JP2000123587A - プリチャージ回路を備えたチャージポンプ回路 - Google Patents

プリチャージ回路を備えたチャージポンプ回路

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JP2000123587A
JP2000123587A JP29372598A JP29372598A JP2000123587A JP 2000123587 A JP2000123587 A JP 2000123587A JP 29372598 A JP29372598 A JP 29372598A JP 29372598 A JP29372598 A JP 29372598A JP 2000123587 A JP2000123587 A JP 2000123587A
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Takayuki Emori
孝之 江守
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】昇圧に要する時間を一層短縮化することを可能
とするプリチャージ回路を備えたチャージポンプ回路を
提供する。 【解決手段】チャージポンプ回路に備えられたプリチャ
ージ回路は、ゲート電極13及びドレイン領域14が電
源に接続され、ソース領域15が、チャージポンプ回路
を構成する第1の電界効果型トランジスタTiの接続部
に接続された、nチャネルMOS型の第2の電界効果型
トランジスタPTiから構成され、第2の電界効果型ト
ランジスタPTiのドレイン領域14、ソース領域15
及びチャネル形成領域16はp型半導体領域12に形成
され、このp型半導体領域12は電源Vccに接続されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリチャージ回路
を備えたチャージポンプ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROM等の不揮発性半導体メモリ
セルにおいては、メモリセルにデータを書き込むとき、
即ち、プログラム時、高電圧Vppのプログラム電位をワ
ード線に供給する必要がある。高電圧Vppは、通常、ワ
ード線を介してメモリセルに接続されたワード線制御回
路から供給される。そして、ワード線制御回路には、電
源電圧Vccを高電圧Vppまで昇圧するために、通常、図
3の(A)に回路図を示す、プリチャージ回路を備えた
チャージポンプ回路が設けられている。
【0003】従来のチャージポンプ回路は、直列接続さ
れた複数の例えばnチャネルMOS型の第1の電界効果
型トランジスタT1,T2,T3,・・・と、第1の電界
効果型トランジスタの接続部N1,N2,N3,・・・に
一端が接続され、他端にクロック信号CLK1,CLK2
が入力されるコンデンサーC1,C2,C3,・・・から
構成されている。クロック信号CLK1とクロック信号
CLK2とは、互いにオーバーラップしない。尚、第1
の電界効果型トランジスタT1,T2,T3,・・・を第
1の電界効果型トランジスタTiと表現し、第1の電界
効果型トランジスタの接続部N1,N2,N3,・・・を
接続部Niと表現し、コンデンサーC1,C2,C3,・・
・をコンデンサーCiと表現する場合がある。第1の電
界効果型トランジスタTiのゲート電極とドレイン領域
とは相互に接続されている。また、第1の電界効果型ト
ランジスタTiのソース領域は、隣接する第1の電界効
果型トランジスタTi+1のドレイン領域に接続されてい
る。
【0004】プリチャージ回路は、ゲート電極13及び
ドレイン領域14が電源(電圧:V cc)に接続され、ソ
ース領域15が第1の電界効果型トランジスタTiの接
続部Niに接続された、nチャネルMOS型の第2の電
界効果型トランジスタPiから構成されている。それぞ
れの第2の電界効果型トランジスタPiのドレイン領域
14、ソース領域15及びチャネル形成領域16は、図
3の(B)に概念図を示すように、p型ウエル12Aに
