JP2000128668A - 陶磁器への嵌入模様現出方法 - Google Patents

陶磁器への嵌入模様現出方法

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JP2000128668A
JP2000128668A JP10297677A JP29767798A JP2000128668A JP 2000128668 A JP2000128668 A JP 2000128668A JP 10297677 A JP10297677 A JP 10297677A JP 29767798 A JP29767798 A JP 29767798A JP 2000128668 A JP2000128668 A JP 2000128668A
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color glaze
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crackles
crackle
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Hagumu Fukami
育 深見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌入部でのカビの発生を阻止でき、嵌入線を
積極的に模様として利用する陶磁器への嵌入模様現出方
法を提供する。 【解決手段】 素焼き陶磁器に施釉して焼成し、冷やす
ことで嵌入部1が形成され、ついで嵌入部1に色釉薬2
を入れ、色釉薬の溶融温度以上で加熱焼成する。これに
より、陶磁器表面に網目状の嵌入線模様が現出するので
ある。嵌入部に沿った表面部位にも色釉薬2を連通施釉
して色釉薬2を盛り上げ太い立体的な線模様となり、嵌
入溝内に色釉薬2を充填させた後、布等で強く拭えば嵌
入溝内だけに施釉されて細い嵌入線模様となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花瓶や食器等の陶磁器
製品の表面に嵌入線模様を現出する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から陶磁器の表面には、その原料及
び焼成後の冷却の状態によって無数のひび割れ様の嵌入
(かんにゅう)が入るものであり、この嵌入が陶磁器本
体にまで達する場合は、吸湿性に富んだ陶磁器本体が直
接外気に触れるため、カビが発生する等して変色し不潔
であった。なお、嵌入溝に炭粉を入れた炭入り嵌入の製
品もあるが、やはり経時的にカビが生じる問題点が解消
できないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、嵌入
部でのカビの発生を阻止できると共に、嵌入線を積極的
に模様として利用する陶磁器への嵌入模様現出方法を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、花瓶
や食器等の陶磁器製品への表面に模様を現出する方法で
あり、施釉焼成冷却により生じた嵌入部を色釉薬で埋め
て焼成することで表面に嵌入線を利用した模様を施すこ
とを特徴とする陶磁器への嵌入模様現出方法である。な
お、嵌入部を埋める色釉薬を、表面から盛り上げて施釉
し、焼成することで嵌入線模様を凸状に形成して立体的
としてもよい。また、嵌入部に沿った表面部位にも色釉
薬を施釉することで嵌入線模様を太くしてもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示した形
態例に基づきながら説明する。まず、従来と同様に素焼
き陶磁器に施釉して焼成し、冷やすことで図1のように
嵌入部1が形成されるのである。なお、素焼きを省略し
て、生地に施釉し焼成してもよい。
【0006】ついで、図2のように、嵌入部1に色釉薬
2を入れる。実際は色釉薬槽内に陶磁器を浸けて嵌入溝
内に色釉薬2を充填させるか、或いは筆塗りで施釉すれ
ばよい。この際、嵌入線模様を太くしたい場合は、図2
のように、嵌入部に沿った表面部位にも色釉薬2を連続
施釉して色釉薬2を盛り上げるのである。この施釉は、
色釉薬槽内に陶磁器を浸けて嵌入溝内に色釉薬2を充填
させた後、陶磁器を軽く振れば余分な色釉薬が落ちて図
2のような施釉となるのである。
【0007】また、嵌入溝の巾の嵌入模様とする場合
は、色釉薬槽内に陶磁器を浸けて嵌入溝内に色釉薬2を
充填させ、陶磁器を軽く振って余分な色釉薬を落した
後、筆や布で嵌入部付近を拭えば図3及び図4のような
嵌入溝だけの施釉状態となるのである。図3では、柔ら
かな筆で軽く拭うことで色釉薬2が表面から盛り上がっ
た状態となり、布等で強く拭えば図4のように嵌入溝内
だけに施釉されることになる。
【0008】そして、嵌入部での色釉薬2の施釉後、焼
成炉に入れ、色釉薬の溶融温度である1200度以上で
加熱焼成するのである。これによると、図2の施釉状態
では、図5のように太くて立体的な嵌入線に沿った網模
様が得られ、図3の施釉状態では、図6のように細い立
体的な嵌入線に沿った網模様が得られ、図4の施釉状態
では、図7のように細い嵌入線の網模様が得られるので
ある。
