JP2000130024A - 外壁の開口部へのサッシ枠の取付構造及びサッシ枠の取付方法 - Google Patents

外壁の開口部へのサッシ枠の取付構造及びサッシ枠の取付方法

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JP2000130024A
JP2000130024A JP10303988A JP30398898A JP2000130024A JP 2000130024 A JP2000130024 A JP 2000130024A JP 10303988 A JP10303988 A JP 10303988A JP 30398898 A JP30398898 A JP 30398898A JP 2000130024 A JP2000130024 A JP 2000130024A
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sash frame
opening
frame
sash
sides
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JP10303988A
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Takashi Hizuka
隆士 肥塚
Yoshikazu Kuroki
吉一 黒木
Shinichiro Horikawa
真一郎 堀川
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Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部の上部のサッシ枠の水密性を確保す
る。外装材の形状や厚みに関係なくサッシ枠を取り付け
可能とする。外壁の施工後にサッシ枠の後付けを可能と
し、サッシ枠の品質向上及び施工性向上を図る。 【解決手段】 外壁1の開口部3の四周に屋外側Aに向
いた段部4,5,6が形成される。段部4,5,6の表
面4a,5a,6aは開口部3の四周に設けられた枠材
10の屋外側表面10aよりも屋内側Bに位置してい
る。サッシ枠11の突片7,8,9が段部4,5,6の
表面4a,5a,6a側に配設される。外壁1の開口部
3の屋外側が、サッシ枠11を嵌め込むための嵌め込み
部12となっている。少なくとも開口部3の両側及び下
側の各段部5,6が、サッシ枠11の両側及び下側の各
突片8,9が直接又は間接的に当接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁の開口部への
サッシ枠の取付構造及びサッシ枠の取付方法に関し、詳
しくは外壁の開口部にけんどんによりサッシ枠が取り付
け可能な外壁の開口部へのサッシ枠の取付構造及びサッ
シ枠の取付方法に関するものするものである。
【0002】
【従来の技術】一般家屋、住宅用の各種建物の外壁に
は、建物の換気、採光、その他の目的のために、窓を設
けるための四角い開口部が設けられている。この開口部
には、矩形枠状の金属製のサッシ枠と、そのサッシ枠の
内側に取り付けられる窓枠とから形成されたサッシ枠窓
が取り付けられる。
【0003】従来、このようなサッシ枠を建物の外壁の
開口部に取り付けるにあたっては、外壁の開口部にサッ
シ枠を位置合わせして、サッシ枠の外周部から突設させ
た突片を開口部の四周に設けられた枠材の屋外側表面に
ビス止めし、その後、突片の表面にコーキング材を配設
して、突片と枠材との隙間を塞いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
サッシ枠の突片と枠材とを屋外側からコーキング材で塞
いでいるにすぎず、コーキング材の切れ等によってコー
キング材の内側に浸入した雨水がサッシ枠の上面側、つ
まりサッシ枠の上方に突出させた上側の突片よりも前側
の上面部分に溜まり、水密性において最も重要な開口部
の上部の水密性を確保できなくなるという問題がある。
しかも、サッシ枠の上側の突片を枠材に取り付ける際に
は外装材の形状や厚みに影響されるという問題がある。
例えば外装材が枠材の屋外側表面全体を覆っていると、
