JP2000128339A - 棒材補給装置 - Google Patents
棒材補給装置Info
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- JP2000128339A JP2000128339A JP10305763A JP30576398A JP2000128339A JP 2000128339 A JP2000128339 A JP 2000128339A JP 10305763 A JP10305763 A JP 10305763A JP 30576398 A JP30576398 A JP 30576398A JP 2000128339 A JP2000128339 A JP 2000128339A
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Abstract
ことなく1つづつ円滑に供給可能な棒材補給装置の提
供。 【解決手段】棒材加工装置に棒材を給送するための棒材
供給機に棒材を補給するための棒材補給装置であって、
棒材補給装置は、棒材供給機への棒材引き渡し位置の高
さより下方に設けられた、複数の棒材を貯えるためのス
トック棚と、ストック棚と棒材引き渡し位置との間にそ
れぞれに隣接して介在され、それらの間で下方位置と上
方位置との間を昇降運動して棒材をストック棚から棒材
引き渡し位置に運ぶための持ち上げ部材と、ストック棚
と棒材引き渡し位置との中間に棒材を一時的に載置する
中継棚とを有し、持ち上げ部材は、昇降運動中、ストッ
ク棚近傍位置と中継棚近傍位置との間を往復運動し、棒
材をストック棚から受取って中継棚まで持ち上げるため
の第1受け部と、該第1受け部と同期して中継棚に載置さ
れた棒材を受取って棒材引き渡し位置に持ち上げるため
の第2受け部とをもつ、ことを特徴とする棒材補給装
置。
Description
し、より詳細には、棒材加工機に棒材を供給するための
棒材供給機に棒材を補給するための棒材補給装置に関す
る。
盤などの棒材加工機に向かって自動的に給送するための
棒材供給機が知られている。従来の一般的な棒材供給機
は、棒材加工機に向かって真っ直ぐに延びるガイドレー
ルを有し、棒材はガイドレールに沿って棒材押し部材に
よって押されることにより棒材加工機に向かって供給さ
れる。棒材供給機には、ガイドレールの斜め上方にガイ
ドレールに沿って材料棚が設けられている。材料棚には
複数の棒材(新材)が貯えられており、例えば、割出板
などによって構成される棒材取り出し機構によって、棒
材が材料棚から1つづつ取り出され、ガイドレールの中
に供給される。近年、当業界における棒材加工の無人化
の要請により、棒材加工中に作業者が待機する必要のな
い棒材供給機が要望されている。特に、夜間に作業者が
待機していない状態で長時間、棒材加工を行う場合に
は、棒材の不足が生じないように、材料棚に十分な数の
棒材を貯えておく必要がある。また、その際、棒材が、
材料棚の上に積み重ねられた下方の棒材に上方の棒材の
荷重によってつかえることなく、棒材加工機の運転中、
常に、棒材を棒材供給機に1つづつ円滑に供給できなけ
ればならない。また、作業者が重い棒材を持ち上げて材
料棚へ補充する補充作業の負担を軽減することが望まし
い。
つ、円滑に棒材を供給することができるようにする種々
の工夫がなされている。例えば、実開平5−89332
号公報に開示されたバー材供給機構においては、材料棚
の棒材載置面積又は棒材供給経路の長さを大きくし、棒
材供給経路を屈曲させて棒材供給機の占めるフロア面積
を最小限とするとともに、棒材供給経路の湾曲した屈曲
部分を供給すべき棒材の直径に応じて調整可能とし、ま
た、棒材供給経路の下流部分にも棒材の径に応じて通路
幅を調整できるように構成し、棒材の保有量を大きくす
るとともに、上方からの荷重により下方の棒材がつかえ
るのを防止している。また、実開平5−89332号公
報においては、同様に、屈曲した棒材供給経路を有し、
屈曲部分に、棒材を受け取る凹部が形成された回転円板
を設けて、棒材を円滑に供給できるようにしている。
れた棒材供給機においては、特に、多数の太物材を棒材
供給機に供給する際の作業性の向上と安全性の確保をす
るため、ガイドレールの下方に設けられたストック棚
と、棒材を下方の材料棚から上方のガイドレールに向か
って上昇させる搬送装置と、搬送装置によって上昇され
た棒材をガイドレールに投入する投入装置とを備えてい
る。搬送装置は、上下に配置された2つのスプロケット
を有し、スプロケットの周りにはチェーンが巻き掛けら
れている。チェーンには、加工すべき棒材を材料棚から
受け取るための複数のL形ブラケットが等間隔に設けら
れている。棒材が材料棚からL形ブラケットの中に受け
