JP3666183B2 - 金属板の反応型クロメート処理方法及び装置 - Google Patents

金属板の反応型クロメート処理方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3666183B2
JP3666183B2 JP12701597A JP12701597A JP3666183B2 JP 3666183 B2 JP3666183 B2 JP 3666183B2 JP 12701597 A JP12701597 A JP 12701597A JP 12701597 A JP12701597 A JP 12701597A JP 3666183 B2 JP3666183 B2 JP 3666183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
chromate
chromate treatment
reactive
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12701597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10317164A (ja
Inventor
真人 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP12701597A priority Critical patent/JP3666183B2/ja
Publication of JPH10317164A publication Critical patent/JPH10317164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3666183B2 publication Critical patent/JP3666183B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反応型クロメート処理金属板の製造方法及び装置に関し、詳しくは、クロメート処理前に、予め金属帯に水又はクロメート液を塗布し、クロメート処理時に生じる飛沫模様等の不良を防止する技術である。
【0002】
【従来の技術】
反応型クロメート処理は、亜鉛めっき鋼板、亜鉛合金めっき鋼板、鉛めっき鋼板、鉛合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、アルミニウム合金めっき鋼板等の耐食性、耐酸化性及び密着性を向上させるために、めっき金属板の表面処理として行われるものである。具体的には、図7に示すように、めっきの施された金属板1(実際のクロメート処理は、連続的に行われるので、所謂切り板ではなく、帯として処理される)の表面にクロメート液2をスプレー・ノズル3から噴射させることである。
【0003】
しかしながら、このような方法で製造した反応型クロメート処理を施した金属板1の表面には、図6に示すようなクロメート液2のスプレー粒や飛沫の模様4に起因した処理ムラが発生し、製品の外観を著しく損なうことが多い。
このような処理ムラを防止するため、特公平5−34430号公報は、スプレー・パターン(金属帯表面にクロメート液を噴射する時のノズル走査を種々変更することで達成)を、金属帯の走行速度に応じて変更する方法を提案している。
【0004】
ところが、我々の調査結果では、反応型クロメート処理でのスプレー粒や飛沫の模様4は、金属板1の表面が最初にクロメート液2と接触し、反応する瞬間に発生するので、前記公報記載の方法では、これらの模様を完全に防止できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる事情を鑑み、現在のクロメート処理装置に簡単な改造を加えるだけで、外観の美麗な金属板を得ることが可能な反応型クロメート処理方法及び装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、発明者は、飛沫模様の発生原因について鋭意調査検討し、以下のような結論に至った。
飛沫模様は、クロメート液が金属板と最初に接触する瞬間に発生し、1度発生してしまった該飛沫模様は、引き続きスプレーされるクロメート液や水洗浄で消えない。そこで、発明者は、該飛沫模様の発生防止について研究し、次の2つの案を着想した。
(1)クロメート液と金属板の反応性を低減させる。
(2)最初のクロメート液のスプレーを限りなく均一に行う。
【0007】
そして、これらの案の具現化に鋭意努力し、前記(1)に基づき、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、表面にめっきが施された金属板に、クロメート液をスプレーして反応型クロメート処理するにあたり、前記金属板の表面に、水又はクロメート液を予め塗布することを特徴とする金属板の反応型クロメート処理方法である。
【0008】
また、本発明は、前記塗布を、ロールコータを用いたり、あるいは前記金属板に接触するローラ面へのスプレーで行うことを特徴とする金属板の反応型クロメート処理方法である。
さらに、本発明は、めっきが施され、該めっきラインを走行する金属板を支えるデフ・ローラと、該金属板の表面にクロメート液を噴射するスプレー・ノズルとを順次備えた反応型クロメート処理装置において、前記めっきライン上のデフ・ローラ位置より上流側に、水又はクロメート液を金属板の表面に塗布するロールコータを設けたことを特徴とする金属板の反応型クロメート処理装置である。
【0009】
