JP2000124036A - 放電装置の高圧トランス - Google Patents
放電装置の高圧トランスInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポットコア型高圧トランスにあって、起動時
の異音を低減させる。 【解決手段】 磁心部35を備えるポットコア本体33
にポット蓋片32を被着した閉磁型ポットコア31を備
える高圧トランス30において、磁心部35と、ポット
蓋片32との間に、第一のギャップs1 を形成すると
ともに、ポットコア本体33の周壁34と、ポット蓋片
32との間に、第二のギャップs2 を形成した。これ
により、ポットコア本体33とポット蓋片32の個々の
振動の干渉が抑制され、起動時の異音を低減することが
できる。
の異音を低減させる。 【解決手段】 磁心部35を備えるポットコア本体33
にポット蓋片32を被着した閉磁型ポットコア31を備
える高圧トランス30において、磁心部35と、ポット
蓋片32との間に、第一のギャップs1 を形成すると
ともに、ポットコア本体33の周壁34と、ポット蓋片
32との間に、第二のギャップs2 を形成した。これ
により、ポットコア本体33とポット蓋片32の個々の
振動の干渉が抑制され、起動時の異音を低減することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用点灯起動装
置,産業用放電灯装置,着火装置等の放電装置に用いら
れる高圧トランスに関するものである。
置,産業用放電灯装置,着火装置等の放電装置に用いら
れる高圧トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘッドライトに用いられるメタルハライ
ドランプ等の放電灯は、自動車の前部に保持された放電
灯用ソケットに、その電極を嵌着して脱着可能に取付け
られ、該ソケットの端子から起電力を付与される。この
放電灯は、ヘッドライトの場合で、電極間の絶縁破壊電
圧である13kV以上の高電圧が印加される。そこで、
約400V程度の電圧を高圧トランスにより昇圧して、
二次コイルの出力端に高電圧を生成し、この高電圧をソ
ケットの端子に接続するようにして、前記放電灯に電圧
印加するようにしている。
ドランプ等の放電灯は、自動車の前部に保持された放電
灯用ソケットに、その電極を嵌着して脱着可能に取付け
られ、該ソケットの端子から起電力を付与される。この
放電灯は、ヘッドライトの場合で、電極間の絶縁破壊電
圧である13kV以上の高電圧が印加される。そこで、
約400V程度の電圧を高圧トランスにより昇圧して、
二次コイルの出力端に高電圧を生成し、この高電圧をソ
ケットの端子に接続するようにして、前記放電灯に電圧
印加するようにしている。
【0003】このような放電装置に用いられる高圧トラ
ンスとして、棒コアに一次コイルと二次コイルとを巻回
する開磁型のものが知られている。この棒コアを用いた
ものは、形状が単純であり、製造容易ではあるが、開磁
路であるために、電圧の劣化を考慮した好ましい出力で
ある20kVを発生させるためには、二次コイルの巻数
が300以上を必要とし、高圧トランスが大型となると
いう欠点があった。
ンスとして、棒コアに一次コイルと二次コイルとを巻回
する開磁型のものが知られている。この棒コアを用いた
ものは、形状が単純であり、製造容易ではあるが、開磁
路であるために、電圧の劣化を考慮した好ましい出力で
ある20kVを発生させるためには、二次コイルの巻数
が300以上を必要とし、高圧トランスが大型となると
いう欠点があった。
【0004】そこで、磁心部を備えるポットコア本体に
ポット蓋片を被着して閉磁型ポットコアを構成し、該ポ
ットコア内の磁心部にコイルを巻装してなる小型の高圧
トランスが提案された。
ポット蓋片を被着して閉磁型ポットコアを構成し、該ポ
ットコア内の磁心部にコイルを巻装してなる小型の高圧
トランスが提案された。
【0005】このポットコア型の高圧トランスは、閉磁
路が形成されるため、磁束の漏れがなく、効率が良く、
このため二次コイルの巻数が110以下で20kV以上
の出力電圧が発生し、小型化できる利点がある。
路が形成されるため、磁束の漏れがなく、効率が良く、
このため二次コイルの巻数が110以下で20kV以上
の出力電圧が発生し、小型化できる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
放電装置に用いられる高圧トランスにあっては、トラン
スのコイルに交流電流を入力するため、点灯起動から数
秒間にトランスから異音が発生する。この起動時の異音
はトランスのコイルに交流電流が通電する際の振動によ
るものであり、開磁型のものに比べ閉磁型のものの方が
異音が大きい。即ち、閉磁型ポットコアの高圧トランス
では、ポットコア本体とポット蓋片との二つのコア片に
より閉磁路が形成されるため、個々のコア片の振動が干
渉して異音が大きくなるという欠点がある。
放電装置に用いられる高圧トランスにあっては、トラン
スのコイルに交流電流を入力するため、点灯起動から数
秒間にトランスから異音が発生する。この起動時の異音
