JP2003300070A - メタル系cmp排水の処理方法 - Google Patents
メタル系cmp排水の処理方法Info
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Abstract
もセラミック膜で効果的に処理することができるメタル
系CMP排水の処理方法を提供する。 【解決手段】金属イオン、酸化剤、CMPスラリーから
なるメタル系CMP排水をセラミック膜で処理するにあ
たり、処理すべきCMP排水に水酸化物を添加してpH
調整し、コロイダルな金属水酸化物を生成させた後、セ
ラミック膜による分離処理を行う。
Description
線に対するCMP(ケミカルメカニカルポリッシング)
工程で排出されるメタル系CMP排水の処理方法に関す
るものである。
P工程では、金属膜面(W、Al、Cu)を酸化させて
研磨する必要があるため、過酸化水素、硝酸鉄、ヨウ素
酸カリウム等の酸化剤を添加して使用する。このうち、
デバイスウェハーが金属イオンの付着を避けるため、過
酸化水素が最も使用されている。また、CMP工程で
は、研磨剤としてシリカ、アルミナ、セリア等のCMP
スラリーを用いる。そのため、メタル系CMP排水中に
は、酸化剤とCMPスラリーが混入している。
方法として、従来、既設の総合排水処理(凝集剤+フィ
ルタープレス、凝集剤+砂濾過)にて処理し、放流する
ことが考えられているが、多種多様な排水を処理してい
るため、再利用することが難しい問題があった。又、C
MP排水を凝集処理することも考えられているが、CM
Pスラリーは凝集しないように調整されているため、C
MP排水を凝集処理するには、凝集剤量(無機系凝集
剤、高分子凝集剤)を大量に必要とする問題もあった。
更に、砂濾過、フィルタープレスの場合、CMPスラリ
ーのリークが起き、完全に除濁することが出来ない問題
もあった。更に又、凝集剤を用いる場合、薬剤を用いて
処理しているため、純水装置の原水等としてリサイクル
して使用するには、負荷が大きすぎ、放流処理される問
題もあった。
することも考えられているが、ポリスルフォン、ポリア
クリロニトリル、酢酸セルロース等を用いた有機膜で
は、過酸化水素濃度を1mg/l以下で使用するのが通
常である。メタル系CMP排水を有機膜を用いて処理し
た場合、膜が酸化劣化を起こして破損してしまう問題が
あった。そのため、メタル系CMP排水をそのまま処理
する事はできなかった。又、CMP排水中に含まれるC
MPスラリーにより有機膜では膜面の摩耗で破損する問
題もあった。中空糸膜を用いた場合、流路がスラリーで
閉塞させる事により、中空糸膜が破損してしまう問題も
あった。更に、これらの有機膜や中空糸膜は耐蝕性が十
分でなく、酸化剤を含みpHが2〜5であるメタル系C
MP排水の処理に耐えることができなかった。
る手段として、耐蝕性、耐摩耗性のあるセラミック膜で
CMP排水を処理する技術が、本発明者の発表による
「CMP排水処理技術」、電子材料、Vol.38、N
o.8、1999年8月において提案されている。しか
しながら、W、Al、Cu配線に対するCMP工程から
のでメタル系CMP排水の中には、CuイオンやAlイ
オン等の金属イオンを含んでいる。このようなCMP排
水の処理にセラミック膜を用いた場合、イオン成分は膜
を透過してしまい、処理することができない問題があっ
た。特に、現在廃棄のための規制があるCuイオンを含
んだCMP排水では、そのまま放流することができず、
問題となっていた。
金属イオンを含むメタル系CMP排水であってもセラミ
ック膜で効果的に処理することができるメタル系CMP
排水の処理方法を提供しようとするものである。
排水の処理方法は、金属イオン、酸化剤、CMPスラリ
ーからなるメタル系CMP排水をセラミック膜で処理す
るにあたり、処理すべきCMP排水に水酸化物を添加し
てpH調整し、コロイダルな金属水酸化物を生成させた
後、セラミック膜による分離処理を行うことを特徴とす
るものである。
の前処理として、処理すべきCMP排水に好ましくはN
aOH、KOH、または水酸化アンモニウムからなる水
酸化物を添加して、好ましくはpH7〜10の間となる
ようCMP排水のpHを調整し、コロイダルな金属水酸
化物を生成させることで、金属イオンを金属水酸化物の
コロイドとしてセラミック膜で分離することができる。
理方法では、従来、セラミック膜のみによる分離処理で
はセラミック膜を透過してしまう金属イオン成分を、水
酸化物をメタル系CMP排水に添加してpH処理して金
属水酸化物を生成し、コロイドを形成させる事で、コロ
イドとして金属イオン成分をセラミック膜で分離させて
いる。
排水中にはCuイオンが3〜20mg/l含まれている
が、例えば、NaOHをCMP排水に添加してそのpH
を7〜10に調整する事で、コロイダルなCu(OH)
2が生成される。生成されたコロイダルなCu(OH)
2を、例えば、分画分子量50000(細孔径0.01
μm)のセラミック膜を通して濾過することで、溶解し
ているCuイオンも1mg/l以下となり、研磨剤であ
るコロイダルシリカ、セリア、アルミナ等のCMPスラ
リーと共にCuイオンも除去する事が可能となる。
処理を行って、コロイドとCMPスラリーをセラミック