加えて、本発明は、上記ロールコータに代え、前記デフ・ローラ上に金属板を抑える抑えローラを設けると共に、これらデフ・ローラ及び抑えローラより上流側に先端をローラに向けたスプレー・ノズルを設けたことを特徴とする金属板の反応型クロメート処理装置でもある。
本発明によれば、めっきを施された金属板がクロメート液と接触反応する前に、予め、水又はクロメート液を金属板の全面に均一に塗布しているので、金属板の反応型クロメート処理時には、スプレーされたクロメート液の金属板表面に対する反応性が緩和され(反応速度が遅くなる)、瞬時に発生する飛沫模様が防止されるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に係る反応型クロメート処理装置を示す。
まづ、それは、めっきが施され、該めっきラインを走行する金属板1を支えるデフ・ローラ5と、該金属板1の表面にクロメート液2を噴射するスプレー・ノズル3とを順次備えた従来通りの反応型クロメート処理装置を主体とする。そして、本発明では、かかる従来装置において、前記めっきライン上のデフ・ローラ5位置より上流側に、水又はクロメート液(本来のクロメート処理と同じ液)10を金属板1の表面に塗布するロールコータ7を新たに設けてある。従って、従来通りのクロメート液2を噴射するスプレー・ノズル3に、金属板1のめっきが施された部分が到着しても、該部分は、全面に水又はクロメート液10が塗布されているので、本来のクローメート液2が噴射されても反応が緩和され、飛沫の模様4が形成されないのである。
【0011】
次に、本発明に係る反応型クロメート処理装置の別態様を図2に示す。それは、図1のロールコータ7に代え、前記デフ・ローラ5上に金属板1を抑える抑えローラ9を設けると共に、これらデフ・ローラ5及び抑えローラ9より上流側に先端をこれらローラ5、9に向けたスプレー・ノズル3を新しく別途設けてある。ここで注意すべきことは、クロメート液10で予め行う塗布を、前記したロールコータ7ではなくスプレー・ノズル3からの噴射で行うと、結局通常の反応型クロメート処理と同様の処理を行うことになり、やはり飛沫の模様4が発生してしまうことである。そこで、発明者は、予め行うクロメート液10の塗布を、金属板1に直接噴射するのではなく、上流側に設置されたデフ・ローラ5や抑えローラ9への噴射で行うようにした。そのようにすれば、これらローラ5、9と金属板1との接触面に、図2及び5に示すようなクロメート液又は水10の溜り11が形成され、ロールコータ7とほぼ同じ作用が発揮されるからである。
【0012】
なお、使用する水としては、不純物含有量の少ない純水、つまり水の浄化装置を経たものが好ましい。また、発明者の調査によれば、予め塗布するクロメート液や水10の量による効果の差は、認められなかった。ただし、水を使用した場合は、量が多過ぎると、クロメート液が希釈されるので、その使用量を少なくするのが好ましい。
【0013】
【実施例】
図7に示した従来装置と、図3及び4に示す本発明に係る装置を用い、亜鉛めっき鋼板の反応型クロメート処理を行った。その際、鋼帯1の走行速度は、140 m/minで、予め塗布するクロメート液10には、本来の処理で用いるクロメート液2と同じ組成のものを使用した。また、使用したクロメート液10の量は、1.0 リットル/minである。
【0014】
操業成績を、製品鋼板の合格率で評価し、図8に示す。図8より、本発明に係る方法及び装置を採用すれば、該合格率が従来に比べ大幅に向上することが明らかである。なお、本実施例は、金属板に亜鉛めっき鋼板を用いた例であるが、本発明は、鋼板に限らず他の非鉄金属あるいは合金にも適用される。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明により、めっきを施された金属板の表面で従来起きていたクロメート液の飛沫模様の発生が防止された。その結果、従来より外観に優れたクロメート処理金属板が安価に入手できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反応型クロメート処理装置を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る反応型クロメート処理装置の別形態を示す縦断面図である。
【図3】図1の装置を反応型クロメート処理ラインに設置した図である。
【図4】図2の装置を反応型クロメート処理ラインに設置した図である。
【図5】図2の装置での水又はクロメート液の溜りを説明する図である。
【図6】クロメート液のスプレー粒や飛沫に起因した模様を示す図である。
【図7】従来の反応型クロメート処理装置を示す縦断面図である。
【図8】本発明と従来装置を用いた実施成績の比較である。
【符号の説明】
1 金属板(鋼帯)
2 クロメート液
3 スプレー・ノズル
4 模様
5 デフ・ローラ
6 金属板の進行方向
7 ロールコータ
8 タンク
9 抑えローラ
10 クロメート液又は水
11 溜り

Claims (5)

  1. 表面にめっきが施された金属板に、クロメート液をスプレーして反応型クロメート処理するにあたり、
    前記金属板の表面に、水又はクロメート液を予め塗布することを特徴とする金属板の反応型クロメート処理方法。
  2. 前記塗布を、ロールコータを用いて行うことを特徴とする請求項1記載の金属板の反応型クロメート処理方法。
  3. 前記塗布を、前記金属板に接触するローラ面へのスプレーで行うことを特徴とする請求項1記載の金属板の反応型クロメート処理方法。
