JP2000126768A - Cmp排液の処理方法および装置 - Google Patents

Cmp排液の処理方法および装置

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JP2000126768A
JP2000126768A JP10300201A JP30020198A JP2000126768A JP 2000126768 A JP2000126768 A JP 2000126768A JP 10300201 A JP10300201 A JP 10300201A JP 30020198 A JP30020198 A JP 30020198A JP 2000126768 A JP2000126768 A JP 2000126768A
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cmp
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soln
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Osamu Ota
治 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない薬剤量によりCMP排液に含まれる粒
子を凝集させることができ、その凝集処理液をUF膜で
膜分離することによりUF膜の目詰まりなしに膜分離を
行うことができ、これにより水および/または研磨剤を
効率よく回収することが可能なCMP排液の処理方法お
よび装置を得る。 【解決手段】 CMP排液6を凝集処理槽1に導入し、
界面活性剤7を注入するとともにpH調整剤8を注入し
てpH6.8以下に調整して砥粒を凝集させ、凝集処理
液をUF膜分離装置2に供給して膜分離を行い、濃縮液
15を研磨剤として回収し、透過液12をRO膜分離装
置3で膜分離し、透過液14を処理水として回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程の
研磨工程などから排出されるCMP(Chemical Mechani
cal Polishing)排液の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程では集積度の向上、微細
化の要求の高まりにより、シリコンウェハの表面を平坦
化することが重要である。また半導体の高集積化に伴っ
て多層配線構造が採用されるようになっているが、多層
配線の高信頼性および高歩留を実現するためには、メタ
ル配線や層間絶縁層としての酸化膜の平坦化が重要とな
っている。このような平坦化の要求に応えて、製造工程
では化学機械研磨(CMP)が採用されている。
【0003】CMPは化学研磨と機械研磨とを複合した
研磨であり、研磨剤としてアルカリまたは酸性水溶液に
微細な砥粒を懸濁させたスラリーを用い、これをウェハ
上に添加してポリウレタン等のパッドで研磨し平坦化が
行われる。研磨後のウェハには研磨剤が残留するので、
それを除去するために大量の超純水(アルカリ等の薬液
を含む)で洗浄が行われる。超純水は他の製造工程でも
使用されるため、超純水の使用量が増加するが、取水源
の制約、環境問題に対する関心の高まりにより、CMP
後の排水からの水や研磨剤の回収が必要となっている。
【0004】従来CMP排液から水または研磨剤を回収
する方法として、UF(限外濾過)膜を用いて膜分離を
行う方法が提案されている(例えば特開平8−1158
92号、同10−118899号)。これらの方法では
CMP排液を精密濾過等により粗大不純物を除去したの
ち、UF膜により膜分離し、濃縮液から研磨剤を回収
し、場合によって透過液から水を回収することが示され
ている。しかしながら、このようなUF膜で膜分離する
方法では、分離しようとする砥粒の粒径に近い孔径のU
F膜を用いて膜分離を行うため、UF膜の目詰まりが生
じやすく、頻繁に膜の交換を行う必要があり、コスト高
になるという問題点があった。
【0005】一方、CMP排液中の砥粒等の微粒子を凝
集沈澱により分離する方法が提案されている(例えば特
開平10−118665号)。この方法は有機または無
機の凝集剤を添加して凝集させ、沈澱分離によりこれを
除去する方法である。しかしこの方法では、多量の凝集
剤を必要とするという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、少な
い薬剤量によりCMP排液に含まれる砥粒等の微粒子を