はトランスのコイルに交流電流が通電する際の振動によ
るものであり、開磁型のものに比べ閉磁型のものの方が
異音が大きい。即ち、閉磁型ポットコアの高圧トランス
では、ポットコア本体とポット蓋片との二つのコア片に
より閉磁路が形成されるため、個々のコア片の振動が干
渉して異音が大きくなるという欠点がある。
【0007】自動車の場合、エンジン作動中はエンジン
騒音に紛れ、前記異音はそれほど問題となることはない
が、エンジン停止時におけるヘッドライトの点灯時に異
音が顕著となり、特にバイクではランプハウジングの遮
音性が低いため、この異音が問題となっている。
騒音に紛れ、前記異音はそれほど問題となることはない
が、エンジン停止時におけるヘッドライトの点灯時に異
音が顕著となり、特にバイクではランプハウジングの遮
音性が低いため、この異音が問題となっている。
【0008】本発明は、閉磁型ポットコアの高圧トラン
スにあって、起動時の異音を低減することを目的とする
ものである。
スにあって、起動時の異音を低減することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁心部を備え
るポットコア本体にポット蓋片を被着して閉磁型ポット
コアを構成し、該ポットコア内の磁心部にコイルを巻装
してなる放電装置の高圧トランスにおいて、磁心部と、
ポット蓋片との間に、第一のギャップを形成するととも
に、ポットコア本体の周壁と、ポット蓋片との間に、第
二のギャップを形成したことを特徴とする放電装置の高
圧トランスである。
るポットコア本体にポット蓋片を被着して閉磁型ポット
コアを構成し、該ポットコア内の磁心部にコイルを巻装
してなる放電装置の高圧トランスにおいて、磁心部と、
ポット蓋片との間に、第一のギャップを形成するととも
に、ポットコア本体の周壁と、ポット蓋片との間に、第
二のギャップを形成したことを特徴とする放電装置の高
圧トランスである。
【0010】上述のように、第一のギャップと第二のギ
ャップとを同時に形成することにより、ポットコア本体
とポット蓋片の個々の振動の干渉が抑制され、異音を低
減することができる。尚、ここでいうギャップとは、ポ
ットコア本体とポット蓋片の個々の振動の干渉を抑える
ものであれば良く、スペーサを介装したり空隙によって
構成することができる。
ャップとを同時に形成することにより、ポットコア本体
とポット蓋片の個々の振動の干渉が抑制され、異音を低
減することができる。尚、ここでいうギャップとは、ポ
ットコア本体とポット蓋片の個々の振動の干渉を抑える
ものであれば良く、スペーサを介装したり空隙によって
構成することができる。
【0011】前記第一のギャップ及び/又は第二のギャ
ップを形成する手段として、ポットコア本体と、ポット
蓋片との間にスペーサを介装し、これをギャップとする
構成が提案される。この構成にあっては、ポットコア本
体とポット蓋片との間にギャップを容易に形成すること
ができるとともに、ポットコア本体に被着されるポット
蓋片の支持を容易に行うことができる。このスペーサの
材質としては、適宜の厚みを備えた絶縁紙,弾性体,合
成樹脂等が挙げられ、なかでも合成樹脂が好適に使用さ
れ得る。
ップを形成する手段として、ポットコア本体と、ポット
蓋片との間にスペーサを介装し、これをギャップとする
構成が提案される。この構成にあっては、ポットコア本
体とポット蓋片との間にギャップを容易に形成すること
ができるとともに、ポットコア本体に被着されるポット
蓋片の支持を容易に行うことができる。このスペーサの
材質としては、適宜の厚みを備えた絶縁紙,弾性体,合
成樹脂等が挙げられ、なかでも合成樹脂が好適に使用さ
れ得る。
【0012】また、前記ポット蓋片の、磁心部に対向す
る面に溝を形成し、該溝により生ずる空隙によって第一
のギャップを構成し、ポットコア本体の周壁とポット蓋
片との間にスペーサを介装することによって第二のギャ
ップを構成したものが好適な実施態様として提案され
る。この構成にあっては、第一のギャップと第二のギャ
ップの間隙を相違させて最良の異音低減作用が得られる
ように設定することが容易であり、また、外周部への磁
束の漏れを増やすことがなく、第一のギャップは平板状
の単純構造であるポット蓋片を加工するだけでよいか
ら、金型成形により容易に成形できる。
る面に溝を形成し、該溝により生ずる空隙によって第一
のギャップを構成し、ポットコア本体の周壁とポット蓋
片との間にスペーサを介装することによって第二のギャ
ップを構成したものが好適な実施態様として提案され
る。この構成にあっては、第一のギャップと第二のギャ
ップの間隙を相違させて最良の異音低減作用が得られる
ように設定することが容易であり、また、外周部への磁
束の漏れを増やすことがなく、第一のギャップは平板状
の単純構造であるポット蓋片を加工するだけでよいか
ら、金型成形により容易に成形できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の高圧トランス30を用い
た車両用点灯起動装置1の実施例を添付図面に従って説
明する。この車両用点灯起動装置1は、図1で示すよう