形成されている。そして、このp型ウエル12Aは、n
型シリコン半導体基板10Aに形成されており、p型ウ
エル12Aの表面領域に形成された高濃度不純物領域
(p+領域)30を介して接地されている。あるいは
又、第2の電界効果型トランジスタPiのドレイン領域
14、ソース領域15及びチャネル形成領域16は、p
型半導体基板に形成されている。
【0005】コンデンサーCiは、nチャネルMOS型
の第3の電界効果型トランジスタ(例えば、デプレッシ
ョン型)から構成されているトランジスタ・タイプのコ
ンデンサーである。これらの第3の電界効果型トランジ
スタのゲート電極は、第1の電界効果型トランジスタT
iの接続部Niに接続されている。また、第3の電界効果
型トランジスタのドレイン領域とソース領域とは相互に
接続され、且つ、クロック信号CLK1あるいはクロッ
ク信号CLK2が入力される。
【0006】チャージポンプ回路の動作の概要を、以
下、説明する。クロック信号CLK1がHレベル(Vcc
とする)、クロック信号CLK2がLレベルのとき、接
続部N1からN2へと、接続部N3からN4へと、・・・接
続部N2m-1からN2mへと電流が流れ、接続部N2m-1が接
続部N2mよりも約Vth-1高い電位となる。尚、
「Vth-1」は、第1の電界効果型トランジスタの閾値電
圧である。次に、クロック信号CLK1がLレベル(V
ssとする)に下がると、接続部N1,N3,N5,・・
・,N 2m-1,・・・の電位はVccだけ、キャパシタカッ
プリングによって下がろうとするが、図3の(A)の左
側から右側に電流が供給されるので、前にクロック信号
CLK1がLレベルにあったときよりも接続部N2m-1
電位が上がる。次に、クロック信号CLK2がHレベル
になると、今度は接続部N2mから接続部N2m+1へ電流が
供給され、クロック信号CLK2がLレベルに戻ると、
接続部N2m-1から接続部N2mへ電流が供給され、接続部
2mの電位が前のサイクルよりも上昇する。このように
して、電流が図3の(A)の左側から右側へ流れ、電源
電圧Vccは最終的に高電圧Vppへと昇圧される。
【0007】プリチャージ回路は、昇圧に要する時間を
短縮するために設けられている。接続部Niの電位がコ
ンデンサーCiを構成する第3の電界効果型トランジス
タの閾値電圧Vth-3よりも低い場合、コンデンサーCi
は充電されない。プリチャージ回路を設けない場合、0
ボルトから出発する昇圧段の接続部の電位が、クロック
信号CLK1,CLK2の立ち下がりにおいて負電位に下
がるため、コンデンサーは充電されない現象が発生し得
る。このような現象が生じると、昇圧開始時点での昇圧
が遅れる。然るに、プリチャージ回路を設けることによ
って、接続部Niの電位を第3の電界効果型トランジス
タの閾値電圧Vth-3よりも高くすることができるので、
このような現象の発生を回避することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電源電圧が
ccであり、第2の電界効果型トランジスタPiの閾値
電圧がVth-2であるとき、第2の電界効果型トランジス
タPiのソース領域15の電位は概ね(Vcc−Vth-2
となる。従って、プリチャージ回路を構成する第2の電
界効果型トランジスタPiの閾値電圧Vth-2が低い程、
接続部Niの電位は高くなる。更には、接続部Niの電位
が高い程、高い電位の状態から昇圧を開始できるので、
昇圧に要する時間を短縮することができる。
【0009】しかしながら、従来のプリチャージ回路
は、図3の(B)に示したように、接地されたp型ウエ
ル12Aに設けられている。従って、プリチャージ回路
を構成する第2の電界効果型トランジスタPiのソース
領域15の電位は、基板バイアスの影響を受け、低い値
となる。例えば、本来の閾値電圧Vth-2が約0.8ボル
トである第2の電界効果型トランジスタPiが、図3の
(B)に示したp型ウエル12Aに形成された場合、逆
バイアス効果を受けて、閾値電圧Vth-2は約1.3ボル
トにまで上昇してしまう。それ故、電源電圧Vccが3.
