JP2000126028A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP2000126028A
JP2000126028A JP10307089A JP30708998A JP2000126028A JP 2000126028 A JP2000126028 A JP 2000126028A JP 10307089 A JP10307089 A JP 10307089A JP 30708998 A JP30708998 A JP 30708998A JP 2000126028 A JP2000126028 A JP 2000126028A
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heating
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯器本体の内周面を構成する内容器を真空
二重構造とすることにより、炊飯器本体の保温性能を大
幅に向上させ、もって製品の小型化、製品構造の簡略化
を図る。 【解決手段】 電気炊飯器において、炊飯器本体1の内
面を、内鍋3の収納空間を形成する内外二重の真空構造
を有する内容器5により構成するとともに、該内容器5
と前記内鍋3との間に加熱手段11を配設し且つ温度検
出手段15における前記内鍋3との接触面を、前記加熱
手段11より上方に位置させて、内容器5の断熱性能を
大幅に向上させるとともに、加熱手段11による内鍋3
の加熱効率の向上と温度検出手段15による検出精度の
向上とを図るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは炊飯器本体内に蓄熱される熱を有効
に利用した電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来公知の電気炊飯器は、内鍋を収納す
る炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部開口を覆蓋する蓋
体と、前記内鍋の底部を加熱する加熱手段とを備えて構
成されている。
【0003】そして、前記炊飯器本体の内面は、1枚の
板金からなる内容器(電熱ヒータを加熱手段とする電気
炊飯器の場合)あるいは1枚の合成樹脂からなる内容器
(電磁誘導コイルを加熱手段とする電気炊飯器の場合)
により構成されており、内容器自体には、全く断熱機能
を有していなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の電気
炊飯器の場合、内容器に断熱機能がないため、炊飯器本
体の内部に断熱材を配設して断熱機能を持たせることが
行われているが、断熱材を配設する空間を十分に確保し
ようとすると、炊飯器本体が大きくならざるを得ないと
いう不具合が生じるし、断熱材だけでは十分な保温性能
が確保できないため、保温時には、保温ヒータによる加
熱が必要となっていた。
【0005】また、蓋体の内面側に内鍋の開口を閉塞す
る内蓋を有するものでは、内蓋を加熱するための内蓋加
熱手段が必須の要件となっていた。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、炊飯器本体の内周面を構成する内容器を真空二重
構造とすることにより、炊飯器本体の保温性能を大幅に
向上させ、もって製品の小型化、製品構造の簡略化を図
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、内鍋を収納する炊
飯器本体と、該炊飯器本体の上部開口を覆蓋する蓋体
と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度を
検出する温度検出手段とを備えた電気炊飯器において、
前記炊飯器本体の内面を、前記内鍋の収納空間を形成す
る内外二重の真空構造を有する内容器により構成すると
ともに、該内容器と前記内鍋との間に前記加熱手段を配
設し且つ前記温度検出手段における前記内鍋との接触面
を、前記加熱手段より上方に位置させている。
【0008】上記のように構成したことにより、炊飯器
本体の内面を構成する内容器の断熱性能が大幅に向上す
ることとなって、炊飯器本体の保温性能が著しく向上す
ることとなる。従って、従来の電気炊飯器におけるよう
に、炊飯器本体内に断熱材を配設する必要もなくなる
し、保温ヒータも不要となる。また、内容器と前記内鍋
との間に加熱手段を配設するようにしているため、加熱
手段による内鍋の加熱効率が向上する。さらに、温度検
出手段における前記内鍋との接触面を、加熱手段より上
方に位置させているため、加熱手段からの熱影響を直接
受けることが少なくなり、温度検出手段による検出精度
も向上する。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記内鍋を、前記加熱手段
上に載置した場合、加熱手段から内鍋へ直接熱伝導され
ることとなり、加熱効率がより向上する。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記内鍋の上端口縁を、前
記炊飯器本体の上部開口縁に吊下支持した場合、内容器
と内鍋たの間に加熱手段が存在する密閉空間が形成され
ることとなり、該密閉空間に閉じ込められた熱気により
内鍋を加熱することができることとなる。従って、内鍋
の全周からの加熱が得られることとなり、カマド炊きと
同様な美味しいご飯を炊き上げることができるととも
に、保温性能も向上する。
【0011】請求項4の発明におけるように、請求項1
ないし請求項3のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記内容器を、側周部から底部にかけて形成された
真空二重構造部と、底部に形成された非真空部とにより
構成した場合、加熱手段の内容器内方への配設を前記非
真空部を介して行うことが可能となり、組付作業が容易
となる。
【0012】請求項5の発明におけるように、請求項1
ないし請求項4のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記蓋体の内面側に、該蓋体の閉蓋時に前記内鍋の
開口を閉塞する内蓋を設けるとともに、前記炊飯器本体
の開口縁に、前記蓋体の閉蓋時に前記内蓋の外周縁部が
当接され且つ前記内容器と内鍋との間の隙間に臨む受熱
部を有する熱良導性材料からなる伝熱部材を取り付けた
場合、炊飯器本体内に蓄熱された熱が伝熱部材を介して
内蓋に熱伝導することとなり、従来の電気炊飯器におい
て必要とされた内蓋加熱用の加熱手段も不要となる。
【0013】請求項6の発明におけるように、請求項5
記載の電気炊飯器において、前記伝熱部材として、高真
空とされ且つ熱移動用の作動液を封入した穴を有する熱
良導体からなり、受熱部と放熱部とを有する高性能の熱
移動板を採用した場合、伝熱部材の伝熱性能が向上する
こととなるため、炊飯器本体内に蓄熱された熱の内蓋へ
の熱伝導がより良好となる。
【0014】請求項7の発明におけるように、請求項1
ないし請求項4のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記蓋体の内面側に、該蓋体の閉蓋時に前記内鍋の
開口を閉塞する内蓋を設けるとともに、該内蓋の外周縁
部を、前記内容器と内鍋との間の隙間に臨ませた場合、
炊飯器本体内に蓄熱された熱が直接内蓋に熱伝導される
こととなり、従来の電気炊飯器において必要とされた内
蓋加熱用の加熱手段も不要となる。
【0015】請求項8の発明におけるように、請求項5
ないし請求項7のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記内蓋を加熱する内蓋加熱手段を付設した場合、
伝熱部材を介しての熱伝導あるいは直接の熱伝導による
内蓋加熱が不十分な時に、内蓋加熱手段による加熱で補
うことができる。また、この場合の内蓋加熱手段は補助
的な役割しか行わないので、従来の電気炊飯器に比して
電力消費を節約することができる。
【0016】請求項9の発明におけるように、請求項1
ないし請求項8のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記蓋体を断熱構造とした場合、内鍋として直接火
にかけられるものを用いた場合には、加熱調理した後に
内鍋を収納すれば、そのままでも保温調理器として使用
することができるし、内鍋に代えて直接火にかけられる
鍋を加熱調理後に収納しても保温調理器として使用する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0018】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器の全体構成および要部が示されている。
【0019】この電気炊飯器は、熱盤式の電熱ヒータを
内鍋加熱用の加熱手段として採用したものであり、合成
樹脂製の外ケース4と真空二重構造の内容器5とを合成
樹脂製の環状の肩部材6で連結してなる炊飯器本体1を
備えており、該炊飯器本体1内に内鍋3が収容され、さ
らに炊飯器本体1の上部に、炊飯器本体1の上部開口を
覆蓋するとともに内鍋3の上部開口を閉塞する内蓋7を
備えた蓋体2が開閉自在且つ着脱自在に枢支されてい
る。
【0020】前記内鍋3は、お椀状を呈する熱良導体
(例えば、アルミダイカスト製品)からなっており、そ
の開口縁には、前記内蓋7に設けられたシールパッキン
(後述する)が圧接されるフランジ部3aが一体に形成
されている。
【0021】前記内容器5は、共に金属材料(例えば、
ステンレス)からなる内筒5aと外筒5bの端部を溶接
により接合し、内部を真空となした真空二重構造とされ
ており、その底部中央には、所定の大きさの開口8が形
成されている。該開口8は、後述する温度検出手段1
5、後述する熱盤式電熱ヒータ11の端子部11a等を
挿入するためのものである。この内容器5は、前記外ケ
ース4の底部4aに対して支持具9を介して支持されて
いる。
【0022】前記肩部材6は、その外周部下端を前記外
ケース4の上端に対して係合させるとともに、その内周
部を前記内容器5の上端に対して連結具10を介して固
定することにより取り付けられている。
【0023】前記内容器5の内底部には、内鍋3を加熱
するための加熱手段として作用する熱盤式の電熱ヒータ
11が取付金具12を介して支持されている。該電熱ヒ
ータ11は、前記内鍋3の底面に当接する熱良導体(例
えば、アルミ合金)からなる熱盤13と、該熱盤13に
埋設された発熱体14(例えば、シーズヒータ)とによ
って構成されている。
【0024】符号15は温度検出手段として作用するセ
ンタセンサーで、その温度検知部15aは熱盤13の中
心部に形成された穴16から内鍋3の底面に接触し得る
ように付勢部材(図示省略)によって付勢された状態で
前記熱盤13より上方に臨ましめられている。つまり、
前記センタセンサー15の温度検知部15aと前記内鍋
3との接触面は、前記電熱ヒータ11より上方に位置さ
れているのである。このようにすると、電熱ヒータ11
からの熱影響を直接受けることが少なくなり、センタセ
ンサー15による検出精度が向上する。
【0025】ところで、内容器5の底部に開口8を形成
すると、内容器5内に吹きこぼれ等が生じた場合に前記
開口8を介して下方に漏れ、センタセンサー15や電熱
ヒータ11のリード線接続部の絶縁不良を起こすおそれ
があるため、本実施の形態においては、前記開口8を、
センタセンサー15および電熱ヒータ端子部11aを引
き出す穴37,37を有する閉塞板36で覆っている。
つまり、本実施の形態においては、内容器5は、側周部
から底部にかけて形成された真空二重構造部Xと、前記
閉塞板36により底部に形成された非真空部Yとにより
構成されているのである。このようにすると、電熱ヒー
タ11の内容器5内方への配設を前記非真空部Yを介し
て行うことが可能となり、組付作業が容易となる。な
お、前記非真空部Yは、内容器5を構成する内筒5aあ
るいは外筒5bにより構成してもよい。符号37は穴3
6に設けられたシール部材である。
【0026】前記肩部材6の内周縁上面には、図2に示
すように、蓋体2側(具体的には、蓋体2の下面に取り
付けられた内蓋7)への熱源となる伝熱部材17が取り
付けられている。該伝熱部材17は、例えば熱良導体で
あるアルミ合金からなる板材により構成されており、前
記肩部材6上面に取り付けられる環状の放熱部17a
と、該放熱部17aの内周端から下方に延設され、前記
内容器5と内鍋3との間の隙間Sに臨む受熱部17bと
からなっている。該受熱部17bは、前記内容器5と内
鍋3との間の隙間Sに蓄熱された熱を受熱する作用をな
すものであり、前記放熱部17aの内周端全域から延設
する構成としてもよく、前記放熱部17aの内周端から
周方向に所定間隔をおいて延設する構成としてもよい。
また、前記受熱部17bは、前記隙間Sの下方にまで延
設されてもよい。さらに、前記伝熱部材17は、環状に
限定されることはなく、周方向に所定間隔をおいた不連
続なものでもよい。
【0027】本実施の形態においては、前記伝熱部材1
7における放熱部17aの下面には、内蓋加熱用の加熱
手段として作用する肩ヒータ18が取り付けられてい
る。なお、該肩ヒータ18は、前記伝熱部材17におけ
る受熱部17bでの受熱量を補助するためのものであ
り、前記受熱量が十分な場合には省略される。また、内
蓋加熱用の加熱手段としては、前記肩ヒータ18に代え
て内蓋7を直接加熱する蓋ヒータを採用することもでき
る。
【0028】ところで、本実施の形態においては、前記
伝熱部材17をアルミ合金からなる板材により構成して
いるが、伝熱部材17として、図3に示すように、高真
空とされ且つ熱移動用の作動液を封入した蛇行トンネル
状の穴19を有する熱良導体からなり、放熱部17aと
受熱部17bとを有する高性能の熱移動板を採用するこ
ともできる。この場合、熱移動板17による受熱部17
bから放熱部17aへの熱移動が高効率で行われるた
め、内蓋加熱用のヒータ(例えば、肩ヒータ、蓋ヒー
タ)は不要となる。
【0029】前記伝熱部材17における受熱部17b
は、炊飯量や該気温の変化に対応できるように収縮自在
あるいは折り畳み自在としてもよい。また、前記伝熱部
材17にご飯の付着を防ぐ表面処理を施す場合もある。
【0030】一方、前記蓋体2は、ヒンジ機構20に対
して着脱自在とされ、その開閉はヒンジ機構20のヒン
ジピン21を中心とした揺動により行われることとなっ
ていて、外周縁において互いに溶着結合されて内部に空
間部24を形成する合成樹脂製の上下一対の蓋板22,
23によって構成されている。なお、蓋体2は、ロック
機構25により閉蓋状態を保持し得ることとされてい
る。符号26は前記空間部24に配設された断熱材であ
り、蓋体2は断熱構造とされている。
【0031】また、前記蓋体2の中心部には、該蓋体2
を上下方向に貫通する蒸気排出通路27が形成されてい
る。該蒸気排出通路27は、炊き上げ工程において内蓋
3内に多量に発生する蒸気を外部へ排出するためのもの
である。
【0032】前記蓋体2の下面には、該蓋体2の閉蓋時
に前記内鍋3の開口を閉塞する内蓋7が取り付けられて
いる。該内蓋7は、その中心側においては前記蒸気排出
通路22の入口開口27aに巻き込み結合されている。
上記のようにして構成された蓋体2は、取外し状態にお
いて丸洗い可能な一体品となっている。
【0033】前記内蓋7の外周縁7aは、蓋体2の閉蓋
時において炊飯器本体1側(即ち、肩部材6)に取り付
けられた伝熱部材17の放熱部17aに対して伝熱可能
に当接されることとなっている。
【0034】また、前記内蓋7には、蓋体2の閉蓋時に
おいて前記内鍋3のフランジ部3aに圧接される環状の
シールパッキン28が取り付けられている。
【0035】さらに、前記蒸気排出通路27の入口開口
27aには、前記内鍋3内部からの蒸気を蒸気排出通路
27へ導くとともに排出蒸気中から分離されたオネバを
溜めるスチームキャップ29が気密保持状態で着脱自在
に設けられている。
【0036】また、前記肩部材6の前方側(即ち、図面
左側)は、操作パネル部30とされており、各種スイッ
チおよび各種表示灯等を具備したマイコン基板31を備
えている。また、前記マイコン基板31の下方に位置す
る炊飯器本体1の空間には、電源基板32が前記肩部材
6に対して固定された支持枠33に固定された状態で設
けられている。符号34はコードリール、35は把手で
ある。
【0037】上記のように構成された電気炊飯器におい
ては、次のような作用効果が得られる。
【0038】内鍋3内に米と水とを収容して、電熱ヒー
タ11に通電すると、電熱ヒータ11の加熱力により内
鍋3内の米と水とが加熱され、特有の炊飯特性にしたが
って前記電熱ヒータ11の加熱力をコントロールする
と、ご飯が炊き上げられる。
【0039】この時、内容器5が断熱性能に優れた真空
二重構造となっているため、電熱ヒータ11の熱は、内
鍋3との間の隙間Sに熱気Hとして蓄熱される。該熱気
Hは、前記隙間Sを上昇して伝熱部材17の受熱部17
bに吸熱され、放熱部17aから内蓋7に熱伝導され、
内蓋7から内鍋3内へ放熱される。従って、内蓋7の温
度上昇により炊飯時におけるオネバの成長が抑制される
とともに、保温時における内蓋7への露付きも防止でき
る。
【0040】なお、この電気炊飯器は、保温性能に優れ
た構造(即ち、内容器5が真空二重構造となっている)
となっているため、電熱ヒータ11のチョンかけ(即
ち、所定間隔での短時間通電)で保温が可能となるし、
肩ヒータ18への通電は、伝熱部材17を介して内蓋7
へ伝熱される熱量が不足しているときのみでよいことと
なる。つまり、電力消費を大幅に節約できるのである。
【0041】また、この電気炊飯器の場合、前述したよ
うに断熱性能に優れた内容器5を使用しているので、従
来の電気炊飯器におけるように炊飯器本体1内に断熱材
を配設する必要がなくなる。従って、炊飯器本体1のサ
イズを小さく抑えることも可能となる。
【0042】さらに、この電気炊飯器の場合、蓋体2も
断熱構造となっており、全体として保温性能に優れたも
のとなっているため、内鍋3として直接火にかけられる
ものを用いた場合には、加熱調理した後に内鍋3を収納
すれば、そのままでも保温調理器として使用することが
できるし、内鍋3に代えて直接火にかけられる鍋を加熱
調理後に収納しても保温調理器として使用することがで
きる。
【0043】第2の実施の形態 図4には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0044】この場合、加熱手段11としてインコロイ
ヒータが採用されており、該インコロイヒータ11は、
内容器5の内底面に対して取付金具12を介して取り付
けられた皿状の支持金具39に支持されている。該支持
金具39の開口縁には、外向きに傾斜した鍔部39aが
一体に形成されており、該鍔部39aには、内鍋3が載
置されることとなっている。このように構成すると、内
鍋3とインコロイヒータ11とが直接接触しないことと
なるため、内鍋3は完全な間接加熱となる。つまり、内
鍋3の外周面全体を熱気が包むこととなり、加熱むらの
ない完全な間接炊きとなる。
【0045】なお、図5に示すよう、インコロイヒータ
11の端子部11aを内容器5の開口8の下方において
水平に向け、前記開口8の口縁8aから所定寸法Dだけ
離せば、開口8を塞ぐ閉塞板36を設けなくとも、リー
ド線40との接続部位の絶縁不良を防止することができ
る。なお、前記寸法Dは、0mm以上とされる。
【0046】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0047】第3の実施の形態 図6には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0048】この場合、加熱手段11としてインコロイ
ヒータが採用されており、該インコロイヒータ11は、
内容器5の内底面に対して取付金具12を介して支持さ
れている。内鍋3の上端口縁(即ち、フランジ部3a)
は、炊飯器本体1の上部開口縁(即ち、肩部材6の口
縁)に吊下支持されている。即ち、内容器5と内鍋3と
の間にインコロイヒータ11が存在する密閉空間Sが形
成されることとなっているのである。このようにする
と、前記密閉空間Sに閉じ込められた熱気Hにより内鍋
3が加熱されることとなり、内鍋3の全周からの加熱が
得られることとなる。従って、カマド炊きと同様な美味
しいご飯を炊き上げることができるとともに、保温性能
も向上する。
【0049】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0050】第4の実施の形態 図7には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0051】この場合、加熱手段11として電磁誘導コ
イルが採用されている。該電磁誘導コイル11により内
鍋3に渦電流を発生させ、該渦電流の抵抗熱を利用する
ものなので、内鍋3は、電磁誘導コイル11により渦電
流を発生させ得る磁性金属材料(即ち、鉄系材料)によ
り構成されるか、磁性金属材料を含む金属材料(例え
ば、アルミ合金と鉄系材料とを接合してなるクラッド材
等)により構成される。内容器5には、電磁誘導コイル
11による渦電流の発生があってはならないため、該内
容器5を構成する内筒5aおよび外筒5bは、非磁性金
属材料(例えば、非磁性のステンレス等)からなってい
る。
【0052】前記電磁誘導コイル11は、内容器5の内