凝集させることができ、その凝集処理液をUF膜で膜分
離することによりUF膜の目詰まりなしに膜分離を行う
ことができ、これにより水および/または研磨剤を効率
よく回収することが可能なCMP排液の処理方法および
装置を得ることである。
【0007】本発明は次のCMP排液の処理方法および
装置である。 (1) CMP排液を界面活性剤の存在下、pH6.8
以下において凝集処理し、UF膜で膜分離することを特
徴とするCMP排液の処理方法。 (2) UF膜の透過液をRO膜で膜分離して水を回収
することを特徴とする上記(1)記載の方法。 (3) CMP排液を導入し、界面活性剤を添加してp
H6.8以下において凝集処理を行う凝集処理槽と、凝
集処理液をUF膜で膜分離するUF膜分離装置とを含む
CMP排液処理装置。 (4) UF膜分離装置の透過液をRO膜で膜分離する
RO膜分離装置を含む上記(3)記載の装置。
【0008】本発明で処理の対象となるCMP排液は、
IC、LSI等の半導体製造工程において、シリコン、
ウェハ、ならびにその上に形成された銅等のメタル配線
および酸化膜等を、研磨剤スラリーを用いて研磨する際
に得られる排液であり、研磨後の洗浄排液を含む。この
ようなCMP排液は上記の研磨剤スラリーに研磨くず等
が混入したものが洗浄用超純水で希釈されたものであ
る。
【0009】上記の研磨剤スラリーは、ウェハおよび酸
化膜を研磨するものは、シリカ(SiO2)や酸化セリ
ウム(CeO2)等の砥粒を水酸化カリウムやアンモニ
ア水等のアルカリ液に分散させているため、その排液は
pH9〜10のものが排出されるが、スラリーによって
はpH6〜8のものもある。一方、メタル配線を研磨す
るものはアルミナ(Al23)、シリカ(SiO2…た
だし特性は異なる)等の砥粒を酸性溶液に分散させてい
るため、その排液はpH3〜4のものが多い。
【0010】上記のCMP排液は洗浄工程の種別、時期
等によりその組成、濃度、性状等が異なる。例えば基
板、酸化膜、メタル配線等の研磨時には、それぞれの研
磨剤スラリーに対応した排液が得られ、また洗浄時には
それぞれの濃度が低くなった排液が得られる。本発明で
はこれらの排液を別々に処理してもよいが、一部または
全部を貯留槽に導入して混合し、平均化して処理するの
が好ましい。
【0011】上記のCMP排液はそのままUF膜による
膜分離に供することができるが、前処理を行ってもよ
い。前処理としては任意の手段を採用できるが、精密濾
過により研磨屑のような大粒径の夾雑物を除去するのが
好ましく、これにより研磨剤や水の回収が容易になる。
【0012】本発明においてUF膜による膜分離に際し
て添加する界面活性剤は、CMP排液に含まれる砥粒等
の微粒子を凝集させるものであれば制限はなく、ノニオ
ン性、アニオン性、カチオン性または両性界面活性剤、
あるいはこれらの混合物などが使用できるが、特にノニ
オン性またはアニオン性界面活性剤が好ましい。
【0013】ノニオン性界面活性剤としては、例えばポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活
性剤(例えばポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポ
リオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ホリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル等)、プルロニック製ノニオン界面活性剤(例えばポ
リプロピレングリコールにエチレンオキサイドを付加し
たもの)などがあげられる。
【0014】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
アルキル硫酸エステル塩型、カルボン酸塩型、スルホン
酸塩型アニオン界面活性剤などがあげられる。カチオン
性界面活性剤としては、例えば、アミン塩型界面活性
剤、第4級アンモニウム型カチオン界面活性剤などがあ
げられる。両性界面活性剤としては、例えば、アミノ酸
型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤などがあ
げられる。
【0015】これらの界面活性剤は単独で用いても併用
してもよい。界面活性剤の添加量はCMP排液の種類、
性状等により異なるが、一般的には1〜100mg/l
とすることができ、特に処理水等の点からは1〜15m
g/lが好ましい。
【0016】本発明では、CMP排液を上記の界面活性
剤の存在下、pH6.8以下、好ましくはpH4〜6.
