JP2000125827A - 新規なミネラル清涼飲料 - Google Patents
新規なミネラル清涼飲料Info
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Abstract
た清涼飲料を提供すること。 【解決手段】 (a) 海藻類の灰化物を抽出することにより得られる海藻類ミネラル 0.01〜1重量% (b) クエン酸、酒石酸、コハク酸及びリンゴ酸から選ばれる多価有機酸 0.01〜1重量% 及び (c) 酢酸又は天然醸造酢 0.01〜2重量% を含有することを特徴とする海藻類ミネラル清涼飲料。
Description
ミネラル分を含有する嗜好性に富んだ保存安定性に優れ
た清涼飲料に関する。
とは従来より知られている。例えば、ラットを外界より
隔離して、必要元素として決められている元素のみを配
合した市販の飼料により飼育するとき、1〜3週間で発
育は停止して脱毛などの症状が現れるが、酵母の灰分を
微量添加することにより予防されたとの報告がある[J.
C. Smith, K. Schwarz : J. Nutr., 93, 182(1967)。]
この報告からもわかるように、生体に分布する微量元素
は生体維持に不可欠の要素である。さらに、クロム、コ
バルト、銅、ヨード、マンガン、モリブデン、ニッケ
ル、セレニウム、珪素、錫、バナジウム、亜鉛等の微量
金属元素の生化学的作用と欠乏症についても最近の研究
により明らかにされており、その欠乏による各種の症状
が報告されている[細貝祐太郎、堤忠一、高井百合子共
編:食品微量元素マニュアル、中央法規出版(198
5);桜井弘、田中英彦編:生体微量元素、廣川書店
(1994)]。
ラルを豊富に含んでおり、これらの微量必須元素を効率
よく摂取するため、海藻類を利用した飲食品類が種々提
案されている。例えば、特公昭57−6899号公報に
は、海藻灰を水抽出して得られるアルカリ性水抽出液と
この工程で得られる不溶性残渣の酸性抽出液を混合して
pH6〜8.5のコロイド状乳濁液を調製し、これをそ
のまま水性栄養食品とするか、この混濁液を乾燥粉末と
して水に再溶解して飲料とするか又は乾燥状態で栄養食
品とすることが記載されている。また、特公昭57−2
1301号公報には、紅藻類の灰化物を酸溶液でミネラ
ルを抽出し、pHを6.5〜7.5に調節したものが飲食
品の原料として利用できることが開示されている。
解した清涼飲料は嗜好性において難点があり、更に、長
期保存中にミネラル由来の多種多様の陽イオンや陰イオ
ンに基因すると思われる不溶性の沈殿物を生じるという
欠点がある。
し、嗜好性に優れ、しかも長期保存しても沈殿を生ずる
ことのない、海藻類から得られるミネラルを含有する清
涼飲料を提供することである。
することにより得られる海藻類ミネラル中には、アルカ
リ土類金属、アルミニウム、亜鉛、銅、マンガン、ニッ
ケル、コバルト等の各種の多価金属イオン成分を多く含
んでおり、海藻類ミネラルの水溶液に、通常清涼飲料水
に使用されるクエン酸、酒石酸、コハク酸等の多価有機
酸を加えると、これら有機酸と上記の多価金属イオン成
分とが徐々に反応して、水に難溶性の塩を形成し、保存
中に“オリ”となって沈殿することがあり、また、オリ
を生じないまでも、飲料水中に溶解している陽イオンの
微量のバランスの変化によって味、コクに影響する。
清涼飲料における保存中の沈殿形成及び/又は味、コク
の変化を防止するための方策について種々検討を行なっ
た結果、酢酸や天然醸造酢のような可食性の一価有機酸
を少量配合すると、保存中のオリの形成及び味、コクの
変化を完全に阻止され、海藻類ミネラル清涼飲料の味、
コクの安定化を達成し得ることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
提供される。
細に説明する。
ル分として用いられる海藻類ミネラルとしては、真正紅
藻網スギノリ目のゆかり科又はいばらのり科に属する紅
藻類、例えば、きりんさい、あまくさきりんさい等の灰
化物を水抽出することにより得られるものが好適であ
る。かかる紅藻類の灰化物からのミネラルの抽出はそれ
自体既知の方法により行なうことができ、例えば、特公
昭57−21301号公報に記載の方法によって行なう
ことができる。
る濃度は、使用する海藻ミネラルの種類等に応じて変え
ることができるが、一般には0.01〜1重量%、特に
0.1〜0.5重量%の範囲内が好適である。
常の清涼飲料におけると同様に、クエン酸、酒石酸、コ
ハク酸、リンゴ酸等から選ばれる1種もしくは2種以上
の多価有機酸が配合される。その配合量は、清涼飲料に
望まれる嗜好性等に応じて変えることができるが、一般
には0.01〜1重量%、特に0.1〜0.5重量%の範
囲内が好適である。
ために、酢酸、天然醸造酢又は乳酸を配合する点に大き
な特徴を有するものであるが、天然醸造酢としては、例
えば、米酢、リンゴ酢、果実酢、芋酢、黒酢等が挙げら
れる。これら酢酸、天然醸造酢又は乳酸の配合量は、保
存中のオリの生成及び味・コクの変化を阻止することが
可能であって且つ清涼飲料の嗜好性に悪い影響を与えな
い最少量とすることが望ましく、一般的には0.01〜
2重量%、好ましくは0.1〜1重量%の範囲内とする
ことができる。
じて、風味改善等を目的として、食塩、天然塩又は焼塩
を配合することができる。その配合量は、通常、0.0
1〜1重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%の範囲内
とすることができる。
ウ糖、果糖、麦芽糖、転化糖、還元麦芽糖、トレパース
等の糖類や、人工甘味料を適当量で配合することによ
り、嗜好性の改善を図ることができる。さらにまた、香
料、ビタミン類、アミノ酸類等を適宜配合してもよい。