に、上部が開口した深皿状筐体3と、該筐体3の上部開
口を覆うソケット蓋体7とで構成される本体ケース2内
に、本発明に係るポットコア型高圧トランス30,回路
基板90等を収納してなり、その上面には、車両用放電
灯が接続される接続口11を備えるソケット部10が設
けられている。
た車両用点灯起動装置1の実施例を添付図面に従って説
明する。この車両用点灯起動装置1は、図1で示すよう
に、上部が開口した深皿状筐体3と、該筐体3の上部開
口を覆うソケット蓋体7とで構成される本体ケース2内
に、本発明に係るポットコア型高圧トランス30,回路
基板90等を収納してなり、その上面には、車両用放電
灯が接続される接続口11を備えるソケット部10が設
けられている。
【0014】ここで本体ケース2は、筐体3とソケット
蓋体7の組付けにより、楕円平面形状となり、ソケット
部10を中心から偏位した位置に配設している。また、
筐体3は、合成樹脂材料により一体形成されてなり、周
壁4と底壁5とを連成してなる深皿状をしており、その
外周には、電磁波シールド用金属保護筐8が下方から被
着される。
蓋体7の組付けにより、楕円平面形状となり、ソケット
部10を中心から偏位した位置に配設している。また、
筐体3は、合成樹脂材料により一体形成されてなり、周
壁4と底壁5とを連成してなる深皿状をしており、その
外周には、電磁波シールド用金属保護筐8が下方から被
着される。
【0015】次に、前記ソケット蓋体7の構成につき説
明する。ソケット蓋体7はその周縁形状を前記筐体3の
開口と一致する形状としており、合成樹脂材料により一
体形成されている。ソケット蓋体7に連成されたソケッ
ト部10は、環状周壁により囲繞して円形の接続口11
を形成しており、該接続口11の下底に、小環部13を
一体形成しており、小環部13内には、高圧端子片15
がインサート成形あるいはアウトサート成形によりソケ
ット蓋体7と一体的に組み込まれ、さらに前記小環部1
3にゴム製嵌着リング14が嵌装される。また、接続口
11の環状周壁の内側には、低圧端子片17が同様にイ
ンサート成形あるいはアウトサート成形により組み込ま
れて突出している。
明する。ソケット蓋体7はその周縁形状を前記筐体3の
開口と一致する形状としており、合成樹脂材料により一
体形成されている。ソケット蓋体7に連成されたソケッ
ト部10は、環状周壁により囲繞して円形の接続口11
を形成しており、該接続口11の下底に、小環部13を
一体形成しており、小環部13内には、高圧端子片15
がインサート成形あるいはアウトサート成形によりソケ
ット蓋体7と一体的に組み込まれ、さらに前記小環部1
3にゴム製嵌着リング14が嵌装される。また、接続口
11の環状周壁の内側には、低圧端子片17が同様にイ
ンサート成形あるいはアウトサート成形により組み込ま
れて突出している。
【0016】そして高圧端子片15は、その下端がソケ
ット部10から下方へ延出され、高圧トランス30の組
付けにより、高圧端子片15の下端の接続突片16が高
圧トランス30の二次コイルと接続されることとなる。
また前記低圧端子片17の下端もソケット蓋体7の下方
へ延出されている。この下端はクランク形状をしてお
り、後述するように、高圧トランス30の側方を迂回し
て、回路基板90の組み込みにより、該回路基板90の
低電圧路と接続される。
ット部10から下方へ延出され、高圧トランス30の組
付けにより、高圧端子片15の下端の接続突片16が高
圧トランス30の二次コイルと接続されることとなる。
また前記低圧端子片17の下端もソケット蓋体7の下方
へ延出されている。この下端はクランク形状をしてお
り、後述するように、高圧トランス30の側方を迂回し
て、回路基板90の組み込みにより、該回路基板90の
低電圧路と接続される。
【0017】また、ソケット蓋体7上のソケット部10
の側傍には、ソケット部10の径方向に沿って、リード
線引出用導通路9が形成されている。
の側傍には、ソケット部10の径方向に沿って、リード
線引出用導通路9が形成されている。
【0018】次に、ポットコア型高圧トランス30の構
成を図1〜3に従って説明する。この高圧トランス30
は、磁心部35を備える閉磁型ポットコア31内に、コ
イルボビン40を収納してなる。ここでポットコア31
は、フェライトによって形成され、ポットコア本体33
に外径が等しいポット蓋片32を被着することにより、
全体として短円柱状となるように構成されている。ポッ
トコア31内にはコイルボビン40の各コイルと絶縁す
るために絶縁リング59が内嵌されている。
成を図1〜3に従って説明する。この高圧トランス30
は、磁心部35を備える閉磁型ポットコア31内に、コ
イルボビン40を収納してなる。ここでポットコア31
は、フェライトによって形成され、ポットコア本体33
に外径が等しいポット蓋片32を被着することにより、
全体として短円柱状となるように構成されている。ポッ
トコア31内にはコイルボビン40の各コイルと絶縁す
るために絶縁リング59が内嵌されている。
【0019】このポットコア31のポット蓋片32は、
円板状となっており、該ポット蓋片32にコイルボビン
40が、射出成形等により一体的に形成される。
円板状となっており、該ポット蓋片32にコイルボビン
40が、射出成形等により一体的に形成される。
【0020】また、ポットコア本体33は、円筒形の周
壁34と、中央の磁心部35とを後部壁36で接続して
連成した構造となっており、中心から偏位した位置に、
磁心部35を貫通して、後述するコイルボビン40の肉
厚部48が内嵌する嵌装孔37が形成されている。この
ポットコア本体33は別途形成され、後述するように、
一体化されたポット蓋片32,コイルボビン40に対し
て背部から嵌装される。尚、後部壁36には3つの孔部
39が形成される。
壁34と、中央の磁心部35とを後部壁36で接続して
連成した構造となっており、中心から偏位した位置に、
磁心部35を貫通して、後述するコイルボビン40の肉
厚部48が内嵌する嵌装孔37が形成されている。この
ポットコア本体33は別途形成され、後述するように、
一体化されたポット蓋片32,コイルボビン40に対し
て背部から嵌装される。尚、後部壁36には3つの孔部
39が形成される。
【0021】次に前記ポット蓋片32に対して一体的に
成形されるコイルボビン40の構成につき説明する。
成形されるコイルボビン40の構成につき説明する。
【0022】コイルボビン40は合成樹脂材料からな
り、図2,3で示すように、磁心部35の周囲に密着す
る基筒部46を備え、基筒部46の周面に複数の鍔片4
1を周設し、該鍔片41により区画して、分割周溝4
2,42,42及びその間の中間周溝44,44と、周
溝45とを夫々形成するようにしている。そして、分割
周溝42,42,42及びその間の中間周溝44,44
に二次コイル49を連続して巻回し、周溝45に一次コ
イル50を巻回するようにしている。
り、図2,3で示すように、磁心部35の周囲に密着す
る基筒部46を備え、基筒部46の周面に複数の鍔片4
1を周設し、該鍔片41により区画して、分割周溝4
2,42,42及びその間の中間周溝44,44と、周
溝45とを夫々形成するようにしている。そして、分割
周溝42,42,42及びその間の中間周溝44,44
に二次コイル49を連続して巻回し、周溝45に一次コ
イル50を巻回するようにしている。
【0023】このコイルボビン40の背部には、図2で
示すように、突部52a及び突部52b,52b(一方
の突部52bのみを図示)が突成されている。そして、
突部52aには二次コイル49の低圧端となる巻き終り
端を結合し、突部52b,52bには周溝45に装填し
た一次コイル50の各端を夫々結合して、孔部39を介
して高圧トランス30の背方へ引出すようにし、二次コ
イル49の巻き終り端と、各一次コイル50の両端とを
夫々回路基板90の所要電路と接続するようにしてい
る。
示すように、突部52a及び突部52b,52b(一方
の突部52bのみを図示)が突成されている。そして、
突部52aには二次コイル49の低圧端となる巻き終り
端を結合し、突部52b,52bには周溝45に装填し
た一次コイル50の各端を夫々結合して、孔部39を介
して高圧トランス30の背方へ引出すようにし、二次コ
イル49の巻き終り端と、各一次コイル50の両端とを
夫々回路基板90の所要電路と接続するようにしてい
る。
【0024】さらにコイルボビン40は、前記磁心部3
5の嵌装孔37に内嵌して、ポット蓋片32を貫通する
肉厚部48を備え、該肉厚部48にコイルボビン40の
中心に対して偏心させて接続孔47を形成している。そ
してポット蓋片32の前面には、コイルボビン40に連
成された遮蔽部56が形成され、該遮蔽部56に前記接
続孔47が開口する。また、遮蔽部56には、接続孔4
7と同心状に筒状部57が形成される。
5の嵌装孔37に内嵌して、ポット蓋片32を貫通する
肉厚部48を備え、該肉厚部48にコイルボビン40の
中心に対して偏心させて接続孔47を形成している。そ
してポット蓋片32の前面には、コイルボビン40に連
成された遮蔽部56が形成され、該遮蔽部56に前記接
続孔47が開口する。また、遮蔽部56には、接続孔4
7と同心状に筒状部57が形成される。
【0025】前記接続孔47内には、図1で示すよう
に、高圧端子片15の接続突片16が挿通する。そし
て、高圧端となる二次コイル49の巻き始め端が、肉厚
部48に形成した挿入孔53から接続孔47内に導入さ
れて、接続突片16に電気的に接続されることとなる。
この二次コイル49は、中間周溝44を介して周溝4
2,42に順次巻回され、上述したように、その低圧端
となる巻き終り端が突部52bの挿通孔から高圧トラン
ス30の背方へ引出されることとなる。
に、高圧端子片15の接続突片16が挿通する。そし
て、高圧端となる二次コイル49の巻き始め端が、肉厚
部48に形成した挿入孔53から接続孔47内に導入さ
れて、接続突片16に電気的に接続されることとなる。
この二次コイル49は、中間周溝44を介して周溝4
2,42に順次巻回され、上述したように、その低圧端
となる巻き終り端が突部52bの挿通孔から高圧トラン
ス30の背方へ引出されることとなる。
【0026】かかる各構成からなる車両用点灯起動装置
1は、自動車のエンジンルーム内の前部に配設されたラ