3ボルトの場合、第2の電界効果型トランジスタPi
ソース領域15の電位は、約2.0ボルトまで低下して
しまう。その結果、昇圧に要する時間が長くなるという
問題がある。
【0010】従って、本発明の目的は、チャージポンプ
回路を構成する直列接続された電界効果型トランジスタ
の接続部の電位を一層高くすることができ、昇圧に要す
る時間を一層短縮化することを可能とする、プリチャー
ジ回路を備えたチャージポンプ回路を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係るプリチャージ回路を備え
たチャージポンプ回路において、チャージポンプ回路
は、(1−1)直列接続された複数のMOS型の第1の
電界効果型トランジスタと、(1−2)第1の電界効果
型トランジスタの接続部に一端が接続され、他端にクロ
ック信号が入力されるコンデンサー、から構成され、第
1の電界効果型トランジスタのゲート電極とドレイン領
域とは相互に接続され、第1の電界効果型トランジスタ
のソース領域は、隣接する第1の電界効果型トランジス
タのドレイン領域に接続されており、プリチャージ回路
は、(2)ゲート電極及びドレイン領域が電源に接続さ
れ、ソース領域が第1の電界効果型トランジスタの接続
部に接続された、nチャネルMOS型の第2の電界効果
型トランジスタ、から構成され、それぞれの第2の電界
効果型トランジスタのドレイン領域、ソース領域及びチ
ャネル形成領域は、p型半導体領域に形成され、該p型
半導体領域は電源に接続されていることを特徴とする。
【0012】本発明の第1の態様に係るプリチャージ回
路を備えたチャージポンプ回路においては、第1の電界
効果型トランジスタをnチャネルMOS型電界効果型ト
ランジスタあるいはpチャネルMOS型電界効果型トラ
ンジスタとすることができる。p型半導体領域は、n型
半導体基板に形成されていてもよい。あるいは又、n型
ウエル内に形成され、n型ウエルはp型半導体基板に形
成されており、n型ウエルは電源に接続されている構成
とすることもできる。このような構成にすることで、他
の回路への影響あるいは他の回路からの影響を無くする
ことができる。即ち、このような構成にすることで、プ
リチャージ回路を他の回路と電気的に確実に分離するこ
とができる。尚、1つのp型半導体領域に1つの第2の
電界効果型トランジスタを形成してもよいし、1つのp
型半導体領域に複数の第2の電界効果型トランジスタを
形成してもよい。更には、1つのn型ウエル内に1つの
p型半導体領域を形成してもよいし、あるいは又、1つ
のn型ウエル内に複数のp型半導体領域を形成してもよ
い。
【0013】本発明の第1の態様に係るプリチャージ回
路を備えたチャージポンプ回路においては、コンデンサ
ーを、必須では無いが、トランジスタ・タイプのコンデ
ンサーとすることが好ましい。即ち、コンデンサーをn
チャネルMOS型の第3の電界効果型トランジスタから
構成し、この第3の電界効果型トランジスタのゲート電
極を第1の電界効果型トランジスタの接続部に接続し、
しかも、第3の電界効果型トランジスタのドレイン領域
とソース領域とを相互に接続し、且つ、クロック信号が
入力される構成とすることが好ましい。尚、第3の電界
効果型トランジスタは、デプレッション型であってもエ
ンハンスト型であってもよいが、コンデンサーの充電時
間の短縮といった観点からは、デプレッション型である
ことが好ましい。
【0014】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係るプリチャージ回路を備えたチャージポンプ
回路において、チャージポンプ回路は、(1−1)直列
接続された複数のMOS型の電界効果型トランジスタ
と、(1−2)電界効果型トランジスタの接続部に一端
が接続され、他端にクロック信号が入力されるコンデン
サー、から構成され、電界効果型トランジスタのゲート
電極とドレイン領域とは相互に接続され、電界効果型ト
ランジスタのソース領域は、隣接する電界効果型トラン
ジスタのドレイン領域に接続されており、プリチャージ
回路は、一端が電源に接続され、他端が電界効果型トラ
ンジスタの接続部に接続されたダイオードから構成され
ていることを特徴とする。
【0015】本発明の第2の態様に係るプリチャージ回
路を備えたチャージポンプ回路においては、電界効果型