底部に対して取付金具12を介して取り付けられた略円
盤状のコイルカバー41と該コイルカバー41に対して
ビス42により固定されるコイルダイ43との間に挟持
された状態で組み付けられている。前記コイルダイ43
は、その中心部に位置して前記コイルカバー41に対し
てビス42により固定される固定部43aと、該固定部
43aから放射状に一体突設された複数の挟持部43
b,43b・・とからなっている。該各挟持部43bの
下面には、下方への磁気透過を防止するためのフェライ
トコア44が貼設されている。また、前記コイルダイ固
定部43aの中央部には、センタセンサー15を嵌挿支
持するための貫通穴45が形成されている。また、前記
コイルカバー41の中央部には、前記センタセンサー1
5の温度検知部15aを挿入するための貫通穴46が形
成されている。
【0053】そして、図8に示すように、電磁誘導コイ
ル11をコイルカバー41とフェライトコア44を貼設
されたコイルダイ43とに挟持し、センタセンサー15
を貫通穴45に嵌挿支持して熱源ユニットTとし、該熱
源ユニットTを内容器5内にセットすることとなってい
る。このようにすると、組付が簡単になるとともに、ア
フタサービスも容易となる。また、電磁誘導コイル11
は内容器5内に収納されることとなるため、外部への不
要な輻射ノイズが低減できる。
【0054】また、この場合、内容器5が真空二重構造
となっていて、断熱性能が高くなっているので、炊飯時
に内容器5内に熱気Hがこもり、電磁誘導コイル11が
熱くなるおそれがある。そこで、本実施の形態において
は、伝熱部材17の受熱部17bおよび肩部材6を貫通
する通路47を形成し、内容器5内の熱気Hを前記通路
47を介して炊飯器本体1内へ逃がすようにしている
(図9参照)。該通路47は、周方向に所定間隔をおい
て形成される。なお、前記熱気Hの排気は、開口8から
の吸込によるため、本実施の形態においては閉塞板は省
略される。開口8からの吸込は、自然吸気でもよいが、
炊飯時駆動される冷却ファン(図示省略)による強制吸
気としてもよい。
【0055】本実施の形態の場合、電磁誘導コイル11
により内鍋3に生ずる渦電流の抵抗熱を利用することと
なっているため、内鍋3自体が発熱することとなり、熱
効率が向上する。
【0056】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0057】第5の実施の形態 図10には、本願発明の第5の実施の形態にかかる電気
炊飯器の要部が示されている。
【0058】この場合、内蓋7の外周縁部7aは、蓋体
2の閉蓋時において内容器5の上部に形成された段部4
8に当接されている。つまり、内鍋外周縁部7aは、前
記内容器5と内鍋3との間の隙間Sに臨ませられている
のである。なお、第1の実施の形態における伝熱部材1
7は省略されている。このようにすると、炊飯器本体
(具体的には、内容器5)内に蓄熱された熱が直接内蓋
3に熱伝導されることとなり、従来の電気炊飯器におい
て必要とされた内蓋加熱用の加熱手段(例えば、肩ヒー
タあるいは蓋ヒータ)が不要となる。なお、上記構造
は、内容器5内の熱気を排気する構造をとりにくいの
で、第4の実施の形態におけるような電気炊飯器(即
ち、電磁誘導コイルを加熱手段とするもの)には不適で
ある。
【0059】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態における同様なので説明を省略する。
【0060】上記各実施の形態にかかる電気炊飯器にお
いては、内容器5を金属により構成しているが、内容器
5を合成樹脂により構成してもよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内鍋を収納す
る炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部開口を覆蓋する蓋
体と、前記内鍋の底部を加熱する加熱手段と、前記内鍋
の温度を検出する温度検出手段とを備えた電気炊飯器に
おいて、前記炊飯器本体の内面を、前記内鍋の収納空間
を形成する内外二重の真空構造を有する内容器により構
成して、炊飯器本体の内面を構成する内容器の断熱性能
が大幅に向上するようにしているので、炊飯器本体の保
温性能が著しく向上することとなり、従来の電気炊飯器
におけるように、炊飯器本体内に断熱材を配設する必要
もなくなるし(即ち、炊飯器本体のサイズの小型化が図
れるし)、保温ヒータも不要となる(即ち、部品点数が
削減できる)という効果がある。
【0062】また、該内容器と前記内鍋との間に前記加
熱手段を配設するようにしているので、加熱手段による
内鍋の加熱効率が向上するという効果もある。
【0063】さらに、前記温度検出手段における前記内
鍋との接触面を、前記加熱手段より上方に位置させてい
るので、加熱手段からの熱影響を直接受けることが少な
くなり、温度検出手段による検出精度も向上するという
効果もある。
【0064】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記内鍋を、前記加熱手段
上に載置した場合、加熱手段から内鍋へ直接熱伝導され
ることとなり、加熱効率がより向上する。
【0065】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記内鍋の上端口縁を、前
記炊飯器本体の上部開口縁に吊下支持した場合、内容器
と内鍋たの間に加熱手段が存在する密閉空間が形成され
ることとなり、該密閉空間に閉じ込められた熱気により
内鍋を加熱することができることとなる。従って、内鍋
の全周からの加熱が得られることとなり、カマド炊きと
同様な美味しいご飯を炊き上げることができるととも
に、保温性能も向上する。
【0066】請求項4の発明におけるように、請求項1
ないし請求項3のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記内容器を、側周部から底部にかけて形成された
真空二重構造部と、底部に形成された非真空部とにより
構成した場合、加熱手段の内容器内方への配設を前記非
真空部を介して行うことが可能となり、組付作業が容易
となる。
【0067】請求項5の発明におけるように、請求項1
ないし請求項4のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記蓋体の内面側に、該蓋体の閉蓋時に前記内鍋の
開口を閉塞する内蓋を設けるとともに、前記炊飯器本体
の開口縁に、前記蓋体の閉蓋時に前記内蓋の外周縁部が
当接され且つ前記内容器と内鍋との間の隙間に臨む受熱
部を有する熱良導性材料からなる伝熱部材を取り付けた
場合、炊飯器本体内に蓄熱された熱が伝熱部材を介して
内蓋に熱伝導することとなり、従来の電気炊飯器におい
て必要とされた内蓋加熱用の加熱手段も不要となる。
【0068】請求項6の発明におけるように、請求項5
記載の電気炊飯器において、前記伝熱部材として、高真
空とされ且つ熱移動用の作動液を封入した穴を有する熱
良導体からなり、受熱部と放熱部とを有する高性能の熱
移動板を採用した場合、伝熱部材の伝熱性能が向上する
こととなるため、炊飯器本体内に蓄熱された熱の内蓋へ
の熱伝導がより良好となる。