  4. めっきが施され、該めっきラインを走行する金属板を支えるデフ・ローラと、該金属板の表面にクロメート液を噴射するスプレー・ノズルとを順次備えた反応型クロメート処理装置において、
    前記めっきライン上のデフ・ローラ位置より上流側に、水又はクロメート液を金属板の表面に塗布するロールコータを設けたことを特徴とする金属板の反応型クロメート処理装置。
  5. 請求項4のロールコータに代え、前記デフ・ローラ上に金属板を抑える抑えローラを設けると共に、これらデフ・ローラ及び抑えローラより上流側に先端をローラに向けたスプレー・ノズルを設けたことを特徴とする金属板の反応型クロメート処理装置。
JP12701597A 1997-05-16 1997-05-16 金属板の反応型クロメート処理方法及び装置 Expired - Fee Related JP3666183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12701597A JP3666183B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 金属板の反応型クロメート処理方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12701597A JP3666183B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 金属板の反応型クロメート処理方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10317164A JPH10317164A (ja) 1998-12-02
JP3666183B2 true JP3666183B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=14949585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12701597A Expired - Fee Related JP3666183B2 (ja) 1997-05-16 1997-05-16 金属板の反応型クロメート処理方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3666183B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115505917A (zh) * 2021-06-23 2022-12-23 上海梅山钢铁股份有限公司 一种镀锡板无铬钝化装置及工艺
CN114165656A (zh) * 2021-11-11 2022-03-11 陕西飞机工业有限责任公司 一种导管柔性连接件及其表面处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10317164A (ja) 1998-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3666183B2 (ja) 金属板の反応型クロメート処理方法及び装置
JP3573074B2 (ja) 溶融金属めっき浴の整流部材及び溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法
JPH042756A (ja) 連続溶融めっきにおけるガスワイピング方法
JP2999597B2 (ja) エッジオーバーコートの防止装置
CA1186888A (en) System for producing one-side zinc hot dipped steel sheets
JPH01268852A (ja) 金属ストリップの連続式溶融メッキ装置
JP2618314B2 (ja) クロメート無処理メッキ鋼板を得る方法
CA1329915C (en) Method of eliminating a fern-like pattern during electroplating of metal strip
JPS6354782B2 (ja)
JP2004066265A (ja) 金属めっき鋼管の製造方法
JP3572945B2 (ja) 溶融めっき装置のシンクロール
JPH0234760A (ja) 溶融めっき綱板の製造法及びめっき用ロール
JPH0331461A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2000129459A (ja) 反応クロメート処理方法及び装置
JPH0745565Y2 (ja) 表面処理ラインタンクの防滴装置
JPS63109150A (ja) 溶融金属めつきにおけるめつき鋼帯の後処理方法
JP2003230907A (ja) 金属ストリップ用通板設備
JPH01119685A (ja) 連続めっきラインにおける前処理方法
JPH0247247A (ja) 溶融めっきのエッジオーバーコート防止方法
JPH07258813A (ja) 溶融めっきにおける鋼帯の活性化前処理法
JPS609892A (ja) 片面電気亜鉛メツキ鋼帯の製造方法
JP2003231959A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造設備
JPS6112026B2 (ja)
JPS6217200A (ja) 亜鉛系連続メツキ設備
JPH0288794A (ja) 溶融メッキ層上への電気メッキ方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees