JP2000124428A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000124428A
JP2000124428A JP11329990A JP32999099A JP2000124428A JP 2000124428 A JP2000124428 A JP 2000124428A JP 11329990 A JP11329990 A JP 11329990A JP 32999099 A JP32999099 A JP 32999099A JP 2000124428 A JP2000124428 A JP 2000124428A
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film
ferroelectric
electrode
semiconductor device
reaction preventing
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JP11329990A
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English (en)
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Kazuhiro Takenaka
計廣 竹中
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ゲート電極23と局所酸化膜26との間のソ
ース領域23上に強誘電体キャパシタCの構造体が存在
する。これは強誘電体膜29とこれを挟む上部電極30
及び下部電極31を有し、下部電極31とソース領域2
3との間に導電性反応防止膜32を備えている。導電性
反応防止膜32はTiN,TiON,TiW,MoSi
である。 【効果】 強誘電体膜29の結晶性改質の目的で強誘電
体膜29の形成後、酸素アニール処理しても酸素は導電
性反応防止膜によりブロックされる。それ故、ソース界
面でのシリコン酸化膜の生成は殆ど起らず、接触抵抗の
低減直列寄生容量の回避を達成でき、キャパシタCの形
成領域の自由度が増し、高密度集積化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性メモリ等に適
用可能の強誘電体キャパシタ等の強誘電体を備えた半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印加電圧の正逆極性により分極反転可能
の強誘電体を用いた不揮発性メモリは、情報書き込み時
間と情報読み出し時間が原理的に等しい。また静止状態
(バックアップ時)は電圧無印加でも分極(残留分極)
が保持されるため、理想的な不揮発性メモリとして有望
視されている。
【0003】従来、強誘電体キャパシタを用いた半導体
不揮発性メモリとしては、米国特許4149302号の
ように、シリコン(Si)基板上に強誘電体キャパシタ
を集積した構造のものや、米国特許3832700号の
ように、MIS型トランジスタのゲート電極上に強誘電
体膜を配置した構造のものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】不揮発性メモリセル
は、一般的に、図8に示すように、ワード線Wに接続さ
れたゲート電極Gとビット線Bに接続されたドレイン電
極Dと強誘電体キャパシタCの一方の電極に接続された
ソース電極SをもつN型トランジスタTrを有し、強誘
電体キャパシタCの他方の電極がプレート線Pに接続さ
れた回路構成である。このようなメモリセルの現実的な
半導体構造としては、最近では図9に示すものが提案さ
れている。図9に示す半導体構造は、P型シリコン基板
1上のゲート酸化膜2を介して形成されたポリシリコン
(他結晶シリコン)のゲート電極3と、セルフアライン
によりシリコン基板1内に拡散形成された高濃度N型の
ソース領域4及びドレイン領域5とからなるN型MOS
トランジスタTrと、素子分離用の局所酸化膜(LOC
OS)6上において燐ガラス等の層間絶縁膜7の上に形
成された強誘電体キャパシタCを有し、層間絶縁膜7上
の強誘電体キャパシタCは、白金(Pt)等の下部電極
8、PZT等の強誘電体膜9及びアルミニウム(Al)
の上部電極10が順次積層形成されてなるものである。
そして、高濃度の拡散領域たるソース領域と上部電極1
0とはコンタクト孔11を介してAlの配線12をもっ
て接続されている。なお、13は燐ガラス等の第2層間
絶縁膜である。
【0005】このように局所酸化膜6上の層間絶縁膜7
を介して強誘電体キャパシタCを形成した構造では、局
所酸化膜6上のスペースを有効活用して強誘電体キャパ
シタCが形成されているものの、ソース領域11から上
部電極10までと、また上部電極10からプレート線P
までの配線12の長さが冗長化しており、メモリセル占
有面積の増大を招いている。しかしながら、この構造の
メモリセルはセル面積の増大を招くものの、以下の理由
により現実的な構造であるといえる。即ち、本発名者
は、図10に示すような強誘電体膜9をソース領域4上
に直接堆積したメモリセル構造を試作した。強誘電体膜
9の上にポリシリコンの上部電極配線14が形成され、
下部電極としてはソース領域4自身が兼用している。と
ころが、強誘電体膜9の形成後においては、その膜の結
晶性を改善して比誘電率Esを高めるために酸素アニー
ル処理を施す必要がある。酸素アニール処理工程におけ
る酸素の強い反応性のため、ソース領域4と強誘電体膜
9との間にシリコン酸化膜(SiO2)15がどうして
も形成されてしまう。この膜15の膜厚が非常に薄いと
きは、図11(a)に示す如く、シリコン酸化膜15は
直列の接触抵抗R0となる。この寄生した接触抵抗R0
の存在はアクセス速度の遅れをもたらす。また膜15が
比較的厚いときは、この膜15は図11(b)に示す如
く直列の寄生キャパシタC0となる。かかる場合、メモ
リセルの記憶容量としては寄生キャパシタC0と強誘電
体キャパシタCの直列合成容量である。しかし、従っ
て、その寄生キャパシタC0にはソース電圧の分圧が印
加される。その分圧によるシリコン酸化膜15の絶縁破
壊を防止するにはその膜厚を相当厚く形成するか、その
分圧自身を抑える必要がある。シリコン酸化膜15を相
当厚くすると、その分圧も必然的に大きくなるから耐圧
改善には殆ど有効的ではない。また分圧を直接抑えるた
めには、シリコン酸化膜15の膜厚を非常に薄くする
か、強誘電体膜9の膜厚を相当厚くする必要がある。シ
リコン酸化膜15の膜厚を非常に薄く設定することは上
述の酸素アニール処理を施す都合上無理であり、また強
誘電体膜9の膜厚を相当厚くすることは、強誘電体キャ
パシタCの容量を下げることを意味するので、その強誘
電体キャパシタの機能が発揮されなくなる。
【0006】また、本発明者はアニールの際の強誘電体
膜の結晶性の改質を目的とし、図12に示すように下部
電極16としてPtを用いたメモリセル構造を試作し
た。前述したように強誘電体膜9の形成後においては、
酸素アニール処理を施す必要があるが、下部電極にPt
を使用した場合には、PtのSiとの強い反応性のため
に、図12に示すようにPtとSiのスパイク状の反応
17が発生し、拡散接合領域を越してしまい、接合リー
クが発生し、メモリセルの動作に支障を来すことが多々
見られた。
【0007】このような理由により、図8に示す構造は
強誘電体の機能を十分に引き出すため、不揮発性メモリ
構造として有益な構造である。しかしながら、上述した
ように、セル面積が大きいという問題点を有していた。
【0008】そこで本発明は、上記各構造の問題点に鑑
み、強誘電体を用いた不揮発性メモリとしての機能を損
なわずに、セル面積の縮小化ないし強誘電体キャパシタ
の形成にともなう平面スペースの増大を招かずに済む構
造の強誘電体を備えた半導体装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本的には、
半導体基体ないし半導体基板の主表面または内部におけ
る強誘電体の形成構造を提供するものである。代表的な
半導体基板としてはシリコン基板があるが、ガリウム砒
素等の化合物半導体なども同様なように、酸素結合性の
ある基体に対して適用できる。強誘電体形成構造の領域
は真性半導体領域でもよいし、不純物拡散領域のN型ま
たはP型領域でも構わない。不純物拡散領域としてはM
IS型トランジスタのソース領域またはドレイン領域や
バイポーラ・トランジスタの3電極の拡散領域などが代
表例であるが、能動素子の活性領域に限らず、拡散抵抗
層やストッパ領域などの受動素子の各領域の上に強誘電
体形成構造を実現することができる。拡散領域上に積み
上げ的に強誘電体キャパシタ構造を実現する場合は勿論
のこと、トレンチ内にも強誘電体形成構造を実現でき
る。即ち、本発明の講じた手段は、半導体基体と強誘電
体の電極との間において、導電性反応防止膜の挟み込み
構造を採用する点にある。つまり、本発明では、半導体
基体、導電性反応防止膜、電極、及び強誘電体膜の順の
積層構造を採用する。強誘電体膜としては、一般にPb
TiO3,PZT(PbTiO3,PbZrO3)また
はPLZT(La,PbTiO3,PbZrO3)など
が用いられるそしてこの種の強誘電体膜は例えばスパッ
タ法で成膜され、その後、誘電率等を改善するために酸
素アニール処理を必要とする。強誘電体膜の電極は例え
ばPtやPdで、強誘電体膜の結晶の格子常数が近いP
tが望ましい。
【0010】導電性反応防止膜は、例えばTiN膜,T
iON膜,TiW膜,MoSi膜のいずれかや、それら
の2以上の混合膜であってもよい。このような導電性反
応防止膜を半導体基体と電極との間に挟み込んだ構造
は、上記の酸素アニール処理における半導体基体の界面
への酸素の拡散を防止し、界面の酸化膜の発生を阻止す
る。それ故、接触抵抗の低減や寄生直列抵抗の回避が達
成される。従って、半導体基体のLOCOS上に強誘電
体素子を設ける必要がなく、その形成領域の自由度が拡
大するので、高密度集積化に寄与する。
【0011】また本発明の第2の手段としては、半導体
基体と上述の導電性反応防止膜との間にその導電性反応
防止膜を生成可能の導電金属膜を介在させてもよい。こ
の導電金属膜は導電性反応防止膜の生成不能の金属膜で
も構わない。前述したように、導電性反応防止膜自身が
導電性があり、酸素ブロッキング性を有しているからで
ある。しかし、当該導電性反応防止膜を生成可能の導電
性金属とすることが望ましい。その酸素ブロッキング性
を十分確保し、またプロセス追加を排除するためであ
る。導電金属膜としては、例えば、Ti膜,W膜,Mo
膜のいずれかや、それらの2以上の混合膜である。更な
る接触抵抗の低減を目的とするためには、半導体基体の
界面に金属シリサイド膜を形成することが望ましい。そ
の金属シリサイド膜としては、例えば、Ti,W,Mo
のうちのいずれかの金属を主成分としたシリサイド膜で
ある。
【0012】
【作用】本発明の半導体装置の構造によると、半導体基
体、導電性反応防止膜、電極、及び強誘電体膜の順の積
層構造を採用することにより、導電性反応防止膜は酸素
アニール処理の際に酸素の半導体基体界面への拡散を防
止するため、シリコン酸化膜の形成を阻止する。また、
電極と半導体基体との反応も阻止できるため、拡散接合
にリーク電流が発生することもない。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係わる実施例を図面に基づい
て説明する。
【0014】図1は本発明の実施例1に係わる強誘電体
キャパシタを備えた半導体装置を示す主要断面図であ
る。
【0015】この半導体装置は不揮発性メモリで、等価
回路的には図8に示すメモリセルを有するものである。
この実施例では例えば20Ohm.cmの比抵抗のウェ
ハたるP型シリコン基板20を用い、それにN型MOS
トランジスタTrと強誘電体キャパシタCの構造が形成
されている。周知のように、N型MOSトランジスタT
rの半導体構造は、シリコン基板20上のゲート絶縁膜
(シリコン酸化膜)21を介して形成された燐ドープの
ポリシリコンたるゲート電極22と、このゲート電極2
2をマスクとしセルフアライン(自己整合)により燐を
80KV,5E15cm−2でイオン注入して形成され
た基板内の高濃度N型不純物拡散領域たるソース領域2
3及びドレイン領域24とからなる。ドレイン領域24
にはコンタクト孔を介して蒸着法やスパッタ法により形
成されたAlの配線電極25が接続されている。26は
厚さ約600nmの素子分離用の局所酸化膜(LOCO
S)である。また27は第1層間絶縁膜、28は第2層
間絶縁膜で、例えば、気相成長法による厚さ約400n
mの燐ガラスである。
【0016】本実施例では、ゲート電極23と局所酸化
膜26との間のソース領域23上において強誘電体形成
構造たる強誘電体キャパシタCの構造体が設けられてい
る。この構造体は、基本となる強誘電体膜29とこれを
上下に挟む電極層たる上部電極30及び下部電極31を
有し、その下部電極31とソース領域23との間に導電
性反応防止膜32を備えるものである。強誘電体膜29
としてはPbTiO3,PZT(PbTiO3,PbZ
rO3),またはPLZT(La,PbTiO3,Pb
ZrO3)などで、例えばスパッタ法で形成されてい
る。上部電極としては例えば低比抵抗のアルミニウム
(Al)で、蒸着法やスパッタ法により形成されてい
る。下部電極31としては白金(Pt)またはパラジウ
ム(Pd)で、例えばスパッタ法で形成されている。白
金(Pt)を下部電極31として選択した場合には、強
誘電体膜29のPbTiO3,PZT,またはPLZT
と格子常数が近いので、強誘電体膜29に対する酸素ア
ニール処理により同時に結晶性が改質されるので、良好
な電気特性が得られる。活性領域と下部電極とに挟み込
まれた導電性反応防止膜32は、TiN膜,TiON
膜,TiW膜,MoSi膜等であり例えばスパッタ法で
形成される。この導電性反応防止膜は燐ガラスの第1層
間絶縁膜27に窓明けしたコンタクト孔33において、
高濃度N型のソース領域23に導電接触している。
【0017】このような強誘電体キャパシタCの形成法
としては、先ず、ソース領域23上を被覆した第1層間
絶縁膜27を窓明けし、スパッタ法で導電性反応防止膜
を堆積してその窓明け部に導電性反応防止膜32を形成
し、更に下部電極31及び強誘電体膜29をそれぞれス
パッタ法で積層し、しかる後全面を第2層間絶縁膜28
で被覆する。その後、従来技術であるホト・エッチング
技術により上部電極30及びその配線(プレート線)や
ドレイン電極配線25を形成する。
【0018】このようにソース領域23の上に導電性反
応防止膜32を介して強誘電体キャパシタCが積み上げ
的に積層されている。このため、ソース領域23と下部
電極31との間の配線平面占有面積を有効的に節約でき
るので、セル面積の縮小化が実現されている。またソー
ス領域23の表面にはシリコン酸化膜が寄生していない
ので、強誘電体キャパシタCだけの記憶キャパシタが実
現される。
【0019】ところで、上述の製造プロセスにおいて
は、強誘電体膜29の形成後、酸素を含む雰囲気中で熱
処理(酸素アニール処理)を行なう。これは強誘電体膜
29の結晶性を改質して比誘電率Esを例えば1000
以上に高めるためである。この酸素アニール処理におい
ては酸素が強誘電体膜29及び下部電極31の結晶粒界
に進入する。しかし、導電性反応防止膜32は酸素をブ
ロックする性質があるため、ソース電極界面でのシリコ
ン酸化膜の生成を防止できる。また、導電性反応防止膜
32としてTiN膜やTiON膜を用いた場合には、こ
れらの導電性反応防止膜の表面は若干酸化されることも
あるが、これらの膜は若干酸化されることにより反応防
止性が高まる性質があるため、より好都合である。いず
れにしろ、ソース領域23の界面でのシリコン酸化膜の
生成は殆ど起らないので、接触抵抗の低減ないし直列寄
生容量の回避を達成することが出来る。下部電極31に
白金(Pt)を用いた場合、前述したように、酸素アニ
ール処理においては強誘電体膜29の結晶性が改質され
るが、白金とシリコン(Si)の反応性が強すぎて、P
tの基板内への拡散を招く。しかし、本発明の場合に
は、それらの間に介在する導電性反応防止膜32によっ
て拡散を防止することが出来る。なお、導電性反応防止
膜32とソース領域23との間にチタン(Ti)シリサ
イド膜等の金属シリサイドを形成してもよい。更に、導
電性反応防止膜32と下部電極31との間にTi膜等を
挟んでもよい。
【0020】図9に示すような従来の強誘電体キャパシ
タ構造を有する不揮発性メモリにおいては、導電性反応
防止膜32が存在しない場合の情報書換え回数は高温で
の酸素アニールが出来ないため、10E5回であった
が、本実施例に於て導電性反応防止膜としてTiN膜を
用いた場合には、500C以上の酸素アニールが可能と
なったため、情報書換え回数は10E9回にまで達し
た。また強誘電体膜の比誘電率Esとしては1500前
後の値が得られた。
【0021】このようにソース領域23上に縦積み構造
の強誘電体キャパシタCを構築できる利益は、セル面積
の縮小化は勿論のこと、図9の構造と比較して電極接触
部分(接触抵抗部分)を一つ減らすことが出来る。実質
的に図9に示す配線12部分を排除出来るためである。
その故、情報書き込み・読み出し時間の短縮化に寄与す
る。また図1と図9の比較から明らかなように、図9の
上部電極10が本例の下部電極31に、図9の下部電極
8が本例の上部電極30にトポロジー的に対応してい
る。本例における下部電極31はPtを選択することが
望ましいが、PtはAlに比して比抵抗が大である。し
かし、本例の下部電極31は膜厚が薄く接触面積がコン
タクト孔のそれよりも大であるので、ソース領域23と
強誘電体キャパシタCとの間の抵抗値は殆ど問題となら
ない。またプレート線Pたる上部電極30及びその配線
はAlで形成可能である。つまりプレート線Pが強誘電
体29の上に形成できるからである。このため、従来に
比してセル毎のプレート電位のバラツキが顕著に改善さ
れる。更に、従来は厚いLOCOS上に強誘電体キャパ
シタCが縦積み構成されており、各膜の段差被覆性に問
題があったが、本例ではゲート電極22の両脇に強誘電
体キャパシタCが形成されているので、段差被覆性が改
善されている。
【0022】図2は本発明の実施例2に係わる強誘電体
キャパシタを備えた半導体装置を示す主要断面図であ
る。なお、同図において図1に示す部分と同一部分には
同一参照記号を付し、その説明は省略する。この実施例
においてもソース領域23上には強誘電体キャパシタC
が積み上げ形成されている。ソース領域23と下部電極
31との間には金属シリサイド膜40、導電性金属膜4
1及び導電性反応防止膜42が順次積み上げ形成されて
いる。導電性金属膜41としてはチタン(Ti)等の金
属で導電性を有する。この導電性金属膜41の下層はそ
の金属を主成分とする金属シリサイド膜40である。導
電性金属膜41と下部電極30との間には窒化チタン
(TiN),窒化酸化チタン(TiON)等の導電性反
応防止膜42が挟まれている。実施例1と異なる点は、
ソース領域23と導電性反応防止膜42との間に金属シ
リサイド40及び導電性金属膜41が介在していること
である。
【0023】チタン(Ti)等の導電性金属膜41の存
在意義は、金属シリサイド膜40を形成させる目的と窒
化チタン(TiN),窒化酸化チタン(TiON)等の
導電性反応防止膜42を同時に形成する目的を兼ねるも
のである。金属シリサイド膜40の存在は接触抵抗を低
減させる。
【0024】次に、上記実施例の製造方法を図3に基づ
いて説明する。
【0025】先ず、図3(a)に示すように、ゲート電
極22を形成した後、セルフアラインにより高濃度N型
のソース領域23及びドレイン領域24をP型半導体基
板20内に作り込む。次に、燐ガラスを全面に被覆して
第1層間絶縁膜27を形成する。次に、ソース領域23
上の層間絶縁膜をエッチングによりコンタクト孔27a
を窓明けする。次に、図3(b)に示すように、例えば
スパッタ法により導電性反応防止膜を生成する金属とし
てチタン(Ti)膜45を厚さ100nmで全面被覆す
る。しかる後、窒素を含む雰囲気中で熱処理を施す。こ
の熱処理により図3(c)の様に、チタン(Ti)膜4
5の表面側が窒化され、窒化チタン(TiN)の導電性
反応防止膜42が形成される。このアニールの際に若干
の酸素を混ぜることにより窒化酸化チタン(TiON)
の形成も可能である。またチタン(Ti)膜42のソー
ス領域23に接触する側にはTiを主体とする金属シリ
サイド膜40が形成される。このアニール処理の結果、
図4に示すように、チタン(Ti)膜の(上面側)表面
側が窒化チタン(TiN)の導電性反応防止膜42に、
その下面側(裏面側)が金属シリサイド膜40にそれぞ
れ変化しても良いし、図3(c)に示すように、一部に
チタン(Ti)の導電性金属膜41が無変化のまま残っ
ていてもよい。導電性反応防止膜を生成する金属膜45
をソース領域23上に直接堆積する意義は、実施例1の
ように導電性反応防止膜を形成する方法に比して、機能
上もプロセス上も好都合である。金属シリサイド膜40
の自己生成によりコンタクト抵抗の低減に寄与しアクセ
スタイムの短縮化に資する利益が追加プロセスのない態
様で首尾良く得られるからである。
【0026】図5は本発明の実施例3に係わる強誘電体
キャパシタを備えた半導体装置を示す主要断面図であ
る。なお、同図において図1に示す部分と同一部分には
同一参照符号を付し、、その説明は省略する。この実施
例においてもソース領域23と下部電極31との間には
シリサイド膜としてTiシリサイド膜50、導電性反応
防止膜52が順次積み上げ形成されている。導電性反応
防止膜52としてはTiN膜、TiON膜、TiW膜、
MoSi膜などである。ソース領域23と導電性反応防
止膜52との間にはTiシリサイド膜50が挟み込まれ
ている。これは接触抵抗を低減させるためである。Ti
シリサイド膜の形成法としては、Tiをスパッタ法で厚
さ100nmで堆積し、コンタクト孔を埋めた後、70
0C,20分,Ar雰囲気中で熱処理することによりコ
ンタクト孔のTiとソース領域23のSiとを反応させ
てTiシリサイドを形成させる。その後、過酸化水素
水、アンモニア水、水の混合液で未反応のTiを除去す
る。Tiシリサイド膜50の上には例えばスパッタ法で
導電性反応防止膜52を形成する。シリサイド膜50と
してはPtシリサイド、Wシリサイドでもよい。シリサ
イド膜の目的は接触抵抗を低減させるためであるからで
ある。Ptシリサイド膜の形成法としては、Ptをスパ
ッタ法で厚さ100nmで堆積し、コンタクト孔を埋め
た後、400C,20分,Ar雰囲気中で熱処理するこ
とによりコンタクト孔のPtとソース領域23のSiと