膜により除去した後、分離して得た透過液から活性炭等
で酸化剤を吸着除去することで、排水を再利用すること
ができるようにすることが好ましい。
NaOHを用いることが好ましい。使用するセラミック
膜の一例としては、出願人が「セフィルト(商標名)」
として販売しているセラミック膜モジュールを好適に使
用することができる。pH調整のpHは上述したように
7〜10にすることで、良好なコロイドを得ることがで
きるため好ましい。
方法は、セラミック膜を通過する金属イオンがCMP排
水中に存在していれば、どのようなCMP排水に対して
も適用することができる。しかしながら、現時点では、
規制のあるCu以外はそのまま金属イオンを含んだ状態
で濃縮液を廃棄することができるため、その観点から現
時点ではCuイオンを含むメタル系CMP排水の処理に
特に好適に使用することができる。また、W等イオンに
なり難い金属配線のCMP排水の場合は、本発明を適用
してもあまり良好な効果を得ることができない。
れるメタル系CMP排水の処理に関することあり、CM
P処理後の後段の洗浄機から排出される排水の内、希薄
なフッ酸を用いる場合は除かれる。このフッ酸がメタル
系CMP排水に混入してしまうと、例えセラミック膜で
あっても耐蝕性に問題が生じるためである。メタル系C
MP排水中における過酸化水素の濃度は10〜500m
g/lであり、耐蝕性の観点からは、セラミック膜はそ
のまま問題なく使用する事ができる。
方法を実施する装置の一例の構成を示す図である。図1
に示す例において、処理すべき原水は一旦原水タンク1
に貯留され、昇圧ポンプ2および循環ポンプ3を介して
セラミック膜モジュール4に供給される。セラミック膜
モジュール4においてクロスフロー濾過された原水は、
透過液と濃縮液とに分離される。分離された透過液は、
透過液タンク5に一旦貯留され、適宜ポンプ6により再
利用のため外部へ供給される。分離された濃縮液の一部
はクロスフロー濾過のため自段の原水に戻され、残りの
濃縮液は、濃縮液タンク7に一旦貯留され、ポンプ8に
より外部へ供給されて処理される。図1に示す例では、
原水タンク1にNaOHタンク9からNaOHポンプ1
0の動作によりNaOH等を添加することで、本発明を
達成している。なお、11は原水タンク1中の原水のp
Hを測定するためのpH計である。
けるCMPスラリー濃度は500〜10000mg/l
程度である。このCMP排水中から水を回収するには高
濃度に濃縮することが必要であり、50000〜100
000mg/lまでセラミック膜で濃縮することによ
り、排水中から水を80〜99.5%回収することが出
来る。膜で処理する場合、濃縮排水が発生するが、高濃
度に濃縮することにより、濃縮排水を減らすことが出
来、1/5〜1/200に減量化することが出来る。こ
れにより、濃縮排水を既設の総合排水処理設備で処理す
る際の負荷を大幅に低減する事ができる。又、濃縮排水
をそのまま業者引き取りに出す場合、その費用を低減す
ることが出来る。
μmであり、分画分子量50000(細孔径0.01μ
m)のセラミック膜を用いて処理した時の処理水は、
0.1μm以上の懸濁物質(スラリー)で2mg/l以
下の清澄な液となる。そのため、後段で過酸化水素等の
酸化剤を吸着処理する活性炭に対してスラリーによる負
荷を与えることは無い。
によれば、セラミック膜による分離処理の前処理とし
て、処理すべきCMP排水に好ましくはNaOHからな
る水酸化物を添加して、好ましくはpH7〜10の間と
なるようCMP排水のpHを調整し、コロイダルな金属
水酸化物を生成させているため、金属イオンを金属水酸
化物のコロイドとしてセラミック膜で分離することがで
きる。
する装置の一例の構成を示す図である。
セラミック膜モジュール、5 透過液タンク、6、8
ポンプ、7 濃縮液タンク、9 NaOHタンク、1
0 NaOHポンプ、11 pH計
Claims (3)
- 【請求項1】金属イオン、酸化剤、CMPスラリーから
なるメタル系CMP排水をセラミック膜で処理するにあ
たり、処理すべきCMP排水に水酸化物を添加してpH
調整し、コロイダルな金属水酸化物を生成させた後、セ
ラミック膜による分離処理を行うことを特徴とするメタ
ル系CMP排水の処理方法。 - 【請求項2】前記水酸化物としてNaOH、KOH、ま
たは水酸化アンモニウムを使用する請求項1記載のメタ
ル系CMP排水の処理方法。 - 【請求項3】前記pH調整を、pHが7〜10になるよ
う行う請求項1または2記載のメタル系CMP排水の処
理方法。
Priority Applications (1)
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JP2002106633A JP2003300070A (ja) | 2002-04-09 | 2002-04-09 | メタル系cmp排水の処理方法 |
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-
2002
- 2002-04-09 JP JP2002106633A patent/JP2003300070A/ja active Pending
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