入れられ、チェーンがスプロケットの周りを走行するこ
とにより、棒材が上方に持ち上げられて、ガイドレール
内に投入されるようになっている。
無人化の要請により、長時間、作業者が待機していない
体制で棒材加工を可能とするため、十分な数の棒材を保
有することができ、また、棒材のつかえが生じることな
く1つづつ円滑に供給可能であり、更に、作業者の棒材
補充作業の負担軽減を図ることができる棒材補給装置を
提供することを目的としている。
材加工装置に棒材を給送するための棒材供給機に棒材を
補給するための棒材補給装置であって、該棒材補給装置
は、棒材供給機への棒材引き渡し位置の高さより下方に
設けられた、複数の棒材を貯えるためのストック棚と、
該ストック棚と棒材引き渡し位置との間にそれぞれに隣
接して介在され、それらの間で下方位置と上方位置との
間を昇降運動して、棒材をストック棚から棒材引き渡し
位置に運ぶための持ち上げ部材と、ストック棚と棒材引
き渡し位置との中間に棒材を一時的に載置する中継棚と
を有し、持ち上げ部材は、昇降運動中、ストック棚近傍
位置と中継棚近傍位置との間を往復運動し、棒材をスト
ック棚から受取って中継棚まで持ち上げるための第1受
け部と、該第1受け部と同期して、中継棚に載置された
棒材を受取って棒材引き渡し位置に持ち上げるための第
2受け部とをもつ、ことを特徴とする棒材補給装置によ
って、達成することができる。
げてストック棚に貯える。装置を作動させると、持ち上
げ部材が、ストック棚と棒材引き渡し位置との間で昇降
運動する。その間、持ち上げ部材の第1受け部は棒材を
ストック棚から受取って中継棚まで持ち上げ、それと同
期して、第2受け部が中継棚に載置された棒材を受取っ
て棒材引き渡し位置に持ち上げて、棒材を棒材供給機に
補給する。本発明によれば、ストック棚に十分な数の棒
材を貯えておき、棒材を自動的に棒材供給機に供給する
ことができるので、棒材加工の無人化を図ることができ
る。また、第1受け部によってストック棚から棒材を受
け取って持ち上げるので、棒材のつかえが生じることな
く1つづつ円滑に供給可能である。更に、ストック棚が
棒材供給機への棒材引き渡し位置の高さより下方に設け
られているので、作業者の棒材補充作業の負担軽減を図
ることができる。
付の図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施
の形態にかかる棒材補給装置の正面図である。また、図
2は図1に示す線A−Aに、図3は線B−Bに、更に、
図4は線C−Cに沿った断面図である。更に、図5〜図
12は、棒材補給装置によって棒材を持ち上げる各段階
の状態を示す工程図である。本実施の形態にかかる棒材
補給装置2は独立した装置として構成されており、棒材
加工装置に棒材を供給するための棒材供給機100に並
設され(図12参照)、棒材供給機100に設けられた
材料棚102に棒材を1つづつ補給するために使用され
る。棒材供給機100の材料棚102は、棒材の給送方
向、すなわち長手方向に延びる平らな材料棚棒材載置面
102aを有する。材料棚棒材載置面102aは、棒材
補給装置2側からガイドレールに向かって下方に傾斜し
ている。棒材は材料棚102に、材料棚棒材載置面10
2a の高い側又は後側(図12において右側)から補給
され、棒材は傾斜した材料棚棒材載置面102aに沿っ
て回転してガイドレールに向かって移動するようになっ
ている。従って、材料棚棒材載置面102aの高い側の
近傍が、棒材補給装置2から棒材供給機100への棒材
引き渡し位置Pである。
2は、2つの脚部4及びそれらによって支持される長手
方向に延びる基台6とをもつ本体と、基台6の左右両端
にそれぞれ取付られた側板8と、側板8の間に長手方向
に延び、ブラケットによって基台6に対して固定され
た、複数の棒材を載置するためのストック棚10とを有
する。ストック棚10は、図2〜図4に示す断面図にお
いて、棒材補給装置2の後方(図2乃至図4において左
側)から前方(同図において右側)に向かって下方に傾
斜した平らなストック棚棒材載置面10aを有する。ま
た、ストック棚10は、棒材供給機100の材料棚10
2の高さより低い高さ位置に設けられ、更に、作業者の
略腰の高さに設けられているのが好ましい。図12に示
すように、棒材供給機100と棒材補給装置2のストッ
ク棚10との間には、ストック棚10から棒材を受取っ
て、棒材引き渡し位置Pまで持ち上げるための棒材搬送
機構12と、棒材を棒材搬送機構12によって持ち上げ
るときに棒材を案内するための棒材案内部14とが設け
られている。棒材搬送機構12は、図3に示すように、
棒材を持ち上げるための棒材持ち上げ部材16と、棒材
持ち上げ部材16に連結された昇降機構17とを有す