突片を枠材の屋外側表面に取り付けることができず、そ
こで、例えば外装材の裏面に突片を挿入するための切り
欠きを形成しており、サッシ枠の取り付けに手間がかか
るという問題がある。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、開口部の上部の水密性
を確保すると共に、外装材の形状や厚みに関係なくサッ
シ枠を取り付け可能とし、さらに外壁の施工後にサッシ
枠の後付けを可能とし、サッシ枠の品質向上及び施工性
向上を図ることができる外壁の開口部へのサッシ枠の取
付構造及びサッシ枠の取付方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る外壁の開口部へのサッシ枠の取付構造
は、外壁1の開口部3の四周に、屋外側Aに向いた段部
4,5,6が形成され、この段部4,5,6の表面4
a,5a,6aは開口部3の四周に設けられた枠材10
の屋外側表面10aよりも屋内側Bに位置しており、サ
ッシ枠11の外周部から突設された突片7,8,9が段
部4,5,6の表面4a,5a,6a側に配設されてお
り、外壁1の開口部3の屋外側が、開口部3の両側及び
下側の各段部5,6にそれぞれ連通し且つサッシ枠11
の両側及び下側の各突片8,9を屋外側Aから両側及び
下側の各段部5,6内に嵌め込むための嵌め込み部12
となっており、少なくとも開口部3の両側及び下側の各
段部5,6に、サッシ枠11の両側及び下側の各突片
8,9が直接又は間接的に当接していることを特徴とし
ており、このように構成することで、段部4,5,6に
当接するサッシ枠11の突片7,8,9が枠材10の屋
外側表面10aよりも屋内側Bに位置することとなり、
サッシ枠11の取付け位置が外壁1の表面よりも屋内側
Bにシフトする分だけ上側の突片7の屋外側Aに隙間D
が生じ、この隙間Dに新たに水密材13を配設すること
ができる。また、上部の外装材14が上部の枠材10の
屋外側表面10a全体を覆っている場合でも、サッシ枠
11の上側の突片4を下方から挿入することで、外装材
14の形状や厚みに関係なく取り付け可能となる。さら
にサッシ枠11の両側及び下側の各突片8,9を外壁1
の開口部3の屋外側の嵌め込み部12から段部5,6内
に嵌め込むことができるので、仮りにサッシ枠11が外
壁パネル2の製造工程の途中で取り付けられているとパ
ネル反転時などにサッシ枠11が損傷する心配がある
が、本発明ではサッシ枠11の後付けが可能となるの
で、外壁パネル2の製造工程の途中でのサッシ枠11の
損傷等を防止でき、サッシ枠11の品質向上を図ること
ができる。
【0007】また、上記開口部3の上部の外装材14
が、サッシ枠11の上側の突片7を屋外側Aから覆うよ
うに垂下しているのが好ましく、この場合、外装材14
によって、水密性を確保する上で最も重要な開口部3の
上部の水密性が更に向上すると共に、外装材14の裏面
と段部4の屋外側表面4aとの間に隙間が生じるので、
サッシ枠11の上側の突片7を先に隙間に挿入すること
ができる。
【0008】また、上記サッシ枠11の上側の突片7と
開口部3の上部の枠材10との間に水密材13が配設さ
れているのが好ましく、この場合、水密材13によって
開口部3の上部の水密性をより向上させることができ、
また、開口部3の上部の外装材14が垂下している場合
は、水密材13が外装材14の裏面と枠材10との間に
挟まれて必要以上に変形するのを外装材14によって防
止できる。
【0009】また、上記水密材13にはサッシ枠11の
上側の突片7が挿入されるスリット16が形成されてい
るのが好ましく、この場合、スリット16によってサッ
シ枠11の突片7を水密材13に対して位置決めするこ
とができ、水密性の確保が容易となる。
【0010】また、上記サッシ枠11の上側の突片7と
開口部3の上部の枠材10との間に上下方向の隙間dが
設けられているのが好ましく、この場合、けんどんによ
りサッシ枠11を開口部3に挿入する工程で、サッシ枠
11の上側の突片7を隙間d内に深く挿入することがで
きるので、サッシ枠11の下端と開口部3の下部の枠材
10とが接触しないようにして嵌め込むことができる。
【0011】また本発明に係るサッシ枠の取付方法は、
