーハWがチャック
テーブル11に吸引保持される。そして、チャックテー
ブル11がX軸方向に移動してアライメント手段12の
直下に位置付けられ、パターンマッチング等の処理によ
って切削領域が検出され、切削領域と回転ブレード13
とのY軸方向の位置合わせが行われる。こうして位置合
わせがなされると、更にチャックテーブル11がX軸方
向に移動し、切削手段14の作用を受けて切削が行われ
る。
転ブレード13が装着されるエアースピンドルユニット
20とから概ね構成される。そして、エアースピンドル
ユニット20は、例えば図2〜図4に示すように構成さ
れる。
示したもので、エアースピンドルユニット20aは、回
転スピンドル21と、回転スピンドル21をラジアルエ
アーベアリング22及びスラストエアーベアリング23
によって回転可能に支持するスピンドルハウジング24
と、回転スピンドル21を回転駆動するロータ25a及
びステータ25bを有するモータ部25と、ラジアルエ
アーベアリング22及びスラストエアーベアリング23
に高圧エアーを供給するための経路であるエアー供給経
路26と、スラストエアーベアリング23から噴出され
たエアーを流通させて排気口27において排出する排気
経路28とから構成されている。
25を構成するロータ25aと連結しており、ロータ2
5aに回転駆動されて回転スピンドル21が回転する構
成となっている。また、回転スピンドル21の先端部側
には、スピンドル本体よりも径の大きなスラストプレー
ト30が形成されている。
ドル21を外周面側から覆うようにして略筒状に形成さ
れており、内側に設けた多数の分岐路31から回転スピ
ンドル21の軸心に向けてエアーを噴出して回転スピン
ドル21との間で一定の距離を維持するラジアルエアー
ベアリング22と、スラストプレート30の左右両側か
らスラストプレート30を挟持するようにエアーを噴出
して回転スピンドル21を支持するスラストエアーベア
リング23を有している。
トエアーベアリング23は、スピンドルハウジング24
内に配設されたエアー供給経路26を介してエアー供給
口33に連通しており、エアー供給口33から供給され
エアー供給経路26を流通してラジアルエアーベアリン
グ22及びスラストエアーベアリング23から噴出する
エアーによって回転スピンドル21が回転可能に支持さ
れている。
ーは、スピンドルハウジング24の温度を制御する温度
制御媒体としての役割も果たし、また、ラジアルエアー
ベアリング22及びスラストエアーベアリング23から
噴出されるエアーは、回転スピンドル21の温度を制御
する温度制御媒体としての役割も果たす。そして結果と
してこれらのエアーによって回転スピンドル21の温度
が制御され、回転スピンドル21に熱歪みが生ずるのを
未然に防止している。
ラジアルエアーベアリング22及びスラストエアーベア
リング23において噴出されてエアーベアリングを形成
した後、一部のエアーはスピンドルハウジング24の先
端部においてスピンドル21との間に形成された隙間3
4から排出され、エアーシール部を構成する。そしてこ
のエアーシール部によってコンタミがエアースピンドル
ユニット20aの内部に侵入するのを防止している。
ラストプレート30の外周部近傍に設けられた流出口3
5、及び、ラジアルエアーベアリング22の近傍に設け
られた流出口36からモータ部25側の端部に設けられ
た排気口27まで連通する排気経路28が配設されてお
り、ラジアルエアーベアリング22、スラストエアーベ
アリング23において噴出したエアーは、流出口36、
35から流出し、排気経路28を通って排気口27から
排気される。
もかかわらず隙間34からコンタミが入り込んだとして
も、流出口35、36からコンタミが排出されて排気口
27に排気されるため、ラジアルエアーベアリング2
2、スラストエアーベアリング23の付近に堆積しない
ようになると共に、排気経路28を流通したコンタミは
モータ部25へも流入しない。従って、コンタミが完全
にエアースピンドルユニット20aの外部に排出される
ため、カジリ現象を誘発しないだけでなく、モータ部2
5の故障をも回避することができる。
示したもので、エアースピンドルユニット20bは、図
2に示したエアースピンドルユニット20aとほぼ同様
に構成されるが、排気経路が各ベアリングごとに分けて
2本配設されている点が相違している。
噴出されて流出口35から流出したエアーは、第一の排
気経路37を通って第一の排気口38から排気され、ラ
ジアルエアーベアリング22から噴出されて流出口36
から流出したエアーは、第二の排気経路39を通って第
二の排気口40から排気される。
に独立して設けたことにより、例えば流出口35から第
一の排気経路37に侵入したコンタミが流出口36付近
に現れるといった不都合も生じないため、ラジアルエア
ーベアリング22にコンタミが堆積することがなくなっ
て、カジリ現象が生じない。
示したもので、エアースピンドルユニット20cは、図
3に示したエアースピンドルユニット20bとほぼ同様
に構成されるが、排気口が各排気経路ごとに異なる位置
に設けられている点が相違している。
経路37を流通したエアーは、第一の排気口38からエ
アースピンドルユニット20cの外部に排出される。一
方、流出口36から流出して第二の排気経路39を流通
したエアーは、第二の排気口41からモータ部25の内
部に排出される。
たエアーによってモータ部25の冷却がより効果的に行
われる。即ち、コンタミは大半が流出口35から流出す
るため、流出口36から流出したエアーをモータ部25
に排出してもモータ部25の故障を引き起こすことはほ
とんどない。
ベアリングごとに独立して設けたことにより、例えば流
出口35から第一の排気経路37に侵入したコンタミが
流出口36付近に現れるといった不都合も生じないた
め、ラジアルエアーベアリングにコンタミが堆積するこ
とがなくなって、カジリ現象が生じない。
ースピンドルユニットは、少なくともスラストエアーベ
アリングにおいて噴出したエアーを排気する排気経路の
排気口をモータ部の外部に設けたことにより、回転スピ
ンドルとスピンドルハウジングとの隙間からコンタミが
侵入したとしてもモータ部内には排出されず、外部に排
出されるようになるため、モータ部の故障を未然に防止
することができる。
噴出したエアーを排気する排気経路とラジアルエアーベ
アリングにおいて噴出したエアーを排気する排気経路と
を独立して設けたことにより、一方の排気経路にコンタ
ミが存在しても他方に排気経路には影響を及ぼすことが
ないため、エアースピンドルユニットの信頼性が高ま
る。例えば、スラストエアーベアリングにおいて噴出し
たエアーを排気する排気経路にコンタミが存在していた
場合でも、そのコンタミはラジアルエアーベアリングに
おいて噴出したエアーを排気する排気経路には至らない
ため、ラジアルエアーベアリングにコンタミが堆積する
ことがなくなって、いわゆるカジリ現象が発生しなくな
る。
噴出したエアーを排気する排気経路の排気口をモータ部
の外部に設け、ラジアルエアーベアリングにおいて噴出