8において凝集処理を行う。このような凝集処理は凝集
処理槽を設けて行うと、凝集処理槽を原水槽と兼用する
ことができ、原水の組成を均一化できるので好ましい
が、ラインで混合して凝集を行ってもよい。凝集処理は
攪拌手段で攪拌して行うのが好ましい。
【0017】pH調整には塩酸、硫酸等の酸、あるいは
水酸ナトリウム等のアルカリを用いることができる。メ
タル配線のCMP排液はpH3〜4なので、pH調整剤
を添加しなくてもよい場合があるが、アルカリを添加し
てもよい。またCMP排液全体を混合する場合には、通
常はアルカリ性になるので、酸を添加してpH調整す
る。
【0018】CMP排液を界面活性剤の存在下にpH
6.8以下に調整すると、砥粒等の微粒子が凝集して微
細なフロックを形成する。一般に研磨剤スラリーは砥粒
を分散させるため、分散剤、安定剤等を用いて安定した
分散系が形成されているが、界面活性剤の存在下にpH
6.8以下に調整することにより、分散系が破壊され、
砥粒等の固形物が凝集するものと推測される。このよう
に凝集したCMP排液は沈降分離を行ってもよいが、そ
のままUF膜分離装置で膜分離することができる。
【0019】本発明で使用するUF膜としては、コロジ
オン膜、ホルムアルデヒド硬化ゼラチン、セロハン、セ
ルロース、酢酸セルロース、ポリエチレン、アセチルセ
ルロース、ポリプロピレンとアセチルセルロースの混合
物、ポリアクリロニトリル、ポリスルホン、スルホン化
−2,5−ジメチルポリフェニレンオキサイド、ポリイ
オンコンプレックス、ポリビニルアルコール、ポリ塩化
ビニル等の有機膜;ならびにアルミナ、アルミナ−チタ
ン混合物、窒化ケイ素等の無機膜どちらでも良い。CM
P研磨時に添加される薬品によって有機膜にダメージを
与えるおそれがある場合には、無機膜を使用するのがよ
い。
【0020】UF膜の孔径は有機膜で2〜500nm、
無機膜で10nm〜500nmの範囲のものが使用され
る。CMP排液の砥粒の粒径より大きいものであっても
よい。このようなUF膜はモジュールに取付けて使用す
るのが好ましい。モジュールとしては、平膜型、チュー
ブラー型、スパイラル型、中空系型、モノリス型など、
通常用いられているものが使用できる。UF膜分離装置
は上記のUF膜モジュールを備え、凝集処理液を供給し
て膜分離するように構成される。この場合濃縮液を凝集
処理槽に循環して膜分離を行うように構成するのが好ま
しいが、一過式で膜分離を行うように構成してもよい。
【0021】上記のようにCMP排液を界面活性剤の存
在下にpH6.8以下で凝集沈殿処理した処理液をUF
膜分離装置で膜分離を行うと、砥粒が凝集したフロック
は濃縮液側に残留して濃縮され、砥粒を含まない透過液
がUF膜を透過する。処理液中に含まれる界面活性剤や
溶解性シリカ等の溶解性成分は一部は透過液側に移行す
るが、多くは濃縮液側に残留し、界面活性剤添加を行わ
ないものに比べ透過液水質がよくなる。これは、界面活
性剤の添加による凝集処理により生じたフロックに溶解
性シリカなどが吸着されるためと推測される。
【0022】上記の濃縮液はそのまま、または砥粒回収
工程を経てCMPの研磨系に循環して再利用することが
でき、透過液は水回収工程に送って水を回収することが
できる。砥粒の凝集に通常の凝集剤を用いると、多量の
薬剤を必要とするほか、砥粒の回収再利用も困難である
が、界面活性剤を用いる凝集では薬剤使用量は少なく、
砥粒の再利用も容易であり、水の回収も容易である。
【0023】UF膜による膜分離では砥粒は凝集してフ
ロックを形成しているため、UF膜として砥粒の粒径に
近い孔径のものを用いても、目詰まりを生じることなく
膜分離を行うことができ、処理液量は増加すると同時に
安定化し、膜寿命も長期化する。
【0024】透過液から水を回収する工程は、RO(逆
浸透)膜を用いる膜分離が好ましいが、イオン交換その
他の不純物除去手段を用いてもよい。RO膜としては、
通常の脱塩に用いられている酢酸セルロース、ポリアミ
ド、ポリサルホン等の平膜、チューブラー、スパイラ
ル、中空糸型の膜を用いることができる。RO膜分離装
置はこのようなRO膜を取付けたモジュールを備えたも
のである。
【0025】このようなRO膜分離装置、その他の不純
物除去手段により、UF膜透過液を処理すると、塩分そ
の他の不純物が除去された脱塩水が得られる。この場合