外壁1の開口部3の四周に、屋外側Aに向いた段部4,
5,6が形成され、この段部4,5,6の表面4a,5
a,6aは開口部3の四周に設けられた枠材10の屋外
側表面10aよりも屋内側Bに位置しており、サッシ枠
11の外周部から突設された突片7,8,9が段部4,
5,6の表面4a,5a,6a側に配設されており、外
壁1の開口部3の屋外側が、開口部3の両側及び下側の
各段部5,6にそれぞれ連通し且つサッシ枠11の両側
及び下側の各突片8,9を屋外側Aから両側及び下側の
各段部5,6内に嵌め込むための嵌め込み部12となっ
ており、少なくとも開口部3の両側及び下側の各段部
5,6に、サッシ枠11の両側及び下側の各突片8,9
が直接又は間接的に当接できるように構成された外壁1
の開口部3にサッシ枠11を取り付ける方法であって、
外壁1の開口部3の上側の段部4に予め水密材13を配
設し、サッシ枠11の上側の突片7を下方から水密材1
3に押し込み、次いで、サッシ枠11の上端を中心にサ
ッシ枠11を回動してサッシ枠11の両側及び下側の各
突片8,9を、外壁1の開口部3の屋外側に設けた嵌め
込み部12から嵌め込んで開口部3の両側及び下側の各
段部5,6にそれぞれ当接させ、次いで、サッシ枠11
の下端が開口部3の下部の枠材10に当接するようにサ
ッシ枠11をずらして所定の位置に配置し、その後、サ
ッシ枠11の両側及び下側の各突片8,9を開口部3の
両側及び下側の各段部5,6にそれぞれ固定具で固定
し、サッシ枠11の外周部に防水処理を施すことを特徴
としており、このように構成することで、現場でサッシ
枠11を外壁1の開口部3に取り付けるにあたって、け
んどんによりサッシ枠11を簡単に取り付けることがで
きると共に、取り付け時にサッシ枠11の上側の突片7
を水密材13に押し込むことで、開口部3の上部の水密
性を十分に確保でき、さらに、サッシ枠11の両側及び
下側の各突片8,9を段部5,6に固定し且つサッシ枠
11の外周部に防水処理を施すことによって、サッシ枠
11の水密性を確実に確保できるようになる。
【0012】また、上記外壁1は、枠材10の屋内側B
に内装材15、屋外側Aに外装材14を配設して製造さ
れた外壁パネル2で構成されているのが好ましく、この
場合、外壁1を外壁パネル2で構成することで、施工現
場の省施工化に寄与でき、また、サッシ枠11を外壁パ
ネル2に後付けすることが可能となるので、外壁パネル
2の製造工程の途中でサッシ枠11を取り付ける場合の
ようなサッシ枠11の損傷等を防止できる。
【0013】また、上記開口部3の上部の外装材14
が、開口部3の上側の段部4における屋外側表面10a
の一部又は全体を覆うように垂下しているのが好まし
く、この場合、外装材14によって、水密性を確保する
上で最も重要な開口部3の上部の水密性を向上させるこ
とができると共に、外装材14の裏面と段部4の屋外側
表面4aとの間に隙間Dが生じているので、サッシ枠1
1の上側の突片7を先に隙間Dに挿入することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本実施形態の建物の外壁1は、図1、図2に示す
ように、枠材10の屋内側Bに内装材15、屋外側Aに
外装材14を配設して製造された外壁パネル2で構成さ
れている。外壁パネル2には、建物の換気、採光、その
他の目的のために、窓を設けるための四角い開口部3が
設けられており、この開口部3には、矩形状の金属製の
サッシ枠11と、そのサッシ枠11の内側に取り付けら
れる窓枠17とから形成されたサッシ枠窓18が取り付
けられる。
【0015】上記開口部3の四周には、屋外側Aに向い
た段部4,5,6が形成されている。この段部4,5,
6は、図1、図8に示すように、その表面が開口部3の
四周に設けられた枠材10の屋外側表面10aよりも屋
内側Bに位置するように形成されている。段部4,5,
6はサッシ枠11の突片7,8,9を枠材10の厚み内
に位置させて突片7,8,9の表面側に水密材13を取
り付けるための隙間を確保する働きをする。ここでは、
開口部3の上側の段部4が、他の両側及び下側の各段部
5,6よりも屋内側Bに位置させてある。これにより上