【0069】請求項7の発明におけるように、請求項1
ないし請求項4のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記蓋体の内面側に、該蓋体の閉蓋時に前記内鍋の
開口を閉塞する内蓋を設けるとともに、該内蓋の外周縁
部を、前記内容器と内鍋との間の隙間に臨ませた場合、
炊飯器本体内に蓄熱された熱が直接内蓋に熱伝導される
こととなり、従来の電気炊飯器において必要とされた内
蓋加熱用の加熱手段も不要となる。
【0070】請求項8の発明におけるように、請求項5
ないし請求項7のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記内蓋を加熱する内蓋加熱手段を付設した場合、
伝熱部材を介しての熱伝導あるいは直接の熱伝導による
内蓋加熱が不十分な時に、内蓋加熱手段による加熱で補
うことができる。また、この場合の内蓋加熱手段は補助
的な役割しか行わないので、従来の電気炊飯器に比して
電力消費を節約することができる。
【0071】請求項9の発明におけるように、請求項1
ないし請求項8のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記蓋体を断熱構造とした場合、内鍋として直接火
にかけられるものを用いた場合には、加熱調理した後に
内鍋を収納すれば、そのままでも保温調理器として使用
することができるし、内鍋に代えて直接火にかけられる
鍋を加熱調理後に収納しても保温調理器として使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部を示す拡大断面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器において使用されている伝熱部材の他の例を示す斜視
図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部を示す拡大断面図である。
【図6】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図7】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図8】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器における熱源ユニットを示す拡大縦断面図である。
【図9】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部を示す拡大縦断面図である。
【図10】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気炊
飯器の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、5は内容器、6
は肩部材、7は内蓋、7aは外周縁部、8は開口、11
は加熱手段(熱盤式電熱ヒータ、インコロイヒータ、電
磁誘導コイル)、15は温度検出手段(センタセンサ
ー)、15aは温度検知部、17は伝熱部材、17aは
放熱部、17bは受熱部、18は内蓋加熱手段(肩ヒー
タ)、19は穴、Hは熱気、Sは隙間、Xは真空二重構
造部、Yは非真空部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月10日(2000.2.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電気炊飯器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは炊飯器本体内に蓄熱される熱を有効
に利用した電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来公知の電気炊飯器は、内鍋を収納す
る炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部開口を覆蓋する蓋
体と、前記内鍋の底部を加熱する加熱手段とを備えて構
成されている。
【0003】そして、前記炊飯器本体の内面は、1枚の
板金からなる内容器(電熱ヒータを加熱手段とする電気
炊飯器の場合)あるいは1枚の合成樹脂からなる内容器
(電磁誘導コイルを加熱手段とする電気炊飯器の場合)
により構成されており、内容器自体には、全く断熱機能
を有していなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の電気
炊飯器の場合、内容器に断熱機能がないため、炊飯器本
体の内部に断熱材を配設して断熱機能を持たせることが
行われているが、断熱材を配設する空間を十分に確保し
ようとすると、炊飯器本体が大きくならざるを得ないと
いう不具合が生じるし、断熱材だけでは十分な保温性能
が確保できないため、保温時には、保温ヒータによる加
熱が必要となっていた。
【0005】また、蓋体の内面側に内鍋の開口を閉塞す
る内蓋を有するものでは、内蓋を加熱するための内蓋加
熱手段が必須の要件となっていた。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、炊飯器本体の内周面を構成する内容器を真空二重
構造とすることにより、炊飯器本体の保温性能を大幅に
向上させ、もって製品の小型化、製品構造の簡略化を図
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、内鍋を収納する炊
飯器本体と、該炊飯器本体の上部開口を覆蓋する蓋体
と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記蓋体の内面側
にあって該蓋体の閉蓋時に前記内鍋の開口を閉塞する内
とを備えた電気炊飯器において、前記炊飯器本体の内
面を、前記内鍋の収納空間を形成する内外二重の真空構
造を有する内容器により構成するとともに、該内容器と
前記内鍋との間に前記加熱手段を配設する一方、前記炊
飯器本体の開口縁に、前記蓋体の閉蓋時に前記内蓋の外
周縁部が当接され且つ前記内容器と内鍋との間の隙間に
臨む受熱部を有する熱良導性材料からなる伝熱部材を取
り付けている。
【0008】上記のように構成したことにより、炊飯器
本体の内面を構成する内容器の断熱性能が大幅に向上す
ることとなって、炊飯器本体の保温性能が著しく向上す
ることとなる。従って、従来の電気炊飯器におけるよう
に、炊飯器本体内に断熱材を配設する必要もなくなる
し、保温ヒータも不要となる。また、内容器と前記内鍋
との間に加熱手段を配設するようにしているため、加熱
手段による内鍋の加熱効率が向上する。さらに、炊飯器
本体内に蓄熱された熱が伝熱部材を介して内蓋に熱伝導
することとなり、従来の電気炊飯器において必要とされ
た内蓋加熱用の加熱手段も不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0010】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器の全体構成および要部が示されている。
【0011】この電気炊飯器は、熱盤式の電熱ヒータを
内鍋加熱用の加熱手段として採用したものであり、合成