を反応させてPtシリサイドを形成させる。その後、王
水で未反応のPtを除去する。
【0027】図6は本実施例の変形例を示す半導体装置
を示す主要断面図である。上記の実施例においてはコン
タクト孔内のみにTiシリサイド膜50が形成されてい
るが、この変形例においてはセルフ・アラインド・シリ
サイド(自己整合金属シリサイド)によりソース領域2
3、ゲート電極22、ドレイン領域24上にそれぞれT
iシリサイド60,61,62が形成されている。64
はセルフ・アラインド・シリサイド(自己整合金属シリ
サイド)を形成するために形成したSiO2などの絶縁
膜により形成したサイド・ウォールである。このような
プロセスに本発明を採用しても、ソース・コンタクト部
の接触抵抗が低減する。
【0028】図7は本実施例の別の変形例を示す半導体
装置を示す主要断面図である。上記の実施例において
は、ソース領域と下部電極あるいは導電性反応防止膜は
コンタクト孔により接続されているが、この変形例にお
いては図6の実施例のようにセルフ・アラインド・シリ
サイドによりソース領域上に形成されたTiシリサイド
74に直接、導電性反応防止膜76が形成されている。
コンタクト孔形成によるキャパシタ部分の平坦性劣化を
防ぐためである。またこの変形例においては導電性反応
防止膜76とゲート電極22との電極間ショートを防ぐ
ため、ゲート電極22上に絶縁膜72を形成し、導電性
反応防止膜76とゲート電極22をサイドウォール73
で分離している。
【0029】また図6までの実施例においては上部電極
はすべてAlなどの配線電極であったが、本実施例のよ
うにPtなどを用いて上部電極70を形成し、配線電極
71により上部電極と接続してもよい。さらに、上記各
実施例では、シリサイドとして主にTiシリサイド膜を
形成してあるがMo,W,Pt,Pd,Taなどのシリ
サイドでもよい。
【0030】上述の強誘電体の拡散領域ないし基板上の
形成構造としては、主に不揮発性メモリについて説明し
たが比誘電率が大きいことを利用したメモリ(DRA
M)等に応用できることは言うまでもなく、また高容量
性を必要とする回路網に適用できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係わ
る強誘電体を備えた半導体装置は、シリコン基板等の主
表面または内部における強誘電体の形成構造を提供す
る。酸素結合性のある基体にたいして強誘電体を形成で
きる。強誘電体形成構造の領域は真性半導体でも良い
し、不純物拡散領域のN型またはP型領域でも構わな
い。MIS型トランジスタのソース領域またはドレイン
領域やバイポーラ・トランジスタの3電極の不純物拡散
領域等が代表例であるが、能動素子の活性領域に限ら
ず、抵抗拡散層やストッパ領域等の受動素子の各領域の
上に強誘電体形成構造を実現することが出来る。拡散領
域上に積み上げ的に強誘電体キャパシタ構造を実現する
場合は勿論のこと、トレンチ内にも強誘電体形成構造を
実現できる。高密度集積化が要請されている不揮発生メ
モリに用いるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の主要断面図である。
【図2】本発明の実施例2の主要断面図である。
【図3】(a)(b)(c)は本発明の実施例2の製造
方法を示す工程断面図である。
【図4】実施例2に係わる別の構造を示す主要断面図で
ある。
【図5】本発明の実施例3の主要断面図である。
【図6】本発明の実施例3に係わる変形例の主要断面図
である。
【図7】本発明の実施例3に係わる別の変形例の主要断
面図である。
【図8】不揮発性メモリを示す回路図である。
【図9】従来技術に係わる強誘電体キャパシタを備えた
半導体装置を示す主要断面図である。
【図10】従来技術に係わる強誘電体キャパシタを備え
た半導体装置の別例を示す主要断面図である。
【図11】(a)(b)は同別例に係わる半導体構造の
不揮発性メモリセル能登羽化回路をそれぞれ示す回路図
である。
【図12】従来技術に係わる強誘電体キャパシタを備え