ンプハウジング内に取付けられ、メタルハライドランプ
等の放電灯(図示せず)が、ソケット部10に嵌着さ
れ、該放電灯の周囲電極に低圧端子片17が接続され、
心電極に高圧端子片15が接続される。そして、リード
線95からの約400V程度の電圧が、回路基板90の
所要回路を介して一次コイル50に印加され、該一次電
圧が二次コイル49で13kV以上に昇圧されて高圧端
子片15に印加され、メタルハライドランプが点灯する
こととなる。
1は、自動車のエンジンルーム内の前部に配設されたラ
ンプハウジング内に取付けられ、メタルハライドランプ
等の放電灯(図示せず)が、ソケット部10に嵌着さ
れ、該放電灯の周囲電極に低圧端子片17が接続され、
心電極に高圧端子片15が接続される。そして、リード
線95からの約400V程度の電圧が、回路基板90の
所要回路を介して一次コイル50に印加され、該一次電
圧が二次コイル49で13kV以上に昇圧されて高圧端
子片15に印加され、メタルハライドランプが点灯する
こととなる。
【0027】次に、本発明の要部につき説明する。とこ
ろで、上述のポットコア型高圧トランス30は、閉磁路
が形成されるため、磁束の漏れがなく、効率が良く、小
型化できるが、一方で、ポットコア本体33とポット蓋
片32との二つのコア片により閉磁路を形成しているた
め、個々のコア片の振動が干渉して異音が大きい。
ろで、上述のポットコア型高圧トランス30は、閉磁路
が形成されるため、磁束の漏れがなく、効率が良く、小
型化できるが、一方で、ポットコア本体33とポット蓋
片32との二つのコア片により閉磁路を形成しているた
め、個々のコア片の振動が干渉して異音が大きい。
【0028】この問題を改善するため、磁心部35と、
ポット蓋片32との間に、第一のギャップS1 を形成
するとともに、ポットコア本体33の周壁34と、ポッ
ト蓋片32との間に、第二のギャップS2 S2 を形成
した。ギャップS1 ,S2は、ポットコア本体33と
ポット蓋片32の個々の振動の干渉を抑えるものであれ
ば良い。図4イ,ロは、その形成手段を示すものであ
り、ポット蓋片32の、磁心部35に対向する面に円形
溝61を形成し、該円形溝61の内面と磁心部35の端
部間に空隙を生じさせ、これを第一のギャップS1 と
した。また、ポットコア本体33の周壁34と、ポット
蓋片32との間に絶縁紙からなるスペーサ60を介装
し、これによって第二のギャップS2 を構成した。こ
こで表1は、ギャップS1 の間隙m1 及びギャップS
2 の間隙m2 と異音量の関係を示し、RION社製品
番NLー05Lの騒音計を用いて起動時の異音量のピー
ク値を測定した結果を示すものである。
ポット蓋片32との間に、第一のギャップS1 を形成
するとともに、ポットコア本体33の周壁34と、ポッ
ト蓋片32との間に、第二のギャップS2 S2 を形成
した。ギャップS1 ,S2は、ポットコア本体33と
ポット蓋片32の個々の振動の干渉を抑えるものであれ
ば良い。図4イ,ロは、その形成手段を示すものであ
り、ポット蓋片32の、磁心部35に対向する面に円形
溝61を形成し、該円形溝61の内面と磁心部35の端
部間に空隙を生じさせ、これを第一のギャップS1 と
した。また、ポットコア本体33の周壁34と、ポット
蓋片32との間に絶縁紙からなるスペーサ60を介装
し、これによって第二のギャップS2 を構成した。こ
こで表1は、ギャップS1 の間隙m1 及びギャップS
2 の間隙m2 と異音量の関係を示し、RION社製品
番NLー05Lの騒音計を用いて起動時の異音量のピー
ク値を測定した結果を示すものである。
【0029】
【表1】
【0030】この表1から、第一のギャップS1 と第
二のギャップS2 を同時に形成した場合に異音が低減
することが解る。即ち、ギャップS1 ,S2 が両方と
も無い状態では、異音量は66.4dBであったが、第
一ギャップS1 ,第二ギャップS2 を同時に形成した
ものは、いずれもこの値を下回った。また、第一ギャッ
プS1 または第二ギャップS2 の、その何れか一方の
みを形成したものは、両方とも無いものより異音量が逆
に大きくなる場合もあった。
二のギャップS2 を同時に形成した場合に異音が低減
することが解る。即ち、ギャップS1 ,S2 が両方と
も無い状態では、異音量は66.4dBであったが、第
一ギャップS1 ,第二ギャップS2 を同時に形成した
ものは、いずれもこの値を下回った。また、第一ギャッ
プS1 または第二ギャップS2 の、その何れか一方の
みを形成したものは、両方とも無いものより異音量が逆
に大きくなる場合もあった。
【0031】また、前記表1から、ギャップS1 の間
隙m1 及びギャップS2 の間隙m 2 を変えることに
より、異音量が変化することが理解される。そして、ギ
ャップS1 ,S2 を同時に形成することにより、ポッ
トコア本体33とポット蓋片32の個々の振動の干渉が
抑制され、異音が低減する。この両ギャップS1 ,S
2 の間隙m1 ,m2 を調整することにより、最良の
異音低減作用が得られるようにすることができる。表1
では、第一ギャップS1 の間隙m1 を 0.7mmとし、第