トランジスタをnチャネルMOS型電界効果型トランジ
スタあるいはpチャネルMOS型電界効果型トランジス
タとすることができる。ダイオードはp型半導体領域に
形成され、このp型半導体領域はn型ウエル内に形成さ
れ、n型ウエルはp型半導体基板に形成されており、n
型ウエルは電源に接続されている構成とすることが好ま
しい。このような構成にすることで、他の回路への影響
あるいは他の回路からの影響を無くすることができる。
即ち、このような構成にすることで、プリチャージ回路
を他の回路と電気的に確実に分離することができる。
尚、1つのp型半導体領域に1つのダイオードを形成し
てもよいし、1つのp型半導体領域に複数のダイオード
を形成してもよい。更には、1つのn型ウエル内に1つ
のp型半導体領域を形成してもよいし、あるいは又、1
つのn型ウエル内に複数のp型半導体領域を形成しても
よい。
【0016】本発明の第2の態様に係るプリチャージ回
路を備えたチャージポンプ回路においては、コンデンサ
ーを、必須では無いが、トランジスタ・タイプのコンデ
ンサーとすることが好ましい。即ち、コンデンサーをn
チャネルMOS型の第2の電界効果型トランジスタから
構成し、第2の電界効果型トランジスタのゲート電極を
チャージポンプ回路を構成する電界効果型トランジスタ
の接続部に接続し、第2の電界効果型トランジスタのド
レイン領域とソース領域とを相互に接続し、且つ、クロ
ック信号が入力される構成とすることが好ましい。尚、
第2の電界効果型トランジスタは、デプレッション型で
あってもエンハンスト型であってもよいが、コンデンサ
ーの充電時間の短縮といった観点からは、デプレッショ
ン型であることが好ましい。
【0017】本発明の第1の態様においては、プリチャ
ージ回路を構成する第2の電界効果型トランジスタのチ
ャネル形成領域やソース/ドレイン領域はp型半導体領
域に形成され、このp型半導体領域は電源に接続されて
いる。従って、この第2の電界効果型トランジスタの閾
値電圧Vth-2を、本来の閾値電圧の値よりも低い値とす
ることができる。その結果、チャージポンプを構成する
第1の電界効果型トランジスタの接続部の電位を高くす
ることができ、昇圧に要する時間の短縮化を図ることが
できる。
【0018】本発明の第2の態様においては、ダイオー
ドによってプリチャージ回路が構成されており、電源電
圧Vccからダイオードの順方向電圧を減じた電圧が接続
部に加わるので、チャージポンプを構成する電界効果型
トランジスタの接続部の電位を高くすることができ、昇
圧に要する時間の短縮化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0020】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係るプリチャージ回路を備えたチャージ
ポンプ回路に関し、図1の(A)にその回路図を、図1
の(B)にプリチャージ回路を構成する第2の電界効果
型トランジスタPTiの概念図を示す。実施の形態1に
おけるチャージポンプ回路は、従来のチャージポンプ回
路と同じ構成である。即ち、直列接続された複数のnチ
ャネルMOS型の第1の電界効果型トランジスタT
iと、第1の電界効果型トランジスタTi,Ti+1の接続
部Niに一端が接続され、他端にクロック信号CLK1
るいはクロック信号CLK2が入力されるコンデンサー
iから構成されている。そして、第1の電界効果型ト
ランジスタTiのゲート電極とドレイン領域とが相互に
接続されている。また、第1の電界効果型トランジスタ
iのソース領域は、隣接する第1の電界効果型トラン
ジスタTi+1のドレイン領域に接続されている。
【0021】実施の形態1においては、コンデンサーC
iを、デプレッション型のnチャネルMOS型の第3の
電界効果型トランジスタから構成した。この第3の電界
効果型トランジスタのゲート電極は第1の電界効果型ト
ランジスタの接続部Niに接続され、しかも、第3の電
界効果型トランジスタのドレイン領域とソース領域とは
相互に接続され、且つ、クロック信号CLK1あるいは
クロック信号CLK2が入力される。
【0022】プリチャージ回路は、ゲート電極13及び
ドレイン領域14が電源(電圧:V cc)に接続され、ソ
ース領域15が第1の電界効果型トランジスタTi,T