る。
つ、棒材搬送機構12の構成について詳細に説明する
と、棒材搬送機構12は、ストック棚10と棒材供給機
100への棒材引き渡し位置Pとの間にそれぞれに隣接
して介在され、それらの間で下方位置(図2に実線で示
す)と上方位置(図2に点線で示す)との間で昇降運動
して、棒材をストック棚10から棒材引き渡し位置Pに
運ぶための棒材持ち上げ部材16を有する。棒材持ち上
げ部材16は長手方向に延びる板状の第1段階持ち上げ
部材18を有する。第1段階持ち上げ部材18の上面
は、棒材をストック棚10から受取るための第1棚面1
8aを構成する。第1棚面18aは、ストック棚10の
傾斜したストック棚棒材載置面10aの前縁部又は下縁
部近傍にその略延長上に延びる平らな第1傾斜面18a
で構成されている。第1棚面18aと後述の第1段階案
内部材44の第1案内面44eとで、ストック棚10か
ら棒材を受け入れるための第1ポケット又は第1受け部
19が構成され、第1受け部19の上方には、ストック
棚10から棒材を受け入れ可能な大きさの第1受け入れ
領域20が形成されている(図5参照)。棒材が細材で
ある場合には複数、また、棒材が太材である場合には1
つ、第1受け入れ領域20内に受け入れられる。
図1に示す第2段階持ち上げ部材46のそれぞれの後方
に設けられた複数の第2段階持ち上げ部材22を有す
る。各第2段階持ち上げ部材22は、上下方向に延びる
棒状部材であり、図2に示す断面図において、第1段階
持ち上げ部材18と略平行に設けられている。その上端
は、第1段階持ち上げ部材18の第1棚面18aより高
い位置で終端し、棒状部材の上端面は、棒材補給装置2
の前方(図2において右側)に設置される棒材供給機1
00の材料棚102に向かって下方に傾斜した第2傾斜
面22aを有する。また、第2段階持ち上げ部材22の
上端部の前面には、第2傾斜面22aから僅かに下方に
段をなして設けられ、かつ、第2傾斜面22aと同じ方
向に傾斜した第3傾斜面22bをもつ第1台形部材22
cが取付けられている。第1台形部材22cは、MCナ
イロン樹脂で形成されている。第2棚面24が、これら
第2傾斜面22aと第3傾斜面22bとで構成される。
第1台形部材22cの前面は、第2段階案内部材46の
第2案内面46aに当接しており、第2棚面24と後述
の第2段階案内部材46の第2案内面46aとで、棒材
を受け入れるための第2ポケット又は第2受け部23が
構成され、それの上方に棒材を1つ受け入れることがで
きる第2受け入れ領域26が形成されている。棒材持ち
上げ部材16は、更に、左右の側板8との間に長手方向
に延びる角材28を有し、第1段階持ち上げ部材18と
第2段階持ち上げ部材22の下端はそれぞれ、角材28
に固定されている。
部及び中央部に設けられた3つの昇降機構17によって
昇降運動される。各昇降機構17は、一端が角材28に
連結され、かつ、他端が本体に対して枢着されたリンク
部材30と、リンク部材30の中間部分に連結され、リ
ンク部材30を揺動運動させる油圧式シリンダ32とを
有する。図1及び図4に示すように、左右の各側板8の
内面には、ストック棚10の下縁部近傍から遠ざかる方
向に斜め下方に真っ直ぐに延びる2つの案内レール34
が取付けられている。2つの案内レール34は図4に示
す軸線O−Oの両側に互いに平行に延び、案内レール3
4の間で、ローラ保持プレート36に枢着された2つの
ローラ38が案内される。ローラ保持プレート36の下
端36aは角材28に固定されている。また、リンク部
材30の角材28との連結部分には長手方向に延びる長
孔30aが形成されており、角材28との間に遊びが設
けられている。これにより、リンク部材30が油圧式シ
リンダ32によって揺動運動されて角材28とローラ3
8保持プレート36が一体的に昇降運動するとき、棒材
持ち上げ部材16の第1段階持ち上げ部材18及び第2
段階持ち上げ部材22は、リンク部材30の揺動運動が
伝達されずに、案内レール34の長手方向軸線O−Oに
沿った直線状の軌跡を描いて移動される。これにより、
棒材が第1受け部18aと第2受け部24によって真っ
直ぐな軌跡O−Oに沿って、棒材引き渡し位置Pまで持
ち上げられる。
ように、棒材補給装置2は、上下方向に延び、かつ、第
1受け入れ領域20に臨んで傾斜した傾斜縁部40aを
もつ板状の干渉部材40を有する。干渉部材40は、図
1に示すように、長手方向に互いに間隔を隔てて複数設
けられている。また、左右の側板8の間に延び、側板8
に回転自在に取付けられた干渉部材回転軸42が設けら
れており、干渉部材40の傾斜縁部40aは互いに同じ
傾斜角度に整列して干渉部材回転軸42に取付けられて
いる。一方の側板8には、干渉部材回転軸42を回転さ
せて、干渉部材40の角度位置を調整するための角度調