二ギャップS2 の間隙m2 を 0.50mm とした場合に最
も異音が低減している。
隙m1 及びギャップS2 の間隙m 2 を変えることに
より、異音量が変化することが理解される。そして、ギ
ャップS1 ,S2 を同時に形成することにより、ポッ
トコア本体33とポット蓋片32の個々の振動の干渉が
抑制され、異音が低減する。この両ギャップS1 ,S
2 の間隙m1 ,m2 を調整することにより、最良の
異音低減作用が得られるようにすることができる。表1
では、第一ギャップS1 の間隙m1 を 0.7mmとし、第
二ギャップS2 の間隙m2 を 0.50mm とした場合に最
も異音が低減している。
【0032】尚、図4イ,ロで示したギャップS1 ,
S2 の形成手段にあっては、第一のギャップS1 と第
二のギャップS2 の間隙を相違させて最良の異音低減
作用が得られるように設定することが容易である。即
ち、第一のギャップS1 は平板状の単純構造であるポ
ット蓋片32を加工するだけでよいから、金型成形によ
り容易に成形できる。また、ポットコア本体33の周壁
34と、ポット蓋片32間にスペーサ60を介装して、
第二のギャップS2 を形成することにより、ポットコ
ア本体33に被着されるポット蓋片34の支持を容易に
行うことができ、ポットコア本体33の周壁34と、ポ
ット蓋片32間が密閉状となるため、外周部への磁束の
漏れを増やすことがない。さらに、スペーサ60の材質
は、絶縁紙,弾性体,合成樹脂等が挙げられるが、なか
でも厚みの変形が少ない合成樹脂が好適に使用され得
る。
S2 の形成手段にあっては、第一のギャップS1 と第
二のギャップS2 の間隙を相違させて最良の異音低減
作用が得られるように設定することが容易である。即
ち、第一のギャップS1 は平板状の単純構造であるポ
ット蓋片32を加工するだけでよいから、金型成形によ
り容易に成形できる。また、ポットコア本体33の周壁
34と、ポット蓋片32間にスペーサ60を介装して、
第二のギャップS2 を形成することにより、ポットコ
ア本体33に被着されるポット蓋片34の支持を容易に
行うことができ、ポットコア本体33の周壁34と、ポ
ット蓋片32間が密閉状となるため、外周部への磁束の
漏れを増やすことがない。さらに、スペーサ60の材質
は、絶縁紙,弾性体,合成樹脂等が挙げられるが、なか
でも厚みの変形が少ない合成樹脂が好適に使用され得
る。
【0033】図5イ,ロは、ギャップS1 ,S2 の他
の形成手段を示すものである。図5イは、磁心部35の
端部を削り、該磁心部35と、ポット蓋片32の内面と
の間に空隙を生じさせ、これを第一のギャップS1 と
している。また、ポットコア本体33の周壁34と、ポ
ット蓋片32との間に介装したスペーサ60を第二のギ
ャップS2 としたものである。図5ロは、磁心部35
の端部とポット蓋片32との間にスペーサ60を介装し
て第一のギャップS1 とし、また、磁心部35に対し
て周壁34の高さを低くし、該周壁34の上端とポット
蓋片32間に生じる空隙を第二のギャップS2 とした
ものである。
の形成手段を示すものである。図5イは、磁心部35の
端部を削り、該磁心部35と、ポット蓋片32の内面と
の間に空隙を生じさせ、これを第一のギャップS1 と
している。また、ポットコア本体33の周壁34と、ポ
ット蓋片32との間に介装したスペーサ60を第二のギ
ャップS2 としたものである。図5ロは、磁心部35
の端部とポット蓋片32との間にスペーサ60を介装し
て第一のギャップS1 とし、また、磁心部35に対し
て周壁34の高さを低くし、該周壁34の上端とポット
蓋片32間に生じる空隙を第二のギャップS2 とした
ものである。
【0034】これらの構成は、ギャップS1 とギャッ
プS2 の間隙を相違させることができるため、最良の
異音低減作用が得られるように設定することが容易であ
る。
プS2 の間隙を相違させることができるため、最良の
異音低減作用が得られるように設定することが容易であ
る。
【0035】また、図6イ〜ハは、ギャップS1 ,S
2 のさらにその他の形成手段を示すものである。図6
イは、ポットコア本体33とポット蓋片32間の全体に
亘ってスペーサ60を介装することにより、磁心部35
と、ポット蓋片32との間に、第一のギャップS1 を
形成するとともに、ポットコア本体33の周壁34と、
ポット蓋片32との間に、第二のギャップS2 を形成
したものである。図6ロは、ポットコア本体33の周壁
34と、ポット蓋片32との間にのみ、スペーサ60を
介装し、該スペーサ60によって第二のギャップS2
を形成し、磁心部35と、ポット蓋片32との間に生じ
る空隙を第一のギャップS1 としたものである。図6
ハは、磁心部35と、ポット蓋片32間のみにスペーサ
60を介装し、該スペーサ60によって第一のギャップ
S1 を形成し、ポットコア本体33の周壁34と、ポ
ット蓋片32間に生じる空隙を第二のギャップS2 と
したものである。
2 のさらにその他の形成手段を示すものである。図6
イは、ポットコア本体33とポット蓋片32間の全体に
亘ってスペーサ60を介装することにより、磁心部35
