JP2000129459A - 反応クロメート処理方法及び装置 - Google Patents

反応クロメート処理方法及び装置

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JP2000129459A
JP2000129459A JP10304202A JP30420298A JP2000129459A JP 2000129459 A JP2000129459 A JP 2000129459A JP 10304202 A JP10304202 A JP 10304202A JP 30420298 A JP30420298 A JP 30420298A JP 2000129459 A JP2000129459 A JP 2000129459A
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JP
Japan
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spray
reaction
reaction chromate
steel sheet
plated steel
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JP10304202A
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English (en)
Inventor
Ryoji Kobayashi
亮司 小林
Katsunori Yamada
勝範 山田
Akio Saito
秋男 斎藤
Katsutoshi Maruyama
勝俊 圓山
Matao Sugawara
又男 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、付着量むらに起因した模様のでき
やすい反応クロメート処理めっき鋼板の外観品質向上可
能な方法および装置を提供することである。 【解決手段】 両端にシールロールを有し、その間のゾ
ーンでめっき鋼帯にスプレーにて反応クロメート液を吹
き付ける反応クロメート処理工程において、当該工程入
側のシールロール位置から、少なくとも前記スプレーの
内最も入り側のスプレー位置までの間の鋼板表面全てを
反応クロメート液膜で覆うことを特徴とするめっき鋼板
の反応クロメート処理方法。及び、両端にシールロール
を有し、その間に、めっき鋼帯に反応クロメート液を噴
射するスプレーを備えた反応クロメート処理装置におい
て、前記スプレーの内、最も入り側ののスプレーが前記
入り側のシールロールの出側方向から、前記シールロー
ルと前記めっき鋼板との狭隘部に向けて反応クロメート
液を吹き付けるように設置されたことを特徴とする反応
クロメート処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めっき鋼板の化成
処理である反応クロメート処理方法及び装置において、
その外観ムラの原因となる飛沫の付着を防止する方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反応型クロメート処理はめっき鋼板、と
くに亜鉛めっき鋼板の耐食性、及び塗装密着性向上を目
的に鋼板にめっきを施した後のめっき面の改質のための
後処理として用いられている。また、反応クロメート処
理は反応液である硝酸クロムとめっき金属との化学反応
を利用してめっきの表面をクロメート皮膜で被覆するも
のである。このクロメートの皮膜生成反応は極短時間で
起こるものであり、最初に反応液がめっきの表面に触れ
ると、瞬時に皮膜が生成するため、鋼板の全幅にわたっ
て同時に反応クロメート液を吹き付けなければ、液の付
着した時間差によって、クロメート処理後のめっき鋼板
表面に微妙な色調むらや模様が発生する。
【0003】このような反応クロメート処理の際の色調
むらの問題に対して、特公平5−34430号公報では
多段スプレーブースを有する連続式反応クロメート処理
において、スプレーブース間の非スプレー区間に滞在す
る時間が長いとめっき鋼帯裏面に生成する反応クロメー
ト液の滴が生成して付着量ムラとなることを見出し、前
段〜中段のスプレーブースを通板速度に応じて入切する
ことでスプレー処理後の非スプレー区間を通る空走時間
を減らし、鋼板裏面での反応クロメート液の滴の生成を
抑制することで外観むらを改善する方法を提言してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年のめっき
製品の外観に対する市場要求の厳格化に伴って、従来は
問題視されなかった微妙な外観むらについても改善要求
が強まっており、反応クロメートの極短時間の反応時間
差によって発生する微妙な色調差に起因した外観むらや
模様に対するクレームには従来技術の方法では対応しき
れていないのが実態である。このような微妙な反応クロ
メートの外観ムラや模様が発生する原因について本願発
明者らが研究調査したところ、図2のような単槽のスプ
レーブース及び多段ブースの中の単一スプレーブースの
内部において発生することが判明した。
【0005】即ち、図2のようなスプレーブースにおい
てクロメート液がかかっていない鋼板が入側シールロー
ル1を通過し、スプレーに向かう場合、従来のスプレー
の配置では、必ず空走区間5が存在するため、反応液の
かかっていない未反応めっき鋼板表面に最初に反応クロ
メート液3が接触する最も前段に位置する多段スプレー
ヘッダー部2の最前列のスプレーから図1のように飛沫
6が飛散して、前述した反応液のかかっていない未反応