側の段部4の奥行き寸法Dが広がり、段部4内に配設さ
れる水密材13の厚みを大きくでき、水密性を一層向上
させることができるようになっている。なお、この例で
は段部4,5,6は開口部3の枠材10に形成した切り
欠きにより形成されているが、必ずしもこれに限らず、
例えば枠材10の屋外側表面10aよりも屋内側Bにず
れた位置に枠材10とは別体の桟材などを突出して取り
付けて段部を形成してもよいものである。
【0016】また、上記開口部3の屋外側は、図3に示
すように、開口部3の両側及び下側の各段部5,6にそ
れぞれ連通し且つサッシ枠11の両側及び下側の各突片
8,9を屋外側Aから両側及び下側の各段部5,6内に
嵌め込むための嵌め込み部12となっている。この嵌め
込み部12によって屋外側Aからサッシ枠11がけんど
んにより取り付け可能となる。
【0017】上記サッシ枠11の外周部には、上記枠材
10の段部4,5,6の屋外側表面4a,5a,6aに
配設される突片7,8,9が突設されている。上側の突
片7は、図1、図4に示すように、開口部3の上側の段
部4に当接し、下側の突片9は開口部3の下側の段部6
に当接し、両側の突片8は両側の段部5に当接してい
る。ここでは、両側の突片8と下側の突片9とがビス止
めによって段部5,6にそれぞれ固定されるようになっ
ている。また図1の例では、上側の突片7の上端部と上
部の枠材10との間には上下方向の隙間dが設けられて
おり、サッシ枠11を開口部3の上部に挿入する工程
で、サッシ枠11の上側の突片7を隙間d内に深く挿入
することによって、サッシ枠11の下端と開口部3の下
部の枠材10とが接触しないようにして嵌め込むことが
できるようになっている。さらに、上側の突片7の略上
半部は外装材14で覆われている、なお、突片7全体を
外装材14で覆うようにしてもよい。また、外装材14
の垂下長Lは、上側の段部4の屋外側表面4a全体を覆
う長さであってもよいが、段部4の屋外側表面4aの一
部を覆う長さであってもよい。
【0018】サッシ枠11の上側の突片7と上部の枠材
10との間には、水密材13が配設されている。この水
密材13としては、例えばスリット16付き水密材13
が用いられている。図1の例では、スリット16付き水
密材13は、防水性を有する硬質材19と軟質材20と
が前後に積層され、さらに軟質材20の表面に発泡樹脂
21が積層された3層構造をしており、軟質材20と硬
質材19との対向面からそれぞれ上下複数の弾性ひれ片
が突設され、互いに突き合わされた各弾性ひれ片の先端
間にスリット16が形成され、このスリット16内にサ
ッシ枠11の上側の突片7を挿入できるようになってい
る。スリット16は、突片7を水密材13に対して位置
決めする働きをし、これにより水密性を容易に確保でき
るようになっている。また、水密材13の一部を発泡樹
脂21で構成しているので、コストを安価にしながら、
水密材13の厚みを確保できるようになっている。な
お、水密材13として、上記材質に限らず、発泡ゴム等
の発泡体(独立気泡、高発泡等)、その他の各種のシー
リング材であってもよい。
【0019】次に、施工手順の一例を説明する。現場に
外壁パネル2とサッシ枠11とを別々に搬入する。予
め、図3のように、外壁パネル2の開口部3の上側の段
部4にスリット16付き水密材13を配設しておく。次
いで、屋外側Aから外壁パネル2の嵌め込み部12にサ
ッシ枠11を嵌め込む。このとき先ず図5の破線で示す
ように、サッシ枠11を傾けてその上側の突片7を水密
材13に形成されているスリット16内に挿入して、上
側の突片7を水密材13に位置決めし(図6の状態)、
この状態でサッシ枠11の上端を中心にサッシ枠11を
図5の実線で示すように回動して、サッシ枠11の両側
及び下側の各突片8,9を開口部3の両側及び下側の各
段部5,6にそれぞれ当接させ、その後、サッシ枠11
の下端が開口部3の下部の枠材10に当接するようにサ
ッシ枠11を下方にずらして所定の位置に配置する。こ
のとき、開口部3の下部の枠材10の上面10bがサッ
シ枠11の上下方向の基準位置となる。またこのとき、
サッシ枠11の上側の突片7と上部の枠材10との間に
は上下方向の隙間dが存在しているので、サッシ枠11