整レバー45が設けられている。第1段階持ち上げ部材
18には、干渉部材40と対応する位置に切り欠き18
bが、第1段階持ち上げ部材18の長手方向に対して横
方向に形成されており、各板状干渉部材40の傾斜縁部
40aが、第1傾斜面18aと交差して第1受け入れ領
域20内に突出し(図7及び図11参照)、第1受け入
れ領域20内の棒材と干渉する。
は、本体に対して固定して設けられた、長手方向に延び
る板状の第1段階案内部材44を有する。図8を見て分
かるように、第1段階案内部材44の上面44aには、
図8及び図12に示す棒材持ち上げ部材16が上方位置
にあるとき、第1段階持ち上げ部材18の第1傾斜面1
8aの延長上に下方に延びる第4傾斜面44aが形成さ
れており、また、第1段階持ち上げ部材18の前面に
は、第2段階持ち上げ部材22と長手方向に整列する位
置(図1に示す各第2段階案内部材46の後方)に、M
Cナイロン樹脂製の第2台形部材44cが取り付けられ
ている。第2台形部材44cは、第4傾斜面44aの延
長上に延びる第5傾斜面46bをもつ。第2台形部材4
4cの前面が第2段階持ち上げ部材22の後面に当接し
ている。第2台形部材44cはMCナイロン樹脂で形成
されている。この第4傾斜面44a及び第5傾斜面46
bが、棒材を上昇させる過程で棒材を一時的に載置する
中継棚44dを構成する。
は、棒材持ち上げ部材16の第1段階持ち上げ部材18
と第2段階持ち上げ部材22の間に介在されており、ま
た、上記干渉部材40は、第1段階持ち上げ部材18の
前方に設けられている。第1段階持ち上げ部材18に
は、干渉部材40の傾斜縁部40aが第1段階持ち上げ
部材22の第1受け入れ領域20の中に突出可能となる
ように長孔44fが形成されている。傾斜縁部40a
は、長孔44fを通って第1受け入れ領域20の中に突
出し、第1傾斜面18aがストック棚10近傍位置か
ら、後に詳述する中継棚44d近傍位置に向かって相対
移動するにしたがって、第1傾斜面18aとより大きく
交差して(図6及び図7、図10及び図11に示す)、
第1傾斜面18aが中継棚44dに到達するまでに、1
つの棒材だけ残して棒材をストック棚10に向かって押
し出して強制排除するためのものである。
部材18と対向する平らな面が、第1段階持ち上げ部材
18によって持ち上げられるとき棒材を案内するための
第1案内面44eを構成する。第1持ち上げ部材の第1
傾斜面18aと、この第1案内面44eとで、棒材を落
下しないように受け入れる第1ポケット20又は第1受
け部19が構成される。図5から図12は、細材を補給
する場合を示しており、第1ポケット19に複数の棒材
が受け入れられるので、干渉部材40を第1受け入れ領
域20の中に突出させ、棒材の数を1つだけに減らして
中継棚44dに運ぶようにしているが、太材の場合に
は、第1ポケット19の中に1つの棒材だけ受け入れら
れ、棒材を1つに減らす必要がないので、干渉部材40
を棒材受け入れ領域内に突出させない。このような場合
には、第1ポケット19に受け入れられた棒材は、第1
傾斜面18aによって第1案内面44eに対して当接さ
れ、第1段階持ち上げ部材18が上昇する間、第1案内
面44eに沿って中継棚44dまで案内される。
に、長手方向に互いに間隔を隔てて複数設けられた棒状
の第2段階案内部材46を有する。第2段階案内部材4
6は、図3及び図5〜図12に示すように、第2段階持
ち上げ部材22の前方に平行に延びて設けられ、第2段
階持ち上げ部材22と対向する平らな第2案内面46a
をもつ。第2段階案内部材46の第1台形部材22cの
前面が第2案内面46aに当接している。第2段階持ち
上げ部材22の第2傾斜面22a及び第3傾斜面22b
と、この第2案内面46aとで、棒材が落下しないよう
に受け入れる第2ポケット又は第2受け部23が構成さ
れる。第2傾斜面22aと第3傾斜面22bとで形成さ
れる段部によって、棒材を深く受け入れ、棒材の落下を
より確実に防止することができる。図12を見て分かる
ように、第2段階案内部材46の上端面には、棒材持ち
上げ部材16が上方位置にあるとき、第2持ち上げ部材
の第2傾斜面22aの延長上に下方に延びる第5傾斜面
46bが形成されている。第5傾斜面46bの延長上か
つ下方には、図12に示すように、棒材供給機100の
材料棚棒材載置面102aが延びており、第2傾斜面2
2a、第5傾斜面46b及び材料棚棒材載置面102a
で連続した傾斜面が形成され、その上を棒材が回動して
材料棚102に棒材を引き渡されるようになっている。
図8から図12に示すように、第2ポケット26に受け
入れられた棒材は、第2傾斜面22a及び第3傾斜面2
2bによって第2案内面46aに対して当接され、第2