めっき鋼板4表面に付着して、極短時間で反応し皮膜を
形成してしまい、その後の、スプレーゾーンで吹き付け
られたクロメート液との反応が阻害されるため全体の反
応液の付着量が不均一になってしまうことが判明した。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は図1のように空走区間5の部分に該当する未反応めっ
き鋼板表面を幅方向に同時に均一な反応クロメート液膜
8で予め被覆することによって、最前列およびその後続
のスプレーヘッダーから飛散してくる反応クロメート液
3の飛沫6が未反応めっき鋼板表面に付着して、スプレ
ー処理前に生成する微細な反応クロメート皮膜の生成を
防ぐとともに、均一な反応クロメート皮膜を形成するこ
とを特徴とする方法である。
【0007】また、そのために、入側のシールロールと
鋼板との狭隘部に向かって鋼板の進行方向と逆向きに向
かって吹き付けるようにスプレーヘッダーを設置し、空
走区間5に存在する鋼板表面全体にクロメート液膜8を
形成するようにしたことを特徴とする反応クロメート処
理装置である。更には、前記スプレーによって鋼板表面
全体を覆うために、めっき鋼板の通販速度に応じて最適
な吹き付け圧力、及び吹き付け角度に変更可能な装置と
すれば、より効率的な反応クロメート処理を行うことが
できる。
【0008】
【実施例】本発明を用いて電気亜鉛めっき鋼板の反応ク
ロメート液飛沫状の模様を改善した例を記す。図2のご
とく複数のスプレーヘッダーを有する単一反応クロメー
ト槽にてスプレーヘッダー部分でのスプレー吹き付け圧
力0.8〜1.5kgf/cm2 、通板速度60〜10
0m/minにて亜鉛めっき鋼板に反応クロメート処理
を行った結果、表1のNo.1〜3のようにクロメート
処理後のめっき鋼板裏面の一部及び全幅において飛沫状
模様が発生した。
【0009】そこで、図1のごとく補助ノズル7として
鋼板裏面全幅を完全に液封可能なように鋼板の幅方向に
複数個のフラットスプレーノズルヘッダーを設置した。
今回のフラットスプレーノズルは、スプレー圧力3kg
f/cm2 にて約80°のスプレー広がり角となる特性
を有するものを用いて、スプレー圧力0.1〜0.4k
gf/cm2 で約30°の角度でめっき鋼板に吹き付け
られるように反応クロメート液を噴射し、空走区間6に
該当する部分の鋼板裏面に反応クロメート液膜8を形成
させた結果、表1のNo.5〜7のように鋼板裏面を完
全に反応クロメート液で覆うことのできる条件のスプレ
ー圧力に調整することにより、飛沫状模様が発生せず良
好な外観を呈する反応クロメート処理を亜鉛めっき鋼板
に施すことが可能となった。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によって、従
来から処理後に付着量むらに起因した模様のできやすい
反応クロメート処理めっき鋼板の外観品質向上を図るこ
とが可能となり、本発明の産業上の意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反応クロメート処理装置を示す拡
大図、
【図2】従来の反応クロメート処理装置の概要を示す図
である。
【符号の説明】
1 入側シールロール 2 多段スプレーヘッダー部 3 反応クロメート液 4 めっき鋼板 5 空走区間 6 飛沫 7 補助ノズル 8 反応クロメート液膜
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 秋男 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 圓山 勝俊 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 菅原 又男 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 Fターム(参考) 4K026 AA02 AA07 AA22 BA06 BB01 BB06 BB08 CA16 CA20 DA06 DA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にシールロールを有し、その間のゾ
    ーンでめっき鋼帯にスプレーにて反応クロメート液を吹
    き付ける反応クロメート処理工程において、当該工程入
    側のシールロール位置から、少なくとも前記スプレーの
    内最も入り側のスプレー位置までの間の鋼板表面全てを
    反応クロメート液膜で覆うことを特徴とするめっき鋼板
    の反応クロメート処理方法。
  2. 【請求項2】 両端にシールロールを有し、その間に、
    めっき鋼帯に反応クロメート液を噴射するスプレーを備
    えた反応クロメート処理装置において、前記スプレーの
    内、最も入り側のスプレーが前記入り側のシールロール
    の出側方向から、前記シールロールと前記めっき鋼板と
    の狭隘部に向けて反応クロメート液を吹き付けるように
    設置されたことを特徴とする反応クロメート処理装置。
  3. 【請求項3】 前記最も入り側のスプレーが、吹き付け
    圧力及び吹き付け角度が変更自在であることを特徴とす
    る請求項2記載の反応クロメート処理装置。
JP10304202A 1998-10-26 1998-10-26 反応クロメート処理方法及び装置 Pending JP2000129459A (ja)

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Effective date: 20031209