i+1の接続部Niに接続された、nチャネルMOS型の第
2の電界効果型トランジスタPTiから構成されてい
る。そして、それぞれの第2の電界効果型トランジスタ
PTiのドレイン領域14、ソース領域15及びチャネ
ル形成領域16は、p型半導体領域12(具体的には、
p型ウエル)に形成されている。第2の電界効果型トラ
ンジスタPTiは、公知の電界効果型トランジスタの製
造方法に基づき作製することができる。
【0023】p型半導体領域12は電源(電圧:Vcc
に接続されている。具体的には、高濃度不純物領域(p
+領域)17を、例えばイオン注入法にてp型半導体領
域12の表面領域に形成し、配線等を介してかかる高濃
度不純物領域17を電源に接続すればよい。更には、p
型半導体領域12はn型ウエル11内に形成され、n型
ウエル11はp型半導体基板10に形成されており、n
型ウエル11は電源(電圧:Vcc)に接続されている。
n型ウエル11の電源への接続は、具体的には、高濃度
不純物領域(n+領域)18を、例えばイオン注入法に
てn型ウエル11の表面領域に形成し、配線等を介して
かかる高濃度不純物領域18を電源に接続することによ
って得ることができる。
【0024】実施の形態1のプリチャージ回路において
は、従来の技術のようにp型半導体領域12が接地され
るのではなく、p型半導体領域12に電源電圧Vccが印
加されている。従って、プリチャージ回路を構成する第
2の電界効果型トランジスタPTの閾値電圧Vth-2を低
くすることができる。その結果、第2の電界効果型トラ
ンジスタPiのソース領域15の電位(概ね、Vcc−V
th-2)を高くすることができ、高い電位の状態から昇圧
を開始できるので、昇圧に要する時間を短縮することが
できる。
【0025】更には、n型ウエル11は電源(電圧:V
cc)に接続されているので、他の回路への影響あるいは
他の回路からの影響を無くすることができる。
【0026】尚、p型半導体領域12とソース領域15
との間にはダイオードが形成されている。このダイオー
ドの順方向電圧が第2の電界効果型トランジスタの閾値
電圧Vth-2よりも低い場合には、かかるダイオードを介
しての電位(即ち、電源電圧Vccからダイオードの順方
向電圧を減じた電圧)が接続部Niに加わる。
【0027】実施の形態1のプリチャージ回路を備えた
チャージポンプ回路の昇圧動作は、従来の技術にて説明
したチャージポンプ回路の昇圧動作と同様であるので、
詳細な説明は省略する。
【0028】電源電圧Vccを3.3ボルト、プリチャー
ジ回路を構成する第2の電界効果型トランジスタPTi
の本来の閾値電圧Vth-2を0.8ボルトとした場合、実
施の形態1の構成においてはソース領域15の電位は
2.9ボルトとなる。一方、図3に示した従来の構成に
おいてはソース領域15の電位は2.0ボルトとなる。
以上の結果から、従来の構成に比較して、実施の形態1
の構成においては、昇圧に要する時間が数分の一に短縮
される。
【0029】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の第2の態様に係るプリチャージ回路を備えたチャージ
ポンプ回路に関し、図2の(A)にその回路図を、図2
の(B)にプリチャージ回路を構成するダイオードDi
の概念図を示す。実施の形態2におけるチャージポンプ
回路は、従来のチャージポンプ回路と同じ構成である。
即ち、直列接続された複数のnチャネルMOS型の電界
効果型トランジスタTiと、電界効果型トランジスタ
i,Ti+1の接続部Niに一端が接続され、他端にクロ
ック信号CLK1あるいはクロック信号CLK2が入力さ
れるコンデンサーCiから構成されている。そして、電
界効果型トランジスタTiのゲート電極とドレイン領域
とは相互に接続されている。また、電界効果型トランジ
スタTiのソース領域は、隣接する電界効果型トランジ
スタTi+1のドレイン領域に接続されている。
【0030】実施の形態2においても、コンデンサーC
iを、デプレッション型のnチャネルMOS型の第2の
電界効果型トランジスタから構成した。この第2の電界
効果型トランジスタのゲート電極は電界効果型トランジ
スタTi,Ti+1の接続部に接続され、しかも、第2の電
界効果型トランジスタのドレイン領域とソース領域とは
相互に接続され、且つ、クロック信号CLK1あるいは