段階持ち上げ部材22が上昇するとき、第2案内面46
aに沿って第5傾斜面46bまで案内される。なお、第
2段階案内部材46の前面には、図12に示すように、
切り欠き46cが形成されており、これに棒材供給機1
00の材料棚102の後縁部が受け入れられ、第5傾斜
面46bと材料棚棒材載置面102aとが連続した傾斜
面となる。
Pを、棒材供給機100の材料棚102の受け入れ位置
の高さに合わせて調整するため、装置全体の高さを調整
するための高さ調整手段48を有する。図5〜図12を
参照しつつ、本実施の形態にかかる棒材補給装置2によ
って棒材供給機100に棒材を補給する工程について説
明する。図5は、棒材補給装置2の初期位置を示す。作
業者によって棒材は、ストック棚10の高い側又は棒材
補給装置2の後側(図5において右側)から補給され
る。棒材はストック棚10の上に複数の列をなして重ね
て載置してもよい。棒材は、ストック棚棒材載置面10
aに沿って下方又は前方に転動する。更に、最も下方の
棒材は第1傾斜面18a上を移動し、第1案内面44e
に当接する。棒材が太材である場合には、第1受け入れ
領域20の中に1つだけ受け入れられ、また、細材の場
合には複数の棒材が受け入れられる。本実施の形態にお
いては、3つの棒材が第1受け入れ領域20内に受け入
れられている。
図6に示すように、棒材持ち上げ部材16が油圧式シリ
ンダ32(図3参照)によってリンク部材30を介して
上昇される。第1受け入れ領域20内の3つの棒材が、
第1案内面44eに沿って持ち上げられる。図7を参照
して分かるように、第1段階持ち上げ部材18が上昇す
るにしたがって、干渉部材40の傾斜縁部40aが、第
1受け部18aの第1傾斜面18aとより深く交差し
て、徐々に第1受け入れ領域20内に突出し、棒材が干
渉部材40の傾斜縁部40aと、より大きく干渉する。
干渉部材40は、角度調整レバー45によって、第1受
け部18aが通過するとき、傾斜縁部40aの上端が第
1受け領域20内に1つの棒材だけ残すことができる程
度に突出するように、予め調整されている。従って、第
1棚面18aがストック棚10近傍位置から中継棚44
d近傍位置まで上昇される過程で、2つの棒材が傾斜縁
部40aによってストック棚10に向けて1つづつ、第
1受け入れ領域20の外に押し出される。なお、棒材持
ち上げ部材16の上昇中、ストック棚10上の棒材は、
第1段階持ち上げ部材18の平らな後面によって、スト
ック棚10上に保持されている。
18の第1傾斜面18aが、中継棚44dの延長上の位
置まで上昇すると、棒材が連続した傾斜面に沿って、中
継棚44dへと転がって移動する。次いで、棒材持ち上
げ部材16が上方位置から再び下方位置に下降すると、
図9に示すように、ストック棚10上の棒材が第1受け
入れ領域19内に受け入れられる。また、このとき、第
2段階持ち上げ部材22の第2棚面24は、中継棚44
dの傾斜面の延長上かつ下方に位置し、中継棚44d上
の棒材が、第2受け部23の第2傾斜面22a及び第3
傾斜面22bに沿って転動して、第2受け入れ領域20
内に受け入れられる。図10及び図11に示すように、
棒材持ち上げ部材16が再び上昇すると、第1受け入れ
領域19内の棒材は、図6及び図7に示す工程と同様
に、1つだけ残してストック棚10に向かって押し出さ
れる。また、第2受け入れ領域26内の棒材は、第2案
内面46aに沿って持ち上げられる。棒材持ち上げ部材
16が上方位置に到達すると、第1受け入れ領域20内
の棒材は、図8に示す工程と同様にして中継棚44dに
引き渡され、また、第2受け入れ領域26内の棒材は、
第2段階案内部材46の第5傾斜面46b上を転動して
材料棚102に引き渡され、更に、材料棚棒材載置面1
02aに沿って下方に転動する。材料棚102に補給さ
れた棒材は、下方の棒材から順次、割出板によってガイ
ドレールに投入される。なお、棒材を棒材補給装置2に
よって棒材供給機100に補給するタイミングは、棒材
供給機100の割出板によるガイドレールへの投入と同
期して、定期的に1つづつ補充するように制御しても、
また、材料棚102に残った棒材が所定の数まで減った
ときに作動させて、材料棚102に棒材を断続的に補充
するように制御してもよい。
棒材供給機100とは独立した装置として構成されてお
り、棒材保有量が小さな材料棚102をもつ既存の棒材
供給機100に並設することにより、棒材供給機100
の棒材保有量を増すことができ、設備の無人化を図るこ
とができる。また、棒材を単に第5傾斜面46bに沿っ
て転がして棒材引き渡し位置Pに引き渡すようになって
いるので、様々な構造の棒材供給機と併用することがで
きる。また、本実施の形態によれば、ストック棚10の
高さが作業者の略腰の高さに設けられているので、作業