た半導体装置の別例を示す主要断面図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 ゲート酸化膜 3 ゲート電極 4 ソース拡散層 5 ドレイン拡散層 6 局所酸化膜 7 第1層間絶縁膜 8 下部電極 9 強誘電体膜 10 上部Al電極 11 コンタクト孔 12 Al配線 13 第2層間絶縁膜 14 上部電極配線 15 シリコン酸化膜 16 Pt下部電極 17 Pt−Si反応スパイク 20 Si基板 21 ゲート酸化膜 22 ゲート電極 23 ソース拡散層 24 ドレイン拡散層 25 Al配線電極 26 局所酸化膜 27 第1層間絶縁膜 28 第2層間絶縁膜 29 強誘電体膜 30 上部Al電極 31 下部電極 32 導電性反応防止膜 40 金属シリサイド 41 導電性金属膜 42 導電性反応防止膜 27a コンタクト孔 45 Ti膜 50 金属シリサイド 52 導電性反応防止膜 60 ソース領域の金属シリサイド 61 ドレイン領域の金属シリサイド 62 ゲート領域の金属シリサイド 63 導電性反応防止膜 64 サイドウォール 70 Pt上部電極 71 Al配線電極 72 SiO2膜 73 サイドウォール 74 ソース領域の金属シリサイド 75 ドレイン領域の金属シリサイド 76 導電性反応防止膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月13日(1999.12.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 半導体装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における半導体装
置は、酸素結合性のある基体に形成された高濃度拡散層
の上方に下部電極、酸素アニール処理を要する強誘電体
材料、上部電極で構成された強誘電体キャパシタが配置
されてなる半導体装置であって、前記高濃度拡散層と前
記下部電極との間には、酸素の拡散を防止する導電性反
応防止膜が配置され、前記高濃度拡散層と導電性反応防
止膜との間には、導電性金属層が配置され、前記高濃度
拡散層と前記導電性金属層との間には、金属シリサイド
が形成されてなることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、上記の内容に加えて、 前記金属シ
リサイドがTiSi、WSi、MoSi、PtSi、P
dSi、TaSiのうちのいずれかであることを特徴と
する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 451

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素結合性のある半導体基体の主表面上
    または内部において電極を介して形成された強誘電体膜
    を素子要素とする半導体装置であって、該半導体基体と
    該電極との間には導電性反応防止膜が形成されてなるこ
    とを特徴とする強誘電体を備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記導電性反応防止膜は、窒化Ti膜、
    窒化酸化Ti膜、TiW膜、MoSi膜の何れかまたは
    それらの混合膜であることを特徴とする請求項1記載の
    強誘電体を備えた半導体装置。
  3. 【請求項3】 酸素結合性のある半導体基体の主表面上
    または内部において電極を介して形成された強誘電体膜
    を素子要素とする半導体装置であって、該半導体基体と
    該電極との間には導電性反応防止膜が形成され、また前
    記半導体基体と前記導電性反応防止膜との間には導電金
    属膜が形成されてなることを特徴とする強誘電体を備え
    た半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記導電性金属は前記導電性反応防止膜
    を生成可能の金属膜であることを特徴とする請求項3記
    載の強誘電体を備えた半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性金属はTi膜であることを特
    徴とする請求項4記載の強誘電体を備えた半導体装置。
  6. 【請求項6】 酸素結合性のある半導体基体の主表面上
    または内部において電極を介して形成された強誘電体膜
    を素子要素とする半導体装置であって、該半導体基体と
    該電極との間には導電性反応防止膜が形成され、前記半
    導体基体の界面には金属シリサイドが形成されてなるこ
    とを特徴とする強誘電体を備えた半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記金属シリサイドがTiSi,WS
    i,MoSi,PtSi,PdSi,TaSiのうちの
    何れかであることを特徴とする請求項6記載の強誘電体
    を備えた半導体装置。
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