クロック信号CLK2が入力される。
【0031】プリチャージ回路は、一端が電源(電圧:
cc)に接続され、他端が電界効果型トランジスタ
i,Ti+1の接続部Niに接続されたダイオードDiから
構成されている。このダイオードDiは、p型半導体領
域12に形成されている。具体的には、p型高濃度不純
物領域20とn型高濃度不純物領域21とを、イオン注
入法や拡散法にてp型半導体領域(p型ウエル)12の
表面領域に形成し、p型高濃度不純物領域20を配線を
介して電源に接続し、n型高濃度不純物領域21を配線
を介して接続部Niに接続すればよい。ダイオードD
iは、p型半導体領域12とn型高濃度不純物領域21
との間のpn接合に基づき形成される。
【0032】尚、p型半導体領域12はn型ウエル11
内に形成され、n型ウエル11はp型半導体基板10に
形成されている。しかも、n型ウエル11は電源(電
圧:V cc)に接続されている。n型ウエル11の電源へ
の接続は、具体的には、高濃度不純物領域(n+領域)
22を、例えばイオン注入法や拡散法にてn型ウエル1
1の表面領域に形成し、配線等を介してかかる高濃度不
純物領域22を電源に接続することによって得ることが
できる。
【0033】実施の形態2のプリチャージ回路はダイオ
ードDiによって構成されており、かかるダイオードDi
を介しての電位(即ち、電源電圧Vccからダイオードの
順方向電圧を減じた電圧)が接続部Niに加わる。その
結果、接続部Niの電位を高くすることができ、高い電
位の状態から昇圧を開始できるので、昇圧に要する時間
を短縮することができる。
【0034】更には、n型ウエル11は電源(電圧:V
cc)に接続されているので、他の回路への影響あるいは
他の回路からの影響を無くすることができる。
【0035】実施の形態2のプリチャージ回路を備えた
チャージポンプ回路の昇圧動作は、従来の技術にて説明
したチャージポンプ回路の昇圧動作と同様であるので、
詳細な説明は省略する。
【0036】電源電圧Vccを3.3ボルト、プリチャー
ジ回路を構成するダイオードの順方向電圧を0.3ボル
トとした場合、実施の形態2の構成においてはn型高濃
度不純物領域21の電位は3.0ボルトとなる。一方、
図3に示した従来の構成においてはソース領域15の電
位は2.0ボルトとなる。以上の結果から、従来の構成
に比較して、実施の形態2の構成においては、昇圧に要
する時間が数分の一に短縮される。
【0037】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。チャージポンプ回路を構成する電界効果型トランジ
スタをpチャネルMOS型電界効果型トランジスタとす
ることができる。また、コンデンサーを構成する電界効
果型トランジスタをエンハンスト型としてもよい。プリ
チャージ回路を構成するダイオードは、pn接合型に限
定されず、例えば、ショットキ接合型ダイオードとする
こともできる。場合によっては、チャージポンプ回路を
構成する直列接続された電界効果型トランジスタを直列
接続されたダイオード等の整流素子に置き換えることも
できる。本発明のプリチャージ回路を備えたチャージポ
ンプ回路は、EEPROM等の不揮発性半導体メモリセ
ルへの適用だけでなく、例えば或る電圧を所望の電圧に
昇圧する必要がある如何なる技術分野にも適用すること
ができる。
【0038】
【発明の効果】本発明においては、チャージポンプ回路
を構成する直列接続された電界効果型トランジスタの接
続部の電位を高くすることができる結果、昇圧に要する
時間を一層短縮化することができる。また、プリチャー
ジ回路の製造方法は、従来の半導体装置等の製造方法と
何ら変わるところが無く、従来の半導体装置の製造プロ
セスにて容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に係るプリチャージ回路を
備えたチャージポンプ回路の回路図、及び、プリチャー
ジ回路を構成する第2の電界効果型トランジスタの概念
図である。
【図2】本発明の第2の態様に係るプリチャージ回路を
備えたチャージポンプ回路の回路図、及び、プリチャー
ジ回路を構成するダイオードの概念図である。
【図3】従来のプリチャージ回路を備えたチャージポン
プ回路の回路図、及び、プリチャージ回路を構成する第
2の電界効果型トランジスタの概念図である。