の上側の突片7を隙間d内に深く挿入することができる
ようになり、これにより、サッシ枠11の下端と開口部
3の下部の枠材10とが接触しないようにして嵌め込む
ことができるので、サッシ枠11を保護しながら、けん
どんによる取り付けを容易に行うことができる。その
後、図1、図8に示すサッシ枠11の両側及び下側の各
突片8,9を開口部3の両側及び下側の各段部5,6に
それぞれビスで固定すると共に、サッシ枠11の外周部
にコーキング材等による防水処理を施して、サッシ枠1
1の取り付けが完了する(図7の状態)。その後、サッ
シ枠11に窓枠17を取り付けてサッシ枠窓18が完成
する。また、上側の水密材13の表面はコーキング材3
5で閉塞される。一方、サッシ枠11の両側の突片8の
表面は図8に示す化粧カバー23で覆われる。図中の4
5は化粧カバー23の固定ネジ、43は化粧カバー23
の係合片、44は係合突起、80はコーキング材であ
る。また図9は開口部3の下部に水切部材22を取り付
けた状態を示している。
【0020】しかして、上記のようにサッシ枠11の突
片7,8,9を枠材10の屋外側表面10aよりも屋内
側Bに位置している段部4,5,6の表面4a,5a,
6aに当接させたことにより、突片7,8,9が枠材1
0の厚み内に位置するので、外壁パネル2へのサッシ枠
11の取付け位置が外壁パネル2の表面よりも屋内側B
にシフトし、その分だけ突片7,8,9の屋外側Aに隙
間が生じ、この隙間に新たに水密材13を配設すること
ができるようになり、水密性を確保する上で最も重要な
開口部3の上部の水密性を確保できるようになる。ま
た、サッシ枠11の上側の突片7を水密材13に押し込
むことによって、突片7の裏面と表面の両方が水密材1
3でシールされるようになる。特に、開口部3の上部の
外装材14が垂下していると、水密材13が外装材14
の裏面と枠材10との間に挟まれて必要以上に変形する
のを外装材14によって防止できるようになり、またこ
のとき、外装材14と水密材13との2重の防水構造と
なり、そのうえサッシ枠11の外周部にコーキング材に
よる防水処理が施されるので、開口部3の四周の水密性
を確実に確保できるものである。
【0021】また、外装材14が枠材10の屋外側表面
10a全体を覆っている場合でも、サッシ枠11の突片
7を枠材10の屋外側表面10aよりも屋内側Bに位置
している段部4の表面4aに当接させることによって、
けんどんによる取り付けが可能となるので、例えば外装
材14の裏面に突片7を挿入するための切り欠きを形成
したりする必要もなくなり、サッシ枠11の上側の突片
7を外装材14の形状や厚みに関係なく取り付け可能と
なる。
【0022】さらに、外壁パネル2の施工後にサッシ枠
11の後付けが可能となっているので、サッシ枠11の
品質向上を図ることができる。即ち、外壁パネル2の製
造工程において、枠材10の片面に内装材15(或いは
外装材14)を取り付けたものを反転して、枠材10の
反対面に外装材14(或いは内装材15)を取り付けて
いるが、仮りにサッシ枠11が外壁パネル2の製造工程
の途中で取り付けられていると、パネル反転時にサッシ
枠11が損傷する心配があるが、本発明では外壁パネル
2にサッシ枠11が後付け可能であるので、外壁パネル
2の製造工程の途中でのサッシ枠11の損傷等を防止で
き、サッシ枠11の品質向上を図ることができる。その
うえ、外壁1を外壁パネル2で構成することによって、
パネル工法によって現場での省施工化に寄与できるもの
となる。なお、サッシ枠11は外壁パネル2の製造工程
の最終段階で取り付けられる場合、または現場で外壁パ
ネル2の建て込み後に後付けされる場合のいずれであっ
てもよい。
【0023】図10は水密材13の他例を示している。
他の構成は図1の構造と基本的に同一である。この例で
は、水密材13にはスリット16がなく、例えば防水性
を有する軟質材20からなり、サッシ枠11の上側の突
片7を押し込みによって図11に示すように、段部4と
突片7との隙間をシールでき、開口部3の上部の水密性
を確保できるようになっている。なお、突片7の押し込
み位置は図11に限らず、例えば図12の位置であって
もよく、この場合、水密材13は枠材10とサッシ枠1