者が棒材をストック棚10に補充する際に棒材を高く持
ち上げる必要がなく、棒材補給装置20を棒材供給機1
00に並設するだけで、棒材の補給作業の労力を軽減す
ることが可能になる。
より、棒材を搬送するストック棚10と棒材引き渡し位
置Pとの間の距離が長くなるが、棒材をストック棚10
と棒材引き渡し位置Pの中間に位置する中継棚44dま
で一旦運ぶ2段階搬送方式なので、棒材持ち上げ部材1
6の1往復の昇降運動によって1つの棒材を持ち上げる
時間が短縮され、棒材を補充する時間を短縮させること
ができる。更に、本実施の形態によれば、第1段階持ち
上げ部材18の第1受け部18aが、長手方向に延びる
第1傾斜面18aをもち、棒材を全長にわたって支持
し、棒材が真っ直ぐに保持される。従って、棒材干渉部
材40が第1受け入れ領域20に受け入れられた複数の
棒材を押し出すとき、棒材同士で絡み合わず、棒材が1
つづつ軸線を中心として回転して押し出され、棒材を1
つづつ確実に排除することができ、中継棚44dに到達
するまでに棒材を1つだけ確実に残すことができる。
げ部材16が直線状の軌跡O−Oに沿って移動するの
で、上昇運動の過程で第1傾斜面18a、第2傾斜面2
2a及び第3傾斜面22bの傾斜角度が変化せず、棒材
が第1受け部18a及び第2受け部24から落下せず
に、確実に棒材供給機100に搬送される。また、本実
施の形態によれば、第1傾斜面18aと第1案内面44
eとの間に棒材を受け入れるための第1ポケット20
が、また第2傾斜面22a及び第3傾斜面22bと第2
案内面46aとの間に第2ポケット26が形成されてい
るので、棒材の持ち上げ工程中、棒材が落下してしまう
のが防止される。更に、棒材干渉部材40が、棒材持ち
上げ部材16の上昇に伴って、第1棒材受け入れ領域内
に徐々に大きく突出するようになっており、これにより
棒材が1つづつ押し出されるので、複数の棒材が一度に
材料棚102に落下して棒材の表面が損傷するのを防止
することができる。
ック棚10の上に複数の列をなして重ねて載置してもよ
く、また、棒材搬送機構12によってストック棚10か
ら棒材を取り出して搬送するので、ストック棚10の大
きさを小さくすることができ、棒材補給装置2の設置面
積を小さくすることができる。更に、本実施の形態によ
れば、第1台形部材22c及び第2台形部材44cがM
Cナイロン樹脂製であるので、第1台形部材22cと第
2段階案内部材46との間、及び、第2台形部材44c
と第2段階持ち上げ部材22との間に摩擦が軽減され
る。更に、本実施の形態によれば、第2段階案内部材4
6に棒材供給機100の材料棚102の後縁部を受け入
れるための切り欠き18bが形成されており、第5傾斜
面46bが材料棚棒材載置面102aの延長上に延びて
連続した傾斜面が形成されるようになっているので、棒
材が材料棚102に円滑に引き渡される。
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で
種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包
含されるものであることはいうまでもない。例えば、本
実施の形態においては、棒材補給装置2は棒材供給機1
00とは独立した装置として構成されているが、棒材供
給機100の一部として組み込んでもよい。また、本実
施の形態においては、棒材引き渡し位置Pを棒材供給機
100の材料棚102の高さに合わせる高さ調整手段4
8が設けられているが、高さ調整手段48は必須ではな
く、棒材引き渡し位置Pを棒材供給機100の棒材受取
り領域の上方に位置させ、棒材を落下させるようにして
もよい。
02をもつ棒材供給機100に並設して使用し、材料棚
102近傍の棒材引き渡し位置Pに棒材を補給して使用
する場合を説明したが、棒材供給機100は、材料棚1
02をもっている必要はなく、ガイドレールへの棒材供
給経路のどの位置に棒材を引き渡すようにしてもよい。
更に、本実施の形態においては2段階搬送方式である
が、必要に応じて中継棚44dや受け部19、23の数
を増やし、多段階搬送方式としてもよい。更に、本実施
の形態においては、干渉部材40は、第1受け部18a
に受け入れられた棒材を強制排除する傾斜縁部40aを
有するが、干渉部材40には、ストック棚10と中継棚
44dとの間の任意位置に突出し、1つだけ残して棒材
を一度に強制排除する突出部が設けられていてもよい。
していない体制で棒材加工を可能とするのに、十分な数
の棒材を保有することができ、また、棒材がつかえるこ
となく1つづつ円滑に供給可能であり、更に、作業者の
棒材補充作業の負担軽減を図ることができる棒材補給装
置を提供することができる。
ある。