【符号の説明】
i・・・(第1の)電界効果型トランジスタ、Ni・・
・接続部、Ci・・・コンデンサー、Di・・・ダイオー
ド、10・・・p型半導体基板、11・・・n型ウエ
ル、12・・・p型半導体領域、13・・・ゲート電
極、14・・・ドレイン領域、15・・・ソース領域、
16・・・チャネル形成領域、17,18,20,2
1,22・・・高濃度不純物領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリチャージ回路を備えたチャージポンプ
    回路であって、 チャージポンプ回路は、 (1−1)直列接続された複数のMOS型の第1の電界
    効果型トランジスタと、 (1−2)第1の電界効果型トランジスタの接続部に一
    端が接続され、他端にクロック信号が入力されるコンデ
    ンサー、から構成され、 第1の電界効果型トランジスタのゲート電極とドレイン
    領域とは相互に接続され、第1の電界効果型トランジス
    タのソース領域は、隣接する第1の電界効果型トランジ
    スタのドレイン領域に接続されており、 プリチャージ回路は、 (2)ゲート電極及びドレイン領域が電源に接続され、
    ソース領域が第1の電界効果型トランジスタの接続部に
    接続された、nチャネルMOS型の第2の電界効果型ト
    ランジスタ、から構成され、 それぞれの第2の電界効果型トランジスタのドレイン領
    域、ソース領域及びチャネル形成領域は、p型半導体領
    域に形成され、 該p型半導体領域は前記電源に接続されていることを特
    徴とする、プリチャージ回路を備えたチャージポンプ回
    路。
  2. 【請求項2】前記p型半導体領域はn型ウエル内に形成
    され、該n型ウエルはp型半導体基板に形成されてお
    り、該n型ウエルは前記電源に接続されていることを特
    徴とする請求項1に記載のプリチャージ回路を備えたチ
    ャージポンプ回路。
  3. 【請求項3】前記コンデンサーは、nチャネルMOS型
    の第3の電界効果型トランジスタから構成され、 該第3の電界効果型トランジスタのゲート電極は、第1
    の電界効果型トランジスタの前記接続部に接続され、 該第3の電界効果型トランジスタのドレイン領域とソー
    ス領域とは相互に接続され、且つ、クロック信号が入力
    されることを特徴とする請求項1に記載のプリチャージ
    回路を備えたチャージポンプ回路。
  4. 【請求項4】プリチャージ回路を備えたチャージポンプ
    回路であって、 チャージポンプ回路は、 (1−1)直列接続された複数のMOS型の電界効果型
    トランジスタと、 (1−2)電界効果型トランジスタの接続部に一端が接
    続され、他端にクロック信号が入力されるコンデンサ
    ー、から構成され、 電界効果型トランジスタのゲート電極とドレイン領域と
    は相互に接続され、電界効果型トランジスタのソース領
    域は、隣接する電界効果型トランジスタのドレイン領域
    に接続されており、 プリチャージ回路は、一端が電源に接続され、他端が電
    界効果型トランジスタの接続部に接続されたダイオード
    から構成されていることを特徴とする、プリチャージ回
    路を備えたチャージポンプ回路。
  5. 【請求項5】ダイオードはp型半導体領域に形成され、
    該p型半導体領域はn型ウエル内に形成され、該n型ウ
    エルはp型半導体基板に形成されており、該n型ウエル
    は前記電源に接続されていることを特徴とする請求項4
    に記載のプリチャージ回路を備えたチャージポンプ回
    路。
  6. 【請求項6】前記コンデンサーは、nチャネルMOS型
    の第2の電界効果型トランジスタから構成され、 該第2の電界効果型トランジスタのゲート電極は、チャ
    ージポンプ回路を構成する電界効果型トランジスタの前
    記接続部に接続され、 該第2の電界効果型トランジスタのドレイン領域とソー
    ス領域とは相互に接続され、且つ、クロック信号が入力
    されることを特徴とする請求項4に記載のプリチャージ
    回路を備えたチャージポンプ回路。
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