したエアーを排気する排気経路の排気口をモータ部に設
けたことにより、モータ部の十分な冷却を行うと共にコ
ンタミがモータ部に侵入するのを防止することができ
て、エアースピンドルユニットの信頼性がより高まる。
される切削装置の一例を示す斜視図である。
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
である。
…アライメント手段 13……回転ブレード 14……切削手段 20、20a、20b、20c……スピンドルユニット 21……回転スピンドル 22……ラジアルエアーベア
リング 23……スラストエアーベアリング 24……スピンド
ルハウジング 25……モータ部 25a……ロータ 25b……ステ
ータ 26……エアー供給経路 27……排気口 28……排
気経路 30……スラストプレート 31……分岐路 33……
エアー供給口 34……隙間 35、36……流出口 37……第一の
排気経路 38……第一の排気口 39……第二の排気経路 4
0、41……第二の排気口 50……スピンドルユニット 51……回転ブレード
52……回転スピンドル 53……ラジアルエアーベアリング 54……スラスト
エアーベアリング 55……スピンドルハウジング 56……ロータ 57
……ステータ 58……モータ部 59……高圧エアー供給口 60…
…エアー供給経路 61……隙間 62……排気経路 63……排気口
Claims (3)
- 【請求項1】 回転スピンドルと、該回転スピンドルを
ラジアルエアーベアリング及びスラストエアーベアリン
グによって回転可能に支持するスピンドルハウジング
と、該回転スピンドルを回転駆動するモータ部と、該ラ
ジアルエアーベアリング及び該スラストエアーベアリン
グに高圧エアーを供給するエアー供給経路とから少なく
とも構成されるエアースピンドルユニットであって、 該スピンドルハウジングには、少なくとも該スラストエ
アーベアリングにおいて噴出したエアーを排気する排気
経路を配設し、該排気経路の排気口を該モータ部の外部
に設けたエアースピンドルユニット。 - 【請求項2】 スピンドルハウジングには、スラストエ
アーベアリングにおいて噴出したエアーを排気する排気
経路と、ラジアルエアーベアリングにおいて噴出したエ
アーを排気する排気経路とを独立して設けた請求項1に
記載のエアースピンドルユニット。 - 【請求項3】 スラストエアーベアリングにおいて噴出
したエアーを排気する排気経路の排気口をモータ部の外
部に設け、ラジアルエアーベアリングにおいて噴出した
エアーを排気する排気経路の排気口をモータ部に設けた
請求項2に記載のエアースピンドルユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30222198A JP4420993B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | エアースピンドルユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30222198A JP4420993B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | エアースピンドルユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000130438A true JP2000130438A (ja) | 2000-05-12 |
JP4420993B2 JP4420993B2 (ja) | 2010-02-24 |
Family
ID=17906418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30222198A Expired - Lifetime JP4420993B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | エアースピンドルユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4420993B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020076508A (ko) * | 2001-03-29 | 2002-10-11 | (주)예원테크 | 고효율 냉각방식 시스템을 채용한 절단용 초고속에어스핀들 시스템 |
JP2006132560A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Yaskawa Electric Corp | 静圧空気軸受スピンドル |
JP2009196029A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Disco Abrasive Syst Ltd | スピンドルユニット |
JP2009279662A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Disco Abrasive Syst Ltd | スピンドルユニット及び切削装置 |
JP2010017802A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Fanuc Ltd | 防水シートを用いた工作機械の防塵防水構造 |
KR102097689B1 (ko) * | 2019-05-21 | 2020-04-06 | 주식회사 빅스턴 | 에어 베어링 스핀들 |
-
1998
- 1998-10-23 JP JP30222198A patent/JP4420993B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020076508A (ko) * | 2001-03-29 | 2002-10-11 | (주)예원테크 | 고효율 냉각방식 시스템을 채용한 절단용 초고속에어스핀들 시스템 |
JP2006132560A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Yaskawa Electric Corp | 静圧空気軸受スピンドル |
JP4529129B2 (ja) * | 2004-11-02 | 2010-08-25 | 株式会社安川電機 | 静圧空気軸受スピンドル |
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KR102097689B1 (ko) * | 2019-05-21 | 2020-04-06 | 주식회사 빅스턴 | 에어 베어링 스핀들 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4420993B2 (ja) | 2010-02-24 |
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