樹脂製の外ケース4と真空二重構造の内容器5とを合成
樹脂製の環状の肩部材6で連結してなる炊飯器本体1を
備えており、該炊飯器本体1内に内鍋3が収容され、さ
らに炊飯器本体1の上部に、炊飯器本体1の上部開口を
覆蓋するとともに内鍋3の上部開口を閉塞する内蓋7を
備えた蓋体2が開閉自在且つ着脱自在に枢支されてい
る。
【0012】前記内鍋3は、お椀状を呈する熱良導体
(例えば、アルミダイカスト製品)からなっており、そ
の開口縁には、前記内蓋7に設けられたシールパッキン
(後述する)が圧接されるフランジ部3aが一体に形成
されている。
【0013】前記内容器5は、共に金属材料(例えば、
ステンレス)からなる内筒5aと外筒5bの端部を溶接
により接合し、内部を真空となした真空二重構造とされ
ており、その底部中央には、所定の大きさの開口8が形
成されている。該開口8は、後述する温度検出手段1
5、後述する熱盤式電熱ヒータ11の端子部11a等を
挿入するためのものである。この内容器5は、前記外ケ
ース4の底部4aに対して支持具9を介して支持されて
いる。
【0014】前記肩部材6は、その外周部下端を前記外
ケース4の上端に対して係合させるとともに、その内周
部を前記内容器5の上端に対して連結具10を介して固
定することにより取り付けられている。
【0015】前記内容器5の内底部には、内鍋3を加熱
するための加熱手段として作用する熱盤式の電熱ヒータ
11が取付金具12を介して支持されている。該電熱ヒ
ータ11は、前記内鍋3の底面に当接する熱良導体(例
えば、アルミ合金)からなる熱盤13と、該熱盤13に
埋設された発熱体14(例えば、シーズヒータ)とによ
って構成されている。
【0016】符号15は温度検出手段として作用するセ
ンタセンサーで、その温度検知部15aは熱盤13の中
心部に形成された穴16から内鍋3の底面に接触し得る
ように付勢部材(図示省略)によって付勢された状態で
前記熱盤13より上方に臨ましめられている。つまり、
前記センタセンサー15の温度検知部15aと前記内鍋
3との接触面は、前記電熱ヒータ11より上方に位置さ
れているのである。このようにすると、電熱ヒータ11
からの熱影響を直接受けることが少なくなり、センタセ
ンサー15による検出精度が向上する。
【0017】ところで、内容器5の底部に開口8を形成
すると、内容器5内に吹きこぼれ等が生じた場合に前記
開口8を介して下方に漏れ、センタセンサー15や電熱
ヒータ11のリード線接続部の絶縁不良を起こすおそれ
があるため、本実施の形態においては、前記開口8を、
センタセンサー15および電熱ヒータ端子部11aを引
き出す穴37,37を有する閉塞板36で覆っている。
つまり、本実施の形態においては、内容器5は、側周部
から底部にかけて形成された真空二重構造部Xと、前記
閉塞板36により底部に形成された非真空部Yとにより
構成されているのである。このようにすると、電熱ヒー
タ11の内容器5内方への配設を前記非真空部Yを介し
て行うことが可能となり、組付作業が容易となる。な
お、前記非真空部Yは、内容器5を構成する内筒5aあ
るいは外筒5bにより構成してもよい。符号37は穴3
6に設けられたシール部材である。
【0018】前記肩部材6の内周縁上面には、図2に示
すように、蓋体2側(具体的には、蓋体2の下面に取り
付けられた内蓋7)への熱源となる伝熱部材17が取り
付けられている。該伝熱部材17は、例えば熱良導体で
あるアルミ合金からなる板材により構成されており、前
記肩部材6上面に取り付けられる環状の放熱部17a
と、該放熱部17aの内周端から下方に延設され、前記
内容器5と内鍋3との間の隙間Sに臨む受熱部17bと
からなっている。該受熱部17bは、前記内容器5と内
鍋3との間の隙間Sに蓄熱された熱を受熱する作用をな
すものであり、前記放熱部17aの内周端全域から延設
する構成としてもよく、前記放熱部17aの内周端から
周方向に所定間隔をおいて延設する構成としてもよい。
また、前記受熱部17bは、前記隙間Sの下方にまで延
設されてもよい。さらに、前記伝熱部材17は、環状に
限定されることはなく、周方向に所定間隔をおいた不連
続なものでもよい。
【0019】本実施の形態においては、前記伝熱部材1
7における放熱部17aの下面には、内蓋加熱用の加熱
手段として作用する肩ヒータ18が取り付けられてい
る。なお、該肩ヒータ18は、前記伝熱部材17におけ
る受熱部17bでの受熱量を補助するためのものであ
り、前記受熱量が十分な場合には省略される。また、内
蓋加熱用の加熱手段としては、前記肩ヒータ18に代え
て内蓋7を直接加熱する蓋ヒータを採用することもでき
る。
【0020】ところで、本実施の形態においては、前記
伝熱部材17をアルミ合金からなる板材により構成して
いるが、伝熱部材17として、図3に示すように、高真
空とされ且つ熱移動用の作動液を封入した蛇行トンネル
状の穴19を有する熱良導体からなり、放熱部17aと
受熱部17bとを有する高性能の熱移動板を採用するこ
ともできる。この場合、熱移動板17による受熱部17
bから放熱部17aへの熱移動が高効率で行われるた
め、内蓋加熱用のヒータ(例えば、肩ヒータ、蓋ヒー
タ)は不要となる。
【0021】前記伝熱部材17における受熱部17b
は、炊飯量や該気温の変化に対応できるように収縮自在
あるいは折り畳み自在としてもよい。また、前記伝熱部
材17にご飯の付着を防ぐ表面処理を施す場合もある。
【0022】一方、前記蓋体2は、ヒンジ機構20に対
して着脱自在とされ、その開閉はヒンジ機構20のヒン
ジピン21を中心とした揺動により行われることとなっ
ていて、外周縁において互いに溶着結合されて内部に空
間部24を形成する合成樹脂製の上下一対の蓋板22,
23によって構成されている。なお、蓋体2は、ロック
機構25により閉蓋状態を保持し得ることとされてい
る。符号26は前記空間部24に配設された断熱材であ
り、蓋体2は断熱構造とされている。
【0023】また、前記蓋体2の中心部には、該蓋体2
を上下方向に貫通する蒸気排出通路27が形成されてい
る。該蒸気排出通路27は、炊き上げ工程において内蓋
3内に多量に発生する蒸気を外部へ排出するためのもの
である。
【0024】前記蓋体2の下面には、該蓋体2の閉蓋時
に前記内鍋3の開口を閉塞する内蓋7が取り付けられて
いる。該内蓋7は、その中心側においては前記蒸気排出
通路22の入口開口27aに巻き込み結合されている。
上記のようにして構成された蓋体2は、取外し状態にお
いて丸洗い可能な一体品となっている。
【0025】前記内蓋7の外周縁7aは、蓋体2の閉蓋
時において炊飯器本体1側(即ち、肩部材6)に取り付
けられた伝熱部材17の放熱部17aに対して伝熱可能
に当接されることとなっている。
【0026】また、前記内蓋7には、蓋体2の閉蓋時に
おいて前記内鍋3のフランジ部3aに圧接される環状の
シールパッキン28が取り付けられている。
【0027】さらに、前記蒸気排出通路27の入口開口
27aには、前記内鍋3内部からの蒸気を蒸気排出通路
27へ導くとともに排出蒸気中から分離されたオネバを
溜めるスチームキャップ29が気密保持状態で着脱自在
に設けられている。
【0028】また、前記肩部材6の前方側(即ち、図面