【0009】このように、本例方法によると、嵌入線を
利用する着色した線模様が得られ、また嵌入部が施釉さ
れるためカビの発生を生じない衛生的な陶磁器となるの
である。
【0010】本例方法は上記の方法としたが、本発明に
おいてはこれに限定されない。例えば、嵌入部を色釉薬
で埋める方法は問わず、細い線模様を得る場合は筆で嵌
入部を施釉してもよい。また、その線模様の太さも適宜
であり、嵌入部に沿った表面部位にも色釉薬を施釉する
ことで太くできるのである。さらに、嵌入部を埋める色
釉薬を表面から盛り上げて施釉することで嵌入線模様を
凸状に形成できるのである。
【0011】なお、色釉薬による嵌入線模様は陶磁器表
面の全部に施す必要はなく、その一部でもよい。例え
ば、図8のように皿体とした陶磁器の外周部だけに施し
てもよい。また、色釉薬の種類、成分組成も問わず、焼
成後に青色、緑色、白色、黄色等に発色する釉薬であれ
ばよく、素地や下地の色等に合わせて適宜に用いればよ
い。さらに、陶磁器製品の種類も任意であり、食器、花
瓶、各種置物、装飾品等でもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明方法の請求項1によると、陶磁器
表面に嵌入線を利用した着色の線模様が得られ、嵌入部
が施釉されるためカビの発生を生じない衛生的な陶磁器
となるのである。また請求項2では、立体的な嵌入線模
様が得られるのであり、請求項3では、太い嵌入線模様
が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための嵌入部の拡大縦断面図
である。
【図2】嵌入部への施釉を示す拡大縦断面図である。
【図3】嵌入部への別例施釉を示す拡大縦断面図であ
る。
【図4】嵌入部へのさらに別例施釉を示す拡大縦断面図
である。
【図5】太い嵌入線模様を示す平面図である。
【図6】細い立体的な嵌入線模様を示す平面図である。
【図7】細い平面的な嵌入線模様を示す平面図である。
【図8】一部に嵌入線模様を施した皿体の一部平面図で
ある。
【符号の説明】
1 嵌入部 2 色釉薬
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月24日(1999.11.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来から陶磁器の表面には、その原料及
び焼成後の冷却の状態によって無数のひび割れ様の嵌入
貫入とも称する)が入るものであり、この嵌入が陶磁
器本体にまで達する場合は、吸湿性に富んだ陶磁器本体
が直接外気に触れるため、カビが発生する等して変色し
不潔であった。なお、嵌入溝に炭粉を入れた炭入り嵌入
の製品もあるが、やはり経時的にカビが生じる問題点が
解消できないものであった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】ついで、図2のように、嵌入部1に色釉薬
2を入れる。実際は色釉薬槽内に陶磁器を浸けて嵌入溝
内に色釉薬2を充填させるか、或いは筆塗りで施釉すれ
ばよい。この際、嵌入線模様を太くしたい場合は、図2
のように、嵌入部1(製品表面に盛り上がった色釉薬
2)に沿った表面部位にも色釉薬2を連続(嵌入部1の
色釉薬2とこれに沿った色釉薬2との一体)施釉して色
釉薬2を太く盛り上げ、嵌入太線模様を形成するのであ
る。この施釉は、色釉薬槽内に陶磁器を浸けて嵌入溝内
に色釉薬2を充填させた後、陶磁器を軽く振れば余分な
色釉薬が落ちて図2のような施釉となるのである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の効果】本発明方法の請求項1によると、嵌入部
が施釉されるため、嵌入部におけるカビの発生を阻止で
きると共に、陶磁器表面に、製品毎で異なる不定形な網
目状の嵌入線を利用した立体的な着色嵌入線模様が得ら
れる。また請求項2では、製品表面より盛り上がった立
体的な嵌入太線模様が得られるのである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 花瓶や食器等の陶磁器製品への表面に模
    様を現出する方法であり、施釉焼成冷却により生じた嵌
    入部を色釉薬で埋めて焼成することで表面に嵌入線を利
    用した模様を施すことを特徴とする陶磁器への嵌入模様
    現出方法。
  2. 【請求項2】 嵌入部を埋める色釉薬を、表面から盛り
    上げて施釉し、焼成することで嵌入線模様を凸状に形成
    した請求項1の模様現出方法。
  3. 【請求項3】 嵌入部に沿った表面部位にも色釉薬を施
    釉することで嵌入線模様を太くした請求項1又は請求項
    2の模様現出方法。
JP10297677A 1998-10-20 1998-10-20 陶磁器への嵌入模様現出方法 Pending JP2000128668A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020139395A (ja) * 2020-05-18 2020-09-03 小林瓦工業株式会社 擬似琉球瓦

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