述べた各成分を水に溶解することによって容易に製造す
ることができる。本発明の清涼飲料には、加圧下に炭酸
ガスを吹き込むことにより炭酸飲料とすることも可能で
あり、また、濃縮して濃厚エキスとしてもよく、更に、
凍結乾燥、噴霧乾燥等により乾燥して粉末飲料とするこ
ともできる。なお、本明細書における各成分の濃度百分
率は清涼飲料水の重量を基準にしたものである。
説明する。
きりんさいの乾燥物1kgを電熱炉中にて550℃、5
時間蒸焼にし、紅藻灰化物380gを得た。得られた灰
化物を約10倍量の0.07重量%の塩酸を加え、時々
撹拌しながら8時間浸漬した後濾過する。濾液のpHは
6.3を示した。炭酸ソーダ水溶液を用いて、濾液のp
HをpH7.0前後の中性に調整し、蒸発乾固し、天然
紅藻ミネラル150gを得た。
ラル飲料を常法に従って調製した。本製品は製造後85
℃、30分間の加熱殺菌を行った。
で味は調製後と同様飲食適性を満足するものであった。
を加え、撹拌しながら24時間抽出を行った後、濾過す
る。濾液のpHは5.5を示した。この紅藻灰米酢を用
いて次の処方のミネラル飲料を常法に従って調製した。
本製品は製造後、85℃、30分間の加熱殺菌を行っ
た。
Claims (4)
- 【請求項1】 (a) 海藻類の灰化物を抽出することにより得られる海藻類ミネラル 0.01〜1重量% (b) クエン酸、酒石酸、コハク酸及びリンゴ酸から選ばれる多価有機酸 0.01〜1重量% 及び (c) 酢酸、天然醸造酢又は乳酸 0.01〜2重量% を含有することを特徴とする海藻類ミネラル清涼飲料。
- 【請求項2】 さらに食塩、天然塩又は焼塩を0.01
〜1重量%の範囲内の濃度で含有する請求項1の清涼飲
料。 - 【請求項3】 さらに蔗糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、
転化糖、還元麦芽糖及びトレハロースから選ばれる糖類
を含有する請求項1又は2記載の清涼飲料。 - 【請求項4】 炭酸ガスが充填されている請求項1〜3
のいずれかに記載の清涼飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10302389A JP2000125827A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 新規なミネラル清涼飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10302389A JP2000125827A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 新規なミネラル清涼飲料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000125827A true JP2000125827A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17908331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10302389A Pending JP2000125827A (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 新規なミネラル清涼飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000125827A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005269951A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Mitsukan Group Honsha:Kk | 黒酢飲料 |
JP2009148228A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Mizkan Nakanos:Kk | スポーツ飲料及びその濃縮物 |
JP2010178670A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Yamamoto Hosuien:Kk | 粉末飲料 |
US7993690B2 (en) | 2003-11-12 | 2011-08-09 | Stokely-Van Camp, Inc. | Carbohydrate and electrolyte replacement composition |
US8435590B2 (en) | 2008-11-24 | 2013-05-07 | Stokely-Van Camp, Inc. | Use of novel carbohydrates and carbohydrate blends to provide a sports beverage with increased absorption |
-
1998
- 1998-10-23 JP JP10302389A patent/JP2000125827A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP4490147B2 (ja) * | 2004-03-24 | 2010-06-23 | 株式会社ミツカングループ本社 | 黒酢飲料 |
JP2009148228A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Mizkan Nakanos:Kk | スポーツ飲料及びその濃縮物 |
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