1の上面との間、枠材10と突片7との間を同時にシー
ルすることとなり、水密性が更に向上するようになる。
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載
の発明は、外壁の開口部の四周に、屋外側に向いた段部
が形成され、この段部の表面は開口部の四周に設けられ
た枠材の屋外側表面よりも屋内側に位置しており、サッ
シ枠の外周部から突設された突片が段部の表面側に配設
されており、外壁の開口部の屋外側が、開口部の両側及
び下側の各段部にそれぞれ連通し且つサッシ枠の両側及
び下側の各突片を屋外側から両側及び下側の各段部内に
嵌め込むための嵌め込み部となっており、少なくとも開
口部の両側及び下側の各段部に、サッシ枠の両側及び下
側の各突片が直接又は間接的に当接しているので、以下
の効果が得られる。即ち、段部に当接するサッシ枠の突
片が枠材の屋外側表面よりも屋内側に位置することとな
り、これにより、サッシ枠の取付け位置が外壁の表面よ
りも屋内側にシフトし、その分だけ突片の屋外側に隙間
が生じ、この隙間に新たに水密材を配設することができ
るようになり、水密性を確保する上で最も重要な開口部
の上部の水密性を確保できるようになる。また、外装材
が枠材の屋外側表面全体を覆っている場合でも、けんど
んによって突片を段部内に挿入できるので、従来のよう
に外装材の裏面に突片を挿入するための切り欠きを形成
したりする必要がなく、従って、サッシ枠の上側の突片
を外装材の形状や厚みに関係なく取り付け可能となる。
そのうえ、サッシ枠の両側及び下側の各突片を外壁の開
口部の屋外側の嵌め込み部から段部内に嵌め込むことが
できる構造となっているので、サッシ枠の後付けが可能
となり、従って、外壁パネルの製造工程の途中でのサッ
シ枠の損傷等を防止でき、サッシ枠の品質向上を図るこ
とができる。
【0025】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、開口部の上部の外装材が、サッシ枠
の上側の突片を屋外側から覆うように垂下しているの
で、外装材によって、水密性を確保する上で最も重要な
開口部の上部の水密性を更に向上させることができると
共に、外装材の裏面と段部の屋外側表面との間に隙間が
生じるので、サッシ枠の上側の突片を先に隙間に挿入す
ることができ、けんどんによる取り付けが可能となる。
【0026】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の効果に加えて、サッシ枠の上側の突片と
開口部の上部の枠材との間に水密材が配設されているの
で、水密材によって開口部の上部の水密性をより向上さ
せることができる。また開口部の上部の外装材が垂下し
ている場合は、水密材が外装材の裏面と枠材との間に挟
まれて必要以上に変形するのを外装材によって防止で
き、しかも外装材と水密材との2重の防水構造によっ
て、水密性が更に向上する。
【0027】また請求項4記載の発明は、請求項3記載
の効果に加えて、水密材にはサッシ枠の上側の突片が挿
入されるスリットが形成されているので、スリットによ
ってサッシ枠の突片を水密材に対して位置決めすること
ができ、水密性を容易に確保できるようになる。
【0028】また請求項5記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、サッシ枠の上側の突片と開口部の上部
の枠材との間に上下方向の隙間が設けられているので、
サッシ枠を開口部に挿入する工程で、サッシ枠の上側の
突片を隙間内に深く挿入することができるので、サッシ
枠の下端と開口部の下部の枠材とが接触しないようにし
て嵌め込むことができ、サッシ枠を保護しながら、けん
どんによる取り付けを容易に行うことができる。
【0029】また請求項6記載の発明は、外壁の開口部
の四周に、屋外側に向いた段部が形成され、この段部の
表面は開口部の四周に設けられた枠材の屋外側表面より
も屋内側に位置しており、サッシ枠の外周部から突設さ
れた突片が段部の表面側に配設されており、外壁の開口
部の屋外側が、開口部の両側及び下側の各段部にそれぞ
れ連通し且つサッシ枠の両側及び下側の各突片を屋外側
から両側及び下側の各段部内に嵌め込むための嵌め込み
部となっており、少なくとも開口部の両側及び下側の各
段部に、サッシ枠の両側及び下側の各突片が直接又は間
接的に当接できるように構成された外壁の開口部にサッ
シ枠を取り付ける方法であって、外壁の開口部の上側の
段部に予め水密材を配設し、サッシ枠の上側の突片を下
方から水密材に押し込み、次いで、サッシ枠の上端を中
心にサッシ枠を回動してサッシ枠の両側及び下側の各突
片を、外壁の開口部の屋外側に設けた嵌め込み部から嵌
め込んで開口部の両側及び下側の各段部にそれぞれ当接
させ、次いで、サッシ枠の下端が開口部の下部の枠材に
当接するようにサッシ枠をずらして所定の位置に配置
し、その後、サッシ枠の両側及び下側の各突片を開口部
の両側及び下側の各段部にそれぞれ固定具で固定し、サ
ッシ枠の外周部に防水処理を施すようにしているので、
請求項1記載の効果に加えて、現場でサッシ枠を外壁の
開口部に取り付けるにあたって、けんどんによりサッシ
枠を簡単に取り付けることができるものとなり、また取
り付け時にサッシ枠の上側の突片を水密材に押し込むこ
とで、開口部の上部の水密性を十分に確保できるものと
なり、さらに、サッシ枠の両側及び下側の各突片を段部
に固定し且つサッシ枠の外周部に防水処理を施すことに
よって、サッシ枠の水密性を確実に確保できるものとな
る。
【0030】また請求項7記載の発明は、請求項6記載
の効果に加えて、外壁は、枠材の屋内側に内装材、屋外
側に外装材を配設して製造された外壁パネルで構成され
ているので、外壁を外壁パネルで構成することで、施工
現場の省施工化に寄与でき、また、サッシ枠を外壁パネ
ルに後付けすることができるので、外壁パネルの製造工
程の途中でサッシ枠を取り付ける場合のようなサッシ枠
の損傷等を防止できるので、サッシ枠の品質向上を図る
ことができる。
【0031】また請求項8記載の発明は、請求項6記載
の効果に加えて、開口部の上部の外装材が、開口部の上
側の段部における屋外側表面の一部又は全体を覆うよう
に垂下しているので、外装材によって、水密性を確保す
る上で最も重要な開口部の上部の水密性を向上させるこ
とができると共に、外装材の裏面と段部の屋外側表面と
の間に隙間が生じているので、サッシ枠の上側の突片を
先に隙間に挿入することができ、けんどんによる取り付
けが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す一部省略断面図
である。
【図2】同上のサッシ枠窓の取り付け状態の断面図であ
る。
【図3】同上の外壁パネルの開口部の上部に水密材を配
設した状態の断面図である。
【図4】同上の開口部とサッシ枠との位置関係の説明図
である。
【図5】同上のサッシ枠の取り付け工程の説明図であ
る。
【図6】同上のスリット付き水密材に突片を挿入する前
の説明図である。
【図7】同上のサッシ枠を開口部に取り付けた状態の説
明図である。
【図8】同上のサッシ枠の側部の突片の取り付け状態の
説明図である。
【図9】同上のサッシ枠の下部の取り付け状態の説明図
である。
【図10】他の実施形態の断面図である。
【図11】同上のサッシ枠の取り付け状態の断面図であ
る。
【図12】更に他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 外壁パネル 3 開口部 4,5,6 段部 4a,5a,6a 段部の屋外側表面 7,8,9 突片 10 枠材 10a 枠材の表面 11 サッシ枠 12 嵌め込み部 13 水密材 14 外装材 15 内装材 16 スリット A 屋外側 B 屋内側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀川 真一郎 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 Fターム(参考) 2E011 AA01 AB01 AC04 AD01 AD02 AD03 AF03 AF06 JA02 KA01 KB02 KC02 KC03 KC04 KC07 KD14 KG06 LA06 LF04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁の開口部の四周に、屋外側に向いた
    段部が形成され、この段部の表面は開口部の四周に設け
    られた枠材の屋外側表面よりも屋内側に位置しており、
    サッシ枠の外周部から突設された突片が段部の表面側に
    配設されており、外壁の開口部の屋外側が、開口部の両
    側及び下側の各段部にそれぞれ連通し且つサッシ枠の両
    側及び下側の各突片を屋外側から両側及び下側の各段部
    内に嵌め込むための嵌め込み部となっており、少なくと
    も開口部の両側及び下側の各段部に、サッシ枠の両側及
    び下側の各突片が直接又は間接的に当接していることを
    特徴とする外壁の開口部へのサッシ枠の取付構造。
  2. 【請求項2】 開口部の上部の外装材が、サッシ枠の上
    側の突片を屋外側から覆うように垂下していることを特
    徴とする請求項1記載の外壁の開口部へのサッシ枠の取
    付構造。
  3. 【請求項3】 サッシ枠の上側の突片と開口部の上部の
    枠材との間に水密材が配設されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の外壁の開口部へのサッシ枠
    の取付構造。
  4. 【請求項4】 水密材にはサッシ枠の上側の突片が挿入
    されるスリットが形成されていることを特徴とする請求
    項3記載の外壁の開口部へのサッシ枠の取付構造。
  5. 【請求項5】 サッシ枠の上側の突片と開口部の上部の
    枠材との間に上下方向の隙間が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の外壁の開口部へのサッシ枠の取
    付構造。
  6. 【請求項6】 外壁の開口部の四周に、屋外側に向いた
    段部が形成され、この段部の表面は開口部の四周に設け
    られた枠材の屋外側表面よりも屋内側に位置しており、
    サッシ枠の外周部から突設された突片が段部の表面側に
    配設されており、外壁の開口部の屋外側が、開口部の両
    側及び下側の各段部にそれぞれ連通し且つサッシ枠の両
    側及び下側の各突片を屋外側から両側及び下側の各段部
    内に嵌め込むための嵌め込み部となっており、少なくと
    も開口部の両側及び下側の各段部に、サッシ枠の両側及
    び下側の各突片が直接又は間接的に当接できるように構
    成された外壁の開口部にサッシ枠を取り付ける方法であ
    って、外壁の開口部の上側の段部に予め水密材を配設
    し、サッシ枠の上側の突片を下方から水密材に押し込
    み、次いで、サッシ枠の上端を中心にサッシ枠を回動し
    てサッシ枠の両側及び下側の各突片を、外壁の開口部の
    屋外側に設けた嵌め込み部から嵌め込んで開口部の両側
    及び下側の各段部にそれぞれ当接させ、次いで、サッシ
    枠の下端が開口部の下部の枠材に当接するようにサッシ
    枠をずらして所定の位置に配置し、その後、サッシ枠の
    両側及び下側の各突片を開口部の両側及び下側の各段部
    にそれぞれ固定具で固定し、サッシ枠の外周部に防水処
    理を施すことを特徴とする外壁の開口部へのサッシ枠の
    取付方法。
  7. 【請求項7】 外壁は、枠材の屋内側に内装材、屋外側
    に外装材を配設して製造された外壁パネルで構成されて
    いることを特徴とする請求項6記載の外壁の開口部への
    サッシ枠の取付方法。
  8. 【請求項8】 開口部の上部の外装材が、開口部の上側
    の段部における屋外側表面の一部又は全体を覆うように
    垂下していることを特徴とする請求項6記載の外壁の開
    口部へのサッシ枠の取付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016138414A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 トヨタホーム株式会社 止水構造、止水構造の製造方法

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