と、ポット蓋片32との間に、第一のギャップS1 を
形成するとともに、ポットコア本体33の周壁34と、
ポット蓋片32との間に、第二のギャップS2 を形成
したものである。図6ロは、ポットコア本体33の周壁
34と、ポット蓋片32との間にのみ、スペーサ60を
介装し、該スペーサ60によって第二のギャップS2
を形成し、磁心部35と、ポット蓋片32との間に生じ
る空隙を第一のギャップS1 としたものである。図6
ハは、磁心部35と、ポット蓋片32間のみにスペーサ
60を介装し、該スペーサ60によって第一のギャップ
S1 を形成し、ポットコア本体33の周壁34と、ポ
ット蓋片32間に生じる空隙を第二のギャップS2 と
したものである。
【0036】これらの構成は、ポットコア本体33とポ
ット蓋片32間にスペーサ60を介装するだけでよいた
め、ギャップS1 ,S2 を容易に形成することができ
るとともに、ポットコア本体33に被着されるポット蓋
片32の支持を容易に行うことができる。
ット蓋片32間にスペーサ60を介装するだけでよいた
め、ギャップS1 ,S2 を容易に形成することができ
るとともに、ポットコア本体33に被着されるポット蓋
片32の支持を容易に行うことができる。
【0037】尚、上記各構成にあっては、スペーサ60
を介してポットコア本体33に被着されるポット蓋片3
2を支持するようにしているが、この構成に代えて、図
7に示すように、ポット蓋片32と一体的に形成される
コイルボビン40(図1参照)の長さを長くして、ポッ
トコア本体33への嵌装状態で、磁心部35と、ポット
蓋片32との間、及び周壁34と、ポット蓋片32との
間に、夫々空隙を生じさせて、各空隙をギャップS
1 ,S2 とすることも可能である。これにより、スペ
ーサ60を用いることなくポット蓋片32を支持するこ
とができる。
を介してポットコア本体33に被着されるポット蓋片3
2を支持するようにしているが、この構成に代えて、図
7に示すように、ポット蓋片32と一体的に形成される
コイルボビン40(図1参照)の長さを長くして、ポッ
トコア本体33への嵌装状態で、磁心部35と、ポット
蓋片32との間、及び周壁34と、ポット蓋片32との
間に、夫々空隙を生じさせて、各空隙をギャップS
1 ,S2 とすることも可能である。これにより、スペ
ーサ60を用いることなくポット蓋片32を支持するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述したように、磁心部を備
えるポットコア本体にポット蓋片を被着した閉磁型ポッ
トコアを備える高圧トランスにおいて、磁心部と、ポッ
ト蓋片との間に、第一のギャップを形成するとともに、
ポットコア本体の周壁と、ポット蓋片との間に、第二の
ギャップを形成したものであり、これにより、閉磁路で
あることによる小型化の利点を生かしながら、ポットコ
ア本体とポット蓋片の個々の振動の干渉が抑制され、起
動時の異音を低減することができる優れた効果がある。
えるポットコア本体にポット蓋片を被着した閉磁型ポッ
トコアを備える高圧トランスにおいて、磁心部と、ポッ
ト蓋片との間に、第一のギャップを形成するとともに、
ポットコア本体の周壁と、ポット蓋片との間に、第二の
ギャップを形成したものであり、これにより、閉磁路で
あることによる小型化の利点を生かしながら、ポットコ
ア本体とポット蓋片の個々の振動の干渉が抑制され、起
動時の異音を低減することができる優れた効果がある。
【0039】また、ポットコア本体とポット蓋片との間
にスペーサを介装して、該スペーサによって第一のギャ
ップ及び/又は第二のギャップを形成する構成は、従来
品に対して何ら加工を施すことなく、ポットコア本体と
ポット蓋片との間に両ギャップを容易に形成することが
できるとともに、ポットコア本体に被着されるポット蓋
片の支持を容易に行うことができる。
にスペーサを介装して、該スペーサによって第一のギャ
ップ及び/又は第二のギャップを形成する構成は、従来
品に対して何ら加工を施すことなく、ポットコア本体と
ポット蓋片との間に両ギャップを容易に形成することが
できるとともに、ポットコア本体に被着されるポット蓋
片の支持を容易に行うことができる。
【0040】さらに、ポット蓋片の、磁心部に対向する
面に溝を形成し、該溝により生ずる空隙によって第一の
ギャップを構成し、ポットコア本体の周壁とポット蓋片
との間にスペーサを介装することによって第二のギャッ
プを構成したものにあっては、第一のギャップと第二の
ギャップの間隙を相違させて最良の異音低減作用が得ら
れるように設定することが容易であり、また、外周部へ
の磁束の漏れを増やすことがなく、第一のギャップは平
板状の単純構造であるポット蓋片を加工するだけでよい
から、金型成形により容易に成形できる。
面に溝を形成し、該溝により生ずる空隙によって第一の
ギャップを構成し、ポットコア本体の周壁とポット蓋片
との間にスペーサを介装することによって第二のギャッ
プを構成したものにあっては、第一のギャップと第二の
ギャップの間隙を相違させて最良の異音低減作用が得ら
れるように設定することが容易であり、また、外周部へ