RO膜で膜分離することにより、イオン化した不純物も
除去することができ、水の回収が容易になる。この脱塩
水はそのまま純水として利用できるほか、超純水製造工
程のサブシステムに供給し、超純水を製造することがで
きる。この超純水はCMPの各工程に再利用することが
できる。
【0026】
【発明の効果】本発明ではCMP排液を界面活性剤の存
在下にpH6.8以下に調整してUF膜で膜分離するた
め、少ない薬剤量によりCMP排液に含まれる粒子を凝
集させることができ、その凝集処理液をUF膜で膜分離
することによりUF膜の目詰まりなしに膜分離を行うこ
とができ、これにより水および/または研磨剤を効率よ
く回収することが可能である。またUF膜の分離液をR
O膜で膜分離することにより、効率よく水の回収を行う
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の実施形態のCMP排液処理
装置を示すフロー図である。
【0028】図1において、1は凝集処理槽、2はUF
膜分離装置、3はRO膜分離装置、4は界面活性剤添加
装置、5はpH調整装置である。凝集処理槽1は原水路
6、界面活性剤注入路7、pH調整剤注入路8および濃
縮液循環路9が連絡し、攪拌機10で攪拌して凝集処理
を行うように構成されている。
【0029】UF膜分離装置2およびRO膜分離装置3
はそれぞれUF膜2a、RO膜3aにより濃縮液室2
b、3bおよび透過液室2c、3cに分離されている。
凝集処理槽1からUF膜分離装置2の濃縮液室2bにポ
ンプP1を有する給液路11が連絡し、UF膜分離装置
2の透過液室2cからRO膜分離装置3の濃縮液室3b
にポンプP2を有する給液路12が連絡している。UF
膜分離装置2の濃縮液室2bから濃縮液循環路9が出、
RO膜分離装置3の濃縮液室3bから濃縮液路13が
出、RO膜分離装置3の透過液室3cから処理水路14
が出ている。濃縮液循環路9から排液路15が分岐して
いる。
【0030】上記の装置によるCMP排液の処理は、ま
ず凝集処理槽1に原水路6から原水としてCMP排液を
導入し、界面活性剤添加装置4により、注入路7から界
面活性剤を必要量添加し、pH調整装置5により注入路
8からpH調整剤を注入してpH6.8以下に調整し、
攪拌機10により攪拌して凝集処理を行い、CMP排液
中の砥粒等の固形物を凝集させてフロックを形成する。
【0031】凝集したフロックを含む凝集処理液はポン
プP1で加圧して給液路11からUF膜分離装置2の濃
縮液室2bに供給し、UF膜2aにより膜分離を行う。
これにより液がUF膜2aを通して透過液室2cに透過
し、凝集フロックは濃縮液室2b側に濃縮される。濃縮
液は濃縮液循環路9から凝集処理槽1に循環し、さらに
膜分離に供される。濃縮液の一部は排液路15から取り
出され、必要により研磨剤回収工程を経てCMPの研磨
系に戻され、再利用される。
【0032】透過液室2cから給液路12に取り出され
た透過液はポンプP2で加圧されてRO膜分離装置3の
濃縮液室3bに供給し、RO膜3aにより膜分離を行
う。これにより液は透過液室3cに透過し、塩分、界面
活性剤等の不純物は濃縮液室3b側に濃縮される。透過
液は処理水路14から処理水として取り出され、超純水
製造装置のサブシステムに送り、回収した超純水をCM
Pプロセスで再利用する。濃縮液は濃縮液路13から排
出するが、中間に濃縮液槽を設け循環させて膜分離する
ようにしてもよい。
【0033】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。 実施例1 研磨剤スラリーとしてCabot社のSS W−200
0(商品名)を用いる半導体のメタル配線研磨系のCM
P排水(pH4.2、電気伝導度200μS/cm、全
シリカ1900mg/l、TOC2.5mg/l)に、
界面活性剤として花王(株)のエマルゲンLS−110
(商品名、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル)を
5mg/l添加し、凝集処理した。
【0034】上記の凝集処理液をUF膜として東芝セラ
ミックス(株)製P3−37(商品名、モノリス型〔4
mmφ−19穴〕、材質Al23、孔径0.02μm、
膜面積0.2m2)を用いて、循環流速3m/s(約