の状態を示す工程図である。
の状態を示す工程図である。
の状態を示す工程図である。
の状態を示す工程図である。
の状態を示す工程図である。
階の状態を示す工程図である。
階の状態を示す工程図である。
階の状態を示す工程図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 棒材加工装置に棒材を給送するための棒
材供給機に棒材を補給するための棒材補給装置であっ
て、該棒材補給装置は、前記棒材供給機への棒材引き渡
し位置の高さより下方に設けられた、複数の棒材を貯え
るためのストック棚と、該ストック棚と前記棒材引き渡
し位置との間にそれぞれに隣接して介在され、それらの
間で下方位置と上方位置との間を昇降運動して、棒材を
前記ストック棚から前記棒材引き渡し位置に運ぶための
持ち上げ部材と、前記ストック棚と前記棒材引き渡し位
置との中間に棒材を一時的に載置する中継棚とを有し、
前記持ち上げ部材は、前記昇降運動中、前記ストック棚
近傍位置と前記中継棚近傍位置との間を往復運動し、棒
材を前記ストック棚から受取って前記中継棚まで持ち上
げるための第1受け部と、該第1受け部と同期して、前
記中継棚に載置された棒材を受取って前記棒材引き渡し
位置に持ち上げるための第2受け部とをもつ、ことを特
徴とする棒材補給装置。 - 【請求項2】 前記第1受け部は、長手方向に延び、前
記ストック棚から受け取った棒材を支持するための第1
棚面を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の棒材
補給装置。 - 【請求項3】 前記第1受け部は、前記ストック棚から
複数の棒材を受け入れ可能な第1受け入れ領域を有し、
更に、該第1受け入れ領域の中に前記ストック棚に向か
って突出して第1受け入れ領域内の棒材と干渉し、前記
第1受け部が前記ストック棚近傍位置から前記中継棚近
傍位置に上昇して相対移動する過程で、前記第1受け入
れ領域内の棒材を1つの棒材だけ残して前記ストック棚
に向かって押し出して強制排除するための干渉手段を有
する、ことを特徴とする請求項1に記載の棒材補給装
置。 - 【請求項4】 前記干渉手段は、前記第1受け入れ領域
に臨んで傾斜する傾斜突出部を有し、該傾斜突出部は、
前記第1受け部が前記ストック棚近傍位置から前記中継
棚近傍位置に向かって相対移動するにしたがって、前記
第1受け入れ領域内の棒材とより大きく干渉し、前記第
1受け部が前記中継棚に到達するまでに、1つの棒材だ
け残して前記ストック棚に向かって押し出して強制排除
する、ことを特徴とする請求項3に記載の棒材補給装
置。 - 【請求項5】 前記持ち上げ部材は長手方向に延び、か
つ、前記第1受け部を構成する第1棚面をもつ板状の第
1段階持ち上げ部材を有し、前記第1受け部は、前記ス
トック棚から複数の棒材を受け入れ可能な大きさの第1
受け入れ領域を有し、更に、上下方向に延び、かつ、前
記第1受け入れ領域に臨んで傾斜した傾斜縁部をもつ干
渉板状部材を有し、前記第1段階持ち上げ部材には、前
記傾斜縁部が、前記第1棚面に対して横方向に交差して
前記第1受け入れ領域内に突出可能とする切り欠きが形
成されており、前記傾斜縁部は、前記第1受け部が前記
ストック棚近傍位置から前記中継棚近傍位置に向かって
相対移動するにしたがって、前記第1受け入れ領域内の
棒材とより大きく干渉して、前記第1受け部が前記中継
棚に到達するまでに、1つの棒材だけ残して前記ストッ
ク棚に向かって押し出して強制排除する、ことを特徴と
する請求項1に記載の棒材補給装置。 - 【請求項6】 前記ストック棚は、作業者の略腰の高さ
に設けられていることを特徴とする請求項1から5のい
ずれか1項に記載の棒材補給装置。 - 【請求項7】 前記棒材引き渡し位置の高さを、棒材を
補給すべき棒材供給機の棒材受け入れ高さと略一致させ
るための高さ調整手段を有する、ことを特徴とする請求
項1〜6のいずれか1項に記載の棒材補給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30576398A JP3540632B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 棒材補給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30576398A JP3540632B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 棒材補給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000128339A true JP2000128339A (ja) | 2000-05-09 |