の磁束の漏れを増やすことがなく、第一のギャップは平
板状の単純構造であるポット蓋片を加工するだけでよい
から、金型成形により容易に成形できる。
【図1】車両用点灯起動装置1の縦断側面図である。
【図2】高圧トランス30の縦断状態の斜視図である。
【図3】高圧トランス30の分解図である。
【図4】ギャップS1 ,S2 の形成手段を示し、イは
ポットコア31のみの縦断側面図、ロはポット蓋片32
の裏面図である。
ポットコア31のみの縦断側面図、ロはポット蓋片32
の裏面図である。
【図5】ギャップS1 ,S2 の他の形成手段を示すポ
ットコア31の縦断側面図である。
ットコア31の縦断側面図である。
【図6】ギャップS1 ,S2 の他の形成手段を示すポ
ットコア31の縦断側面図である。
ットコア31の縦断側面図である。
【図7】ポット蓋片32の他の支持手段を示すポットコ
ア31の縦断側面図である。
ア31の縦断側面図である。
1 車両用点灯起動装置 2 本体ケース 10 ソケット部 30 高圧トランス 31 ポットコア 32 ポット蓋片 33 ポットコア本体 34 周壁 35 磁心部 40 コイルボビン 49 二次コイル 50 一次コイル 60 スペーサ 61 溝 S1 第一ギャップ S2 第二ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 崇文 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 杉本 典康 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 安田 稔 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 5E058 BB19
Claims (3)
- 【請求項1】磁心部を備えるポットコア本体にポット蓋
片を被着して閉磁型ポットコアを構成し、該ポットコア
内の磁心部にコイルを巻装してなる放電装置の高圧トラ
ンスにおいて、 磁心部と、ポット蓋片との間に、第一のギャップを形成
するとともに、ポットコア本体の周壁と、ポット蓋片と
の間に、第二のギャップを形成したことを特徴とする放
電装置の高圧トランス。 - 【請求項2】前記第一のギャップ及び/又は第二のギャ
ップを、ポットコア本体と、ポット蓋片との間に介装し
たスペーサによって構成したことを特徴とする請求項1
記載の放電装置の高圧トランス。 - 【請求項3】前記ポット蓋片の、磁心部に対向する面に
溝を形成し、該溝により生ずる空隙によって第一のギャ
ップを構成し、ポットコア本体の周壁とポット蓋片との
間にスペーサを介装することによって第二のギャップを
構成したことを特徴とする請求項1記載の放電装置の高
圧トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10295675A JP2000124036A (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | 放電装置の高圧トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10295675A JP2000124036A (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | 放電装置の高圧トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000124036A true JP2000124036A (ja) | 2000-04-28 |
Family
ID=17823742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10295675A Pending JP2000124036A (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | 放電装置の高圧トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000124036A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150088710A (ko) * | 2014-01-24 | 2015-08-03 | 호시덴 가부시기가이샤 | 2차 코일 모듈 |
-
1998
- 1998-10-16 JP JP10295675A patent/JP2000124036A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150088710A (ko) * | 2014-01-24 | 2015-08-03 | 호시덴 가부시기가이샤 | 2차 코일 모듈 |
KR102266806B1 (ko) * | 2014-01-24 | 2021-06-17 | 호시덴 가부시기가이샤 | 2차 코일 모듈 |
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