2.6m3/h)、入口圧0.15MPa(1.5kg
f/cm2)、出口圧0.09MPa(0.9kgf/
cm2)で膜分離し、処理水を凝集処理槽に戻す運転を
1か月行った。その間UF膜の逆洗は行わなかった。
【0035】比較例1 実施例1において、CMP排水について界面活性剤添加
による凝集処理を行うことなく、UF膜を用いて同様に
膜分離試験を行った。
【0036】実施例1および比較例1の圧力の変化を図
2に示し、フラックスの経時変化を図3に示し、処理水
質を表1に示す。
【表1】
【0037】図1、2の結果より、実施例1において界
面活性剤を5mg/l添加した場合、UF膜のフラック
スは比較例1の無添加時の約3倍になり、長期運転デー
タも安定したものになった。処理水質は表1に示すよう
に、界面活性剤添加により、処理水TOCは高くなる
が、溶解性シリカは1/2程度になるため、超純水製造
装置のサブシステムにおけるイオン交換樹脂やRO膜へ
の負荷を減らすことが可能となり回収水として利用可能
である。
【0038】参考例1 酸化膜系研磨剤スラリーとして、Cabot社のSS−
12(商品名)を用いる酸化膜系のCMP排水(pH
9.8、電気伝導度165μS/cm、全シリカ190
0mg/l、TOC2.2mg/l)に、界面活性剤と
して花王(株)のエマルゲンS−110(商品名、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル)を5mg/l添加
し、塩酸でpH調整して凝集処理し、1分間静置して凝
集性を調べた結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2の結果より、pH6.8以下では凝集
性が高くなり、フロックが形成されて、沈降性がよくな
ることがわかる。
【0041】実施例2 参考例1におけるpH6.6の凝集処理液を、実施例1
と同様にUF膜を用いて膜分離を行った。
【0042】比較例2 参考例1における希釈スラリーを凝集処理することな
く、UF膜を用いて同様に膜分離試験を行った。
【0043】実施例2および比較例2の圧力の変化を図
4に示し、フラックスの変化を図5に示し、処理水質を
表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】図3、4および表3より、実施例2および
比較例2の結果が実施例1および比較例1と同様の傾向
を示すことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のCMP排液処理装置のフロー図であ
る。
【図2】実施例1および比較例1における圧力の経時変
化を示すグラフである。
【図3】実施例1および比較例1におけるフラックスの
経時変化を示すグラフである。
【図4】実施例2および比較例2における圧力の経時変
化を示すグラフである。
【図5】実施例2および比較例2におけるフラックスの
経時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 凝集処理槽 2 UF膜分離装置 3 RO膜分離装置 4 界面活性剤添加装置 5 pH調整装置 6 原水路 7 界面活性剤注入路 8 pH調整剤注入路 9 濃縮液循環路 10 攪拌機 11、12 給液路 13 濃縮液路 14 処理水路 15 排液路
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMP排液を界面活性剤の存在下、pH
    6.8以下において凝集処理し、UF膜で膜分離するこ
    とを特徴とするCMP排液の処理方法。
  2. 【請求項2】 UF膜の透過液をRO膜で膜分離して水
    を回収することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 CMP排液を導入し、界面活性剤を添加
    してpH6.8以下において凝集処理を行う凝集処理槽
    と、 凝集処理液をUF膜で膜分離するUF膜分離装置とを含
    むCMP排液処理装置。
  4. 【請求項4】 UF膜分離装置の透過液をRO膜で膜分
    離するRO膜分離装置を含む請求項3記載の装置。
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