左側)は、操作パネル部30とされており、各種スイッ
チおよび各種表示灯等を具備したマイコン基板31を備
えている。また、前記マイコン基板31の下方に位置す
る炊飯器本体1の空間には、電源基板32が前記肩部材
6に対して固定された支持枠33に固定された状態で設
けられている。符号34はコードリール、35は把手で
ある。
【0029】上記のように構成された電気炊飯器におい
ては、次のような作用効果が得られる。
【0030】内鍋3内に米と水とを収容して、電熱ヒー
タ11に通電すると、電熱ヒータ11の加熱力により内
鍋3内の米と水とが加熱され、特有の炊飯特性にしたが
って前記電熱ヒータ11の加熱力をコントロールする
と、ご飯が炊き上げられる。
【0031】この時、内容器5が断熱性能に優れた真空
二重構造となっているため、電熱ヒータ11の熱は、内
鍋3との間の隙間Sに熱気Hとして蓄熱される。該熱気
Hは、前記隙間Sを上昇して伝熱部材17の受熱部17
bに吸熱され、放熱部17aから内蓋7に熱伝導され、
内蓋7から内鍋3内へ放熱される。従って、内蓋7の温
度上昇により炊飯時におけるオネバの成長が抑制される
とともに、保温時における内蓋7への露付きも防止でき
る。
【0032】なお、この電気炊飯器は、保温性能に優れ
た構造(即ち、内容器5が真空二重構造となっている)
となっているため、電熱ヒータ11のチョンかけ(即
ち、所定間隔での短時間通電)で保温が可能となるし、
肩ヒータ18への通電は、伝熱部材17を介して内蓋7
へ伝熱される熱量が不足しているときのみでよいことと
なる。つまり、電力消費を大幅に節約できるのである。
【0033】また、この電気炊飯器の場合、前述したよ
うに断熱性能に優れた内容器5を使用しているので、従
来の電気炊飯器におけるように炊飯器本体1内に断熱材
を配設する必要がなくなる。従って、炊飯器本体1のサ
イズを小さく抑えることも可能となる。
【0034】さらに、この電気炊飯器の場合、蓋体2も
断熱構造となっており、全体として保温性能に優れたも
のとなっているため、内鍋3として直接火にかけられる
ものを用いた場合には、加熱調理した後に内鍋3を収納
すれば、そのままでも保温調理器として使用することが
できるし、内鍋3に代えて直接火にかけられる鍋を加熱
調理後に収納しても保温調理器として使用することがで
きる。
【0035】第2の実施の形態 図4には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0036】この場合、加熱手段11としてインコロイ
ヒータが採用されており、該インコロイヒータ11は、
内容器5の内底面に対して取付金具12を介して取り付
けられた皿状の支持金具39に支持されている。該支持
金具39の開口縁には、外向きに傾斜した鍔部39aが
一体に形成されており、該鍔部39aには、内鍋3が載
置されることとなっている。このように構成すると、内
鍋3とインコロイヒータ11とが直接接触しないことと
なるため、内鍋3は完全な間接加熱となる。つまり、内
鍋3の外周面全体を熱気が包むこととなり、加熱むらの
ない完全な間接炊きとなる。
【0037】なお、図5に示すよう、インコロイヒータ
11の端子部11aを内容器5の開口8の下方において
水平に向け、前記開口8の口縁8aから所定寸法Dだけ
離せば、開口8を塞ぐ閉塞板36を設けなくとも、リー
ド線40との接続部位の絶縁不良を防止することができ
る。なお、前記寸法Dは、0mm以上とされる。
【0038】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0039】第3の実施の形態 図6には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0040】この場合、加熱手段11としてインコロイ
ヒータが採用されており、該インコロイヒータ11は、
内容器5の内底面に対して取付金具12を介して支持さ
れている。内鍋3の上端口縁(即ち、フランジ部3a)
は、炊飯器本体1の上部開口縁(即ち、肩部材6の口
縁)に吊下支持されている。即ち、内容器5と内鍋3と
の間にインコロイヒータ11が存在する密閉空間Sが形
成されることとなっているのである。このようにする
と、前記密閉空間Sに閉じ込められた熱気Hにより内鍋
3が加熱されることとなり、内鍋3の全周からの加熱が
得られることとなる。従って、カマド炊きと同様な美味
しいご飯を炊き上げることができるとともに、保温性能
も向上する。
【0041】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0042】第4の実施の形態 図7には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0043】この場合、加熱手段11として電磁誘導コ
イルが採用されている。該電磁誘導コイル11により内
鍋3に渦電流を発生させ、該渦電流の抵抗熱を利用する
ものなので、内鍋3は、電磁誘導コイル11により渦電
流を発生させ得る磁性金属材料(即ち、鉄系材料)によ
り構成されるか、磁性金属材料を含む金属材料(例え
ば、アルミ合金と鉄系材料とを接合してなるクラッド材
等)により構成される。内容器5には、電磁誘導コイル
11による渦電流の発生があってはならないため、該内
容器5を構成する内筒5aおよび外筒5bは、非磁性金
属材料(例えば、非磁性のステンレス等)からなってい
る。
【0044】前記電磁誘導コイル11は、内容器5の内
底部に対して取付金具12を介して取り付けられた略円
盤状のコイルカバー41と該コイルカバー41に対して
ビス42により固定されるコイルダイ43との間に挟持
された状態で組み付けられている。前記コイルダイ43
は、その中心部に位置して前記コイルカバー41に対し
てビス42により固定される固定部43aと、該固定部
43aから放射状に一体突設された複数の挟持部43
b,43b・・とからなっている。該各挟持部43bの
下面には、下方への磁気透過を防止するためのフェライ
トコア44が貼設されている。また、前記コイルダイ固
定部43aの中央部には、センタセンサー15を嵌挿支
持するための貫通穴45が形成されている。また、前記
コイルカバー41の中央部には、前記センタセンサー1
5の温度検知部15aを挿入するための貫通穴46が形
成されている。
【0045】そして、図8に示すように、電磁誘導コイ
ル11をコイルカバー41とフェライトコア44を貼設
されたコイルダイ43とに挟持し、センタセンサー15
を貫通穴45に嵌挿支持して熱源ユニットTとし、該熱
源ユニットTを内容器5内にセットすることとなってい
る。このようにすると、組付が簡単になるとともに、ア
フタサービスも容易となる。また、電磁誘導コイル11
は内容器5内に収納されることとなるため、外部への不
要な輻射ノイズが低減できる。
【0046】また、この場合、内容器5が真空二重構造
となっていて、断熱性能が高くなっているので、炊飯時
に内容器5内に熱気Hがこもり、電磁誘導コイル11が
熱くなるおそれがある。そこで、本実施の形態において
は、伝熱部材17の受熱部17bおよび肩部材6を貫通
する通路47を形成し、内容器5内の熱気Hを前記通路
47を介して炊飯器本体1内へ逃がすようにしている