JP3540632B2 JP3540632B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=17949064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30576398A Expired - Lifetime JP3540632B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 棒材補給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3540632B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107985944A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-05-04 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 一种棒材收集装置 |
CN109551287A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-04-02 | 东莞市晋诚机械有限公司 | 一种自动进料装置 |
CN113716361A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-11-30 | 江阴市江源机械制造有限公司 | 一种用于钢管的降噪型收料装置 |
CN115087612A (zh) * | 2020-01-10 | 2022-09-20 | 通快机床欧洲股份公司 | 用于取出管件的取出设备 |
US12122612B2 (en) | 2020-01-10 | 2024-10-22 | TRUMPF Werkzeugmaschinen SE + Co. KG | Removal apparatus for removing tube pieces, load system having the removal apparatus and method for removing tube pieces in the removal apparatus |
-
1998
- 1998-10-27 JP JP30576398A patent/JP3540632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107985944A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-05-04 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 一种棒材收集装置 |
CN107985944B (zh) * | 2017-12-08 | 2023-11-17 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 一种棒材收集装置 |
CN109551287A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-04-02 | 东莞市晋诚机械有限公司 | 一种自动进料装置 |
CN109551287B (zh) * | 2018-12-24 | 2024-05-24 | 东莞市晋诚机械有限公司 | 一种自动进料装置 |
CN115087612A (zh) * | 2020-01-10 | 2022-09-20 | 通快机床欧洲股份公司 | 用于取出管件的取出设备 |
US12122612B2 (en) | 2020-01-10 | 2024-10-22 | TRUMPF Werkzeugmaschinen SE + Co. KG | Removal apparatus for removing tube pieces, load system having the removal apparatus and method for removing tube pieces in the removal apparatus |
CN113716361A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-11-30 | 江阴市江源机械制造有限公司 | 一种用于钢管的降噪型收料装置 |
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JP3540632B2 (ja) | 2004-07-07 |
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