(図9参照)。該通路47は、周方向に所定間隔をおい
て形成される。なお、前記熱気Hの排気は、開口8から
の吸込によるため、本実施の形態においては閉塞板は省
略される。開口8からの吸込は、自然吸気でもよいが、
炊飯時駆動される冷却ファン(図示省略)による強制吸
気としてもよい。
【0047】本実施の形態の場合、電磁誘導コイル11
により内鍋3に生ずる渦電流の抵抗熱を利用することと
なっているため、内鍋3自体が発熱することとなり、熱
効率が向上する。
【0048】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0049】上記各実施の形態にかかる電気炊飯器にお
いては、内容器5を金属により構成しているが、内容器
5を合成樹脂により構成してもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内鍋を収納す
る炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部開口を覆蓋する蓋
体と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記蓋体の内面
側にあって該蓋体の閉蓋時に前記内鍋の開口を閉塞する
内蓋とを備えた電気炊飯器において、前記炊飯器本体の
内面を、前記内鍋の収納空間を形成する内外二重の真空
構造を有する内容器により構成するとともに、該内容器
と前記内鍋との間に前記加熱手段を配設する一方、前記
炊飯器本体の開口縁に、前記蓋体の閉蓋時に前記内蓋の
外周縁部が当接され且つ前記内容器と内鍋との間の隙間
に臨む受熱部を有する熱良導性材料からなる伝熱部材を
取り付けて、炊飯器本体内に蓄熱された熱が伝熱部材を
介して内蓋に熱伝導されるようにしたので、従来の電気
炊飯器において必要とされた内蓋加熱用の加熱手段が不
要となるという効果がある。また、炊飯器本体の内面を
構成する内容器の断熱性能が大幅に向上するようにして
いるので、炊飯器本体の保温性能が著しく向上すること
となり、従来の電気炊飯器におけるように、炊飯器本体
内に断熱材を配設する必要もなくなるし(即ち、炊飯器
本体のサイズの小型化が図れるし)、保温ヒータも不要
となる(即ち、部品点数が削減できる)という効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部を示す拡大断面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器において使用されている伝熱部材の他の例を示す斜視
図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部を示す拡大断面図である。
【図6】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図7】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図8】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器における熱源ユニットを示す拡大縦断面図である。
【図9】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】 1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、5は内容器、6
は肩部材、7は内蓋、7aは外周縁部、8は開口、11
は加熱手段(熱盤式電熱ヒータ、インコロイヒータ、電
磁誘導コイル)、15は温度検出手段(センタセンサ
ー)、15aは温度検知部、17は伝熱部材、17aは
放熱部、17bは受熱部、18は内蓋加熱手段(肩ヒー
タ)、19は穴、Hは熱気、Sは隙間、Xは真空二重構
造部、Yは非真空部。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】削除

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋を収納する炊飯器本体と、該炊飯器
    本体の上部開口を覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する
    加熱手段と、前記内鍋の温度を検出する温度検出手段と
    を備えた電気炊飯器であって、前記炊飯器本体の内面
    を、前記内鍋の収納空間を形成する内外二重の真空構造
    を有する内容器により構成するとともに、該内容器と前
    記内鍋との間に前記加熱手段を配設し且つ前記温度検出
    手段における前記内鍋との接触面を、前記加熱手段より
    上方に位置させたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記内鍋を、前記加熱手段上に載置した
    ことを特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記内鍋の上端口縁を、前記炊飯器本体
    の上部開口縁に吊下支持したことを特徴とする前記請求
    項1記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記内容器を、側周部から底部にかけて
    形成された真空二重構造部と、底部に形成された非真空
    部とにより構成したことを特徴とする前記請求項1ない
    し請求項3のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記蓋体の内面側には、該蓋体の閉蓋時
    に前記内鍋の開口を閉塞する内蓋を設けるとともに、前
    記炊飯器本体の開口縁には、前記蓋体の閉蓋時に前記内
    蓋の外周縁部が当接され且つ前記内容器と内鍋との間の
    隙間に臨む受熱部を有する熱良導性材料からなる伝熱部
    材を取り付けたことを特徴とする前記請求項1ないし請
    求項4のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記伝熱部材として、高真空とされ且つ
    熱移動用の作動液を封入した穴を有する熱良導体からな
    り、受熱部と放熱部とを有する高性能の熱移動板を採用
    したことを特徴とする前記請求項5記載の電気炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記蓋体の内面側には、該蓋体の閉蓋時
    に前記内鍋の開口を閉塞する内蓋を設けるとともに、該
    内蓋の外周縁部を、前記内容器と内鍋との間の隙間に臨
    ませたことを特徴とする前記請求項1ないし請求項4の
    いずれか一項記載の電気炊飯器。
  8. 【請求項8】 前記内蓋を加熱する内蓋加熱手段を付設
    したことを特徴とする前記請求項5ないし請求項7のい
    ずれか一項記載の電気炊飯器。
  9. 【請求項9】 前記蓋体を断熱構造としたことを特徴と
    する前記請求項1ないし請求項8のいずれか一項記載の
    電気炊飯器。
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